JPS6224724B2

JPS6224724B2 -

Info

Publication number: JPS6224724B2
Application number: JP55134635A
Authority: JP
Inventors: Toyotoshi Tanaka
Original assignee: Jeco Corp
Current assignee: Jeco Corp
Priority date: 1980-09-27
Filing date: 1980-09-27
Publication date: 1987-05-29
Also published as: JPS5761911A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ラリーメータやドライブコンピユー
タ等に組込まれる電子式のトリツプメータに関
し、特に走行距離値を任意に修正可能にした電子
トリツプメータに関するものである。

例えばラリー競技はスタートからゴールまでの
所要時間を設定された時間になるべく近くなるよ
うに走行する競技で、その補助手段としてラリー
メータが用いられている。このラリーメータは、
主にトリツプメータと誤差時間計からなり、走行
距離と単位距離当りの所要時間との相関により誤
差時間を算出して表示するようになつている。と
ころで、このようなラリーメータに組込まれたト
リツプメータにおいては、車の走行中にぬかるみ
や雪、氷のうえ等で車輪が空廻りしたりすると、
空廻りした分が誤差として積算されるため、その
誤差を修正する必要がある。また、トリツプカウ
ンタをスタートさせる際にそのリセツトをしわす
れたりしたとき等にも途中で修正する必要があ
る。

しかしながら、従来のトリツプメータでは、カ
ウンタに誤差が生じた場合、それが多い方向に余
計にカウントしたときはカウントを停止して走行
させれば修正できるが、正確さについては問題が
あると共に、車の走行に際しカウンタをリセツト
やスタートさせわすれたとき等においてカウンタ
が少な目にカウントした時には修正ができないと
いう不都合があつた。

本発明はこのような点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、トリツプカウンタのカ
ウント出力つまり走行距離値を簡単にしかも確実
に修正することができる電子トリツプメータを提
供することにある。

以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説
明する。

図は本発明にかかる電子トリツプメータの一実
施例を示すブロツク図である。図において、１は
車のトランスミツシヨンに連結されたスピードメ
ータケーブルの所定箇所に取付けられた円板状の
センサマグネツト２とリードスイツチ３とからな
るセンサであり、このセンサ１はスピードメータ
ケーブルの１回転当り４パルスを発生するものと
なつている。４はセンサ１から発生される走行距
離に対応したパルスを波形整形するシユミツト回
路、５はシユミツト回路４から送出される走行距
離パルスと定数設定回路６に設定された定数Ｋを
乗算する乗算器であり、この定数Ｋとして１パル
ス当り0.3925の数値が設定されている。７は乗算
器５の出力をカウントする６桁の10進カウンタ７
_-1〜７_-6よりなるトリツプカウンタ、８は後述す
る修正スイツチの選択操作に伴なう制御信号によ
りアンドゲート９が開いたときにそのアンドゲー
ト９を通じて修正信号発生器（図示せず）から送
出される例えば10Hz〜1KHzの修正パルスＰをカ
ウントする修正用カウンタであり、このカウンタ
８は４桁の10進カウンタ８_-1〜８_-4よりなる。
SWは連動式の選択スイツチSW₁，SW₂を含む修
正スイツチであり、これは、選択スイツチSW₁の
各接点F₊₁，F_-1および選択スイツチSW₂の接点
F₊₂を高レベル（“Ｈ”）の駆動源（図示せず）に
それぞれ接続すると共に、選択スイツチSW₂の接
点F_-2を低レベル（“Ｌ”）のアース源に接続する
ことにより、可動接点が接点F₀から接点F₊₁，
F₊₂に選択操作されたときは“Ｈ”レベルの信号
を送出し、同じく可動接点が接点F_-1，F_-2に選
択操作されたときは“Ｈ”，“Ｌ”レベルの信号を
それぞれ送出するものとなつている。１０は修正
スイツチSWの可動接点が接点F₊₁，F₊₂又は
F_-1，F_-2から接点F₀に切換わるときにラツチ指
令信号を発生するようにインバータ１１、モノマ
ルチバイブレータ１２から構成されたラツチ指令
信号発生部であり、その出力がトリツプカウンタ
７のカウント出力をラツチするデータラツチ回路
１３と修正用カウンタ８のカウント出力をラツチ
するデータラツチ回路１４にそれぞれ送出されて
いる。１５は修正スイツチSWの可動接点が接点
F₊₂又はF_-2にあるとき“Ｈ”又は“Ｌ”レベル
の信号がコントロール入力信号としてデイレー回
路１６を介して送出される演算回路であり、この
演算回路１５は、“Ｈ”レベルの信号を加算指令
信号としてデータラツチ回路１３にラツチされた
カウント出力とデータラツチ回路１４にラツチさ
れたカウント出力を加算すると共に、“Ｌ”レベ
ルの信号を減算指令信号としてデータラツチ回路
１３のカウント出力からデータラツチ回路１４の
カウント出力を減算するものとなつている。な
お、演算回路５の出力はトリツプカウンタ７のセ
ツト入力端子Ｓに送出されている。１７は修正ス
イツチSWの選択操作に対応してデータラツチ回
路１３，１４の各出力を選択する表示選択回路
で、修正スイツチSWのオフに伴なう“Ｌ”レベ
ルの信号でデータラツチ回路１３の出力を、その
オンに伴なう“Ｈ”レベルの信号でデータラツチ
回路１４の出力を選択するものとなつている。１
８はデコーダ・ドライバー、１９は走行距離をキ
ロメートル（Km）単位で５桁表示する螢光表示管
等よりなる表示部である。なお、R₁は修正スイ
ツチSWの一方の共通接点とアンドゲート９の一
方の端子との接続点とアース間に挿入された抵抗
である。修正用カウンタ８は修正スイツチSWが
オフにあるときその“Ｌ”レベルの信号でリセツ
トするものとなつている。

