JPS62247566A - 静電誘導サイリスタ - Google Patents

静電誘導サイリスタ

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JPS62247566A
JPS62247566A JP19629286A JP19629286A JPS62247566A JP S62247566 A JPS62247566 A JP S62247566A JP 19629286 A JP19629286 A JP 19629286A JP 19629286 A JP19629286 A JP 19629286A JP S62247566 A JPS62247566 A JP S62247566A
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gate
cathode
anode
voltage
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Junichi Nishizawa
潤一 西澤
Tadahiro Omi
忠弘 大見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、阻止電圧が高く、順方向電圧降下が低くて、
かつスイッチング速度の速い静?’[導サイリスタに関
する。
基本的にはpnpn[!!l m構造で構成される従来
のサイリスタは、ゲート電極によるスイッチオフが難し
く、しかもたとえゲートによる遮断ができてもその速度
が極めて遅いという欠点を有していた。これに対し、ゲ
ートを有するダイオード構造に構成された静電誘導サイ
リスタ〈以下SIサイリスタと称す。)は、ゲートによ
る遮断が極めて容易で、しかもその′arIIT時間が
速いという特長を備えている。SIサイリスタの代表的
構造例とその動作原理を説明する図面を第1図に示す。
第1図(a )は、SIサイリスタの表面ゲート構造の
代表例の断面図である。
第1図(b)は、ゲート・ゲート間のチャンネル断面の
遮断時のポテンシャル分布、第1図(C)及び(d )
は、カソード・アノード間の遮断時のポテンシャル分布
、第1図(e)及び<Xは、ゲート・アノード間の遮断
時のポテンシャル分布である。
第1図(a )で、p+領域11及び14はアノード領
域、ゲート領域であり、n 領域13はカソード領域、
n−領域12はチt・ンネルを構成する領域である。1
1′、13.14はAf、MO、WSAu等あるいはそ
の伯の全屈、もしくは低抵抗ポリシリコンあるいはこれ
らの複層構造から成るアノード電極、カソード電極、ゲ
ート電極である。16はSiO2、Si 3N4、Af
203、AlN等あるいはその他の絶縁層、もしくはこ
れらの複合絶縁層もしくは複層絶縁層である。アノード
に所定の正電圧が加わった状態でも電流の流れない遮断
状態が実現される理由を第1図(b )乃至(f)のポ
テンシャル分布を用いて説明する。第1図(b)は、ゲ
ートに所定の逆バイアス(V、−0ち含めて)が加わっ
た状態でのチャンネル断面方向のポテンシャル分布を示
す。これ以後のポテンシャル分布はすべて電子に対して
示しており、ポテンシャルの低い所程電子は到達し易い
。従って、正電荷を持つホールは全く逆でポテンシャル
の高い所に程到達し易い。第1図でポテンシャルOとあ
るのが、カソードのポテンシャルを示している。(b)
図中の■1 はゲート・チャンネル間の拡散電位である
。チャンネル中央のポテンシャルv、′が電子の有する
熱エネルギーKT (K :ボルツマン定数、T:温度
)より充分大きければ、カソードからこの障壁を越えて
アノード側に注入される電子は殆んど存在しない。第1
図<C>及び(d )は、チャンネル中央のカソードか
らアノードまでのポテンシャル分布を示している。(d
)でのアノード電圧V4は、(C)図の場合より大きく
なっている。アノード側に示されているvbi は7ノ
ード・チャンネル間の拡散電位である。カソード側から
の電子注入は、カソード前面に生ずるポテンシャル最大
になる点即ち、固有ゲートのポテンシャル障壁−V、”
により抑止されている。一方、アノード側は、n−領域
12の7ノード近傍が完全には空乏化せずに残るためo
 + n−接合の拡散電位によりチャンネル領域へのホ
ール注入が抑止されている。即ち、カソードからアノー
ドに至る通路をみるとn” n−p十というダイオード
構造になっており、それに順方向電圧が加わっても電流
が流れない理由が判ったわけである。即ち、カソード側
アノード側にそれぞれキャリア注入を抑える電位障壁が
生じていて、電流が流れることを抑えているわけである
。更に、アノード電圧vcLを増大させた時のポテンシ
ャル分布が第1図(d )である。カソード側はアノー
ド電圧VtLの増大につれて、逆方向ゲート電圧V、を
カソード・ゲート間の耐圧の範囲内で大きくすれば常に
