JPS6223960B2 - - Google Patents
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- JPS6223960B2 JPS6223960B2 JP5784880A JP5784880A JPS6223960B2 JP S6223960 B2 JPS6223960 B2 JP S6223960B2 JP 5784880 A JP5784880 A JP 5784880A JP 5784880 A JP5784880 A JP 5784880A JP S6223960 B2 JPS6223960 B2 JP S6223960B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10K—SOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10K11/00—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
- G10K11/18—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
- G10K11/26—Sound-focusing or directing, e.g. scanning
- G10K11/32—Sound-focusing or directing, e.g. scanning characterised by the shape of the source
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、超音波送信子に係り、特に金属材料
の欠陥検査等に使用する超音波探傷用探触子等と
して好適な超音波送信子に関する。
の欠陥検査等に使用する超音波探傷用探触子等と
して好適な超音波送信子に関する。
一般に超音波探傷法による金属材料の欠陥検査
時の超音波ビームは、できるだけ集束されている
ことが好ましい。従来の集束形超音波送信子とし
ては、球面状振動子等を用いて近距離の超音波ビ
ームを集束してビームを細くする集束形超音波送
信子が使用されるが、特定の領域内では超音波ビ
ームは集束されるが、その領域をはずれると超音
波ビームは集束されずビームが太くなる欠点があ
る。前記の欠点を改善するため従来技術では、平
板円形振動子を中心部に小さい平板円形振動素子
を残し、その周囲に円形振動素子と同軸の複数個
の環状平板振動素子となるよう平板円形振動子を
分割し、分割した各振動素子群にそれぞれ独立し
た励振電圧を印加し、送信時の超音波を集束さ
せ、また前記振動素子群のそれぞれの受信信号に
適当な遅延を与えた後加算することにより球面状
振動子と同様の集束作用を持たせ、また同様に処
置して球面状振動子の集束点を振動子面に接近さ
せることが行なわれる。
時の超音波ビームは、できるだけ集束されている
ことが好ましい。従来の集束形超音波送信子とし
ては、球面状振動子等を用いて近距離の超音波ビ
ームを集束してビームを細くする集束形超音波送
信子が使用されるが、特定の領域内では超音波ビ
ームは集束されるが、その領域をはずれると超音
波ビームは集束されずビームが太くなる欠点があ
る。前記の欠点を改善するため従来技術では、平
板円形振動子を中心部に小さい平板円形振動素子
を残し、その周囲に円形振動素子と同軸の複数個
の環状平板振動素子となるよう平板円形振動子を
分割し、分割した各振動素子群にそれぞれ独立し
た励振電圧を印加し、送信時の超音波を集束さ
せ、また前記振動素子群のそれぞれの受信信号に
適当な遅延を与えた後加算することにより球面状
振動子と同様の集束作用を持たせ、また同様に処
置して球面状振動子の集束点を振動子面に接近さ
せることが行なわれる。
前記従来の集束形超音波送信子の原理につい
て、平板円形振動子を分割した場合を例にとり、
第1図を参照して説明する。第1図において、平
板円形振動子は、中心部の平板円形振動素子1′
および前記平板円形振動素子と同軸の環状平板振
動素子22′,23′,24′から構成されるよう
分割されている。前記各振動素子の外形半径ri
をそれぞれr1,r2,r3,r4とし、次式(1)の関係を
有する場合には、この分割はフレネル分割とよば
れ、前記のとおり中心部の平板円形振動素子1′
