JPS62208373A - 商品の動き防止機能を有する包装体 - Google Patents

商品の動き防止機能を有する包装体

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JPS62208373A
JPS62208373A JP61047728A JP4772886A JPS62208373A JP S62208373 A JPS62208373 A JP S62208373A JP 61047728 A JP61047728 A JP 61047728A JP 4772886 A JP4772886 A JP 4772886A JP S62208373 A JPS62208373 A JP S62208373A
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package
coating layer
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packaging
products
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JP61047728A
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Inventor
川瀬 昭一
加藤 幸吉
細山田 元一
敬一 小林
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Cemedine Co Ltd
Otsuka Foods Co Ltd
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Cemedine Co Ltd
Otsuka Foods Co Ltd
Honshu Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、個体たる商品を複数個まとめて収納するため
の包装体に関し、特に、この包装体に対し運搬、その他
の荷扱い中に振動、衝撃等が加えられた場合でも前記個
体が包装体の内部で回転したり、または位置ズレ等の動
きを生じないようにした包装体に係る。
[従来の技術] 瓶、缶、プラスチック製ボトルなどに詰められた商品、
または梨、リンゴ、柿等の果実商品(本明細書において
は、これらを総括して「個体」という)は、一般に出荷
、輸送、保管等の荷扱いに際しては、それらを複数個集
合させた状態で包装することが行なわれている。
第11〜13図は、かかる場合の従来の包装形態の典型
例を示すもので、第11図は、いわゆるラップラウンド
方式で形成させた段ボール箱1内に30ケの缶詰量Cが
互いに密接した状態で収納されている場合を示す。
第12図は、マルチパックと呼ばれている包装形態を示
すもので、瓶や缶を半ダース程度まとめた状態で持ち運
び易くした形態である。すなわち例えば缶または瓶等の
個体Cを、複数個まとめて、符号2で示す帯状台紙によ
り緊密に包被した状態となし、その上で、これらを符号
3で示す板紙製または段ボール製の外装容器3に改めて
収納してから出荷するような運用形態がとられている。
なお、図中、符号5は外―箱の表面において、前記マル
チバックを被うようにかぶせたシュリンクフィルムであ
る。
第13図は、仕切り入り包装箱の斜視図であって、図示
のように個体Cを小分は可能な段ボール製の包装体すな
わち外装容器6に収納した後、出荷するという方法もあ
るが、この場合には、図示のように容器6内に、個体の
損傷を防ぐための仕切4を挿入することが多い。
[発明が解決しようとする問題点1 前記のような従来の包装形態にあっては、商品たる個体
が、包装体の内部において固定されている訳ではないか
ら、輸送される時、車の振動で商品自体が回転運動を起
したり、また跳ね上ったり、若しくは前後左右ヘズした
すすることがしばしば生ずる。かかる場合、第13図の
ように包装体内に仕切りがあるものは別として、商品た
る個体相互がこすれ合い、ぶつかり合って、その結果缶
等のの表面にキズがついたり、凹みが出来たり、印刷面
が汚損されたりするが、前記従来方式は、簡便で安価な
