JPS6222355A - シヤドウマスク式カラ−陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、内部磁気シールドを有するシャドウマスク
式カラー陰極線管に関し、特に、動作中のシャドウマス
クの熱変形に伴う電子ビームのミスランディングの生じ
る時間短縮を図ったものである。

［従来の技術］ 第３図は従来の内部磁気シールドを有するシャドウマス
ク式カラー陰極線管の縦断面図で、（１）はパネル、（
２）はファンネル、（３）はネック、（４）は電子銃で
、電子銃（４）から発射された電子ビーム（５）は、図
示していない偏向装置によって水平および垂直方向に偏
向され、シャドウマスク（８）の透孔（７）によって色
選別され、パネル（１）の内面に一定パターンで形成さ
れている蛍光面（８）の三色の蛍光体ドツトにそれぞれ
射突して発光させるように構成されており、シャドウマ
スク（８）は、透孔（７）が一定パターンで形成されて
いるアパーチャマスク（６）の周囲をフレーム（８２）
に溶着し、フレーム（６２）に取りつけられているばね
（６３）を介してパネル（１）のスカート部の内面（１
ａ）に植立てられているピン（８）に掛は市めて装着さ
れており、フレーム（８２）のフランジ（６２ａ）には
、内部磁気シールド（ｌＯ）が、その前側フランジ（ｊ
ｏｂ）が重ね合わされた姿勢でもって溶着されており、
さらにその磁気シールド効果を高めるために、後側聞口
端には電子ビーム（５）の走査に支障を生じない範囲ま
で中心方向に延在する後側フランジ（１０ａ）が形成さ
れている。

このように構成されている従来のカラー陰極線管では、
電子ビーム（５）の多くの部分が７パーチヤマスク（６
１）によって遮ぎられるため、動作中は約６０’Ｃ近く
まで昇温し、熱膨張によって変形するため電子ビームの
ミスランディングを生じるが、ばね（Ｂ３）にバイメタ
ルを用いることにより。

蛍光面（８）と７パーチヤマスク（６１）との相対距離
を補正し、ミスランディングを防止する工夫がなされて
いる。

すなわち、動作の初期においては、アパーチャマスク（
６１）の温度上昇が速いので、初め位置ａ１におった中
央部がパネル（１）の方にＢ２の位置までふくらみ、初
め、位置ｈ１にあった透孔（７）を通って２１点に射突
していた電子ビーム（５１）は、透孔（７）の位置が第
２に変位するのに伴って２２点に射突するように移動し
、ついでフレーム（８２）の温度が熱伝導により上昇し
て一点鎖線で示す位置にふくらむのにつれてアパーチャ
マスク（６１）はＢ３の位置まで後退し、透孔（７）の
位置もこれにつれて第３の位置に変位し、電子ビーム（
５１）の射突点もＰ３に移動する。

ばね（Ｂ３）にバイメタルを用いた補正機構は、このと
き、シャドウマスク（６）全体を前方に移動させて透孔
（７）をＢ４の位置に変位させ、電子ビーム（５１）が
２１点を射突するようにシャドウマスク（８）の位置を
修正してミスランディングが生じるのを防止している。

［発明が解決しようとする問題点］ シャドウマスク（６）は、スピーカが発生する音声など
に共振して変形を生じ、ミスランディングを生じること
があるので、これを防止するため、フレーム（６２）の
板厚を厚くしたり、フレーム（Ｂ２）の軸長やフランジ
（８２ａ）の長さを大きくしたりして剛性を高め、振幅
を小さくする対策がとられている。

しかし、これは、フレーム（６２）の質量の増加をまね
き、温度上昇速度を遅くするため、動作し初めてから、
安定状態（熱平衡状Ｂ）になるまでに長時間を要し、そ
の間ミスランディングの状態がつづくことになる。

第４図はシャドウマスクの温度上昇特性を示す図で、特
性曲線Ａはアパーチャマスク、特性曲線Ｂは従来のフレ
ーム、特性曲線Ｃは剛性を大きくしたフレームの特性を
それぞれ示している。

この特性図から、動作開始後５〜１０分間でアパーチャ
マスク（６１）とフレーム（６２）との温度差が最大と
なり、フレーム（６２）の温度上昇が遅いほど、ミスラ
ンディングの程度が大きく、かつ長時、１間つづくこと
がわかる。

