JPS62233103A

JPS62233103A - 積層カツプインソ−ル

Info

Publication number: JPS62233103A
Application number: JP7720786A
Authority: JP
Inventors: 稔藤田
Original assignee: RINZAI KK
Current assignee: RINZAI KK
Priority date: 1986-04-03
Filing date: 1986-04-03
Publication date: 1987-10-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は積層カップインソールに係り、詳しくのべる
と、連続気孔構造を有し、かつ弾性、耐摩耗性を有する
ウレタン樹脂発泡層を基材上に形成せしめるとともに該
基材の裏面の屈曲部分および／または踵部にクッション
体を形成せしめた積層カップインソールに関するもので
ある。

〈従来の技術とその問題点〉日常生活に欠かすことのできない履物である靴は、その
履心地のよいことと併せて丈夫でしかも軽いことも１つ
の条件である。

而して、この丈夫で軽いという条件は、靴自体の改良に
よって満足させることが望ましいが、靴に使用される付
属品によってもかなえられるものＱ必り、これらの観点
から中敷を軽くすることも種々検討されている。

そのような中敷の材質として布、ゴム、軟質プラスチッ
ク、スポンジなどが用いられているが、１４に近年、軽
いということからエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の発
泡体が盛んに用いられている。

ところが、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の発泡成形
は、中敷としての再発泡成形に時間を要することから、
かなりコスト高となり、またこの成形晴間が短いと１０
られた成形品が形成れをおこしやすいという欠点が指摘
されている。

また、このような従来の中敷では通気性や吸汗性が非常
に不足し、服用中に足から出る大量の汗を完全に吸汗発
散させることは不可能でおり、大きな問題点として指摘
されている。

このほか従来のカップインソールでは、それ以前に使わ
れていた一般の中敷に比べてフィツト感が非常によく、
ショック吸収分散性もよくなり、一般の中敷が中底材に
接着剤で貼付けていたために、それ自身をとりかえるこ
とは困難であったが、カップインソールによって取出し
が可能となり、洗濯したりすることができ非常に衛生的
にもなった。

そのためにスポーツシューズのなかでもランニング、バ
スケット、テニスなどのシューズに使われるのが常識と
なり、また最近では一般の紳士靴にまで使用されるよう
になってきた。

しかし、残念ながら長時間履くと、フィツト感が従来の
中敷より大きいために、反面従来の中敷よりもムレ感が
非常に大ぎくなって、これを吸汗発散させることができ
ず、これが大ぎな問題点として指摘されていた。

この足から出る汗の損は人によって異なるが１日にコツ
プの約半分の量であるといわれており、これまでのカッ
プインソールではこのような人世の汗を吸収発散させる
ことは側底不可能であった。

〈問題点を解決するための手段〉上記に鑑みて、本発明者は軽くて、しかも通気性、吸汗
性は勿論のこと、クッション性にもすぐれた積層カップ
インソールを得るべく検討の結果、この発明に至ったも
のである。

〈作用〉即ら、この発明は合成樹脂、合成ゴム、不織布あるいは
樹脂含浸不織イ５、含浸紙またはイロ°帛よりなる成形
性を有する基材の表面に連続気孔を有する０、１〜１０
ｍ／ｍ厚のウレタン樹脂発ｍ層を形成せしめてなる積層
カップインソール、あるいは前記基材の裏面の屈曲部分
および／または踵部にクッション体を形成せしめてなる
積層カップインソールを提供するものであり、これによ
って吸汗発散に特にすぐれた性質を有するとともに、基
材の裏面の屈曲部および／または踵部に設けたクッショ
ン体によりショック吸収、分散性にもすぐれて積層力ツ
プインンールとすることができるのである。

〈実施例〉以下、この発明の積層カップインソールを添付図面によ
り説明する。

この発明の積層カップインソールＡの一例は第１図に斜
視図として示すものでおり、その構造は第２図に示す通
りであって、１が合成樹脂、合成ゴムあるいは樹脂含浸
不織布などからなる基材であり、２はその上に形成した
連続気泡を有するウレタン樹脂の発泡層である。

