JPS6222153B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6222153B2
JPS6222153B2 JP2645574A JP2645574A JPS6222153B2 JP S6222153 B2 JPS6222153 B2 JP S6222153B2 JP 2645574 A JP2645574 A JP 2645574A JP 2645574 A JP2645574 A JP 2645574A JP S6222153 B2 JPS6222153 B2 JP S6222153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
voltage
guest
electric field
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2645574A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS49127645A (ja
Inventor
Buraiyan Hatsutofuiirudo Uorutaa
Roorensu Howaito Donarudo
Nyuuton Tairaa Garii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
AT&T Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US00339368A external-priority patent/US3833287A/en
Priority claimed from US00419613A external-priority patent/US3837730A/en
Application filed by AT&T Technologies Inc filed Critical AT&T Technologies Inc
Publication of JPS49127645A publication Critical patent/JPS49127645A/ja
Publication of JPS6222153B2 publication Critical patent/JPS6222153B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/137Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering
    • G02F1/13731Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering based on a field-induced phase transition
    • G02F1/13737Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering based on a field-induced phase transition in liquid crystals doped with a pleochroic dye
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/58Dopants or charge transfer agents
    • C09K19/586Optically active dopants; chiral dopants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/60Pleochroic dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液晶に関するものであり、さらに詳し
くは、多色性ゲスト(guest)物質を溶解してい
るホスト(host)液晶質の薄膜を含む電気−光学
装置に関するものであり、また各セルがこのよう
な結晶を含むマルチ・セルのマトリクス・アドレ
ス指定表示器に関するものである。
ネマチツク液晶のようなあるホスト化合物に電
界を加えることによつて、ホスト物質中に溶解し
たゲスト分子を整列させることができることは知
られている。この電界に依存する整列効果によつ
てゲスト物質の吸収スペクトルの変化を制御する
ことができる。このようにして例えば表示目的に
適した電気的制御による装置を構成することがで
きる。(典型的なこのような装置の論文として
は、“Guest‐Host Interactions in Nematic
Liquid Crystals:A New Electro‐Optic
Effect”G.H.Heilmeier,アプライド・フイジク
ス・レターズ,1968年8月1日発行第91〜92頁参
照。) 従来開発されたゲスト・ホスト型の表示装置は
補助偏光子を含む。このような従来技術の装置の
いわゆる暗状態において、補助偏光子は入射光の
1つの偏光を吸収し、液晶質に溶解したホスト物
質は他の偏光を吸収する。このような装置を明状
態にするためには、ホスト分子とこの近傍のゲス
ト分子も電界によつて整列させてそれを非吸収状
態にする。しかしこの後者の場合でも補助偏光子
は入射光の半分以上を吸収する。その結果、この
ような従来のゲスト・ホスト装置の輝度特性は要
求よりはるかに低い。液晶表示装置の多分に興味
ある特徴のうちに、単純性、低価格および低電力
駆動がある。さらに、このような装置は、外部光
の条件下では比較的高い輝度と良好な明暗比を呈
することが可能である。
例えば4または5文字以上の表示を要する応用
については、液晶表示器のマトリクス・アドレス
指定によつて表示器への個々の入力リード数を制
御可能な範囲を保つことが要求されることが知ら
れている。例えば、50×100スポツトの配列から
なる表示器は5000個の個別のアドレス指定可能な
点を有する。入力リード数が150本となるマトリ
クス・アドレス指定方式は、一般に5000本の別々
の外部布線接続を必要とするスポツト対応の個別
アドレス指定方式よりはるかに好ましいことは明
らかである。
マトリクス・アドレス指定液晶装置は種々型が
表示技術の分野において公知である。例えば、J.
