JPS62242677A - フォトクロミック材料 - Google Patents

フォトクロミック材料

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JPS62242677A
JPS62242677A JP8618886A JP8618886A JPS62242677A JP S62242677 A JPS62242677 A JP S62242677A JP 8618886 A JP8618886 A JP 8618886A JP 8618886 A JP8618886 A JP 8618886A JP S62242677 A JPS62242677 A JP S62242677A
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JP
Japan
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fulgide
isomer
mol
formula
photochromism
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JP8618886A
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English (en)
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JPH044315B2 (ja
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Junichi Hibino
純一 日比野
Eiji Ando
安藤 栄司
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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  • Furan Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はフォトクロミック材料に関する。
従来の技術 従来、可逆的な色の変化を生ずる材料としてフォトクロ
ミック材料が知られている。フォトクロミック材料の一
つとしてフルギドが挙げられる。
式(1)がフルギドの一般式である。
(ただしR4−R4のうち少なくとも−っは芳香環、x
=o、N−R) つまりフルギドは、無水こはく酸あるいはその誘導体の
二つのメチレン炭素に、それぞれアルキリデン基がつい
ている化合物である。
現在までに数多くのフルギドが発表されている。
その−例として式(2)で表わされるフルギドのフォト
クロミズムについて・簡単に説明する。
たもので、無色である。このフルギド@)に337nm
の紫外光をあてると、ベンゾフラン形(3)に変化し、
赤色を呈する。473 nmの可視光をあてると再び2
に戻る(以下、便宜上向かつて左の6員環をフラン環部
、右の6員環を無水こはく酸部と呼ぶ)。
なお、このようなフォトクロミズムは、他のフルギドに
ついても、吸収波長が異なるだけで、はぼ共通している
これらの性質を用いて、フルギドの光記憶媒体、光量子
検知素子、光エネルギー変換素子などへの応用研究が行
われている。
発明が解決しようとする問題点 フルギド(2)には、フォトクロミズムを示さない式←
)で示される位置異性体がある(以下@)のタイプのフ
ルギドをΣ体、その位置異性体である(4)のヘラ−(
Holier)がこれまでに発表している合成法では最
終的にこの8体と2体との混合物が得られ、これを再結
晶などによって分離していた(HoG、 Ho1ier
、USP 4,220,708)。
しかしこの方法では、フルギド(8体)自身の収率が下
がることはもちろん、Σ体と2体とは非常に似た構造を
しているため、両者を完全に分離するために再結晶が必
要で、更にこの再結晶は、かなり困難であった。このよ
うに現在報告されている合成例では、2体の副生という
問題があった問題点を解決するための手段 本発明のフォトクロミック材料は下記の一般式(6)で
示される。これは、フルギド@)のフラン環の根元にあ
るメチル基(a)の代わりに、炭化水素の長鎖を導入し
たもので、これはすなわち8体である。
(ただしRはC=s〜31のアルキル鎖)作  用 フルギド(6)は、対応する長鎖を付けたフリルケトン
とインプロピリデンこはく酸ジエチルとを縮合すること
によって容馬に得ることができる。
例えば、メチル基の代わりにヘプタデシル基を導入した
フルギド((6)においてR=C1□H36)は、フリ
ルヘプタデシルケトンと、インプロピリデンこはく酸ジ
エチルとを縮合することによって、得ることができる。
このヘプタデシル基を導入することによる立体障害によ
っ工、下記の式(6)で表わされる位置異性体(2体)
は不安定になるため、8体を優先的に生成させることが
できる。
また、ヘプタデシル基の代わシにC=6〜31のアルキ
ル鎖を導入しても同様の効果が得られる。
生成物が8体になるか2体になるかは、フラン環部と無
水こはく酸部を結合する時に決定されムフルギドー)で
は、それに対応する2体(L4)のフラン環部の根元に
あるメチル基(b)と、それと向かい合うメチル基(C
)との反発は余りないため、8体と2体とに明確な安定
性の差異が生じない。したがって、フラン環部と無水こ
はく酸部との結合の際に生成するのは、8体と2体の混
合物である。
それに対して、ヘプタデシル基を導入した本発明のフル
ギド(5)では、それに対応する2体(6)は不安定に
なる。これは、上式の矢印に示すように、ヘプタデシル
基がメチル基に比べてかさ高いた6、向かい合うメチル
基(d)との間に立体反発が生じるためである。したが
って、この場合、フラン環部と無水こはく酸部との結合
の際には、8体(6)が優先的に生じ、2体(6)は全
く生じない。
実施例 フルギドの合成法を以下に示す。
(ステップ1) ます長鎖をフラン環に導入する。これまで発表されてい
るフルギドは長鎖を持っていないため、このステップ1
にはすべて酸無水物(無水酢酸)が用いられてきた。し
かじ長鎖を含んだ酸無水物を得るのは難しいため、酸無
水物の代わりに酸塩化物を用いた。2,5−ジメチルフ
ラン1モルと塩化ステアロイル1.5モルのベンゼン溶
液に、σCで無水塩化すず(IV)1モルのベンゼン溶
液を、1時間かけて加えた。数時間かくはんしたのち、
氷(1,5#)と、5Mの塩酸(500rrtl )に
あけた。水層を酢酸エチルで抽出し、あわせた有機層を
水で洗浄し、濃縮した。メタノールから再結晶すること
によって、ケト7ラン0.8モルを得た。
(ステップ2) 水素化ナトリウム1モルに石油エーテルを加見6分間か
くはんした。静置して上澄みを除いた後、アセトン1.
5モルと無水こはく酸ジエチル1モルの混合物を加えた
。そこへエタノールを1滴加えると反応が始まり、激し
く水素が発生した。水素発生がおさまったのち、ジエチ
ルエーテルを加え更にかくはんした。1時間後反応混合
物を酢酸エチルで薄め、1Mの炭酸ナトリウム水溶液で
抽出して注意深く酸性にすると、有機層が遊離してきた
。それを酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮してハーフェステル0.8モルを得た。
(−E t= −CH2CH3) (ステップ3) ステップ2で得タハーフエステル0.8モルをエタノー
ル600m1に溶かし、濃硫酸50−を加えて加熱還流
した。3時間後濃縮し、残査をエーテルで薄めたものを
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄して、再び乾燥、濃縮
した。得られた残査をカラムクロマトグラフィーで分取
することによってジエステル0.8モルヲ得り。
(ステップ4) ヘラ−は、カリウムt−ブトキシドを用いてステップ4
を行ったと報告している。この方法を長鎖の付いた化合
物についても同様に行ったが、反応は殆ど進行せず、原
料回収に終わった。これは長鎖が付いていることによる
立体障害のためであると思われる。そこで反応性の強い
水素化ナトリウムを、カリウムt−ブトキシドの代わシ
に用いると、素早く反応は進行した。水素化ナトリウム
1.2モルに石油エーテルを加え5分間かくはんした。
静置して上澄みを除いた後、ステップ1で得たケト7ラ
ン0.8モルと、ステップ3で得たジエステル0.8モ
ルの混合物を、できるだけ少量の石油エーテルに溶かし
て加えた。そこへエタノールを1滴加えると反応が始ま
シ、激しく水素が発生した。水素発生がおさまったのち
、ジエチルエーテルを加え更にかくはんを続けた。1時
間後反応混合物を酢酸エチルで薄め、1Mの炭酸ナトリ
ウム水溶液で抽出して注意深く酸性にすると、有機層が
遊離してきた。それを酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、濃縮した。得られた残査をカラムク
ロマトグラフィーで分取す得うレタハーフエステル0.
5モルを6%アルコール性水酸化カリウムに溶かして1
6時間加熱還流したのち、6N塩酸にあけて酢酸エチル
で抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮することによ
り、ジカルボン酸0.3モルを得た。
(ステップ6) ジカルボン酸0.3モルに塩化アセチル100m1を加
え、室温で10分間かくはんした。その後反応混合物を
濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて分離精製した。更に純度を上げるため、メタノー
ルからの再結晶を1回、ヘキサンからの再結晶を2回行
うことによって、目的のフルギド0.1モルを得た。
最終生成物の液体クロマトグラフィーによるピークは牟
−で、そのピークは、紫外光の照射によって完全に消失
し、代わ9にベンゾフラン形に相当するピークが現れた
。もしフォトクロミズムを示さない2体の生成があれば
、紫外光の照射後とで不変のピークがあるはずである。
したがって、この最終生成物は、E体のみであることが
わかった。これまでヘラ−が報告した合成方法では、ス
テップ6で得られるのは、E体と2体の混合物であり、
このステップの後にΣ体と2体の分離という操作があっ
た。しかし本方法では純粋なE体のみが得られ、2体は
得られなかった。
以上の方法で合成したフルギドのクロロホルム溶液の紫
外可視吸収スペクトルを図の曲線Aに示す。この溶液に
λ=344nmの紫外光を照射すると、閉環して赤色に
着色した。この紫外可視吸収スペクトルを図の曲・線B
に示す。さらにλ=!550nmの可視光を照射すると
、再び開環して無色形に戻った。無色形、有色形共に、
暗所では非常に安定であった。
なお、塩化ステアロイルのかわシに塩化ヘキサノイルを
用いて、同様の方法でフルギドを合成したところ、同様
の結果が得られた(C=a)。しかし、塩化ペンタノイ
ルを用いたフルギドの合成では、E体と2体との混合物
が得られた。
さらに、塩化ステアロイルの代わりに塩化ドトリアコン
タノイルを用いて、同様の方法でフルギドを合成したと
ころ、同様の結果が得られた(C=s1)。しかし、そ
れ以上の長鎖の化合物については、原料の酸塩化物を得
るのが困難である。
発明の効果 フルギドに長鎖を導入することによシ、フォトクロミズ
ムを示すフルギドのみを、難しい分離操作なしで、容易
にしかも大量に得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例におけるフルギドと、その有色形
の、クロロホルム中における紫外可視吸収スペクトルで
ある。 tqo    s−δ〃        −2〃浪長(

