JPS622005B2 - - Google Patents
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- JPS622005B2 JPS622005B2 JP54001779A JP177979A JPS622005B2 JP S622005 B2 JPS622005 B2 JP S622005B2 JP 54001779 A JP54001779 A JP 54001779A JP 177979 A JP177979 A JP 177979A JP S622005 B2 JPS622005 B2 JP S622005B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/28—Manufacture of steel in the converter
- C21C5/38—Removal of waste gases or dust
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Description
本発明は上吹酸素転炉における排ガス未燃焼回
収方式の操業方法に関する。 周知の通り上吹酸素転炉において発生する主と
して一酸化炭素からなる排ガスを未燃焼状態にお
いて回収し、熱源として利用する方法は広く採用
されている。 ところで、上吹酸素転炉における酸素吹錬にお
いては火点温度が高くなるため鉄の酸化が烈しく
微細な酸化鉄の多量発生は排ガスの未燃焼回収に
おいてその分離除去を困難にし回収コストを上昇
せしめるのみならず製鋼歩留りを低下させると云
う欠点がある。 また排ガス未燃焼回収においては、回収系にイ
ナートプラグを形成せしめ、空気(O2+N2)と未
燃焼排ガス(CO+CO2+N2)を分離して系内に易
爆発組成のガスが発生しないようにしなければな
らないが、そのため炉口燃焼やN2ガス吹込み等
の手段を施す必要があり排ガス未燃焼回収率を低
下させたり、回収コストを高めるなどの難点があ
る。 また、近時溶銑の事前処理を行ない低硅素溶銑
を転炉において吹錬し、脱炭反応を主とした転炉
操業を行なうことなどが指向され始めた。この場
合、吹錬初期において脱Si反応が迅速に終了し脱
炭反応が急速に進行する結果、排ガス系路におけ
るイナートプラグの形成が困難であり、不活性ガ
スたとえばN2、Arガスの多量吹込みあるいは炉
口燃焼所要時間の延長が必要となつて、排ガス回
収率が低下するなどの問題点がある。 本発明は前記問題点を解消するために創案され
たもので、その要旨は、排ガス未燃焼回収装置を
備えた上吹酸素転炉において、酸素供給経路に炭
酸ガス供給系を接続し吹錬対象溶銑成分に応じて
炭酸ガス単独又は酸素単独で吹錬を開始し、珪素
吹き終了以降の吹錬中期は炭酸ガス/酸素の比率
を0.05〜0.4に設定した混合ガスで吹錬し、吹錬
末期は酸素単独で吹錬を行うことにより排ガス未
燃焼高率回収を行うことを特徴とする上吹酸素転
炉における操業方法にある。 而して本発明の特徴は、溶銑中の〔C〕との反
応ガスである炭酸ガスをイナートプラグ形成に利
用すると共に脱炭反応にも利用する点にあり、他
の特徴は溶銑成分あるいは吹錬の時期に応じて酸
素あるいは炭酸ガスの単独もしくは混合吹込を適
宜組合せて実施し低火点温度制御を行なうことに
よつて煙塵の発生をおさえ排ガス回収を容易にす
ると共に安定した操業を可能とした点にある。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 一般に上吹酸素転炉による製鋼法において、炉
内の溶湯に向つて吹き込まれる酸素ガス(以下
O2と言う)が溶鋼に接して激しく反応する際、
境界層(火点)における温度は反応の進行に伴つ
て著しく上昇し、約2000℃以上の高温度に達す
る。因みに、2色高温計で測定してみると前記火
点の温度は2400℃〜2600℃の高温度であることが
判る。 かかる高温度の火点近傍では前述の通り鉄が蒸
発し、大量の煙塵を発生せしめ、その結果蒸発す
る鉄ロスによつて製鋼歩留りを低下させる。また
大量に生成する煙塵により排ガス処理設備におけ
る集塵装置の負荷率を高め、かつ規模を拡大せし
めたり、設備の高能率化を図る必要が生じ、設備
費の膨大化を来す等の悪影響があつた。而して純
酸素上吹き転炉製鋼法における煙塵の発生量は、
装入溶銑配合率、酸素吹き込み速度、副原材料投
入量等により変化するが、鋼1ton当り約12〜16Kg
にも及ぶ。而して、煙塵の組成は第1表に示すよ
うな傾向を示している。
収方式の操業方法に関する。 周知の通り上吹酸素転炉において発生する主と
して一酸化炭素からなる排ガスを未燃焼状態にお
いて回収し、熱源として利用する方法は広く採用
されている。 ところで、上吹酸素転炉における酸素吹錬にお
いては火点温度が高くなるため鉄の酸化が烈しく
微細な酸化鉄の多量発生は排ガスの未燃焼回収に
おいてその分離除去を困難にし回収コストを上昇
せしめるのみならず製鋼歩留りを低下させると云
う欠点がある。 また排ガス未燃焼回収においては、回収系にイ
ナートプラグを形成せしめ、空気(O2+N2)と未
燃焼排ガス(CO+CO2+N2)を分離して系内に易
爆発組成のガスが発生しないようにしなければな
らないが、そのため炉口燃焼やN2ガス吹込み等
の手段を施す必要があり排ガス未燃焼回収率を低
下させたり、回収コストを高めるなどの難点があ
る。 また、近時溶銑の事前処理を行ない低硅素溶銑
を転炉において吹錬し、脱炭反応を主とした転炉
操業を行なうことなどが指向され始めた。この場
合、吹錬初期において脱Si反応が迅速に終了し脱
炭反応が急速に進行する結果、排ガス系路におけ
るイナートプラグの形成が困難であり、不活性ガ
スたとえばN2、Arガスの多量吹込みあるいは炉
口燃焼所要時間の延長が必要となつて、排ガス回
収率が低下するなどの問題点がある。 本発明は前記問題点を解消するために創案され
たもので、その要旨は、排ガス未燃焼回収装置を
備えた上吹酸素転炉において、酸素供給経路に炭
酸ガス供給系を接続し吹錬対象溶銑成分に応じて
炭酸ガス単独又は酸素単独で吹錬を開始し、珪素
吹き終了以降の吹錬中期は炭酸ガス/酸素の比率
を0.05〜0.4に設定した混合ガスで吹錬し、吹錬
末期は酸素単独で吹錬を行うことにより排ガス未
燃焼高率回収を行うことを特徴とする上吹酸素転
炉における操業方法にある。 而して本発明の特徴は、溶銑中の〔C〕との反
応ガスである炭酸ガスをイナートプラグ形成に利
用すると共に脱炭反応にも利用する点にあり、他
の特徴は溶銑成分あるいは吹錬の時期に応じて酸
素あるいは炭酸ガスの単独もしくは混合吹込を適
宜組合せて実施し低火点温度制御を行なうことに
よつて煙塵の発生をおさえ排ガス回収を容易にす
ると共に安定した操業を可能とした点にある。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 一般に上吹酸素転炉による製鋼法において、炉
内の溶湯に向つて吹き込まれる酸素ガス(以下
O2と言う)が溶鋼に接して激しく反応する際、
境界層(火点)における温度は反応の進行に伴つ
て著しく上昇し、約2000℃以上の高温度に達す
る。因みに、2色高温計で測定してみると前記火
点の温度は2400℃〜2600℃の高温度であることが
判る。 かかる高温度の火点近傍では前述の通り鉄が蒸
発し、大量の煙塵を発生せしめ、その結果蒸発す
る鉄ロスによつて製鋼歩留りを低下させる。また
大量に生成する煙塵により排ガス処理設備におけ
る集塵装置の負荷率を高め、かつ規模を拡大せし
めたり、設備の高能率化を図る必要が生じ、設備
費の膨大化を来す等の悪影響があつた。而して純
酸素上吹き転炉製鋼法における煙塵の発生量は、
装入溶銑配合率、酸素吹き込み速度、副原材料投
入量等により変化するが、鋼1ton当り約12〜16Kg
にも及ぶ。而して、煙塵の組成は第1表に示すよ
うな傾向を示している。
【表】
第1表から転炉排ガス中の煙塵の主成分は鉄分
であり、該鉄分は、高温度の火点において発生し
