JPS62226102A - プラスチツク製2重焦点レンズ及びその製造方法 - Google Patents

プラスチツク製2重焦点レンズ及びその製造方法

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JPS62226102A
JPS62226102A JP6814586A JP6814586A JPS62226102A JP S62226102 A JPS62226102 A JP S62226102A JP 6814586 A JP6814586 A JP 6814586A JP 6814586 A JP6814586 A JP 6814586A JP S62226102 A JPS62226102 A JP S62226102A
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JP
Japan
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lens
meth
acrylate
monomer
base
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JP6814586A
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Yukio Kageyama
幸夫 影山
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プラスチック製2重焦点レンズ及びその製造
方法に関する。
[従来の技術] 従来、プラスチック製2重焦点レンズは、小玉と台玉を
同一樹脂により作製していたため、小玉と台玉の曲率が
異なり、しかも小玉が台玉より突出する形状となってい
た。かくの如き小玉の突出した2重焦点レンズは外観上
好ましくないばかりでなく、小玉と台玉の境界部に汚れ
が付着し易く、視野の妨げとなり、装用感も悪く、更に
該境界部において乱反射の発生及び反射光が強いと云う
光学的欠点を有していた。又、小玉の度数が強くなった
場合肉厚が大きくなり、tJs iの突出が目立つよう
になり、外観上好ましくないばかりでなく、製造時及び
通常の使用時においてキズの発生を助長させる結果とな
る。
そこで実公昭60−25046号公報にはジエチレング
リコールビスアリルカーボネート樹脂から成る台土に、
スチレン及び/又はスチレン誘導体とビスフェノールA
ジメタクリレートの共重合体からなる小玉を構成した2
重焦点レンズが示されており、この実用新案公報に記載
の2重焦点レンズは、その小玉が高屈折率共重合体から
なり、凸面が同一曲面を有する段差のない2重焦点レン
ズである。
また、プラステン912重焦点レンズの製造方法として
は、小玉と台土が同一樹脂である場合は、注型重合法で
、レンズ形状に対応したガラス製モールド型の下型と上
型を組合せることにより成型する方法が知られており、
この方法で得られるものは同一樹脂を使用するためその
成型後のレンズ形状は小玉が突出した2重焦点レンズで
ある。凸面の小玉が突出していない2重焦点レンズ、即
ち、小玉に高屈折率レンズ樹脂を使用した凸面が同一曲
面を有する2重焦点レンズの場合の製造方法は、圧縮成
形、射出成形、あるいは注型重合成型等により台土及び
小玉を別々に成型し、この小玉を台土に接着剤を使用し
、接着するものであり、前記実公昭60−25046号
公報に開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、前述のように接着による従来の段差の無いプラ
ステン912重焦点レンズの製造法では、接着剤を使用
している為、レンズ凸面において台土と小玉の境目に接
着剤層が表われ、その凸面が研摩される場合、接着剤層
が台土、小玉より硬度が弱く、研摩性に劣る場合が多く
、透明性が異なり外観上好ましくなかった。又、接着剤
使用では、台土と小玉は別々に重合成型し、さらに接着
、加工しなければならず、工程的にも繁雑であった。
しかもその際に、台土の小玉を収容する部分の凹状部の
形状と小玉の形状とを両者の接着部の曲率半径が厳密に
一致するようにしなければならないのに対し、実際には
プラスチックの性質上(即ち重合時の収縮による内部応
力や大きな熱膨張率のために重合条件、成形条件を常に
一定にすることが難しいため)両者の曲率半径を一致さ
せることは困難である。従って接着剤によって台土と小
玉を接着した場合曲率の差の為、接着剤層の膜厚のばら
つきを生じ易く、その結果接着強度にも低下をきたし易
かった。
また、同一曲面のプラステン912重焦点レンズにおい
て、小玉部分に使用される高屈折率樹脂は、一般に黄色
の着色性を有しており、台土と小玉の透明性及び着色性
が異なる場合、小玉部分が強調され、外観上好ましくな
い。また重合時の収縮による小玉と台土との曲率半径の
