JPS62205034A - 生物活性抗腫瘍抗体による腫瘍療法 - Google Patents

生物活性抗腫瘍抗体による腫瘍療法

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JPS62205034A
JPS62205034A JP62037706A JP3770687A JPS62205034A JP S62205034 A JPS62205034 A JP S62205034A JP 62037706 A JP62037706 A JP 62037706A JP 3770687 A JP3770687 A JP 3770687A JP S62205034 A JPS62205034 A JP S62205034A
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tumor
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の分野 本発明には(a)腫瘍細胞の表面上の糖脂質抗原を指向
し、ら)補体を活性化するか、および(または)抗体依
存性細胞障害を仲介して抗体が結合する腫瘍細胞の溶解
を生じることができる抗体が含まれる。本発明の抗体は
腫瘍の治療に使用することができる。
(2)発明の背景 (2,1)腫瘍細胞抗原および抗腫瘍抗体腫瘍細胞はこ
れに対応した正常細胞には存在しないかまたは小量存在
する一定の抗原を発現する。
この多(は分化抗原であり、腫瘍および一定胚細胞によ
り共有される。腫瘍中に、十分な選択性をもって出現す
る抗原のあるものは治療剤の可能な標的として役立つこ
とができる。これは最近、これに関して最も研究された
ヒト腫瘍の1つである悪性黒色腫〔ヘルストロムほか(
Hellstrom andHellstron)、「
ガン研究にみける業績(Acoomplishment
 in Cancer Re5earch)−1934
受賞年、ゼネラル・モーターズ・癌研究基金」、フォー
トナーはか(J、G、Fortner & J、 E、
Rhoads)編、ジェー・ビー・リッピンコット社(
J、B、LippincottCompany 5Ph
iladelphia、 l 985、p216〜24
0 〕、並びに他の腫瘍〔バーチエルほか(Burch
ell andTaylor−Papadimitri
ou) 、パルドウインはか(RoW、 Baldwi
nand V、 S、 Byer’s)編、「腫瘍検出
および薬物標的代車クローン性抗体(Monoclon
alAntibodies for Tumor De
tection and DrugTargeting
) J 、アカデミツク・プレス(AcademicP
ress)、1985、ppl 〜15;ケムスヘッド
(Kemshead)、止揚、pp、281〜302)
について論評された。
多くの抗体は正常組織よりもヒト腫瘍により多量に発現
される細胞表面抗原に対して作られた。
細胞表面抗原に対する抗体が補体の存在下に腫瘍細胞に
対して細胞毒性であることができること〔ヘルストロム
()lellstrom) ほか、1962、プログレ
ス・イン・アレルギー(Progr、Allergy)
  9:158〜245〕および若干の抗体が抗体依存
性細胞障害を仲介できること〔バールマン(Perlm
ann)ほか、1969、アトパンシス・イン・イムノ
ロジー(Adv、Immunol、 )、11:117
〜193、マクレナン(Maclennan) ほか、
1969、イムノロジー(Immunol、 )、17
:897〜910;シュルザク(Shurzak)ほか
、1972、ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・
メディシン(J、)Exp、 Med、) 、135 
:997〜1002 ;ボラック (Pollack)
ほか、1972、インターナショナル・ジャーナル・オ
ブ・カンサー(Int、 J、Cancer)、9:3
16〜323]もまた十分に立証された。初めの場合に
適当な補体源(一般にウサギまたはモルモット)、後者
の場合にエフェクター細胞源(一般にマウス由来)が必
要である。
腫瘍関連抗原に対する抗体は、そのような抗原に対する
抗体が補体源としてヒト血清の存在下に腫瘍細胞を殺す
ことができる証拠のように〔ヘルストロム()lell
strom) ほか、1985、プロシーディングズ・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス
(Proc、Natl、Acad、 Sci、 )、8
2:1499〜1502 ;ヘルストロム(Hells
trom)ほか、1985、単クローン性抗体および癌
療法(Monoclonal Antibodies 
and CancerTherapy)、USCLAシ
ンポジア・オン・モレキュラー・アンド・セルラー・バ
イオロジー(USCLA  Symposia on 
、Mo1ecular and CellularBi
ology)、Vol、 27、ppl 49〜164
、アラン・アール・リス社(Alan R,Li5sS
Inc、 、NY) )、ヒトエフェクター細胞の存在
下にヒト腫瘍細胞を殺すことができることは極く最近明
らかにされたことである〔ヘルストロム(Hel Is
trom) ほか、1931、Int、J、Cance
r、 27 : 281〜285,1 。
(2,3)放射性同位元素、毒素または薬物の担体とし
て抗腫瘍抗体の治療使用 抗癌剤を製造する魅力的方法には抗体を放射性同位元素
で標識する〔ラルソン(Larson) ほか、198
3、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲー
ション(J、Cl1n、 Invest、 )、72:
2101〜2114 ;オーダー(Order)ほか、
1984、コンプル・セル・(Compr、Ther、
)、10:9〜18;カラスキーo (Carrasq
uillo)ほか、1984、カンサー・トリートメン
ト・レポート(Cancer Trent+r+ent
 Reports)、68:317〜328;ドナルド
(de Nardo)ほか、1985、インターナショ
ナル・ジャーナル・オブ・ラジェーション オンコロジ
ー、バイオロジー、フィジックス(Int、 J、 R
adiation [Incology、Biol、P
hys、 )、11:335〜348〕か、あるいは毒
素〔ヤンセン(Jansen)ほか、1982、イムノ
ロジカル・レビx −(Immunol、 Rev、)
、62 185〜216;ビテックほか(Vitett
a and口hr)、1984、トランスプランテーシ
ョン(Transplant)、37:535〜538
〕、あるいは抗癌薬〔ゴースト(Ghost) ほか、
ブリテイッシニ・メディカル・ジャーナル(Brit 
Med、J、) 、3 : 495〜499 ;ハーウ
イッッ(Hurwitz)  ほか、1975、カンサ
ー・リサーチ;1175〜1181;ローランド(Ro
wland)ほか、1985、カンサー・イムノロジー
