JPS62199198A - 立体情報再生装置 - Google Patents

立体情報再生装置

Info

Publication number
JPS62199198A
JPS62199198A JP61040255A JP4025586A JPS62199198A JP S62199198 A JPS62199198 A JP S62199198A JP 61040255 A JP61040255 A JP 61040255A JP 4025586 A JP4025586 A JP 4025586A JP S62199198 A JPS62199198 A JP S62199198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
head
listener
sound pressure
reproduced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61040255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2567585B2 (ja
Inventor
Koichi Kikuno
宏一 菊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP61040255A priority Critical patent/JP2567585B2/ja
Priority to US07/459,825 priority patent/US5095506A/en
Priority to PCT/JP1987/000533 priority patent/WO1989000800A1/ja
Publication of JPS62199198A publication Critical patent/JPS62199198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2567585B2 publication Critical patent/JP2567585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/02Spatial or constructional arrangements of loudspeakers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 木帛明は、再生音場内の聴取者、あるいは、聴取者想定
位置の近接した位置で使用するもので、これにより、再
生音がJ’lK音場と同様の音源方向、つまり水平:3
60’ #向の定位、高さ、距離感、臨場感、ならびに
、聴覚器官に受けることのできる音圧mと体で受けるこ
とのできる音圧量の比率をコントロールできることによ
って得られる音圧量と音圧距離感、以上を再生可能とし
、特にパイノーラル・プログラムソースを用いた再生音
場で使用した場合は現実音と区別のつきがたい再生が聴
取者の耳機能に留意することなく得られる、再生音場用
消音器具に関する。
(従来の技術) 下記に示した■〜■の近い従来技術がある。
■ ステレオ信号源に含まれる定位情報のみを聴取者に
得られるよう試みた特公昭;)3−21841号。
■ 顔頭部生体内組織に機械振動を与える試みをした特
開昭58−107794号。
■ 椅子等の体に触れる物体を再生信号によって18勅
させ、聴取者の体を物質伝導振動によって音圧量を、疑
似体験させろ試みをした臨場感fL■現装置、実閏昭5
2−103909号。
■ 遮音板式スピーカ・パイノーラル。これは、近接ス
ピーカ再生、ヘッドフオン再生を除く、通常のステレオ
再生時、に専ら生じる、左右信号のクロストークの除去
として良く知られる方式で、左右スピーカの音が聴取者
付近まで相互に混ざらないように、正中面に遮蔽板を立
て、再生空間を2分する試みをしたものである。
(発明が解決しようとする問題点) 以上に示した従来の技術には、次の(a)〜(f)のよ
うな欠点がある。
(為)聴覚器官に受ける音圧量と体の受ける音圧量のバ
ランス、音圧量バランスは、スピーカと聴取者との距離
で決定されてしまうため、至近距離、あるいは、近距離
のバランスに固定される問題があり、従って、通常の音
楽鑑賞時での聴取者とステージの距離で得られるような
音圧量バランスは得られず、スピーカを意識させる再生
音になっていた。
また、以上により、体が認知した情報と、耳が認知した
情報とのギャップが生じ、このギャップが、再生音の定
位を全体的に上へシフトアップさせ、不自然に浮いた定
1αに感じさせていた。また、地に着いた様な落ち付き
のある音像表現を不得手とさせていた。
(b)左チャンネル、右チャンネルの独立した問題、す
なわち、スピーカ位置を認識することのできる頭部反射
情報の存在がある問題。
−h記、存在のため、スピーカ位置と同じ実像以外の再
生においては耳が学習した任意の音源位置における音色
パターン認識とのずれを生じることになり、特に方向性
を持たない残響音等は1記、ずれか最大となり、スピー
カを認識させる、人工的な再生音となっていて、時には
、頭部反0411によるピークが鋭すぎて、聞くに耐え
ない事態にも至る場合がある。また、パイノーラル信号
の定位情報を殺してもいた。
また、片耳効果によるスピーカ位置の認知を除去する方
式として、頭部反射による伝達特性変化゛をaπ1に号
に、上記、変化の打ち消し情報を混入することによって
得た、特公昭53−21841号が提唱されているが、
頭の開く角度を筆頭に顔の形状から、スピーカの細かな
特性までも限定しないと効果が′得られないという大き
な問題があった。
(C)スピーカ数、を増やせば増やすほど、遠距離の音
圧量バランスを再現可能になるが、同時にスピーカを増
やせば増やすほとスピーカ同士の相互干渉は多くなり、
歪みが多くなる問題が生じる。
また、上記歪みは、パイノーラルの持つ定位情報を消し
てしまうので、定IQ悪化を来していた。
また、ヘッドフォン聴や、比較的近い距離のスピーカで
もa圧感を得られるように試みた特閉昭58−1077
94号、実閏昭52−103909号があるが、皮膚に
直接創動を与える手法を取っているので、基本的に音圧
量に違和感を生じていた。
(d)パイノーラル再生におけろ正中面、正背後定1α
の可能条件は、プログラムソース作成時に使用した疑似
人頭と、If!!堰者頭部の高度な類似条件を満たず必
要があった。
また、上記−%件は、平均的な疑111人頭は使えない
ことを意味し、これがプログラムソース制作側の大きな
障害になっていた。
(e)定位の良いプログラムソースを作る上で、大きな
障害になっているのは、再生形態による表現のバラ付で
ある。
つまり、具体的に再生形態の種類とは、スピーカを取り
巻く前約環境、スピーカ同士の角度、聴取者とスピーカ
の距離(極めて近いときかへッドフォンである)、であ
る。
つぎにこれに伴う表現のバラ付とは、スピーカ位置に定
位が引っ張られる現象の有裏とスピーカ位置のバラ付、
残響の遠いによって多大にバラ付く左右間の相■性、な
どである。
上記、種々のバラ付は、少なければ少ないほと良いが、
秀でるものがないため、解決に至ってない問題点があっ
た。
<r>両耳効果(ハース効果、左右音圧バランス)、に
依存度が極めて大きい現在のスピーカ1ヰ生方式は、片
耳効果(頭部反q4音による定1a効果)、でしか知覚
できない片耳聴取者にとっては、自然音吐では十分に認
知できる程度の定位の動きも認知できないことが多かっ
た。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この発明によれば、聴取
想定位置と発音体に挟まれる位置で、かつ、聴取想定位
置に近接したエリアを伝播エリアとし、上記、伝播エリ
アの中で頭部付近にあたるエリアを頭部伝播エリアとし
、上記、頭部伝播エリアを除く伝播エリアを体部伝播エ
リアとし、上記、頭部伝播エリアに支持可能ならしめる
機能を有する消音器具を頭部消音器具とし、上記、体部
伝播エリアに支持可能ならしめる機能を有する消音器具
を体部消音!具とし、聴取者の聴覚器官で受けることの
できる音圧量とaIlI者の体で受けることのできる音
圧量との比率が変化するように、上記、頭部消音器具と
上記、体部消音器具の量に差を付けて、あるいは、完全
に一方のみとし、あるいは、少なくとも一方の消音器具
の有する消音効果を任意可変式にしたことによって、聴
覚器官に受けることのできる音圧量と体で受けることの
でざる音圧量の比率が定量的にあるいは任意可変的に変
化可能ならしめたことによって得られる再生音場用消音
器具。
または、聴取者頭部想定位置と発音体に挟まれる位置で
、かつ、聴取者頭部想定位置に近接したエリアを頭部反
射エリアとし、上記、頭部反り4エリアに支持可能なら
しめる機能を有する消音器具によって、上記、頭部反射
エリアを通常の自由空1f!1の伝播特性に対し、伝播
ロスを増大ならしめ1、I:、記、伝播ロスによって、
発音体から発した音が聴取者頭部に当たった後にII!
