JPS62210601A - 強磁性粉末 - Google Patents

強磁性粉末

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JPS62210601A
JPS62210601A JP61053926A JP5392686A JPS62210601A JP S62210601 A JPS62210601 A JP S62210601A JP 61053926 A JP61053926 A JP 61053926A JP 5392686 A JP5392686 A JP 5392686A JP S62210601 A JPS62210601 A JP S62210601A
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JP
Japan
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powder
magnetic
iron
cobalt
metal
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JP61053926A
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English (en)
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Tetsuya Nakazumi
中住 哲也
Mikio Kishimoto
幹雄 岸本
Tomoji Kawai
知二 川合
Nanao Kawai
河合 七雄
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は磁気記録用の記録素子として有用な強磁性粉
末に関する。
[従来の技術〕 従来、磁気記録用の記録素子としては、γ−Fe2O3
粉やコバルト含有γ−Fe203粉の如き酸化物系磁性
粉末が主体的に用いられてきたが、この粉末はその飽和
磁化量がせいぜい80emu/Y程度であるため、高出
力用の記録素子としては必ずしも満足できるものとはい
えない。
そこで、上記従来の記録素子に代えて、上述の如き酸化
物系磁性粉末の粒子表面にコバルト単独あるいはコバル
トを主成分としてこれと他の磁性金属、たとえば鉄、ニ
ッケルなどとの合金からなる磁性金属を被着させてなる
強磁性粉末や、鉄、ニッケル、コバルトなどの金属ない
し合金のみからなる金属系磁性粉末を、磁気記録用の記
録素子として使用する試みがなされている(文献不詳)
〔発明が解決しようとする問題点] しかるに、上記の如き粒子表面に磁性金属を被着させた
タイプの強磁性粉末は、高い飽和磁化量を有するととも
に磁性金属の被着量2種類などに応じて保磁力を所望の
値に容易に制御できるという利点を有しているが、初期
の■気持性が経時的に劣化する、持に飽和磁化量の経時
的な低下が大きいという致命的な問題を有している。こ
の経時劣化は酸化物系磁性粉末の粒子表面に被着させた
磁性金属の准化劣化に起因するものである。
また、金属系磁性粉末では、上記の磁性金属を被着させ
たタイプの強磁性粉末よりもさらに高い飽和磁化量を有
するという特徴を有しているが、上記粉末の場合と同様
に粒子表面が酸化劣化することにより、飽和磁化量など
の磁気特性がやはり経時的に低下するという問題がある
したがって、この発明は、磁性金属被着タイプの強磁性
粉末や金属系磁性粉末における上記特有の問題点を解決
して、高い飽和磁化量を有するとともにこの磁化量にて
代表される磁気特性の経時的な劣化が抑制された磁気記
録用の記録素子として極めて有用な強磁性粉末を提供す
ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、酸化物系磁性粉末の粒子表面にコバルトなど
の磁性金属を被着させたタイプの強磁性粉末や金属系磁
性粉末において、これら粉末の粒子表面ないしその近傍
に特定の化合物を被着させるようにしたときには、これ
ら粉末の前記した磁気特性上の利点、つまり高い飽和磁
化量などが得られるという利点に加えて、磁気特性の経
時劣化が著しく抑制された磁気記録用の記録素子として
非常に適した強磁性粉末が得られるに至ることを知り、
この発明を完成した。
すなわち、この発明は、磁性粉末の粒子表面ないしその
近傍に鉄−リン化合物が被着されていることを特徴とす
る強磁性粉末に係り、特に上記磁性粉末が酸化物系磁性
粉末の粒子表面ないしその近傍にコバルトを主体とする
磁性金属を被着させたタイプのものであるときには、こ
の磁性金属と前記鉄−リン化合物とが酸化物系磁性粉末
に対して共に被着された構成とされていることを特徴と
したものである。
〔発明の構成・作用〕
この発明において酸化物系磁性粉末の粒子表面ないしそ
の近傍にコバルトを主体とする磁性金属とさらに鉄−リ
ン化合物とを共に被着させてなる強磁性粉末は、上記の
両被着により飽和磁化量および保磁力の向上とこれら磁
気特性の経時的安定化とが共に図れることを特徴とした
ものである。
なお、上記の表面近傍とは、上記被着物が粒子の表面に