輸送方式であるため、現状では、上記のような不具合に
よって商品価値が低下しても止むをえないものとして甘
受しているのが実情であった。
またリンゴ、柿、梨等の果実商品にあっては、バルブモ
ールド製のトレー、すなわち個々の果実の下半分を嵌め
込むことが出来るようにしたトレーを用い、このトレー
に個々の果実を収納した上でシュリンク包装を行うこと
があるが、この場合にもトレー内でそこに納められた果
実が、その固定が不十分であるために輸送中に回転運動
を起しモールド品であるトレーの壁に当った部分が変色
してしまう等の難があった。殊に皮の薄い果実にあって
は、擦れ合いによる変色は著しく商品価値を減殺するも
のであった。
また、前記のマルチパックにあっては、内部の個体が仙
かないように緊結する必要があるので、それだけ強靭な
紙(長繊維からなる紙)を使わざるを得す、しかも第1
2図に符号2aで示す缶固定用のスリットを形成させる
等の余分な加工を余儀なくされている。それでもなお被
包装物たる個体が完全に締めつけられている訳ではない
ので、輸送中には振動により前記のような動きが生ずる
のを防ぐことが出来なかったのである。そのため種々工
夫をこらし、瓶と瓶との間にさし紙が入るようなマルチ
バックも出廻っているが、隣同志の瓶が完全に分離され
ている訳ではないので、前記のような商品価値の低下を
招く点では変わりがない。
このように前記の如き個体商品は、以上のような包装形
態の下に出荷され、所定の流通機構を介して小売店に配
達されてから一般の消費者にわたるという仕組みがとら
れている。換言すれば、現行の包装の仕組みは、前記の
ような個体の商品を包装出荷する場合、該商品を裸のま
ま箱に入れて出荷する方法、あるいは輸送中の振動、衝
撃等の外力が加えられた場合を考慮して、内容品(商品
)を外力から保護するために、例えば当該商品を帯状台
紙でタイトに包み込んで個々の商品が荷扱いに際して動
くことがないようにしたり、或いは各種の緩衝材を所謂
内装材として使用したり(内装を施こす)若しくは商品
相互の間に仕切を入れる等の手段を施して外力から商品
を保護するようにしている。
一般に、前記のような個体商品に対して、物流工程にお
いて商品価値の低下を生じさせないためには、当該物流
工程において前記個体に対して各種の負荷を加えない方
法を開発するか、あるいは負荷が加えられても商品性を
損ねなせない包装方法を開発するしかない。ところで、
負荷と目すべき最大の要因は、外力に対して個体商品が
、物流工程において振動、衝撃、摩擦等の各種の外力を
受けることであるが、従来は、前述のように、商品が負
荷を受けた場合にも個体が損われないように、緩衝効果
のある包装資材を用いたり、或いはできるだけ緊密に商
品を包装するという手段が採られているにすぎなかった
のである。
一方、周知のように、最近においては包装コストの低減
を図る意味合いから商品を二重、三重に包装することは
できるだけ避け、第13図に示すように内装および外装
を単一の素材でまかなうような方向で改善が行われてい
る。しかし、この方法でも前記のように、振動に伴う商
品の相互接触から当該商品を保護するための!l衝用の
仕切が必要となり、結局この包装も包装資材の節減とい
う観点からは必ずしも満足すべきものといえなかった。
このことは、第12図に示すマルチパックにもあてはま
り、包装資材としては帯状台紙のほかに外装容器を必要
とする点では、第13図の方法と変わりがない。しかも
第12図の方法にあっては、包装資材それ自体が紙製で
あることもあって元来剛性に乏しく、吸湿その他の原因
で輸送中脆弱となり易く、殊に荷扱いに際して外力が加
わると、それによって商品を堅く保持しておく、いわゆ
る緊結効果が失われてしまうという欠点を免れなかった
このようにマルチパックはキャリヤとしての機能は有す
るものの、緊締という面では不十分で、個体商品の動き
を止める機能は持っていなかった。
ちなみに、前記の個体商品は、なんらかの形の容器に収
納された後に出荷されるが、出荷に先立って該容器に収
納された状態でも、検収、打検(製品の抜き取り検査)
等の必要から各種コンベヤライ゛ンでの積み替え、ない
しは在庫管理に伴う荷物の移動が必要となる。また出荷
後における商品の流通過程においても、輸送、積み替え