た鉄蒸気が転炉炉口及び又は煙道中で冷却され金
属鉄(M.Fe)の微粒子となつたもの、或は発生
した鉄蒸気が周辺の酸素ガスにより酸化され冷却
して酸化鉄の微粒子となつたもの、更には、火点
での高温雰囲気に於て、溶鋼が酸素ガスにより直
接酸化されて酸化鉄の微粒子となつたもの等であ
る。 従つて、転炉排ガス中の煙塵は、製鋼作業にお
ける副原材料の投入、一例として生石灰投入によ
る生石灰の微粒子が、直接排ガス中に随拌されて
煙塵となつたものも、少量は含まれているが、そ
の主原因は、前記の火点の高温雰囲気により生成
した鉄蒸気に起因するものと解される。 なお、純酸素上吹き転炉製鋼法における吹錬時
間と、転炉発生ガス中の煙塵量の変化の1例を第
1図に示す。 従来、純酸素上吹き転炉操業時におけるかかる
煙塵の発生を減少せしめる技術等について研究が
なされ、すでに幾多の発明が提案され公知であ
る。 例えば、特公昭34−9705号公報記載の方法は、
純酸素ガス中に適量の水を含有せしめた水―純酸
素ガスの混合物を溶鋼中に吹き込んで製鋼作業を
行い、水の冷却熱で、純酸素ガスと鋼又は鋼中の
不純物の酸化反応熱を低下せしめ、発生する煙塵
を減少せしめる技術であるが、急激な反応を制御
する点において問題点があり、また特公昭35−
11906号公報には吹精ガスに水素又は一酸化炭素
よりなる可燃性ガス又は燃焼に利用可能なガスを
添加して煤煙の形成を抑制する方法が示してあ
り、更に特公昭49−9007号公報では、鋼の脱炭に
際して、煙の発生による無駄をなくし有用金属の
酸化を防止するため、酸素の減量分だけ稀釈ガス
を代用する方法が示されている。更にまた、特公
昭50−36209号公報には、有用金属の損失を排除
する目的で、酸素或は含有酸素からなる酸化剤と
稀釈ガスを混合して供給し、該酸化剤と稀釈ガス
の混合割合を連続して調節し鋼の脱炭を制御する
技術が示されている。 しかしながら以上の技術は、いずれも排ガス未
燃焼回収について明確な関連がなく、さらに吹錬
の時期をわけて吹込ガスの構成を変更し、排ガス
未燃焼回収効率を高めると共に低火点制御を行な
う思想は見当らない。 さて、前述の通り溶鋼中の炭素(C)と炭酸ガス
(CO2)とは、下記(1)式の如き反応を行う。 C+CO2=2CO−q1 ……(1) 即ち、CO21モルと鋼中のC1モルとが反応し、
2モルのCOを生成するが、この際、CO21モル当
り2000℃において55000kcalもの熱を吸収する。 換言すれば、反応面周囲より熱を吸収する吸熱
脱炭反応が生ずることであり、O2と同時に、CO2
を吹き込むことにより、O2と溶鋼中のCとの発
熱脱炭反応を適宜CO2と溶鋼中のCとの吸熱脱炭
反応に置き変えて発熱反応自体を減少せしめ、低
い火点温度状態で脱炭反応を進行させ、鋼の吹錬
を行なうことが可能となる。 所で、酸素上吹き転炉製鋼法における吹錬期を
第1期乃至第3期に区分した場合、各期について
の脱炭速度を模式的に示すと第2図に示す如くな
る。 第2図に示されるよう、第1期は時間とともに
脱炭速度が増加して行く時期で、一般に硅素
(Si)吹きとも呼ばれ、O2は脱炭にも消費される
が、Siやマンガン(Mn)の酸化に優先的に消費
される。 第2期は吹錬中期で、脱炭最盛期であり、C吹
きとも呼ばれ、供給されるO2の殆んど100%近く
が溶鋼中のCと反応し、COとCO2になる。而し
て、この時期の脱炭速度は、O2の供給速度のみ
に関係する。 溶鋼中のC%が0.3〜0.7%以下になると第3期
に入り、脱炭速度は低下していく。これは溶鋼中
のC濃度が低くなつているため、脱炭反応境界層
への炭素の到達速度が律速段階になるものと考え
られる。第3期では、供給されたO2は脱炭と同
時に鉄その他の金属の酸化にも消費される。 以下本発明では第1期を初期、第2期を中期、
第3期を終期と表示することもある。 前記、特公昭50−36209号公報に記載された公
知技術は、第2図における第2期のように、脱炭
速度がO2ガス供給律速となり、供給O2の100%近
くが溶鋼中のCと反応している時期に適応する方
法ではなく、また該技術を仮に第2期に適用して
も、前述の如く、供給O2ガスの100%近くのもの
が鋼の脱炭反応に消費されているので、稀釈ガス
の供給割合は、極く少量に限定されるか、或は実
質的にはO2或はガス含有O2のみが供給され、吹
錬最盛期である第2期における煙塵量を減少せし
める効果は期待できない。 本発明におけるO2とCO2を設定割合で同時に溶
鋼に吹き込み、低い火点温度状態で脱炭反応を進
行させて吹錬する酸素上吹き転炉製鋼法では、前
記吹錬第2期の転炉発生ガス中の煙塵量を減少
し、溶鋼ロスを減少せしめ得て、効率良く製鋼作
業を実施できるものである。 酸素上吹き転炉による鋼の吹錬において、煙塵
の発生量は第1図に示したように第2期に最も多
い。詳述するに、第1期から第2期への移行期
と、第2期開始前後が最大となり、その後若干の
減少はあるが、第1図の例では第2期を通して
120〜150g/Nm3と多量であり、第3期では脱炭
速度と平行して減少している。 発生煙塵の主成分は第1表に示した如く鉄分で
ある。この事は前述の通り高温度の火点にて発生
した鉄蒸気が冷却して金属鉄の微粒子となつた
り、或は鉄蒸気が周辺のO2により酸化され冷却
して酸化鉄の微粒子となつたり、高温火点附近で
溶鋼が直接酸化され酸化鉄となつたものであるこ
とを示すものである。 従つて、転炉発生ガス中の煙塵量を減少せしめ
排ガス未燃焼回収効率を高めて鉄ロスを減少させ
るためには、低い火点温度状態で脱炭反応を進行
せしめることが不可欠の条件となる。特に吹錬の
第2期の如く、脱炭反応がO2の供給速度が律速
となつている期間で、しかも、転炉発生ガス中の
煙塵量が最も多量であり、ヒートを通して発生す
る煙塵量総量の70〜80%にもなる該時期における
煙塵を減少せしめる対策は、前記の煙塵発生機構
から考えて、火点温度の低い状態で脱炭反応を進
行せしめることが是非必要である。 本発明者等は、低い火点の温度状態で脱炭反応
を進行させ、かつより効率的に製鋼作業を行うこ
とができる具体的な方法について鋭意研究し、種
種実験を行つた結果、CO2と鋼中のCとの吸熱脱
炭反応を積極的に利用して、従来の排ガス未燃焼
回収純酸素上吹き転炉製鋼法における問題点を解
消しうる新規な方法を開発した。 以下この発明の詳細につき、具体的実施態様の
一例を図面に示す実施例により説明する。 第3図は、この発明方法の実施例を示す図で、
図において1は転炉、2は溶鋼、3は吹錬用ラン
ス、4はフード、5はランス孔、6は煙道を示
す。 転炉1内で発生したガスは、煙道6を経て図示
していない集塵器で除塵、冷却され、ガスホルダ
ー(図示せず)に貯留される。 吹精用酸素ガスは、純酸素ガス供給本管7より
分岐した酸素ガス支管8を通して供給される。 前記酸素ガス支管8には所定圧力に調整するた
めの酸素減圧弁9と、流量調節用の酸素流量調節
弁10が設けられている。 一方、炭酸ガスは図示されていない炭酸ガス供
給機構に連絡する炭酸ガス供給管11によつて供
給され、前記酸素ガス支管8に接続される。即
ち、炭酸ガス供給管11には減圧弁12、流量調
節弁13が設けてあり、混合器14を介して酸素
ガス支管8に接合される。なお、15は混合ガス
の開閉用元弁、16はランス3に連結するための
フレキシブルチユーブを示す。 上記の如く構成された混合ガス吹込機構を介し
て転炉1内の溶湯2に適宜、酸素ガスもしくは炭
酸ガス或は酸素ガスと炭酸ガスの混合ガスが吹き
込まれる。 炭酸ガスの混合吹き込み時期については、通常
のSi量の多い溶銑成分では前記した理由により、
吹錬の第2期を通して吹き込むのが最も有効であ
るが、第1期終了間際から吹き込みを開始しても
良い。しかしながら、吹錬開始直後の第1期始め
からO2にCO2を混合して吹き込むことは、第1期
はまだ溶鋼温度が低く、SiやMnの酸化反応が優
先され、脱炭速度は前記SiやMnの酸化発熱反応
に伴なう溶鋼の昇温とともに早くなる時期である
ことや、煙塵発生量が少量であることから、溶鋼