・アンド・イムノセラビイ(Cancer Immun
ol・Immunothey、)、19:1〜7〕に抗
体ヲ抱合スルことが含まれる。抗体は特異性を与え、同
位元素または薬物は腫瘍を破壊する能力を与える。しか
し、この方法の不利益は抗癌薬および放射性同位元素が
、ともに正常組織に対して高水準の毒素を有する事実で
ある。従って種々の器官例えば腎臓、肝臓または骨髄中
の非特異性とり込みが重篤な副作用を生ずることになる
(3〕発明の概要 本発明は腫瘍細胞の表面における糖脂質抗原を指向し、
血清補体の活性化および(または)ヒトエフェクター細
胞による抗体依存性細胞障害の仲介をすることができる
種類の免疫グロブリンに属する抗体に関する。本発明の
抗体は試験管内および生体内の両方でこれらの抗原を発
現する腫瘍細胞を溶解できる。
本発明はまた本発明の抗体を治療剤として使用して生体
内で腫瘍を治療する方法を指向する。生体内に投与後、
本発明の抗体は糖脂質抗原を発現する腫瘍細胞に優先的
に結合する。腫瘍細胞に結合すると血清補体が活性化さ
れるか、または抗体依存性細胞障害を仲介して腫瘍細胞
の溶解を生ずる。
本発明の方法は、正常組織に対し高水準の毒性を示す放
射性同位元素および(または)毒素を要しないので、抗
体接合体の使用を含む技術にまさる若干の利点を提供す
る。さらに本発明の非修飾抗体分子の正常組織による非
特異的とり込みが療    法の副作用を最小にとどめ
ることが出来る。
(3,1)定義 次にあげた語は示した意味を有する: ADCC=抗体依存性細胞障害 (4)発明の詳細な説明 本発明には(a)腫瘍関連糖脂質抗原を指向し、ら)抗
体分子が結合する腫瘍細胞の溶解を媒介できるサブクラ
スまたはアイソタイプに属する抗体の使用に基づく方法
が含まれる。より特定的には、これらの抗体は糖脂質腫
瘍関連抗原と結合すると血清補体を活性化し、および(
または)エフェクター細胞例えばナチュラルキラー細胞
またはマクロファージを活性化することにより抗体依存
性細胞障害(ADCC)を仲介するサブクラスまたはア
イソタイプに属しよう。
本発明はまた、これらの抗体をその自然形態でヒト腫瘍
の療法に使用することを指向する。例えば、腫瘍関連細
胞表面糖脂質抗原と称する多くのIgG2aおよびIg
G 3マウス抗体を腫瘍療法のために生体内に使用でき
る。事実、多くの腫瘍関連糖脂質抗原が存在し〔ハコモ
IJ (Hakamori)、1984、アン・レブー
イムノル−(Ann、 Rev。
Immunol、) 、2 : 103〜l 26) 
、若干の抗体は、ここに記載するL6のように、広スペ
クトルのヒト腫瘍と反応するので、抗体およびその治療
 “使用は一般的適用性を有する。
(4,1)発明の抗体分子の特徴 抗体の生物学的活性は抗体分子のFc領域により広い範
囲まで決定されることが知られている〔ウアニs−ほか
(IJannue and Benacerraf )
、1984、免疫学テキストブック(Textbook
 ofImmunology) 、2版、ウィリアムズ
ほか(WilliamS1!1ilkins)、12章
、p9.218〜238)、これには補体を活性化し、
ナチュラルキラー細胞またはマクロファージにより作用
される抗体依存性細胞障害(ADCC)を媒介する能力
が含まれる、異なる種類およびサブクラスの抗体はこの
点で異なり、本発明によれば、所望の生物学的活性を有
する種類の抗体を選択すべきである。例えば1gG3お
よびIgG2aクラスのマウス免疫グロブリンは同族抗
原を発現する標的細胞に結合して血清補体を活性化でき
る。
一般にIgG2aおよびIgG 3サブクラス、並びに
場合によりIgG  1の抗体はADCCを仲介するこ
とができ、IgG 3、IgG2aおよび1g34 サ
ブクラスの抗体は結合して血清補体を活性化する。補体
活性化は一般に少くとも2つの1g6分子の標的細胞上
非常に接近した結合を必要とする。しかし、単に1つの
1gM分子の結合が血清補体を活性化する。
本発明は、一部は特定抗体サブクラスにより仲介される
腫瘍細胞溶解の有効性が、抗体が指向する腫瘍抗原の型
により異なることを見出したことに基く。例えば、腫瘍
細胞表面糖脂質抗原を指向し、補体源としてヒト血清、
またはエフェクター細胞源としてヒトリンパ細胞の存在
下にヒト腫瘍細胞の殺作用を仲介できる若干のマウスI
gG 3またはIgG2a抗体が認識されている。これ
に対して同じ腫瘍細胞上のタンパク質抗原を指向する同
じサブクラスの抗体は有効ではない。
補体活性化および(または’)ADCCによる腫瘍細胞
標的の溶解を仲介する個々の抗体の能力は実施例に記載
される試験系を用いて検定することができる。
従って、問題の腫瘍細胞は試験管内で成長させて標識す
ることができ、抗体は、血清補体と、または抗原抗体複
合体により活性化できるリンパ球と組合せて腫瘍細胞培
養に添加される。標的腫瘍細胞の細胞溶解は溶解した細
胞から遊離される標識により検出される。事実、抗体は
患者自身の血清を補体源としておよび(または) リン
パ球を用いてスクリーンすることができる。試験管内試
験で補体を活性化できるかまたはADCCを仲介できる
抗体は次にその特定患者に治療的に使用できる。
事実上任意由来の抗体を、それが腫瘍関連糖脂質抗原を
規定し、補体を活性化するかまたはADCCを仲介でき
れば本発明により使用することができる。単クローン性
抗体は連続的にアンプルで供給できる利点を有する。事
実、マウスを腫瘍関連糖脂質抗原で免疫処置し、そのよ
うな抗原に対し抗体を作るハイブリドーマを作り、ヒト
補体の存在下に腫瘍細胞を溶解できる抗体を作るハイブ
リドーマを選択し、ここに記載する手順と同様の手順を
用いることにより、多様のヒト腫瘍と反応し、溶解でき
る抗体のパネルを速やかに決定することが可能であろう
本発明はマウス単クローン性抗体の使用を示すけれども
、本発明はそれに限定されず、事実、ヒト抗体を用いる
ことができ、それが好ましいことを証明できる。そのよ
うな抗体はヒトハイブリドーマを用いることにより〔コ
ート(Cote)ほか、1983、Proc、Natl
、Acad、5ci1.80 :2026〜2030〕
またはヒ)B細胞をEBVウィルスで試験管内形質転換
により〔コール(Cole)ほか、1985 、Mon
oclonal  Antibodies and C
ancerTherap’J %アラーン・アール・リ
ス(A11arrR。
1iss pp、 77〜96)〕得ることができる。
事実、本発明によれば、適当な抗原特異性のマウス抗体
分子からの遺伝子、並びに適当な生物学的活性(例えば
ヒト補体の活性化およびADCCの仲介をする能力)を
有するヒト抗体からの遺伝子をスプライシングすること
による「キメラ抗体」の製造に最近開発された技術〔モ
リソン(Morrison)ほか、l 984、Pro
c、Natl、Acad、5ci1.81 :6851
〜6855;ノイバーガー(Neubarger)ほか
、1984、ネーチ+ −(Nature)、312:
604〜608;タケダ(Takeda)ほか、198
5、Nature、 314 :452〜454]を用
いることができ、そのような抗体は、それらが細胞表面