を含んで4素子に分割された場合には、この分割
は4分割のフレネル分割と呼ばれる。
て、平板円形振動子を分割した場合を例にとり、
第1図を参照して説明する。第1図において、平
板円形振動子は、中心部の平板円形振動素子1′
および前記平板円形振動素子と同軸の環状平板振
動素子22′,23′,24′から構成されるよう
分割されている。前記各振動素子の外形半径ri
をそれぞれr1,r2,r3,r4とし、次式(1)の関係を
有する場合には、この分割はフレネル分割とよば
れ、前記のとおり中心部の平板円形振動素子1′
を含んで4素子に分割された場合には、この分割
は4分割のフレネル分割と呼ばれる。
ri=α√ ……(1)
ただし、i=1,2,3,4、α=r4/2とす
る。
る。
前記のように分割された平板円形振動子の中心
軸Z上において平板円形振動子からの距離Z0の点
Pに超音波ビームを集束させるためには、次の関
係が必要である。すなわち各振動素子1′,2
2′,23′,24′に印加される励振電圧の時間
波形をSi(t)(ただし、i=1,2,3,4)
とし、平板円形振動素子1′には励振電圧S1
(t)を印加し、環状平板振動素子22′,2
3′,24′にはそれぞれ励振電圧S2(t),S3
(t),S4(t)を印加する。平板円形振動素子
1′に印加される励振電圧S1(t)を基準とする
と、各環状平形振動素子の印加励振電圧Si
(t)としては Si(t)=S1(t+α2(i−1)/2vZ0)…
…(2) を与えれば、所望の距離Z0のP点に超音波を集束
させることができる。式(2)においてvは超音波の
音速を示す。
軸Z上において平板円形振動子からの距離Z0の点
Pに超音波ビームを集束させるためには、次の関
係が必要である。すなわち各振動素子1′,2
2′,23′,24′に印加される励振電圧の時間
波形をSi(t)(ただし、i=1,2,3,4)
とし、平板円形振動素子1′には励振電圧S1
(t)を印加し、環状平板振動素子22′,2
3′,24′にはそれぞれ励振電圧S2(t),S3
(t),S4(t)を印加する。平板円形振動素子
1′に印加される励振電圧S1(t)を基準とする
と、各環状平形振動素子の印加励振電圧Si
(t)としては Si(t)=S1(t+α2(i−1)/2vZ0)…
…(2) を与えれば、所望の距離Z0のP点に超音波を集束
させることができる。式(2)においてvは超音波の
音速を示す。
前述のように平板円形振動子の分割された各振
動素子に位相差を与えた励振電圧を印加して超音
波ビームを集束することは、換言すれば、等価的
な球面状振動子を用いた集束形超音波送信子を形
成することになる。しかし前記平板円形振動子で
は、各振動素子が離散的に分割されているため、
等価的な球面状振動子を用いた場合とは異なつた
音場を形成することになる。たとえば、いずれか
1つの振動素子内での離散化誤差が大きくなると
前記集束点での音圧が低下する。そのため通常そ
れぞれの振動素子内の離散化誤差|Δφ|を|Δ
φ|≦π/2とする。前記の条件のため集束点変
化範囲は狭く限定される欠点がある。第2図に
は、球面状振動子を同様に中心部の円形球面振動
素子1″および前記円形球面振動素子1″と同軸の
複数個の環状球面振動素子22″,23″,24″
から構成されるよう分割するフレネル分割したも
のを示した。前記フレネル分割された球面状振動
子にも同様に集束点変化範囲が限定される欠点が
ある。
動素子に位相差を与えた励振電圧を印加して超音
波ビームを集束することは、換言すれば、等価的
な球面状振動子を用いた集束形超音波送信子を形
成することになる。しかし前記平板円形振動子で
は、各振動素子が離散的に分割されているため、
等価的な球面状振動子を用いた場合とは異なつた
音場を形成することになる。たとえば、いずれか
1つの振動素子内での離散化誤差が大きくなると
前記集束点での音圧が低下する。そのため通常そ
れぞれの振動素子内の離散化誤差|Δφ|を|Δ
φ|≦π/2とする。前記の条件のため集束点変
化範囲は狭く限定される欠点がある。第2図に
は、球面状振動子を同様に中心部の円形球面振動
素子1″および前記円形球面振動素子1″と同軸の
複数個の環状球面振動素子22″,23″,24″
から構成されるよう分割するフレネル分割したも
のを示した。前記フレネル分割された球面状振動