温度を上昇せしめて脱炭速度を早くすることを優
先さすべきであり、CO2の吹込みは有利ではな
い。 また、吹錬第3期までCO2とO2の混合吹込みを
続けることは、煙塵の発生を減少せしめる上で何
等の支障もなく実施しても良いが、第3期の煙塵
発生量は吹錬の進行とともに相対的に減少し、吹
錬終了間際には僅かな量となる。CO2とO2の混合
ガスの吹き込み停止時期については、吹錬が第3
期に移行した後から吹錬終了までの適当な時期に
行えば良く、吹き止め時における溶鋼温度や炭素
濃度、或は鋼種等によつて適宜変えられるべきで
ある。 而して該吹錬チヤージに対する炭酸ガス吹込量
は、以下の如く決定すると良い。即ち、生産計
画、炉容積、装入原料供給比率などから当該ヒー
トの装入物(溶銑、型銑、屑鉄など主原料および
生石灰等不純物除去に要する副原料)の量と成分
および目標の出鋼量と鋼成分が決定され、物質収
支計算が行なわれる。この物質収支を基に、溶銑
の持ち込む顕熱など入側の熱、溶鋼、スラグ、ダ
スト、排ガスの量と温度から排出側の熱および吹
錬作業に伴うC、Si、Mn、Pなど不純物の酸化
除去(燃焼熱)により吹錬中に発生する熱、さら
には炉体等からの損失熱を加味することにより当
該ヒートにおける熱収支計算から余剰熱量が求め
られる。 従来から実施されている方法によれば、前記余
剰熱量をバランスさせ目標の吹止め温度を達成す
るためミルスケール、鉄鉱石など冷却材が余剰熱
量相当分だけ使用される。 本発明者等は低い火点状態で脱炭反応を進行さ
せ、かつより効率的に製鋼作業を行うため、CO2
と鋼中Cとの吸熱脱炭反応を行わしめる新規な方
法について前述したが、この炭酸ガス吹込量は前
記した当該ヒートにおける物質収支と熱収支から
計算された余剰熱量相当分となる。換言すると従
来使用された冷却材と代替し、それらの相当分だ
け炭酸ガス吹込が可能となる。即ち酸素ガスによ
る鋼中Cの脱炭反応は C+1/2O2=CO+q2 ……(2) で表わされO21/2モルと鋼中C1モルが反応し1モル のCOを生成する際、O21/2モルあたり約26000kcal もの熱を発生する。従つて鋼中C1モルの脱炭を
O21/2モルによる発熱脱炭からCO21モルの吸熱脱炭 に転換することにより前記(1)式および(2)式よりq1
+q2=81000kcal程度発生熱量が減少する。従つ
て前記余剰熱量をバランスさせ目標の吹止温度を
達成するためO2による発熱脱炭に代つてCO2によ
る吸熱脱炭が利用可能なことは明らかである。ま
た、当該ヒートにおける炭酸ガス最大吹込量は前
記余剰熱量を全量炭酸ガス吹込によりバランスさ
せた場合の炭酸ガス吹込量となる。 該吹錬ヒートに対する炭酸ガス吹込量の決定
は、前述した当該吹錬ヒートにおける物質収支と
熱収支計算により炭酸ガス許容吹込量として求め
られるが、より現実的な簡易な方法として当該炉
における該ヒート以前の時系列的ヒートあるいは
同一鋼種ヒートの経験値を採用して、当該ヒート
との装入および排出物の量と成分および熱的条件
の変化量を求め、周知の冷却能計算として求める
ことが可能である。 該冷却能計算の数式の1例を示せば以下の通り
である。 今、主原料として溶銑、型銑、屑鉄を、副原料
として生石灰、ミルスケール、焼結鉱を使用し、
冷却材として鉄鉱石、炭酸ガスを使用して余剰熱
量の調整を行うとすれば、冷却能は次式で与えら
れる。 ESR=(S.C)+k1×(C.P)+k2×(Pig.Si)+k3×(Pig.T)+k4×(Ept.C) +k5×(Ept.T)+k6×(Lime)+k7×(Mill.Sc)+k8×(Sint.)+k9×(Ore) +k10×(CO2) ……(3) 而して(3)式における符号の意味は次の通りであ
る。 ESR:冷却能(%) S.C:装入主原料に対するスクラツプ比率(wt
%) C.P:装入主原料に対する型銑比率(wt%) Pig.Si:溶銑中のSi濃度(10-2%) Pig.T:溶銑温度(℃) Ept.C:吹止め鋼中C濃度(10-2%) Ept.T:吹止め鋼温度(℃) Lime:装入主原料に対する生石灰使用量(wt
%) Mill.Se:装入主原料に対するミルスケール使
用量(wt%) Sint:装入主原料に対する焼結鉱使用量(wt
%) Ore:装入主原料に対する鉄鉱石使用量(wt
%) CO2:装入主原料に対するCO2使用量(wt%) k1〜k10:冷却係数、スクラツプの冷却能を1
としたときの各冷却材の冷却係数 即ち炭酸ガス吹込量は鉄鉱石等の冷却材と同様
の方法により冷却能計算より決定できる。従つて
当該ヒートにおける炭酸ガス吹込量は、当該炉に
おける該ヒート以前の時系列的ヒートあるいは同
一鋼種ヒートの冷却能(ESR)と、当該ヒート
の冷却能(ESR)が同等になる様に計算により
求めることが可能である。 (3)式を一般式で示せば 而して(4)式における符号の意味は次の通りであ
る。 ESR:冷却能(%) Xi:該ヒートの熱的条件に寄与するi因子の
主原料装入量に対する比率 (但し溶銑成分、鋼中成分は濃度、溶銑
温度、鋼吹止め温度は温度表示とする) ki:スクラツプの冷却能を1とした時のi因
子の冷却係数 第3表に各種装入物の冷却係数の1例を示す。
であり、該鉄分は、高温度の火点において発生し
た鉄蒸気が転炉炉口及び又は煙道中で冷却され金
属鉄(M.Fe)の微粒子となつたもの、或は発生
した鉄蒸気が周辺の酸素ガスにより酸化され冷却
して酸化鉄の微粒子となつたもの、更には、火点
での高温雰囲気に於て、溶鋼が酸素ガスにより直
接酸化されて酸化鉄の微粒子となつたもの等であ
る。 従つて、転炉排ガス中の煙塵は、製鋼作業にお
ける副原材料の投入、一例として生石灰投入によ
る生石灰の微粒子が、直接排ガス中に随拌されて
煙塵となつたものも、少量は含まれているが、そ
の主原因は、前記の火点の高温雰囲気により生成
した鉄蒸気に起因するものと解される。 なお、純酸素上吹き転炉製鋼法における吹錬時
間と、転炉発生ガス中の煙塵量の変化の1例を第
1図に示す。 従来、純酸素上吹き転炉操業時におけるかかる
煙塵の発生を減少せしめる技術等について研究が
なされ、すでに幾多の発明が提案され公知であ
る。 例えば、特公昭34−9705号公報記載の方法は、
純酸素ガス中に適量の水を含有せしめた水―純酸
素ガスの混合物を溶鋼中に吹き込んで製鋼作業を
行い、水の冷却熱で、純酸素ガスと鋼又は鋼中の
不純物の酸化反応熱を低下せしめ、発生する煙塵
を減少せしめる技術であるが、急激な反応を制御
する点において問題点があり、また特公昭35−
11906号公報には吹精ガスに水素又は一酸化炭素
よりなる可燃性ガス又は燃焼に利用可能なガスを
添加して煤煙の形成を抑制する方法が示してあ
り、更に特公昭49−9007号公報では、鋼の脱炭に
際して、煙の発生による無駄をなくし有用金属の
酸化を防止するため、酸素の減量分だけ稀釈ガス
を代用する方法が示されている。更にまた、特公
昭50−36209号公報には、有用金属の損失を排除
する目的で、酸素或は含有酸素からなる酸化剤と
稀釈ガスを混合して供給し、該酸化剤と稀釈ガス
の混合割合を連続して調節し鋼の脱炭を制御する
技術が示されている。 しかしながら以上の技術は、いずれも排ガス未
燃焼回収について明確な関連がなく、さらに吹錬
の時期をわけて吹込ガスの構成を変更し、排ガス
未燃焼回収効率を高めると共に低火点制御を行な
う思想は見当らない。 さて、前述の通り溶鋼中の炭素(C)と炭酸ガス
(CO2)とは、下記(1)式の如き反応を行う。 C+CO2=2CO−q1 ……(1) 即ち、CO21モルと鋼中のC1モルとが反応し、
2モルのCOを生成するが、この際、CO21モル当
り2000℃において55000kcalもの熱を吸収する。 換言すれば、反応面周囲より熱を吸収する吸熱
脱炭反応が生ずることであり、O2と同時に、CO2
を吹き込むことにより、O2と溶鋼中のCとの発
熱脱炭反応を適宜CO2と溶鋼中のCとの吸熱脱炭
反応に置き変えて発熱反応自体を減少せしめ、低
い火点温度状態で脱炭反応を進行させ、鋼の吹錬
を行なうことが可能となる。 所で、酸素上吹き転炉製鋼法における吹錬期を
