JPS62207623A

JPS62207623A - 射出成形機のシリンダ背圧制御装置

Info

Publication number: JPS62207623A
Application number: JP5123786A
Authority: JP
Inventors: Ideo Kameda; 亀田　威出雄; Shigetoshi Shimoo; 下尾　茂敏
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1986-03-08
Filing date: 1986-03-08
Publication date: 1987-09-12
Also published as: JPH0422131B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は射出成形機のシリンダ背圧制御装置に関する
ものである。

（従来の技術）射出成形機において、スクリュ後退時のシリンダ背圧を
制御するための従来例としては、例えば「油圧技術便覧
」　（昭和５１年１月３０日、日刊工業新聞社発行）の
第７３９頁に記載された装置を挙げることができる。い
まこの装置を模式的に第３図に示すが、図において、１
は射出シリンダを示しており、この射出シリンダ１内に
ピストン２が往復動自在で、かつ回転可能に配置されて
いる。ピストン２には先端側へと延びるスクリュ３が固
着されており、またピストン２の後端側は、ロンド４を
介して液圧モータ５に接続されている。なお６は加熱筒
、７はノズル、８はホッパをそれぞれ示している。そし
て上記射出シリンダ１の前室１ａには、ライン９が接続
されると共に、このライン９には第１方向切換弁１０が
接続され、この第１方向切換弁１０によって上記前室１
ａをポンプライン１１とタンクライン１２とに切換連通
し得るようなされている。また上記射出シリンダ１の後
室ｌｂには、ライン１３が接続されると共に、このうイ
ン１３には第２方向切換弁１４が接続され、この第２方
向切換弁１４によって上記後室１ｂをポンプライン１５
とタンクライン１６とに切換連通し得るようなされてい
る。なおこの第２方向切換弁１４は、液圧モータ５に接
続されたライン１７を、ポンプライン１５とタンクライ
ン１８とに切換連通させる機能をも有するものである。

そして上記射出シリンダ１の後室１ｂに切換連通するタ
ンクライン１６には、ノーマルクローズド形の電磁式リ
リーフ弁１９が介設されているが、このリリーフ弁１９
はスクリュ３の後退時に、ピストン２の背圧を制御する
ためのものである。なお図において、２０は液圧ポンプ
を、２１〜２４はそれぞれタンクを示している。

上記装置においては、第２方向切換弁１４をシンボル位
置Ｓ１に切換えたときには、上記射出シリンダ１の後室
１ｂはポンプライン１５に、また上記液圧モータ５はタ
ンクライン１８にそれぞれ連通することから、上記スク
リュ３は回転の停止した状態で加熱筒６内に進入するこ
とになる。一方、上記第２方向切換弁１４をシンボル位
置ｓ２に切換えると、射出シリンダ１の後室１ｂはタン
クライン１６に、また液圧モータ５はポンプライン１５
にそれぞれ連通することから、上記スクリュ３は液圧モ
ータ５によって回転駆動されると共に、スクリュ３はこ
の回転時の反力によって後退することになる。そしてこ
の後退時のスクリュ３の後退速度が、上記シリンダ１の
後室ｌｂ内の流体圧力、すなわちリリーフ弁１９の設定
圧力によって調節されるのである。

（発明が解決しようとする問題点）ところで上記装置においては、上記スクリュ３の後退時
の背圧制御に関して、次のような欠点がある。それは、
従来装置においてはノーマルクローズド形のリリーフ弁
１９を使用しているために、その設定圧力を最低にした
としても、タラワキング圧力等の関係から、背圧を零圧
から制御し得ないということである。このことは換言す
れば、ピストン２が最も後退した状態において、シリン
ダｌの後室１ａ及びそれからリリーフ弁１９に至るライ
ン１３．１６内に残圧が生ずるということであり、この
ように残圧の生ずる結果、スクリュ３は最後退位置にて
静止し得す、上記残圧によって最後退位置から先端側へ
と移動し、これにより熔融樹脂の一部がノズル７から漏
出してしまうという不都合な現象が生ずるに至っている
。

この発明は上記した従来の欠点を解決するためになされ
たものであって、その目的は、スクリュ後退時における
シリンダ内の背圧を零圧から制御でき、そのため熔融樹
脂がノズルから漏出するという上記不具合を解消するこ
との可能な射出成形機のシリンダ背圧制御装置を提供す
ることにある。

