JPS62237958A - 遠心力型流体分配機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気流分配技術に係る遠心力型流体分配機に関す
るものであり、殊に大きさの異なる微細物を含有する気
体を予め設定した分配比率に高速度で分配処理する性能
に優れた遠心力型流体分配機を提供せんとするものであ
る。

〔従来の技術〕

従来より例えば気体中に含有し大きさを異にする微細塵
埃を捕捉処理する集塵装置として、荒取り用前段集塵機
と、高性能後段集塵機を直列に列結駆動するものが使用
されており、例えは、毎分１０．０００ｍ３処理する場
合は後段でも同じく毎分ＩＯ２０００ｍ３で高性能集塵
機を駆動して集塵している。従って、この種の集塵装置
では、特に電気泳動を利用した電気集塵機等の高性能を
有する後段集塵機が荒取り用前段集塵機の処理風量と同
一の処理性能を持たせなければならなくなり、亮価な高
性能集塵機が大型化することから、設置費用及びその後
の運転費用が増大する問題を有していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は」１記のような問題に鑑み、荒取り用集Ｍ機と
高性能集塵機を同時駆動する集塵装置に対して、荒取り
用集塵機と高性能集塵機にそれぞれ供給気体を分離供給
する目的でなされたもので、処理しようとする気体を、
その気体中に含有する塵埃の大きさによって予め設定し
た分配比率に高速度で分配処理する性能に優れた遠心力
型流体分配機を提供することを目的とするものである。

即ち本発明の遠心力型流体分配機は、流体中に含有する
微細物をその微細物の大きさによって適宜比率に２或は
３以」二複数に分配することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の遠心力型流体分配機は、適宜長さから成る有底
筒状本体の目端に、端部に開口する空気導入口から挿入
した流体を本体内で旋回せしめる渦流発生機構を設ける
と共に、上記本体の適宜位置内周面に適宜同心円の円孔
を開設した環状の流動制御盤を１個または複数個隔設し
、上記各流動制御盤と本体の端板の口端側隣設位置に、
本体の外形方向に渦巻状に拡開する排出口をそれぞれ構
成することを要旨とするものである。

〔作　　　　　用　　〕

−に記遠心力型流体分配機の空気導入口から高速で空気
等の流体を送入すると、該流体は渦流発生機構により本
体内を一方向に旋回する渦流と成り本体の周壁に開口し
た複数の排出口から排出される。この排出口からの排出
比は各排出口の位置と流動制御盤の円孔の内径によって
決定されるもので、予め計画して設計することができる
。

然るに−」１記空気導入口から送入する流体中に微小な
混入物が存在すると、渦流発生機構による流体の高速旋
回作用により、該混入物もまた高速度で旋回せしめられ
、それぞれ外径方向に遠心力を受けるようになる。従っ
て上記遠心作用では質量の大きい混入物はど外径方向へ
の移動速度が大きくなり、本体の端板方向に旋回しなか
ら移動する流体中の混入物のうち比較的大質量のものか
ら順に渦流発生機構しこ近い流りｊ制御盤に流動を規制
され、流体と共に排出口から排出される。その結果、複
数の排出口からはそれぞれ質量範囲の異なった混入物を
含む流体が、予め計画した流量比に分配して排出される
。

〔実　施　例〕

以下、本発明遠心力型流体分配機１の一実施例を第１図
乃至第３図に従って説明する。

符号１０は有底円筒状の本体であり、該本体Ｌ　Ｏの一
端に開設した空気導入口１１の内端に複数のフィン１４
を放射方向から一方向に傾斜させて突設すると共に、端
部に邪魔板１５を固設した渦流発生機構１６を構成して
成る。また第１段排出口１２は、本体１０の略中央部内
周に固設した環状の流動制御盤１７の手前側外周におい
て、前記渦流発生機構１６しこよる気流の接線方向に開
口し、徐々に外径方向に拡開する渦曲線を形成すると共
に、本体１０端盤１８の手前側外周において、上記第１
段排出口１２と同形の第２段排出口１３を開口して成る
。上記流動制御盤１７の位置及び開口径は第１段排出口
１２と第２段排出口１３に分離排出する流体の分割比に
よって調整するものである。

上記構成の遠心力型流体分配機１は空気導入口から高速
で空気等の流体を送入すると、該流体が渦流発生機構１
６の多数のフィン１４により吹出方向を規制されて本体
１０内を一方向に旋回する渦流を生じ、本体１ｏの周壁
に開口した第１段排出口１２と第２段排出口１３から排
出される。この両排出口１２．１３からの排出比は各排
出口１２．１３の位置と流動制御盤１７の円孔の内径に
よって決定される。