糖脂質抗原を特異性化し、ADCCをヒトエフェクター
細胞とともに仲介し、および(または)ヒト補体を活性
化できれば本発明の範囲内にある。
(4,2)抗体の治療使用 本発明の方法を用いて機構が補体活性化溶解であっても
ADCCであっても、腫瘍細胞の溶解により腫瘍の減少
を生じる十分な量で自然抗体を投与することにより抗体
を腫瘍の治療に適用する巳とができる。
治療のための抗体サブクラスの選択は腫瘍抗原の性質に
よる。例えば、IgMは糖脂質抗原が腫瘍標的に非常に
特異的であり、正常細胞上に生じることが稀である状態
に選ぶことができる。しかし、腫瘍関連抗原もまた正常
組織中に発現される場合に非常に低い水準にもかかわら
ずIgGサブクラスを次の理由により選ぶことができる
:非常に接近した少くとも2つの1g6分子の結合が補
体の活性化に必要であるので、抗原の発現がより少なく
、従ってほとんどIgG抗体分子と結合しない正常細胞
中での補体仲介による損傷が一層少ない。さらに、1g
6分子が少量であるほどIgM分子より多く腫瘍組織に
局在化できる。
生体内補体活性化は、炎症性応答の誘発およびマクロフ
ァージの活性化を含めて種々の生物学的効果を生じる証
拠がある〔ウナニューほか(Unanueand  B
enecerraf)  、  1 9 8 4  、
 Textbook  ofImmunology、 
2液、ウィリアムズはか(Williams& Wil
kins)、12章、pp、218〜238)、腫瘍細
胞は活性化したマクロファージの細胞溶解効果に対し正
常細胞よりも一層感受性である〔フイドラーはか(Fi
dler and Po5te)、1982’、スプリ
ンガー・セミン(Springer Sem1n)、イ
ムツバソロジー(Immunopathol、) 、5
 : 161〜l 74)。
炎症を伴なう高血管拡張は種々の抗癌剤、例えば化学療
法薬、放射性標識抗体などの腫瘍中に局在化する能力を
高めることができる。従って、本発明による型特異性の
抗原−抗体組合せを多くの方法で治療に使用でき、腫瘍
細胞集団の不均一性により通常生ずる多(の問題を回避
することができる(その理由は抗原陰性細胞もまた本発
明の方法を用いて殺すことができるからである)。さら
に、そのような抗原に関する精製糖脂質抗原〔ハコモリ
()lakomor i)、1984 、Ann、Re
v、I+y++++uno19.2:103〜126〕
または抗イデイオタイプ抗体〔ネボム(Nepom)ほ
か、1985 、Proc、Natl。
Acad、Sci、  、81 :2864〜2867
 ;コブロウスキ(Koprowsk i)ほか、19
84、Proc、 Natl。
Acad、Sci、 、81 : 216〜219Fは
ヒト癌患者中の活性免疫応答の誘発に用いることができ
た。
そのような応答にはヒト補体の活性化およびADCCの
仲介をすることができる抗体の形成が含まれ、そのよう
な機構により腫瘍が破壊される。
本発明の方法を例示する実施例において、ヒト黒色腫か
らの細胞により発現されるGD3ガングリオシド抗原に
特異性である4つのIgG  3個=MG−21,2B
2、IF−4およびMG−23、並びにヒト非小細胞(
non−small call)肺癌、乳癌、および結
腸癌からの細胞により発現されるガングリオシド抗原に
特異性である1つのIgG 2〕抗体、L6が1.補体
がヒト血清の形態で与えられるかまたはエフェクター細
胞がヒト血液リンパ球の形態で与えられれば、短時間(
2または4時間S I(: r検定)でそれぞれの腫瘍
からの細胞を殺すこときができ、3つの抗体、MG−2
1、MG−23およびL6、はいずれもADCCおよび
補体依存性細胞障害を仲介する。抗GD3抗体で標的と
して使用される細胞上に発現される2つの黒色腫関連タ
ンパク質抗原、p97およびプロテオグリカンのいずれ
に対する抗体もADCCも補体依存性細胞障害反応も生
じなかった。またL6抗原を発現するヒト肺癌細胞上の
タンパク質抗原に対する抗体はADCCまたは補体依存
性細胞障害を仲介しなかった。マウス(またはヒト)リ
ンパ球の存在下にヒト黒色腫細胞でADCCを仲介する
IgG 3抗体はヌードマウス中のヒト黒色腫の小移植
組織を破壊することができたが、ADCCを仲介しない
抗体は同様に試験したときに破壊できなかった。
癌患者からの血清は播種性態であっても補体源として働
くことができた。転移筋の患者からのリンパ球はADC
Cを仲介しなかったが、しかしT細胞増殖因子に対する
暴露によりそれを仲介するようにすることができた。正
しい抗体(IgG2aまたは1gG3)および正しい抗
原(細胞表面糖脂質)の組合せが腫瘍細胞の有効な殺作
用を可能にすることができ、この機構、並びにADCC
の仲介またはヒト補体の活性化に対する抗体の能力に関
連する他の機構はヒト腫瘍療法の開発の基礎として用い
ることができる。
(4,2,1)黒色腫の治療 4つ、のIgG  3抗体:2B2、IF4、M G 
−21およびMG−23はヒト黒色腫関連GD3抗原に
強く結合することが記載されている。それらはヒトエフ
ェクター細胞と2抗体:MG−21およびMG23とを
組合せるとADCCを仲介し、補体源としてのヒト血清
の存在下に黒色腫細胞を殺す。
またマウスエフェクター細胞とともにA D CCを与
える抗体2B2がヌードマウス中でヒト黒色腫の成長を
阻害することが認められている。文献に記載された多く
の他の抗腫瘍抗体がそれらの抗原標的に関係なくこれら
の特性を欠くけれども、シx /1/ 7 (Schu
ltz)  ほか、[1983、Proc、 Natl
Acad、Sci、USA、 80:5407〜541
1)により記載された黒色腫細胞のプロテオグリカン抗
原に対する抗体は、2B2と同様と思われる抗腫瘍効果
を有することが報告された。
ヒトリンパ球を抗体に結合させ、多量のGD3抗原を発
現する細胞に対して5lCr遊離検定で試験したときに
高細胞溶解活性は、2時間後検出されたが、リンパ球ま
たは抗体単独では有効でなかった。顕著なADCCはl
 Ong/rn1の抗体用量でも、1リンパ球毎標的細
胞で認めることができた。ADCC効果は、GD3抗原
を欠く細胞が殺されなかったので抗原特異性であり、ま
たその効果は抗原陽性腫瘍細胞の添加により競争的な阻
害であった。
抗体2B2はまたエフェクターとしてマウス肺臓リンパ
球とともに有意なADCCを与えたが、しかし抗体IF
4は与えなかった。これは高水準のGD3抗原を発現す
るヒト黒色腫を移植したマウス中の2抗体の抗腫瘍活性
の研究に対して刺激を与えた。抗体2B2は処置マウス
の大部分において腫瘍成長を防ぎ、一方抗体IF4は腫
瘍阻害を与えなかった。しかし、このデータから抗体2
B2の生体内効果がADCCを経て作動すると結論する
ことができず、それは腫瘍細胞に対する直接抗体効果〔
ジポルド(Dippold)ほか、1983、Canc
er Res、  、44 : 809〜910)およ
びマクロファージ活性化を含む他の機構を有すると考え
ることができた。
抗体2B2はヌードマウス中の小(lffiln直径)
腫瘍移植組織を破壊することができ、そのADCC活性