第1期乃至第3期に区分した場合、各期について
の脱炭速度を模式的に示すと第2図に示す如くな
る。 第2図に示されるよう、第1期は時間とともに
脱炭速度が増加して行く時期で、一般に硅素
(Si)吹きとも呼ばれ、O2は脱炭にも消費される
が、Siやマンガン(Mn)の酸化に優先的に消費
される。 第2期は吹錬中期で、脱炭最盛期であり、C吹
きとも呼ばれ、供給されるO2の殆んど100%近く
が溶鋼中のCと反応し、COとCO2になる。而し
て、この時期の脱炭速度は、O2の供給速度のみ
に関係する。 溶鋼中のC%が0.3〜0.7%以下になると第3期
に入り、脱炭速度は低下していく。これは溶鋼中
のC濃度が低くなつているため、脱炭反応境界層
への炭素の到達速度が律速段階になるものと考え
られる。第3期では、供給されたO2は脱炭と同
時に鉄その他の金属の酸化にも消費される。 以下本発明では第1期を初期、第2期を中期、
第3期を終期と表示することもある。 前記、特公昭50−36209号公報に記載された公
知技術は、第2図における第2期のように、脱炭
速度がO2ガス供給律速となり、供給O2の100%近
くが溶鋼中のCと反応している時期に適応する方
法ではなく、また該技術を仮に第2期に適用して
も、前述の如く、供給O2ガスの100%近くのもの
が鋼の脱炭反応に消費されているので、稀釈ガス
の供給割合は、極く少量に限定されるか、或は実
質的にはO2或はガス含有O2のみが供給され、吹
錬最盛期である第2期における煙塵量を減少せし
める効果は期待できない。 本発明におけるO2とCO2を設定割合で同時に溶
鋼に吹き込み、低い火点温度状態で脱炭反応を進
行させて吹錬する酸素上吹き転炉製鋼法では、前
記吹錬第2期の転炉発生ガス中の煙塵量を減少
し、溶鋼ロスを減少せしめ得て、効率良く製鋼作
業を実施できるものである。 酸素上吹き転炉による鋼の吹錬において、煙塵
の発生量は第1図に示したように第2期に最も多
い。詳述するに、第1期から第2期への移行期
と、第2期開始前後が最大となり、その後若干の
減少はあるが、第1図の例では第2期を通して
120〜150g/Nm3と多量であり、第3期では脱炭
速度と平行して減少している。 発生煙塵の主成分は第1表に示した如く鉄分で
ある。この事は前述の通り高温度の火点にて発生
した鉄蒸気が冷却して金属鉄の微粒子となつた
り、或は鉄蒸気が周辺のO2により酸化され冷却
して酸化鉄の微粒子となつたり、高温火点附近で
溶鋼が直接酸化され酸化鉄となつたものであるこ
とを示すものである。 従つて、転炉発生ガス中の煙塵量を減少せしめ
排ガス未燃焼回収効率を高めて鉄ロスを減少させ
るためには、低い火点温度状態で脱炭反応を進行
せしめることが不可欠の条件となる。特に吹錬の
第2期の如く、脱炭反応がO2の供給速度が律速
となつている期間で、しかも、転炉発生ガス中の
煙塵量が最も多量であり、ヒートを通して発生す
る煙塵量総量の70〜80%にもなる該時期における
煙塵を減少せしめる対策は、前記の煙塵発生機構
から考えて、火点温度の低い状態で脱炭反応を進
行せしめることが是非必要である。 本発明者等は、低い火点の温度状態で脱炭反応
を進行させ、かつより効率的に製鋼作業を行うこ
とができる具体的な方法について鋭意研究し、種
種実験を行つた結果、CO2と鋼中のCとの吸熱脱
炭反応を積極的に利用して、従来の排ガス未燃焼
回収純酸素上吹き転炉製鋼法における問題点を解
消しうる新規な方法を開発した。 以下この発明の詳細につき、具体的実施態様の
一例を図面に示す実施例により説明する。 第3図は、この発明方法の実施例を示す図で、
図において1は転炉、2は溶鋼、3は吹錬用ラン
ス、4はフード、5はランス孔、6は煙道を示
す。 転炉1内で発生したガスは、煙道6を経て図示
していない集塵器で除塵、冷却され、ガスホルダ
ー(図示せず)に貯留される。 吹精用酸素ガスは、純酸素ガス供給本管7より
分岐した酸素ガス支管8を通して供給される。 前記酸素ガス支管8には所定圧力に調整するた
めの酸素減圧弁9と、流量調節用の酸素流量調節
弁10が設けられている。 一方、炭酸ガスは図示されていない炭酸ガス供
給機構に連絡する炭酸ガス供給管11によつて供
給され、前記酸素ガス支管8に接続される。即
ち、炭酸ガス供給管11には減圧弁12、流量調
節弁13が設けてあり、混合器14を介して酸素
ガス支管8に接合される。なお、15は混合ガス
の開閉用元弁、16はランス3に連結するための
フレキシブルチユーブを示す。 上記の如く構成された混合ガス吹込機構を介し
て転炉1内の溶湯2に適宜、酸素ガスもしくは炭
酸ガス或は酸素ガスと炭酸ガスの混合ガスが吹き
込まれる。 炭酸ガスの混合吹き込み時期については、通常
のSi量の多い溶銑成分では前記した理由により、
吹錬の第2期を通して吹き込むのが最も有効であ
るが、第1期終了間際から吹き込みを開始しても
良い。しかしながら、吹錬開始直後の第1期始め
からO2にCO2を混合して吹き込むことは、第1期
はまだ溶鋼温度が低く、SiやMnの酸化反応が優
先され、脱炭速度は前記SiやMnの酸化発熱反応
に伴なう溶鋼の昇温とともに早くなる時期である
ことや、煙塵発生量が少量であることから、溶鋼
温度を上昇せしめて脱炭速度を早くすることを優
先さすべきであり、CO2の吹込みは有利ではな
い。 また、吹錬第3期までCO2とO2の混合吹込みを
続けることは、煙塵の発生を減少せしめる上で何
等の支障もなく実施しても良いが、第3期の煙塵
発生量は吹錬の進行とともに相対的に減少し、吹
錬終了間際には僅かな量となる。CO2とO2の混合
ガスの吹き込み停止時期については、吹錬が第3
期に移行した後から吹錬終了までの適当な時期に
行えば良く、吹き止め時における溶鋼温度や炭素
濃度、或は鋼種等によつて適宜変えられるべきで
ある。 而して該吹錬チヤージに対する炭酸ガス吹込量
は、以下の如く決定すると良い。即ち、生産計
画、炉容積、装入原料供給比率などから当該ヒー
トの装入物(溶銑、型銑、屑鉄など主原料および
生石灰等不純物除去に要する副原料)の量と成分
および目標の出鋼量と鋼成分が決定され、物質収
支計算が行なわれる。この物質収支を基に、溶銑
の持ち込む顕熱など入側の熱、溶鋼、スラグ、ダ
スト、排ガスの量と温度から排出側の熱および吹
錬作業に伴うC、Si、Mn、Pなど不純物の酸化
除去(燃焼熱)により吹錬中に発生する熱、さら
には炉体等からの損失熱を加味することにより当
該ヒートにおける熱収支計算から余剰熱量が求め
られる。 従来から実施されている方法によれば、前記余
剰熱量をバランスさせ目標の吹止め温度を達成す
るためミルスケール、鉄鉱石など冷却材が余剰熱
量相当分だけ使用される。 本発明者等は低い火点状態で脱炭反応を進行さ
せ、かつより効率的に製鋼作業を行うため、CO2
と鋼中Cとの吸熱脱炭反応を行わしめる新規な方
法について前述したが、この炭酸ガス吹込量は前
記した当該ヒートにおける物質収支と熱収支から
計算された余剰熱量相当分となる。換言すると従
来使用された冷却材と代替し、それらの相当分だ
け炭酸ガス吹込が可能となる。即ち酸素ガスによ
る鋼中Cの脱炭反応は C+1/2O2=CO+q2 ……(2) で表わされO21/2モルと鋼中C1モルが反応し1モル のCOを生成する際、O21/2モルあたり約26000kcal もの熱を発生する。従つて鋼中C1モルの脱炭を
O21/2モルによる発熱脱炭からCO21モルの吸熱脱炭 に転換することにより前記(1)式および(2)式よりq1
+q2=81000kcal程度発生熱量が減少する。従つ
て前記余剰熱量をバランスさせ目標の吹止温度を
達成するためO2による発熱脱炭に代つてCO2によ
る吸熱脱炭が利用可能なことは明らかである。ま
た、当該ヒートにおける炭酸ガス最大吹込量は前
記余剰熱量を全量炭酸ガス吹込によりバランスさ
せた場合の炭酸ガス吹込量となる。 該吹錬ヒートに対する炭酸ガス吹込量の決定
は、前述した当該吹錬ヒートにおける物質収支と
熱収支計算により炭酸ガス許容吹込量として求め
られるが、より現実的な簡易な方法として当該炉