増者の聴覚器官へ届く予定の頭部で専ら生じる音を聴取
者の聴覚器官に届き難くシたことによって得られる再生
音場用消音V!&鴇が提供される。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する。
第11Jはこの発明の一実施例を示しており、スピーカ
87からの音を聴取者88が受け、その音は外耳道に直
接入ることのできろ直接音82と顔や耳介で反射をして
外耳道に入る反射音83と主に頭表面で反射を起たして
外耳道へ入る反射音81と体に受ける音圧89から成り
、この体に受ける音圧89以外の外耳道に入るための音
圧は、吸音材84 、85 、86にて減少させること
が出来るように構成しである。
上記、吸音材84 、85 、86によって外耳道での
音圧を減少させ、相対的に体に受ける音圧を大きく感じ
るように構成している。
また、所望により、体を包囲可能ならしめる吸音効果を
有する器具を別途用意し、これにより、体に受ける音圧
89を減少コントロールもさせることができ、聴取者の
聴覚に受ける音量を、体に受ける音量に刻して、相対的
に大きくするようにも可能である。
また、頭表面に当たった音が、聴取者の顔頭部生体内組
織を伝播して聴覚器官へ達す高音も上記、吸音材84で
減少できる現象も認められる。
まず原音をコンサート・ホールやステージと客席との関
係に似た比較的距離のある、また残響のある拡散音場と
した場合、現実の聴取昔は第2図のように音に包み込ま
れるようにして体に音圧を受けながら、一方外耳道はそ
の音圧の一部の音を通している、外耳道に入る音はけフ
して体が音圧を受けるように全方向からのエネルギーを
万遍なく受ける訳はなく、頭部や耳介の遮蔽効果を主な
理由として、全方向からの音圧の一方向の音が主に外耳
道に入ることになる。
この体に受ける音圧感と、耳に受ける音圧感の相対バラ
ンス(以下、音圧感バランス)を拡散音場において各周
波数ごとにどのような傾向を示すかを量的にグラフにて
表わしたのが第3図の傾向図である。また、どんな自由
音場でも拡散音場でも波長が長い場合、例えば50Hz
以丁では、極至近音fl聴は別として、体に受ける音圧
感と外耳道に入る音圧感は音場の拡散の度合いや夕1番
の有無に対して影響が少なくほぼ一定の関係になる。そ
のため、この周波数帯域にての体に受ける音圧感の測定
値または外耳道に、Bける音圧感の測定値な同レベルの
値として第3図は作成しである。またこの図は理想的な
拡散音場を想定しであるため、体に受ける音圧感は、音
の波長に関係なくほぼ一定になる。
第3図から明かなとうり、体の受ける音圧感lO1は耳
に受ける音圧感102より斜線部103の面積外だけわ
ずか多くなっている、これが理想的な拡散音場における
音圧感バランスである。
また斜線部103がない状態が1つの基準と考えるのが
自然と思われるので、あえてその状態を考えてみると、
それはほどほどの拡散音場の時に生じると言えるが、し
かし、恐らく耳に受ける音圧感と、体に受ける音圧感は
絶対量よりも相対量、それよりも相対量の変動量、とい
う順に、人は強く感じ取るであろう事から、上記のわず
かな斜線部1030面積量は、理想的な拡散音源上にお
ける単なる基準と考えた方が良いものと認められる。
さて第3図に対して一般のモノーラル系の再生音による
関係は、第4図のようになり、このlsf合ス゛ビーカ
の条件は聴取者の距離より2 ruぐらいの位置とし・
、歪増加を嫌って部屋はデッドの状態と想定しである。
第4図は第3図の関係と大きく異なり、プログラムソー
スや、グラフィックイコライザー等の補正に対しても全
く関係なく体に受ける音圧感と、耳に受ける音圧惑の相
対関係は、第4L!lのような傾向になり、つまり、耳
に受ける音圧感が、体に受ける音圧感に対して斜線部1
13の面積外だけ大きくなる関係となる。また、この関
係は、スピーカ再生に限らず、同距離にある音源の音を
聴くときにも生じている。
即ち理想的な拡散音と一般のモノーラル系の再生音のギ
ャップは、斜線部103の面積と斜線部+13の面積と
を合計した分だけの体に受ける音圧感が少なく、このギ
ャップを相対的に少なくする必要が出て来る、これは第
1図の吸音材85のようなもので外耳道に入る直接音を
減少させて効果を得る解決策がみいだせる。
以上はスピーカが1個の場合についてであり、通常の開
き角60度に設定した2個のスピーカを使用したステレ
オ・フォニック系の再生の場合、上記の傾向がより顕著
になる。
第5図は聴取者1201の回りをピンク、ノイズを発音
させているスピーカ 1202を全方向に渡って回転さ
せ、そのときに聴取者のむ耳および左耳に生じるぎ圧を
図示した円グラフである。また、この時聴取者の体に受
ける音圧感はスピーカがどんな角度にあっても一定であ
り、そのため、この円グラフで描かれる感度の高低は、
体に受ける音圧感と耳に受ける音圧感の相対関係も表わ
していることになる。
ライン 1203は右耳の外耳道人口にて測定した音圧
を表わし、ライン 1204は左耳の外耳道人口にて測
定した音圧を表わしている。
この円グラフの見方として、境界円 1205と上記ラ
インとの放射方向における幅が各測定した値を示してい
て、例えばスピーカ 1202が左前方15度の所に位
置したときの6耳の測定結果は、左耳側の測定値は幅1
206によりライン12o3が決定され、左耳側の測定
値は幅1207によりライン l204が決定されてい
る。以下、同様にして全ての方向の測定結果が境界円 
1205と上記ラインとの放射方向における幅の関係に
より表わされている。
基準線1208 、1209は左右それぞれの正面にお
ける音圧測定値を表わし、正面の音圧に対して測定結果
が相対的にどのようになっているかが一目で分かるよう
に配慮したものである。
円グラフの下に示したグラフは上記円グラフを切り闇き
&11210より直線吠に問いて、見やすくした図であ
る。
見方としては、例えばスピーカ 1202が前方左15
度の所に位置したときの6耳の測定結果は、右耳側の音
圧測定値は幅1211により表わされ、従って任意の方
向における右耳の音圧測定結果はライン1214で表わ
されることになる。
そして、左耳側の測定値は、右耳側の測定値の幅121
1に加算されるようにII@ 1212が玉に乗り、従
ってライン1213はライン1214との縦軸方向の幅
によって左側の任意の方向における音圧測定結果を表わ
していて、と同時に発音体が1つ、あるいは単一方向の
場合の両耳に受ける音圧の合計も読み取ることができる
ようになっている。
さて、グラフの見方は以上の通りであり、それではなぜ
ステレオ聴取時には上記指摘の音圧感バランスのアンバ
ランスがより悪化するのか、それについて以下に説明を
する。
まず条件として、発音体が1つ、あるいは単一方向の場
合とステレオ聴取の場合のどちらにおいても再生しよう
とする定位を正面の場合に絞って比較することにする。
これはステレオ聴取の側で、左右の音量の組み合わせの
面まで問題にしてくると、説明に要領が得られない恐れ
があるために正面のみとした。
さて、ステレオ聴取は一般的に60度のスピーカの閃き
角をもって聴いているので、その音の音圧は、右耳側は
幅1215により表わされ、左耳側は幅1216によっ
て表わされている。つまり、@1215と幅 1216
の合計した音圧が、両耳に与えられた音圧であり、これ
がステレオ聴取時の耳への音圧窓になる。
一方、発音体が1つ、あるいは単一方向の場合の状態は
、正面定位のときは右耳側の音圧は幅1217により表
わされ、左耳側の音圧は幅1218によって表わされて
いる。そして、@ 1217と輻1218の合計した背
圧が、両耳に与えられた音圧であり、これがモノータル
時の耳への音圧窓になる。
以上により求められた正面定位時のそれぞれの方式にお
ける耳への音圧窓を比べてみると、明かにステ1111
1項の方が、単一方向の音を聴いた場合に比べ、耳への
音圧窓が大きい状態になフている。これはステレオ聴取
の場合は、両耳とも耳の感度の良い角度から音が入るた
めと言える。
そのほか2チヤンネルにおいて全方向定位を希望した場
合、借りに後方音の定位が可能になったとしても、音圧
感バランスは後方音における単一方向からのモノーラル
音源にて聴かれる音圧窓は輻1219となり、いよいよ
ステレオ聴取に比較して音圧窓の相違が大きくなるのは
グラフより明らかである。
上記後方音と同様に様々な方向での音圧窓の程度がライ
ン 1213により知ることができ、これにより判明す
ることは、拡散していない音源についてのみではあるが
