JPS6224115B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は積層生地から生地を１板毎に剥離し、
これを半折し、さらに縫製するようにした装置に
関する。

従来は例えば第１図の如き生地１を半折２して
第２図の如く半折生地１ａに直線状縫着３ａを施
し、さらにミシンのカツターで生地を切除しなが
ら円弧状縫着３ｂを施す際、いずれも手作業で行
うためにきわめて非能率的であつた。

本発明は上記の欠点を解消したもので以下説明
する。

４は生地剥離部材でロツド５の一端を軸支６し
他端にはロツド５を挟んで針布ローラ６及び定ト
ルクモータなどによる正逆回転可能なモーター７
を設け、同モーター７を介して針布ローラ６を駆
動するようにしてある。

８はエアーシリンダーでピストン９を介してロ
ツド５に軸支１０する一方、エアーシリンダー８
を適宜軸支１１してある。１２は生地載置台で同
台にラツク軸１３を固定し、同軸に正逆回転モー
ター（図略）で駆動されるピニオン１４を設け、
軸１３を公知の手段により、台１２を昇降自在に
してある。１５は生地載置台１２に設けたガイド
で１６は積層生地である。

１７は生地押えでエアーシリンダー１８のピス
トン１９に固定してあり、２０は反射型の光電管
で積層生地１６の高さを検出し、ピニオン１４を
介して台１２を昇降させるようにしてある。２１
は搬送部材で搬送板２２をコンベアー２３上方に
設け、且つ同板の前端２１ａをコンベアー２３に
対して接近するように傾斜して設け、さらに同板
をスライド片２４に固定してありスライド片２４
はエアシリンダー２５のピストン２６に固定する
と共にスライド軸２７をスライド片２４に挿通し
て搬送板２２を往復動自在となるようにしてあ
る。

２８、２８はクリツプ片で搬送板２２上に固定
した回転型エアシリンダー２９、２９の軸３０、
３０に固定してあり、３１はコンベアー２３の下
面に設けた固定板でコンベアー２３より幅広に設
けてあり、同板の一側に生地１６の位置修正用ロ
ツド３２、３２を設け、同ロツドを支持片３３に
固定し、同片をエアーシリンダー３４のピストン
３５に固定してある。

３６は生地半折用の折曲げガイドで固定板３１
に固定すると共に同ガイドの一側３６ｃをコンベ
アー２３の下側に位置させ、且つ立上り部３６ａ
及び折り曲げ部３６ｂを一体化形成してあり、３
７は押え板でコンベアー２３上に設け、且つコン
ベアー２３の一側に固定片３８、３８を介して固
定すると共に押え板３７を前記折曲げ部３６ｂ内
に挿通する如く設けてある。３９は生地押え用コ
ンベアーでコンベアー２３に接触回転する如く積
極的に駆動させ、半折生地１ａを搬送するように
してあり４０は固定片でコンベアー２３とミシン
４１の縫製面４２の間で近接する如く設けてあ
り、４３は反射型、又は透過型の光電管、４４は
接点部材で例えばエアシリンダー４５のピストン
４４などで形成し、光電管４３及び接触部材４４
は夫々固定片４０、縫製面４２の上方に設けてあ
り、４６はミシン４１の押え金で４７はミシン
針、４８はロツド、４９は反射型又は透過型の光
電管で固定板３１の上方に設けてある。本発明は
上述の如き構成であつて、以下その作用について
述べる。

先ず、生地１を１板宛剥離するにあたり、エア
シリンダー１８の作動を介して生地押え１７が下
降して第７図の如く生地１を押え、次いでエアシ
リンダー８の作動を介してロツド５即ち針布ロー
ラ６が下降し始め、同時にモーター７を介して針
布ローラ６が第７図の如く矢印（左回転）方向に
回転し、積層生地１側に接触したとき最上部の生
地１を針布ローラ６に巻きつけて生地１枚を剥離
し、その後タイマーなどを介して同ローラの駆動
が停止され、次いで生地押え１７が上方位置へ復
帰して生地１の押圧が解除される。次いで針布ロ
ーラ６が生地１の端部を引上げながら上方位置へ
復帰し次いで搬送板２２が第８図の如く位置Ａか
ら位置Ｂまでエアシリンダー２５の作動を介して
移動し、針布ローラ６の下方位置へ達し、次いで
針布ローラ６が所定角度だけ逆回転（右回転）す
るとローラ６と生地１の係止が解除され、生地１
が搬送板２２上に落下し、次いで回転型エアーシ
リンダー２９、２９の作動を介してクリツプ片２
８、２８が回動して生地１が搬送板２２側に圧着
される。