不一致の補正や接着剤のはみ出し等の除去等を目的とす
る研摩加工において、一般に知られているりOルスチレ
ン系あるいはポリカーボネート系高屈折率樹脂は表面硬
度が低いため、眼鏡レンズの素材として多く使用される
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート系樹脂を
台土とした場合に、台土と小玉を同一に研摩することが
難しく、研摩性に優れた高屈折率樹脂が求められていた
従って本発明の第1の目的は、軽量、易加工性、耐衝撃
性というプラスチックレンズの長所をそのまま生かし、
かつ台土と小玉との密着強度の向上した段差のないプラ
ステフ92重焦点レンズを提供することにある。
また本発明の第2の目的は、上述の如き利点を有する2
重焦点レンズを、その工程を極めて簡略化し、たやり方
で製造する方法を提供することにある。
し問題点を解決するための手段] 上述の本発明の第1の目的は、モノマー成分がジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネート、単官能(メタ)
アクリレート、多官能(メタ)アクリレート及び多官能
アリルモノマーからなる共重合体で構成される台土と、
モノマー成分が核ハロゲン置換又は/及び無置換のビス
フェノールA構造を持つジ(メタ)アクリレート及びイ
ソシアネート基を持つ(メタ)アクリレート又は/及び
ビニルモノマーからなる共重合体で構成される小玉とか
らなることを特徴とするプラステフ912重焦点レンズ
により達成される。
また上述の本発明の第2の目的は、モノマー成分がジエ
チレングリコールビスアリルカ−ボネートアクリレート
及び多官能アリルモノマーからなる共重合体で構成され
る2重焦点レンズの台玉上で、核ハロゲン置換又は/及
び無置換のビスフェノールA構造を持つジ(メタ)アク
リレート及びイソシアネート基を持つ(メタ)アクリレ
ート又は/及びビニルモノマーからなるモノマー組成物
を共重合させ、上記台玉上に上記モノマー成分の共重合
体からなる2重焦点レンズの小玉を形成させることを特
徴とするプラステフ912重焦点レンズの製造方法によ
り達成された。
先ず物の発明であるプラステフ912重焦点レンズにつ
いて詳説する。
本発明のプラステフ912重焦点レンズの典型例を第1
図に示す。第1図から明らかなようにプラメチン92重
焦点レンズ1は台玉2と小玉3とからなる。
台玉2は、モノマー成分がジエチレングリコールビスア
リルカーボネート、単官能(メタ)アクリレート、多官
能(メタ)アクリレート及び多官能アリルモノマーから
なる共重合体で構成される。
なお上記の「(メタ)アクリレートJはこの明細書にお
いてアクリレートとメタクリレートの両者を意味するも
のとする。
金玉用共重合体のためのモノマー成分の主たる使用目的
は以下の通りである。すなわち、ジエチレングリコール
ごスアリルカーボネートは、台玉の主成分であって、レ
ンズ形成成分であり、特に機械加工性(研摩性)、軽量
性、耐衝撃性の付与の目的のために用いられる。また単
官能(メタ)アクリレートは注型重合において生成共重
合体が上、下型ガラスモールドから剥離するのを防ぎ、
モールドとの密着性を向上させる目的で用いられる。ま
た多官能(メタ)アクリレートは単官能(メタ)アクリ
レートだけでは耐溶剤性に劣るため耐溶剤性を向上させ
るために用いられる。また多官能アリルモノマーは、本
発明のプラステフ912重焦点レンズの製造方法におい
ては、台玉にモノマーを注入して共重合させて小玉を形
成させる為、熱重合の場合加熱によって台玉の光学的物
性に影響を与えてはならないので、その耐熱性向上のた
めに用いられる。また多官能アリルモノマーの使用によ
り耐熱性を向上させると、本発明のプラステフ912重
焦点レンズを後工程で表面処理して反射防止膜、保護膜
等を設ける際にも有利である。
単官能(メタ)アクリレートとしては、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチル、ヘキシルメタク
リレート、ラウリルアクリレート等の脂肪族(メタ)ア
クリレート及びその混合物が特に好適であるが、これら
に限定されるものではない。多官能(メタ)アクリレー
トとしては、ジエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサメチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリスリトールペンタメ
タクリレート等及びその混合物が例示されるが、これら
に限定されるものではない。多官能アリルモノマーとし
てはトリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、N(2>。
N(2)−ジアリルメラミンの様なトリアジン環構造又
は類似の構造を持つモノマー及びその混合物、ジアリル