、例えば正面の音を聴いているときの方が、斜め45度
の方向からの音に比へ、音圧感バランスは、体に受ける
音圧の方に片寄っている傾向などが分かり、この音圧窓
の傾向を忠実に再現できればより様々な方向の定位の再
現が、本物に近くなると言うことも分かる。
さらにライン 12I3より判明することとして、ステ
レオ聴取の2つのスピーカの音を聴取者がどのような方
向で聴くこうとも、通常のステlノオ感を感じる程度の
スピーカ開き角を持たせた場合においては、スピーカが
1つの時のいずれの状態より、ステレオ聴取の方が耳に
受ける音圧窓が、明らかに高い値になっている。
このように以上から、第2〜4図にて説明した耳におけ
る音圧窓と体に受ける音圧窓のアンバランスを完全にバ
ランスさせても、更にステレオ聴取としての第5図で説
明したアンバランスの問題が生じることが見いだせる、
とくに後方音のブログラムソースに対してはこのギャッ
プが強く、この一番顕著な例の状態としては、拡散状態
の後方音を再生しようとした時だと言え、現実に従来の
いずれの再生手段をもフても、この音源を満足のいくよ
うに再生することが困難であることが判明する。
さて、上記の再生を現実の音場に近ずけるためには更に
第1図における吸音材85の厚みを増す必要があり、場
合によっては他の遮音性の高い材料に変えてもよく、ま
た第5図で説明したアンバランスの理由は、耳介を含む
頭部反射音による影響が大きく関与°しているといえ、
これにより、耳のみの音圧感を大きく上げていたといえ
る。この様子を示したのが第6図であり、スピーカと頭
の位置関係が通常、聴取者はあまり頭を動かさずに聴い
ているため、頭部反射による大きなピーク 131は頭
を動かさない限り常に同じ周波数上に表われ、かつ再生
しようとしている音圧の全てが、この定まった2方向の
音源に集中しているため、このピークは極めて強く、耳
のみに対する音圧感を異様に上げている。
以上のピークによるアンバランスは、第1図の吸音材8
6および吸音材84によるピーク音防止および吸収によ
って、J1、に受ける音圧感と体に受ける音圧感のバラ
ンスを取ることができる。従来このピークを、発音体の
信号にピーク打ち消し音を混入して除去する手法として
は、特公昭53−211(41号のものがあるが、この
手法においてはピーク音減少と共に体への音圧感も下が
るので、ピークは除去できるが音圧感バランスは取るこ
とができないし、上記手法は、理想的な実験雰囲気意外
ではピーク打ち消し効果は、発生しないと考えられる。
また、他に体への音圧感を空気を媒体とせずに、物体を
媒体とした直接的な振動で聴取者にサービスする従来技
術や、ヘッドフオン再生時に体への音圧サービス用のス
ピーカを加える手法等が容易に考えられるが、前者の直
接体に振動を与える手法は、原音場の音圧感とは、もと
もと異なる刺激であるため、原音場と区別が付きにくい
ほどの再生を求める本発明においては役に立たない、ま
た後者の場合においては、ヘッドフォンとスピーカ音圧
の時間ずれによる変調音が必ず生じ、ディレィを使用し
たとしても頭を動かすと、そのディレ・イタイムは、微
妙にずれ、複雑なコーラス音を生し)、従って、以上の
ような極めて、微妙なディレィタイムを事細かに完全に
制御しない限り、人工感を多量に感じる再生となる。
第7図に示す実施例では、聴取者141の外耳道を除く
頭部全体を吸音材144が包むように構成している。ま
た斜線部145はスピーカ 142から発した音が聴取
11410頭部に当たった後に聴取者の聴覚器官へ届く
予定の頭部が再生音場に位置したことにより生じた音を
減少できる範囲を示していて、この範囲の1=播特性を
吸音材144などを用いてロスの多い状態にすることに
より、」1記、聴覚器官へ届く予定の音を減少、あるい
は、除去できるようになっている。また、吸音材144
の中で役に立っている所をその斜線部自5は表わしてい
るとも言え、従ってこの斜線部145は聴取者とスピー
カの相対位置の変動に伴って変化も当然する。
プログラムソースの種類には依存しない問題点は、スピ
ーカの低歪率化を突き詰めると必ず音圧が小さくなる、
そうなると困ったことに、これに伴って聴取者の耳に入
る方向は限りなく単一方向になり、よって聴取者頭部で
生じる様々な反射音によって生じるピーク成分も1つの
パターンに限られて・闇きずらい音となる。
またスピーカの歪率を無視した場合においては、スピー
カのバッフル反射、箱鳴り、部屋の残響などで様々な方
向より聴取者の耳に入るように構成可能なため、上記ピ
ーク成分も様々なパターンになり、生じるピーク成分も
鋭さをなくし、即ち聴きやすい音となる。つまりこの状
態が現在商業オーディオで行なっている中心的な音の想
定と考えられる訳だが、当然不特定の歪が生じオーディ
オの低歪率化の意味を損じていて、現実に聴いてみると
、再現性の程度が低い、それは再生音を意識させない域
にはほど遠い次元である。
以上の相反する問題点を解決する手法には大まかに2つ
考えられ、1つは、理想的なスピーカを多数使用し、こ
れらの聴取者の外耳道にて位相を完全に合わせて再生す
る手法がまず第1番目として考えられるが(一般に物理
音場と呼ばれる再生手法である)、聴取者の位置変動や
両耳に対する位相合わせ等の不可能に近い間鵡点がある
ため、この手法は取ることが出来ない、もう一つの手法
はこれから説明する本発明の実施例である。
まずその理想とする実施条件を総括してみると、(イ)
歪の極力少ない音源を使用したい。
クロ)音源は一般家庭での再生を考えると理想的には1
点音源あるいは、単1方向の音源が望ましく、これの使
用を望む。
(ハ)l!!取者敗者生するプログラムソースと同様の
伝送特性の良い、または、歪率の良い音を聴取者1係の
耳で感じたい。
(ニ)聴取者は生きている以上、多少の動きは当然許さ
れるへきで、これを極力限定せずに高度な再生をしたい
このような理想とする実施条件において全て満足させる
手法は、第7図にて説明すると、理想的なスピーカ 1
42で発した音を聴取者141の頭部にて生じる反射音
を十分に減少させて音がII!取者敗者1の外耳道に届
ければ良いことになり、上記反射音の吸収は吸音材14
4にて行なうことができる。また吸音材144が大き過
ぎ、不便と感じるならば、闇く方向範囲を絞って吸音材
を斜線部145のみとしてもよい。ステレオの場合2方
向からの吸音をすることになり、消音部材は複数になる
。更に吸音材 !44、を頭部より比較的大きな大きさ
にすることにより、従来の電気的反射音キャンセル、特
公昭53−21841号などの手法とは比較にならない
低歪率で、かつ、反射音吸収効果の優れた、良い音で聴
くことができる。
さて、11き易さだけに着目した場合、例えば吸音材1
44の変わりに多数の反射板を複雑に絹み合わせた状態
の物に変えても、聴取者頭部で専ら生じる頭部反射音は
除去可能であり、同程度の開きやすさにさせる可能性も
ある。しかしパイノーラル・プログラムソースを用いて
、その定位情報を殺さずに外耳道まで届けようという主
旨からは、全く役に立たない可能性が大である。
そこで、パイノーラル・プログラムソースを再生する目
的に限定してこの発明の実施例を考えると、吸音材14
4はパイノーラル定位情報をマスキングする再生時の聴
取者141の頭部に生じる伝送系の最後の強力なリアリ
ティ−を持った定位情報を十分に減少させる目的を有し
ていて、消音部材の合計の大きさが、頭部大と同程度、
あるいは、それ以上の大きさとすることによりそれを可
能にしている。
また、吸音V?こよる音の減衰は、重態化を招きにくい
手法であるため、パイノーラル・プログラムソースの定
位情報は崩さずに外耳道まで届けられるようになってい
る。
以上の手法は、従来技術で近い考えの、発音体信号源に
頭部反射音キャンセル信号を入れる手法として特公昭5
3−21841号などの手法に比べ、原理的により反射
音を除去することが出来、耳介の反射についても十分に
減少することが出来、なおかつ前述のキャンセル方式で
は、頭部形状の個人差、頭部位置の変位によってキャン
セルエラーが@繁に生じ、それに伴い、プログラムソー
ス中にも頭部反射音においても存在し得なかった新しい
反射音の出現とその障害による定位悪化の悩みが生じて
いるが、本発明では以上のような悩みは生じない。
本発明は以上の理由により、パイノーラル・プログラム
ソースが聴取者頭部と十分同一性をもったダミーヘッド
で録音されたものであれば、従来困難とされていた前方
遠距KM源も十分に再生できるようになる。
