JPS622139Y2 - - Google Patents
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- JPS622139Y2 JPS622139Y2 JP1981111344U JP11134481U JPS622139Y2 JP S622139 Y2 JPS622139 Y2 JP S622139Y2 JP 1981111344 U JP1981111344 U JP 1981111344U JP 11134481 U JP11134481 U JP 11134481U JP S622139 Y2 JPS622139 Y2 JP S622139Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は通帳表紙材に関し、更に詳しくは預金
通帳等の通帳における表紙材の構造に関する。
通帳等の通帳における表紙材の構造に関する。
銀行等の金融機関等で使用されている預金通帳
等の通帳における表紙材として従来一般に、布地
に薄紙を貼着してなる布クロスや、紙に合成樹脂
液を含浸若しくは塗布してなる紙クロス（含浸
紙）が用いられていた。ここにおいて例えば預金
通帳の場合、表紙材表面に“店番”、“口座番
号”、“口座名義人氏名”の欄が印刷形成されてお
り、前記欄に各事項を記入するに当り、従来は前
記欄にボールペン等の筆記具を用いて手書きで筆
記するか或いはスタンプ印を押していた。近年、
コンピユータとオンライン化された情報処理シス
テムが発達するに伴なつて、預金通帳の通帳用紙
への記帳（例えば預金金額等の記帳）は全て自動
印字によつてなされているが表紙材表面の“店
番”等の欄への記入は前述したように筆記具或い
はスタンプ印によつてなされており未だ自動印字
によつて行なわれた例はない。最近、コンピユー
タ端末機の印字が精巧になり、数字、カナ文字以
外にもドツト印字により漢字まで打ち出せるよう
になり、そのため通帳表紙材表面の“店番”等の
欄への記入も自動印字によつてシステム処理を行
なうことが検討されている。
等の通帳における表紙材として従来一般に、布地
に薄紙を貼着してなる布クロスや、紙に合成樹脂
液を含浸若しくは塗布してなる紙クロス（含浸
紙）が用いられていた。ここにおいて例えば預金
通帳の場合、表紙材表面に“店番”、“口座番
号”、“口座名義人氏名”の欄が印刷形成されてお
り、前記欄に各事項を記入するに当り、従来は前
記欄にボールペン等の筆記具を用いて手書きで筆
記するか或いはスタンプ印を押していた。近年、
コンピユータとオンライン化された情報処理シス
テムが発達するに伴なつて、預金通帳の通帳用紙
への記帳（例えば預金金額等の記帳）は全て自動
印字によつてなされているが表紙材表面の“店
番”等の欄への記入は前述したように筆記具或い
はスタンプ印によつてなされており未だ自動印字
によつて行なわれた例はない。最近、コンピユー
タ端末機の印字が精巧になり、数字、カナ文字以
外にもドツト印字により漢字まで打ち出せるよう
になり、そのため通帳表紙材表面の“店番”等の
欄への記入も自動印字によつてシステム処理を行
なうことが検討されている。
しかしながら従来の通帳表紙材は印字定着性が
悪く、印字適性に劣つているため該通帳を端末機
にかけて該通帳の表紙材表面に自動印字を施した
際、該通帳が端末機内のローラー又はベルトによ
つて搬送されるときに印字部分がローラー又はベ
ルトに接触することによりインキがローラー又は
ベルトに付着して印字が転写され、この転写され
た印字がローラー又はベルトの回転に伴ない前記
通帳の印字部以外の他の部分に再転写されてしま
い、通帳を汚損したり、外観上体裁の悪いものに
したりする等の問題があつた。
悪く、印字適性に劣つているため該通帳を端末機
にかけて該通帳の表紙材表面に自動印字を施した
際、該通帳が端末機内のローラー又はベルトによ
つて搬送されるときに印字部分がローラー又はベ
ルトに接触することによりインキがローラー又は
ベルトに付着して印字が転写され、この転写され
た印字がローラー又はベルトの回転に伴ない前記
通帳の印字部以外の他の部分に再転写されてしま
い、通帳を汚損したり、外観上体裁の悪いものに
したりする等の問題があつた。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、印字
定着性が良く、自動印字処理の際、転写による汚
損を防止できる印字適性に優れた通帳表紙材を提
供することを目的とする。即ち本考案は、基材の
上面に印字定着剤を含有する合成樹脂からなる印
字定着層を形成し、該印字定着層の上面に合成樹