充分高いポテンシャル障壁を作り得る。ゲート・カソー
ド間は最大順方向阻止電圧を実現するに十分な耐圧があ
るとしている。ところが、アノード電圧■4がさらに増
加して、アノード側はn−領域12がアノード領域まで
殆んど完全に空乏化してしまえば、ホール注入を抑止す
るポテンシャル障壁が図示するように小さくなってしま
う。こうなると、カソード側の電子注入は抑えられてい
るが、アノード側からホールが注入されることになり、
ポテンシャルの高い方にホールは流れ込む。そうなると
、固有ゲート近傍にもホールが流れ込むから、固有ゲー
トのポテンシャル障壁が実質的に低下し、カソードから
の電子注入が起るということになって、電流が流れ始め
てしまう。この状態が、最大の順方向阻止電圧を与える
ことになる。もちろん、ゲート・カソード間の耐圧が充
分でない場合には、カソード側に十分なポテンシャル障
壁ができずに、アノード側は充分にホール注入を抑えて
いても、カソード側から電子注入が起って、電流が流れ
始めることもある。
第1図(e)及び(f)は、ゲート・アノード間のボテ
ンシVル分布を(C)図及び(d )図の■4に対して
示している。ゲート・アノード間は、p n p 構造
となっており、アノードに正電圧V 4 、ゲートに逆
バイアス(負電圧>(V、−0も含めて)が印加された
状態では、ゲート側が逆方向に、アノード側が順方向に
バイアスされることになる。従って、空乏層はゲート側
からアノードに向って拡がることになる。電界強度は、
ゲート近傍のn−領域が一番強いことになる。ゲート・
アノード間の電界分布を、第1図(f)に相当する状態
に対して、第1図(g)に示す。最大電界強度E□。は
、当然のことながら、なだれ開始の閾値電界E。より小
さくなければならない。カソード側やアノード側の電位
障壁が消滅する電圧印加状態で、E工、がEBを越えれ
ば、最大順方向阻止電圧は、この電圧に決まってしまう
大電力のスイッチングデバイスであるサイリスタに要求
される特性を列記すると、(1)最大順方向阻止電圧■
師mcLx :大、(2)電圧増幅率μ:大(できるだ
け小さなゲート電圧で大きな阻止電圧実現)、(3)導
通時の電流【4:大、(4)導通時の電圧降下V壬cL
:小((3)、(4)の意味するところは、導通時の抵
抗小)、(5)スイッチング速度が速い、(6)遮断時
の電流利得G:大等である。
阻止電圧を大きくするためには、第2図で!2を長くし
なければならない。しかしある程度以上長くするように
なると、この構造では、ゲート近傍の電界強度E  が
大きくなって、なnay だれ開始の閾値電界EBを越えてしまい、なだれによっ
て最大阻止電圧が決まってしまうことになる。なだれ開
始の閾1affi界は、領域の厚さにもよることではあ
るが、Siでは略々200KV/cm程度、Ga As
ではもう少し高い。又、不必要に12を長くすることは
、キャリアの走行時間等を長くしてスイッチング速度を
遅くするし、また導通時の電圧降下Vatを大きくする
本発明の目的は、叙上の欠点を除去し、電圧降下が小さ
く、最大順方向阻止電圧も大きく、かつスイッチング速
度も速い静電誘導サイリスタを提供することにある。
以下図面を参照しながら本発明を説明する。
最大阻止電圧が許す限り、n−領域12の厚さは薄い程
、スイッチング速度も速く、電流も多く流れ、電圧降下
も小さくて望ましい。そうするためには、内部の電界強
度ができるだけ均一で、なだれの閾値電界強度Eaより
小さく抑えられなければならない。電界強度を均一にす
るには、n−領域12の不純物密度Npは低い程望まし
い。しかし、領域12の不純物密度が低すぎると、アノ
ード近傍まで、低いアノード電圧で完全に空乏化してし
まい。アノード側のホール注入抑止機構がきかなくなっ
て、最大阻止電圧V   が低下する。
ひare番× 第2図(a )は、本発明のS■サイリスタの平面図、
第2図(b)は、(a )図のA−A′線に沿う断面の
1チャンネル分を示している。
第2図(C)及び(d )は、ゲート・アノード間のポ
テンシャル分布である。
内部の電界強度はできるだけ均一にして、しかも所定の
アノード電圧まで電流が流れないようにするには、第2
図(a )に示すような構造にすればよい。即ち、ゲー
ト・アノード間の殆んどの領域は不純物密度の極めて低
いn”−一領域12により構成され、アノード近傍にだ
け不純物密度の比較的高いn領域15を設ければよい。
他の領域は、第1図(a )と全く同様である。
第2図(d )は、第2図(C)に比べて■4の値が大
きい場合のポテンシャル図を示している。各領域の役割
は第1図の場合と同じである。新たにn領域15がアノ
ードに隣接して設けられている。最大阻止電圧V a、
L□。は、n−−領域12の厚さでかせぎ、アノード側
のホール注入抑止はn領域15で行なう構造になってい
る。
第2図(d )のポテンシャル分布は、はぼ最大阻止電
圧が印加された状態に対応している。