（問題点を解決するための手段）そこでこの発明の射出成形機のシリンダ背圧制御装置に
おいては、スクリュ３の後退時にシリンダ１ｂをタンク
２４へと連通させる戻りライン１６にノーマルオーブン
形の圧力制御弁２５を介設し、この圧力制御弁２５のバ
ネ室２６には上記戻りライン１６の流体圧力を作用させ
ると共に、これとは相対向するパイロット室２７にはポ
ンプライン等の圧力源１５．３１の流体圧力をパイロッ
トライン２８を介して作用させると共に、上記パイロッ
トライン２８には該ライン２８の流体圧力を制御するた
めの圧力制御手段３０を接続しである。

（作用）上記した装置においては、圧力制御手段３０にてパイロ
ットライン２８内の流体圧力を調整することによって、
戻りライン１６、つまりシリンダ背圧の制御を行なうこ
とが可能である。この場合、圧力制御弁２５としてノー
マルオーブン形のものを使用しているので、パイロット
ライン２８内の圧力を、バネカ相当圧以下に設定すれば
、シリンダ背圧を零圧に制御し得ることになる。

（実施例）次にこの発明の射出成形機のシリンダ背圧制御装置の具
体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。

第１図に第１実施例を示すが、図のように全体の構成は
、前記従来例と概略同じであって、射出シリンダｌを有
すると共に、この射出シリンダ１内にはピストン２が往
復動自在で、かつ回転可能に配置されている。ピストン
２には先端側へと延びるスクリュ３が固着されており、
またピストン２の後端側は、ロッド４を介して液圧モー
タ５に接続されている。なお６は加熱筒、７はノズル、
８はホッパをそれぞれ示している。そして上記射出シリ
ンダ１の前室１ａには、ライン９が接続されると共に、
このライン９には第１方向切換弁１０が接続され、この
第１方向切換弁ＩＯによって上記前室１ａをポンプライ
ン１１とタンクライン１２とに切換連通し得るようなさ
れている。また上記射出シリンダ１の後室１ｂには、ラ
イン１３が接続されると共に、このライン１３には第２
方向切換弁１４が接続され、この第２方向切換弁１４に
よって上記後室１ｂをポンプライン１５とタンクライン
１６とに切換連通し得るようなされている。なおこの第
２方向切換弁１４は、液圧モータ５に接続されたライン
１７を、ポンプライン１５とタンクライン１８とに切換
連通させる機能をも有するものである。

そして上記射出シリンダ１の後室１ｂに切換連通ずるタ
ンクライン１６には、スクリュ３の後退時にピストン２
の背圧を制御するための背圧制御装置Ａが接続されてい
る。すなわち上記タンクライン１６に、ノーマルオーブ
ン形のリリーフ弁２５が介設されており、そのバネ室２
６には、該リリーフ弁２５前位のタンクライン１６の流
体圧力が導かれ、一方このバネ室２６とは相対向するパ
イロット室２７には、上記液圧モータ５に接続されたう
イン１７の流体圧力が、パイロットライン２８を介して
導かれているのである。そして上記パイロットライン２
８には、圧力補償付流量制御弁２９が介設されると共に
、この流量制御弁２９と上記リリーフ弁２５との間から
分岐する分岐ライン２８ａには、電磁式のリリーフ弁３
０が介設されている。このリリーフ弁３０は、パイロッ
トライン２８内の流体圧力を制御する圧力制御手段とな
るものであって、その２次側はタンク２４へと連通して
いる。なお図において、２０は液圧ポンプを、また２１
〜２４はそれぞれタンクを示している。

次に上記した背圧制御装置Ａの作動状態について説明す
る。まず、第２方向切換弁１４をシンボル位置Ｓ１に切
換えたときには、上記射出シリンダ１の後室１ｂはポン
プライン１５に、また上記液圧モータ５はタンクライン
１８にそれぞれ連通ずることから、上記スクリュ３は回
転の停止した状態で加熱筒６内に進入することになる。