脂からなる表面保護層を形成してなることを特徴
とする通帳表紙材を要旨とする。
定着性が良く、自動印字処理の際、転写による汚
損を防止できる印字適性に優れた通帳表紙材を提
供することを目的とする。即ち本考案は、基材の
上面に印字定着剤を含有する合成樹脂からなる印
字定着層を形成し、該印字定着層の上面に合成樹
脂からなる表面保護層を形成してなることを特徴
とする通帳表紙材を要旨とする。
以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
第１図において１は通帳表紙材を示し、該通帳
表紙材１は基材２の上面に印字定着剤を含有する
合成樹脂からなる印字定着層３を形成し、該印字
定着層３の上面に合成樹脂からなる表面保護層４
を形成してなるものである。
表紙材１は基材２の上面に印字定着剤を含有する
合成樹脂からなる印字定着層３を形成し、該印字
定着層３の上面に合成樹脂からなる表面保護層４
を形成してなるものである。
基材２としては通帳表紙材として従来から普通
に用いられている素材、例えば布クロス、紙クロ
ス或いは単なる紙（複合紙を含む）等を用いるこ
とができる。特に布クロス、紙クロスを用いた場
合はコンピユータ端末機への挿入、排出時に要求
される特性及び磁気ストライプ貼付時に要求され
る特性を満足することができる。
に用いられている素材、例えば布クロス、紙クロ
ス或いは単なる紙（複合紙を含む）等を用いるこ
とができる。特に布クロス、紙クロスを用いた場
合はコンピユータ端末機への挿入、排出時に要求
される特性及び磁気ストライプ貼付時に要求され
る特性を満足することができる。
印字定着層３はインキの吸着を良くし、印字定
着性を良好ならしめるためのもので、該層３は硬
化型樹脂、硬化剤、溶剤又は希釈剤からなる樹脂
液に印字定着剤を混和練合してなる塗布剤を基材
２上に塗布し、硬化、乾燥して形成される。硬化
型樹脂として、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、熱硬化型アクリル糸樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体部分ケン化物、ポリウレタン樹脂
等の一種又は２種以上を用いることができ、硬化
剤として例えばイソシアネート系の硬化剤を用い
ることができ、印字定着剤として、例えばシリ
カ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸ア
ルミニウム等の体質顔料を用いることができ、ま
た溶剤、希釈剤として公知の有機溶剤を用いるこ
とができる。硬化型樹脂と硬化剤は二液型のもの
が好ましい。上記した印字定着層３を形成する塗
布剤の具体的組成の一例を示すと次の通りであ
る。
着性を良好ならしめるためのもので、該層３は硬
化型樹脂、硬化剤、溶剤又は希釈剤からなる樹脂
液に印字定着剤を混和練合してなる塗布剤を基材
２上に塗布し、硬化、乾燥して形成される。硬化
型樹脂として、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、熱硬化型アクリル糸樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体部分ケン化物、ポリウレタン樹脂
等の一種又は２種以上を用いることができ、硬化
剤として例えばイソシアネート系の硬化剤を用い
ることができ、印字定着剤として、例えばシリ
カ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸ア
ルミニウム等の体質顔料を用いることができ、ま
た溶剤、希釈剤として公知の有機溶剤を用いるこ
とができる。硬化型樹脂と硬化剤は二液型のもの
が好ましい。上記した印字定着層３を形成する塗
布剤の具体的組成の一例を示すと次の通りであ
る。
ポリエステル樹脂 ８部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体部分ケン化物 ６部
キシレンジイソシアネート 10部
シリカ 15部
溶剤（MEK／トルエン＝1/1） 61部
印字定着層３の厚みは５〜30μが好ましい。
表面保護層４は表面保護膜としての機能を有す
ると共に耐汚染性を改良するためのものであり、
該層４は合成樹脂（硬化剤でない）と溶剤又は希
釈剤からなる塗布剤を印字定着層３上に塗布し、
乾燥して形成される。塗布剤として合成樹脂と溶
剤又は希釈剤からなる樹脂液に滑り剤を混和練合
してなるものを用いてもよい。この場合は表面保
護層４に滑性を付与することができるため耐汚染
性向上（汚染防止向上）に極めて有益である。前
