JPS62214291A - 横形ロ−タリ式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、密閉形ロータリ圧縮機に係り、特にシリンダ
内圧縮室及び吐出孔で発生する騒音の低減に好適な密閉
形ロータリ圧縮機に関する。

〔従来の技術〕

密閉形ロータリ圧縮機より発生する騒音は、冷媒ガス吸
込時に発生する圧力脈動音や冷媒ガス吐出時に発生する
ガス噴流音、脈動音などがあり。

これら騒音の低減方法としては、吸込管路や吐出弁以後
の吐出管路に消音器を設けて防止することがよく知られ
ている。また、シリンダ圧縮室内で発生する圧力脈動低
減方法としては、特開昭５７−４６０８５号公報に記載
のように吐出孔近傍に容積室と絞り通路で構成した共鳴
形消音器を設けて圧力脈動を吸収するものが知られてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従米技術は第３図に示すような共鳴形消音器１８は
、特定の周波数について低減効果を発揮するが、広範凹
の周ｔＬ故帯域特に油音に対する低減には向かない。更
に、シリンダ圧縮室の圧縮冷媒ガスには油が含まれてお
り、容積室や絞り通路にその油が入ると共鳴周′ｅＬ数
がずれて消音すべき周波数の音が低減できないという問
題を有している。

本発明の目的は、シリンダ圧縮室及び吐出孔内で油によ
って発生する騒音を低減し、運転騒音の静粛なロータリ
式圧縮機を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、電動機部とこの電動機部によって駆動され
る回転軸を容器内部に水平方向に配設し。

上記回転軸の回転により冷媒の吸入、圧ｔｌｉ−行う圧
縮部のシリンダ部内にローラを設け、上記シリンダ部内
部とローラとの外径により構成される圧縮空間を圧縮側
と吸入側とに仕切るベーンをシリンダの半壬方向に設け
、上記７リンダの両端にそのシリンダを閉塞する軸受端
板を設け、上記軸受端板にシリンダ内とシリンダ外と全
連通する吐出口を設け、上記吐出口を開閉する吐出弁を
軸受端板に設けた横形ロータリ式圧縮機において、上記
シリンダンこ上記圧縮室と上記軸受端板とを連通する／
ｉｂ　；ｔ：め孔を設けることにより達成される。

〔作用〕

油だめ孔は、ローラやベーンを潤滑した油、あるいは１
．冷凍サイクルからの戻りガスに含まれた油を圧縮室の
高圧力によって油だめ孔内に押し込まれる。それによっ
て、吐出が開始される時には、圧縮室内に液状の油がほ
とんどないため、吐出孔及び吐出弁部から油を噴出する
ときに生ずる油のさく裂音及びさく裂した油どうしの衝
突音の発生は全くない。

〔実施例〕

以下１本発明の一実施例を第１図及び第２図により説明
する。第１図は圧縮機の要部断面図でちり、第２図はシ
リンダ部分の斜視図である。図において、１は密閉容器
であり、電動要素及び圧縮要素を収納する。２はステー
タ、３はロータであり、″を動要素を構成する。４は、
水平方向に配設されたクランク軸であり、ロータ３が焼
ばめしである。５，６は軸受であり、上記クランク軸４
を支持している。７はシリンダであり、上記軸受６と共
に軸受５に係止しである。８はローラで上記クランク軸
４に嵌合している。９はベーンであり。

シリンダ７とローラ８とで形成される空間部を圧縮室１
０と吸込室１１に区分するものである。

１２は、吐出切欠で、シリンダ７に設けられている。１
３は吐出孔で、上記軸受６に設けられている。１４は、
吐出弁で、上記吐出孔１３を開閉するものである。この
吐出弁１４は軸受６に係止されている。１５は、油だめ
孔であり、一端がシリンダ７の底部に設けられた吐出切
欠１２に連通し。