ゲートから延びた空乏層が、nli域1域中5中り込み
ほとんどアノード領域の到達した状態になっている。そ
の時の、n−一!illのゲート領域接合面の最大電界
E mtLWがなだれ開始の閾電界値EBよりやや小さ
な値になされており(第2図(e))、なだれは開始し
ていない。この電圧印加状態でゲート印加の逆バイアス
も、ゲート・カソード間耐圧に近いように設計すること
が望ましい。ゲート・カソードが隣接して設けられるほ
ど、ゲートのアノード方向の流さが短くて高い電圧が阻
止できて、順方向電圧降下V4dが小さくてすむ。n領
域15の厚さが厚すぎると、最大阻止電圧印加時でも空
乏層にならない領域がn領域15に多量に残って、ポテ
ンシャルが平坦な部分が長く存在することになる。即ち
、ゲートが開いて電子が流れ込み、n領域15に電子が
蓄積してアノード側障壁が消滅しても、アノードからチ
ャンネル側に注入されるボールの注入効率が低下し、同
時にホールの注入速度が遅くなって、スイッチング速度
の劣化及びV4dの増大を引き起す。したがって、nl
域15は薄い程望ましいことになる。薄い領域でしかも
所定の最大阻止電圧で空乏層がほぼ7ノードに到達する
ようにするためには、n領域15の不純物密度は高い程
望ましいことになる。ただし、n領域15の不純物密度
が高い程、ホールのポテンシャル障壁を引き下げるため
に、その領域に流れ込まなければならない電子の吊が多
くなって、スイッチング時間をやや遅くすることが起っ
てくる。
n−一領域12の不純物密度をN  とするとn−一領
域12が全領域空乏化したときのゲート領域14端とn
領域15に隣接する所の電界強度の差は、略々N D、
、12/εで与えられる。qは単位電荷、εは誘導率で
ある。+2−500μm 、!:すると、NI)t=1
X10  amとしたときのNpI)JL2/εの値は
、およそ80KV/c+aになる。ゲート端面での電界
強度Eynaxを、150KV/amに抑えると、1□
−500μmで5500V811[の阻止電圧が実現さ
れる。E m(LXが180KV/c+eまで許せれば
、7000 VPj+f〕阻止11圧カ12−500 
uvaで実現される。Npl−1X10  c++  
とすると、N CHIFら/εはほぼ8KV/cmとな
る。
この時には、ゲート端電界強[EB□が150KV/c
mで、f□−500μmとすると7200V程度の阻止
電圧が実現される。+2を例えば、50μmとする。N
C+1−IXIOca+としたときのN  ) /εの
値は、およそ8p1多  2 KV/C1l  、 N I)、 −IXlo  01
11  としたときであれば、Np13J2/εはおよ
そ0.8KV/Cl11となる。E l?laXを15
0KV/cn+に抑えると、このSIサイリスタでは、
それぞれ、730V、及び750■程度の最大順方向阻
止電圧が実現される。N Llを1x10cIl 程度
の値にすれば、たとえば、400■の阻止電圧は、27
μm以下の1□で実現される。n−−領域12と口頭域
15の境界の電界強度は、Emax  N   z2/
εで与えられる。従って、ν1多 n領域15の不純物密度Np2及び厚さl、は、略々次
の関係を満すように決定する。
E 、、、、 −50ユL=且に一丁 、、、(1)ε
     δ Np2−1X10  C11l  なら、+3は1ut
a程度であれば充分だし、Np2−ixio  C11
l″″3ならJL3は0.1〜0.2μlで充分である
。N 、2−1 X 1 Q”cm−’であれば、+3
は10μm程度以下である。最大阻止電圧vBamcL
メは、略々次の式で与えられる。
この値が実現されるためには、カソード・ゲート間の耐
圧が高くて、ゲートを充分逆バイアスできて、カソード
側から電子注入が起らないような十分なポテンシャルバ
リアがゲートにより生成できるときに限られる。E□い
は、なだれ開始の@値電圧E8との関係で決めればよい
式(2)によれば、できるだけ薄い12で大きな阻止電
圧を実現するには、N  は小さい程望ましいことがわ
かる。即ち、領域12は、真、  性半導体もしくは実
質的に真性半導体に近いi領域であることが望ましい。
即ち、Nrp1glz/2εがEBにくらべて充分無視
できる程に小さく選べばよいわけである。
このように、本発明の81サイリスタにおいては、最大
順方向阻止電圧vBユmαXが、できるだけ薄いデバイ
ス厚さで実現されるように、カソード側固有ゲートの電
位障壁高さ、アノード側電位障壁高さ、及びゲート領域
接合面の電界強度がなだれ閾値電界EBを越えないよう
にするなどの配慮がなされている。内部の電界強度が略
々均一であることから、導通状態になった時の電流値が
大きく、同時に順方向降下電圧が低い。また、ゲートに
逆方向バイアスを加えて遮断するときも、かなりのキャ
リアがドリフトで走行していることから、スイッチング
時間が短いことになる。
本発明の他の実施例について説明する。以後の構造では