はマウスよりもヒトのリンパ球の存在下で大きかったの
で、それはまたヒト中の小黒色腫移植組織(小転移の形
態で)を破壊できると推論できる。
これは、もし真実であれば、深く浸透した一次黒色腫従
って不十分な予後を有する患者における治療適用を有す
ることができる。進行黒色腫を有する患者(予備試験に
通常選ばれる)に関する研究はそのような患者の大部分
からのリンパ球が有意なADCCを与えない事実により
複雑である。しかし、これらの患者からのリンパ球を初
めにT細胞成長因子にさらしたときにはADCCが検出
された。
抗体2B2、IF4およびMG−21はまたへ/lzス
トロム()tellstrom)  ほか、l 985
 、Proc。
Natl、Acad、Sci、IJSA 、 82 :
1499〜1502に記載されており、この文献は参照
によりここに加入される。MG−21抗体はまた代理人
整理番号5624−013を有する同時提出同時係属米
国出願に記載され、それは参照としてここに示されてい
る。
(4,2,2)癌の治療 IgG 2a抗体、L6、は大抵のヒト非小細胞肺癌、
乳癌および結腸癌の細胞により発現されるガングリオシ
ド抗原に非常に特異性であることが記載される。L6抗
体およびそれを規定する抗原は同時係属米国出願第68
4.759号(1984年12月21日提出)および第
776、321号(1985年10月18日提出)によ
り完全に記載され、それらはいずれも参照としてここに
示されている。
L6抗体はヒトリンパ球またはマクロファージの存在下
に腫瘍標的細胞のADCCを仲介することができる。さ
らに、L6抗体はヒト血清の存在下に標的腫瘍細胞に結
合して補体を活性化することができる。従って、L6抗
体は肺癌、乳癌および(または)結腸癌の治療のために
生体内に投与することができる。
(5)単クローン性抗体の調製 次のサブセクションでは後記実施例に用いた抗体を調製
した方法を記載する。
抗体の特異性の確認に用いた結合検定は放射性標識抗体
〔ブラウン(Brown)ほか、1981、Proc、
 Natl、Acad、Sci、、78:539〜54
3〕を使用して行ない、培養した細胞(106)は、培
養基中の熱不活性化(56℃で30分)ウシ胎仔血清1
00μf中の125 )標識抗体IQ’cpmとともに
4℃で30分間インキニベートした。
PBS5f(7)添加後、細胞は250gXgでl。
分間遠心分離することによりペレットにした。上澄みを
吸出し、ペレットを125 ■について検定した。非特
異的結合の測定のために、競争者として非標識抗体10
μgを用いて平行培養を行った〔ブラウン(Brown
)  ほか、l 981 、Proc、 Natl。
Acad、Sci、 、78 : 539〜543) 
oある場合には、結合検定はプラスチック培養皿に付着
した細胞単層上で類似の方法で行なった。
(5,1)黒色腫糖脂質を指向する単クローン性抗体 黒色腫細胞の腫瘍関連糖脂質抗原を指向する抗体を調製
するため、B A L B / cマウスを黒色腫細胞
系、SK−MEL28で免疫処置し、次いでその膵臓細
胞をMS−1細胞とハイブリッド形成させた。ハイブリ
ドーマ上澄みを、黒色腫組織から分離し、前に記載した
〔イエ−(Yeh)ほか、1982、 Intj、Co
ncer、  2 9  = 2 6 9〜2 7 5
 〕 ’のようにファルコン(Falcon) 303
4マイクロ試験プレートのウェルの表面に付着したGD
3に対する結合についてスクリーンした。無関係なガン
グリオシドを対照として用いた。ハイブリドーマ2B2
およびIF4は1ハイブリドーマ形成から誘導し、ハイ
ブリドーマMG−21は異なるものから誘導した。MG
−23はMG−21に類似の特性を有する抗体である。
それらを限定した希釈により2回クローンした:すべで
ゲル拡散によりIgG  3である抗体を形成する。
比較のため、2つの異なる抗体、96.5および48.
7を用いた。前者はp97、即ちMr97.000の黒
色腫細胞系タンパク質を指向するIgG 2a抗体であ
り〔ウッドバリー(Woodbary)ほか、1980
、Proc、Natl、Acad、Sci、USA、 
? 7 : 2183〜2186 ;プラウ’/ (B
rown)ほか、1981、ジャーナル・オブ・イムノ
ロジー(J、Immunol、 )、127 :539
〜546)、後者は大部分の黒色腫により発現されるプ
ロテオグリカン抗原に特異性のIgG 2b抗体である
〔ヘルストロム〕ほか、1983、J。
Immunol、、130 :1467〜1472:1
.これらの抗体は、前記試験においてヌードマウス中の
ヒト黒色腫の有意なADCCまたは阻害を与えなかった
一!=770−ス(Sepharose)  CL−4
B Cファルマシア(Pharmacia)製〕に共有
結合した球菌タンパク質Aのカラム上で0.1Mクエン
酸塩援衡液、pH3,5または4.5〔ブラウン(Br
own)ほか、1981、J、 Immunol、、1
27:539〜546)で溶離することにより抗体をア
フィニティー精製した。
黒色腫に対する抗体特異性は抗体4.2に対して報告さ
れているように〔イエ−(Yeh) ほか、1982、
Int、J、Cancer、 29 : 269〜27
5;ヌープルーr ン(Nudelman)ほか、19
82、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー(J、 Rial、 Chem、)、257:127
52〜12756)培養細胞による結合検定により決定
された。特異性は凍結切片に対する免疫組織研究〔ガリ
ーグス(Garrigues)ほか、1982、Int
、 J、Cancer。
29:511〜515〕により確認され、抗体  2B
2、IF4およびMG−21は転移黒色腫の約80%の
試料を染色し、腎臓および脳を含む正常標識は染色され
なかった;2B2に対する特異性データは発表されてい
る〔ヘルムストロム(Hellstrom)ほか、19
84、腫瘍学に対する寄与シリーズ(Contribu
tion to Oncology 5eries):
癌細胞中の遺伝子および抗原(Genes and A
ntigens 1nCancer Ca1ls) 、
li集ソリ−スミニラ−か ”(Riethmulle
r、 G、、Koprowski、 Ho、Van K
11est、S、&?Junk、 K、)、 〔カルゲ
ル、バーゼル(Karger 。
Ba5el〉〕、pp、121〜131〕。
(5,2)非小細胞肺癌糖脂質指向単クローン性抗体 L6単クローン性抗体は同時係属米国出願第684、7
59号(1984年12月21日提出)および同時係属
米国出願第776、321号(1985年10月18日
提出)に記載されているように調製され、そのそれぞれ
の出願は参照としてここに示される。
単クローン性抗体L6の調製は次に簡単に記載される。
単クローン性抗体は3刃金B A L B / cマウ
スをヒト肺腺癌2981の外植細胞で免疫処置すること
により生成させた。免疫処置は約107細胞を4回マウ
スに腹腔内に注入することにより行なった。最後の免疫
処置3日後に膵臓をとり出し、培養基中に懸濁させ、M