次ぎに、聴取者の身体的条件が異なった場合の本発明の
使用を考察する。
従来、両耳聴取者の場合はシンクロナイズされた複数音
源から来る、自然界にない音源状態での!I!感エシェ
ラ−−ス効果において主に形成された音場感の楽しみを
感じることができるが、片耳聴取者はその楽しみをほと
んど感じることができない。またさらに、パイフオニツ
クを代表とするパイノーラルのスピーカ再生においても
同様で、やはりこのll!感エシェラ−−ス効果の恩恵
に頼っているところが強い訳で、これも両耳聴取者のみ
の楽しみになっていて(ただし・、この楽しみtよ再生
音としての人工感を多分に伴っているが)、両耳聴取者
のみに都合の良い再生手法であったが、本発明は以上の
問題点の原因であるI!感エラーとハース効果に頼らず
に全方向定位を可能にしたため、従来どのような再生手
法でも得られなかった現実音と区別のつきがたい再生が
聴取者の耳機能に留意することなく得られている。
また、上記より本発明は、パイノーラル・プログラムソ
ースを従来では考えられなかった程の聴取時の不特定な
条件(例えばヘッドフォンとスピーカと片耳聴取と両耳
聴取の全ての絹み合わせ)を高度な再現性を以て全てを
満足させる初めての解決策といえ、プログラムソースの
混乱に歯止めをかけることにも役立つと確信する。
次に、録音現場における耳への音圧感と体への背圧感の
比率(音圧感バランス)を忠実に再現し、更に原音場と
区別がつきにくい程の再生をしようとする場合について
説明する。
至近距離音源については第1図〜第5図で述べた音圧感
バランスの条件では妥協的な定量的な音圧感バランス表
現しか望めなかった。
そこで、本発明の器具を音圧感バランスを可変的再生に
向くように構成した実施例を第8図に示す。
聴取者151は、第7図の説明で述べた吸音材144と
同一の効果を持たせた吸音材152を顔面にヘッドフォ
ンの支持部材と同様と考えのもので構成している(支持
部材は特に図示していない)、手にはコントロールボッ
クス 155を持ち、可変吸音材153は聴取者を挟む
ように位置し、可変動力部154によフて可変吸音材1
53が聴取者151とスピーカ 156を結ぶ音の伝播
路の遮る量を変化できるように構成し、以上により、本
発明の消音器具を構成している。
一方オーディオ装置の方は、聴取者に対して一般的な6
0度の開き角をもって設置したスピーカ 156がアン
プ157と接続されていて、プログラムソース 159
および自動変化イコライザー 158を介してアンプ1
57に結線されている。
以上のような実施例では、まず可変吸音材153の効果
で音圧感バランスの調節が出来、すなわち耳の近くに可
変吸音材153の薄い部分が来るように調節したときは
耳への音圧感が体への音圧感に比較して強くなり、至近
音源や上方音源の再現に近い音圧感バランスを表現し、
この逆に耳の近くに可変吸音材153の厚い部分が来る
ように調節した場合は耳への音圧感は、体への音圧感に
比較して少なくなり、つまり遠距1lll音源や拡散音
源を再現しやすくしている。
以上の音圧感バランスのコントロールに伴って吸音材の
高域吸収量が大幅に変化するため、これを自動変化イコ
ライザー158を変化させることにより伝送周波数特性
をつねに平坦にさせることができる。
また、上記、吸音材の位置変化の変わりに、スピーカを
動かしても良い。
次にこれら音圧感バランスのコントロールをどのような
情報をもとに行なわせるかについて述へると、最も単純
でN単な手法は、聴取者自らコントロールボックス 1
55を動かし、これの指令信号1510によって行なう
手法があり、知識として極めて判断のしやすい場合、例
えば日本間で演奏される和楽器の音や、教会で演奏され
るパイプオルガンの音、などのように聴く前から大まか
だが想像にてi;wmできる例も少なくないと考えられ
、この程度のコントロールでも実用化の域に達している
と思われる。
また、指令信号1510は、音圧惑バラノスの表現手段
として人為的に勝手に作られた低吟としたり、音圧感バ
ランスを実測した信号を用いることも考えられ、更に上
記のぎ圧感バランスの測定を聴取者151にも聴取と同
時に行ない、目的の行圧感バランスが取れているか随時
フィードバックさせる手法も考えられる。
さて可変吸音材とその可変動力部は上記153や154
の形態のみではなく、他に様々なものが考えられ、例え
ば風船の回りに吸音材をフレキシブルに設置し、これを
可変吸音材どし、この風船の膨らみを変えることにより
目的を得たり、また第14図で詳細に説明しである電気
的な音波打ち消し消音構造をここの可変吸音材とすれば
、理論上は、さらに理想的なコントロールができる。
また、ヘッドフォン聴に近い音圧感バランスをも表現し
たい場合は、所望により、聴取者を包囲するような、可
変吸音材を別途用意し、可変吸音材153が極薄の位置
にて上記、別途用意した可変吸音材の吸音効力を発する
ことにより、更に体の音圧感を減衰することもできる。
次に第9図、第1θ図は聴取者頭部で専ら生じる伝送系
最後の強力なリアリティ−を持った定位情報の減少作用
をさらに強めるように考えた実施例であり、これにより
更に産業上利用しやすくしたものである。
以下第9図を例に説明すると、綱状ベルト2004は聴
取者2001が図のようにかぶることにより、張力を生
じ耳介2002を乳突部2003方向へ押しやり、変形
させている。
これにより耳で生じるはずの特有な反射を耳の条件を通
常に対し異なる状態にすることにより、近似的になくす
ことを可能とし、よってコンパクトにして同様の効果が
得られることになる。
また以Eの状態において綱状ベルトが耳の耳甲介に位置
するあたりに吸音材2005を取り1′4け、耳甲介の
持つ収音能力を減少させることも行ない、これと同時に
この網状ベルトの位置ずれ防止の突起物としても役に立
っている。
以上の様に構成された本実施例は、伝送系の最後に来る
非常にリアリティ−の高い定位情報を減少させる目的で
考えられた第71’!lで示した吸音材144を同一目
的で補正させている。
つまり本実施例は、他の吸音材と併用して使用するよう
に考えられており、そのパターンは頭部反射除去用吸音
材のデザイン、との組み合わせの分だけあり、非常に多
くなるのでここではその詳細については省くが、この綱
状ベルトと同様に使用感に優れた実施として、へ・ソド
フォンによく使用される耳への側圧印可手法が上げられ
、通常へッドフォンの発音体があるfQ Rに、張力を
有する綱状の物を位置させることにより、同じ耳介の変
形を可能に出来ることが考えられる(第10図参@)。
次に第11図は音圧感バランスのコン)CI−ルと聴J
ll1頭部で専ら生じる伝送系最後の強力なリアリティ
−を持った定位情報の減少°作用の両方な簡易的に満足
させる生産性の優れたものを提供する実施例である。
まず理想的な頭部反射除去手法から再度述べる。
(a)頭部反射音の減衰手段としては、第7図の吸音材
144を使用する。
(b)スピーカの発音方向はチャンネルあたり一方向と
する(この制約を涌ずと位相かそろわず、干渉歪が必ず
生じる)。
(C)スピーカはパイノーラル・プログラムソースに混
入しである定位情報を、そのまま、崩さずに再生し、聴
取者の耳へ騙ける必要があるため、物理特性は極めて良
い物を使用する。
(a)〜(C)の条件にて再生された音は聴取者の外耳
道において極めて忠実に聴くことが出来る。
ところが再生スピーカの有する特性は必ずしも満足の行
くものとは限らない訳で、そういった場合上記の理想的
な反射除去(a)は必ずしも必要なく、上記の再現度を
弱冠下回るが、ある程度の満足度で再生してくれる解決
策であれば、第7図の説明で述べた器具に少々手を加え
て使用することが出来る。
その器具とは吸音材144の変わりに多数の反射板をi
雑に組み合わせた状態の物を使用することを意味し、頭
部反射を不特定に出来るため聴取者頭部で専ら生じるピ
ークディップは無くなり、同程度の聞きやすさを可能と
する。
上記器具は、外耳道に入射する音の角度にバラエティ−
を持たせ、あたかも音源が拡散状態である様に、頭部の
反射音を無くシ・ている訳だが、もしその目的を貫くと
すると、上記反射板は、無数の組み合わせの物が欲しく
なる、そこで反射による手法ではなく、物の回折効果に
よる考えで、同じ効果を簡単に手に入れようと考えたの
が本実施例である。
さて、これから述べる、簡易型消音器具は低価格帯のス
ピーカに−ahwkものである点と、更にこの消音器具
が、音圧感バランスも、同時に近似的ではあるが、調節