次に第４図は本発明遠心力型流体分配機の他の実施例を
示すもので、排出口を多数個構成したものである。即ち
前記実施例においては渦流発生機構１６と第２段排出口
１３の間に１個の第１段排出口１２を構成しているが、
本実施例では」１記第２段排出口１３を第ｎ段排出口Ｄ
ｎとして、その前方本体１０内にｎ−１個の環状流動制
御版１７゜１７・・・を配設固着すると共に、それぞれ
該流動制御盤１７．１７・・・の手前側外周において、
前記渦流発生機構１６による気流の接線方向に開口し、
徐々に外径方向に拡開する渦曲線を形成する第１段排出
口Ｄ　ｉ　、第２段排出口Ｄ２・第ｎ−１段排出口Ｄｎ
−１を開口して成る。

上記構成の遠心力型流体分配機はｎ個の排出口を並設す
るものであり、各排出口には前述した遠心作用により、
含有混入物の質量の大きいものから順次流し１分割され
て排出さ才し、これらの各気流はそれぞれ後段の処理装
置に配給される。

上述したように、本発明は該排出口の数を限定するもの
ではなく、必要に応じて排出口の数を３個乃至それ以上
に増設することができることはいうまでもない。

次に上記２段の排出口を有する構成の遠心力型流体分配
機１−を集塵装置の気流分配に使用した使用例について
説明する。

第５図は集塵装置全体の構成を示す配管図であり、符号
１が本発明の遠心力型流体分配機であり、空気導入口１
〕から吸引した塵埃を含む空気Ｇを予め設定した流量分
配によって、第１段肩１出口１２と第２段排出口１３か
ら吐出する２系統の排出口を有する。該遠心力型流体分
配機１の第１段排出口１２後段には粗粒塵埃捕集機２の
空気導入口２１、第２段排出口１３後段には細粒塵埃捕
集機４の空気導入口４１がそれぞれ接続され、粗粒塵埃
捕集機２の排気口２２と細粒塵埃捕ツこ機４の排気口４
２を気流分配合流機５を介して大気開放Ｅして成る。

また上記粗粒ＩＯ１埃捕集機２の塵埃放出口２３はダス
トホッパー６に連結すると共に、該ゲス１〜ホツパー６
からのブローダウン流Ｂをブロア７を介して前記遠心力
型流体分配機１の空気導入口１１に還流して成るもので
、ゲス１〜ホツパー６の下端放出口から粗粒の塵埃Ｄｉ
、細粒塵埃捕集機４の排出部から細粒の塵埃Ｄ２が捕集
回収される。

即ち」二部集塵装置では遠心力型流体分配機１によって
粗粒塵埃捕集機２と細粒塵埃捕集機４に対して、それぞ
れ処理能力に応じた塵埃を含む空気Ｇを分配供給するよ
うになるため、殊に電気泳動を利用した電気集塵機等の
高性能を有する細粒塵埃捕集機４を、処理能力の小さい
ものに変更することができ、設置費用及び運転費用を抑
制することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の遠心力型流体分配機は流体
中に含有する微細物をその微細物の大きさによって適宜
比率に２或は３以上複数に、高速−７＝ 度で分配することができるため、空気浄化装置だけでな
く流体中に含有する質量の異なる混合物を分離するよう
なあらゆる種類の装置に使用することができるものであ
り、本発明実施後の実用的効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明遠心力型流体分配機の第一の実施例を示
す一部切欠した正断面図、第２図は第１図におけるＩＩ
　−ＩＩ線断面図、第３図は第１図における■−■線断
面図、第４図は本発明遠心力型流体分配機の他の実施例
を示す一部切欠した正断面図、第５図は本発明遠心力型
流体分配機を利用した集塵装置の一実施例を示す装置全
体の構成図である。 １・・・流量分配機　　　１２・・・第１段排出口１３
・・・第２段排出口　　１６・・・渦流発生機構１７・
・・流動制御盤　　　　２・・・粗粒塵埃捕集機Ｄｉ、
Ｄ２〜Ｄｎ・・・排出口 ４・・・細粒塵埃捕集機　　５・・・気流分配合流機６
・・・ダストホッパー　　７・・・ブロアＧ・・・被処
理空気　　　ｄｌ・・・粗粒の塵埃ｄ２・・・細粒の塵
埃

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 適宜長さから成る有底筒状本体の口端に、端部に開口す
   る空気導入口から送入した流体を本体内で旋回せしめる
   渦流発生機構を設けると共に、上記本体の適宜位置内周
   面に適宜同心円の円孔を開設した環状の流動制御盤を１
   個または複数個隔設し、上記各流動制御盤と本体の端板
   の口端側隣設位置に、本体の外形方向に渦巻状に拡開す
   る排出口をそれぞれ構成してなることを特徴とする遠心
   力型流体分配機。