、1チャンネル分だけ示すことにする。大電流にするに
は、これらを多数並列にならべたマルチチャンネル構造
にすればよい。
第3図は、埋め込みゲート型構造の本発明のStサイリ
スタの断面構造例である。ゲートのp+領域14が網目
状やストライブ状等にn−一領域12中に埋め込まれて
いる。カソードn+領域13は、チャンネル中央部に向
って突出している。ゲート・カソード間もn””’−領
[12と同一領域としているが、製造方法によっては変
化する場合が多い。高抵抗領域がゲート・カソード間に
存在するので、ゲート・カソード間耐圧が大きく、その
静電容量は少ない。第3図では、カソードn+領域が主
表面全面にわたっている場合を示しているが、チャンネ
ル中央付近にのみ、チャンネル中央に向って突出させた
構造でもよい。もちろん、こうした突出部がなく、n 
領1M113は平坦でもよい。この埋め込みゲート構造
では、ゲート抵抗が高くなり易く、スイッチング速度が
遅くなる欠点があるから、ゲートのストライブは短くし
て、表面に抜いて金属電極を設けておけばよい。
第4図の17は、絶縁層である。絶縁層の上に、p+ゲ
ートm域14が設けられている。この構造では、ゲート
領域14の主要部は単結晶である必要はなく、多結晶で
もよいし、多孔質結晶でもよい。ゲート領域底面に絶縁
W!J17が設けられていることから、アノードから流
れ込むホールのうち、ゲートに流れ込む量が少なく、電
流利得(ターンオフ利得)の大きなS■サイリスタにな
る。
第5図及び第6図は、絶縁ゲート型SIサイリスタの例
である。SIサイリスタは、チャンネルの電位をゲート
により制御することによって、オンオフ制御を行なうか
ら、ゲート構造は接合型に限らず基本的にはいかなる構
造でもよい。
第5図は、絶縁ゲートが主表面に設けられた構造である
。この例で、p領域14は、駆動ゲートの役割を果すわ
けではない。カソード領域の電子は、絶縁ゲート14′
により制御されて、絶縁ゲート(以後MOSゲートと称
す)とp領域14で囲まれるチャンネルを始めは、はぼ
主表面に沿って横に流れ、次にアノード方向に向って流
れる。第5図(b)は、第5図<a >のカソード領域
の紙面垂直方向の断面構造を示している。図では、p領
域14には独立した電極14′が設けられている。14
 には、独立の電位が与えられてもよいし、浮遊状態に
なされてもよい。もちろん、カソード電極13′と直結
してもよい。この場合には、アノードから注入されたホ
ールは、殆んどp領域14に流れ込み、電極14 を介
してカソード電極13′に流れるから、ホールのはけが
よく動作速度が速い。当然のことながら、MOSゲート
になっているので電流相1りは非常に大きい。p領域1
4が浮遊状態のときには、p領域14に流れ込んだホー
ルにより、従来のサイリスタと同じ動作が現われ、MO
Sゲートによる遮断ができなくなる場合がある。多くは
、カソード電極と直結するか、独立電位を与えて動作さ
せることになる。第5図(C)は、第5図(a)を改良
したものの例である。MOSゲートが隣接するカソード
領域間に均一に設けられた例が第5図(a)である。中
央付近で本来アノード方向に流れなければならない電子
に対して、この構造では逆電界ができ易いので、第5図
(C)では中央付近の絶縁層の厚さを厚くして、逆電界
の現われることを抑えている。第5図のp領域の厚さや
不純物密度は、最大阻止電圧印加時にアノード・カソー
ド間がパンチングスルーして直接電流が流れることのな
いようにしておけばよい。同時に、p領域14には電流
が流れるから、流れる電流により生じる電圧時下が充分
無視できる程度に小さくなるように、寸法及び不純物密
度を選べばよい。不純物密度は比較的高いことが望まし
いことになる。
第6図は、同じくMOSゲートSIサイリスタの断面構
造例である。MOSゲートが切り込まれた領域の側面に
沿って設けられている。
この構造は、文字どおりp”nn−−n+ダイオードの
MOSゲート制御型SIサイリスタとなっているから、
7ノードから流れ込んだホールはすべてカソードに流れ
込むことになり、遮断時の速度がやや遅くなるという欠
点が存在する。ただし、ターンオフ利1ワは極めて大さ
い。
第5図、第6図のゲートはショットキ電極でもJ:い。
第7図に、本発明の81サイリスタの他の実施例を示す
。切り込まれた領域の底面にp“領域を設けて、ゲート
領域とした例が第7図(a)である。切り込まれた領域
、の底面近傍の側面にp+領領域設けて、ゲート領域と
した例が第7図(b)である。ゲート・カソード間容量
が減少し、ゲート・カソード間耐圧が向上する構造にな
つ゛ている。p+領域14が切り込み領域底面、全面に
ある、第7図(a )の構造は、ゲートに流れ込むホー
ルが多いため電流利得が小さくなり易い。第7図(b)
では、ゲート領域が小さいから、ゲートに流れ込む電流
が少なく、電流利得が大きい。
第8図乃至第11図は、分割ゲート構造の本発明のSI