J.Wysocki他、プロシーデイングス・オブ・ザ・
ソサイテイ・インフオーメーシヨン・デイスプレ
イ、第13巻第114頁(1972年発行)およびエレク
トロニクス、第45巻第22号第53頁(1972年発行)
を参照されたい。しかし、これらのおよび他の既
知の表示装置は1またはそれ以上の欠点を有す
る。すなわちこれらは、比較的暗く見え、いわゆ
る投影モードで動作しなければならず、比較的高
い動作電圧を要し、または蓄積時間が非常に短い
のでマトリクス配列の寸法、したがつて文字表示
能力が制限される。
端的に言つて、本発明のこれらの目的および他
の目的は詳説するこれらの実施例において実現さ
れ、これは光活性物質をネマチツク液晶質に加
え、その混合物に螺旋分子構造を与える。ホスト
混合物中に溶解した多色性物質の分子もこの螺旋
分子構造によつて配列され、共同して配列された
ゲスト・ホスト構成を形成する。光が螺旋軸と平
行に伝播するにつれて、螺旋分子配列はゲスト・
ホスト物質中に順次、楕円二色性を誘起する。
電界を加えない場合、ゲスト・ホスト物質は本
来偏光していない入射光を2つの正規モードで伝
播され、これは右まわりおよび左まわりの楕円偏
光を受ける。これらのモードを表示する電気ベク
トルの向きはゲスト分子の縦軸と非常に関係して
おり、入射光の約95パーセントは補助偏光子を用
いなくともゲスト物質によつて吸収される。結果
として、ゲスト・ホスト物質は相対的に暗状態を
とる。
図示した装置に電界を加えるのに応じて、ゲス
ト・ホスト物質の螺旋配列は巻き戻され同一方向
の分子整列を生じる。この第二に述べた配列で
は、入射光はゲスト分子によつて相対的にほとん
ど吸収されず、したがつてゲスト・ホスト物質は
相対的に明るく見える。
したがつて、本発明の一実施例は、電界が加え
られていない場合は、ゲスト・ホスト物質の薄膜
が螺旋分子配列を呈するよう組成され、これは補
助偏光子を用いなくとも偏光していない入射光を
吸収し、相対的に暗表示を生ずるものである。さ
らに本発明の特徴は、電界はゲスト・ホスト薄膜
の分子配列を同一方向モードに効果的に変換し、
この場合入射光は相対的にほとんど吸収されず、
これによつて相対的に明るく見える。
本発明は詳説する他の実施例において実現さ
れ、これは行と列のマトリクス配列に配置した多
数の液晶セルを含む。各セルには、正の誘電異方
性を特徴とするコレステリツク型液晶質とその液
晶質中に溶解した多色性染料が含まれる。印加電
圧のない遊休状態では、本願のセルは相対的に暗
状態にある。セルに明確に規定した遷移電圧以上
の駆動電圧を加えると、セルは透明になる。透明
セルに加えた電圧が遷移電圧のすぐ下の点(いわ
ゆる保持電圧)に減少すると、セルの透明状態は
かなりの時間、準安定状態に保持する。最後に
は、準安定状態は暗状態に衰退する。
本願の液晶セルからなり、各セルは駆動電圧か
または保持電圧で動作する列毎のマトリクス・ア
ドレス指定表示器は、効果的な輝度と明暗比特性
を呈し、比較的大きな装置を構成することができ
る。さらに、他セルの遷移電圧は、相補型MOS
集積回路と両立する値に設定することができる。
このような回路を有する表示方式は、わずか数マ
イクロワツトの電力しか必要としない。
第1図に詳しく図解した液晶装置には、2枚の
平行ガラス板(12および14)が含まれ、その
間には着色液晶薄膜16を挿入させている。平板
(12および14)の各対向面上の、例えばIn2O3
−SnO2の、薄い導体被覆(13および15)は
透明電極をなし、それによつて均一電界を図示の
薄膜16中に設定することができる。スペーサ
(18および20)は、ガラス質またはマイラ
(Mylar)やテフロン(Teflon)のような重合体
でできており、z方向に測つて約5自至30ミクロ
ンの範囲の所望の値に膜厚を保持する。
第1図に示す光源22は、例えば、装置10に
外部から照明をおこなう従来の電球からなる。
本発明の原理によれば、第1図の装置10にあ
る薄膜16は、その1主成分として螺旋分子配列
を示す液晶質からなる。この成分は、例えば、
F.J.Kahn“Cholesteric Liquid Crystals for
Optical Applications”アプライド・フイジク
ス・レターズ、1971年3月発行、第231〜233頁に
掲載された型のコレステリツク液晶質であつてよ
い。
しかし下記に述べる理由から、薄膜16中の液
晶質を、ネマチツク液晶と例えば前記Kahnの文
献に記載された型のコレステリツク質のような光
活性物質との混合物として構成することが、一般
的には有利である。(用語「光活性」は、ここで
は直線偏光の偏光面を光が物質中を進行するに従
つて回転させる物質を特徴づけるために使用す
る。)この混合物に含有させるのに適した光活性
物質の他の例として、N−(p−シアノベンジリ
デン−p−アミノケイ皮酸)(以後CBACAAと称
す)の活性アミル・エステル、N−(p−カルボ
キシベンジリデン)−p−アミノベンゾニトリル
の活性アミル・エステルおよびl−メントールが
ある。好都合なことに、光活性物質の分子は、
CBACAAの場合のようにホスト液晶(すなわち
長く桿状の)と似ている。
このような混合物は、螺旋分子構造を示し、そ
のピツチはネマチツク液晶質と光活性物質の相対
濃度の函数である。さらに明確にいえば、混合さ
れた物質の密度がごくわずかに異なつていると、
純粋な光活性物質のピツチと混合物のそれとの比
は、液晶混合物の光活性成分の濃度に等しい。
したがつて、このような混合物を用いると、実
際にその螺旋ピツチを所望の値にとるよう物質を
組成することが可能である。これによつて重要な
設計上の融通性が生じ、装置10のスイツチング
電圧と明暗比特性を設定して種々の特殊な応用の
要求を満足させることが可能となる。
このような混合物の特徴は、コレステリツクま
たはコレステリツクのみの混合物の場合とは異な
つた構造上の規則性が現われることである。言い
かえれば、この特性は薄膜16の異方性および吸
収特性を最大にすることに基づいている。
本発明の原理に従つてなされ第1図の装置10
に含まれる1つの有効な液晶混合物は、正の誘電
異方性を有し上述のCBACAAのような光活性物
質と混合されたネマチツク液晶混合物からなる。
ネマチツク液晶混合物は、例えば、A.Boller,H.