、倉庫保管等の荷扱いが行われることは、既に述べたと
おりであって、荷扱いに伴う撮動、衝撃が、程度の差は
あれ常時加えられているのが常態であり、それに伴って
当該個体商品に対しては、個々に仕切等を介して個別に
商品を保護する手段を講じない限り、前記のような商品
相互の接触による不具合が生じ、この点については従来
殆んど省みられることがなかったのである。そして前記
のような理由で商品の側面(ラベルを含む)等が損傷し
たりして商品価値を損うことがあると、返品等の重大ク
レームにつながるので、付加価値の高い商品に関しては
個々に内部仕切を設ける等の手段でそれを防いでいたが
、それだけ包装コストが嵩むといった問題点もあり、そ
の解決が持たれていた。
[問題点を解決するための手段] ここにおいて本発明は、商品(個体)を前記マルチパッ
クのように帯状台紙で緊結させないでも、包装体に密着
した状態で商品を保持できるようになし、併「で仕切そ
の他の包装資材を不必要ならしめたものである。すなわ
ち、本発明は前記商品を包装体それ自体の一部に軽く接
@(粘着を含む)させておいて各種の物流工程を通過す
る間、たとえ振動、衝撃等が加えられても、その外力に
よっては包装体の内部において前記商品に動きが生じな
いようにしたものである。
さらに詳しく述べると、瓶、缶その他の個体商品を複数
個まとめて収納する紙製の包装体において、当該包装体
の内壁面(底面や天面を含む)の少くとも一部に、前記
の個体商品に対してはストリッパブル性(可剥性)を有
すると共に、該包装体に対しては接着性を有するコート
層を形成させるようにしたものであって、このコート層
に接する個体商品は、外力が加えられた場合でも当該コ
ート層の接着性または粘着性により包装体の内部での動
きが生じないようにして、その目的を達成するようにし
たものである。
[作  用] 本発明によれば、個々の商品は、包装体内において前記
コート層を介して該包装体の少くとも一部に接着ないし
は粘着した状態で保持されているので、荷扱いに際して
振動、衝撃等の外力が加えられた場合にあっても、包装
体内において妄りに動くことがなく、特に、該商品と包
装体並びに商品相互が擦れ合ったり、或いはぶつかりあ
ったりすることがないので、外力による商品の@傷を未
然に防ぐことができる。
その上、本発明によれば個体商品が、包装体の中で回転
するという現象をも防ぐことが出来るので、バルブモー
ルド内に嵌め込んで輸送、保管する果実等の商品につい
ても、該モールドと果実との接触面に前記コート層を設
けることにより固定させることが可能となるので、従来
問題とされていた擦れ合いによる商品の品質低下を未然
に防ぐことが出来る。
[実施態様] 第1図は、本発明の一実施例を示す段ボール製容器の斜
視図であって、該容器11内に缶詰品Cを収納した状態
を示す。この実施例では、容器11の底面部11aの内
部表面に下記コート層12を塗布形成させているが、該
容器の天面部11bにコート層を形成させてもよく、ま
た場合によっては底面と天面の双方にコート層12を形
成させてもよい。第2図は、前記のように容器底面部に
形成したニート層の表面く塗被面)に缶Cが載置された
状態を拡大して示すものであって、塗被後コート層が半
乾きの状態で缶Cを載置する結果、該缶Cの巻締部分C
′が一部前記コート層に喰い込lυだ状態で装着される
第3図は、本発明を段ボール製の小分は容器に適用した
場合を示すもので、各々独立したトレー形の容器138
〜13cに対し、それぞれ所定教員の缶Cを収納した上
で、前記各トレー容器の全部をカバーする一枚の蓋板1
4で閉塞した事例である。
なお、この蓋板には図示のように身箱を構成する容器1
3a〜13Cの隣接縁に対応した位置に半切線(−例と
してミシン目〉15が形成されており、開封時等の小分
けを必要とするときには、この半切線を介°して島箱を
分離し、次いで蓋板14を取除いて被包装物を取り出す
ように運用する。上記のような小分は包装箱において、
その身箱13a〜13C底面に本発明のコート層12を
形成させるもので、前記コート層12を蓋板14の内面
に形成させても差支えないことは既に述べたとおりであ
る。
前記の事例は、すべて包装体を構成する身箱の底面部全
域に亘って一様にコート層を形成させた場合であるが、