サイリスタである。この分割ゲート構造では、一方のp
+ゲート領域はチャンネル領域の電位を設定するために
零を含めた限定電位が与えられており、同時にホールの
吸い出し?inの役割をしている。第8図乃至第11図
では、すべて固定電位ゲートがカソードに直結された例
が示されている。
第8図で、p+領域14が駆動ゲート、p十tRIti
14  は固定電位ゲートである。駆動ゲートが半分に
減少するから、静電容lが小さくなって、動作速度が速
くなり、同時に駆動ゲートに流れ込むホールの旦が減少
して、電流利得が大きくなる。
電流相1りがさらに大きくなるように、駆動ゲートの底
面に絶縁層を設けた例が第9図である。この例では、駆
動ゲートに流れ込むホールの憬が非常に小さくなり、電
流利得は大幅に改善される。
分割ゲート構造の欠点の1つは、大電圧を阻止するため
に、駆動ゲートに大きな逆ゲートバイアスを加えると、
固定電位ゲートと駆動ゲートの間にパンチングスルー電
流が流れることである。分割ゲートの特長を生かしなが
ら、この分割ゲートの唯一の欠点とも言えるゲート間の
パンチングスルー電流を極端に減少させた例が第10図
である。第1o図では、固定電位ゲートのチャンネルに
沿う側面に絶縁層が設けられている。アノードからのホ
ールの一部もしくは多くは、固定電位ゲートの底面に流
れ込んで、カソード電極の電流となる。
分割ゲート構造で、駆動ゲートをMOSゲートにして、
電流利得を大きくし、かつホールのはけはよくするよう
になした例が、第11図である。
第8図乃至第11図は、駆動ゲート及び固定電位ゲート
が殆んど同一の深さまで設けられた例を示したが、必ず
しもこうする必要はない。
固定電位ゲートをより深く設けることによって、ホール
の吸い出し効率をよくし、大電圧の遮断をより容易にす
ることもできる。
第12図<a >には、第2図に相当する平面ゲート構
造において、ゲート領域14が主表面から離れた部分に
J:り広い領域を有する構造例を示す。ゲート・カソー
ド間の耐圧は大きく、静電容量は小さい。しかも、遮断
の効率が極めて良いという特長を第12図(a )の構
造のSIサイリスタは有している。
第12図<a >のように、ゲート領域が主表面より離
れた部分により広い領域を有する構造は、第4.6.8
.9.10.11図の構造にもそのまま適用できる。
第12図(a>のような、末広がりのゲー1へ構造は、
たとえばHF水溶液を用いたシリコンの多孔質化の技術
を用いれば容易に実現できる第12図(b )は、p+
ゲート領域14の底面に絶縁層16を形成し、遮断時の
電流利得を大ぎくする構造となっている。第12図(b
)のような構造は、p+ゲート領域をHF溶液による陽
極化成法により、多孔質シリコンとした後、酸素のイオ
ン注入によるS+ O2絶縁層16の形成、その後Bの
拡散もしくはイオン注入により形成できる。
p+ゲート領域14の間隔Wは、小さな逆ゲートバイア
スで大きな順方向阻止電圧を実現するためには小さい程
望ましい。ゲート・カソード間の耐圧が所望の値以下に
低下しない程度に、ゲート、カソードは隣接させて、W
は小さくすることが望ましい。当然のことながら、Wを
小さくしすぎると、導通時の抵抗が増大する。
以上、本発明を具体例を参照しながら説明したが、本発
明がこれら具体例に限らないことはもちろんである。導
電型を全く反転したものでもよいことはもちろんである
。この場合、領域11がn 領域になり、順方向状態で
は負の電圧が印加されるが、本発明では領域11を電圧
の正負にかかわらずアノード領域と呼ぶことにする。要
するにアノードに隣接してそのカソード側にアノード領
域とは反対導電型の不純物密度の高いa層を挿入し、カ
ソード領域までのチャンネル構成領域をできるだけ不純
物密度の低い領域で構成した構造のものであればよい。
最大阻止電圧をできるだけ大きくするように、低不純物
密度領域の電界強度をできるだけ均一にすることによっ
て、なだれ開始閾値電界ぎりぎりまでの動作を行なわせ
ることができ、アノード側のキャリア注入による阻止電
圧低下は、比較的不純物密度を高くしだ薄層領域で抑え
ている。薄層領域は薄くなされているから、アノードか
らのキャリア注入効率がよく、また注入キャリアが非常
に速くチャンネル側に注入されるから、速度も速く、電
圧降下も小さく、かっ導通時の電流も大きいという特長
を有している。
最大阻止電圧を大きくするには、fr4域12を厚くす
ればよい。電流を大きくするには、チャンネル数を増せ
ばよい。
これまで、本発明のできるだけ短いカソード・アノード
間隔で順方向最大阻止電圧を大きくすることに重点を置
いて説明してきた。ところで、多くの場合サイリスタに
は、順方向耐圧と同時に逆方向耐圧も要求され°る。逆
方向耐圧は、たとえば第2図(a )のアノードからカ
ソードに至るp”nn=n+ダイオード構造の逆方向特
性で決定する。n−一領域12の不純物密度が非常に低
くて実質的に真性領域とみなせる場合の逆方向電圧■4