次いでクリツプ片２８、２８で生地１を圧着し
たまま、搬送板２２が位置Ｂから後退を始め、途
中タイマーなどを介してクリツプ片２８、２８が
前記と逆方向に回動復帰し、生地１の圧着が解除
され、搬送板２２が位置Ａに復帰するまでに生地
１が常時駆動中のコンベアー２３上に搬送板２２
の傾斜を介して落下載置され、コンベアー２３で
搬送される。

次いでコンベアー２３上を搬送される生地１の
前端が反射型又は透過型の光電管４９で感知され
ると第９図の如くエアシリンダー３４の作動によ
り位置修正用ロツド３２、３２が図の点線位置ま
で移動し、生地１の側縁に接触することにより、
生地１の側縁が直線化され、次いで前記ロツド３
２、３２が元の位置へ復帰する。

さらに生地１が搬送されると第６図の如く生地
の折曲げガイド３６と押え板３７及びコンベアー
２３を介して生地１が半折されながら移動し、半
折された生地１ａはさらにコンベアー２３、３９
間で挟持されながら移動し、光電管４３で生地前
端が感知されるとタイマーが働き、生地１ａの前
端が押え金４６の下方に達したとき、即ちタイマ
ーにより所定時間経過後、押え金４６が下降し第
２図の如き半折生地１ａに直線縫い３ａが施され
る。次いで生地１ａの後端１ｂが光電管４３で感
知されるとタイマーにより所定時間後エアーシリ
ンダー４５の作動を介してピストン４４が押下げ
られて生地１ａが押圧され、第１０図の如く図略
の送り金とピストン４４、即ち接点部材４４を介
して半折生地１ａの後端１ｂが図の右方向に接点
部材４４を中心に旋回しながら生地１ａが縫着さ
れ、且つミシンのカツター（図略）で生地１ａが
切除されながら第２図の如く円弧状に縫着３ｂさ
れる。

本発明は上述のように生地を１枚づつ剥離し、
これを搬送し、さらに生地の折曲げガイドにより
生地を半折し、さらに半折生地に直線縫い及び円
弧状縫いを自動的に施すもので、生地の１枚剥
離、搬送並びに縫製が正確、且つ能率的に行える
点で極めて優れている。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示したもので第１図は
縫着用生地の平面図、第２図は半折生地を縫着し
た平面図、第３図は装置全体の側面図、第４図は
生地剥離部の斜視図、第５図は生地搬送部の斜視
図、第６図は生地半折部及び生地縫着部の斜視図
第７図は生地剥離の作動を示す説明図、第８図は
生地剥離及び生地搬送の作動を示す説明図、第９
図は生地の位置修正の作動を示す説明図、第１０
図は生地の縫着状態を示す説明図である。 １ａ……半折生地、６……針布ローラ、３６…
…折曲げガイド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 生地載置台１２、コンベアー２３及びミシン
   ４１を夫々直列状に設け、生地載置台１２の上方
   位置に正逆回動並びに昇降自在な針布ローラ６を
   設け、さらにコンベアー２３の上方位置に生地１
   ６把持用のクリツプ片２８、２８を有する搬送板
   ２２をコンベアー２３と平行に往復動自在に設
   け、さらに搬送板２２の往復動位置よりも前方位
   置で且つコンベアー２３の上面に接して折曲げガ
   イド３６及び押え板３７を設け、さらにミシン４
   １の押え金４６の側方で且つ上方位置に生地押圧
   用の接点部材４４を昇降自在に設け、生地載置台
   １２上に積み重ねられた生地１６を針布ローラ６
   で１枚宛剥離し、剥離された生地１６をクリツプ
   片２８、２８と搬送板２２間で把持してコンベア
   ー２３側に搬送し、クリツプ片２８、２８の押圧
   を解除して生地１６をコンベアー２３上に戴置
   し、さらに折曲げガイド３６及び押え板３７を介
   してコンベアー２３で搬送される生地１６を半折
   し、さらに半折された生地１６をミシン４１側に
   搬送して直線縫３ａを行ない、さらに縫製途中の
   生地１６を生地押圧用の接点部材４４で押圧し
   て、生地１６を旋回させながら、湾曲状に縫着３
   ｂするように構成したことを特徴とする生地の縫
   製装置。