における該ヒート以前の時系列的ヒートあるいは
同一鋼種ヒートの経験値を採用して、当該ヒート
との装入および排出物の量と成分および熱的条件
の変化量を求め、周知の冷却能計算として求める
ことが可能である。 該冷却能計算の数式の1例を示せば以下の通り
である。 今、主原料として溶銑、型銑、屑鉄を、副原料
として生石灰、ミルスケール、焼結鉱を使用し、
冷却材として鉄鉱石、炭酸ガスを使用して余剰熱
量の調整を行うとすれば、冷却能は次式で与えら
れる。 ESR=(S.C)+k1×(C.P)+k2×(Pig.Si)+k3×(Pig.T)+k4×(Ept.C) +k5×(Ept.T)+k6×(Lime)+k7×(Mill.Sc)+k8×(Sint.)+k9×(Ore) +k10×(CO2) ……(3) 而して(3)式における符号の意味は次の通りであ
る。 ESR:冷却能(%) S.C:装入主原料に対するスクラツプ比率(wt
%) C.P:装入主原料に対する型銑比率(wt%) Pig.Si:溶銑中のSi濃度(10-2%) Pig.T:溶銑温度(℃) Ept.C:吹止め鋼中C濃度(10-2%) Ept.T:吹止め鋼温度(℃) Lime:装入主原料に対する生石灰使用量(wt
%) Mill.Se:装入主原料に対するミルスケール使
用量(wt%) Sint:装入主原料に対する焼結鉱使用量(wt
%) Ore:装入主原料に対する鉄鉱石使用量(wt
%) CO2:装入主原料に対するCO2使用量(wt%) k1〜k10:冷却係数、スクラツプの冷却能を1
としたときの各冷却材の冷却係数 即ち炭酸ガス吹込量は鉄鉱石等の冷却材と同様
の方法により冷却能計算より決定できる。従つて
当該ヒートにおける炭酸ガス吹込量は、当該炉に
おける該ヒート以前の時系列的ヒートあるいは同
一鋼種ヒートの冷却能(ESR)と、当該ヒート
の冷却能(ESR)が同等になる様に計算により
求めることが可能である。 (3)式を一般式で示せば 而して(4)式における符号の意味は次の通りであ
る。 ESR:冷却能(%) Xi:該ヒートの熱的条件に寄与するi因子の
主原料装入量に対する比率 (但し溶銑成分、鋼中成分は濃度、溶銑
温度、鋼吹止め温度は温度表示とする) ki:スクラツプの冷却能を1とした時のi因
子の冷却係数 第3表に各種装入物の冷却係数の1例を示す。
【表】
本発明者等の研究によれば、炭酸ガスの冷却係
数は約5になる結果を得た。 次に炭酸ガスの混合吹込み時期について詳述す
る。 炭酸ガスの混合吹込み時期は前記した理由によ
り、第4表に示すような通常の溶銑成分の場合、
吹錬の第2期を通して吹込むのが最も有効であり
吹錬開始直後で溶鋼温度が充分高くなつておらず
Si、Mnの酸化反応が優先的に進行し脱炭反応が
まだ遅い時期に炭酸ガスの混合吹込みを実施する
と(1)式に示した吸熱反応により、溶鋼の温度上昇
を遅滞させ脱炭速度の上昇を遅らせる結果となり
脱炭速度を早期に上昇させ、時間的に効率的な製
鋼作業を実施する上で障害となる。
数は約5になる結果を得た。 次に炭酸ガスの混合吹込み時期について詳述す
る。 炭酸ガスの混合吹込み時期は前記した理由によ
り、第4表に示すような通常の溶銑成分の場合、
吹錬の第2期を通して吹込むのが最も有効であり
吹錬開始直後で溶鋼温度が充分高くなつておらず
Si、Mnの酸化反応が優先的に進行し脱炭反応が
まだ遅い時期に炭酸ガスの混合吹込みを実施する
と(1)式に示した吸熱反応により、溶鋼の温度上昇
を遅滞させ脱炭速度の上昇を遅らせる結果となり
脱炭速度を早期に上昇させ、時間的に効率的な製
鋼作業を実施する上で障害となる。
【表】
また、第1図からも明らかな様に火点温度が過
度に高くなり鉄の蒸発による煙塵量が増大するの
は、吹錬の第1期末期から第2期にかけての時期
であり、本発明の目的の一つは低い火点温度状態
で脱炭反応を進行させ、より効率的に製鋼作業を
行うことにあることから、前記時期以降に炭酸ガ
スの混合吹込みを実施するのが最も効果的であ
る。炭酸ガスの混合吹込み開始時期の決定手段と
しては、 (1) 火点温度を連続的に計測して決定する手段。 (2) 煙塵量を連続的に計測して決定する手段。 (3) 排ガスの連続分析により脱炭速度計算を実施
して決定する手段。 (4) 吹錬時間により決定する手段。 等が考えられ、それぞれの手段について本発明者
等は数多くの研究を行い以下の結論を得た。 (1)の火点温度の測定には前述した2色高温計を
採用して実験を行なつたが、ランス高さ、酸素ガ
ス圧力の変化により火点面積、鋼浴の撹拌状態が
変動するため、火点温度の経時変動巾が大きく炭
酸ガスの混合吹込み開始時期を任意に設定した火
点温度を以つて行うと該開始時期が一定せず吹錬
第1期中期以前になつたり吹錬の第2期中期以降
になつたりして効率的な炭酸ガス混合吹込みを実
施する点で難点がある。 (2)の方法については煙塵量を同時的かつ連続的
に計測する装置が未開発で、現段階で採用するこ
とはできない。従つて炭酸ガスの混合吹込み開始
時期を決定する手段として、前記(3)もしくは(4)の
手段を採用することが望ましい。(4)の手段は炭酸
ガスの混合吹込み開始時期を全吹錬時間から一義
的に比率設定する手段であり最も簡易な手段であ
る。該手段によつても本発明の目的は充分達成さ
れる。 而して本発明者等は更に効率的な炭酸ガス混合
吹込み開始時期の決定手段について鋭意研究した
結果、(3)の手段による方法を開発した。 脱炭速度dc/dtは次の(5)式によつて求められる
。 dc/dt=Fex・(XCO/100+XCO2/10
0)・12/22.4×103・1/W ×100 ……(5) dc/dt:脱炭速度(%/Min) Fex:排ガス流量(Nm3/Min) XCO:CO分析値(%) XCO2:CO2分析値(%) W:主原料装入量(ton) 前記脱炭速度dc/dtが次の(6)式に示すようにK1
× ηに等しいか、それを越えた時点を吹込開始時点
とする dc/dtK1×η ……(7) ただしK1は送酸速度により一義的に決定され
る定数 η:炉況により決定される効率 本発明者等の経験における1例をあげると、送
酸速度25000Nm3/Hrの場合において前記K1は約
0.3、ηは約0.9以上で良い結果を得た。 次に炭酸ガス吹込量について説明する。前記冷
却能計算により決定される炭酸ガス吹込量(許容
炭酸ガス吹込量)をQCO2(Nm3/ヒート)と
し、物質収支・熱収支より決定される目標とする
脱炭に必要な理論酸素量をQO(Nm3/ヒート)
とする。吹錬時間T(分)は生産計画、吹錬条件
(スロツピングやスピツテイングを生ずることな
く目標成分に到達できる最短吹錬時間等)から決
定される。送酸速度をVO2(Nm3/分)、CO2吹
込み速度をVCO2(Nm3/分)とし、VCO2とV
O2の比率をPとすると該比率Pは次の(7)式で示
される関係を満足している必要がある。 P=VCO2/VO2K2 ……(7) K2は第4図で示される様に脱炭速度が低下す
るVCO2とVO2の比率、即ち炭酸ガスと酸素ガ
スの体積流量比であり、本発明者等の経験では
K2≒0.4程度が好ましくこの比があまり大きくな
ると吹錬時間がのびて不利となる。 次に脱炭に費やされる酸素の供給速度の決定方
法を説明する。脱炭に費やされる残素の供給速度
VO(Nm3/分)とVO2、VCO2の関係を(8)式に
示す。 VO=VO2+1/2VCO2 ……(8) 又VOは、(9)式にて決定される。 VO=QO−C1/T ……(9) C1:補正係数 C1は過去の吹錬の時系列から決定され、本発
明者等の経験ではほぼ−2000〜+2000Nm3/ヒー
トであつた。又供給速度VOを吹錬時間と共に変
化させる場合は、(9)式は(9′)式で表現できる。 ∫T OVOdt=QO−C1 ……(9′) CO2の吹き込み終了時期は、吹錬終了時刻より
終点成分の微調整を行いうる最小時間を差し引い
た吹錬時刻を最大とする。これをT2(分)とす
る。又CO2吹き込み開始時期は前記脱炭速度の関
係より決定されT1(分)とする。 CO2の吹き込み速度VCO2、送酸速度VO2は