印加時のカソード・アノード間のポテンシャル分布及び
電界分布を第13図<a >及び(b)に示す。第2図
(b)のアノード接合部最大電界強度は、はぼ で与えられる。この電界強度E□。がなだれ閾値電界E
Bに達すると、なだれ電流が流れ始めてしまう。逆方向
耐圧V。ll−n’MLXは、従って次式%式% V ar m、Lxはおよそ2000Vとなる。最大順
方向耐圧が、7000V以上あるわけであるから、この
程度の逆方向耐圧では不十分なことが多い。式(3)、
(4)では、ゲートアノード間のバンチスルーの考慮が
抜けている。従って実際には200OV迄逆耐圧は向上
しない。このデバイスで、順方向と同程度の逆方向耐圧
を持たせる動作をさせるためには、このデバイスと直列
に、たとえば、3iのショットキダイオードを第14図
のように接続すればよい。D、はショットキダイオード
、Qlは本発明のS■サイリスタである。ショットキダ
イオードは、所定の厚さを有するn形高抵抗領域の一方
の主表面にnE域を設け、他方の主表面にA1、Pd 
、Pt 、 Au等あるいはその他の金属によるショッ
トキ接合を設ければよい。n形高抵抗領域の不純物密度
及び厚さは、逆方向耐圧の要求値及び順方向電圧降下値
などから決定すればよい。ショットキダイオードでは多
数キャリアが流れるから、そのスイッチング速度は速い
。ショットキダイオードは順方向降下電圧がやや大ぎく
なり易いから、その時にはp + in+ダイオード等
を用いればよい。
本発明の81サイリスタだけで所定の逆方向耐圧とを実
現するには、n−一領域12とn@域15の不純物密度
及び厚さを略々法のように選べばよい。逆方向耐圧は、
p”(11)n(15)接合部の最大電界が、なだれ閾
値電界EBを起すことによるなだれ電流が流れ始めるが
あるいはアノードから延びる空乏層がp 領域14に完
全に到達してパンチングスルー電流あるいはパンチスル
ー電流が流れ始めることによる。従って、この両者が略
々同時に起るように諸量を選定することが望ましいわけ
である。
E。1、・凡」1L=−上ムーE。
ε     ε ・・・(5) y、 、nc、、、 翔iv+W+m 2a    2ε    a ・・・(6) 即ち、D   (11)n  (15)接合面の電界強
度が略々なだれ閾値電界EBに等しくなった時に、アノ
ードからの空乏層がゲート領域14に到達するようにす
ればよい。その時の、逆方向耐圧は、はぼ式く6)で与
えられる。N1)1=、1x10  Cm  、、g2
;7500μ電、Np2”=2X10  Can  、
  26’=3μ種程度にすれば、2000V程度の逆
耐圧が実現される。この時の最大順方向耐圧は6800
V程度になる。
逆方向耐圧は、p+ゲート領域14のパンチングスルー
で決まる場合が多い。従って、第15図に示すような絶
縁ゲート型81サイスタ(Moss tサイリスタ)で
は、逆方向電圧印加時におけるゲート領域のパンチング
スルーの問題が存在しないから大きな逆耐圧が得られる
。たとえば、i領域の不Il!吻密度がlX10cm以
下で、名、→f2”=500μ+1 、−Ls −11
21、N   ’=6X10  am  とすると、最
大類方向阻止電圧、逆方向耐圧ともに5000V近い値
が実現される。
第4図に示されるように、ゲート領域14の底面に絶縁
層が設けられた構造では順方向阻止電圧、逆方向耐圧と
もに大きくできることになる。逆方向電圧印加時にゲー
トからのパンチングスルー電流の流れない構造では、l
域12を実質的に真性m域となし、 Δ」1工・旦と       ・・・(7)と    
    2 を満すように設計すれば、最大順方向阻止電圧、逆方向
耐圧ともに、EB!、/2に近い値になる。
ゲートが接合型で作られるときには、第16図のように
、ゲート領域底面にも比較的不純物密度の高い薄層領域
18を設けるとよい。第16図(a )では、領1f2
18をゲート底面部にだけ設け(b)ではゲートをとり
囲んで設けである。ただし、底面部よりチャンネルに接
する面の方が薄くなされている。
遮断時のスイッチオフ速度を速くするには、領VA12
等にキラー効果を持つ物質を適当量添加すればよい。S
iであればAu等がその代表例である。しかしキラーの
密度があまりに多いと、カソード、アノードから注入さ
れるキャリアのチャンネル内での分布が急峻になって空
間電荷抵抗の増大をきたし、電圧降下を大きくする。電
圧降下が所定の値以下になる範囲で、キラー密度を増せ
ばよい。
たとえば、平面ゲート構造で、121400〜500μ
m1ノa ”= 1 um 1N pl 〜10”cm
−3、N pz ’= 1 X 10” all−’テ
たとえばカソードストライプ2X100μmを10 チ
ャンネル程度備えた、デバイスで適ff1AU添加した
ものでは、最大阻止電圧5000V以上、導通時の電流
2000A程度、遮断時のスイッチオフ時間数μsec
