JPS6220836A - スラグ回収粉鉄用結着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はスラブから回収される粒度の小さい粉鉄を結着
するための結着剤に関する。

従来技術および問題点 溶鉱炉のスラブから回収される鉄粒子のうち粒子の粗い
ものは容易に回収でき、製鋼原料などとして再利用され
る。しかしながら、粒子の細かいもの、特に１ｍｍ以下
のものは、回収が困難なばかりでなく、回収できても炉
に投入するまでのハンドリング性が困難な上、投入の際
、集塵機に吸い込まれ炉に落ちないため、集塵機の負担
となる。

従って現在この微細な鉄粒子が有効に使用されないため
問題となっている。

このようなスラグ回収粉鉄を有効に使用するには適当な
結着剤で粉鉄を結着し、鉄ペレットとするのがよい。

一方、鉄鉱石の運搬時の粉塵発生を防止する方法として
、粉塵をポルトランドセメント、ピッチなどて結着する
方法が知られている。

しかしながらこれらの結着剤でスラグ回収粉鉄を結着す
るときは、該粉鉄が比較的均一な粒径を有していること
、および形状か扁平でなく、球形に近いため、粒子間空
隙が大きく、多量の結着剤を必要とし、不経済であるの
みならず、結着剤の種類によっては、例えばセメント等
を用いると、粉鉄の品質を著るしく落すこととなる。

回孝点を解決するための手段 本発明はポリビニアルコールおよび／またはポリアクリ
ルアミドを育効成分とするスラグ回収粉鉄用結着剤を提
供する。

本発明結着剤により効果的に結着し得るスラグ回収粉鉄
は鉄鋼スラグ、製鉄スラグ、脱硫スラグ、溶鉱炉からの
スラブから回収した粉鉄である。この粉鉄は粒度分布が
狭く、粒子空隙が大きい。鉄分は約９０％以上、通常９
５％以上含まれており、この有効利用が望まれている。

この有効利用のためにはこれを更に結着して結着もしく
は融着してより大きい粒径として回収することが望まし
い。

しかしながら、前述した如く、粉鉄は多くの粒子空隙を
有しているため、結着剤を使用しても結着剤が粒子空隙
に吸収され有効に利用されないという問題かあった。本
発明ではその結着剤として比較的粒子空隙に融着されず
粉鉄粒表面で表面に電着する性質を有ずろ結着剤を用い
ることにより上記問題を解決した。

本発明に用いる樹脂は熱可塑性樹脂、特にビニル重合系
樹脂である。特に好ましい樹脂はポリビニアルコールお
よび／またはポリアクリルアミドであるポリビニルアル
コールは重合度１００〜５０００、特に３００〜３００
０程度のものが適当てあり、ケン化度は８５％以上のも
のが適当である。

ポリアクリルアミドとしては純粋なポリアクリルアミド
であってもよいが部分的にアクリル酸エチル等のエステ
ル類の共重合体、またはポリアクリル酸等との共重合体
であってもよい。ポリアクリルアミドの部分ケン物てあ
ってもよい。またメタクリル酸、メタクリル酸アミド、
メタクリル酸エステル等との部分共重合物であってもよ
い。少なくともアクリルアミドをモノマー構成成分の７
０モル％以上含何しているのが好ましい。ポリアクリル
アミドの分子量は５０００〜＋０００００、特に１００
００〜５００００が好ましい。本発明において、ポリビ
ニルアルコールとポリアクリルアミドを併用してもよく
、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル／アクリル酸共重合
体、アクリル酸マレイン酸共重合体等のビニル系重合体
または共重合体を併用してもよい。

本発明において上記ポリビニルアルコールおよび／また
はポリアクリルアミドは水溶液、水性エマルジョン、親
水性何機溶剤を含む水溶液、何機溶剤溶液として使用し
てもよい。本発明粉鉄用結着剤は鉄用防錆剤、例えば亜
硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩、エタノールアミン、ジェ
タノールアミン等のアルカノールアミン類、カプリン酸
ナトリウム、カプロン酸ナトリウム等の中級脂肪酸塩、
１）−ｔｅｒｔ−ブヂル安息香酸ナトリウム等のアルキ
ル安９、香酸ナトリウム塩等を配合してもよく、また鉄
との濡れ性を改良するため湿潤剤、例えばアルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸
ナトリウム等を配合してもよい。