他端が軸受５により閉塞された細長い孔である。

１６は、軸受６で形成された吐出室である。１７は、吐
出室カバーで、上記吐出室１６を閉塞することにより消
音器′に構成している。

このように構成されたロータリ圧縮機では、クランク軸
４の回転によって圧縮室１０内の冷媒ガスを圧縮する圧
縮行程中に、ローラ８の端面を潤滑した油やベー７９の
摺動面を潤滑した油、或は冷凍サイクルからの戻りガス
に含まれた油は圧縮室１０の底部にたまり、圧縮室１０
の高圧力によって吐出切欠１２から油だめ孔１５に押し
込まれる。従って、高圧となった圧縮冷媒ガスが吐出弁
１３を急激に押し開いて、吐出が開始されるときには、
圧縮室１０内に液状の油がほとんとなくなっている。そ
のため、吐出弁１３の開放と同時に最初に吐出されるガ
ス（吐出速度が最大のとさ）に宮まれる液状の油分が、
従来構造に比べ大幅に少ないものになっている。従って
、圧縮室１０には油が存在しなくなるので、吐出孔１３
及び吐出弁１４部から油が噴出するときに生ずる油のさ
く裂音及びさく裂した油どうしの衝突音の発生は全くな
い。油だめ孔１５内に入った油は、圧縮カスが急激に吐
出されるとシリンダ圧縮室１０内の圧力が瞬間的に低下
し、油ため孔１５内の圧力がわずかに高い状態となるの
で、圧縮室１０内に押し出される。このとき、油ため孔
１５が細長い形状に構成さ几ているため、油の粘性抵抗
により一度に圧縮室１０内に流出ぜず序々に出る。ま九
、このときは、吐出孔１３を通る吐出カス速度も急激に
減少しているので、油だめ孔１５から流出して吐出孔１
３を流れる油の速度が遅くなる。そのため、液状の油が
はげしくさく裂及び衝突することはない。すなわち、油
だめ孔１５は、吐出ガスの流速が最大となる吐出開始時
に油が出す、ガス速度の小さい吐出行程後半に序々に流
出させる作用を有するものである。

〔発明の効果〕

本発明のロータリ圧縮機によれば、吐出ガスの流速が最
大となる吐出開始時に油は孔１５内に流入する。その後
ガス流速が小さくなった時点で孔１５内の油が流出する
ので、油により騒音が最も高く発生する冷媒ガス吐出時
に油が存在しないので、騒音は全く発生しない効果があ
る。

なお、この油だめ孔１５は、シリンダ７に設けた場合、
負通孔で良いため焼結金属で型形成すれば容易にでき、
加工コストはほとんどアップすることはない。又１本発
明と同様の作用でシリンダ７や軸受６に油だめ溝を設け
る方法が考えられるが加工時寸法測定等において、設備
変更が必要となる。しかし１本発明によれば、シリンダ
７が軸受５，６と当接する面は、従来品とほぼ同様であ
るので設備変更の必要はなく、設備変更によるコストア
ップはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例を示すロータリ圧縮機の要
部断面図、第２図は、第１図の要部分解斜視図、第３図
は、従来のロータリ圧縮機の要部断面図である。 １・・・密閉容器、２・・・ステータ、３・・・ロータ
、４・・・クランク軸、５，６・・・軸受、７・・・シ
リンダ、８・・・ローラ、９・・・ベーン、１０・・・
圧縮室、１１・・・吸込室、１２・・・吐出切欠、１３
・・・吐出孔、１４・・・吐出弁、１５・・・油だめ孔
、１６・・・吐出室、１７・・・吐出室カバー、１８・
・・共鳴形消音器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、電動機部とこの電動機部によつて駆動される回転軸
   を容器内部に水平方向に配設し、上記回転軸の回転によ
   り冷媒の吸入、圧縮を行う圧縮部のシリンダ部内にロー
   ラを設け、上記シリンダ内部とローラとの外径により構
   成される圧縮空間を圧縮側と吸入側とに仕切るベーンを
   シリンダの半径方向に設け、上記シリンダの両端にその
   シリンダを閉塞する軸受端板を設け、上記軸受端板にシ
   リンダ内とシリンダ外とを連通する吐出口を設け、上記
   吐出口を開閉する吐出弁を軸受端板に設けた横形ロータ
   リ式圧縮機において、上記シリンダに上記圧縮空間と上
   記軸受端板とを連通する油だめ孔を設けたことを特徴と
   する横形ロータリ式圧縮機。