のみ存在するのではなく、粒子空孔などを介して表面層
における内部まで侵入被着された上記被着物が一部年在
していてもよいことを意味するものである。
この発明において上記構成の強磁性粉末を得るための出
発原料として用いられる酸化物系磁性粉末としては、7
−Fe2O3粉、Fe、、04 粉、これらの中間酸化
状態の9叱鉄粉などの!化鉄磁性粉末、この酸化鉄磁性
粉末の粒子内部にコバルトを固溶させたあるいは粒子表
面にコバルトを含む酸化1鉄層を形成したコバルト含有
酸化鉄磁性粉末、バリウムフェライト磁性粉末など従来
公知のものが広く包含される。
これらの磁性粉末のうち酸化鉄磁性粉末やコバルト含有
酸化鉄磁性粉末などは、平均長軸径が0゜5P以下で平
均軸比(平均長軸径/平均短軸径)が3以上、通常5〜
20程度の針状粉が好ましく用いられる。六角板状を呈
するバリウムフェライト磁性粉末などにあっては、その
最大粒子径が平均0.3/”JU下のものが一般的に使
用される。
このような酸化物系磁性粉末の粒子表面ないしその近傍
に被着されるコバルトを主体とする磁性金属は、コバル
ト単独からなるものであってもよいし、このコバルトと
ニッケル、鉄などの他の磁性金属または亜鉛、クロムな
どの非磁性金属との合金からなるものであってもよい。
後者の合金中に占めるコバルトの割合としては、合金の
種類により大きく異なるものであるが、一般に50重量
%以上であるのが望ましい。
上記磁性金属の被着量としては、最終製品としての強磁
性粉末全体(酸化物系磁性粉末と磁性金、翼と鉄−リン
化合物との合計重量)の2〜50重量%、好ましくは5
〜40M@%の範囲であるのがよい。この範囲内で被着
量を増減し、また磁性金属の種類を適宜設定することに
より、所望の飽和磁化量と所望の保磁力とを得ることか
できる。
上記被着量が少なくなりすぎると、改善された磁気特性
が辱られず、また逆に多くなりすぎるとこれを用いて磁
性塗料を調製する際の分散性の低下やこの塗料から磁性
塗膜を形成したときの配向上の低下をきたすおそれがあ
り、いずれも好ましくない。
また、上記の磁性金属とともに被着される鉄−リン化合
物は、鉄原子とリン原子とで少なくとも構成され、場合
によりコバルト、ニッケルなどの他種金属ないしナトリ
ウム、ホウ素が含まれた化合物であり、このような化合
物が上記の磁性金属とともに被着されることにより、磁
性粉末の磁気特性が著しく安定化されるものである。
このような鉄−リン化合物の被着量は、化合物自体の構
成によってかなり相違するため一概に決められない。し
かし、一般には、化合物中に含まれるリン原子の含有量
が強磁性粉末全体(酸化物系磁性粉末と磁性金属と鉄−
リン化合物との合計重量)の0.5〜10重量%、好ま
しくは1〜8重量%の範囲となるようにするのがよい。
この量があまりに少なくなるような被着量では前記幼果
が得られにくく、また逆に多くなりすぎる被着量では強
磁性粉末自体の角型が著しく低下し磁気記録用の記録素
子として適さなくなるため、いずれも好ましくない。
この発明において上記の磁性金属と鉄−リン化合物との
被着は、酸化物系磁性粉末の粒子表面に両者を同時に被
着させるようにしてもよいし、磁性金属を最初に被着さ
せ、その後鉄−リン化合物を被着させるようにしてもよ
い。また、前者の同時被着を行ったのちさらに鉄−リン
化合物を再度被着させるなどの方法を採用しても差し支
えない。
これらの方法のうち同時被着法は製造工程上特に有利な
方法であり、その代表的な方法としては、無電解メッキ
を利用した方法と、光触媒反応を利用した方法とがある
。以下、これら方法につき詳しく説明する。
無電解メッキを利用した方法は、錯化剤や還元剤を含ま
せた水溶液中に前記磁性金属の塩を溶解し、これに酸化
物系磁性粉末を分散させて所定温度でメッキ処理する方
法であって、かつこの方法において上記還元剤としてリ
ン含有還元剤を用い、また水溶液のPHをアルカリ側に
設定して上記磁性粉末から必要量の鉄イオンを溶出させ
るか、あるいは別途鉄イオンを水溶液中に加えることに
より、上記粉末の粒子表面に磁性金属を析出被着させる
とともに、この磁性金属と一緒にあるいはこの金属の析
出被着後に鉄−リン化合物を析出被着させるものである
上記方法に用いられる錯化剤としては、クエン酸ナトリ
ウム、酒石酸ナトリウムなどがあり、PH調整剤として
はホウ酸、硫酸アンモニウム、苛性ンーダ、苛性カリ、
アンモニアなどが用いられる。
また、磁性金属の塩としては前記した磁性金属の硝酸塩
、硫酸塩、塩酸塩などがある。さらに、鉄−リン化合物
を析出させるために必要不可欠なすン含有還元剤として
は、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜
リン酸などがあり、これらリン含有還元剤とともにリン
原子を含まない水素化ホウ素ナトリウム、ヒドラジン、
ホルマリン、ギ酸などの他の公知の還元剤を併用しても
差し支えない。上記リン原子を含まない還元剤のみでは
鉄−リン化合物の被着は行えない。
これら各成分の使用量は、析出被着する磁性金属および
鉄−リン化合物の被着量に応じて適宜設定される。一段
的には、錯化剤20〜100y/V水、磁性金寓塩1.