これと異なり局部的にコート層を形成させてもよい。以
下この点につき説明する。
第4図は、身箱の展開図であって中央部における底板1
6と、その両側に配設された側板17,17とにまたが
って、2条のコート層12a、 12aを塗布形成させ
た場合である。このようにすると、箱の組立て時におい
て第5図に示すように、該コート層が身箱13の底面側
の隅角部に、断面り形をなして形成され、そのため、こ
の身箱内に収容される缶Cは、前記コート層にに対して
缶底と缶側の2ケ所が接触することになるので、缶に対
する包装体への把持効果が高まるものである。ちなみに
符号18は、前記身箱の底板ならびに側板の端縁から延
長させた複数枚のフラップを示し、組立時にはこれらフ
ラップを互いに貼合して立体化する。
第6〜7図は、一枚の段ボール製台紙または板紙製台紙
19または200片面、すなわち缶Cに接する側に該台
紙19の長手方向に平行に、2条のコート層12bを形
成させるか、あるいは台紙20の長手方向に沿ってその
中央部に比較的幅広のコート層12Cを塗布形成させた
場合を示す。なお、第7図の下側に符号12dで示すよ
うに、リング状のコート層としてもよい。また、この場
合のコート層としては、後記実施例4で示すようなホッ
トメルト系の接着剤組成物を用いるのを可とする。前記
のようにして台紙19または20に形成させたコート層
の上に缶Cをセット(装着)シ終ったならば、このもの
は第9〜10図に示すように、被包装物たる缶Cの上に
も台紙21を載置した後、その全体をシュリンクフィル
ム22で包被するか、あるいはバンド掛け23を施して
包装を完結するようになす。なお前記台紙21の缶接触
面にも前記と同様なコート層12Cを形成してもよいこ
とは勿論である。
次に、前記コート層を形成させるための組成物(コート
層形成物質)の具体例について説明する。
この組成物を、下記の条件を満たすように調製すれば、
好都合である。すなわち、 ■前記組成物を容器の内面に塗布形成させる際の便宜を
図るうえで、該組成物が塗布前においては液状であり、
かつ塗布後においては、缶、瓶、プラスチック製ボトル
等の個体商品(例えば図示のような缶C)を当該組成物
のコート層表面にセット(装着)するまでの間は、前記
コート層が乾燥もしくは固化しないことである。ちなみ
に、コート層の乾燥または固化時間はコート層の塗布厚
によっても異なる。なお前記の条件が満たせれば、これ
により、第2図および第8図の拡大図に示すように、コ
ート層そのものが包装体を構成する基紙11aの紙層内
部へ浸透してアンカー効果が生ずると共に、該コート層
の表面に装着(セット)された缶等の個体商品Cが、該
コート層(塗膜)12等の内部へ自重により喰い込んで
、−秤の埋め込み現象が起り、耐撮動性の向上に役立つ
■乾燥後のコート層は、缶、瓶等の個体商品に対して軽
度の接着性を有するが、個体商品を取出す際の外力に対
する関係では容易に剥離し、しかも個体商品にはコート
層が付着しない性質を有すること。
■乾燥後のコート層皮膜は、強靭で弾力性を有し、缶等
の振動で皮膜が破壊しないこと。
■コート層形成組成物は、外観、臭気等において不快感
を与えるものでなく、また缶等の個装商品の材質、塗装
、ラベル、蓋あるいは個体商品等に悪影響を与えないこ
と。
ところで、後記の各実施例に示すコート層組成物は、何
れも前記の条件を満たすものであるが、本発明において
は、必ずしも前記各条件をすべて満たす必要はなく、段
ボール箱等の包装体に対して接着性を有すると共に、個
体商品に対してはストリッパブル性を具備しておればよ
い。それ以外の条件は程度問題として捉え、出来るだけ
満足させるようになせば足りる。
コート層形成物質としては、市販の有機フィルム形成性
物質が使用可能である。すなわち、蛋白質、多糖類、液
体歴青材料、乾性油、ゴムまたは誘導体、ワックス、天
然樹脂および誘導体、アミノブラスト、フェノプラスト
、エポキシ樹脂、ケトン樹脂、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、炭化水素樹脂、ビニル樹脂、ポリア
クリレート、ケイ素樹脂等である。
また、ストリッパブル性を附与する物質としては、無機
微粉末、コロイダルシリカ、ワックス、界面活性剤、可