S−1マウス骨髄腫細胞〔コーラ−ほか(Kohler
 and Milstein) 、1975、Natu
re、 256 : 495〜497]と融合させた。
混合物を接種して1口触合細胞(クローン)由来の低密
度培養を形成した:ハイブリッド形成に用いた方法は前
にイエ−(Yeh)ほかにより記載されている(198
2、Int、J、Cancer、 29 : 269〜
275〕。
ハイブリッド細胞からの上澄みは、とりわけ細胞膜を含
む免疫処置に用いた腫瘍からの抽出物に対するELIS
A検定およびオートラジオグラフィー間接128 I標
識プロティンA検定〔ブラウン(Brown)ほか、1
979、ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソーズ
(J、Immunol、Meth、) 、31:201
〜209〕の両方を用いることによりスクリーンした。
これらの抽出物はコルシャー(Colcher)  ほ
か(1981SCancer Res、 、41:14
51〜1459;イエ−(Yeh)ほか、1982、I
nt、J、Cancer、 29 : 269〜275
]の改良法を用いて調製した。抽出物を調製するために
組織を洗浄し、PBSで懸濁させ;インタクト腫瘍につ
いてステンレス鋼スクリーンにプレスして通すことによ
りこれを行なった。この後1mMフェニルメチルスルホ
ニルフルオリド〔カルビオケム・ベーリング社(Col
biochem−Behring Corp、  、S
anDiego 、 CA)製〕を含むl mM−Na
HCO3を加え、次いで物質を氷上で均質化した。27
.000 X gで15分間遠心した後上澄みを除き、
ペレットを再びPBSに懸濁させ、1分間超音波処理し
、−70℃で貯蔵した。
細胞膜抽出物に結合する抗体を生ずるハイブリドーマを
クローンし、試験管内で拡張させ、さらに抗体特異性に
ついて試験した。この試験は免疫組織学技術〔ガリーグ
ス(Garr igues)ほか、1982、Int、
 J、Cancer、29:511〜515:lの使用
により行ない肺癌、他の腫瘍および正常ヒト組織の凍結
切片に結合する抗体の能力について試験した。
ヒト肺癌に対する明らかに特異性の抗体を生ずるハイブ
リドーマを再びクローンし、拡張させ、プリスタン感作
した3刃金B A L B / cマウスに注入し、腹
水腫瘍として成長させた。
腹水中へ分泌された抗体はプロティンAセファロース〔
アイ(By)ほか、1979、イムノヶミスト リー(
Irnmunochemistry)  、 1 5 
 :  429〜436 〕上で、ま′たはセフ7クリ
ル(Sephacryl)  S −300中のゲル濾
過により精製した。精製した抗体は、さらに細胞表面に
結合する抗体を決定するためのインタクト細胞上の免疫
組織学結合検定および放射性免疫沈降試験による追加特
異性試験を含む確認に用いた。
単クローン性抗体L6は上記の相当するハイブリドーマ
から生成された。
(6)単クローン性抗体の確認に用いた検定(6,1)
アイソタイプの決定 アイソタイプの決定に2つの方法:オクタ−ロング(O
uchter long)免疫拡散法および96ウエル
プレートで行なう検定を用いた。
オフクーロング免疫拡散法には個々のハイブリドーマ細
胞の上澄みの一部を2%寒天平板の中心ウェル中に置い
た。単一特異性ウサギ抗マウスIgアイソタイプ抗体〔
メロイ・ラボラトリ−(MeloyLab、Sprin
gfield 5Vl)製〕を外側ウェル中に入れ、平
板を室温で2時間、および4℃で一部インキユベートし
た。
軟質ポリ塩化ビニル96ウエルプレート〔コスタ−(C
ostar)製〕を0.1 mg/Mヤギ抗マウ抗マウ
ス1マ抗7℃で2時間被覆し、3%BSA溶液で37℃
で2時間カウンターコートした。次いでハイブリドーマ
上澄みを37℃で2時間インキニベートした。PBSで
洗浄した後、ウシ血清アルブミン(BSA)プレートを
、ペルオキシダーゼに結合した単一特異性ウサギ抗マウ
ス■gアイソタイプ抗体〔ザイムド(Zymed、 5
outh San Francisco、CA)製〕と
ともに37℃で2時間インキュベートした。洗浄後プレ
ートを0.1Mクエン酸塩緩衝液、pH4,5中の1m
g/−オルトフェニ゛レンジアミンおよび0.03%H
20□とともにインキユベートした。
630nmの波長における光学濃度をダイナチク(Dy
natec)  E L I S Aプレートリーダー
で測定した。  。
(6,2)抗体依存性細胞障害検定 短時間S + Cr遊離試験を標的腫瘍細胞のADCC
の検出に用いた〔サロチニ(Cerrotini) ほ
か、1974、Adv、Immunol、 18 : 
67〜132]。
5健康ヒト被験者の末梢血液リンパ球をフィニル・ハイ
パツク(Ficoll−Hypaque) 〔ヘルスト
ロム(Hellstrom)  ほか、1981、In
t、 J、 Cancer。
27:281〜285〕上で分離してエフェクター細胞
を得、SK−MEL28細胞に対する低く10%または
それ未満)ナチュラルキラー細胞反応性について予めス
クリーンし、特に示さなければリンパ球と標的細胞との
比は100:1であった。正常B A L B / c
マウスからの牌臓リンパ球もまたた2試験においてイン
キュベートした。
標的細胞(10”)を”Crの100 、UCi (I
Ci=37GBg)とともに37℃で2時間インキニベ
ートすることにより標識し、その後それらを3回洗浄し
、培地中に再び懸濁させた。標識した細胞をマイクロタ
イターV底プレート〔カタログN11l−220−25
X、ダイナチク・ラボラトリーズ(Dynateck 
Laboratories Alexandria 、
 VA)製〕中へ接種した(2 X 10’細胞毎ウエ
ル、20μβ中)。次いで精製した抗体(100μβ毎
ウエル)、次に100μβ中2X10’  リンパ球毎
ウェルを加え、また低数度のリンパ球毎ウェルおよび低
抗体濃度で試験を行なった。混合物を2〜4時間インキ
ニベートシ(表およびテキスト参照)、その後、プレー
トを400Xgで遠心分離した。
上澄みを除去し、100μl試料中の放射能をγ−カウ
ンターで測定した。毎群2反復があり、反復間の変動は
常に10%未満であった。自然遊離は検定の終りにおけ
る浸透的に溶解した標的細胞から培地中へ遊離されたc
pmと規定した。細胞障害%は以下のように計算した: (6,2,1)’Jンパ球の分離およびエフェクター細
胞のFa、認 ヒト血・液リンパ球および血清の供与体の2つの型を試
験した。最初に25〜45才の健康成人ヒト被験体を用
いた。第2に黒色腫を有する患者を試験した。ヘパリン
20車位/rnl−血液を用いて血液試料を採った後、
リンパ球をフィニル・ハイパツク〔ヘルストロム(He
llstrom)ほか、1981、Int、J、Can
cer、 27 : 281〜285 E上で分離した
試験の大部分は前に記載された〔ヘルストロム(Hel
lstrom)  ほか、1981、[nt、J、Ca
ncer、 27:281〜285〕ように、10%ジ
メチルスルホキシド(DMSO) 、20%ウシ胎仔血