(10)、(11)式にて決定できる。 VCO2=QCO2/T2−T1 ……(10) VO2=VO−1/2VCO2 ……(11) 但し、VCO2、VO2の比率Pが(7)式の条件を
満足するならばVCO2、VO2は(10)、(11)式にて決
定されるがVCO2,VO2の比率Pが(7)式の条件
を満足しない場合についてはVCO2、VO2は
(12)、(13)式にて決定される。 VCO2=2K2/2+K2VO ……(12) VO2=2/2+K2VO ……(13) 但し、K2は第4図で示される脱炭速度の低下
するVCO2とVO2の比の最小値である。 以上本発明における通常の溶銑を用いて、吹錬
初期では酸素を吹き込み、中期において酸素と炭
酸ガスの設定比率吹込みを行ない、終期において
酸素吹込を行う吹錬方法を述べたが次に前記方法
を実施するための異なつた実施例装置について説
明する。 第5図において第1図と同符号のものは同装置
であるので説明を省略する。 17は酸素流量測定装置で測定値は酸素流量調
節装置18に入力される。19は炭酸ガス流量測
定装置でその流量測定値は炭酸ガス流量調節装置
20に入力される。21は副材料投入装置で、2
5は副材料投入量制御装置である。又22は排ガ
ス分析計でその信号と排ガス流量測定装置23か
らの信号は演算制御装置24に入力されるが、演
算制御装置24においては、前記入力信号に基い
て酸素流量調節装置18、炭酸ガス流量調節装置
20、副材料投入量制御装置25に対し、時期お
よび作動量を決めて指令信号を与える。 次に溶銑成分が事前処理によつて通常の溶銑と
異なつた場合、たとえば第5表に示すような組成
の場合前述のように脱Si反応が早期に終了し、脱
C反応が急激に増加するので、本発明においては
吹錬初期に炭酸ガスのみの吹込みにより早期にイ
ナートプラグを形成せしめ、ついで酸素吹込みに
切替えたのち引続き炭酸ガスと酸素との混合吹込
みを行ない終期には酸素のみの吹込みを行なうと
排ガス未燃焼回収率は著しく高まり、かつ低火点
温度制御を実施することができる。この場合フー
ドと転炉炉口とは図示していないスカート等を介
してあらかじめ気密にシールしておき空気侵入を
排除すると非常に効率的である。
度に高くなり鉄の蒸発による煙塵量が増大するの
は、吹錬の第1期末期から第2期にかけての時期
であり、本発明の目的の一つは低い火点温度状態
で脱炭反応を進行させ、より効率的に製鋼作業を
行うことにあることから、前記時期以降に炭酸ガ
スの混合吹込みを実施するのが最も効果的であ
る。炭酸ガスの混合吹込み開始時期の決定手段と
しては、 (1) 火点温度を連続的に計測して決定する手段。 (2) 煙塵量を連続的に計測して決定する手段。 (3) 排ガスの連続分析により脱炭速度計算を実施
して決定する手段。 (4) 吹錬時間により決定する手段。 等が考えられ、それぞれの手段について本発明者
等は数多くの研究を行い以下の結論を得た。 (1)の火点温度の測定には前述した2色高温計を
採用して実験を行なつたが、ランス高さ、酸素ガ
ス圧力の変化により火点面積、鋼浴の撹拌状態が
変動するため、火点温度の経時変動巾が大きく炭
酸ガスの混合吹込み開始時期を任意に設定した火
点温度を以つて行うと該開始時期が一定せず吹錬
第1期中期以前になつたり吹錬の第2期中期以降
になつたりして効率的な炭酸ガス混合吹込みを実
施する点で難点がある。 (2)の方法については煙塵量を同時的かつ連続的
に計測する装置が未開発で、現段階で採用するこ
とはできない。従つて炭酸ガスの混合吹込み開始
時期を決定する手段として、前記(3)もしくは(4)の
手段を採用することが望ましい。(4)の手段は炭酸
ガスの混合吹込み開始時期を全吹錬時間から一義
的に比率設定する手段であり最も簡易な手段であ
る。該手段によつても本発明の目的は充分達成さ
れる。 而して本発明者等は更に効率的な炭酸ガス混合
吹込み開始時期の決定手段について鋭意研究した
結果、(3)の手段による方法を開発した。 脱炭速度dc/dtは次の(5)式によつて求められる
。 dc/dt=Fex・(XCO/100+XCO2/10
0)・12/22.4×103・1/W ×100 ……(5) dc/dt:脱炭速度(%/Min) Fex:排ガス流量(Nm3/Min) XCO:CO分析値(%) XCO2:CO2分析値(%) W:主原料装入量(ton) 前記脱炭速度dc/dtが次の(6)式に示すようにK1
× ηに等しいか、それを越えた時点を吹込開始時点
とする dc/dtK1×η ……(7) ただしK1は送酸速度により一義的に決定され
る定数 η:炉況により決定される効率 本発明者等の経験における1例をあげると、送
酸速度25000Nm3/Hrの場合において前記K1は約
0.3、ηは約0.9以上で良い結果を得た。 次に炭酸ガス吹込量について説明する。前記冷
却能計算により決定される炭酸ガス吹込量(許容
炭酸ガス吹込量)をQCO2(Nm3/ヒート)と
し、物質収支・熱収支より決定される目標とする
脱炭に必要な理論酸素量をQO(Nm3/ヒート)
とする。吹錬時間T(分)は生産計画、吹錬条件
(スロツピングやスピツテイングを生ずることな
く目標成分に到達できる最短吹錬時間等)から決
定される。送酸速度をVO2(Nm3/分)、CO2吹
込み速度をVCO2(Nm3/分)とし、VCO2とV
O2の比率をPとすると該比率Pは次の(7)式で示
される関係を満足している必要がある。 P=VCO2/VO2K2 ……(7) K2は第4図で示される様に脱炭速度が低下す
るVCO2とVO2の比率、即ち炭酸ガスと酸素ガ
スの体積流量比であり、本発明者等の経験では
K2≒0.4程度が好ましくこの比があまり大きくな
ると吹錬時間がのびて不利となる。 次に脱炭に費やされる酸素の供給速度の決定方
法を説明する。脱炭に費やされる残素の供給速度
VO(Nm3/分)とVO2、VCO2の関係を(8)式に
示す。 VO=VO2+1/2VCO2 ……(8) 又VOは、(9)式にて決定される。 VO=QO−C1/T ……(9) C1:補正係数 C1は過去の吹錬の時系列から決定され、本発
明者等の経験ではほぼ−2000〜+2000Nm3/ヒー
トであつた。又供給速度VOを吹錬時間と共に変
化させる場合は、(9)式は(9′)式で表現できる。 ∫T OVOdt=QO−C1 ……(9′) CO2の吹き込み終了時期は、吹錬終了時刻より
終点成分の微調整を行いうる最小時間を差し引い
た吹錬時刻を最大とする。これをT2(分)とす
る。又CO2吹き込み開始時期は前記脱炭速度の関
係より決定されT1(分)とする。 CO2の吹き込み速度VCO2、送酸速度VO2は
(10)、(11)式にて決定できる。 VCO2=QCO2/T2−T1 ……(10) VO2=VO−1/2VCO2 ……(11) 但し、VCO2、VO2の比率Pが(7)式の条件を
満足するならばVCO2、VO2は(10)、(11)式にて決
定されるがVCO2,VO2の比率Pが(7)式の条件
を満足しない場合についてはVCO2、VO2は
(12)、(13)式にて決定される。 VCO2=2K2/2+K2VO ……(12) VO2=2/2+K2VO ……(13) 但し、K2は第4図で示される脱炭速度の低下
するVCO2とVO2の比の最小値である。 以上本発明における通常の溶銑を用いて、吹錬
初期では酸素を吹き込み、中期において酸素と炭
酸ガスの設定比率吹込みを行ない、終期において
酸素吹込を行う吹錬方法を述べたが次に前記方法
を実施するための異なつた実施例装置について説
明する。 第5図において第1図と同符号のものは同装置
であるので説明を省略する。 17は酸素流量測定装置で測定値は酸素流量調
節装置18に入力される。19は炭酸ガス流量測
定装置でその流量測定値は炭酸ガス流量調節装置
20に入力される。21は副材料投入装置で、2
5は副材料投入量制御装置である。又22は排ガ
ス分析計でその信号と排ガス流量測定装置23か
らの信号は演算制御装置24に入力されるが、演
算制御装置24においては、前記入力信号に基い
て酸素流量調節装置18、炭酸ガス流量調節装置
