JPS62241170A - 情報デイスクトレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、種々の情報を記録、再生するだめの円板状情
報ディスクを収納保持して取扱いを容易にし、かつ記録
、再生機器にも利用するディスクトレイに関する。

従来の技術 従来のこの種のディスクトレイは公知ではないが次のよ
うなものが考えられていた。即ち、第８図に示すように
、トレイ本体１１をプラスチック材で成型し、ディスク
１２の収納部１１ａを凹状に設け、前記収納部１１ａに
ディスク１２を収納し、弾性部分１１ｂでディスク１２
の端部を押圧する事によってディスク２を収納部１１ａ
に保持する構造となっており、弾性部分１１ｂはトレイ
本体１１と同材料で同時に成型されていた０そしてディ
スク１２の収納、取り外しには、前記弾性部分１１ｂを
ディスク１２自体を移動させて変形させるか、または演
奏機器に設けた作動片やカム等により直接弾性部分を変
形させてディスク１２の弾性部分１１ｂによる保持を解
除するようにしていた。

発明が解決しようとする問題点 上記従来技術のように弾性部分をトレイ本体と同一材料
で同時に成形することは製°造上能率的なことであるが
、材料を選定する上で問題があった。

即ち、材料を成型性が良く安価な耐熱性ＡＢＳ樹脂に選
べば、弾性部分１１ｂの弾性を確保することが困難であ
り、また材料を弾性が高く耐久性の大きなポリアセター
ル樹脂あるいはカーボン樹脂に選べば成型性が悪くコス
ト的にも高価なものになってしまう。また、材料を耐熱
性ＡＢＳ樹脂に選び弾性部分１１ｂを薄肉にして弾性を
確保しようとする方法もあるが、これは成型するときに
材料の流入に困難がともない材料の不充填等で所定の強
度、形状が得られない場合がある。また、プラスチック
材料は温度に対してその特性に変化が生じやすく低温時
には硬化し、高温時には軟化することによシ弾性がなく
なり、形状寸法の変化により常温に戻しても初期の弾性
力が得られなくなってしまうという問題があり、弾性部
分の材料としては適さないものであった。

次に弾性部分もトレイ本体と同時に同材料で成型するた
めには、弾性部分とトレイ本体とは連続していなければ
ならず、轟然弾性部分の両端部は本体に固定されている
ため、前述したようにトレイ本体からのディスクの収納
、取シ外し時に必要となる弾性部分をたわませる力は第
７図グラフ中の鎖線で表わすようにたわみ量に比例して
大きくなる。このことはディスク収納保持を確実にする
ため弾性部分の押圧力を大きくした場合、ディスクを収
納、取り外しする際に、更に大きな力が必要となる。特
に機械的にディスクの保持を解除する演奏機器において
は弾性部分をたわませる力として大きな機械力を必要と
する問題があった。

また、演奏機器等に設けられた作動片やカム等により前
記弾性部分の移動を行なう場合、弾性部材が傾いてしま
うことにより前記作動片やカム等が弾性部材から外れて
しまうという問題もあった。

問題点を解決するための手段 上記従来の問題点を解決するため本発明は平板状トレイ
本体と、前記トレイ本体の一面に形成した凹状のディス
ク収納部と、前記ディスク収納部に収納したディスクの
端面を押圧しディスクをディスク収納部に保持するため
の弾性部材を備え、前記弾性部材はその一端がトレイ本
体に取り付けられ、他端がトレイ本体に設けられたガイ
ド部分に摺動可能とする構成を備えたものである。

作　　用 上記手段による本発明の作用は次のようになる。

即ち、弾性部材はその移動時に他端がトレイ本体に設け
られたガイド部分に沿って摺動しながら弾性力を発揮す
ることになり、このため弾性部材に働く力とたわみ量と
の比例関係をナクシ、軽い力で弾性部材をたわませるこ
とができるようになる。

実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図に実施例の斜視図、平面図及びその断面
図を示す。同図において、トレイ本体１に設けた凹状の
ディスク収納部１ａにディスク２を収納し、弾性部材３
（この実施例では板バネであり、以下板バネ３と称する
）の中央部が、ディスク２の端部と当接部３ａで当接し
、ディスク２の端部をその中心方向へ押圧してディスク
２をトレイ本体１の爪１ｆ、１ｇとの間でディスク収納
部１ａに保持している。

また、凹状のディスク収納部１ａの外周部には段部が形
成されておシ、ディスク２の収納保持状態ではそのディ
スク２の外周部が前記段部の上にに載置され、これによ
り前記ディスク２の情報記録面がディスク収納部１ａの
底面から浮き上った状態となってその情報記録面が保護
されるようになっている。