Scherrer,M.SchodtおよびP.Wild,プロシーデ
イング・オブ・ジI.E.E.E.,第60巻第1002頁
(1972年発行)に報告されているように、等重量
からなるN−(p−ブトキシ)、N−(p−ヘキシ
ロキシ)およびN−(p−オクタノイロキシ)−ベ
ンジリデン−p−マミノベンゾニトリル、また
は、4−N−(4′−n−ヘキシルベンジリデン)−
アミノベンゾニトリルと4−N−(4′−n−プロ
ピルベンジリデン)−アミノベンゾニトリルとの
混合物、または、4′−シアノフエニル−4−n−
ブチルベンゾエートと4′−シアノフエニル−4−
n−ヘプチルベンゾエートとの混合物からなる。
ネマチツク液晶と光活性物質を光活性物質の重量
で約5自至10パーセントの範囲に混合することに
よつて、ピツチ値が約1.0自至3ミクロンの螺旋
分子配列をその混合物に与えた。
液晶混合物に含有される上記両物質は、桿状分
子を含み、正の誘電異方性を呈する。このような
物質では、その分子の縦軸に平行な電気感受率
は、分子の縦軸に垂直な電気感受率より大きい。
混合物の螺旋ピツチが薄膜16に入射する可視
光の波長に近づくと、光は右まわりおよび左まわ
り楕円偏光モードで薄膜中を伝播する。ピツチが
約5自至10波長を超えると、混合物は入射光に対
して非楕円のネマチツク型構造に非常によく類似
し、直線偏光モードで伝播するようになる。本発
明の原理によれば、この第二に述べた伝播モード
は、薄膜16に電界がない場合には避けるべきで
ある。ゆえに、実際問題として、混合物のピツチ
は通常、入射可視光の約10波長より短く設計す
る。
上記混合物の螺旋配列のピツチは、入射可視光
の波長とくらべて非常に短かくすべきではない。
非常に短くすると、薄膜16と交叉してその中に
電界を設定し螺旋を巻き戻すのに足りる所要電圧
が、実用上重要ないくつかの応用例では大きくな
りすぎることがある。したがつて、ピツチは通常
約1波長を下らないように設計する。
正の誘電異方性に特徴があるコレステリツク液
晶質に電界をかけると、その物質のピツチは増加
し、電界がある臨界すなわち遷移電界ECに達す
ると、ついにピツチは実質的に無限となる。すな
わちこの物質はネマチツクとなる。このような物
質の臨界電界は次式で与えられる。
ただし q:ピツチ(センチメートル) K:弾性係数 Δε:誘電異方性 ピツチが相対的に長くなり、例えばわずか数ピ
ツチで薄膜厚に等しくなり、かつ誘電異方性がこ
こで詳述した液晶質の場合のように大きくなる
と、相当する臨界電圧をごく小さく制御すること
ができる。
本発明の原理によれば、薄膜16に含まれる第
2主成分は、例えば可溶性の非イオン性染料のよ
うな多色性物質である。このような適当な染料の
1つは、液晶混合物中に染料の重量で約1/4自至
1パーセントの濃度に混合した、2−(4−N,
N−ジエチルアミノアゾフエニル)−5−ニトロ
ジアゾールである。
このような染料の特徴は、光を選択的に吸収す
ることである。すなわち、その光学吸収スペクト
ルは、染料分子の向きに関連した入射光の偏りに
大きく依存する函数である。とくに、偏光を表わ
す電気ベクトルがこのような染料分子の縦軸と平
行であるとき、その分子は、入射光のうち波長が
前述の範囲に該当する部分を比較的吸収し易い。
この吸収の結果として、薄膜16内に分散した染
料分子は特有の色を呈する。そこでこの装置は暗
状態にあると称する。一方、入射光の電気ベクト
ルがこのような染料分子の縦軸に垂直であると、
分子は相対的に透明になる。したがつて、このよ
うな条件を設定すると、薄膜16またはそのあら
かじめ選択した一部分は相対的に明るいすなわち
明状態をとる。
本発明の特徴である吸収現象は、第2図および
第3図を考察するとより良く理解することがで
き、これは、導体被覆(13および15)が上記
染料液晶混合物からなる薄膜16を境界づけてい
ることを図式的に表わしている。第2図および第
3図のそれぞれでは、入力光(外部の偏光されて
ない)は被覆13に入射する1点鎖線ベクトル2
5で表わされている。
第2図では被覆すなわち電極(13および1
5)間に電圧がかかつていないとする。したがつ
て薄膜16中に電界は加えられていない。この状
態では、液晶混合物の分子すなわち溶解染料の分
子は螺旋配列をとつている。それは主に上述の選
択的吸収特性を示す染料分子であるので、螺旋軸
35を有する桿状染料分子(30a自至30l)
の代表的な螺旋を第2図に示して説明する。
第2図の螺旋軸35が初期は平面被覆(13お
よび15)に垂直に整列していることを確認する
ためには、種々の手法が有効である。例えば、被
覆(13および15)の対向面に適当な表面活性
剤を塗布および(または)貼付することによつ
て、螺旋配列の最上部および最下部の分子をその
縦軸がxy平面に平行になるように整列させる。
言い換えれば、これによつて軸35がz軸に平行
に、すなわち平面被覆(13および15)に垂直
に配置されることを確認する。
上述の螺旋構造膜16の初期整列をおこなう適
当な表面活性剤は、3−N−メチルアミノプロピ
ルトリメトキシシランである。表面活性剤の均一
層は、指定の表面活性剤を専用水性有機溶剤に溶
解して被覆電極板(12および14)をその溶剤
に浸し、余分な溶剤を脱イオン水によつて洗浄
し、その層を乾燥(硬化)させることによつて得
ることができる。この製法によつて安定した交叉
結合2次元重合体網状組織が形成される。
例えば既述の塗布階段には被覆(13および1
5)の精選処理が含まれる。詳述すると、この処
理は、活面活性剤の被覆面(13および15)を
硬化させる前にレンズ・ペーパーで被覆を摩擦す
ることからなる。例えば各被覆をy方向に約6回
適度の圧力で摩擦すると、薄膜16に所望の整列
を施すことになる。本処理を実行する場合、摩擦
材、ストローク回数および圧力値は重量ではない
らしい。表面活性剤の塗布に続いて研磨または写
真製版技術による表面の彫刻も、上記の初期分子
配列を定着させる補助として用いることができ
る。
上記の型の螺旋配列の染料液晶薄膜16の特徴
は、電界がかかつていない場合に非偏光は2つの
楕円モードでその中を伝播することである。これ
らのモードは右まわりと左まわりの楕円偏光モー
ドとを示し、第2図のベクトル形で表わされる。
かくして、透明被覆13を通して送られた入力光
は、2つのモードで薄膜16中を伝播し、それは
2組の十字ベクトル(40a自至40lおよび4
2a自至42l)でそれぞれ表わされている。
ベクトルの各組(40a自至40l)のうちの
長い方のベクトルは、光が薄膜16中をz方向に
伝播するにつれて追従する染料分子(30a自至
30l)との平行関係をそれぞれ維持すること