そしてこのウレタン樹脂発２ｉ！！層の形成およびカッ
プインソールの製造は、（１）予め作成した成形基材上に泡立ったポリウレタン
樹脂の溶融液を塗着して基材と発泡層の一体成型体を作
り、その後裁断して任意の足型に成形して第１図の如き
積層カップインソールとする。

（２）離型性シート上に、調合したポリウレタン樹脂液
の泡立てたものを塗布し、次いで加熱して連続気泡のウ
レタンシー１〜を作り、これを第２図に示すように基材
１上に接着剤３を介して貼合わせて発泡層２を形成し、
その後裁断して任意の足型に成形して積層カップインソ
ールとする。

などの方法で行なえばよい。

なお、この連続気泡はウレタン樹脂発泡層のうち、２０
〜３０％以上あればよく、この連続気泡が多いほど吸汗
効果は大である。そしてこの連続気泡ウレタン樹脂の密
度は高くなるほどショック吸収性、耐久性、クッション
性などが良好となる。

この連続気泡ウレタン樹脂の密度があまり低密度になる
と、軽量ではあるが、走行時や歩行時の摩１察および屈
曲により発泡層が破損することがあり、好ましくない。

また、基材として織布や不織布そのものを用いる場合は
高融点の繊維と低融点の繊維の混合したものを用いれば
、成形時に低融点の繊維が溶けて任意のカップ形状のイ
ンソールに成形が可能である。

この場合、低融点繊維と高融点繊維の混合比率により、
靴の用途に応じた硬度、腰の強さ、反撥弾性などを与え
ることができる。

基材に不織布または樹脂含浸不織布あるいは含浸紙を用
いた場合には、これらも通気性、吸汗性を有する材料で
あるため、下層まで通気、吸汗発散性が得られ、大損の
汗を吸収させることができて好ましい。

履物の種類や用途によって最表面がウレタン樹脂発泡層
では滑るために好ましくない場合には、第３図のように
このウレタン樹脂発泡層上に不織布、織布、皮革など吸
汗性のある材料を表皮層４として一層設けても差支えな
い。

この場合ウレタン樹脂発泡層とこの表皮層との接着は、
これらの通気、吸汗性などを阻害しないように点接着や
部分溶融接着が好ましい。

なお、通気、吸汗をよりスムーズに行なわせるために特
に汗の出やすい個所には第３図のように通気孔５を設け
ればよい。

このようにすることにより、カップインソールの表層か
ら下層まで通気性を持たせることになり、軽くてしかも
吸汗性が非常に大きいという効果を奏するのである。

また、基材が１．２−ボリブタジエンヤイソプレンゴム
などの場合は、クッション性は他の材料より良好である
が、吸汗性に劣ることがおり、この場合にはウレタン発
泡層から該基材まで第３図のような孔を設けてやれば基
材が織布や不織布の場合と同様の吸汗容但とすることが
できる。

この発明の第２の特徴は、基材の裏面の屈曲部分または
踵部に第４図に示すＪ：うにクッション体６を設けたこ
とである。

これは服用中に足の疲れを最も感じる部分に設けるのが
好ましく、このクッション体６によって弾力性を強く与
え、舗装道路やハードな路面の走行においても足の疲れ
を軽微に抑えようとするものである。

このような目的を達成するクッション体６の素材として
は、柔軟性、弾力性を有するものが好ましく、例えばポ
リウレタン、ナイロン１１、ナイロン１２、オレフィン
系エラストマー、アイオノマー、ポリエステルエラスト
マー、などを用いることができ、なかでも反撥弾性、繰
返し回復維持性があって温麿依存性、例えば硬度変化や
強度変化のない素材として熱可塑性ポリエステルエラス
トマーが最適である。