5〜50y/l水、リン含有還元剤3〜50y/l水の
濃度で、PH調整剤によってそのPHが7〜11、好適
には8〜10の範囲となるようにされた水溶液に対して
、酸化物系磁性粉末を5〜100y#水となる割合で分
散させるようにすればよい。このときの鉄イオンの濃度
は塩換算で1〜20y/l!水となっているのか望まし
い。
処理温度は通常80〜95°Cの高めとされ、全処理時
間は1〜4時間哩度の比較的短い時間でょい。ここで、
上記高めおよび短めとは、後述する光触媒反応を利用し
た方法と比較したときの相対的条件を意味するものであ
る。
つぎに、光触媒反応を利用した方法は、上記の無電解メ
ッキ法におけると全く同様の液、すなわち水に錯化剤、
リン含有還元剤、磁性金属塩、PH調整剤などを含ませ
、これに酸化物系磁性粉末を分散させてなる液に、一定
の光を照射することにより、磁性金属と鉄−リン化合物
とを光触媒反応によって上記粉末粒子の表面ないしその
近傍に析出被着させる方法である。
すなわち、光触媒反応とは、還元剤と金属塩とを少なく
とも含む水溶液中シこ半導体特性を持った微粒子粉を分
散させ、これに上記微粒子粉のバンドギャップより大き
なエネルギーを有する光を照射すると、微粒子粉の伝導
帯に電子が、価電子帯に正孔が生じ、この正孔は水溶液
中の還元剤と反応して消滅するため、微粒子の表面に伝
導帯電子が蓄積され、この電子により水溶液中の金属イ
オンが還元されて、微粒子表面に金属が析出してくる。
そこで、上記微粒子粉として半導体特性を持った酸化物
系磁性粉末を用いるとともに、上記金属塩として磁性金
属塩を、還元剤として特にリン含有還元剤を、それぞれ
適用し、さらにこれらを含む水溶液中に鉄イオンを存在
させ、また錯化剤などを含ませて、前記無電解メッキの
場合と同様の水分散液を構成させて、これに上記磁性粉
末のバンドギャップのエネルギーより大きな光を照射す
れば、上記粉末の粒子表面ないしその近傍に所望の磁性
金属と鉄−リン化合物とが析出被着される。
このような光触媒反応による処理方法は、既述したとお
り、無電解メッキ法に比し処理温度が低く、また処理時
間が長めとなるようなかなりおだやかな条件で行われ、
かつ金属などの析出が専ら粒子表面において生起するも
のであるため、析出被膜が非常に均一になるという特徴
を有している。
このため、この方法にて磁性金属および鉄−リン化合物
を被着させた強磁性粉末は、前記無電解メッキ法で得ら
れたものに比し、磁気特性のよりすぐれたものとなる。
上記光触媒反応を利用する方法におけろ水分散液の組成
は、前記無電解メッキ法を利用する場合と本質的な差異
はない。照射するべき光は、通常200〜800nmの
波長を有する光が適当であり、キセノンランプや水銀ラ
ンプを光源とした光を適用することができる。液温は通
常50〜80℃、照射時間つまり処理時間は3〜8時間
程度である。
なお、上記の両被着方法は、磁性金属と鉄−リン化合物
とを一度に被着させる方法であるが、これら方法におい
て液中に鉄イオンをほとんど存在させずまた還元剤とし
てリン原子を全く含まないものを用いてまず磁性金属の
みを析出被着させ、その後この粉末を鉄イオンおよびリ
ン含有還元剤を含ませた水溶液中で上記同様に処理して
鉄−リン化合物を析出被着させるようにしてもよい。ま
た、他の被着法として、磁性金属の被着については、気
相メッキ法などを採用して行ってもよく、さらに鉄−リ
ン化合物についても気相メッキ法やその他適当な手段を
採用して行ってもよいものである。
以上の如くして得られるこの発明に係る強磁性粉末は、
酸化物系磁性粉末の粒子表面ないしその近傍に被着され
たコバルトを主体とする磁性金属と鉄−リン化合物とに
より、100 emu/y程度までの大きな飽和磁化量
を有しかつ400〜1,000エルステツドの範囲の所
望の保磁力を有するとともに、これら磁気特性が経日的
に大きく劣化することのないすぐれた耐久性を示す。こ
のため、磁気記録用の高性能記録素子として有利に応用
することができる。
つぎに、この発明において金属系磁性粉末の粒子表面な
いしその近傍に鉄−リン化合物を被着させてなる強磁性