一方、上記第２方向切換弁１４をシンボル位置Ｓ２に切
換えると、射出シリンダ１の後室１ｂはタンクライン１
６に、また液圧モータ５はポンプライン１５にそれぞれ
連通することから、上記スクリュ３は液圧モータ５によ
って回転駆動されると共に、スクリュ３はこの回転時の
反力によって後退することになる。このとき、上記パイ
ロットライン２８においては、流量制御弁２９の前位に
はポンプライン１５の流体圧力が作用し、また流量制御
弁２９の後位は、パイロットライン２８に接続されたリ
リーフ弁３０での設定圧力に維持されることになる。

この結果、上記タンクライン１６に介設されたリリーフ
弁２５においては、パイロット室２７内の流体圧力Ｐ１
と、バネ室２６側の流体圧力（タンクライン１６内の流
体圧力Ｐ２とバネ３２のバネカ相当圧力Ｐ３との和（Ｐ
２＋Ｐ３）　’）とにスプール（図示せず）を応動させ
、タンクライン１６、つまり射出シリンダ１の後室ｌｂ
内の流体圧力Ｐ２を（ＰＩ−Ｐ３）に維持するような作
動をなす。すなわち上記パイロットライン２８に接続さ
れたリリーフ弁３０の設定圧力を調整することによって
、ピストン２の背圧を制御することが可能となるのであ
る。そしてこの場合、上記リリーフ弁３０による設定圧
力Ｐ１を、バネ３２によるバネ力相当圧力Ｐ３以下に設
定した場合には、タンクライン１６のリリーフ弁２５が
ノーマルオープン形のものであることから、タンクライ
ン１６内の流体圧力を零圧にすることが可能である。つ
まり上記ピストン２の背圧を零圧から制御することが可
能となる訳であり、この結果、従来のようにシリンダ１
の後室ｌｂ内の残圧によってスクリュ３が最後退位置か
ら移動してしまうというような現象を防止でき、そのた
め熔融樹脂の漏出という不具合を解消し得ることになる
のである。

第２図にはこの発明の第２実施例を示すが、これはパイ
ロットライン２８の１次側を他の液圧ポンプ３１に接続
し、この液圧ポンプ３１を作動流体の圧力源としたもの
である。すなわち上記パイロットライン２８においては
、制御したい背圧よりもやや高い、例えば数ｋｇｆ／ｃ
ａｌ高い流体圧力があればよい訳であり、そのため第２
図のように別の液圧ポンプ３１を圧力源としたり、ある
いは図示しないが、他の圧力ラインでの流体圧力を圧力
源として利用してもよいのである。なお第２図に示す装
置のその他の構造及びその作用は、第１実施例と同様で
あるために、同一部分を同一符号で示してその説明を省
略する。

（発明の効果）この発明の射出成形機のシリンダ背圧制御装置は、上記
のようにノーマルオープン形の圧力制御弁を使用し、そ
のパイロット室に作用する流体圧力を調整することによ
ってシリンダ背圧を制御するようにしであるので、該背
圧を零圧から制御することが可能となる。この結果、従
来装置において生じていたスクリュの最後退位置からの
移動という現象の発生を防止でき、そのため溶融樹脂の
ノズルからの漏出という不具合を防止することが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の射出成形機のシリンダ背圧制御装置
の第１実施例を示す回路図、第２図はその第２実施例の
回路図、第３図は従来例の回路図である。Ａ・・・背圧制御装置、１・・・射出シリンダ、１ｂ・
・・後室、３・・・スクリュ、１５・・・ポンプライン
、１６・・・タンクライン、２５・・・リリーフ弁、２
６・・・バネ室、２７・・・パイロット室、２日・・・
パイロットライン、３０・・・リリーフ弁、３１・・・
液圧ポンプ。特許出願人　　　　　　　ダイキン工業株式会社＠／図４背圧番１有川灸置第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１、スクリュ（３）の後退時にシリンダ（１ｂ）をタン
ク（２４）へと連通させる戻りライン（１６）にノーマ
ルオープン形の圧力制御弁（２５）を介設し、この圧力
制御弁（２５）のバネ室（２６）には上記戻りライン（
１６）の流体圧力を作用させると共に、これとは相対向
するパイロット室（２７）にはポンプライン等の圧力源
（１５、３．１）の流体圧力をパイロットライン（２８
）を介して作用させると共に、上記パイロットライン（
２８）には該ライン（２８）の流体圧力を制御するため
の圧力制御手段（３０）を接続したことを特徴とする射
出成形機のシリンダ背圧制御装置。