次に上記実施例の動作を説明する。まず、修正
スイツチSWが図示のようにオフにあるとき車が
走行すると、センサ１からはスピードメータケー
ブルの１回転当り４パルス信号を発生し、これら
走行距離パルスが１パルス当り0.3925mとなる。
この走行距離パルスがシユミツト回路４を介して
乗算器５に送出されると、乗算器５は入力された
走行距離パルスと定数設定回路６の定数（Ｋ＝
0.3925）を乗算し、その出力がトリツプカウンタ
７でカウントされる。これによつて、トリツプカ
ウンタ７のカウント出力がデータラツチ回路１
３、表示選択回路１７およびデコーダ・ドライバ
ー１８を介して表示部１９に送出され、この表示
部１９は車の走行距離を積算表示する。

ここで、今、修正スイツチSWを操作して接点
F₊₁，F₊₂をオンにセツトすると、このオンに伴
なう“Ｈ”レベルの信号がアンドゲート９に送出
されてそれを開くため、10〜1KHzの修正パルス
がアンドゲート９を通じて修正用カウンタ８に送
出される。これにより、修正用カウンタ８はその
パルス数をカウントし、そのカウント出力がデー
タラツチ回路１４を介して表示選択回路１７に送
出される。このとき、表示選択回路１７は修正ス
イツチSWからの“Ｈ”レベルの信号でデータラ
ツチ回路１４に送出されたカウント出力を選択
し、このカウント出力がデコーダ・ドライバー１
８を介して表示部１９にて表示される。この修正
作動中においてその修正値が所定値に達すると、
それと同時に修正スイツチSWの接点F₊₁，F₊₂を
接点F₀にセツトし修正スイツチSWをオフにす
る。すると、ラツチ指令信号発生部１０からはラ
ツチ指令信号がデータラツチ回路１３および１４
にそれぞれ送出され、データラツチ回路１３は修
正時直前のトリツプカウンタ７のカウント出力Ａ
をラツチすると共に、データラツチ回路１４は修
正スイツチSWのオフ直前に修正用カウンタ８の
カウント出力Ｂをラツチし、それら各カウント出
力が演算回路１５に送出される。このとき、演算
回路１５のコントロール入力端子には修正スイツ
チSWがオフになる直前の“Ｈ”レベルの信号が
デイレー回路１６にて所定の時間遅延されて入力
されているため、演算回路１５は上記“Ｈ”レベ
ルの信号を加算指令信号として前記カウント出力
Ａとカウント出力Ｂとを加算する。これによつ
て、その加算出力（Ａ＋Ｂ）がトリツプカウンタ
７のセツト入力端子Ｓに送出されてトリツプカウ
ンタ７はそれ以前の内容をクリアし上記加算出力
をセツトする。これにより、表示選択回路１７に
は修正前と同じ修正スイツチSWのオフに伴なう
“Ｌ”レベルの信号が送出されるため、前記トリ
ツプカウンタ７にセツトされて修正された数値が
表示部１９にて表示され、それ以降は通常の積算
表示を行なうことになる。

