JPS62214021A - 自動車の全輪駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車の全輪駆動装置であって、自動車のエ
ンジン若しくは変速装置によって継続的に駆動される第
１の軸と、ロック機構を介して変速装置に駆動接続させ
られる第２の軸とを備えており、第１の軸及び第２の軸
のそれぞれ２つの車輪が、ディファレンシャル伝動装置
を介して互いに接続されている形式のものに関する。

従来の技術 ドイツ連邦共和国特許第３５０７４９０号明細書により
公知な全輪駆動装置においては、自動車の全車軸が変速
装置によって駆動される。

前車軸からは、回転数の差に応じて自動的に作用するロ
ック機構を介して、パワートレーンが後車軸に通じてい
る。

発明が解決しようとする問題点 前車軸が、異なる出力側回転数を有する別の変速装置に
よって駆動される場合も、前車軸に対する後車軸の同期
回転を保証するために、前車軸と後車軸との間のパワー
トレーンにおける伝達比をそのつど変えて合わせなけれ
ばならない。

そこで本発明の課題は、別の駆動エンジン若しくは別の
変速装置が使用される場合でも、自動車のパワートレー
ンにおける伝達比を変える必要のない全輪駆動装置を提
供することである。

これによって、同一の全輪駆動装置を種種異なる型式の
自動車に使用できるようにし、また、この全輪駆動装置
が、コンパクトでスペースの節約された形状で前車軸と
後車軸との車軸ケーシングに組み込むことができるよう
にすることである。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決した本発明によれば、第１の軸として
の前車軸のディファレンシャル２−シング及びひいては
この前車軸の２つの車輪が伝動装置を介して駆動される
よう（Ｃなっており、ディファレンシャルケーシングが
、一方のかさ歯車・アングル伝動装置を介して長手方向
軸を駆動し、該長手方向軸が、第２の軸としての後車軸
の軸ケーシングに配置されたロック機構を駆動し、該ロ
ック機構の出力軸が、他方のかさ歯車・アングル伝動装
置を介して前記第２の軸としての後車軸を駆動するよう
になっている。

作用及び効果 本発明の構成によれば、第１の軸、例えば前車軸のディ
ファレンシャルケーシングが変速装置によって駆動され
、また、このデイファレンシャルケーシングから、パワ
ートレーンが前車軸に接続されていて、それと同時にア
ングル伝動装置を介して、後車軸に通じる長手方向軸に
接続されているので、変えられた入力側回転数を有する
別の変速装置が使用された時に、前車軸と後車軸との伝
達化全体は変化しない。変速装置トテイファレンシャル
ケーシングとの間で、適した伝動伝達比を選定すること
によって、軸回転数を、変速装置の出力側回転数に最適
に合わせることができる。

実施態様 特許請求の範囲第２項から第４項までに記載された実施
態様によれば、前車軸及び後車軸にがさ歯車・アングル
伝動装置を備えた全輪駆動装置の構造が記載されている
。

特許請求の範囲第５項から第７項までには、全輪ロック
機構の有利な実施態様が記載されている。全輪ロック機
構自体は、前記ドイツ連邦共和国特許第６５０７４９［
１号明細書に開示されてはいるが、本発明によるロック
機構は、本発明の全輪駆動の考え方において特に利点を
有している。何故ならば、このロック機構は、例えば遠
心ロック装置を使用する場合に、ロックケーシングがす
べでの適用時のために共通に使用できるようにブレーキ
シューの質量をわずかに変えるだけで、簡単な形式で切
換えられ、種種異なる型式の自動車のダイナミック走行
特性に合わせることができるからである。外部制御装置
を備えたブレーキ装置を使用する場合、構造を変えるこ
となしに、ブレーキ特性をそのつどのダイナミック走行
特性に関する要求に合わせることができる。

実施例 次の図面に示した実施例について本発明の構成を具体的
に説明する。

自動車の前車軸１の範囲に配置された一方の変速装置２
は、伝動装置３を介して、ディファレンシャルケーシン
グ４に固定された平歯車５を駆動する。このディファレ
ンシャルケーシング４は、他方の変速装置８にフランジ
接続された軸ケーシング９内で２つの軸受け６．７に軸
受けされている。軸受けγを貫通してガイドされた、デ
ィファレンシャルケーシング４の突出部１０は、軸受は
スリーブ１１内で、ノツチと歯による接続によって固定
されており、この軸受はスリーブ１１には外側から同じ
くノツチと歯とから成る接続によって第１のかさ歯車１
２が回動不能に固定されている。この第１のかさ歯車１
２は、第２のかさ歯車１３と９０°の角度でかみ合って
いる。この第２のかさ歯車１３のピン１４には、自動車
の長手方向に延びる長手方向軸１６（普通はカルダン軸
として構成されている）のカップリングフランジ１５が
固定されている。