は、第2図より明らかである。結果として、この
モードに含まれるエネルギーのほとんど全部は染
料分子によつて吸収される。
同じように、ベクトルの各組(42a自至42
l)のうちの短い方のベクトルは、別の楕円モー
ドによつて表わされる光のその部分が薄膜16中
を伝播するにつれて、染料分子(30a自至30
l)と平行関係を維持することが、第2図より理
解される。この相互作用の結果として、この別の
モードに蓄えられたエネルギーの多くは薄膜16
を進行する間に消費される。
実際には、第2図に示す無電界の場合は、透明
被覆13を通して入射する入力光のうちわずか約
5自至10パーセントが透明被膜15を通して伝わ
り、出力光(ベクトル45)として現れることが
観測された。
第3図の記載では、被覆(13および15)間
に電圧がかかつているとしている。電源23は第
1図に示され、被覆間に可変電圧を加えるもので
ある。この電圧は勿論直流でも交流でもよい。交
流動作では、周波数約50キロヘルツまで使用可能
で、30自至1000ヘルツの周波数が好ましい。印加
電圧が薄膜16中の相当する電界がいわゆる遷移
値に達する点に到達すると、上述の螺旋分子配列
は第3図に示すように結果的には巻き戻され、同
一方向の分子配列を生ずる。上述の範囲内の値を
有する膜厚と螺旋ピツチに対しては、約10自至30
ボルトRMSの交流電圧がこのような分子の再配
列を効果的におこなう。
分子配列が第3図に示すようなとき、素子10
内にある薄膜16の特徴は、薄膜が光を直線偏光
モードで伝播することにある。薄膜16の厚さ方
向のほとんどにわたつて、このモードを表わす電
気ベクトル(50および52)は染料分子(54
a自至54l)の縦軸に垂直である。ゆえに、相
対的にほとんどの伝播光は伝播中に薄膜16で吸
収されない。実際に、薄膜16の染料分子が第3
図に示すように配列されている場合は、入射光の
約55自至60パーセントが装置10内に通過するこ
とが観測されている。
第1図に示す素子10はいわゆる伝達モードで
動作でき、これはこれまでの論述で議論してき
た。この動作モードでは、光源22は素子の片側
に設置され、観測者すなわち人間は装置の反対側
に位置を占めて、透明板14の通過光を観察す
る。一方、層15の上面は高反射材、例えば銀で
被覆してもよい。その場合観測者は、この被覆か
ら反射したのち第1図の上部平板12を通過して
戻つてきた光を観察する位置に置く。いいかえる
とこの動作モードすなわち反射モードでは、光源
22および観測者の双方とも素子10の同一側に
位置する。
従来技術によれば、装置10はそれによつて1
対の7セグメント電極に組み込まれ、0から9ま
での各1数字を表示する。(例えば、サイエンテ
イフイツク・アメリカン、1970年4月発行第100
頁のこの型の数字表示器についての記事を参照の
こと。)このような電極によつて、選択した対応
セグメント間に電圧を印加する従来の方法と組み
合わせて、薄膜16の指定部分を相対的に明状態
へ効果的に切り換える。
加えて、各電極(13および15)を一群の空
間分割行列導体で構成すると、薄膜16中にスイ
ツチング可能領域のマトリクスを設けることがで
きる。そこで従来技術の選択回路を用いて選択し
た行列導体を駆動すると、所望のどんなパターン
の構成素子でも選択して表示することができる。
さらに、当業者に既知の他の方法で装置10の
薄膜16に空間的に変化する電界を選択的に加え
ることも可能である。例えば、光伝導層を薄膜1
6に直列に配置しその光伝導体にいわゆる信号光
線像を投影することによつて、別な型の表示装置
をつくることができる。この型の装置は、例え
ば、D.L.WhiteおよびM.Feldman,“Liquid
Crystal Light Valves”エレクトロニクス・レタ
ーズ、1970年12月31日発行、第837〜839頁に述べ
られている。
第3図に示すように、薄膜16の螺旋軸が同一
方向であり、薄膜の選択された部分が電圧を印加
したために明るいときは、短時間蓄積効果(20秒
のオーダの)が電界の消滅によつて生じる。この
「蓄積」状態は不透明で光を散乱する。いいかえ
ると、薄膜16の選択された部分は、スイツチン
グ電圧が電極(13および15)から消滅した後
でさえも、混濁し他の薄膜とは異つて見える。
いくつかの応用例では上記の蓄積効果が有用な
特性とすることができる。しかし別の応用例で
は、このような効果を示さない方が装置10にと
つて都合が良いこともある。後者の場合、装置1
0の組立て手順をわずかに変更することによつ
て、蓄積効果を最少にする所期の結果が得られ
る。
この変更は、電極(13および15)の直近の
螺旋軸がx,y平面に平行な面内にある螺旋配列
を、薄膜16中に初期からおこなうことである。
この特殊な装置は、被覆(13および15)に表
面活性剤、例えば、N,N−ジメチル−N−オク
タデシル−3−アミノプロピルトリメトキシシリ
ル塩化物を塗布することによつて得られ、これ
は、薄膜16の表面分子をして被覆に垂直にその
縦軸を整列せしめる。しかし、このような表面の
強制整列でさえも、薄膜16のほとんど大部分
は、軸が被覆に対して平均的にある角度にある螺
旋配列の特徴を有している。ゆえに、上記の吸収
現象は、電界を加えない場合でも相当の範囲で薄
膜中になお生起する。このような素子に電界を加
えると、大部分の螺旋配列は巻き戻され、結果と
して薄膜16は相対的に伝播性をおびる。しかし
印加電界がこのような特殊な装置から消滅する
と、薄膜16にはほとんど直ちに入射光の吸収と
散乱の両方が現れる。これは安定した無電界(ま
たは低電界)効果であり、数週間継続し薄膜の外
観に乳白または曇りをおびさせる。改良した装置
は明状態と白濁状態との間で比較的高速に切り換
えることができる。既述のようにこれらの状態
は、薄膜16内にそれぞれ上記遷移状態と無(ま
たは低)電界を発生することに相当する。
説明すると、第1図および上記の液晶セル装置
は、可変電圧源23の性質以外は、以下にさらに
詳しく述べるようにマトリクス・アドレス指定装
置と同一である。
セル内にある液晶質の特徴はいわゆる遷移電界
にある。上に示した型の動作は、この物質中の電
界を遷移値に到達または超過させるのに足りる電
圧をこれに印加することによつておこなわれる。
これが起ると、セルは入射光に対して透明とな
り、これによつて相対的に明るく表示される。他
の動作モードでは、液晶質の印加電圧を0に減ず
る。この場合、セルに入射光のほとんどを吸収
し、これによつて相対的に暗く表示される。
しかし、別な動作モードでは駆動電圧および0
をわずかに超える保持電圧を印加して、いわゆる
準安定状態をつくる。以下に述べるように、この
