JPS62243591A - 脱水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は洗濯物の脱水を行なう脱水装置に関するもので
ある。

（従来の技術） 従来、この種の脱水装置としては遠心脱水方式のものが
広く知られているが、このような方式の脱水装置にあっ
ては多数の孔を有する回転槽が必要で、又脱水動作時に
おける振動、騒音が問題になっているものであった。

然るに、本出願人にあっては、回転槽を使用せず振動、
騒音上の問題を解消できる脱水方式を開発している。こ
の脱水方式は、筒状の伸縮部及び該伸縮部の下部に設け
た押圧部よシなる圧力応動体を備え、この圧力応動体の
伸縮部上端側を支持して該圧力応動体により槽の開口部
を閉塞し、上記槽内を減圧して該槽内の負圧化により押
圧部を下動させ、この押圧部により洗濯物を抑圧圧縮し
て水分を絞り出す方式であり、この方式によれば、回転
槽を省略でき、この槽の回転に伴う振動、騒音上の問題
がなくなり、又防振構造を採用する必要もない。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、このような脱水方式を実用化するにあたって
、槽内の気密保持が最も大きな問題となるものである。

然るに本発明は簡単な構成により槽内の気密性を確実に
保ち、品質上安定度の高い脱水装置を提供するものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 以下本発明の内容を、実施例に対応する図面を用いて説
明する。

筒状の伸縮部及び該伸縮部の下部に設けた押圧部よりな
る圧力応動体３４を備え、この圧力応動体３４の伸縮部
上端側を支持して槽（図示の実施例では洗濯槽２）の開
口部を閉塞し、上記槽内を減圧して該槽内の負圧化によ
り圧力応動体３４の押圧部を下動させ、この押圧部によ
り洗濯物４２を押圧圧縮する脱水装置において、伸縮部
を蛇腹形状に形成してその外周側の各頂部に舌片４０を
設ける。そして、この各舌片４０を槽内面に接触させ伸
縮部の伸縮に伴い槽内面上に摺接するようにする。

（作用） 圧力応動体３４の伸縮部と槽の内側面間は各舌片４０に
よって多重シールされることになり、槽内の気密は確実
に保たれる。

（実施例） 以下図面に示した本発明の実施例について詳細に説明す
る。

１は洗濯機外枠、２は上部開口の洗濯槽で、非磁性材料
よりなり、その底部中央には底壁を内方（上方）に膨出
することにより軸部８を一体に形成する。洗濯槽２は底
部に排出口４を有し、かつ側壁上部には給水口５、この
下方にてオーバーフロー口６を夫々形成する。上記給水
口５には給水弁７を介して水道蛇口等を接続し、オーバ
ーフロー口６にはオーバーフローバイブ８が接続する。

尚、洗濯槽２は中腹部と底部間において側壁を上方から
下方に向い漸次傾斜させることにより、内径を漸次小さ
くしている。

９は軸部３の外周に回転自在に嵌挿したパルセータで、
排水性能及び脱水性能を良好にするための小孔ＩＯを多
数穿設し、かつ上面内周寄り部分において複数個の突起
ＩＩを突設する。１２は洗濯槽２の底壁とパルセータ９
間に介挿した滑り板で、パルセータ９の回転を円滑に行
なわせる。尚、パルセータ９は下面にポンプ機能をもち
、このポンプ作用により軸部３との間に水を循環させる
ことにより軸部３の摩耗を防止する。

１５は洗濯槽２の排出口４と排水弁１４を介在する排水
路１３との間に介設した水循環式減圧装置で、ベンチュ
リー管部１７を有する循環路Ｉ６、該循環路１６中に介
挿したポンプ１８、抜気装置１９、逆止弁２０．２１及
びベンチュリー管部１７に臨むノズル２２よりなり、上
記ノズル２２は逆止弁２０を介して排出口４に連通し、
又循環路Ｉ６のベンチュリー管部１７・ポンプ１８間に
は排水路１３が接続する。

２３はパルセータ９及びポンプ１８の駆動源となるモー
タ、２４は切換え用クラッチ及び減速機構等よりなる機
構部、２５はモータ２３により機構部２４を介して回転
される回転軸で、軸部３内に突出する。上記回転軸２５
とパルセータ９間には磁気的結合手段を設けるものであ
り、回転軸２５及びパルセータ９の内周部に磁石２６．
２７を夫々設けている。而して、磁石２６．２７の磁気
的結合により回転軸２５の回転に伴いパルセータ９を回
転する。２８はモータ２３により機構部２４を介して回
転される回転軸で、ポンプＩ８のインペラーを回転する
。

２９は洗濯機外枠ｌに軸３０を以って回動かつ開閉自在
に枢支した蓋で、通気孔３１を有し、この通気孔３Ｉを
含む部位の内面部に真空ポンプ３２を装備する。３３は
蓋２９の内面に設けた磁石である。