インフタレート、ジアリルテレフタレート等の芳香環を
有するモノマー及びその混合物が好適であるが、これら
に限定されるものではない。上記の4成分のモノマーの
組成比は、重量基準でジエチレングリコールビスアリル
カーボネート50〜90%、単官能(メタ)アクリレー
ト2〜50%、多官能(メタ)アクリレ−]・220%
以下多官能アリルモノマー2〜40%であるのが好まし
く、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート7 レート5〜30%、多官能(メタ)アクリレ−]・11
0%以下多官能アリルモノマー5〜30%であるのが特
に好ましい。ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートが95重量%以上では、重合途中でモールドと共重
合体が剥離し易く、50%以下では、耐衝撃性や加工性
が低下する。単官能(メタ)アクリレートが2%未満で
は、重合途中で剥離を生じ易く、50%を越えると耐衝
撃性 。
や加工性が低下する。多官能(メタ)アクリレートが1
%未満では耐薬品性が低下し、20%を越えると重合中
に部分的に不均一となる所謂脈埋という不良を生じ易い
。さらに、多官能アリルモノマーは、台土の耐熱性を向
上させる効果があり2%未満では耐熱性の効果が不充分
であり、50%以上では剥離が生じ易い。
台土2は、上述の4種のモノマー成分を公知のラジカル
重合開始剤、特にジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジセカンダリーブチルバーオキシジカーボネート
、ベンゾ、Cルバーオキサイド等を、全モノマー成分に
対し例えば0.5〜10.0重量%、好ましくは1.0
〜6.0重量%用いて共重合させることにより得られた
ものであるが、その製法の詳細は後述する。
次に小玉3について説明するが、該小玉3は、モノマー
成分が核ハロゲン置換又は/及び無置換のビスフェノー
ルA構造を持っジ(メタ)アクリレート及びイソシアネ
ート基を持つ(メタ)アクリレート又は/及びごニルモ
ノマーからなる共重合体で構成される。
小玉用共重合体のための七ツマー成分の主たる使用目的
は、以下の通りである。すなわち、核ハロゲン置換又は
/及び無置換のビスフェノールA構造を持つジ(メタ)
アクリレートは小玉の主成分でレンズ形成成分であって
、特に屈折率向上、耐衝撃性、研摩性付与のために用い
られ、またイソシアネート基を持つ(メタ)アクリレー
ト又は/及びビニルモノマーは台土との密着性の向上の
ために用いられる。
小玉形成用モノマー成分として用いられるビスフェノー
ルA構造を持つジ(メタ)アクリレートが核ハロゲン置
換されている場合にその好ましいハロゲンとしては、フ
ッ素を除く塩素、臭素、ヨウ素が特に限定されずに用い
られるが、好ましくは臭素である。
核ハロゲン置換又は/及び無置換のビスフェノールA構
造を持つジ(メタ)アクリレートとして好ましく用いら
れる代表的なものを例示すれば、2.2−ビス(4−メ
タクリロキシ−3−りOルフェニル)プロパン、2.2
−ビス(4−メタクリロキシ−3,5−ジクロルフェニ
ル)プロパン、2.2−ビス(4−メタクリロキシエト
キシ−3゜5−ジブロムフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−メタクリロキシジェトキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)プロパン等、及びこれらの混合物がある。
又、小玉形成用のもう1つのモノマー成分として用いら
れるイソシアネート基を持つ(メタ)アクリレート又は
/及びビニルモノマーの代表的なものを例示すれば、m
−王シリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル
メタクリレートの等モル付加物、イソホロンジイソシア
ネートとトリエチレングリコールモノメタクリレートの
等モル付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートとグリ
セロールジメタクリレートの等モル付加物、トリレンジ
イソシアネートとヒドロキシスチレンの等モル付加物、
m−キシリレンジイソシアネートとビニルグリコレート
の等モル付加物、2−イソシアナトエチルメタクリレー
ト等、及びこれらの混合物がある。
核ハロゲン置換又は/及び無置換のビスフェノールA構
造を持つ(メタ)アクリレートとイソシアネート基を持
つ(メタ)アクリレート又は/及びビニルモノマーの組
成比は重量基準でそれぞれ60〜99%:1〜40%で
あるのが好ましい。
より好ましくは、70〜95%=5〜30%である。イ
ソシアネート基を持つ(メタ)アクリレート又は/及び
ビニルモノマーは特に台土との密着性を強固にさせる為