できる点が、大きな特徴である。以下第目図にその1実
施例を示す。
(イ)へッドフォンと類似の支持部材を持つ、回折音の
生じやすい遮音部材2204を聴取者2201は調節可
能に装着しく支持部材は特に図示していない)、スピー
カ2202の音を問いている。
(0)遮音部材はスピーカと外耳道2205を結ぶ音の
伝播路2203を遮る様に、調節されている。
(ハ)遮音部材で生じた回折音2208が作る、回折音
伝播路2207は音の伝m路2203に対して、両耳を
結ぶ方向2209に近い角度をもって外耳道に到来する
(ニ)遮音部材の大きさは、頭部サイズの1回り大きい
程度を希望し、そうすれば遮音部材で妨げられる分だけ
、音圧感バランスの調節が可能になる。
(本)頭部反射音の中で最も影響力の強い顔面による反
射音が、遮音部材2204を顔面にすきまなく取り付け
ることにより、容易に消滅させることが出来る(吸音材
145の様な大げさな物を使用しなくとも、再生の質的
レベルを下げればこんなに小さい物で代用がきいてしま
う)、ただし、顔面の反射音を利用した、前方定位の補
正は、遮音部材2204の顔に近い側を吸音材とし、そ
の吸音材の音漏れを利用したほうが、良い効果が得られ
る。
(へ)回折音2208は周波数に応じて吠態が七変化し
、回折音伝播路2207の方向も複雑に変化する。その
ため、多量の周波数成分で構成されているはずである通
常の自然音を再生した場合、聴取者は吸音材145をH
けた時と同様に、その再生しているスピーカのきその物
の方向性や、頭部で専ら生じるピーク音を感じないで済
むようになっている。
(イ)〜(へ)で明らかな通り、本実施例は簡易型のス
ピーカを用いた再生の場合、第7図の吸音材144のよ
うな大きい物を必要とせず、第11図の遮音部材のよう
な比較的小さい物で代用さぜることができ、そのため、
視野にχ1して邪魔にならない効果もあり、低価格で使
用感の良いものを提供するものである。
第12図は、パイノーラル・プログラムソースにおける
優秀な前方定位の再生を得るための制約を少なくするた
めに考えられた器具である。
上記制約とは、 (a)パイノーラル・プログラムソースが聴取者頭部と
十分同一性をもったダミーへ・ソドで録音されたもので
ないと、従来困難とされていた前方遠距離Wi9は十分
に再生できない、一般にダミーヘッドは、聴取者頭部と
は程度の違いさえあれ、完全な同一性はもたすのが国是
である。つまり偶然に、使用するパイノーラル・プログ
ラムソースが聴取者頭部と十分同一性をもったダミーヘ
ッドで録音されたものであれば問題ないが、そうでない
場合は特別にライフヘッドを作り、それによって録音し
たものを使用しなくては十分な前方遠距離音源の再生が
できないことになる。
(b)再生系に歪率特性や、伝送周波数特性、の十分優
れた装置を使用する必要がある。
(C)音圧感バランスのコントロールに伴う伝送量R数
の補正も厳密に調整する必要がある。
以上の(a)〜(C)の制約を1つでも怠ると、前方遠
距離音源は十分に再生できないと言える。尚再生系の制
約は、努力すれば何とか対処することはできるが、プロ
グラムソース側の制約は、既に過去の物も多数あるので
、何とかこの制約から逃れて再現できるものが望まれる
その1つの回答として言えることとしては、不確実な前
方定位情報をプログラムソース側のみに頼らず多少疑似
的ではあるが、第7図の説明で述べたように完全に削除
しようと考えていた頭部反射音を、若干残せるような構
成に本発明をすることにより、前方遠距離音源の定位を
可能できる(この残す輩は、多すぎると、せっかくバ、
イノーラル信号に入っている定位信号がマスキングされ
るので、実際には効果の見いだせる範囲内で、極く少量
、前方に設置したスピーカの定位情報を付加する程度が
望ましい)。それては次にそのl実施例をあげる。
第12図において、この聴取者の試聴プログラムは、上
記の聴取者頭部との同一性は十分とは言えないダミーヘ
ッドで録音されたバイノーラル・プログラムソースを想
定してあり、尚かつ前方遠距離音源を再生しようとして
いる状態である。
聴取者は説明をしやすくするため、左側にのみ、第7L
!lで述べた吸音材144と同一目的でなる吸音材20
04を装着し、右側には何も付けていない#Raになっ
ている(本来は左右に同様の吸音材を構成する)。そし
て音源は通常の開き角60度の設定のスピーカとし、特
に図示はしてない、また右側の音の問え具合を説明して
いるのが、右の頓2301で、左側の問え具合を説明し
ているのが、左の顔2302で、断面図2303は、外
耳道付近に音がどのように入射しているのかを克明に表
わすために耳付近を断面にしである。
聴取者の耳に入って来る音は、主に直接音ど頭部反射音
に大別され、その音は図中にて表わすと、直接音は、2
307 、2309となり、前方音反射部2311にて
生じた頭部反射音は2306 、2308になる。
尚、再生音ではなく、自然音源を聴いた場合、聴取者が
音の方向の特に前後感を感じる最も大きな原因は頭部に
おける反射音であり、その中でも当然前方の音を感じさ
せる頭部反射音を作るのに役に立っているのが図中の頭
表面に点の曲線で囲んで示した前方音反射部2311と
言える。
さて、例えば、右の* 2301にお4する聴取者の聴
こえ方を考えると、試聴用スピーカの存在している位置
の情報は、頭部に何も付けていない事から、少なくとも
右耳で感じ取れる頭部反射音についてはそのまま、スピ
ーカの存在する情報をはっきりと、捉えられているとい
え、そのためプログラムソースに混入している定位情報
は、はとんどマスキングされ、受聴されていない状態に
なっている。
次に左の顔2302における聴取者の聴こえ方について
も考えてみると、左のffi 2302および断面図2
303より、試聴用スピーカの音は直接音2307およ
び前方音反射部2311で反射を来してなる頭部反射音
2306で表わされ、上記右耳における聴こえ方の異な
る要因は、吸音材2304の有無と言え、これによって
特に頭部反射音が主に減少させられている状態になって
いる。ただしL記説明にあったように、若干、頭部反射
音を残している点が、この実施例の特徴となっている。
ざて以上のような消音器具にて受聴できる音は、プログ
ラムソースに混入している定位情報は、そのまま聴こえ
、尚かつもともと十分には再生できないはずの前方遠距
離音源の定位は、若干残しておいた前方音反射部で生じ
た反射音によって前方に定位が引っばられ、疑μス′的
ではあるが、大切な前方の定位感が、このようなプログ
ラムソースでも得ることがでさた。
また実施における簡単なノウハウとして〃、み2305
の調節が1げられ、この厚みに、にって、頭部反iff
、および耳甲介反射音2310  (これも頭部反射音
2306はとではないが多少前方の定位に関係している
と考えられる)、の減少の程度が決定され、つまり前方
の定位感とその他の定位感との微妙なバランスがこの調
節に強く依存されていると言える。
このように第7図の説明においては、極めて有害と述べ
た頭部反射音も、条件を限定していくと、パイノーラル
拳プログラムソースの再生時に生じる、前方不確実定位
を除去するために極めて役に立つものになることがわか
る。
第13図は、前項のパイノーラル・プログラムソースの
再生時に生じる、前方不確実定位の問題を更に無くすよ
うに考えられた実施例あり、以下説明する。
第13図において、聴取者2401は、前項の吸音材2
304と同じ吸音+82402を使用し、異なる点。
は、すきま2403を5jui自在に開けている点であ
る。
このすきまは、設けない状態に比較して、前方音反射部
2405の自然な反射状態を保ことができ、尚かつ頭部
反射音2404の減衰もすきまの効果で、より効率良く
こなす点が特徴となっている。更にこのすきまは、聴取
者の皮膚に@音材が触れないことにより、うっとうしさ
や、皮膚の障害から逃れることができる点も見逃せない
長所となっている。
第14図は、いままで述べた様々な吸音材を、電気的な
手法によってより優れた性質のものにする実施例を示す
ものであり、上記の全ての消音の効果をもつ部材を対象
に考えられたものであり、以下説明をする。
第14図より電気的音波打ち消し部材25ONは、消音
部材の1つの彫態であり、より細かい音のコント(コー
ルを機敏に行ない、かつフィードバックによるコントロ
ールを可能にすることにより、様々な対応に答えられる
ようにしたものである。
電気的音波打ち消し部材2501は、−言で言うとMF
fl (モードショナルフィードバック)スピーカの構