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記一般式で示されるフォトクロミック材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしRはC=5〜31のアルキル鎖)
JP8618886A 1986-04-16 1986-04-16 フォトクロミック材料 Granted JPS62242677A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8618886A JPS62242677A (ja) 1986-04-16 1986-04-16 フォトクロミック材料
US07/023,253 US4803287A (en) 1986-04-16 1987-03-09 Certain photochromic fulgide compounds and method for their synthesis

Applications Claiming Priority (1)

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JP8618886A JPS62242677A (ja) 1986-04-16 1986-04-16 フォトクロミック材料

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Publication Number Publication Date
JPS62242677A true JPS62242677A (ja) 1987-10-23
JPH044315B2 JPH044315B2 (ja) 1992-01-27

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ID=13879792

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JP (1) JPS62242677A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5136449A (ja) * 1974-07-31 1976-03-27 Heller George H Fuotokuroomukagobutsuno seizohoho
JPS5331656A (en) * 1976-08-31 1978-03-25 Heller Harold G Photochrome compound

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5136449A (ja) * 1974-07-31 1976-03-27 Heller George H Fuotokuroomukagobutsuno seizohoho
JPS5331656A (en) * 1976-08-31 1978-03-25 Heller Harold G Photochrome compound

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JPH044315B2 (ja) 1992-01-27

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