清およびRPMI培養基の混合物〔グランド・アイラン
ド・バイオロジカル社(Grand l5land B
iologicalCompany 5Gtand l
5land  5NY)製〕中で凍結リンパ球について
行ない、試験前に37℃で解凍した。
エフェクター細胞をv1認するために試験を行ない、フ
ィニル・ハイパツク上で分離することにより得られたリ
ンパ球調製物をプラスチック培養フラスコ中で、37℃
で1時間インキュベートして付着細胞を除き、その後そ
れをナイロンウールカラム〔ジニリウス(Julius
)ほか、1973、ユーロビアン・ジャーナル・オブ・
イムノロジー(Bur。
J、Immunol、>  3 : 645〜369]
を通し、カラム流出液中の細胞をエフェクター細胞源と
して用いた。他の試験において、フィニル・ハイパツク
精製リンパ球を、0.1μg/10’!Jンパ球の濃度
における抗Leu−11b抗体〔ベクトン・デイッキン
7 ン(Becton−DickinsonJれ、Vi
ew、CA)製〕および1:5に希釈したウサギ血a(
補体源として)の混合物とともに37℃で1時間インキ
ユベートシた;これはナチニラルキラー(NK)細胞に
より仲介される反応性を破壊するために行なった〔トン
プソン(Thomposon)  ほか、1982、ア
メリカン・アソシエーション・フオ・クリニカル・ヒス
トコンパティビリティ・テ叉ティング(Ammeric
an As5ociation for C11nic
al Histocomp。
Testing)、第8年金、p、A23]。
(6,2,2)T細胞増殖因子によるリンパ球の処理末
梢血、液リンパ球(106/mjりを、リンパ球を試験
管内で10%ヒト細胞増殖因子[:TGF。
セルラー・プロダクツ社(Cellular Prod
ucts、 Inc。
Buffalo 、NY)製)〕、20%ヒトAB血清
および70%RPMI培地の存在下に5日間インキュベ
ートすることによりT細胞増殖因子で処理した。
(6,2,3)標的細胞 転移腫瘍からの5種のヒト黒色腫細胞系を用いた。M−
2634、を除いたすべてが、前に記載したように〔イ
エ−(Yeh) ほか、1982、Int。
J、Cancer、 29 : 269〜275 ;ヌ
デルマン(Nudelman)ほか、1982、J、B
iol、Chemo、257二12752〜12756
)行なった結合検定により高水準のGD3抗原を発現し
た。4系統、SK−MEL−28(ウッドバリー(Wo
odbury)ほか、1980、Proc、Natl、
Acad、Sci、USA、 77 : 2183〜2
186)、M  2669クローン13、M−2634
およびM−2765、を試験管内で増殖させた。試験管
内で成長せず、従ってヌードマウス中に連続移植した第
5の系統、M−2586は他系統のどれよりも良好に成
長した。ヒト肺(気管支)癌系統CH27を抗体特異性
に対する対照として用いた。それは検出可能なGD3抗
原を発現しない。
(6,3)補体仲介細胞障害検定 5ICr遊離検定を用い、補体源としてヒト血清の存在
下に黒色腫細胞を殺す抗体の能力もまた試験した。それ
はADCCに対する検定と同様に行なったがしかし非希
釈非過熱ヒト血清100μlをエフェクター細胞の懸濁
液の代りに毎マイクロテストウェルに加えた;この血清
は正常ヒト被験体から誘導した。
(6,4)全体内抗体活性試験 無胸腺ヌード(nu/nu) 2〜3月令おすマウスを
チャールス・リバー・ブリーディング・ラボラトリーズ
(Charles River Breeding L
aboratories)から人手し、コンドミニラム
設備中に配置したフィルタートップケージ中に収容した
(5マウス毎ケージ)。
マウスは両側復部にp97 〔ウッドバリー(Wood
bury)ほか、1980 、Proc、 Natl、
Acad、 Sci。
USA、77:2183〜2186)およびGD3抗原
〔イx −(Yeh)ほか、1982、Int、J、C
ancer。
29:269〜275〕の両方を発現する黒色腫M−2
586の小片(IX1mm直径)を移植した。
各試験群には5マウスが含まれた。マウスは両側部に移
植したのでこれは10「部位」に相当する。
対照群10マウス(20部位)を有した。
移植の翌日およびその後3日日毎にマウスに尾静脈を通
してリン酸緩衝溶液中の抗体1mgを注入した;この用
量は処置マウス中に過剰の抗体を与えるように選択した
。個々の群に抗体2B2、IF4または96.5あるい
はこの3つの組合せを与え、最後の群は各抗体の173
用量を注入した。
合計6回の抗体注入を3日間隔で与えた。対照群は同時
間に等容量の培地を注入した。
マウスは週3回6ケ月にわたって検査し、6ケ月の終り
までに対照マウスはすべて腫瘍で死亡した。各検査にお
いて各触知腫瘍の2垂直直径を測定して平均腫瘍直径(
±SE)を計算した;腫瘍はその平均直径が2mmまた
はそれ以上であるときに触知可能であるとみなす。デー
タは注入部位全数中の群当りの触知可能腫瘍を有した数
として表わされる。
(7)単クロー・ン抗体体MG−21 ハイブリドーマMG−21はセクション(5,1)に記
載したヒト黒色腫細胞系SK−MEL−28で免疫処置
したマウスからのマウス肺臓細胞の1ハイブリツド形成
から誘導した。単クローン性抗体MG−21はヒト黒色
腫のGD3抗原を指向するIgG  3抗体である。次
のサブセクションには抗体MG−21のADCCおよび
(または)黒色腫細胞補体仲介殺作用を誘発する能力を
示す種々の検定の結果が記載される。MG−23はMG
=21と同様の特性を有する。
(7,1)抗体依存性細胞障害検定 最初の組の試験において、GD3ガングリオシド抗原の
細胞当り100.000分子以上を発現するヒト黒色腫
細胞であるM−2669細胞系を精製λIG−21およ
び正常ヒト被験体からの末梢血液リンパ球とともにイン
キュベートした。表1に示されるデータは黒色腫標的細
胞の有意な殺作用が認められたことを示す。事実、黒色
腫標的細胞の有意な殺作用が抵抗体濃度(1μg / 
ml)および低リンパ球と標的細胞との比(10: 1
)でも認められた。対照的に、リンパ球単独、MG−2
1抗体単独または、p97、腫瘍関連タンパク質抗原、
指向する抗体96.5、およびプロテオグリカンを指向
する抗体48.7とともにインキュベートしたリンパ球
は有意な同位元素の遊離を生じなかった。
表   ■ 10 6452 NONo 1 1413 NONO 細胞障害は4時間S I Cr遊離検定で決定した。抗
体単独は細胞障害を与えず、リンパ球単独は5%または
それ未満の細胞障害を与えた。
ND:行なわず 表■の結果は正常被験体からのリンパ球を抗Leu−1
1b抗体および補体とともにインキュベートするとMG
−2!tの存在下に標的細胞を溶解する(すなわちAD
CCを仲介する) リンパ球の能力が破壊されること示
す。これはリンパ球がナチュラルキラ−(NK)細胞の
特性〔トンプソン(Thompson)ほか、1982
 、Am、As5oc、 for C1inicalH
istocomp aFesting 、第8年令、p
、A23)を有したことを示す。