塑剤、各種油類等を挙げることができる。なお、接着性
(粘着性)を調整する物質としては、ロジン誘導体、フ
ェノール樹脂、テルペン樹脂等、通常タッキファイヤ−
(tackifier)と称されている物質を用いるも
のである。これらの物質から上記諸条件を充たす組成物
を得るには、目的と用途に応じ振動試験、実用試験等に
より適宜選択して、その組成を決定すればよい。
更にまた前記組成物は、水溶液、水分散液、エマルジョ
ン、溶剤、溶液、非水分散液等の塗工可能な形態で調製
することが必要であるが、好ましくは水性タイプとする
のを可とする。
ちなみに、当初は液状の組成物で、反応の進行に伴ない
硬化してコート層を形成する物質、例えばアルキッド、
不飽和脂肪酸、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ウレタン樹
脂等はこの限りでない。
また上記の各組成物は適切な選択により、熱溶融型(ホ
ットメルト型、ハイソリッド型)としても塗工可能であ
る。
なお、前記の組成物に対しては、必要に応じて硬化剤、
架橋剤、粘度調整剤、レベリング剤、着色剤、湿潤剤、
防かび剤、防錆剤等の添加剤を加えることが出来る。
以下前記コート層形成物質の実施例について説明する。
実施例1 パンフレックス0N−28(EVAエマルジョン、クラ
レ(株)製)60部に、ストリッパブル性付与剤として
アプライドAT−3OA(コロイダルシリカ、旭電化(
株)製)20部及びフォーマスターVL(シリコン系界
面活性剤(株)サンノブコ製)3部を加えて、固形分4
9.3%、粘度960 cpのコート履用組成物を得た
。このものを第1図に示すようなりラフト紙製段ボール
箱の底面に、100μ厚(wet)で全面塗布してコー
ト層を形成させた。このコ−ト層の表面に、清涼飲料水
の250g缶(商標名:ボカリスエット)を30缶セッ
ト(載置)し、密封して包装を完了した。包装完了後2
0分経過してから、振動試験機にて水平加速度1Gを加
え、30分間振動試験を行った。試験後間箱し、観察し
たが、缶の位置ズレ、剥離、回転等は見られなかった。
前記コート層を形成しない点を除いては、前記と同様な
手法により内容物を詰めて比較試験を行ったところ、試
験中の振動により缶の位置ズレや回転が観察され、缶の
塗装にも傷みを生じていた。
振動試験を行った後、手で缶を取り出したが、わずかの
力で缶を取り出すことが出来、缶へのコート層の付着、
紙層の破壊等は観察されなかった。
実施例2 セメダインEH−3908(スチレンアクリルエマルジ
ョン:セメダイン(株)製)を実施例1と同様の方法で
段ボール箱の底面部に塗工してコート層を形成させた。
そしてこのコート層面に、炭酸飲料の20011ffX
li詰品(商標名:オロナミンC−大塚製薬製)を20
本セットし、実施例1と同様の方法で試験した。その結
果、瓶の位置ズレ、回転、ラベルの剥れ、損傷等は観察
されず、また手による取り出しも容易に行うことができ
た。また、コート層の版体への付着、紙箱の紙層破壊も
見られなかった。
実施例3 ネオレッツR−960(ウレタンエマルジョン:ビニル
ポリマー社製)100部に、ストリッパブル性付与剤と
して、微粉末炭酸カルシウムを添加し、コート層組成物
を得た。実施例1と同様の方法で試験を行なった。結果
は、実施例1と同様に良好であった。
実施例4 セメダイン88221 (EVA系ホットメルト:セメ
ダイン■製)をアップリケ−ターにて100μ厚、20
履幅に段ボール製の台紙(第6〜7図の符号19および
20参照)に塗布し、該ホットメルトの同化以前に清涼
飲料水の缶詰品(大板製薬(■製のポカリスエット25
0g缶、8本をセットし実施例1と同様の方法で振動試
験を行った。その結果によれば、缶の位置ズレ、回転は
観察されず、また引剥がし試験においても簡単に缶を取
外すことができ、ホットメルトの缶への付着も見られな
かった。
なお前記実施例の場合において、ホットメルトのコート
層12dの塗被厚を約500μとしておいたときには、
該ホットメルトの同化後において缶Cの巻締部分C′が
第8図に示すようにコート層に喰わえ込まれた状態とな
るので、缶の台紙に対する固定が一層確実となる。
なお前記実施例においては、コート層を包装箱または包