子にも同様に集束点変化範囲が限定される欠点が
ある。
前述のとおり平板円形振動子と球面状振動子を
フレネル分割した場合には、各振動子内の離散化
誤差の制限により超音波ビームの集束点の可変範
囲が制限され、広い範囲に集束点を動かすことは
むずかしい。特に鋼材等を対象とした超音波探傷
法による欠陥検査時などにおいて、鋼材等の被検
査物体の表面付近から被検査物体内部の深部まで
の広い範囲において、集束点位置の移動が切望さ
れている。一般に音波ビームの集束点位置の可変
範囲を拡げるには振動子の分割個数を増せばよい
が、この場合には必然的に振動素子の数が増加
し、周辺の駆動回路が複雑化する等の欠点があ
る。
フレネル分割した場合には、各振動子内の離散化
誤差の制限により超音波ビームの集束点の可変範
囲が制限され、広い範囲に集束点を動かすことは
むずかしい。特に鋼材等を対象とした超音波探傷
法による欠陥検査時などにおいて、鋼材等の被検
査物体の表面付近から被検査物体内部の深部まで
の広い範囲において、集束点位置の移動が切望さ
れている。一般に音波ビームの集束点位置の可変
範囲を拡げるには振動子の分割個数を増せばよい
が、この場合には必然的に振動素子の数が増加
し、周辺の駆動回路が複雑化する等の欠点があ
る。
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消
し、フレネル分割された集束形超音波送信子にお
いて、分割された振動素子の数が少ないにもかか
わらず、超音波ビームの集束点位置を広い範囲に
可変にすることのできる超音波送信子を提供する
ことである。
し、フレネル分割された集束形超音波送信子にお
いて、分割された振動素子の数が少ないにもかか
わらず、超音波ビームの集束点位置を広い範囲に
可変にすることのできる超音波送信子を提供する
ことである。
本発明の超音波送信子は、前述の目的を達成す
るため、円形振動子の中心部に位置する円形振動
素子と、前記円形振動素子の周囲で互に隣接する
複数個の環状振動素子とを同軸に配置し、前記円
形振動素子に近接する複数個の環状振動素子の配
置は密になるようフレネル分割し、周辺部に位置
する複数個の環状振動素子の配置は粗になるよう
にフレネル分割してなることを特徴とする超音波
送信子である。
るため、円形振動子の中心部に位置する円形振動
素子と、前記円形振動素子の周囲で互に隣接する
複数個の環状振動素子とを同軸に配置し、前記円
形振動素子に近接する複数個の環状振動素子の配
置は密になるようフレネル分割し、周辺部に位置
する複数個の環状振動素子の配置は粗になるよう
にフレネル分割してなることを特徴とする超音波
送信子である。
本発明の一実施例を、第3〜5図を参照して説
明する。第3図において球面状振動子は、前述の
ように、中心部の円形球面振動素子1および前記
円形球面振動素子1と同軸の複数個の環状球面振
動素子12,13,14,22,23,24から
構成されるようフレネル分割されている。ただし
前記各振動素子の外径をそれぞれr1,r2,r3,
r14,r22,r23,r24とするとき、前記環状球面素子
の分割は、次の式(3a),(3b)に示すように2
系列r1i,r2iのフレネル分割される。
明する。第3図において球面状振動子は、前述の
ように、中心部の円形球面振動素子1および前記
円形球面振動素子1と同軸の複数個の環状球面振
動素子12,13,14,22,23,24から
構成されるようフレネル分割されている。ただし
前記各振動素子の外径をそれぞれr1,r2,r3,
r14,r22,r23,r24とするとき、前記環状球面素子
の分割は、次の式(3a),(3b)に示すように2
系列r1i,r2iのフレネル分割される。
r1i=α√ ……(3a)
r2i=2α√ ……(3b)
ただし、α=r1 i=2,3,4とする。
すなわち、中心部の円形球面振動素子1に近い
環状球面動素子12〜14は式(3a)で示すよう
に隣接する環状球面振動素子の外径の差が比較的
に小さい、すなわち密にフレネル分割され、球面
状振動子の周縁部の近くに位置する環状球面振動
素子22〜24は、式(3b)で示すように隣接
する振動素子の外径の差が比較的に大きい、すな
わち粗にフレネル分割されている。前記のように
フレネル分割された球面状振動子に励振電圧を印
加して中心軸Z上の集束点Pに超音波ビームを集