成を取っていて、この場合は、説明を容易にするため、
コンデンサー型を例に取っている。
その構成要素は、お互いに絶縁体2505を介し・て、
駆動用電極2503およびセンサー用電極2504を、
正確に平面状に位置させ、これらの前に、平行にすきま
を開けて振動用電極2502を設け、かつアースする。
以上の基本構造の他に、電気系統として、センサー用電
極の信号が結線される位相補正部2506、それに直列
に設けたフィルタ一部2507 、アンプ2508があ
る。
次に動作を説明する。再生音は耳元に入る閏にこの装量
を通るようにし、そのためその音圧によって振動用電極
は震える。そうすると次にセンサー用電極に静電容量の
変化の情報が電気信号としてとらえられ、その信号をア
ンプにて増幅し、駆動用電極に電圧変化が与えられ、振
動用電極が、エネルギーを受けて撮動する。
このままでは、入射した音は、目的とする通過音の音圧
減衰も得られず、場合によってはかえって大きく励振す
るとも限らない。そのために設けたのが位相補正部であ
り、ここを通過させることによりj扇動用電極を通過音
圧が打ち消すことの出来る位相状態にコントロールして
いる。
次に、通過音圧の打ち消しの量を周波数ごと、あるいは
全周波数において、コントロールする必要があり、それ
を行なうのがフィルタ一部になる。
また他の系統からのコントロール信号を用いて、このフ
ィルタ一部をwlmbでもよい。
以上の構成の音圧減衰手法は、耳の付近のみと限定した
ような狭い領域においては、十分にその効果を発揮でき
ると言え、これにより下記(イ)〜(ハ)の効果が得ら
れる。
(イ)従来低域の周波数領域におけるコントロールは使
用する吸音材あるいは消音部材や、遮音部材の大きさで
決定され、第7図の説明に記述したままでは、0.1K
Hz以下のコントロールは、難しい訳だがそれを、可聴
周波数内の低周波ぐらいならば実現可能にする。
(ロ)電気的コントロールによって、耳へ達する音量の
変化、耳へ達する伝送周波数特性の変化を任意?、ζ選
ぶことができる。
(ハ)音圧感バランス、頭部条件の個人差、パイノーラ
ル・プログラムソースと聴取者の相性、等を電気的コン
トロールだけで簡単に解決させることが可能、更に以上
の組み合わせを同時に得ることも可能。
第15図、第16図は、2チャンネル以上の音源にお4
する特有のクロストークによ、る諸問題を解決するため
の実施例である。
上記問題点を以下に列記する。
(a)頭部反射音除去によって可能になるパイノーラル
の定位を十分に満足いく所まで突き詰めると、このクロ
ストーク音の悪さが目立ってくる。
従ってこれを除去する必要が出てくる。
(b)クロストーク音除去に際して従来からある手法で
ある、遮音板式等では、視覚に対する配慮がなく、特に
このままでは、ビジュアルとの融合に大きな支障を来す
ことになる。
(C)クロストーク音除去に際して従来からある手法で
ある、遮音板式等があるか、視野の中心を塞がれて極め
て不快感が付きまとう。
(d)クロスト一り音除去と視野の広角化は相反する要
因で、両方を満足する手法がない。
上記問題点(a)、(L+)は、第15図の実施例によ
って解決し、以下その説明をする。
聴取者2601は、右スピーカ2605と左耳2602
を結ぶ音の伝播路を妨げるように位置させた右の映像機
2607を見ていて、同様に左スピーカ2604と右耳
2603を結ぶ音の伝播路を妨げるように位置させた左
の映像機2606を見ている。
更に上記映像機には第17図中の吸音材85゜144と
同効果の吸音材2608 、2609が装着しである。
このように左右のクロストークを妨げるように映1!捻
を位置させると、本来視野の妨げになっていた、遮音板
が逆さまに視覚の楽しみに変わり、同時に視野の妨げを
気にせず、制約のない設計ができるため、クロストーク
に起因する音の問題を十分に除去できる、以上の構成全
体を本発明の1実施とする。
J−、記問題点の残り(c)、(d)は、第16図の実
V@例によって解決し、以下その説明をする。
第16図は、基本的に第15図の実施例のようなビジュ
アルを使用しない人のためにあれ、頭部反射音を除去す
る左右2つのグループに分けである吸音材2701と2
702を設置し、尚かっ各吸音を才を聴取者2701の
視点を中心に放射状に透き閏を開けて2つの固定部材2
703 、2704により位置させ、大量の吸音材を使
用しても視野を極端には奪われずにすむ手法を示してい
る。
またもう少し省略した形を取りたい場合は、空間270
5を十分に開けた状態になるように、吸音材を左右に分
けることによフても多少は視野の妨げによる不快感を除
去することができる、以上の構成によりなる消音器具を
1実施例とする。
次ぎに使用感をさらに良くする他の実施例を説明すると
、 聴取者の耳付近における細やかな調節をしたい場合には
、その状態保持を強く求めると、必ず聴取者の体の動き
に制約が生じる。そこで、この相反する要因を解決する
ため第17図に示すように、耳甲介反射用吸音材280
5を付けた耳介の変形用のm 2804と、この網より
前方に、頭部に対し比較的小さな小消音器具2802を
設け、以上全体をヘッドフォンと類似した頭部支持部2
803によって聴取者頭部にしっかりと固定支持できる
構成にしている。更に聴取者とは別の支持部による補助
消音器具2806をgl&l自着自在に設けている。
このようにしてなる実施例の使用では、−たび小車吸音
材および耳甲介反射用吸音材を調節してしまえば、以上
の実施をしていない状態から考えられるように、ちよフ
と体を動かすたびに状態が支止して、その都度微調節を
するであろうその手間がなくなり、むりやりこの状態を
ずらさない限り、長時開開条件で聴くことが出来る。
次に、バ1°ノーラル音源を使用した場合における聴取
者頭部の回動に伴う聴取変化が、自然界の音を聴いた状
態にさらに近くなるように聴こえる実施例を第18図に
より以下説明をする。
聴取者の聴く状態は、常に微妙に動いていると考えた方
が一般的と言え、そして@感における方向感の中でも、
この動き、特に回動の動きに1を随して得られる音圧の
変化の情報は、かなり重要になフていると言える。
そこで疑似的では蕊るが、聴取者の頭の回動に対し自然
の音を聴いたように、定められた方向の定位が変化せず
に聴こえる実施例を以下第18図を例に述べる。
第18図における、消音器具と付′帯装置は、聴取者2
901の頭部を回転可能に押さえる規制部材2905と
、頭部反射音除去用の吸音材 2902 、2903と
これら全体をスタンド2904が支えている構造になっ
ている。
スピーカ2906 、2907の位置に灼して、実線で
描かれている聴取者は左に顔を向けていて、点線で描か
れた耳は、正面を向いている時の耳の位置である。
これから述べる音の現象はプログラムソースにパイノー
ラル信号の使用を前提として進めることにし、説明をシ
ンプルにするため録音内容は、前方中央と左後方の2r
N所、定位想定位rM、29H1゜2919とした。
それでは、なぜ聴取者の曲の動きを1つの中心軸をもっ
た回転運動に規制すると、新規性のある効果が生まれる
のかを説明することにすると、聴取者の耳が点線で示し
た耳位置2909 、2910のとき、定位は2つの定
位想定位置2918および2919に聴こえるように全
体を91節している。このとき耳位置とスピーカ290
6 、2907の各々の距離は、距離2915 、29
13となり、これは通常同距離に設定されるべきもので
あり、この場合も同距離としである。ここまでは、従来
変わらず当然満足の行く再生ができる分けだが、聴取者
が頭を実線で示したように左に振ってしまった時、次の
ような問題点がでてくる。
(イ)左の耳位置2911とスピーカ2906の距離は
、距J12916となり、正面を向いているときに比べ
、距[2917だけスピーカに近くなっている、それに
反して左の耳(ffrIt2914とスピーカ2907
の距離は、距離2914分だけ遠くなり、まず時間的な
問題としてハース効果により、左のスピーカ2906の
方が大きく片寄って聴こえる条件にならている。
(0)上記距離的条件および外耳道と耳介の向きの変化
により、特定の数値で特に示しはしないが、音量の片寄
り(右が強、左が弱)がかなりの量で生じているため聴
取者は定位想定位置24118 、2919は、スピー
カ2906 %付近へ、吸い寄せられるように聴こえて
しまう。
さて上記(イ)、(0)の理由による異常定位を少なく
する手段が第18図におけるSO者の頭の動きの規制と