装用台紙の底面部に形成させた事例を示したが、このコ
ート層は包装体の天面又は側面部に形成させてもよいこ
とは既に触れたとおりである。
[効 果] 本発明によれば、上記のように包装体の少なくとも一部
に仮止めできるものであって、従来のように包装体に緊
結したり、あるいは緊縛することによって固定しようと
するものではないから、固定の効果が向上し、輸送中の
振動、i!i撃その他の要因によっては位置ズレや回転
が生じないので、それに基づく商品価値の低下を未然に
防ぐことができる。
また本発明よれば、包装体の一部または全部に単に前記
のコート層を形成させておくだけでよいから、加工が簡
単で、包装資材の節減にも寄与するので、従来の包装体
に較べてそのコストを大幅に低減させる効果もある。ま
た、商品のセットにあたっても前記コート層の表面に多
数の個体商品をそのまま並べるだけでよいから箱詰め等
の作業性もよくなり省力化にも貢献する。
更にまた、包装体の内部から商品を取出す場合において
も、前記コート層には該商品がたやすく取り出せるだけ
のストリッパブル性が附与されているので、取出しに際
しても作業性に優れる。特に本発明によれば、従来必要
としていたマルチパックのような緊結包装は不要となる
ばかりか、商品保護のための仕切りその他の内装材の使
用をも省くことが出来る点で、有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すもので、段ボール製
包装箱に缶詰量を収納した状態を表した斜視図、第2図
は同上一部の拡大断面図、第3図は、3連の小分は包装
箱に本発明を適用した場合を示すもので、その一部を切
り欠いて示した斜視図、第4図はトレータイプの包装容
器の展開図であって、底板と側板の境にコート層を形成
させた事例を示す。第5図は同上容器の組立て時におけ
る一部の拡大断面図、第6〜7図は本発明の包装体であ
る一枚の台紙表面にコート層を形成させた場合を示寸平
面図、第8図は第7図の■−■線における一部の拡大断
面図、第9〜10図は前記第6〜7図に示す台紙に缶C
をセットした上で、最終包装体とした場合を示す斜視図
、第11図は従来の包装形態の一例を示す斜視図、第1
2図は従来のマルチパックによる包装形態を示す斜視図
、第13図は、同じ〈従来の小分は包装箱の包装手順を
示す斜視図である。 11・・・段ボール箱  11a  ・・・箱の底面部
(基紙)11b  ・・・箱の天面部  12.12a
〜12d・・・コート層13a〜13c・・・小分は包
装の身箱  14・・・同蓋板15・・・半切線  1
6・・・底板  17・・・側板  18・・・フラッ
プ  19.20・・・台紙  21・・・天板  2
2・・・シュリンクフィルム  23・・・バンド本州
製紙株式会社 本州ダンボール工業株式会社 大塚食品工業株式会社 セメダイン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 個体を複数個まとめて収納する包装体において、当
    該包装体の個体と接する内壁面の一部に、前記の個体に
    対してはストリッパブル性(可剥性)を有すると共に、
    包装体に対しては接着性を有するコート層を形成させた
    ことを特徴とする商品の動き防止機能を有する包装体。 2 個体が瓶、缶、又はプラスチックボトルである特許
    請求の範囲第1項記載の商品の動き防止機能を有する包
    装体。 3 コート層を個体が接する包装体の底面に対して形成
    された特許請求の範囲第1項又は第2項記載の商品の動
    き防止機能を有する包装体。 4 包装体の底面全域または該包装体の内壁面に対して
    帯状、点状もしくはリング状にコート層を形成させた特
    許請求の範囲第1項ないし第3項記載の商品の動き防止
    機能を有する包装体。 5 コート層がストリッパブル性を有する有機フィルム
    形成物質もしくは有機フィルム形成物質にストリッパブ
    ル性付与剤および/または接着性調整剤を配合した組成
    物である特許請求の範囲第1項ないし第4項記載の商品
    の動き防止機能を有する包装体。
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