20、副材料投入量制御装置25に対し、時期お
よび作動量を決めて指令信号を与える。 次に溶銑成分が事前処理によつて通常の溶銑と
異なつた場合、たとえば第5表に示すような組成
の場合前述のように脱Si反応が早期に終了し、脱
C反応が急激に増加するので、本発明においては
吹錬初期に炭酸ガスのみの吹込みにより早期にイ
ナートプラグを形成せしめ、ついで酸素吹込みに
切替えたのち引続き炭酸ガスと酸素との混合吹込
みを行ない終期には酸素のみの吹込みを行なうと
排ガス未燃焼回収率は著しく高まり、かつ低火点
温度制御を実施することができる。この場合フー
ドと転炉炉口とは図示していないスカート等を介
してあらかじめ気密にシールしておき空気侵入を
排除すると非常に効率的である。
【表】
さて、本発明における通常溶銑の吹錬について
要約するとO2とCO2とを混合して吹錬を行う時期
は、吹錬の第1期終了間際で溶鋼温度が上昇し脱
炭速度が充分速くなつた時点から開始し、第2期
を通して継続し、吹錬第3期の適当な時期に停止
するのが望ましい。 前記第1図に示した所要吹錬時間20分の例にお
いては、吹錬開始後、3〜4分経過後から15〜16
分までの間に、CO2を設定割合でO2と同時に吹き
込むと最も効果的である。 上記CO2の吹込み時期を一般化すると、吹錬開
始時を0とし、吹錬終了時を100とし、全吹錬期
間を100としたとき、O2とCO2を設定割合で同時
に吹き込む時期は、吹錬時間の15〜25から75〜
100までの間と対応する。 次に、O2とCO2の設定割合については、CO2/
O2の体積流量比が本発明者等の経験では0.05〜
0.40の間が第4図の説明から明らかなように適当
である。この値は、当該吹錬鋼種、溶銑配合率、
吹き止め炭素濃度、吹き止め温度、吹錬時間、更
にはCO2とO2の混合ガス吹き込み時間の全吹錬時
間に対する比率などの吹錬条件に対応してその都
度最適の設定割合が決められる。 前記CO2/O2が小さ過ぎると、本発明の目的と
する低い火点温度状態にならしめることが困難と
なる。逆にCO2/O2の値が極端に大きくなると転
炉吹錬における熱バランスをくずし、所定の吹止
め温度を確保できなるなるばかりでなく、火点温
度が過度に低くなり、徒に吹錬時間の延長をもた
らし、製鋼能率の低下、炉体寿命の減少等、操業
に悪影響を及ぼす。従つて、我々の経験より、前
記CO2/O2の値は、0.05〜0.40の範囲で、当該吹
錬時の各種条件から最適の設定割合を決定するこ
とが望ましい。 CO2をO2に混合して炉内に同時に吹き込む手段
として前記第3図に示した実施例では、O2供給
配管系内にCO2を添加圧入する機構が例示されて
いるが、これに限定されるものではなく、その他
に、 (イ) CO2配管系をO2配管系と別系統にし、ランス
内もしくはランス先端吐出孔において混合せし
め吹込む手段、 (ロ) CO2専用のランスをO2ランスと別個に設け火
点にCO2を吹きつける方法。 等の手段も本発明方法の実施形態として採用でき
る。 さらに、吹錬終期における溶鋼温度を目標に適
中させる微調整においてCO2添加を行なう場合も
ある。 次にこの発明方法の効果を排ガス回収を妨げる
煙塵減少につき実施例について述べる。 第6表には180tonの純酸素上吹転炉において純
酸素のみによる吹錬作業を行つた際の煙塵発生状
況を示す。
要約するとO2とCO2とを混合して吹錬を行う時期
は、吹錬の第1期終了間際で溶鋼温度が上昇し脱
炭速度が充分速くなつた時点から開始し、第2期
を通して継続し、吹錬第3期の適当な時期に停止
するのが望ましい。 前記第1図に示した所要吹錬時間20分の例にお
いては、吹錬開始後、3〜4分経過後から15〜16
分までの間に、CO2を設定割合でO2と同時に吹き
込むと最も効果的である。 上記CO2の吹込み時期を一般化すると、吹錬開
始時を0とし、吹錬終了時を100とし、全吹錬期
間を100としたとき、O2とCO2を設定割合で同時
に吹き込む時期は、吹錬時間の15〜25から75〜
100までの間と対応する。 次に、O2とCO2の設定割合については、CO2/
O2の体積流量比が本発明者等の経験では0.05〜
0.40の間が第4図の説明から明らかなように適当
である。この値は、当該吹錬鋼種、溶銑配合率、
吹き止め炭素濃度、吹き止め温度、吹錬時間、更
にはCO2とO2の混合ガス吹き込み時間の全吹錬時
間に対する比率などの吹錬条件に対応してその都
度最適の設定割合が決められる。 前記CO2/O2が小さ過ぎると、本発明の目的と
する低い火点温度状態にならしめることが困難と
なる。逆にCO2/O2の値が極端に大きくなると転
炉吹錬における熱バランスをくずし、所定の吹止
め温度を確保できなるなるばかりでなく、火点温
度が過度に低くなり、徒に吹錬時間の延長をもた
らし、製鋼能率の低下、炉体寿命の減少等、操業
に悪影響を及ぼす。従つて、我々の経験より、前
記CO2/O2の値は、0.05〜0.40の範囲で、当該吹
錬時の各種条件から最適の設定割合を決定するこ
とが望ましい。 CO2をO2に混合して炉内に同時に吹き込む手段
として前記第3図に示した実施例では、O2供給
配管系内にCO2を添加圧入する機構が例示されて
いるが、これに限定されるものではなく、その他
に、 (イ) CO2配管系をO2配管系と別系統にし、ランス
内もしくはランス先端吐出孔において混合せし
め吹込む手段、 (ロ) CO2専用のランスをO2ランスと別個に設け火
点にCO2を吹きつける方法。 等の手段も本発明方法の実施形態として採用でき
る。 さらに、吹錬終期における溶鋼温度を目標に適
中させる微調整においてCO2添加を行なう場合も
ある。 次にこの発明方法の効果を排ガス回収を妨げる
煙塵減少につき実施例について述べる。 第6表には180tonの純酸素上吹転炉において純
酸素のみによる吹錬作業を行つた際の煙塵発生状
況を示す。
【表】
第7表には同じ180tonの純酸素上吹き転炉よ
り、O2とCO2の混合ガスを溶鋼中に吹き込んで精
錬を行なつた際の煙塵の発生量を示す。
り、O2とCO2の混合ガスを溶鋼中に吹き込んで精
錬を行なつた際の煙塵の発生量を示す。
【表】
第6表及び第7表に示した実施例における平均
吹錬時間は19分23秒であつた。 第7表に示した実施例で、CO2とO2とを混合し
て同時に吹き込んだ時間は吹錬開始5分後から15
分までの10分間であつた。 第6表と第7表の比較により明らかなように、
転炉より発生する排ガス中の煙塵量は、従来の純
酸素ガス吹込みによる場合平均14.9Kg/T―
Steelであつて、本発明の方法によるO2とCO2の
混合ガスを吹込んだ場合の煙塵量はO2とCO2の混
合比に依り若干変化するものの、概ね8〜11Kg/
T.Sであつた。第7表に示す実施例の平均値は
9.37Kg/T.Sであり、第6表の従来法の場合に較
べて約37%も減少しており、本発明方法の効果が
顕著であることが明白である。 次に本発明の方法による排ガス未燃焼回収率に
ついては第8表に示す通りであつた。
吹錬時間は19分23秒であつた。 第7表に示した実施例で、CO2とO2とを混合し
て同時に吹き込んだ時間は吹錬開始5分後から15
分までの10分間であつた。 第6表と第7表の比較により明らかなように、
転炉より発生する排ガス中の煙塵量は、従来の純
酸素ガス吹込みによる場合平均14.9Kg/T―
Steelであつて、本発明の方法によるO2とCO2の
混合ガスを吹込んだ場合の煙塵量はO2とCO2の混
合比に依り若干変化するものの、概ね8〜11Kg/
T.Sであつた。第7表に示す実施例の平均値は
9.37Kg/T.Sであり、第6表の従来法の場合に較
べて約37%も減少しており、本発明方法の効果が
顕著であることが明白である。 次に本発明の方法による排ガス未燃焼回収率に
ついては第8表に示す通りであつた。
【表】
第8表に示した実施例は180ton転炉を使用し銑
鉄配合率は90%に維持して行なつた。また中期以
降の炭酸ガスの混合吹込み開始時期の決定手段
は、前述した排ガスの連続分析により脱炭速度計
算を実施して決定する手段を利用し第5図に示し