、その回転に関連して位置づけた吸音材2902 、2
903であり、この実施をしないときのように頭の動き
を規制せず、かつ頭部反射音除去用の吸音材の形状や、
聴取者との位置づけにこれから説明するアイディアを盛
り込まない場合は、頭部の動きに対して、定位の情報が
大きく崩れることになる。
そのアイディアとは、聴取者の耳位置が例えば2911
のようになったとき、吸音材2902をその回転偏差の
量に応じ、外耳道と、スピーカを結ぶαの伝播路がそれ
に連れて大きく隠れるように吸音材を構成させる。また
その逆に反対側の左の耳は、耳位置2909から290
8に変化すると共に吸音け2903によって音の伝播路
の妨げていた蛍が少なくなるように、吸音材29o3を
構成するように工夫する。
このようにして構成した実施例では、定位想定。
aH291Bのみならず、2919においても、聴取者
の頭の回動条件を決定することにより、聴取者のかつて
な頭の回転運動に対して、疑似的ではあるが、自然界の
音11Nを聴いている様に、定められた音源方向が絶対
位rR(例えば地面)に対して、変化せずに再生音を楽
しむことができる。
第19図、第20図は、聴を者の1!!暇条件をより厳
密に条件設定し、それによって第18図で希望した、聴
取方向の自由化と再生音の忠実化の両立を妥協的ではな
く、理想的な手法で実現する手法の実施例を示したもの
である。
またその理想的な立体音音再生条件の概要を下記に列記
する。
(a>聴取条件の厳密化と、使用感の向上の両立を図る
ため、回転椅子に各装置を取り付けて使用することにす
る。
(b)方向を少しづつずらしてなる複数のダミーヘッド
マイクによる多チヤンネル録音を採用し、再生スピーカ
もそれに見合った?!数の角度からの発音ができるよう
にする。
(C)通常の多チヤンネル再生と異なる点は、どんなに
多くのチャンネルで録音したプログラムソースの再生に
おいてもスピーカの実際の発音の方向は、チャンネルあ
たり一方角にになるように、vl限している所が、従来
の多チヤンネル再生手法(例えば物理音場再生手段)と
異なる点である。
(d)録音時のマイク方向になかった角度に聴取者が向
いているときにどっちつかずの情報を合成して再生する
、いわばチャンネル間のつなぎ用スピーカは(C)で述
べた制約から外れるが、例外として使用を認めることに
する。
(e) 聴取者がどの方向に向いているかを知る検出手
法は、一番安価なものとして回転椅、子の支持軸の角度
変化をセレクターに連動して得る手法があり、この他ジ
ャイロスコープの使用も信頼性は高くてよい。
(f)第19図における実施例は、音圧感バランスのコ
ントロールは以前に十分説明しであるので、省略し、こ
こでは主に頭部反射音除去についての再生を中心に説明
をする。
(8)第19図の実施例は、スピーカおよびアンプの多
チャンネル化による一般性に疑問が生じるが、ただし録
音系にいたっては今日、多チヤンネル録音の普及に伴い
比較的一般的なものになっているのでこれの使用には抵
抗はないと考える。
そこで、1記スピーカ、およびアンプを通常の2チヤン
ネルあるいは4チャンネル程度に抑えることが、機能を
落とさずにできれば、ユーザーは大変助かることは、明
らかであり、その実施例も第20図に示す。
(h)第20図の実施例の特徴は、多チャンネル・スピ
ーカ、多チャンネル・アンプの使用の代わりに、反射板
を回動させている点で、反射のクォリティーの問題が付
きまとう代わりに、回動に応じ多チヤンネル間の節が、
再生例では生じない大きな利点がある。
以上(a)〜(f)の概要の実施例は第19図より、聴
取者はジャイロスコープ3002および、吸音材300
9 、3010の付いた回転椅子3008に腰掛け、足
を使用して、自由に聴暇方向を変えることができるよう
になっている。一方プログラムソースは、ダミーヘッド
tel 3004を録再系30θ6にて多チヤンネル録
音したものを使用し、スピーカ群3003は多チャンネ
ル(ここでは10チヤンネルとしている)アンプ300
5と録再系3006をジャイロスコープで得られた任意
の信号による指令信号指令信号jt3007の点線のよ
うな関係で連動させ、聴取者の回動に応じたスピーカの
発音を可能にしている。
上記指令信号の連動についてもうすこし詳しく述べると
、図中のA−Eの文字に着目すると、例えば聴取者が正
面を向いて聴いている時は、ダミーヘッドマイクは一番
上の信号へを使用し、再生側は、スピーカ群中の両端よ
りそれぞれAD、AE、と示しである三番目のスピーカ
が、発音している状態になるように、ジャイロスコープ
から来る信号に基づいて、指令信号3007が作用する
次ぎに少々右に向きを変えた場合はダミーヘッドマイク
は上から三番目の信号Cを使用し、再生側は、スピーカ
群中のやはりCと示しであるスピーカを用いて発音する
ように指令信号3007が作用する。以下A−Eの示す
文字の通り、切り換えられて鳴る訳だが、スピーカの場
合はA〜Eの文字が複数本されている通り、組み合わせ
て利用できるので、スピーカの数を節約できる特徴があ
る。
次ぎに(h)の概要の実施例は第20図′に示した通り
で、第19図との違いは、発音体か固定ス、と一カ31
05 、3106の一組しかない点と、椅子の回動に伴
って動く反射板3107 、3108がある点および、
アンプのチャンネル数も2チヤンネルしかいらない点で
ある。
動作の説明をしておくと、聴取者3101は、回転椅子
3102と一緒に動くように支持棒 3109 。
3110にて接続された反射板3107 、3108を
有した椅子に腰掛け、足で好みの回転変化(回動角には
制限かある)をさせられるように回転椅子3102を構
成している。また、この回動変化は、直ちにジャイロス
コープ3103にて、指令信号系3104の電気信号に
変えられ、これにより2チヤンネルアンプ3111に入
る録再系3112からの信号を切り変でいる状態になっ
ている。またプログラムソースは第1!l)V!Uと同
様に、5つからなるタミーヘッド群3113にて得られ
る信号を使用している。
このように構成された第20図は15反射板の反射しう
る周波数と、忠実度さえ問題にしなければ、簡単な構造
で、大くのスピーカを使用した状態に近くなる。また固
定スピーカのセツティングの位置だが、聴取者の希望す
る回動角が大きい場合は、聴取者に直接音が行かないよ
うな配慮と共に、頭上あるいは足元のような、回転の中
心になるべく近づくようにするとよい。
最後にスピーカが軽くて満足がいくものがある場合は、
第2(lの反射板の変わりに、スピーカを持って来るの
が一番理想的だと言える。
以上のような、種々の効果を発する実施は、椅子等の人
間支持物体に本発明を構成することがベースとし・て実
施されている。
第21図は、聴取者の頭部反射音除去用の吸音材、ある
いは、音圧量バランスを取るための吸音材の着脱時に生
じる音量についてのコントロールを簡也にし、使用感を
スムーズにするための実施例であり、以下に説明をする
頭部及羽音除去と、音圧量バランスの両方を満足させて
くれる状態になると以上の目的の吸音材を付けている時
と、取り去った時の聴取者の感じる音量感は、極めて大
きい差があり、ピークでは、20〜30dBに達する周
波数帯も出て来る。
このような大きな音量差がある場合は、再生音度を変化
させずに吸音材の着脱をするのは、極めて聴取者当人が
うるさく感じ、着脱に伴って再生音の音量をそのつど調
節したくなる。そこでこの吸音材の着脱の行動を利用し
て、」−記音量変化を自動的にとってみようというのが
第21図に示した実施例であり、以下その説明をする。
吸音材3202と3203は、可変抵抗器3205を1
1番として角度変化がけけられるように構成し・であり
、そしてこの2つの吸音材の間隔によってスライドする
可変抵抗器3204も設け、更に聴取者3201がこの
吸音材の所定の位置に来たかどうかを、探る光センサー
の役をする赤外線ランプ3206、および受講部320
7を設けている。
以上の3種類の情報の幾つかを利用して、再生用スピー
カのWNを、吸音材の装着時には、大きく、そして取り
去る時は、取り去りの速度や状態に応じて小さくなるよ
うに制御するのか目的であり、この実施例で容易にそれ
が可能になることがわかる。
(発明の効果) 本発明は次の(a)〜(h)の効果を奏する。
(a)聴覚器官に受ける音圧量と体の受ける音圧量のバ
ランス、音圧量バランスは、スピーカと聴取者との距離
で決定されてしまうため、至近距離、あるいは、近距離
のバランスに固定される問題があり、従って、退席の音