第４図はディスクトレイのディスク収納部１ａと反対側
、すなわち裏面側の要部平面図であり、トレイ本体１に
凹状のガイド部４が設けてあり、板バネ３の他端部に形
成した２個所の折曲部がガイド部４内に挿入されている
。第５図にガイド部４の拡大図を示す。同図において、
トレイ本体１に設けたガイド部４内の側壁においてトレ
イ本体１と一体に設けた角部１ｂに板バネ３の折曲部３
ｂが当接し、同じくトレイ本体１と一体に設けた角部１
Ｃに板バネ３の折曲部３Ｃが当接している。この状態が
、ディスク２がディスク収納部１ａに収納されている状
態での板バネ３とガイド部４の角部１ｂ及び１Ｃとの関
係である。また、板バネ３の一端部には円形状の支点部
３ｄが成形してあり、この支点部３ｄはトレイ本体１に
設けられた鍵状の凹部からなる支点受は部１ｄに嵌入さ
れ、これにより板バネ３の一端部はトレイ本体１に回動
可能に取付けられている。

ここで、ディスク２の端部に対する板バネ３の当接部３
ａの押圧力は、板バネ３を曲げることにより発生するも
のであるから、当然板バネ３の支点受は部１ｄとガイド
部４と板バネ３のディスク端部との当接部３ａとの位置
関係を適当に選んで必要な押圧力を得るようにしである
。

第５図に示すように、ガイド部４の角部１ｂと折曲部３
ｂ、同じく角部１Ｃと折曲部３Ｃとが同時に当接してい
る状態、即ちディスク２の保持状態において、第４図の
矢印の方向に板バネ３のディスク端部との当接部３ａを
移動させるべく加圧すると、板バネ３は折曲部１ｂを支
点として折曲部３Ｃがガイド部４の角部１Ｃを押しつけ
る力が発生する。この力と板バネ３の曲がりによる力が
上述のディスク２を保持する力となっている。次にディ
スク端部を押圧している板バネ３の当接部３ａがそのデ
ィスク端部の保持を解放するべく板バネ３を第４図の矢
印方向に移動すると、板バネ３の一方の端部に設けた支
点部３ｄはトレイ本体１に回動自在に取り付けられ、か
つ他端部は遊端となっているため支点部３ｄから折曲部
３ｔ）、３ｃまでの直線距離ｇは第５図に示すようにｌ
′となり短かくなる。従ってガイド部４の２個所の角部
１ａ、１ｂにそれぞれ当接していた板バネ３の折曲部３
ｂ、３ｃはその角部１ａ、１ｂに対する当接が外れるこ
ととなる。この当接が外れると、板バネ３の折曲部３ｂ
、３ｃのある端部はガイド部４の側壁を摺動するのみで
あり、このため、小さな力で板バネ３を曲げることがで
きるものである。

そして、この場合板バネ３の他端部が摺接するガイド部
４の摺動部１ｅを板バネ３０曲がり角度と略同−角度に
すれば、板バネ３を曲げるに必要な力は更に小さくなる
。

以上の動作における板バネ３の曲げ量と力の関係を示す
と第５図に実線で示したようになり、上記したように板
バネ３のバネ力の変位点をディスク保持位置に設定する
ことによってディスク２の収納、取り外しに際しての演
奏機器等の作動片やカムの作動力を従来のものに比べて
小さくすることができるものである。

次に第５図はディスク２の端部に板バネ３の当接部３ａ
が当接し、板バネ３でディスク２をその中心方向へ押圧
しているディスク２の保持状態を演奏機器内で自動的に
解除する場合を示した断面図である。即ち、演奏機器内
の作動片５を矢印の方向に移動させるか、あるいは前記
作動片を所定位置に保持し、トレイ本体１を矢印の方向
と逆方向へ移動することによって、板バネ３と作動片５
とを接触させ、そして更に移動させる。するとディスク
２と板バネ３０当接が外れ、ディスク２を解放させてそ
のディスク２とトレイ本体１を離し、かつディスク２を
回転させて演奏状態とすることができる。この時、前記
作動片５により板バネ３が押されてこの板バネ３が移動
するが、作動片５の先端部５ａはディスク２との接触を
さけるため板バネ３の一部分としか接触できないので、
板バネ３が移動中に傾いてディスク２の端部と充分に離
れなかったり、傾きがはげしいと前記作動片５と板バネ
３が外れてしまうことになる。これを防止するため板バ
ネ３の略中央部に案内部３ｅを設け、トレイ本体１の一
部分と当接させ、この当接状態で板バネ３が移動される
ことにより板バネ３の傾きを防止するようにしている０ このように本実施例はトレイ本体にディスク２を収納保
持するための弾性部材を板バネ３とし、トレイ本体１に
設たガイド部４と当接摺動する折曲部３ｂ、３ｃを板バ
ネ３に設けているので、ディスク２の保持力を大きくし
、ディスクの着脱の時の力の増加率を小さくすることが
できる。これは演奏機器の側からすると重要である。と
いうのはディスクの着脱時の力の増加率が小さいとディ
スクの保持を解除する際の機械的な負担を小さくするこ
とができるからである。また、演奏中には板バネ３を作
動片５で移動させたまま、その位置を保持する構造とな
るため板バネ３の移動に必要な力と前記作動片５を保持
する力、すなわち板バネ３を所定位置まで撓ませるため
に必要な荷重は少ない程演奏機器に対しては有利なもの
である。