た装置を採用した。 この時の脱炭に費やされる酸素の供給速度Vo
は25000Nm3/Hrであり、前記CO2/O2の値は
0.30で行なつた。第8表に表示した排ガス回収量
は排ガスの真発熱量を2000kcal/Nm3に換算した
時の体積量表示したものである。また第8表の実
施例はそれぞれ設定された吹錬用吹込ガスを用い
た吹込パターン毎に5回ずつ実験を行なつたもの
で第8表に示した排ガス回収量はその平均値であ
る。なお、この時使用したO2ガスはO2:99.6%
以上、N2:0.03%以下で残分はArのものを使用
し、CO2ガスはCO2:99.95%以上、H2O:0.05%
以下のものを使用した。而して本発明において排
ガス未燃焼回収の効率が高いことは第8表から明
らかであろう。 なお、吹錬時間については、従来法と本発明方
法との間には差は見られなかつた。即ち、脱炭速
度は従来法に較べて何等の遜色もなく、本発明方
法は従来法に較べても極めて効率的で、排ガス未
燃焼回収率が高く歩留りが良好であり経済的に優
れた操業方法を提供するものである。
鉄配合率は90%に維持して行なつた。また中期以
降の炭酸ガスの混合吹込み開始時期の決定手段
は、前述した排ガスの連続分析により脱炭速度計
算を実施して決定する手段を利用し第5図に示し
た装置を採用した。 この時の脱炭に費やされる酸素の供給速度Vo
は25000Nm3/Hrであり、前記CO2/O2の値は
0.30で行なつた。第8表に表示した排ガス回収量
は排ガスの真発熱量を2000kcal/Nm3に換算した
時の体積量表示したものである。また第8表の実
施例はそれぞれ設定された吹錬用吹込ガスを用い
た吹込パターン毎に5回ずつ実験を行なつたもの
で第8表に示した排ガス回収量はその平均値であ
る。なお、この時使用したO2ガスはO2:99.6%
以上、N2:0.03%以下で残分はArのものを使用
し、CO2ガスはCO2:99.95%以上、H2O:0.05%
以下のものを使用した。而して本発明において排
ガス未燃焼回収の効率が高いことは第8表から明
らかであろう。 なお、吹錬時間については、従来法と本発明方
法との間には差は見られなかつた。即ち、脱炭速
度は従来法に較べて何等の遜色もなく、本発明方
法は従来法に較べても極めて効率的で、排ガス未
燃焼回収率が高く歩留りが良好であり経済的に優
れた操業方法を提供するものである。
第1図は純酸素上吹き転炉製鋼法における吹錬
時間と転炉発生ガス中の煙塵発生量との関係を示
す線図であり、第2図は、酸素上吹き転炉におけ
る脱炭速度の推移を示す線図、第3図はこの発明
方法の実施における酸素ガスと炭酸ガスの混合吹
込装置の一実施例を示した説明図、第4図は脱炭
速度と炭酸ガス/酸素ガスの体積流量比との関係
を示すグラフ、第5図は本発明方法の実施にかか
る異なつた装置の概略説明図である。 1…転炉、2…溶鋼、3…ランス、4…フー
ド、5…ランス孔、6…煙道、7…O2供給本
管、8…O2支管、9…O2減圧弁、10…O2流量
調節弁、11…CO2供給管、12…CO2減圧弁、
13…CO2流量調節弁、14…混合器、15…元
弁、16…フレキシブルチユーブ、17…酸素流
量測定装置、19…炭酸ガス流量測定装置、24
…演算制御装置。
時間と転炉発生ガス中の煙塵発生量との関係を示
す線図であり、第2図は、酸素上吹き転炉におけ
る脱炭速度の推移を示す線図、第3図はこの発明
方法の実施における酸素ガスと炭酸ガスの混合吹
込装置の一実施例を示した説明図、第4図は脱炭
速度と炭酸ガス/酸素ガスの体積流量比との関係
を示すグラフ、第5図は本発明方法の実施にかか
る異なつた装置の概略説明図である。 1…転炉、2…溶鋼、3…ランス、4…フー
ド、5…ランス孔、6…煙道、7…O2供給本
管、8…O2支管、9…O2減圧弁、10…O2流量
調節弁、11…CO2供給管、12…CO2減圧弁、
13…CO2流量調節弁、14…混合器、15…元
弁、16…フレキシブルチユーブ、17…酸素流
量測定装置、19…炭酸ガス流量測定装置、24
…演算制御装置。
Claims (1)
- 1 排ガス未燃焼回収装置を備えた上吹酸素転炉
において、酸素供給経路に炭酸ガス供給系を接続
し吹錬対象溶銑成分に応じて炭酸ガス単独又は酸
素単独で吹錬を開始し、珪素吹き終了以降の吹錬
中期は炭酸ガス/酸素の比率を0.05〜0.4に設定
した混合ガスで吹錬し、吹錬末期は酸素単独で吹
錬を行うことにより排ガス未燃焼高率回収を行う
ことを特徴とする上吹酸素転炉における操業方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP177979A JPS5594421A (en) | 1979-01-13 | 1979-01-13 | Operating method in top blowing oxygen converter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP177979A JPS5594421A (en) | 1979-01-13 | 1979-01-13 | Operating method in top blowing oxygen converter |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5594421A JPS5594421A (en) | 1980-07-17 |
| JPS622005B2 true JPS622005B2 (ja) | 1987-01-17 |
Family
ID=11511054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP177979A Granted JPS5594421A (en) | 1979-01-13 | 1979-01-13 | Operating method in top blowing oxygen converter |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5594421A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4529443A (en) * | 1984-04-26 | 1985-07-16 | Allegheny Ludlum Steel Corporation | System and method for producing steel in a top-blown vessel |
| DE102014208722A1 (de) | 2014-05-09 | 2015-11-12 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Endrohrblende für eine Abgasanlage eines Kraftfahrzeugs sowie Abgasanlage mit einer solchen Endrohrblende |
| CN110804684B (zh) * | 2019-10-16 | 2020-08-11 | 北京科技大学 | 一种转炉co2-o2混合喷吹冶炼火点区温度动态控制方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2820555A1 (de) * | 1978-05-11 | 1979-11-15 | Basf Ag | Verfahren zur behandlung von roheisen- und stahlschmelzen bzw. legierungen |
-
1979
- 1979-01-13 JP JP177979A patent/JPS5594421A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5594421A (en) | 1980-07-17 |
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