 、電圧降下2V程度以下の動作が実現される。
111 、Z 21.e3、N p 1 、N D 2
 ’jJ (7) 7 ハイス設計諸量は、要求仕様に
応じて決定すればよい。
これまでの例では、もっばらアノード側は一様なp 領
域で形成された例について説明した。しかし、アノード
前面のn領域15に蓄積された電子が遮断時に、外部印
加電圧に追随して消滅しないときには、遮断特性を悪く
する。そうした事が起って不都合なときには、第17図
に示すように、アノード側領域を、p+領域11とn 
領域21の交互配置にすればよい。電極11′は、p+
領域11、n+領域21のいずれに対してもオーミック
電極となるように形成されている。従って、n領域15
に蓄積されている電子は、n+領域21に吸収されて、
素早く遮断が実現される。こうした構造をアノード側に
導入するときには、次の配慮が重要である。p+領域1
1のアノード電極に沿った方向のピッチの長さがあまり
に短いと、導通開始がうまく行かない。何故なら、n領
域15にカソード側から流れ込んだ電子が、p+領域1
1に対するbarrierを引き下げる効果を発揮する
前に、n+領域21に拡散で流れ込んでしまうからであ
る。従ってp+領域11のアノード面に沿った長さは、
n領域15に蓄積された電子が、n+領域21に拡散し
て流れ込む拡散距離の2倍前後の値もしくは、それより
やや長い程度にすればよい。あまり良くしすぎると今度
は遮断時にn領域15に蓄積されている電子がn+領域
21に素早く引き抜けなくなるからである。
第17図のような、アノード側の構造は当然のことなが
ら、第16図までの本発明の実施例すべてに適用できる
わけであり、いずれもその遮断特性を向上させる。n+
領域21は、n領域15に丁度到達するように第17図
には示しであるが、到達していなくても、あるいは場合
によってはn領域15を付き扱けていてもよいわけであ
る。
本発明の静電誘導サイリスタは、従来公知の結晶技術、
拡散・イオン注入技術、リソグラフィ技術、微細加工技
術、酸化技術、CvD技術、ウェット及びドライエツチ
ング技術、配線技術等により製造できる。
本発明の静電誘導サイリスタは、阻止電圧が高く、導通
時の電流が大きく、電圧降下は小さく、かつスイッチン
グ速度が速い等、特に大電力制御、スイッチング用とし
てその工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図(a )乃至(り)はS■サイリスタの従来例を
示し、(a )はSIサイリスタの断面構造例、(b)
はゲート間ポテンシャル分布、(C)及び(d)はカソ
ード・アノード間ポテンシャル分布、(e)乃至(f)
はゲート・アノード間ポテンシャル分布、((+ )は
ゲート・アノード間の電界分布を示す図、第2図(a 
)乃至(e )は本発明の静電誘導サイリスタの実施例
を示しくa)は平面図、(b)は(a )図中A−A’
線に沿う断面図、(C)及び(d)はゲート・アノード
問ポテンシャル分布、(e)はゲート・アノード間の電
界分布を示す図、第3図乃至第12図(a )、(b)
は本発明の静電誘導サイリスタの断面構造例、第13図
(a)及び(b)は本発明のSIサイリスタの逆方向電
圧印加時のポテンシャル分布及び電界分布、第14図は
本発明のSIサイリスタの使用例、第15図乃至第17
図は本発明のSIサイリスタの断面構造例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)高抵抗半導体基板領域の一方の主表面にカソード
    領域を備えかつカソード領域近傍に、第1及び第2の分
    割ゲート領域を備え、他方の主表面にアノード領域を備
    えかつ前記カソード領域及びアノード領域は互いに反対
    導電型高不純物密度領域により形成され、さらに、前記
    アノード領域と前記高抵抗半導体基板領域の間に前記ア
    ノード領域とは反対導電型で厚さl_3、不純物密度N
    _p_2の薄い層を備え、かつ前記薄い層は前記アノー
    ド領域とほぼ前記高抵抗半導体基板領域全体にわたりp
    n接合を形成し、かつ前記第1及び第2の分割ゲート領
    域と前記薄い層との間の高抵抗半導体基板領域の厚さを
    l_2、不純物密度をN_p_3とする時、前記第1及
    び第2の分割ゲート領域近傍の高抵抗半導体基板領域の
    電界強度E_q_sがなだれ閾電界E_B以下とすべく
    、E_q_s≦E_B・・・(1) E_q_s−[N_p_1_ql_2]/ε≒[N_p
    _2_ql_3]/ε・・・(2)ε:高抵抗半導体基
    板の誘電率 q:単位電荷量 を満足するように前記薄い時の厚さl_3及び不純物密
    度N_p_3を設定し、かつこの時の順方向最大阻止電
    圧V_B_a_m_a_xがほぼV_B_a_m_a_
    x≒(E_q_s−[N_p_1_ql_2]/2)l