３４は蓋２９の内面側に支持され洗濯槽２の開口部を閉
塞する圧力応動体で、周側壁を蛇腹状に形成して周側部
を伸縮部３６としその上端部を蓋２９に支持した有底筒
状体３５と、金属板３８等の剛性部材を埋設した押圧板
（押圧部）３７とからなり、押圧板３７を有底筒状体３
５の外底面に固定する。上記押圧板３７は独立発泡より
なる軟質部材により成形され、外周縁にシート状舌片３
９を有する。又伸縮部３６は外周側の各項においてシー
ト状舌片４０を設けており、このシート状舌片４０は洗
濯槽２の内面に気密状態に接する。又、抑圧板３７のシ
ート状舌片３９は洗濯槽２の内面に接しているが、上記
シート状舌片４０よりも肉厚を大きくして気密保持より
もむしろ洗濯物４２を効果的に集めることを目的として
設けられている。４１は有底筒状体３５の底壁上面に設
けた磁性体よりなる吸着板である。而して、上記圧力応
動体３４は洗濯槽２内を仕切ることにより内部空間（洗
濯物４２を納める空間）４３と外部空間４４とを形成す
る。

尚、オーバーフローパイプ８は弁を介在し、排水路１３
の排水弁１４前段に接続する。

上記構成において、洗濯時には磁石３３が吸着板４１を
吸着して、伸縮部３６を収縮させ押圧板３７を最上位Ａ
に保持している。而して、この状態で洗濯槽２内に洗濯
物４２及び洗剤を投入し、排水弁１４を閉じた状態で給
水弁７を開け、給水口５より洗濯槽２内に給水する。規
定量の水を給水した後、モータ２３を駆動し切換え用ク
ラッチの働きにより回転軸２５を回転させると、これに
伴ってパルセータ９が回転することになり、このパルセ
ータ９の攪拌作用により従来の洗濯機と同様に洗濯作業
を実行する。尚、すすぎ時においても、上述と同様に行
なうものである。

洗濯（すすぎ）後の排水は、排水弁１４を開き、切換え
用クラッチを切換えて回転軸２５を停止し、他方の回転
軸２８を回転させることにより行なう。

回転軸２８の回転に伴うポンプ１８の作用によって、洗
濯槽２内の水を排出口４から減圧装置１５、排水弁１４
及び排水路１３を経て機外に排出する。

而して、洗濯槽２内の水がなくなり、減圧装置１５内に
残水がある状態で、排水弁１４を閉じると、減圧装置１
５内の残水はポンプ１８により循環路１６内に強制的に
循環されることになり、ベンチュリー管部１７における
ベンチュリー効果によりノズル２２を介して洗濯槽２内
の空気を吸い出し、内部空間４３の真空引きを行なう。

すると、内部空間４３内の負圧が進み、内部空間４３と
通気孔３１を介して大気に連通ずる外部空間４４との圧
力差が拡大して行き、圧力応動体３４に矢印Ｂ方向即ち
引下げ方向の力が加わる。そして、この力が磁石３３の
吸着力より大きくなると、抑圧板３７が下方に移動して
行き、やがて洗濯物４２を押圧し圧縮を始めることにな
り、洗濯物４２に含まれる水分は絞り出され、さらに減
圧装置Ｉ５により洗濯槽２外に吸い出される。この時、
圧力応動体３４の全てのシート状舌片８９，４０が洗濯
槽２の内側面に接触している為、内部空間４３の気密性
が極めて高く、雨空間４３．４４の圧力差即ち押圧板３
７に加わる大気圧を有効に利用して洗濯物を抑圧圧縮し
、効率よく脱水作業を進めることができる。

尚、脱水作業中、パルセータ９に適宜回転力を付与する
ようにすれば、洗濯物４２に縦方向の力だけではなく横
方向の力（特に突起１１による。）も加わり、この両方
向の力によるねじシ作用により脱水をより効果的に行な
うことができる。

脱水後は、内部空間４３を大気に開放させ、真空ポンプ
３２の運転により外部空間４４の真空引きを行なわせる
ことにより、抑圧板３７を圧力差により下方位置Ｃより
矢印り方向即ち上方に移動させ、最終的に磁石３３に吸
着板４１を吸着させ、この時点で真空ポンプ３２を停止
し、以後磁石３３の吸着により抑圧板３７を最上位Ａに
保持する。

尚、上記実施例では、洗濯槽を脱水槽に兼用する一槽弐
タイブの洗濯機を示しているが、本発明は洗濯槽と脱水
槽とを並設する二槽式タイプの洗濯機、或いは脱水単独
機能の機器としても実施できること勿論である。

その他、本発明は上記しかつ図面に示す実施例のみに限
定されるものではなく、例えば有底筒状体３５と押圧板
３７とを一体に形成する等、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変形して実施することができる。

（発明の効果） 以上の如く本発明にあっては、圧力応動体の伸縮部全蛇
腹形状に形成してその外周側の各頂部に舌片を設け、槽
内側面と圧力応動体間に多重シーしたり外力、熱等によ
って変形したりしたところで槽内の気密性を確実に保つ
ことができ、この種脱水装置の実用化にあたって品質上
安定度の高いものを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例における洗濯機の構造を示す概略縦
断面図である。 ２：洗濯槽、１５：水循環式減圧装置、３４：圧力応動
体、３６：伸縮部、３７：押圧板、４０：舌片、４２：
洗濯物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、筒状の伸縮部及び該伸縮部の下部に設けた押圧部よ
   りなる圧力応動体を備え、この圧力応動体の伸縮部上端
   側を支持して該圧力応動体により槽の開口部を閉塞し、
   上記槽内を減圧して該槽内の負圧化により圧力応動体の
   押圧部を下動させ、この押圧部により洗濯物を押圧圧縮
   する脱水装置において、上記伸縮部を蛇腹状に形成して
   その外周側の各頂部に舌片を設け、この各舌片を槽内面
   に接触させてなることを特徴とする脱水装置。