結着剤の使用量は純分換算で粉鉄の０．１〜５重量部、
より好ましくは０．３〜１．０重量部である。

本発明結着剤はこれをスラグ回収粉鉄に加え、十分混練
し、所定の大きさの容器に入れ、常温または加熱下、例
えば、１０〜２００℃で約０．５ｔ／Ｃ肩２〜ｌｏｔ／
ｃ肩２、より好ましくは、２〜５ｔ／ｃｍ”の圧力で加
圧成形する。０　、５　ｔ／ｃ１Ｍ２以下でも成形体を
得ることはできるが、得られた乙のは脆＜　ｌ　Ｏｔ／
ｃｍ２以下で成形すると設備が大型化しランニングコス
ト高になる。

加圧成形は上記のプレス成形の他、振動しながらプレス
してらよく、またブリケットマシンを用いて行ってもよ
い。本発明で得られたスラグ回収粉鉄の加圧成形体は種
々の大きさのものを得ろことができ、強度３０ｋｇ／ｃ
ｍ２以上で、通常の搬送に支障なく、また電気炉用塗材
として用いてち除塵材によって除去されろことがない。

また本発明結着剤は従来一般的な接着剤としてよく知ら
れているフェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ロ
ジンエステル、ウレタン系接着剤等に比へ著しく高い結
着能力を有ずろ。

以下実施例を挙げて本発明を説明する。

実施例１ 表−１に示す結着剤を用い、これを所定量スラグから回
収した粉鉄５０９に加え、ビーカーに入れ、ガラス棒で
十分混練し、第１図に示すテストピース用金型（２５φ
の円筒に入れ加圧成型した。

図中、（１）は試料、（２）は金型、（３）は加圧ヘッ
ドを示す。加圧成型した塊化物は、成型直後、１０分後
、２０分後、１日後に第２図に示す装置を用いて圧壊強
度を測定した。図中、（１）試料、（４）はプレスおよ
び（５）は台座を示す。圧壊強度は試料を台座に載せ、
その円周方向よりプレスで徐々に加圧し、試料が破壊し
たときの圧力を読み取ることにより行った。

尚、スラグ回収粉鉄の粒度は以下の通りであっノじ。

９メツシュ＋１００％ １２メッンユ→−９８，２％ １６メツシユ＋６９７％ ３２メツシュ→−１５，８％ ２３メツシュ＋１５．８％ １００メッンユ＋０．１％ 以上の如くして得られた結着粉鉄の圧縮強度および落下
強度を表−２に示す。

落下強度は加圧成型した塊化物を２ｍの高さから鉄板上
に繰り返し落下させ、割れたときの回数を示した。

壜輸週 ポリビニルアルコールおよび／またはポリアクリルアミ
ドに代えて従来一般に接着剤として用いられている化合
物を用いた。使用樹脂の種類および種類を表−１に示す
。また得られた結果を表−２に示す。

□□］ 表−２ 表−２（続き） ただし、Ａ　　：　　２０に９未満 Ｂ　：　２０〜３０に９ Ｃ：　３０〜４０に９ Ｄ　：　４０〜５０＆ｇ Ｅ　　：　　５０に９以上 灸切の効果 実施例に示す結果から明らかな如く、本発明結着剤を使
用すると少量でスラグ回収粉鉄を納骨することができる
。得られた結着スラグ回収粉鉄の強度は十分高く再使用
に使用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は金型および第２図は圧壊強度試験機をそれぞれ
示す。 （１）試料　　　（２）金　型 （３）加圧ヘッド　　　（４）プレス （５）台座

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ポリビニルアルコールおよび／またはポリアクリル
   アミドを主成分とするスラグ回収粉鉄用結着剤。