JPS62244323A - 樹木の給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分腎〉 本発明は降雨水を有効に利用して樹木の成育に寄与させ
るようにした樹木の給水装置に関するものである。

〈従来の技術〉 周知の様に樹木は地中から水分を吸収して成育するので
、地中に一定の水分が存在しなければならないが、従来
では地中の水分を降雨水に頼っている。又、降雨水が異
常に多いと河川が氾濫することが有る。

そこで、最近では雨水の有効利用法として充填式貯留法
が提案されている。この充填式貯留法は雨水を貯留する
機能と浸透させる機能とを有し、貯留した雨水をトイレ
等の洗浄用水、雑用水として利用しようとするものであ
る。

〈発明が解決しようとする問題点） しかし、雨水を上記の様な充填式貯留法に利用しても台
風や暴風雨が発生すると異常な降雨水のため河川が氾濫
する。又、雨水が少なくて日照が強いと地中の水分が蒸
発するので、地中に給水しなければならない、この場合
、例えば道路に沿って植設されている街路樹では給水に
著しく手間が掛り、充分に給水することができない。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、地中に樹木の植
設方向に沿って貯水槽を設置し、該静水槽を雨水等の通
過部に連通させ、貯水槽から地中に延在させた毛細管作
用を有する吸引材を樹木の根の方向に延ばすようにして
なる樹木の給水装置に関し、降雨水が有ると貯水槽に雨
水を溜め、地中が乾燥すると貯水槽に溜っている水を吸
引材を介して樹木に供給するのである。

〈実施例〉 以下に本発明を図面の実施例に基づいて説明する。

本発明の給水装器１は合成樹脂、コンクリート等の貯水
性が有る材質から成るパイプ状の貯水槽２が主要構成部
材で、該貯水４６２を地表面の樹木ａの植設方向に沿っ
て地中に設置する０図面の実施例では樹木ａを道路面す
に沿って植設した街路樹としであるので、貯水槽２も道
路面すに沿って地中に設置されている。

上記した貯水槽２は樹木ａの植設方向に沿い長尺で、両
端が閉塞されて内部に充分な水を貯留することがでＪ、
雨水の通過部３に連通されている。

この雨水の通過部３は図面の実施例では道路面すの側縁
に設けた側溝として示しであるが、側溝間に設けた桝で
もよいし、又は雨水が流れる部分に設けられている他の
部材でもよい、そして、通過部３と貯水槽２とを適宜間
隔で設けた連絡管４で接続する。連Ｍ５管４は地中で僅
かに傾斜して上端が通過部３の一側壁上方に接続され、
下端が貯水槽２の上方に接続されている。そして、通過
部３の他側壁には連絡管４の開口部分よりやや上方位置
に排水管５を接続し、この排水管５を下水管等の下水処
理機構（図示せず）又は河川に連絡する。

前記した貯水槽２の上面には小孔６・・・を適宜の間隔
で開設し、各小孔６に吸引材７を挿通する。

この吸引材７は織物、不織布等水の毛細管作用を有する
とともに長期間経過しても腐食しない材質から成り、下
端を貯水槽２の内部に位置させるとともに、貯水槽２よ
り上方を地中に導いて樹木ａの根の方向に延ばす、なお
、各小孔６に挿通する吸引材７は１木でもよいが、複数
本にして地中に枝状に延在すると、広い範囲の地中に給
水することができる。

したがって、降雨時に道路面すに降る雨水は通過部３に
流入し、通過部３内の水位が上昇すると連絡管４を流下
して貯水槽２内に貯留する。又、貯水槽２内に上記した
ように雨水が貯留すると吸引材７の毛細管作用により地
中に供給される。そして、降雨量が多いと貯水槽２内の
水がオーバーフローして排水管５に排出し、下水処理機
構で処理されたり河川に放流される。

以上本発明を図面の実施例に付いて説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範
囲の記載を変更しない限りどのようにでも実施すること
ができる０例えば、貯水槽２を道路の街路樹の地中に限
らないで公園や植物園等の樹木にも使用することがでさ
るし、雨水の通過部を道路の側溝にしないで桝、貯水槽
等を利用することができる。又１通過部３と連絡管４と
の接続部分にフィルターを設け、貯水槽２内に流入する
雨水から土砂等を濾過して除去するようにしてもよい、
更に第１図で示すように貯水槽２の長さの途中及び、又
は端部にメンテナンス用桝８を設置し、貯水槽２内に土
砂等が堆植した場合に通過部３から高圧水を貯水槽２内
に供給して土砂を桝８内に流し出したり、或いは桝８か
ら貯水槽２内に高圧水を供給して土砂を他の桝に流し出
したり、若くは作業者が桝８内に入り込んで貯水槽２内
の土砂を掻き出すようにしてもよい。

〈発明の効果〉 以上要するに本発明によれば樹木の下側の地中に貯水槽
を設置し、該貯水槽から地中に延在させた毛細管作用を
有する吸引材を樹木の根の方向に延ばすようにしたので
、貯水槽内の水が毛細管作用により徐々に地中に供給さ
れて樹木の成育に寄与することができる。そして、降雨
時には貯水槽に水が供給され、日照時には貯水槽の水が
地中に供給されるので、常に地中に水分が含有して樹木
が枯れることがない、しかも、長期間日照が継続して貯
水槽の水がなくなり、地中に水分が不足した時には通過
部に給水するだけで貯水槽に水が導かれて広範囲の地中
に供給されるので、冠水作業が著しく軽減される。又、
樹木の土壌に表面から冠水しなくてもよいので広面植に
樹木が植設されている地域に極めて有効であり、実用的
価イＩＩ′７の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は概略正
面図、第２図は一部の縦断面図である。 １は給水装置、２は貯水槽、３は雨水の通過部、４は連
Ｍ！１′ｆ、７は吸引材 特許出願人　　小沢コンクリート工業株式会社代理人　
　　弁理士　　　福　１）信　行　　。 Ｌ−，６

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地中に樹木の植設方向に沿って貯水槽を設置し、該貯水
   槽を雨水等の通過部に連通させ、貯水槽から地中に延在
   させた毛細管作用を有する吸引材を樹木の根の方向に延
   ばすようにしてなる樹木の給水装置。