JPS6219991Y2

JPS6219991Y2 -

Info

Publication number: JPS6219991Y2
Application number: JP1985140511U
Authority: JP
Priority date: 1985-09-13
Filing date: 1985-09-13
Publication date: 1987-05-21
Also published as: JPS6167593U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は月・日の時刻情報を同時に表示する電
子時計に関する。

第１図ａは液晶表示デイジタル電子時計の表示
例である。

この表示例では12時30分30秒と２月12日を表示
している。この時の液晶セルの電極パターンは第
１図ｂのようになつている。２の表示体では１か
ら12まで、４の表示体では１から31まで表示す
る。

ところが、この第１図ａの表示例でヨーロツパ
方式では、日／月の順の表示するが、国内方式で
は月／日の順に表示するためヨーロツパでは12時
30分30秒と12月２日と読んでしまう。月・日の時
刻情報の表示方法として、左側から見て最初の数
字を日付、次に来る数字を月として読む習慣にな
つているからである。

そこで、このヨーロツパ方式の月日表示のため
には液晶表示セルの電極パターンを第１図ｃのよ
うに構成する必要がある。

ところで、このような月日情報を表示する電子
時計用のICであるが、もし同一ICでこの第１図
ｂ、１図ｃの液晶セルを付加して時計を構成する
ことを考えたときICの出力端から出力されるセ
グメント駆動信号の出力端位置を第１図ｂの液晶
セルに合わせてICを構成すると、このICを使つ
て第１図ｃの液晶セルを付加した時計を作ること
は困難になる。出力端位置がこの第１図ｃの液晶
セルのリード電極位置と順序よく合つていないた
め、接続することが全く出来なくなるか、接続線
自体を混線させる必要がでてくるからである。

本考案の目的は、ICと液晶セルとの相互の電
極端子位置の不一致による接続線の引き回わしに
よれずまたそれぞれ別個に用意することなく国内
方式（月／日）及びヨーロツパ方式（日／月）の
月と日の表示ができる電子時計を提供することで
ある。この目的を達成するため本考案の構成は、
ICには出力端子と内部回路との間に接続され、
月・日のセグメント駆動信号の出力端子位置を相
互に入れ換えるための切換え回路を設け、他方液
晶表示セルには月・日との並びを入れ換えても表
示できるるように各桁のセグメントパターンを構
成するようにしたものである。

第２図は第１図に示した時・分・秒及び月日の
表示情報を国内及びヨーロツパ両方の表示方式で
表示できるように構成した液晶セルで、表示体６
及び表示体８とも１から31までの数字が表示でき
る。

第３図は第２図に月日の情報を表示する表示体
６及び表示体８の拡大図で、10位の桁のセグメン
トに便宜的にそれぞれa₁〜d₁，a₂〜d₂の記号をつ
けている。同一記号のセグメントは同時駆動する
セグメントである。

第４図は本考案による電子時計用IC９の１実
施例の部分回路ブロツク図で、第２図、第３図に
示した液晶表示セルを付加して時計構成するよう
に予定して作つたものである。

１０は発振回路、１２は分周回路、１４は
「秒」カウンタ、１６は「分」カウンタ、１８は
「時」カウンタ、、２０は「日付」カウンタ、２２
は「月」カウンタである。

２４は「日付」デコーダ駆動回路、２４は
「月」デコーダ駆動回路で、「日付」デコーダ駆動
回路２４から10位の桁のセグメント駆動信号線が
４本２８，３０，３２，３４、「月」デコーダ駆
動回路２６から10位の桁のセグメント駆動信号線
が１本３６ができている。

「時」「分」「秒」のデコーダ駆動回路及びそこ
からのセグメント駆動信号線及び「月」「日」の
デコーダ駆動回路２６，２４からの１位の桁のセ
グメント駆動信号線はここでは省略している。

a₁′〜d₁′及びa₂′〜d₂′は第３図に示したa₁〜d₁及
びa₂〜d₂のセグメントに接続する出力端子で、こ
の出力端子の位置は第３図の液晶表示セルとの接
続を考えた順序になつている。

３８はこれの出力端子から伝送する「月」
「日」のセグメント駆動信号を切り換える切り換
えゲートで、４０はこの切り換え制御端子であ
る。

この端子４０をＨレベルにすると、a₁′〜d₁′に
は日付の情報が伝送され、b₂′とd₂′には「月」の
情報が伝送され、ヨーロツパ方式、の月・日の情
報表示を第２図の液晶表示セル上で実現する。

この端子４０をＬレベルにすると、b₁′とd₁′に
は「月」の情報が伝送され、a₂′〜d₂′には日付の
情報が伝送され、国内で使用されている方式で月
日の情報表示を行なう。

ここでは省略したが、月・日の情報の１位の桁
も同様に出力位置を切り換えられることは言うま
でもない。

もちろんこの電子時計は光電表示装置としては
液晶表示セルに限られず発光ダイオード・EC等
その他の光電表示装置用のICでもよい。

第５図は本考案による電子時計用ICを用いた
液晶表示時計の表示例第５図ａ，第、５図ｂ，第
５図ｃと、この液晶表示時計の電極パターン図第
５図ｄである。

第５図ａは２時50分30秒を示し、第５図ｂ及び
第５図ｃは共に12月30日を示している。

もちろん「月」「日」の表示方式の切り換えは
使用者ではなく、メーカサイドで行なう形になる
が。

このように本考案による電子時計用ICを用い
れば、ICの液晶表示セルとの接続線を混線させ
ることなくヨーロツパ方式及び国内方式両方の月
日の時刻情報表示が可能であり、極めて汎用性に
富むICとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ，ｃは本考案を説明するための液
晶表示時計の表示例を示す電極パターン図、第２
図は第１図に示した時、分、秒及び月日の表示情
報の国内及びヨーロツパの両方の表示方式で表示
できるように表示した電極パターン図、第３図は
第２図の部分拡大図、第４図は本考案による電子
時計用ICの実施例を示す部分回路ブロツク図、
第５図ａ，ｂ，ｃ，ｄは本考案による電子時計
ICを用いた液晶表示例を示す液晶表示セルパタ
ーン図。２……月表示セグメント、４……日表示セグメ
ント、６，８……月日兼用セグメント、３８……
切換回路、４０……切換端子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

「月」と「日」のセグメント駆動信号を同時出
力できるように個々別々の出力端子が設けられた
電子時計用ICと該複数の出力端子からセグメン
ト駆動信号を受けて「月」と「日」とを同時表示
できる液晶表示セルとを備えた電子時計に於い
て、前記電子時計用IC内には、前記複数の出力
端子と内部回路との間に接続され、前記「月」と
「日」とのセグメント駆動信号の出力端子位置を
相互に入れ換えるための切り換え回路と該切り換
え回路を入れ換え制御するための切り換え制御端
子を設け、他方前記液晶表示セルでは「月」と
「日」との並びを入れ換えても表示できるように
各桁のセグメントパターンを構成してあり、一つ
のICと一つの液晶表示セルとの組み合せで、
月／日表示と並びを入れ換えた日／月表示が可能
であることを特徴とする電子時計。