記合成樹脂（非硬化型樹脂）として、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂等の一種又は２種以
上を用いることができ、溶剤又は希釈剤として公
知の有機溶剤を用いることができ、また滑り剤と
して、タルク、シリコーン、ワツクス等を用いる
ことができる。上記した表面保護層４を形成する
塗布剤の具体的組成の一例を示すと次の通りであ
る。
ると共に耐汚染性を改良するためのものであり、
該層４は合成樹脂（硬化剤でない）と溶剤又は希
釈剤からなる塗布剤を印字定着層３上に塗布し、
乾燥して形成される。塗布剤として合成樹脂と溶
剤又は希釈剤からなる樹脂液に滑り剤を混和練合
してなるものを用いてもよい。この場合は表面保
護層４に滑性を付与することができるため耐汚染
性向上（汚染防止向上）に極めて有益である。前
記合成樹脂（非硬化型樹脂）として、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂等の一種又は２種以
上を用いることができ、溶剤又は希釈剤として公
知の有機溶剤を用いることができ、また滑り剤と
して、タルク、シリコーン、ワツクス等を用いる
ことができる。上記した表面保護層４を形成する
塗布剤の具体的組成の一例を示すと次の通りであ
る。
ポリエステル樹脂 10部
タルク 10部
溶剤（アノン／キシレン＝1/1） 80部
表面保護層４の厚みは0.5〜５μが好ましい。
本考案は第２図に示すように基材２と印字定着
層３との間に合成樹脂からなる前処理層５を設け
ることもできる。このように前処理層５を設ける
ことにより基材２と印字定着層３との密着力を高
めることができる利点がある。前処理層５は硬化
型樹脂、硬化剤、溶剤又は希釈剤からなる塗布剤
を基材２上に塗布し、硬化、乾燥して形成され
る。硬化型樹脂、硬化剤及び溶剤、希釈剤として
は印字定着層３の塗布剤における硬化型樹脂、硬
化剤及び溶剤、希釈剤と同様のものを用いること
ができる。上記した前処理層５を形成する塗布剤
の具体的組成の一例を示すと次の通りである。
層３との間に合成樹脂からなる前処理層５を設け
ることもできる。このように前処理層５を設ける
ことにより基材２と印字定着層３との密着力を高
めることができる利点がある。前処理層５は硬化
型樹脂、硬化剤、溶剤又は希釈剤からなる塗布剤
を基材２上に塗布し、硬化、乾燥して形成され
る。硬化型樹脂、硬化剤及び溶剤、希釈剤として
は印字定着層３の塗布剤における硬化型樹脂、硬
化剤及び溶剤、希釈剤と同様のものを用いること
ができる。上記した前処理層５を形成する塗布剤
の具体的組成の一例を示すと次の通りである。
ポリエステル樹脂 ８部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体部分ケン化物 ６部
キシレンジイソシアネート 10部
溶剤（MEK／トルエン＝1/1） 76部
前処理層５の厚みは0.1〜５μが好ましい。
上記前処理層５、印字定着層３、表面保護層４
を形成する各塗布剤を塗布する方法としては、ロ
ールコート法、リバースロールコート法、グラビ
アコート法等一般に使用される公知の方法を採用
することができる。
を形成する各塗布剤を塗布する方法としては、ロ
ールコート法、リバースロールコート法、グラビ
アコート法等一般に使用される公知の方法を採用
することができる。
本考案の他の実施例として上記印字定着層３、
表面保護層４のいずれか一方又は双方に着色を施
すこともでき、この場合染料、顔料等を塗布剤中
に混入する。また表面保護層４、印字定着層３を
介して基材２上に磁気通帳として構成するための
磁気記録層を形成することも可能である。
表面保護層４のいずれか一方又は双方に着色を施
すこともでき、この場合染料、顔料等を塗布剤中
に混入する。また表面保護層４、印字定着層３を
介して基材２上に磁気通帳として構成するための
磁気記録層を形成することも可能である。
上述したように本考案通帳表紙材は印字定着剤
を含有する合成樹脂からなる印字定着層を基材上
面に形成してあるので、インキの吸着性が良く、
印字定着性が良好となり、その結果、本考案通帳
表紙材は印字適性に極めて優れたものとなる効果
がある。従つて本考案通帳表紙材を用いて通帳を
作成し、該通帳をコンピユータ端末機をかけて該
通帳の表紙材表面に自動印字を施した場合、該通
帳が端末機内のローラー又はベルトによつて搬送
されるときに印字部分がローラー又はベルトに接
触しても、印字定着性が良いためインキがローラ
ー又はベルトに付着せず、従つて印字が転写され
ず、そのため通帳の印字部以外の他の部分にロー
ラー等からの印字転写がなく、通帳の汚損を確実