表   ■ %細胞溶解6 なしく培地)      3    24補体    
     3    22ヒト癌に対する療法の開発に
おける関心を考えて、次の段階は、播種性転移を有する
患者が治療試験に対する確かな第1候補であると思われ
たので、これらの患者からのリンパ球がADCC検定に
おいてエフェクター細胞として役立つことができるかど
うかを調べることであった。表■に示されるように、そ
のような患者からのリンパ球は有意なADCCを仲介し
なかった。しかし、リンパ球を初めにT細胞増殖因子を
含む調製物とともに5日間インキエベートすれば、リン
パ球単独による有意な殺作用並びにリンパ球およびMG
−21抗体による一層大きい殺作用が認められた二表■
参照。
表   ■ 正常被験体 N−3655 ■期黒色腫 M−342 M−537 I期黒色腫 M−2031 100エフエクター細胞(リンパ球)/標的細胞表  
 ■ ■期 乳癌  10    0    2.68(7,
2)補体仲介細胞障害検定 補体源としてのヒト血清の存在下のGD3陽性黒色腫細
胞に対する抗体MG−21の細胞障害をADCC検定に
類似の、しかしリンパ球の代りに非希釈非加熱ヒト血清
を加えた4時間51(’r遊離検定を用いて測定した。
表■および表■に示されるように抗体MG21はヒト血
清の存在下に強い細胞障害効果を与えた。ヒト血清の熱
不活性化(56℃、30分間)はその効果を無効にした
表■の結果は100%までの標的細胞が抗体MG−21
およびヒト血清の両方を加えたときに溶解されたことを
示す。抗体MG−21単独およびヒト血清単独は黒色腫
細胞に対する細胞溶解効果を有さず、補体の不活性化は
細胞溶解効果を失効した。
表   V SK−λ1BL−28++十 不活性  500細胞障
害は4時間5lCr遊離検定で測定した。細胞系、H−
3021およびH−2722は検出可能量のGD3抗原
を発現しない非黒色腫である。
表■中の結果は、MG−21に対比して、M−2669
細胞、p97糖タンパク質およびプリチオグリカン中に
それぞれ強く発現される黒色腫関連抗原に特異性である
抗体96.5および48.7が補体の存在下にλ、1−
2669標的細胞を殺さなかったことを示す。
表  ■ MG−216424 96,532 48,717 抗体96.5はpl)7黒色腫関連糖タンパク質抗原に
特異性でり、抗体48.7は黒色腫関連プロテオグリカ
ン抗原をリポする;その両者はまたM −2669a的
細■;)表面上に強く発現される。
ヒト癌に対する療法の開発における関心を考えて、次の
段階は播種性転移を有する患者からの血清が適当な補体
源として抗体MG−21で役立つことができるかどうか
を調べることであった。表■中の結果はMG−21の補
体依存性細胞障害が、正常被験体からの血清よりも■期
黒色腫を有する患者から誘導された血清でわずかに一層
大きかったことを示す。
表   ■ 正常      79  57  0 ■期黒色腫M−783640 %細胞障害は0.01またはそれ以下のpで統計的に0
と異なる。抗体または血清単独を検定したときに細胞障
害が認められなかった。
(8)単クローン性抗体2B2 ハイブリドーマ2B2およびIF4はセクション(5,
1)に記載したように各ヒト黒色腫細胞系SK−MEL
−28で免疫処置したマウスからの肺臓細胞の1ハイブ
リツド形成から誘導された。
単クローン性抗体2B2はヒト黒色腫のGD3抗原を指
向するIgG 3抗体である。次のサブセクションには
黒色腫細胞の抗原依存性細胞障害を誘発し、ヌードマウ
ス中の小腫瘍移植組織を破壊する抗体2B2の能力を示
す種々の検定の結果が記載される。
(8,1)抗体依存性細胞障害検定 最初の組の試験において、細胞当り100.000分子
以上のGD3ガングリオシド抗原を発現するヒト黒色腫
細胞系を精製2B2および正常ヒト被験体またはマウス
からの末梢血液リンパ球とともにインキュベートした。
表■に示されるデータは有意な殺作用が認められたこと
を示す。
表  ■ 細胞障害は3時間II(:r遊離検定で決定したがM−
2669が標的細胞であった場合の検定は細胞障害は4
時間インキュベーシヨンで決定した。
対比のため、リンパ球単独、2B2抗体単独または、腫
瘍関連糖タンパク質抗原p97を指向する抗体96.5
、および同じ黒色腫細胞により強く発現されるプロテオ
グリカンを指向する抗体48.7とともにインキュベー
トしたリンパ球は同位元素の有意な遊離を生じなかった
。抗体2B2およびリンパ球はGD3抗原を発現しない
対照腫瘍CH−27からの標的細胞に対する効果を有し
なかった。抗体2B2はまたエフェクターとしてのマウ
ス牌1ift IJンパ球で有意なADCCを与えたが
、しかし抗体IF4でこれを与えなかった。
抗体2B2のADCC活性を5つの異なる正常供与体か
らのリンパ球の存在下に評価した。表■に示されるよう
に、各供与体からのエフェクター細胞は強いADCCを
与えた。
表   ■ A   82 50 B   55 26 C64ND D   85  ND E   88  ND 細胞障害は4時間S I Cr遊離検定で決定した。抗
体単独は細胞障害を示さず、リンパ球単独は5%または
それ未満の細胞障害を与えた。
ND:行なわなかった。
播種性転移を有する患者からのリンパ球が抗体2B2に
よるΔDCC検定においてエフェクター細胞として役立
つことができるかどうかもまた調べた。表Xに示される
ように、そのような患者からのリンパ球はADCCを仲
介しなかった。これらのデータはMG−21に対し表■
に与えたものに類似する。
表   X 正常被験体 N−1634 N−3638 N期黒色腫 M−343 ■期黒色腫 M−2015 100エフエクター細胞(リンパ球)/標的細胞(8,
2)補体仲介細胞障害検定 補体源としてのヒト血清存在下のGD3陽性黒色腫の細
胞障害を、ADCC検定に類似の、しかしリンパ球の代
りに非希釈非加熱ヒト血清を加えた4時間S L(: 
r遊離検定を用いて決定した。抗体MG−21と異なり
抗体2B2は効果を与えなかった。
(8,3)生体内の抗体2B2の抗腫瘍効果抗体2B2
またはI F4が生体内で抗腫瘍効果を有するかどうか
試験した。これらの抗体は2B2がマウスエフェクター
細胞でADCCを与えたが、しかしIF4はこれを与え
なかったので選ばれた ゛(表■参照)。黒色腫M−2
586はそれがヌードマウス中で非常によく成長してG
D3抗原を発現するので、2B2仲介ADCCに対する
標的として使用でき、SK−MEL−28細胞に対する
ADCCを競争的に阻害できる。M−2586はヌード
マウスの両側復部上に移植し、マウスに生体内ADCC
のために必要であるものを越える血液濃度を与えると予
想される抗体用量で注入した。
抗p97抗体96.5は3抗体すべての組合せ(同様の
全抗体濃度)と同様に平行的に試験した。
表XTに示されるように、抗体2B2は黒色腫移植組織
の成長をほぼ完全に抑制し、対照における20中19部
位に比べて10中1注射部位のみが移植後に検出可能腫
瘍を4ケ月有した。従って、小移植腫瘍片は2B2群中
の全10部位で1部位を除いて拒絶された。移植6月後
に2B2群中4マウスが生存し、@瘍がなかったが、し