束する動作について第4図を参照して説明する。
各振動素子に印加される励振電圧は、前述したと
おり、中心部の円形球面振動素子1に印加される
励振電圧Si(t)を基準とすると、各環状球面
振動素子の励振電圧は、前述の式(2)で与えられる
励振電圧が印加されることは、従来のものと同じ
である。ただし、前記本発明の一実施例では環状
球面振動素子12,13,14を使用した場合に
は、環状球面振動素子22,23,24を使用し
た場合に比べて超音波ビームが集束される点Pま
での距離Z0が小さいことは明らかである。すなわ
ち、環状球面振動素子を使用する場合には、円形
球面振動素子1と環状球面振動素子12〜14に
は同一の基準となる励振電圧で駆動し、他の環状
球面振動素子22〜24には所定の励振電圧を印
加する。従つて環状球面振動素子22〜24を使
用した場合には集束される点Pまでの距離は長く
なる。すなわち近距離に超音波ビームを集束した
いときには、前者を使用し、遠距離に超音波ビー
ムを集束したいときには後者を使用する。
環状球面動素子12〜14は式(3a)で示すよう
に隣接する環状球面振動素子の外径の差が比較的
に小さい、すなわち密にフレネル分割され、球面
状振動子の周縁部の近くに位置する環状球面振動
素子22〜24は、式(3b)で示すように隣接
する振動素子の外径の差が比較的に大きい、すな
わち粗にフレネル分割されている。前記のように
フレネル分割された球面状振動子に励振電圧を印
加して中心軸Z上の集束点Pに超音波ビームを集
束する動作について第4図を参照して説明する。
各振動素子に印加される励振電圧は、前述したと
おり、中心部の円形球面振動素子1に印加される
励振電圧Si(t)を基準とすると、各環状球面
振動素子の励振電圧は、前述の式(2)で与えられる
励振電圧が印加されることは、従来のものと同じ
である。ただし、前記本発明の一実施例では環状
球面振動素子12,13,14を使用した場合に
は、環状球面振動素子22,23,24を使用し
た場合に比べて超音波ビームが集束される点Pま
での距離Z0が小さいことは明らかである。すなわ
ち、環状球面振動素子を使用する場合には、円形
球面振動素子1と環状球面振動素子12〜14に
は同一の基準となる励振電圧で駆動し、他の環状
球面振動素子22〜24には所定の励振電圧を印
加する。従つて環状球面振動素子22〜24を使
用した場合には集束される点Pまでの距離は長く
なる。すなわち近距離に超音波ビームを集束した
いときには、前者を使用し、遠距離に超音波ビー
ムを集束したいときには後者を使用する。
本発明の超音波送信子の有効性を示すため、具
体的数値を代入して超音波ビーム集束点可変範囲
を比較した実例について第5図を参照して説明す
る。第5図は円形振動子の直径を30mmとし、使用
する超音波の波長λをλ=1.18mm(一般に鋼材の
検査時には中心周波数が5MHzの超音波が使用さ
れることが多い)とし、分割の個数を4分割、8
分割、16分割と変えたときの最小集束点の位置を
示す特性曲線である。第5図において、縦軸は最
小集束距離(単位mm)を示し、横軸は球面状振動
子の曲率R(単位mm)を示し、特性曲線A,B,
Cはそれぞれ4分割、8分割、16分割したものの
特性曲線である。平板円形振動子の場合は、曲率
Rが無限大と考えればよいので、平板円形振動子
の各分割の場合の最小集束距離をそれぞれA′,
B′,C′で示した。前記本発明の実施例におい
て、前記近距離へ集束する方法では、実際には8
分割されているにもかかわらず、分割方法が粗密
の二種分割のため16分割に相当するので、たとえ
ば曲率無限大、すなわち平板円形振動子を用いた
場合には最小集束距離が23.9mmとなり、分割を従
来の方法(隣接する環状振動素子の外径の差がい
ずれも等しい)で8分割した場合の最小集束距離
47.8mmに比して約半分になり、振動素子の数が少
ないにもかかわらず、近距離まで超音波ビームを
集束できる。
体的数値を代入して超音波ビーム集束点可変範囲
を比較した実例について第5図を参照して説明す
る。第5図は円形振動子の直径を30mmとし、使用
する超音波の波長λをλ=1.18mm(一般に鋼材の
検査時には中心周波数が5MHzの超音波が使用さ
れることが多い)とし、分割の個数を4分割、8
分割、16分割と変えたときの最小集束点の位置を