に用いられその比率が1%未満では、台土と小玉の密着
力が不充分であり、40%を越えると、共重合体の光学
屈折率、加工性、耐衝撃性が低下する。
小玉3は、上記のモノマー成分の混合物を公知のラジカ
ル重合開始剤、例えばメチルエチルケトンパーオキサイ
ド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイドを全モノマー成分に対し
、0゜01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%
用いて共重合させることにより得られたものであるが、
その製法の詳細は後述する。
次に方法発明であるプラステン912重焦点レンズの製
造方法の典型例を第2図〜第5図を参照しながら説明す
るが、この典型例では予備工程である台土の製造工程も
併せて説明する。
第2図に示すように、所定位置に凸状の突起を有するク
ラウンガラス製上記モールド4と球面形状の下型モール
ド5とエチレン−エチルアクリレート共重合体からなる
ガスケット6とで組合わせたキャビティ内にジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート、単官能(メタ)ア
クリレート、多官能(メタ)アクリレート、及び多官能
アリルモノマー並びに重合開始剤を充分撹拌後に注入し
、空気式重合炉に入れ熱共重合を行なう。重合時間は1
2〜72時間、重合温度は室温から90℃までの連続昇
温法によるのが好ましい。紫外線吸収剤、酸化防止剤、
着色防止剤等をモノマー混合物中に添加することもでき
る。共重合後、前記上型4、下型モールド5及びガスケ
ット6をはずすと、第3図に示す形状の台土7が得られ
る。
次に前記台土7を下型モールドとして用い、第4図に示
すように球面形状の上型モールド8及びエチレン−酢酸
ビニル共重合体製のガスケット9を組合せたキャビティ
内に、核ハロゲン質換又は/及び無置換のビスフェノー
ルA構成を持つジ(メタ)アクリレート、イソシアネー
ト基を持つ(メタ)アクリレート又は/及びビニルモノ
マー及び重合開始剤を充分撹拌後に注入し、共重合する
。重合時間は12〜72時間、重合温度は空温から10
0℃程度までの昇温法によるのが好ましい。モノマー混
合物に紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤等を添加
することもできる。共重合後、上型モールド8とガスケ
ット9をはずし、第5図に示す形状のブランクスレンズ
11を得る。
次に台土の光学使用面(第5図10aに示す部分)及び
小玉光学使用面10bに付着した小玉モノマーを組成と
するレンズ部10を除去し、次いで凸面に段差のない2
重焦点レンズをうるために、レンズ研摩機を使用し研摩
を行い、第1図に示すような2重焦点レンズ1を得る。
1例では重合方法としてラジカル重合開始剤を用いる熱
重合が用いられたが、これに限定されるものではなく、
紫外線重合等の方法も用いられる。
また成型法として注型重合が好ましい。ざらに小玉の注
型重合法において、小玉成分モノマーの台玉凹部(小玉
用)への注入は、台土の小玉部のみにモノマーを注入す
る方法も可能であり、ラウンドトップ、フラットトップ
等の小玉の形状についても限定されない。
本発明では、台土の凹部へ小玉モノマーを注入して重合
するので、合成樹脂の性質上、重合摂、体積変化が発生
し易く、小玉曲率と台土との曲率誤差は、研摩を行うこ
とにより補正することが好ましい。
研摩方式については、ガラス研摩に使用される研摩方式
と同様で特に限定されず、レンズを保持し、回転運動す
るレンズ取付軸とそのレンズ取付軸に保持されたレンズ
に加工工具(研摩パッド、砥石類等からなる治具)を押
圧させ、かつ揺動させる運動とによりレンズと加工工具
を相互摺動させる機構を有するレンズ研摩機を使用して
行われることが好ましい。
上述の方法で得られたプラステン912重焦点レンズは
、これに有機コート又は/及び態別コートを施すことも
可能であり、またこれを染色することも可能である。
[実施例コ 以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 第2図に示すように、所定位置に凸状の突起を有するク
ラウンガラス製上型モールド4と球面形状の下型モール
ド5とエチレン−エチルアクリレート共重合体からなる
ガスケット6とで組合わせたキャビティ内にジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート80重向部、単官能
メタクリレートとしてエチルメタクリレート10重量部
、多官能メタクリレートとしてジエチレングリコールジ
メタクリレート2重量部及び多官能アリルモノマーとし
てトリアリルシアヌレ−ご8重量部並びに重合開始剤と
してジイソブロビルパ・オキシジカーボネート3重量部
を充分撹拌後に注入し、空気式重合炉に入れ熱共重合を