に防止でき、外観上の不体裁さを生じる問題を完
全に解決できるものである。また上記印字定着層
の上面に合成樹脂からなる表面保護層を形成して
あるので、印字定着層表面の保護を図れると共に
該表面の汚染防止を図れる効果がある。
を含有する合成樹脂からなる印字定着層を基材上
面に形成してあるので、インキの吸着性が良く、
印字定着性が良好となり、その結果、本考案通帳
表紙材は印字適性に極めて優れたものとなる効果
がある。従つて本考案通帳表紙材を用いて通帳を
作成し、該通帳をコンピユータ端末機をかけて該
通帳の表紙材表面に自動印字を施した場合、該通
帳が端末機内のローラー又はベルトによつて搬送
されるときに印字部分がローラー又はベルトに接
触しても、印字定着性が良いためインキがローラ
ー又はベルトに付着せず、従つて印字が転写され
ず、そのため通帳の印字部以外の他の部分にロー
ラー等からの印字転写がなく、通帳の汚損を確実
に防止でき、外観上の不体裁さを生じる問題を完
全に解決できるものである。また上記印字定着層
の上面に合成樹脂からなる表面保護層を形成して
あるので、印字定着層表面の保護を図れると共に
該表面の汚染防止を図れる効果がある。
図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案通帳表紙材の縦断面図、第２図は本考案の
他の実施例を示す縦断面図である。 １……通帳表紙材、２……基材、３……印字定
着層、４……表面保護層。
本考案通帳表紙材の縦断面図、第２図は本考案の
他の実施例を示す縦断面図である。 １……通帳表紙材、２……基材、３……印字定
着層、４……表面保護層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基材の上面に印字定着剤を含有する合成樹脂
からなる印字定着層を形成し、該印字定着層の
上面に合成樹脂からなる表面保護層を形成して
なることを特徴とする通帳表紙材。 (2) 基材と印字定着層との間に合成樹脂からなる
前処理層を形成した実用新案登録請求の範囲第
１項記載の通帳表紙材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134481U JPS5817172U (ja) | 1981-07-27 | 1981-07-27 | 通帳表紙材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134481U JPS5817172U (ja) | 1981-07-27 | 1981-07-27 | 通帳表紙材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5817172U JPS5817172U (ja) | 1983-02-02 |
| JPS622139Y2 true JPS622139Y2 (ja) | 1987-01-19 |
Family
ID=29905687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11134481U Granted JPS5817172U (ja) | 1981-07-27 | 1981-07-27 | 通帳表紙材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5817172U (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4879232A (ja) * | 1972-01-05 | 1973-10-24 | ||
| JPS5656897A (en) * | 1979-10-16 | 1981-05-19 | Sakata Shokai Ltd | Printing method |
-
1981
- 1981-07-27 JP JP11134481U patent/JPS5817172U/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4879232A (ja) * | 1972-01-05 | 1973-10-24 | ||
| JPS5656897A (en) * | 1979-10-16 | 1981-05-19 | Sakata Shokai Ltd | Printing method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5817172U (ja) | 1983-02-02 |
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