ようなセルにおける準安定状態を発見したことに
よつて、マトリクス・アドレス指定液晶表示器の
改良型の基礎を形成することができた。
本発明は準安定状態を利用しており、第1図の
薄膜16と交叉して印加された電圧を、まず臨界
すなわち遷移電圧VC以下で自然電圧VS以上の値
に下げると、セル10の可視状態が実質上無変化
にあることを発見したことに基づいている。直線
転位によつて発生したコレステリツク領域はやが
て、液晶混合物内のある核形成位置から成長する
ことが認められる。印加電圧が臨界電圧のすぐ下
の点(例えば臨界電圧の約95パーセントの値)に
減少すると、このような領域の数は相対的に少な
くなり、その成長率は相対的に低下する。この場
合、液晶混合物は相当時間長、例えば数分の間、
明るい準安定状態を維持する。印加電圧が臨界電
圧よりかなり低い点(例えば臨界電圧の約50%だ
が自然電圧以上である値)に減少すると、この領
域の数および成長率は増加する。後者の場合、混
合物は短時間、例えば数秒または1秒以下の間、
準安定の明状態を保持する。
かくして出願者の発見にしたがえば、第1図に
示した型のセルを制御して複数の異なつた状態を
呈することができる。VC以上では唯一つの状態
すなわち明るいネマチツク状態がある。VS以下
では唯一つの状態すなわち混濁したコレステリツ
ク状態がある。VCとVSの間では2つの状態、す
なわち安定した着色状態と、上述の領域成長現象
の結果として次第に着色または混濁状態に切り換
わる準安定の明状態とがある。したがつて、セル
にVCとVS間の値を有するいわゆる保持電圧を印
加すると、液晶混合物は着色混濁状態(以前の印
加電圧がVC以下であつた場合)を維持するか、
または一時的にその明状態(以前の印加電圧がV
C以上であつた場合)を維持する。着色状態から
明状態へ切換えは印加電圧をVC以上に一時増加
させることによつておこなわれる。明状態から着
色状態へほとんど直接移行させることは印加電圧
をVS以下に下げることによつて達成する。
上記の現象が偏光とは独立であることは重要で
ある。ゆえに、VCおよびVSに直近の値を有する
正または負の電圧は、以前に駆動されたまたは明
るいセルをその準安定の明状態に保持する効果が
ある。同じく、正または負の保持電圧は以前の着
色状態をその混濁状態に保持する効果がある。
本発明の原理のうちのある面に従えば、第1図
および上述の各型の複数セルを組み合わせて、マ
トリクス・アドレス指定液晶表示器を構成する。
このような表示器を第4図に示して説明する。
第4図に示す装置の表示部には2枚の空間的に
分離した透明板(30および32)がある。直交
配置した細片電極の組を、平板(30および3
2)の内部対向面上に従来の方法で付着する。説
明のために、1組の電極は4本の水平すなわちx
方向の素子(34自至37)からなることを示
し、一方他の組は4本の垂直すなわちy方向の素
子(38自至41)からなることを図示してい
る。
第4図に示す2組のx−y電極によつてその間
に16個の領域が電極の各重複部分でつくられる。
例えば、この領域の1つは電極(34および4
1)が直接対向する部分によつて区切られる。あ
る種の実施例を説明するとこの領域の断面部は約
0.75ミリメートル対0.75ミリメートルである。
第4図の平板(30および32)は矩形の絶縁
枠44によつて規定の距離に分離して保持され
る。この距離は、上記領域16の厚さすなわち2
組の対向電極の分離間隔が上述の範囲内で第1図
に示す液晶混合物16の厚さになることを保障す
るように選ばれる。
第4図に示す表示器構造に、第1図の記載に関
連して上述した型の液晶混合物を入れる。この混
合物を平板(30および32)の対向面間に加
え、枠44によつてその中に保持する。結果とし
て、平板間の全空間は液晶混合物で満たされる。
したがつて、2組の直交配置電極によつて形成さ
れる上記領域16も液晶混合物で満たされる。そ
の結果の構造として個々の液晶セル16すなわち
第1図に示す一般型のそれぞれを効果的に構成す
る。第4図に示すように、各セルは他の複数セル
と共通な電極を有する。
第4図に示す液晶セルの各状態の電気的制御
は、x−y電極を選択して駆動することによつて
おこなわれる。従来のxおよびyの選択回路(そ
れぞれ46および48)ならびに標準的な主制御
回路50は、この目的のために第2図の装置に設
けられている。これらの回路によつて既述の表示
器の個々の液晶セルをアドレス指定し、個々のセ
ルのうち特定のものを駆動(透明表示)すること
ができる。この方法で個々の駆動されたセルで構
成される文字を選択し表示することができる。第
1図の単一セルの場合のように第4図の装置は伝
達または反射モードのいずれかで動作できる。後
者のモードの動作では適当な反射器(図示せず)
を装置に直接付加する。
本発明の原理に従えば、第4図の装置に示した
各液晶セルは、VC以上かまたはVCとVSの中間
の交流電圧をこれに印加した。上記のように、第
一に示した電圧は駆動電圧をなし、第二に示した
電圧はいわゆる保持電圧である。1セルが周期的
にVC以上の電圧でアドレス指定されると、実際
問題としてこのセルはその明状態すなわち透明状
態を維持することができる。保持電圧がセルに加
えられている間に開始したどの領域の成長も、次
いで駆動電圧をこれに印加することによつて破壊
される。その結果、領域の成長は蓄積しない。印
加電圧を保持値に一時減少することは、毎回全く
再び開始しなければならない。このような周期的
再駆動によつて、表示装置の1またはそれ以上セ
ルは、相対的に透明状態を呈して保持させる。こ
のような蓄積現象を現わすセルはマトリクス・ア
ドレス指定することができ、その数は、セルの明
状態が保持電圧において実質的に明状態を保持す
る時間長とセルを混濁状態から明状態に切り換え
るのに要する時間との比に依存している。初めの
方で述べたように、保持電圧をVCよりほんのわ
ずか低く設定すると、準安定の明状態は比較的長
時間持続し、したがつてこの比は数百または数千
にもすることができる。
第4図のマルチ・セル液晶表示装置を列ごとに
アドレス指定するある方式例をこれから述べる。
装置の各セルは、値がVまたはV/3である電圧をこ れに印加し、VCはV/3とVの間でかつV/3はVC
S の間にあるとする。Vは駆動電圧であり、V/3は保 持電圧である。
例えば、第4図に示すセル16のうち2個のみ
を選択して駆動したいとする。とくに、駆動すべ
き2個のセルは、電極(34および40)の重複
部と電極(34および41)の重複部によつてそ
れぞれ規定されるものであるとする。これら2個
のセルを駆動することは、選択回路(46および
58)と電極(34自至41)の間に延びている