かさ歯車１２．１３はケーシング１７内に配置されてい
て、このケーシング１７で軸受けされている。このため
に、ケーシング１７に接して、互いに直角に延びる２つ
の仕切り面１８゜１９が、回転させられる。前車軸１に
対して直交する仕切り面１８には軸受はプレート２０が
フランジ接続されていて、この軸受はプレート２０で、
かさ歯車１２を支持する軸受はスリーブ１１の一方側が
軸受けされている。軸受はスリーブ１１の他方側は、か
さ歯車１２と一緒にケーシング１７の底部に直接軸受け
されている。

ケーシング１７の他方の仕切り面１９には、かさ歯車１
３のための軸受はフランジ２１がセンタリングされて固
定されている。

後車軸２２を駆動させる、全輪駆動装置の後部は、第２
図に図示されている。長手方向軸１６は、カップリング
フランジ２３を介して、ロック機構２５に通じる入力軸
２４に接続されている。このロック機構２５は、遊星歯
車装置２６と遠心ブレーキ装置２７とから構成されてい
る。入力軸２４は、入力側太陽歯車２８と一体的に構成
されていて、この入力端太陽歯車２８と同軸的に出力側
太陽歯車２９が軸受けされている。この出力側太陽歯車
２９は、ノツチと歯とから成る接続によってかさ歯車３
５のピン３４に回動不能に固定されている。

入力端太陽歯車２８と出力側太陽歯車２９とには遊星歯
車３０がかみ合っている。この遊星歯車３０ば、遊星歯
車支持体３１の外周に分割して配置されていて、軸受は
ピン３２に軸受けされている。遊星歯車支持体３１とし
ては、太陽歯車２８若しくは２９０両側で、かさ歯車３
５の入力側軸若しくはピン３４に支えられたプレー）３
６．３７が用いられる。軸受はピン３２の前端部には、
直径方向で互いに向き合う、ブレーキライニングを備え
た２つのブレーキシュー３８．３９が旋回可節（テ軸受
けされていて、溶接リングによって軸方向で固定されて
いる。

遊星歯車３０と一緒に回転するブレーキシュー３８．３
９は、遠心力によってプレーキリング４１に押しつけら
れる。このプレーキリング４１はロック装置ケーシング
４２内に固定されている。

ロック装置ケーシング４２は一方の接続面４３で後車軸
ケーシング４４Ｖｃ７ランジ接続されている。この後車
軸ケーシング４４には、この後車軸ケーシング４４に対
して直角な他方の接続面４５で後車軸軸受はプレート４
６がフランジ接続されている。一方の接続面４３には、
後車軸ケーシング４４におけるかさ歯車３５のための軸
受はプレート４γがセンタリングされて固定されている
。かさ歯車３５は、ディファレンシャルケーシング４８
にねじ止めされたかさ歯車４９と共に後ろ側のアングル
伝動装置を形成している。ディファレンシャルケーシン
グ４８内では、かさ歯車・ディファレンシャル伝動装置
５０の隣に円板ロック部材５１が設けられている。これ
によって、後輪に通じる２つの駆動軸５２．５３の横の
ロックが得られる。

かさ歯車１２と１３とによって形成された前方側のアン
グル伝動装置の伝達比は２３　：　３３、遊星歯車装置
２６における伝達比は４４：４３、かさ歯車３５と４９
とによって形成された優男側のアングル伝動装置におけ
る伝達比は３ろ：２２にそれぞれ選定されている。従っ
て、これら３つの伝達比の積は１：１であるので、後車
軸２２は前車軸１と同期回転せしめられる。道路条件に
よって、前車軸１と後車軸２２との間に限定的に回転数
の差か生じると、遊星歯車支持体３１はこの回転数差の
２２倍の回転数で公転させられて、遠心ブレーキ装置２
７で、段階的な、例えば２次関数的に上昇するブレーキ
モーメントが生じ、これが全輪駆動モーメントとして供
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例による、全輪駆動装置の前
車軸部分の破断図、第２図は、後車軸部分の破断図、第
３図は、ロック機構の遠心ブレーキ装置の横断面図であ
る。 １・・・前車軸、２・・・変速装置、３・・・伝動装置
、４・・・ディファレンシャルケーシング、５・・・平
歯車、６．γ・・・軸受け、８・・・変速装置、９・・
・軸ケーシング、１０・・・央出部、１１・・・軸受は
スリーブ、１２．１３・・・かさ歯車、１４・・・ピン
、１５・・・カップリングフランジ、１６・・・長手方
向軸、１７・・・ケーシング、１８．１９・・・接続面
、２０・・・軸受はプレート、２１・・・軸受はフラン
ジ、２２・・・後軸軸、２３・・・カップリングフラン
ジ、２４・・・入力軸、２５・・・ロック機構、２６・
・・遊星歯車装置、２７・・・遠心ブレーキ装置、２８
・・・入力１ｌｌｌ太陽歯車、２９・・・出力側太陽歯
車、３０・・・遊星歯車、３１・・・遊星歯車支持体、
３２・・・軸受はピン、３５・・・かさ歯車、３６．３
７・・・プレー）、３８．３９・・・ブレーキシュー、
４１・・・プレーキリング、４２・・・ロック装置ケー
シング、４３・・・接続面、４４・・・後車軸ケーシン
グ、４５・・・接続面、４６・・・後車軸軸受はプレー
ト、４７・・・軸受はプレート、４８・・・ディファレ
ンシャルケーシング、４９・・・かさ歯車、５０・・・
かさ歯車・ディファレンシャル伝動装置、５１・・・円
板ロック、５２．５３・・・駆動軸