このクッション体６についてはこれを踵部にのみ設けた
ものを図示したが、このクッション体６は踵部だけでな
く他の屈曲部等の表面に設（プることも好ましい。

特にカップインソールの踵部にこのクッション体６を設
けるのは、足の踵部に近い方にはかかと骨、口前、方形
骨、など７個の骨がかたく結合して足根骨と総称される
骨があるが、この骨をバレー、バスケット、テニス、バ
ドミントンなどのような飛び跳ねることの多い競技にお
いては、飛上った後の着地の際などに踵部に力が加わっ
て、また瞬間的に逆方向の動きをする時などに足を痛め
るのを防ぐためである。

なお、このクッション体５は上述したような材料を第４
図のように多少厚みのあるシート状成形体として積層し
てもよいが、このほか第５図に示すように立体的な成形
クッション体６ａとして予め成形したものを積層するな
らばクッション効果はさらに倍加されるのである。第６
図は第５図の成形クッション体６ａの拡大を示したもの
である。

この発明において、基材の表面に形成するウレタン樹脂
発泡層の厚みは、このカップインソールを使用する履物
の種類によって調節すればよく、これによって吸汗量を
加減することができるが、一般的には約０，１〜ｉｏｍ
／ｍの範囲が適当である。

また下層の基材としては成形後に０．５〜１０Ｍ程度の
厚みとなるようにすることが好ましい。

従って、この両者の厚みを上述の範囲内で適宜調節する
ことによって種々の履物に適合した積層カップインソー
ルを得ることができるのである。

〈発明の効果〉この発明の積層カップインソールは、上記したような構
造によって汗を吸う客足が大ぎく、しかも発散が早いこ
と、基材と発泡層、クッション体の相乗効果によってク
ッション性が一段と高まること、足へのフィツト性がよ
いことなどの大ぎな利点を有するのである。

ざらにこの発明の積層力ツプインンールは取出して水洗
いが可能であるから、不衛生になる心配がなく、また水
洗い後の水分の発敗屹燥も早いという効果をも有するの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の積層カップインソールの一例を示す
一部切欠斜視図、第２図はその構造を示す断面図、第３
図は他の一例を示す一部切欠斜視図、第４図は踵部にク
ッション体を設けた＠造を示す断面図、第５図は成形ク
ッション体を踵部に形成した構造を示す断面図、第６図
は成形クッション体の構造を示す一部切欠斜視図で必る
。１・・・基材　　　　２・・・発泡層　　　３・・・接
着剤層４・・・表皮層　　　　５・・・通気孔６・・・
クッション体　　　６ａ・・・成形クッション体出願人
代理人　　弁理士　　和　１）昭第２図フ第４図フ第５図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹面、合成ゴム、不織布あるいは樹脂含浸不
織布、含浸紙または布帛よりなる成形性を有する基材の
表面に連続気孔を有する０．１〜１０ｍ／ｍ厚のウレタ
ン樹脂発泡層を形成せしめてなる積層カップインソール
。
（２）合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体またはポリウレタンである特
許請求の範囲第１項記載の積層カップインソール。
（３）合成ゴムが１，２−ポリブタジエンゴム、ＳＢＲ
、スチレンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレ
ンタ−ポリマーゴムなどの成形保持性を有するものであ
る特許請求の範囲第１項記載の積層カップインソール。
（４）合成樹脂、合成ゴム、不織布あるいは樹脂含浸不
織布、含浸紙または布帛よりなる成形性を有する基材の
表面に連続気孔を有する０．１〜１０ｍ／ｍ厚のウレタ
ン樹脂発泡層を形成せしめ、さらに前記基材の裏面の屈
曲部分および／または踵部にクッション体を形成せしめ
てなる積層カップインソール。
（５）合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体またはポリウレタンである特
許請求の範囲第４項記載の積層カップインソール。
（６）合成ゴムが１，２−ポリブタジエンゴム、ＳＢＲ
、スチレンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレ
ンタ−ポリマーゴムなどの成形保持性を有するものであ
る特許請求の範囲第４項記載の積層カップインソール。
（７）クッション体が柔軟性のあるポリウレタン、ナイ
ロン、ポリエステルエラストマー、オレフィン系エラス
トマー、アイオノマーなどの合成樹脂の成形体からなる
特許請求の範囲第４項記載の積層カップインソール。