8本のx−yリードに、制御電圧を印加すること
によつておこなわれる。これら8本のリードに印
加される各電圧を第4図に示す。垂直に延びてい
るすなわちyリードのうち左側の2本は0ボルト
をこれに加え、一方右側の2本のyリードはそれ
ぞれ2V/3をこれに加える。水平に延びているすな わちxリードのうち上側の1本は−V/3ボルトをこ れに印加し、一方残りのxリードはそれぞれV/3ボ ルトをこれに印加する。所定の2個のセルのそれ
ぞれに印加された電位差がVであることは明らか
である。ゆえに、これらのセルはその明状態に切
り換えられる。しかし他のどのセルも+V/3かまた は−V/3ボルトのどちらかが印加される。前の方で 述べたように、セルに現われたここで考察してい
る物理現象は偏光とは独立であるので、これら他
のすべてのセルは値がVC以下の保持電圧がこれ
に印加されている。ゆえにこれら他のセルはその
着色状態を保持する(図示の配列のどのセルも以
前に駆動されてないとする。) 次に、第4図の表示器の第2列を電極35に
−V/3を、他の各x電極に+V/3を印加してアドレ
ス 指定する。そして第2列のどのセルも駆動されて
なく、各y電極(38自至41)に0ボルトが加
えられるとする。この場合セル16のどれにも保
持電圧が加えられる。したがつて、前に駆動され
なかつたセル16は着色したままで、一方前に駆
動された2個のセルは準安定の明状態に切り換え
られる。
同様の方法で、第4図に示す第3および第4列
を続いてアドレス指定することが、回路50が発
生する制御信号に応じておこなわれる。このよう
なアドレス指定の間に、最初に駆動された2個の
セルの各状態はその完全な明状態から衰退してゆ
く。しかしこの衰退を十分に小さくするように制
御することができるので、観測者にはこのセルは
相対的に明状態にあるように見える。さらに、説
明するために、どんな特定のセルも明状態を呈し
てないとする。例えば第2列に指定したこの電圧
条件を第3および第4列に対して順次単に繰り返
すだけで、このようになる。
結局、第4図に示すセルの第1列を再びアドレ
ス指定することによつて上記のアドレス指定サイ
クルを繰り返えす。第4図に記入した電圧条件を
設定すると、第1列の初めに駆動された2個のセ
ルは再駆動すなわちリフレツシユされる。これに
応じて、これら2個のセルがその完全明状態から
衰退することは停止し、そのセルはその完全な透
明状態に再び切り換えられる。このようにして、
図示のマトリツクスの列ごとの周期的アドレス指
定は、液晶セルの指定のものを相対的明状態に効
果的に保持する。
実施例の装置に表示された情報を変更するに
は、駆動されたセルを急速に吸光させる。これは
既に駆動されたセルに印加された電圧を急激に減
少させることによつて達成される。印加電圧を0
または少なくともとVS以下に減少すると、明状
態のセルは急速に着色状態に切り換えられる。
ここで述べた液晶セルは高度の誘電異方性に特
徴がある。例えば、このようなセルの誘電定数は
明状態で約20、また着色状態で約10自至15であ
る。また、標準的な厚さ10ミクロンのセルの容量
は平方センチメートル当り約200ピコ・フアラツ
ドである。動作周波数50ヘルツおよび保持電圧約
6自至7ボルトでは、このセルの消費電力はほぼ
平方センチメートル当り5×10-7ワツトである。
6自至7ボルトの範囲の保持電圧(V/3)および 18自至20ボルトの範囲の駆動電圧Vは、相補型
MOS集積回路と両立する。したがつて、第4図
に示す液晶セルを駆動制御するのに必要な関連回
路は、この形であることが好ましい。さらに、液
晶セルの消費電力が低いために、関連回路に課す
るのに必要な電力も比較的少ない。
実際にこの消費電力は、第4図に示す型の表示
装置全体を、例えば加入者宅内装置に接続された
従来の電話回線から直接動作できるほど少ないこ
とが判明した。したがつて第4図の装置は、この
ような宅内装置と接続した表示盤を構成するのに
良好に適合する。
前述の型の装置において高い明暗比と輝度に達
するために重要な要因は、多色性のゲスト物質の
転移モーメント・ベクトルが液晶性ホスト物質の
結晶軸に対応した方位を有し、これにほとんど平
行であることである。理想的には、染料分子の転
移モーメント軸はその長い分子軸とほとんど平行
であるべきである。液晶の光学軸の配列に対する
染料の配列は、液晶のホスト分子配列と染料分子
の性質に依存する。適切な染料分子を選択すれ
ば、染料分子配列はホスト分子の配列より大きく
なる。この特徴を顕わす染料は、前述の2−(4
−N,N−ジエチルアミノアゾフエニル)−5−
ニトロチアゾールと、さらにネマチツク液晶性染
料のN−(p−メトキシベンジリデン−1−アミ
ノ−4−(4′−シアノフエニルアゾ)ナフタリン
がある。この要求にも合致する伸長した染料の種
類には、アゾイツク染料、アゾ染料、キノン染
料、メロシアニン染料、分散染料および液晶性染
料がある。
上述の構成は本発明の原理を応用した実施例に
すぎないことは明らかである。これらの原理に従
えば、本発明の思想と範囲を逸脱しないかぎり当
業者によつて他の装置を数多く案出することがで
きる。例えば反射型セルでは、反射鏡は第1図の
後部電極15であつてもよいし、または外部に設
置してもよい。この反射鏡は散乱または鏡面でよ
い。さらに、第1図の薄膜16と電極(13およ
び15)との間に透明物質を付加的に被覆し、薄
膜物質による電気化学的反応から電極を保護して
もよい。
本発明を要約すれば次のとおりである。
(1) 電界の有無に応じて偏光していない入射光を
それぞれ伝達または吸収する装置において、 電界のない場合は螺旋分子配列を、また電界
のある場合は同一方向の分子配列を特徴とする
ホスト液晶質と、 上記ホスト物質において混合物を構成し、上
記ホストおよびゲスト物質は、上記ゲスト物質
が螺旋配列のときは上記光を吸収し同一方向配
列のときは上記光を吸収しない対応する分子配
列をとる多色性ゲスト物質とを含むことを特徴
とする。
(2) 上記ゲスト・ホスト物質は5自至30ミクロン
の範囲の厚さを有する薄膜からなることを特徴
とする。
(3) 上記ホスト物質が光活性物質と混合したネマ
チツク液晶質からなることを特徴とする。
(4) 上記ゲスト物質が可溶性の非イオン性染料か
らなることを特徴とする。
(5) 上記薄膜の両面にそれぞれ隣接して配置され
た2枚の伝導性電極をさらに含むことを特徴と
する。
(6) 上記電極に接続しその間に可変電圧を印加す
る電源をさらに含むことを特徴とする。
(7) 電気−光学装置において、 分子配列が、混合物に電界が加えられていな
いときは螺旋構造をとりそれに電界が加えられ
ているときは同一方向の構造をとることを特徴