行った。重合時間は48時間、重合温度は20℃〜90
℃までの連続昇温法によった。
共重合後、前記上型4、下型モールド5及びガスケット
6をはずし、第3図に示す形状の台玉7を得た。
次に前記台玉7を下型モールドとして用い、第4図に示
すように球面形状の上型モールド8及びエチレン−酢酸
ビニル共重合体製のガスケット9を組合せたキャビティ
内に、核ハロゲン置換又は/及び無置換のビスフェノー
ルA構成を持つジ(メタ)アクリレートとして、2.2
−ビス(4−メタクリロキシエトキシ−3,5−ジブロ
モフェニル)プロパン50重量部及び2.2−ビス(4
−メタクリロキシジェトキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル)プロパン401ffi部を、イソシアネート基を持
つ(メタ)アクリレートとして、m−キシリレンジイソ
シアネートと2−ヒドロキシエチルメタクリレート等モ
ル付加物10重量部を、重合開始剤としてベンゾイルパ
ーオキサイド2.0重量部を充分撹拌後に注入し、共重
合した。
重合時間は20時間、重合温度は40℃〜90℃であっ
た。
共重合後、上型モールド8とガスケット9をはずし、第
5図に示す形状のブランクスレンズ11を得た。
次に台玉の光学使用面(第5図108に示す部分)に付
着した小玉上ツマ−を組成とするレンズ部10(厚み約
2 m )を除去し、凸面を段差のない2重焦点レンズ
をうるために、レンズ研摩機を使用し研摩時間3分、研
摩圧1 K9の研摩条件で、研摩を行い、第1図に示す
ような2重焦点レンズ1を得た。
得られた2重焦点レンズの性能評価を下記の基準(I)
〜(III)で行い適合判定をしたが、第1表に示すよ
うに結果はすべて満足するものであった。
(I>外観検査 蛍光灯を光源とする照明装置を用い、目視にて 1)透明であること 2)表面の不規則性がないこと 3)脈理のないこと 4)表面にキズのないこと の要件を満たすかどうかを検査した。
(I)小玉、台玉の耐久性テスト 沸騰水(100℃)に10分、次に氷水(0℃)に10
分浸漬する。これを1サイクルとして20サイクルのヒ
ートサイクルテストを行ない、台玉と小玉が剥離しない
かどうかを検査した。
(III)耐溶剤性 アセトンを含ませた布によりレンズをふき、レンズ表面
に変化がないかどうかを観察した。
実施例2〜10 台玉のモノマー成分及び小玉のモノマー成分を第1表に
示すものにした以外は実施例1と同様の方法で2重焦点
レンズを製造し、得られたレンズを実施例1と同様に性
能評価した結果を第1表に示すが、その結果はすべて満
足するものであった。
EMA    エチルメタクリレート EHMA   エチルへキシルメタクリレートMMA 
   メチルメタクリレート MA     メチルアクリレート DMA    ドデシルメタクリレートPMΔ   プ
ロピルメタクリレート EA     エチルアクリレート CHM A   シクロヘキシルメタクリレートDED
A   ジエチレングリコールジアクリレート DEDMA  ジエチレングリコールジアクリレ−ト トIMDMA  へキサメチレングリコールジメタクリ
レート TEDMA トリエチレングリコールジメタクリレート EDMA   エチレングリコールジメタクリレート EDA    エチレングリコールジアクリレートTM
PTMA  トリメチロールプロパン1−リメタクリレ
ート TMMTMA  テトラメチロールメタンテトラメタク
リレート TMPTA   トリメチロールプロパントリアクリレ
ート TACトリアリルシアヌレート DAP     ジアリルフタレート TAICトリアリルイソシアヌレート DAIP    ジアリルイソフタレートDACジアリ
ルクロレンデート DATP    ジアリルテレフタレートBr4BME
PP  2.2−ビス(4−メタクリロキシエトキシ−
3,5−ジブロ モフェニル)プロパン Br4BMDEPP  2.2−ヒス(4−メタクリロ
キシジェトキシ−3,5−ジ ブロモフェニル)プロパン Sr4BMTEPP  2,2−ビス(4−メタクリロ
キシトリエトキシ−3,5− ジブロモフェニル)プロパン CA4BMTEPP  2,2−ビス(4−メタクリロ
キシトリエトキシ−3,5− ジクロロフェニル)プロパン Br2BMDEPP  2,2−ビス(4−メタクリロ
キシジェトキシ−3−ブロモ フェニル)プロパン BMTEPP  2.2−ビス(4−メタクリロキシト
リエトキシフェニル)プロパ ン BMDEPP  2.2−ビス(4−メタクリロキシジ
ェトキシフェニル)プロパン BMPP    2.2−ビス(4−メタクリロキシフ
ェニル)プロパン m−XDI   m−キシリレンジイソシアネートHM
D I    へキサメチレンジイソシアネートTDI
     2.6−又は2.4−トリレンジイソシアネ
ート IPDI    イソホロンジイソシアネートMDI 