また、修正スイツチSWを操作して接点F_-1，
F_-2をオンにセツトしたときはこのオンに伴なう
“Ｈ”レベルの信号がアンドゲート９、ラツチ指
令信号発生部１０および表示選択回路１７にそれ
ぞれ送出されるため、それらは上述と同様な動作
を行なう。このとき、演算回路１５のコントロー
ル入力端子には修正スイツチSWがオフになる直
前の“Ｌ”レベルの信号がデイレー回路１６を介
して入力されるため、演算回路１５は上記“Ｌ”
レベルの信号を減算指令信号としてトリツプカウ
ンタ７のカウント出力Ａを修正用カウンタ８のカ
ウント出力Ｂで減算する。これによりその減算出
力（Ａ―Ｂ）がトリツプカウンタ７のセツト入力
端子に送出されてトリツプカウンタ７はそれ以前
の内容をクリアして上記減算出力をセツトし、そ
れ以降は修正された数値に車の走行に伴なう走行
距離パルスを加えて通常の走行距離を積算表示す
る。

このように上記実施例によると、走行距離をト
リツプカウンタ７でカウントしながら、同時に修
正距離を当該カウンタ８にて設定して準備したう
え、修正スイツチSWの操作によつてトリツプカ
ウンタ７の走行距離に前記カウンタ８の修正距離
を加減算することにより、トリツプカウンタ７の
カウント出力つまり走行距離を容易に修正するこ
とができる。したがつて、トリツプカウンタ７を
スタートさせる際にリセツトをしわすれたり等し
てそのカウント出力がマイナス側にある場合には
修正スイツチSWを接点F₊₁，F₊₂に選択操作すれ
ば、その操作期間に修正用カウンタ８にてカウン
トされた出力が修正値として上記トリツプカウン
タ７のカウント出力に加算されることにより、修
正することができる。また、車の走行中にぬかる
みや雪、氷の上等で車輪が空廻りしてトリツプカ
ウンタ７の出力がプラス側にあるときには修正ス
イツチSWを接点F_-1，F_-2に選択操作すれば、上
記トリツプカウンタ７の出力が修正用カウンタ８
にてカウントされた出力で減算されることによ
り、修正することもできる。また、上記実施例に
よると、修正スイツチSWにて修正用カウンタ８
を作動させる際にその修正値を表示部１９で表示
しているので、修正値を目視で確認することがで
きる。

以上説明したように、本発明の電子トリツプメ
ータによれば、トリツプカウンタの他に修正用の
カウンタを設けると共に、修正スイツチを設け、
このスイツチが修正操作中にあるときは修正用カ
ウンタの出力を表示させ、その修正操作終了後に
トリツプカウンタの出力と修正用カウンタとを演
算させるようにしたので、トリツプカウンタの走
行距離を容易にしかも確実に修正することができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明にかかる電子トリツプメータの一実
施例を示すブロツク図である。７…トリツプカウンタ、８…修正用カウンタ、
９…アンドゲート、１０…ラツチ指令信号発生
部、１３，１４…データラツチ回路、１５…演算
回路、１６…デイレー回路、１７…表示選択回
路、１８…デコーダ・ドライバー、１９…表示
部、SW…修正スイツチ。

Claims

【特許請求の範囲】

１車の走行距離をセンサによりパルスに変換
し、そのパルスをトリツプカウンタでカウントし
て走行距離を積算表示する電子トリツプメータに
おいて、オフ位置と第１、第２の動作位置を有す
る修正スイツチと、この修正スイツチが第１また
は第２の動作位置にあるとき上記パルスより高い
周波数の修正信号をカウントする修正用カウンタ
と、上記修正スイツチがオフ位置にあるときには
上記トリツプカウンタの内容を表示させ、修正ス
イツチが第１または第２の動作位置にあるときに
は上記修正用カウンタの内容を表示させる手段
と、上記修正スイツチが第１または第２の動作位
置からオフ位置に切換わつたとき上記トリツプカ
ウンタの内容に上記修正用カウンタの内容を加算
または減算し、その出力をトリツプカウンタに送
出する演算回路とを備えた電子トリツプメータ。