となすゲスト・ホスト液晶混合物と、 上記混合物中に可変電界を加える電極手段と
を組み合せたことを特徴とする。
(8) 上記混合物が、 光活性物質とネマチツク液晶混合物からなる
ホスト物質と、 吸収性のある多色性物質からなるゲスト物質
とを含むことを特徴とする。
(9) 上記ゲスト・ホスト液晶混合物は5自至30ミ
クロンの範囲の厚さを有する薄膜を構成し、上
記の手段は、 上記薄膜の両面とそれぞれ接触する平板伝導
体電極を含み、かつ 上記電極に接続されその間に可変電圧を印加
する電源をさらに含むことを特徴とする。
(10) 電界の存在しないときまたはその値が物質の
遷移値以下である均一状態の電界が存在すると
きは螺旋構造をとることを特徴とし、その値が
上記遷移値を超えた電界が存在するときは同一
方向分子構造をとることを特徴とする。
上記ホスト物質において混合物を構成し、上
記ホストおよびゲスト物質は、上記ゲスト物質
が螺旋配列のときは光を吸収し同一方向配列の
ときは光を吸収しない対応する分子配列をとる
多色性ゲスト物質と、 その値が(i)上記物質に固有な自然値以上で上
記遷移値以下かまたは(ii)上記遷移値以上である
電界を、上記ゲスト・ホスト物質に印加する手
段とを含むことを特徴とする表示セルである。
(11) マトリクス・アドレス指定配列に組み込まれ
た液晶表示装置において、上記装置は、正の誘
電異方性を有するコレステリツク型液晶質と、
上記物質に溶解した多色性染料とを含み、上記
物質は、閾値以上の駆動電圧を印加するのに応
じて外部光線を伝達し上記閾値をわずかに下ま
わつた値を有する保持電圧を印加するのに応じ
て外部光線を吸収するが、上記印加電圧が初め
て上記駆動値から上記保持値へ減少したとき上
記物質は準安定状態に切り換わり該物質は外部
光線を所定時間の間伝達し続け、かつ上記物質
に上記駆動電圧または上記保持電圧を印加する
手段を含むことを特徴とするマトリクス・アド
レス指定に組み込まれた液晶表示装置である。
(12) 行列配置に配列された複数の液晶素子からな
るマトリクス・アドレス指定表示器において、
上記の各装置は、正の誘電異方性を有するコレ
ステリツク型液晶質と、上記物質に溶解した多
色性染料とを含み、上記物質は、閾値以上の駆
動電圧を印加するのに応じて外部光線を伝達し
上記閾値をわずかに下まわつた値を有する保持
電圧を印加するのに応じて外部光線を吸収する
が、上記印加電圧が初めて上記駆動値から上記
保持値へ減少したとき上記物質は準安定状態に
切り換わり該物質は外部光線を所定時間の間伝
達し続け、かつ複数の重複した行列電極を含
み、上記素子を上記電極の重複部分の間にそれ
ぞれ配置するマトリクス・アドレス指定表示器
である。
(13) 上記電極に接続し上記素子を各列単位にア
ドレス指定する手段と、これら透明表示すべき
列の各素子には上記駆動電圧を印加し上記配列
の他のすべての素子には上記保持電圧を印加さ
せる手段とを含み、上記駆動電圧は上記素子の
転移電圧より大きく上記保持電圧は上記転移電
圧より小さくて各素子の自然電圧よりは大きい
ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の原理に従つてなされたある
液晶素子を図解的に表現した図面、第2図および
第3図は、第1図の素子の液晶薄膜においてそれ
ぞれ印加電圧の存在しない場合と存在する場合に
呈する分子配列と対応する光伝播モードを示した
図面、第4図は、本発明に従つてなされたマル
チ・セルのマトリクス表示装置の一例を図解表示
した図面である。
【表】
【表】 中の用語 符号 説明中の用語

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の電極を有し、印加電界の存在しないと
    きは入射光を吸収し印加電界が存在するときは入
    射光を吸収しないゲスト・ホスト液晶材を含み、 液晶は電界が存在しないときは外界に依存しな
    い固有の螺線分子配列をとり、電界が存在すると
    きは同一方向配列をとるように組成されているも
    のである電気−光学装置において、 該ゲスト・ホスト液晶材は、該螺線分子配列に
    したがつて分子配列される多色性ゲスト物質を含
    み、 該螺線分子配列が入射光の10波長を越えないが
    1波長以上のピツチを有し、そして 該ゲスト・ホスト液晶材は閾値以上の駆動電圧
    を印加するのに応じて外部光線を伝達し、該閾値
    よりわずかに下まわつた値を有する保持電圧を印
    加するのに応じて外部光線を吸収するが、該印加
    電圧が該駆動値から該保持値に減少するとき該ゲ
    スト・ホスト液晶材は準安定状態に切り換わつて
    外部光線を所定時間のあいだそれがやがて不透明
    状態になつてしまう迄伝達し続けることを特徴と
    する電気−光学装置。
JP2645574A 1973-03-08 1974-03-08 Expired JPS6222153B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US00339368A US3833287A (en) 1973-03-08 1973-03-08 Guest-host liquid crystal device
US00419613A US3837730A (en) 1973-11-28 1973-11-28 Matrix-addressed liquid crystal display

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS49127645A JPS49127645A (ja) 1974-12-06
JPS6222153B2 true JPS6222153B2 (ja) 1987-05-15

Family

ID=26991601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2645574A Expired JPS6222153B2 (ja) 1973-03-08 1974-03-08

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JPS6222153B2 (ja)
DE (1) DE2410557C2 (ja)
FR (1) FR2220804B1 (ja)
GB (1) GB1464791A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5638924B2 (ja) * 1973-12-20 1981-09-09