粉末は、金属系磁性粉末に起因した非常に大きな飽和磁
化量を有するとともに、この飽和磁化量などの磁気特性
が上記被着によって経時的に安定化されていることを特
徴としたものである。
このような強磁性粉末を得るための出発原料として用い
られる金属系磁性粉末としては、鉄を主体とする金属磁
性粉末、すなわち鉄単独からなるか、あるいは鉄とコバ
ルト、ニッケルなどの他の磁性金属または非磁性金属と
の合金からなるものが好ましい。その池、コバルト、ニ
ッケルなどの金属ないし合金なども使用可能である。こ
れら粉末としては、平均長軸径が0.5 /”以下で平
均軸比が3以上、通常5〜20程度の針状粉が好ましく
用いられる。
上記の金属系磁性粉末の粒子表面ないしその近傍に被着
させる鉄−リン化合物の構成については、前記した酸化
物系磁性粉末を出発原料として用いた強磁性粉末の場合
と全く同様である。また、被着量は、金属系磁性粉末と
鉄−リン化合物とからなる強磁性粉末全体中に占めるリ
ン原子の含有景が0.5〜10重量%、好ましくは1〜
8重量%となるような割合とされる。さらに、被着方法
は、磁性金属を同時被着させない以外は、前記酸化物系
磁性粉末を出発原料として用いた強磁性粉末の場合と同
じであり、無電解メッキ法や光触媒反応を利用した方法
などを同様に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上のとおり、この発明においては、磁性粉末の粒子表
面ないしその近傍に鉄−リン化合物を被着させるように
したことにより、飽和磁化量などの初期の磁気特性とと
もにその経時的安定性にすぐれた磁気記録用の記録素子
として極めて適した強磁性粉末を提供することができる
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。
実施例1 硫酸コバルト    190y クエン酸ナトリウム       400y次亜リン酸
ナトリウム        1502ホ      ウ
     酸           210 y上記の
成分を水10gに混合し、これに苛性ソーダを適量加え
て液のPHを9.0に調整した。この溶液に、保磁力3
10エルステツド、飽和磁化量74. Oemu/P、
角型0.48、平均長軸径0.3声、平均軸比8の針状
のγ−Fe、、03粉100yを加えて、よく分散させ
た。
つぎに、この分散液を撹拌しながら、出力IK’l’1
のキセノンランプ(生態電機社製)を用いて、液温を4
0°Cに保ちながら、5時間光照射した。その後、分散
粒子を取り出し、水洗後乾燥することにより、この発明
に係るγ−Fe2O3の粒子表面ないしその近傍にコバ
ルトと鉄−リン化合物とが被着された構造の強磁性粉末
を得た。
実施例2 次亜リン酸ナトリウムの使用量を3007に変更した以
外は、実施例1と同様にして実施例1と同様の構造の強
磁性粉末を得た。
実施例3 次亜リン酸ナトリウムの使用量を75yに変更し、他の
還元剤として水素化ホウ素ナトリウム50yを加えた以
外は、実施例1と同様にして実施例1と同様の構造の強
磁性粉末を得た。
実施例4 光照射を行わず、反応温度90°Cで2時間無電解メッ
キするようにした以外は、実施例1と同様にして実施例
1と同様の構造の強磁性粉末を得た。
比較例1 次亜リン酸ナトリウムの代わりに、水素化ホウ素ナトリ
ウム100yを用いるようにした以外は、実施例1と同
様の処理を施して、γ−Fe2O3の粒子表面ないしそ
の近傍にコバルトが被着された構造の強磁性粉末を得た
実施例5 硫酸コバルト190yの代わりに、硫酸コバルト150
g!および硫酸ニッケル40yを用いるようにした以外
は、実施例1と同様の処理を施して、7−Fe2O3の
粒子表面ないしその近傍にコバルトおよびニッケルから
なる磁性金属と鉄−リン化合物とが被着された構造の強
磁性粉末を得た。
実施例6 出発原料として、針状のγ−Fe2O3粉の代わりに、
飽和磁化量54.3 emu/y、保磁力550エルス
テツド、角型0.44、最大粒子径(平均)0.08−
の六角板状のバリウムフェライト粉100fi!を用い