    _2+[N_p_2_ql_3^2]/2ε・・・(3
    )で与えられることを特徴とする静電誘導サイリスタ。 (2)前記第1及び第2の分割ゲート領域がともに前記
    カソード領域が形成された主表面と同一主表面からの拡
    散によって形成された平面接合ゲート型であつて、第1
    の分割ゲート電極はカソード電極と共通に接続されたこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の静電誘
    導サイリスタ。 (3)前記第1及び第2の分割ゲート領域が、前記カソ
    ード領域近傍の高抵抗半導体基板に埋め込まれた埋め込
    み接合ゲート型であることを特徴とする前記特許請求の
    範囲第1項記載の静電誘導サイリスタ。 (4)前記第1及び第2の分割ゲート領域と前記カソー
    ド領域が対向する部分に絶縁層が介在したことを特徴と
    する前記特許請求の範囲第1項又は第2項記載の静電誘
    導サイリスタ。 (5)前記第2の分割ゲート領域のアノード側に近い底
    部直下にさらに絶縁層が設けられたことを特徴とする前
    記特許請求の範囲第2項又は第4項記載の静電誘導サイ
    リスタ。(6)前記第1の分割ゲート領域の底部以外の
    側面部分に絶縁層を介在させたことを特徴とする前記特
    許請求の範囲第1項又は第2項又は第4項又は第5項記
    載の静電誘導サイリスタ。 (7)前記第1及び第2の分割ゲート領域のうち、第1
    の分割ゲート領域はカソード領域が形成される主表面か
    らの拡散により形成された接合ゲートで形成され、かつ
    第1の分割ゲート電極はカソード電極に共通に接続され
    、一方第2の分割ゲート領域はカソード領域が形成され
    る主表面から切り込まれた溝の側壁部分に形成された絶
    縁ゲート構造となされ、かつ第1及び第2の分割ゲート
    領域とカソード領域が対向する部分に絶縁層が介在し、
    かつ第1の分割ゲート領域の底部以外の側面部分に絶縁
    層が介在されたことを特徴とする前記特許請求の範囲第
    1項記載の静電誘導サイリスタ。 (8)前記アノード領域が形成される主表面より、前記
    アノード領域とは反対導電型で、前記薄い層(厚さl_
    3、不純物密度N_p_2)へ到達する拡散層が形成さ
    れアノード領域と前記薄い層がアノード電極により短絡
    された構造を有することを特徴とする前記特許請求の範
    囲第1項乃至第7項のいずれか一項に記載の静電誘導サ
    イリスタ。 (9)前記高抵抗半導体基板もしくは前記薄い層にキラ
    ー効果をもつ物質を適当量添加したことを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか一項に記
    載の静電誘導サイリスタ。 (10)さらに前記高抵抗半導体基板領域を実質的に真
    性半導体領域で形成し、 [N_p_2_ql_3]/ε≒E_B/2・・・(4
    )を満足するように前記薄い層の厚さl_3及び不純物
    密度N_p_2を選ぶことによつて最大順方向阻止電圧
    、逆方向耐圧ともにE_Bl_2/2に近い値に設定さ
    れたことを特徴とする前記特許請求の範囲第1項乃至第
    9項のいずれか一項に記載の静電誘導サイリスタ。 (11)さらに逆方向耐圧を持たせるべく、所望の逆方
    向耐圧を有するショットキーダイオードもしくはp^+
    in^+ダイオードを主電極に直列に接続されたことを
    特徴とする前記特許請求の範囲第1項乃至第7項のいず
    れか一項又は第9項に記載の静電誘導サイリスタ。 (12)アノード・カソード間に最大逆方向電圧V_a
    _r_m_a_xを印加し、前記アノード領域と前記薄
    い層との間のpn接合面の最大電界強度E_m_a_x
    がほぼなだれ閾電界強度E_Bに等しくなつた時に、ア
    ノード領域側から前記高抵抗半導体基板中に広がる空乏
    層が前記接合ゲート領域近傍に到達すべく E_m_a_x=[N_p_1_ql_2]/ε+[N
    _p_2_ql_3]/ε≦E_B・・・(5) を満足するようにN_p_1及びl_2、N_p_2及
    びl_3の値を選定し、かつ最大逆方向耐圧V_a_r
    _m_a_xが V_a_r_m_a_x≒[N_p_1_ql_2^2
    ]/2ε+[N_p_2_ql_3^2]/2ε+[N
    _p_1_ql_2l_3]/ε・・・(6)で与えら
    れることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項乃至第
    7項のいずれか一項又は第9項に記載の静電誘導サイリ
    スタ。
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