かし対照はすべて死亡し、大(直径15mm以上)腫瘍
を有した。抗体96.5も抗体IF4も腫瘍の成長を阻
害しなかった。抗体2B2、IF4および96.5=の
組合せを受は入れた群もまた阻害を示し、10中3部位
が進行性成長腫瘍を生じた。
抗体2B2により仲介された阻害は、対照群との比較を
@瘍を有する部位の数を基にしてフィッシャー表(P、
O,OO1以下)を用いて、平均腫瘍直径を基にしてス
チニーデン)1試験(P、0.001以下)を用いて行
なっても腫瘍を移植した2ケ月後から統計的に有意であ
った。
表   XI 対照(培養基)        18/20   19
/20抗体2B2(抗GD3)         l/
10    1/10抗体IF4(抗GD3)    
     8/10   10/10抗体96.5(抗
p97)         9/10    10/1
0組合せ(2B2、IF4および96.5)  3/1
0    3/10101X1腫瘍片(ヒト黒色腫M−
2586)をヌードマウスの各側腹部に移植した。翌日
およびその後5回3日間隔で抗体Lmgを静脈内注射し
た。
毎群5マウス(10部位)であったが、しかし対照は1
0マウス(20部位)を有した。
0抗体2B2を受入れた5中4マウスおよび組合せを受
入れた5中2マウス(これらのマウスはすべて生存し、
腫瘍を含まなかった)を除いて(9)単クローン性抗体
L6 ハイブリドーマL6はセクション(5,2)に記載した
ようにヒトの肺の腺癌、2981で免疫処置したマウス
からの膵臓細胞の1ハイブリツド形成から誘導した。単
クローン性抗体L6は非小細胞肺癌および一定の他の腫
瘍からの細胞の表面に多量に発現されたガングリオシド
抗原を指向する[gG2a抗体である。次のサブセクシ
ョンは抗体依存性細胞障害および(または)多量のL6
ガングリオシド抗原を発現する肺癌細胞の補体仲介役作
用を誘発する抗体L6の能力を示す種々の検定の結果を
記載する。
(9,1)抗体依存性細胞障害検定 ヒトリンパ球と組合せたときにL6抗体が多量のL6ガ
ングリオシド抗原(約ioo、 ooo分子毎細胞)を
発現する標的細胞のADCCを仲介するが、少量のL6
抗原を発現する標的細胞は殺されなかった、表X■参照
。多量のL6抗原を発現する細胞系の中で細胞系298
1は系統CH27よりも一層感受性の標的であった。エ
フェクター細胞はLeu−fib抗原を発現すると認め
られ、従って、MG21の存在下に黒色腫の細胞仲介A
DCCに類似する。対照的に、標的細胞系2981によ
り発現される3つのタンパク質抗原を指向する抗体はA
DCCを仲介できなかった。
表   X■ 細胞障害は4時間S I Cr遊離検定で測定した。
1これらの結果は次の障害値:66.74.76.83
.84を有したL6抗体5プールに基く。
(9,2)補体仲介細胞障害検定 表XI中の試験は抗体L6が、補体源としてヒト血清の
存在下にL6ガングリオシド抗原を発現する腫瘍細胞を
溶解できるが、しかし抗原金欠く細胞は溶解しないこと
を示す:後者の細胞はGD3陽性であり、抗体MG−2
1により活性化された補体により溶解され、従って検定
に用い、だ補体は不活性化さなかったことを示す。
表   X■ 表X■の試験に用いな標的細胞系2981により発現さ
れた3つのタンパク質抗原に対する抗体は補体依存性細
胞障害を活性化できなかった、表■参照。
表   XIV L6         34 L3          3 L5           6 なし        1 抗体L3、L5およびLi2は2981細胞により発現
されたタンパク質抗原を指向する。
α〔細胞系統の寄託 次の細胞系をADCC,ロックビル、MDに寄託し、次
の寄託番号が指定された: 細胞系     寄託番号 MG−218B9011 L6      HB8677 本発明は特に上記態様について詳細に記載された。しか
し、本発明は開示されたBpHまたは寄託細胞系により
範囲を限定されるものでなく、それらが発明の観点の例
示として意図されていることは理解されよう。
事実、ここに示され、記載されたものに加えて、発明の
種々の変形は前記記載から当業者に明らかになろう。そ
のような変形は特許請求の範囲内に属するものである。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)腫瘍により発現される糖脂質抗原を指向し、糖脂
    質腫瘍関連抗原と結合して、血清補体を活性化するかま
    たは抗体依存性細胞障害を仲介して腫瘍の細胞を殺す免
    疫グロブリンサブクラスを含む抗体分子の有効量を生体
    内に投与することを含む、腫瘍を治療する方法。
  2. (2)抗体が単クローン性抗体を含む、特許請求の範囲
    第(1)項記載の方法。
  3. (3)抗体がIgM免疫グロブリンを含む、特許請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の方法。
  4. (4)抗体がIgG免疫グロブリンを含む、特許請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の方法。
  5. (5)抗体がIgG1免疫グロブリンを含む、特許請求
    の範囲第(1)項または第(2)項記載の方法。
  6. (6)抗体がIgG3免疫グロブリンを含む、特許請求
    の範囲第(1)項または第(2)項記載の方法。
  7. (7)抗体が、ヒト黒色腫細胞により発現されるGD3
    ガングリオシド抗原に特異性であるMG−21を含む、
    特許請求の範囲第(6)項記載の方法。
  8. (8)抗体がIgG2a免疫グロブリンを含む、特許請
    求の範囲第(1)項または第(2)項記載の方法。
  9. (9)抗体がヒト非小細胞肺癌細胞により発現されたガ
    ングリオシド抗原に特異性であるL6を含む、特許請求
    の範囲第(8)項記載の方法。
  10. (10)抗体が注入により投与される、特許請求の範囲
    第(1)項または第(2)項記載の方法。
  11. (11)抗体が静脈内に投与される、特許請求の範囲第
    (1)項または(2)項記載の方法。
  12. (12)黒色腫により発現されるGD3糖脂質抗原を指
    向し、GD3抗原と結合して、血清補体を活性化するか
    または抗体依存性細胞障害を仲介して腫瘍の細胞を殺す
    IgG3抗体分子の有効量を生体内に投与することを含
    むヒト黒色腫を治療する方法。
  13. (13)抗体がMG−21を含む、特許請求の範囲第(
    12)項記載の方法。
  14. (14)神経膠腫により発現されたGD3糖脂質抗原を
    指向し、GD3抗原と結合して、血清補体を活性化する
    かまたは抗体依存性細胞障害を仲介して腫瘍の細胞を殺
    すIgG3抗体分子の有効量を生体内に投与することを
    含むヒト神経膠腫を治療する方法。
  15. (15)抗体がMG−21を含む、特許請求の範囲第(
    14)項記載の方法。
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