た以外は、実施例1と同様の処理を施して、上記フェラ
イト粉の粒子表面ないしその近傍にコバルトと鉄−リン
化合物とが被着された構造の強磁性粉末を得た。
実施例7 出発原料として、針状のγ−Fe2O3粉の代わりに、
飽和磁化量146 emu/7、保磁力1,210エル
ステツド、角型048、平均長軸径0.3 声、平均軸
比15の金属鉄磁性粉末を用い、かつこれを分散させる
処理液として硫酸コバルトを含まないものを用いた以外
は、実施例4と同様にして金属鉄磁性粉末の粒子表面な
いしその近傍に鉄−リン化合物が被着された構造の強磁
性粉末を得た。
比較例2 次亜リン酸ナトリウムの代わりに、水素化ホウ素ナトリ
ウム100pを用いるようにした以外は、実施例7と同
様の処理を施して、強磁性粉末を得た。
以上の実施例1〜7および比較例1,2に係る各強磁性
粉末につき、その鉄−リン化合物を、また実施例1〜6
および比較例1に係る強磁性粉末については上記化合物
のほかその磁性金属(コバルトまたはこれとニッケル)
を、X線回折とけい光X線により同定し、磁性金属につ
いては強磁性粉末全体に占める含有率を、また鉄−リン
化合物についてはこれを構成するリン原子の強磁性粉末
全体に占める含有率を、それぞれ測定算出した。結果は
、後記の表に示されるとおりであった。
また、上記の各強磁性粉末につき、磁気特性として保磁
力、角型および飽和磁化量を調べ、また経時的安定性と
して60°C290%相対湿度の条件下に7日間放置し
たのちの飽和磁化量を調べ、このときの飽和磁化lの劣
化率を下記式にて算出した。これらの結果を後記の表に
併記した。
σO σ。: 初期の飽和磁化量 σt: 経時後の飽和磁化量 上記の結果から明らかなように、この発明に係る実施例
1〜6の強磁性粉末は、酸化鉄系磁性粉末と磁性金属と
の揮類に応じた大きな保磁力、角型および飽和磁化量を
有するとともに、その磁気的安定性が良好で耐久性にす
ぐれたものであることが判る。また、実施例7の強磁性
粉末は金属系磁性粉末に起因した大きな飽和磁化量、保
磁力などを有するとともに、やはりその経時的安定性に
すぐれたものであることが判る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁性粉末の粒子表面ないしその近傍に鉄−リン化
    合物が被着されていることを特徴とする強磁性粉末。
  2. (2)磁性粉末が酸化物系磁性粉末の粒子表面ないしそ
    の近傍にコバルトを主体とする磁性金属を被着させてな
    るものである特許請求の範囲第(1)項記載の強磁性粉
    末。
  3. (3)酸化物系磁性粉末が酸化鉄磁性粉末、コバルト含
    有酸化鉄磁性粉末またはバリウムフェライト磁性粉末か
    らなる特許請求の範囲第(2)項記載の強磁性粉末。
  4. (4)コバルトを主体とする磁性金属がコバルト単独か
    らなるか、あるいはコバルトとニッケル、鉄などの他の
    磁性金属または非磁性金属との合金からなる特許請求の
    範囲第(2)項または第(3)項記載の強磁性粉末。
  5. (5)コバルトを主体とする磁性金属の含有量が強磁性
    粉末全体の2〜50重量%の範囲にある特許請求の範囲
    第(2)〜(4)項のいずれかに記載の強磁性粉末。
  6. (6)磁性粉末が金属系磁性粉末からなる特許請求の範
    囲第(1)項記載の強磁性粉末。
  7. (7)金属系磁性粉末が鉄を主体とする金属磁性粉末か
    らなる特許請求の範囲第(6)項記載の強磁性粉末。
  8. (8)鉄を主体とする金属磁性粉末が鉄単独からなるか
    、あるいは鉄とコバルト、ニッケルなどの他の磁性金属
    または非磁性金属との合金からなる特許請求の範囲第(
    7)項記載の強磁性粉末。
  9. (9)鉄−リン化合物を構成するリン原子の含有量が強
    磁性粉末全体の0.5〜10重量%の範囲にある特許請
    求の範囲第(1)〜(8)項のいずれかに記載の強磁性
    粉末。
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