示す特性曲線である。第5図において、縦軸は最
小集束距離(単位mm)を示し、横軸は球面状振動
子の曲率R(単位mm)を示し、特性曲線A,B,
Cはそれぞれ4分割、8分割、16分割したものの
特性曲線である。平板円形振動子の場合は、曲率
Rが無限大と考えればよいので、平板円形振動子
の各分割の場合の最小集束距離をそれぞれA′,
B′,C′で示した。前記本発明の実施例におい
て、前記近距離へ集束する方法では、実際には8
分割されているにもかかわらず、分割方法が粗密
の二種分割のため16分割に相当するので、たとえ
ば曲率無限大、すなわち平板円形振動子を用いた
場合には最小集束距離が23.9mmとなり、分割を従
来の方法(隣接する環状振動素子の外径の差がい
ずれも等しい)で8分割した場合の最小集束距離
47.8mmに比して約半分になり、振動素子の数が少
ないにもかかわらず、近距離まで超音波ビームを
集束できる。
前記本発明の一実施例によれば、4分割した振
動子の中心部に位置する円形振動素子を更に4分
割のフレネル分割を行なつたような形となり、そ
れぞれ近距離、遠距離の駆動波形は4種類とな
り、同一の駆動回路(図示せず)と簡単な切換ス
イツチ(図示せず)を設けることにより超音波送
信子駆動回路を形成することができて、駆動回路
の簡素化が可能であり、また部品点数を大幅に減
らすことができる効果がある。
動子の中心部に位置する円形振動素子を更に4分
割のフレネル分割を行なつたような形となり、そ
れぞれ近距離、遠距離の駆動波形は4種類とな
り、同一の駆動回路(図示せず)と簡単な切換ス
イツチ(図示せず)を設けることにより超音波送
信子駆動回路を形成することができて、駆動回路
の簡素化が可能であり、また部品点数を大幅に減
らすことができる効果がある。
本発明の他の実施例を、第6図および第7図を
参照して説明する。第6〜7図において、第3図
と異なる点は円形球面振動素子1、環状球面振動
素子12〜14,22〜24の前面にアクリルシ
ユー3を接着し、後面にダンパ材4を取り付けた
ことである。
参照して説明する。第6〜7図において、第3図
と異なる点は円形球面振動素子1、環状球面振動
素子12〜14,22〜24の前面にアクリルシ
ユー3を接着し、後面にダンパ材4を取り付けた
ことである。
前記本発明の他の実施例によれば、超音波ビー
ムはアクリルシユー3を介して送出され、鋼材等
の被検査物体に超音波ビームを斜めに入射するこ
とが可能となる。またアクリルシユー3の大きさ
を変えることにより、超音波集束位置を表面付近
に位置させることができる効果がある。
ムはアクリルシユー3を介して送出され、鋼材等
の被検査物体に超音波ビームを斜めに入射するこ
とが可能となる。またアクリルシユー3の大きさ
を変えることにより、超音波集束位置を表面付近
に位置させることができる効果がある。
なお音波受信時においても、各振動素子の受信
信号に適切な遅延を施こした後に加算することに
より、上記送信時と同等の集束効果を得ることが
できる。
信号に適切な遅延を施こした後に加算することに
より、上記送信時と同等の集束効果を得ることが
できる。
前述の説明で明らかなとおり、本発明によれ
ば、フレネル分割された振動素子数が少ないにも
かかわらず超音波ビームの集束点を広い範囲に移
動することができ、なお前記振動子駆動回路を簡
単にすることができる効果がある。
ば、フレネル分割された振動素子数が少ないにも
かかわらず超音波ビームの集束点を広い範囲に移
動することができ、なお前記振動子駆動回路を簡
単にすることができる効果がある。
第1図は従来の平板円形振動子を用いた場合の
分割された振動素子の構成を示す説明図、第2図
は従来の球面状振動子を用いた場合の分割された
振動素子の構成を示す説明図、第3図は本発明の
球面状振動子の分割された振動素子の構造を示す
説明図、第4図は本発明の超音波送信子の動作説
明図、第5図はフレネル分割された振動子の超音
波ビームの最小集束距離を示す特性図、第6図は
本発明の他の実施例の外形を示す平面図、第7図
は第6図に示した本発明の他の実施例の一部断面
を示す正面図である。 1′……従来の平板円形振動素子、1″……従来
の円形球面振動素子、1……本発明の円形球面振
動素子、3……アクリルシユー、4……ダンパ
材、22′,23′,24′……従来の環状平板振