    4.4’−ジフェニルメチルジイソシアネート 2−HEMA  2−ヒドロキシエチルメタクリレート CHPMA   3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート TMPDMA  I、1.1−トリメチロールプロパン
ジメタクリレート 2− HE A   2−ヒドロキシエヂルアクリレー
ト HMMA    ヘキサメチレングリコールモノメタク
リレート H8ヒドロキシスチレン VG      ビニルグリコレート ICEMA   2−イソシアナトエチルメタクリレー
ト 比較例1〜3 第2表に示す台玉モノマー組成(本発明の台玉モノマー
組成に含まれない)及び第2表に示す小玉モノマー組成
(本発明の実施例1の小玉モノマー組成と同一である)
を用いた以外は実施例1と同様にしてプラスチック製2
ステ点レンズを製造し、実施例1と同様に性能評価した
結果を第2表に示す。第2表から明らかなように、全て
の性能評価を同時に満足するものはなかった。
比較例4〜6 第2表に示す台玉モノマー(本発明の実施例1の台玉モ
ノマー組成と同一である)及び第2表に示す小玉モノマ
ー(本発明の小玉モノマー組成に含まれない)を用いた
以外は実施例1と同様にしてプラスチック製2ステ点レ
ンズを製造し、実施例1と同様に性能評価した結果を第
2表に示す。
第2表から明らかなように全ての性能評価を同時に満足
するものはなかった。
[発明の効果] 本発明のプラメチン912重焦点レンズは、接着剤層が
存在しない為、境目が完全に見えず外観状非常に好まし
い。又、小玉が突出していないため、不必要に傷付けら
れることもなく、汚れもふき取り易い。もち論、プラス
チックレンズ特有の軽量、易加工性、染色性、耐m撃性
という長所も兼ね備えている。小玉のモノマー組成に用
いるイソシアネート基を持つ(メタ)アクリレート又は
/及びビニルモノマーは台玉上で核ハロゲン置換又は/
無置換のビスフェノールA構造を持っジ(メタ)アクリ
レートと共重合させることにより、台玉との完全な接着
を得ることができる。製造方法をみても、精度を要求さ
れる小玉の加工や接着剤を使用しての台玉と小玉の接着
の工程を省略することができるという長所がある。従っ
て生産性の向上並びに歩留りの向上が可能である。又、
接着剤を使用した時の様な小玉の加工精度不足による接
着強度の低下を避けられるために、接着強度が向上し、
安定性も増すことができる。
また、合成樹脂の重合中の収縮による体積変化は、眼鏡
用プラスチックレンズ業界では主流を占めるジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート系樹脂で、15%前
後であり、本発明の小玉用七ツマ−は9%前後であり優
れた物性を示しており、さらに研摩性に優れていること
も特長としている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプラメチン912重焦点レンズの好ま
しい1例を示す断面図、第2図〜第5図は本発明のプラ
メチン912重焦点レンズの製造方法の製造工程を示す
断面図である。 1・・・2重焦点レンズ 2・・・台玉 3・・・小玉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モノマー成分がジエチレングリコールビスアリル
    カーボネート、単官能(メタ)アクリレート、多官能(
    メタ)アクリレート及び多官能アリルモノマーからなる
    共重合体で構成される台玉と、モノマー成分が核ハロゲ
    ン置換又は/及び無置換のビスフェノールA構造を持つ
    ジ(メタ)アクリレート及びイソシアネート基を持つ(
    メタ)アクリレート又は/及びビニルモノマーからなる
    共重合体で構成される小玉とからなることを特徴とする
    プラスチック製2重焦点レンズ。
  2. (2)モノマー成分がジエチレングリコールビスアリル
    カーボネート、単官能(メタ)アクリレート、多官能(
    メタ)アクリレート及び多官能アリルモノマーからなる
    共重合体で構成される2重焦点レンズの台玉上で、核ハ
    ロゲン置換又は/及び無置換のビスフェノールA構造を
    持つジ(メタ)アクリレート及びイソシアネート基を持
    つ(メタ)アクリレート又は/及びビニルモノマーから
    なるモノマー組成物を共重合させ、上記台玉上に上記の
    モノマー成分の共重合体からなる2重焦点レンズの小玉
    を形成させることを特徴とするプラスチック製2重焦点
    レンズの製造方法。
JP6814586A 1986-03-26 1986-03-26 プラスチツク製2重焦点レンズ及びその製造方法 Pending JPS62226102A (ja)

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