GB1571496A (en) * 1976-05-04 1980-07-16 Standard Telephones Cables Ltd Cholesteric liquid crystal cells
CH614828GA3 (en) * 1976-06-16 1979-12-28 Liquid-crystal display with a guest/host liquid-crystal layer and method for producing this liquid-crystal display
FR2356173A1 (fr) * 1976-06-21 1978-01-20 Gen Electric Procede pour ameliorer le temps de descente d'un dispositif d'affichage a composition de cristaux liquides nematique en helice
DE2706405C3 (de) * 1977-02-15 1985-08-01 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V., 8000 Muenchen Anzeigeanordnung zur Darstellung von hellen Bildern vor dunklem Hintergrund
JPS53102055A (en) * 1977-02-18 1978-09-06 Toshiba Corp Liquid crystal color display element
CH629001A5 (fr) * 1978-02-06 1982-03-31 Ebauches Sa Cellule d'affichage electro-optique passif.
JPS5923328A (ja) * 1982-07-29 1984-02-06 Sharp Corp 液晶表示装置
GB2129954B (en) * 1982-10-22 1986-03-05 Stc Plc Liquid crystal display device

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT946051B (it) * 1970-12-04 1973-05-21 Hoffmann La Roche Cellula ottica

Also Published As

Publication number Publication date
DE2410557C2 (de) 1984-08-30
FR2220804B1 (ja) 1976-10-08
GB1464791A (en) 1977-02-16
JPS49127645A (ja) 1974-12-06
DE2410557A1 (de) 1974-09-12
FR2220804A1 (ja) 1974-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3837730A (en) Matrix-addressed liquid crystal display
US3833287A (en) Guest-host liquid crystal device
US4529271A (en) Matrix addressed bistable liquid crystal display
JP3086718B2 (ja) 液晶表示素子
US5251048A (en) Method and apparatus for electronic switching of a reflective color display
US4542960A (en) Fringe-field switched storage-effect liquid crystal display devices
KR20010024689A (ko) 상분리 복합유기막 및 그 제조 방법
EP0098070A2 (en) Liquid crystal devices
US4917475A (en) Flexoelectric liquid crystal device
US4596446A (en) Liquid crystal devices with particular cholesteric pitch-cell thickness ratio
US5189535A (en) Liquid crystal display element and method for driving same
JPS6222153B2 (ja)
US4852978A (en) Liquid crystal cell utilizing a ferroelectric liquid crystal having a natural pitch length is no longer than the longest wavelength of visible light
US5278684A (en) Parallel aligned chiral nematic liquid crystal display element
US8269801B2 (en) Unipolar gray scale drive scheme for cholesteric liquid crystal displays
KR100787898B1 (ko) 액정표시장치
US8217930B2 (en) Fast transitions of large area cholesteric displays
JPH0415926B2 (ja)
EP0081308A1 (en) Liquid crystal display devices
US5638143A (en) Ferroelectric liquid crystal display device with a particular angle between the polarizer optical axes and the molecular director
KR20020051185A (ko) 강유전성 액정표시장치 및 그의 제조방법
GB2330213A (en) Twisted Nematic Liquid crystal device
JPS6170530A (ja) 液晶素子の駆動法
Davey Electro-optic applications of liquid crystals
JPS5981626A (ja) 多重化可能な2安定液晶表示装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19820112