動素子、22″,23″,24″……従来の環状球
面振動素子、12,13,14,22,23,2
4……本発明の環状球面振動素子。
分割された振動素子の構成を示す説明図、第2図
は従来の球面状振動子を用いた場合の分割された
振動素子の構成を示す説明図、第3図は本発明の
球面状振動子の分割された振動素子の構造を示す
説明図、第4図は本発明の超音波送信子の動作説
明図、第5図はフレネル分割された振動子の超音
波ビームの最小集束距離を示す特性図、第6図は
本発明の他の実施例の外形を示す平面図、第7図
は第6図に示した本発明の他の実施例の一部断面
を示す正面図である。 1′……従来の平板円形振動素子、1″……従来
の円形球面振動素子、1……本発明の円形球面振
動素子、3……アクリルシユー、4……ダンパ
材、22′,23′,24′……従来の環状平板振
動素子、22″,23″,24″……従来の環状球
面振動素子、12,13,14,22,23,2
4……本発明の環状球面振動素子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 中心部に位置する円形振動素子と、前記円形
振動素子の周囲で互に隣接する複数個の環状振動
素子とを同軸に配置し、前記円形振動素子と複数
個の環状振動素子とに印加する励振電圧位相およ
び受信信号をそれぞれ独立に制御可能とした超音
波送信子において、前記円形振動素子に近接して
中心部に位置する複数個の環状振動素子の隣接す
る前記環状振動素子の外径の差を小さくするよう
フレネル分割し、周辺部に位置する複数個の環状
振動素子の隣接する前記環状振動子の外径の差を
大きくするようにフレネル分割してなることを特
徴とする超音波送信子。 2 特許請求の範囲第1項記載の超音波送信子に
おいて、前記円形振動素子および複数個の環状振
動素子を同一の曲率を有する曲面上に構成するこ
とを特徴とする超音波送信子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5784880A JPS56156094A (en) | 1980-05-02 | 1980-05-02 | Ultrasonic transmission element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5784880A JPS56156094A (en) | 1980-05-02 | 1980-05-02 | Ultrasonic transmission element |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56156094A JPS56156094A (en) | 1981-12-02 |
JPS6223960B2 true JPS6223960B2 (ja) | 1987-05-26 |
Family
ID=13067391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5784880A Granted JPS56156094A (en) | 1980-05-02 | 1980-05-02 | Ultrasonic transmission element |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56156094A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59184859A (ja) * | 1983-04-06 | 1984-10-20 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 超音波斜角探触子 |
JPH0722578B2 (ja) * | 1988-12-09 | 1995-03-15 | 松下電器産業株式会社 | 超音波探触子 |
-
1980
- 1980-05-02 JP JP5784880A patent/JPS56156094A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56156094A (en) | 1981-12-02 |
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