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、自動車の全輪駆動装置であつて、自動車のエンジン
   若しくは変速装置によつて継続的に駆動される第１の軸
   と、ロック機構を介して変速装置に駆動接続させられる
   第２の軸とを備えており、第１の軸及び第２の軸のそれ
   ぞれ２つの車輪が、デイフアレンシヤル伝動装置を介し
   て互いに接続されている形式のものにおいて、第１の軸
   としての前車軸（１）のデイフアレンシヤルケーシング
   （４）、及びひいてはこの前車軸（１）の２つの車輪が
   、伝動装置（３）を介して駆動されるようになつており
   、前記デイフアレンシヤルケーシング（４）が、一方の
   かさ歯車・アングル伝動装置（１２、１３）を介して長
   手方向軸（１６）を駆動し、該長手方向軸（１６）が、
   第２の軸としての後車軸（２２）の軸ケーシングに配置
   されたロック機構（２５）を駆動し、該ロック機構（２
   ５）の出力軸（３４）が、他方のかさ歯車・アングル伝
   動装置（３５、 ４９）を介して前記第２の軸としての後車軸（２２）を
   駆動することを特徴とする、自動車の全輪駆動装置。 ２、前方側のかさ歯車・アングル伝動装置（１２、１３
   ）がケーシング（１７）によつて取り囲まれており、該
   ケーシング（１７）が、前車軸（１）に対して直角な一
   方の接続面（１８）を有していて、該接続面（１８）に
   、かさ歯車（１２）を支持する軸受けスリーブ（１１）
   のための軸受けプレート（２０）がフランジ接続されて
   いて、さらに、長手方向軸（１６）に対して直角な他方
   の接続面（１９）を有していて、この他方の接続面（１
   ９）に、別のかさ歯車（１３）のための軸受けフランジ
   （２１）がセンタリングされ、固定されている、特許請
   求の範囲第１項記載の全輪駆動装置。 ３、軸受けプレート（２０）に軸受けスリーブ（１１）
   が軸受けされていて、該軸受けスリーブ（１１）が、ケ
   ーシング（１７）内に突入する、デイフアレンシヤルケ
   ーシング（４）の突出部（１０）でセンタリングされ、
   固定されており、さらに、該軸受けスリーブ（１１）に
   外部からかさ歯車（１２）が回動不能にセンタリングさ
   れていて、このかさ歯車（１２）が、ケーシング（１７
   ）の底部で軸受けされている、特許請求の範囲第２項記
   載の全輪駆動装置。 ４、かさ歯車（３５）とかさ歯車（４９）とから成る後
   ろ側のアングル伝動装置が、後車軸ケーシング（４４）
   によつて取り囲まれていて、該後車軸ケーシング（４４
   ）が互いに直角な２つの接続面（４３、４５）を有して
   おり、一方の接続面（４５）に、かさ歯車（４９）と一
   緒に回転するデイフアレンシヤルケーシング（４８）の
   ための軸受けプレート（４７）がフランジ接続されてい
   て、他方の接続面（４３）に、ロック機構（２５）を取
   り囲むロツクケーシング（４２）がフランジ接続されて
   いる、特許請求の範囲第１項記載の全輪駆動装置。 ５、前記ロック機構（２５）が、２つの太陽歯車（２８
   、２９）と遊星歯車（３０）と１つの遊星歯車支持体（
   ３１）とから組み立てられた、１：１からわずかにずれ
   たスルードライブ伝達比を有する遊星歯車装置（２６）
   と、該遊星歯車装置（２６）に大きい伝達比で作用する
   遠心ブレーキ装置（２７）とから成つている、特許請求
   の範囲第４項記載の全輪駆動装置。 ６、前記遊星歯車装置（２６）が、入力側太陽歯車（２
   ８）と、これに隣接して同軸的に軸受けされ、切り換え
   ようとする軸に接続された出力側太陽歯車（２９）と、
   これら２つの太陽歯車（２８、２９）にかみ合い、かつ
   、遊星歯車支持体（３１）に支持された遊星歯車（３０
   ）とから形成されており、入力側太陽歯車（２８）から
   、遠心ブレーキ装置（２７）のブレーキ部材が直接作用
   する遊星歯車支持体（３１）への伝達比が、約１５：１
   から ３０：１までの間である、特許請求の範囲第５項記載の
   全輪駆動装置。 ７、ブレーキ装置として、遠心ブレーキ装置（２７）、
   油圧ブレーキ装置、電気的な渦電流ブレーキ装置又は、
   外部から制御される円板式若しくは多板式ブレーキ装置
   が使用されている、特許請求の範囲第５項記載の全輪駆
   動装置。