また板バネ３が作動片５で所定位置まで移動された状態
で放置された場合、しかもこの状態で高温状態に長時間
さらされたような場合を想定すると、演奏機器のトレイ
本体の固定部とトレイ本体１の板バネ３の取り付け部と
の間に板バネ３のたわみに必要な力が作用し、トレイ本
体１は普通プラスチック材で成型されているため大きな
力が継続的に加わるとその形状寸法が変化することがあ
る。しかし実施例のように板バネ３等の弾性部材の移動
に要する力を小さくするとトレイ本体１に加わる力もそ
れに応じて小さくなり、そのトレイ本体１の形状寸法の
変化をなくすることができる。

また、演奏機器の作動片５やカムによって板バネ３を移
動させるとき、板バネ３が作動片６に対して傾いている
ことによって、作動片５やカムが所定位置にあるにもか
かわらず弾性部材の位置が所定位置に移動しなかったり
、あるいは板バネ３の傾きが大きい場合は作動片５やカ
ムから外れる場合もあるが、本実施例のように板バネ３
の傾きがいちばん大きくなる略中央部に案内部３ｅを設
け、この案内部３ｅをトレイ本体１でガイドすることに
より板バネ３の傾きをなくする効果も得ることができる
。

なお、上記実施例では弾性部材を金属性の板バネ３とし
たが、他に樹脂等によって成型して構成しても良い。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明の情報ディス
クトレイは平板平板状トレイ本体と、前記トレイ本体の
一面に形成した凹状のディスク収納部と、前記ディスク
収納部に収納したディスクの端面を押圧しディスクをデ
ィスク収納部に保持本体に設けられたガイド部分に摺動
可能としたものであるので、弾性部材の両端がトレイ本
体に取シ付けられているものに比べてディスクをトレイ
本体から外す際の弾性部材の引離し力が小さなものでよ
く、したがって特に演奏機器内で自動的にトレイ本体か
らディスクを外すようにした場合、その演奏機器の自動
外し機構の設計が容易となるものであり、・その効果は
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の一実施例の図面であり、第１
図はディスクトレイにディスクを収納保持した状態の斜
視図、第２図は同平面図、第３図は同側断面図、第４図
は同要部裏面図、第５図は第４図の一部拡大図、第５図
はディスク収納保持状態での要部断面図である。 第７図は弾性部材のたわみ量と力の関係を示す特性図、
第８図は従来例の平面図である。 １・・・・・・トレイ本体、２・・・・・・ディスク、
３・・・・・・弾性部材（板バネ）、４・・・・・・ガ
イド部、６・・・・・・作動片、１ａ・・・・・・ディ
スク収納部、１ｂ、１ｃ・・・・・・角部、３ｂ、３ｃ
・・・・・・折曲部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名１−
−−　ＬＬ（組本 起　−Ｃ’−Ｔｈｅ）　飄 区 ト

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）平板状トレイ本体と、前記トレイ本体の一面に形
   成した凹状のディスク収納部と、前記ディスク収納部に
   収納したディスクの端面を押圧しディスクをディスク収
   納部に保持するための弾性部材を備え、前記弾性部材は
   その一端がトレイ本体に取り付けられ、他端がトレイ本
   体に設けられたガイド部分に摺動可能としたことを特徴
   とする情報ディスクトレイ。
2. （２）ガイド部分は、ディスク収納部とは反対面のトレ
   イ本体に形成した凹部であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の情報ディスクトレイ。
3. （３）弾性部材の他端部に互いに逆方向の２個所の折曲
   部を形成し、ディスクの保持状態で前記各々の折曲部が
   それぞれ当接する角部をガイド部分の側壁に形成したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   情報ディスクトレイ。
4. （４）弾性部材の一端の取り付け部を回動自在としたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項〜第３項のいずれ
   かに記載の情報ディスクトレイ。
5. （５）弾性部材を金属製の板バネで形成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項〜第４項のいずれかに記載
   の情報ディスクトレイ。
6. （６）弾性部材の略中央部に、その弾性部材の移動時に
   トレイ本体のガイド部に案内される案内部を設けたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項〜第５項のいずれか
   に記載の情報ディスクトレイ。