この発明は、上記欠点を解消するためになされたもので
、剛性の大きいつまり、質量の大きいフレームを用いた
シャドウマスクであっても、フレームの温度上昇が速く
、ミスランディングの状態がつづく時間の短かいカラー
陰極線管を得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、内部磁気シールドの後側フランジと、フレ
ームのフランジに重ねて固着される前側フランジとに、
それぞれ対応する位置に複数の第１、第２の電子ビーム
通過窓を設け、上記第１゜第２の電子ビーム通過窓を通
った電子ビームが、上記フレームのフランジを、射突す
る構成とした内部磁気シールドを有するシャドウマスク
式カラー陰極線管である。

［作用） 内部磁気シールドの後側フランジに形成されている第１
の電子ビーム通過窓を通過した電子ビームは、前側フラ
ンジに形成されている第２の電子ビーム通過窓を通過し
てフレームのフランジに射突する。フレームはこの電子
ビームの射突によって加熱され、昇温するから、第１．
第２の電子ビ−ム通過窓を設けていない従来のものより
、速やかにフレームの温度が上昇し、熱平衡に達するま
での所要時間が短縮できる。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例の縦断面図、第２図はその
内部磁気シールドの一部拡大破断図である。

図において、（１ｌａ）は内部磁気シールド（１０）の
後側フランジ（１０ａ）に適当な間隔で、所定の大きさ
に形成されている複数の第１の電子ビーム通過窓、（ｌ
ｌｂ）は同様に前側フランジ（１０ｂ）に形成されてい
る第２の電子ビーム通過窓で、第１の電子ビーム通過孔
（ｌｌａ）を通過した電子ビーム（５２）が、第２の電
子ビーム通過窓（ｔｔｂ）を通って、フレーム（８２）
のフランジ（８２ａ）に射突するように、第１．第２の
電子ビーム通過窓（１ｌａ）　、　（１ｌｂ）の位置と
大きさとが形成されている。

このように構成されているカラー陰極線管では、フレー
ム（８２）に直接電子ビームが射突して加熱するので、
速やかに温度が上昇し１作動開始から熱平衡状態に達す
るまでの時間が短縮される。

したがって、アパーチャマスク（６１）の熱変形に伴う
ミスランディングの、生じる時間も短縮することができ
る。

実験によれば、フレーム（６２）の質ｉと、フランジ（
８２ａ）の面積との割合が、０　、０２　ｇｒ／　ｍｍ
２以上である剛性を大きくしたフレーム（θ２）を有す
るカラー陰極線管において、大きな効果を得ることがで
きた。

［発明の効果］ この発明は、内部磁気シールドの後側および前側のフラ
ンジの相対応する位置にそれぞれ複数の第１．第２の電
子ビーム通過窓を設け、第１．第２の電子ビーム通過窓
を通った電子ビーム直接フレームの２ランジに射突して
加熱する構成としたので、フレームの温度上昇が速くな
り、熱的平衡状態に到達するまでの時間が短縮し、アパ
ーチャマスクの熱変形によるミスランディングの生じる
　　゛時間の短いカラー陰極線管が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の縦断面図、第２図はその
内部磁気シールドの一部拡大破断斜視図、第３図は従来
の内部磁気シールドを有するシャドウマスク式カラー陰
極線管の縦断面図、第４図はシャドウマスクを構成する
各部材の温度上昇特性図である。 （８）・・・シャドウマスク、（８１）・・・アパーチ
ャマスク、（８２）・・・フレーム、（８２ａ）・・・
フランジ、（１ｏ）・・・内部磁気シールド、（１０ａ
）・・・後側フランジ面、（ｌＱｂ）・・・前側フラン
ジ面、（ｌｌａ）・・・第１の電子ビーム通過窓、（ｌ
ｌｂ）・・・第２の電子ビーム通過窓、（５２）・・・
電子ビーム。 なお、図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部分
を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）シヤドウマスクを熱変形可能に保持するフレーム
   のフランジに、前後にフランジをもつた内部磁気シール
   ドの前側フランジを接合して固着してなるシヤドウマス
   ク式カラー陰極線管において、上記磁気シールドの後側
   フランジに形成された複数の第１の電子ビーム通過窓と
   、上記第１の電子ビーム通過窓を通過した電子ビームが
   射突する位置に対応させて上記シールドの前側フランジ
   に形成された第２の電子ビーム透過窓とを備えたことを
   特徴とするシヤドウマスク式カラー陰極線管。
2. （２）フレームのフランジの面積と、当該フレームの質
   量比が０．０２ｇｒ／ｍｍ＾２以上である特許請求の範
   囲第１項記載のシヤドウマスク式カラー陰極線管。