楽鑑賞時での聴取者とステージの距離で得られるような
音圧量バランスは得られず、スピーカを意識させる再生
音になっていた。
また、以上により、体が認知した情報と、耳が認知した
情報とのギャップが生じ、このキャップが、再生音の定
位を全体的に上へシフトアップさせ、不自然に浮いた定
位に感じさせていた。また、地に着いた様な落ち付きの
ある音像表現を不得手とさせていた。
本発明では、消音効果の可変可能な消音器具を社敗者頭
部付近に配置するような手法を取っているため、L記、
消音効果を大きくした時には、遠い、拡散した音に近い
、体側に偏っている音圧量バランスを受聴でき、また、
上記、消音効果を少なくした場合は、近い音を開いたの
と同じ、耳側に偏っている音圧量バランスを受聴でき、
またさらに、極上近距離の音源を受聴したのと等価の音
圧量バランスを可能にしたい場合は、体を包むように構
成した消音器、貝を別途用意し、併用することにより可
能となる。
以上のように、プログラムソースのイメージに適応する
音圧量が任意に表現可能にしたため、問題提起したシフ
ト現象も除去でき、つまり、再生音独特の異常定位を除
去することができた。
また、このような音圧量変化をさせてもプログラムソー
スには忠実で、歪や伝送周波数特性の問題のない、良い
音で聴取者は楽しめる。
(b)左チャンネル、右チャンネルの独立した問題、す
なわち、スピーカ位置を認識することのできる頭部反射
情報の存在がある問題。
上記、存在のため、スピーカ位置と同じ実像以外の再生
においては耳が学習した任意の音源位置における音色パ
ターン認識とのずれを生じることになり、特に方向性を
持たない残響音等は上記、ずれが最大となり、スピーカ
を認識させる、人工的な再生音となっていて、時には、
頭部反射音によるピークが鋭すぎて、圓くに耐えない事
態にも至る場合がある。また、パイノーラル信号の定位
情報を殺してもいた。
また、片耳効果によるスピーカ位置の認知を除去する方
式として、頭部反射による伝達特性変化を音響信号が上
記変化の打ち消し情報を有することによって得た、特公
昭53−21841号が提唱されているが1頭の聞く角
度を筆頭に顔の形状から、スピーカの細かな特性までも
限定しないと効果が得られないという大きな問題があっ
た。
本発明では、第7図において、聴取者頭部で生じる発音
体の定位を知ることのできる反射音を吸音材144など
で除去できたため、パイノーラル特有のピーク成分と変
調歪の多い聴きずらいaを除去することができ、また、
これに伴い、パイノーラル定位情報を殺す、再生時の聴
取者頭部で専ら生じる反射音も除去されているので、前
方2チヤンネルでも全方向の音(前後、左右、E下)の
定位を再生することができるようになり、原音場の音像
方向に極めて忠実な再生を実現可能とした。
また、従来技術で近い考えの、発音体信号源に頭部反射
音キャンセル信号を入れる考えの方法の、上記、特公昭
53−21841号などに比へ、原理的により反射音を
除去することができ、耳介の反射についても十分に減少
する効果があり、なお上記、キャンセル方式は、キャン
セルエラー発生に伴う、プログラムソースにも聴取者頭
部にも存在し、得なかった新しい混入音の出現とその障
害による定位悪化、音質悪化を来していたが、本発明で
は上記問題は、透過性質の良い吸音材を選ぶだけで避け
ることができた。
(C)スピーカ数、を増やせば増やすほど、遠距離の音
圧感バランスを再現可能になるが、同時にスピーカを増
やせば増やすほどスピーカ同士の相互干渉は多くなり、
歪みが多くなる問題が生じる。
また、上記歪みは、パイノーラルの持つ定位情報を消し
°Cしまうので、定位悪化を来していた。
また、ヘットフォン聴や、比較的近い距離のスピーカで
も音圧感を得られるように試みた特1m昭58−107
794号、実開昭52−103909号があるが、皮膚
に直接撮動を与える手法を取っているので、基本的に音
圧感に違和感を生じていた。
本発明では、聴取者9頭部で生じる反射音除去用の第7
図の吸音材144を用いることにより、音圧感バランス
、および、バイノーラル定泣を可能にし、従来、多量の
スピーカ使用でしか得られなかった音圧感を発音体をス
テレオとしては最小限度の2方向のスピーカで、解決す
ることができた。
また、音圧感を受は持つ音と、聴覚に与える音が同一で
あるため、原理的に時閑差が生ぜず、同一で舞いタイプ
で生じていた相互干渉が無い低歪率の音を楽しめるよう
になった。また、体に与えるJfi 411が機械撮動
ではなく、実際の音波によるものであるため、機械振動
によって得ていたもので生じていた違和感を除去できた
cd)パイノーラル再生における正中面、正背後定位の
可能条件は、プログラムソース作成時に使用した疑似人
頭と、聴取者頭部の高度な類似条件を満たす必要があっ
た。
また、上記条件は、平均的・な疑似人頭は使えないこと
を意味し、これ、がプログラムソース制作例の大きな障
害になっていた。
本発明では、聴取者の頭部とダミーへ・ソド・マイクど
の同一性に疑いのあるプログラムソースを聴くとき、頭
部反射音の除去時に、第12図より、前方音反射部23
11で生じた反I4音を若干残すように頭部反射音の除
去用吸音部JFA’ 2304を構成り。
たので、以上のようにして聴こえる音は、プログラムソ
ースに混入している定位情報は、そのまま聴こえ、尚か
つ従来困難とされていた前方遠距離音源の定位は、若干
残しておいた前方音反射部で生じた反射音によって前方
に定位が引っばられ、疑似的ではあるが、大切なこの前
方の定EJ感が、このようなプログラムソースでも得る
ことができるようになった。
また、上記、前方音反射部で生じた反射音を崩さず減少
して耳元へ届けるために、前方音反射部(231+)と
聴取者の外耳道を最短距離で結ぶ空間が開くように消音
器具を構成させるようにも配慮している。
(e)定位の良いプログラムソースを作る上で。
大きな障害になっているのは、再生形態による表現のバ
ラ付である。
つまり、具体的に再生形態の種類とは、スピーカを取り
巻く量的環境、スピーカ同士の角度、聴取者とスピーカ
の距離(極めて近いときかへッドフォンである)、であ
る。
つぎにこれに伴う表現のバラ付とは、スピーカ位置に定
位が引っ張られる現象の有無とスピーカ位置のバラ付、
残響の違いによって多大にバラ付く左右間の相関性、な
どである。
上記、種々のバラ付は、少なければ少ないほど良いが、
秀でるものがないため、解決に至フてない問題点があっ
た。
本発明は、スピーカと聴取者の距離かへッドフォン聴と
比較して、大きく隔たっている条件においても、第7図
の吸音材144を用いることにより、頭部反射音が無い
聴取が、ヘッドフオン聴と同様に可能になっている。
また、上記に伴い部屋の残響の助けを借りずに豐かなバ
、イノーラルの残響音がスピーカ再生で再現できるよう
になったため、部屋の条件は、デッドの響きが最上どう
いう単純なものとなった。
また、スピーカ位置知覚も上記吸音材により大きく減衰
しているので、再生側でのスピーカ位置。
角度のバラ付 には、はとんど影響されなくなった。
ヘッドフォノ聴におけるプログラムソースは、パイノー
ラルが最上であることは、異論がないところである。本
発明は、スピーカのハイノーラル再生で音質、定位、と
もにヘッドフォノ聴と同様、あるいはそれ以上の再現性
を可能とした。
本発明は、ヘッドフォンとスピーカ再生双方の最上のソ
ースがパイノーラル、と共通にできる効果も有している
以上、総括すると、本発明はプログラムソースの混乱に
歯止めをさせるほどの従来にない秀でた再生を提供でき
るものであると言える。
(f)両耳効果(ハース効果、左右音圧バランス)、に
依存度が極めて大きい現在のスピーカ再生方式は、片耳
効果(頭部反射音による定位効果)、でしか知覚できな
い片耳聴取者にとっては、自然音聴では十分に認知でき
る程度の定位の動きも認知できないことが多かった。
本発明を使用することによって、左右音圧バランスとハ
ース効果に頼らずにも全方向定位受聴を可能にしたので
、従来どのような再生手段でも得られなかった現実音と
区別のつきがたい再°生が聴取者の耳桟能に留意するこ
となく得られた。
(3) (b)の効果により、スピーカを聴取者に比較
的近いスピーカの使用にも使用でき、つまりスピーカが
聴取者の近くにあると都合の良い以下の効果が生じる。
(イ)スピーカが小さくても音量感が比較的大きく得ら
れるようになる。
(ロ)スピーカの音は相対的に小音量で済むため、騒音
を比較的出さずに済む。
(ハ)椅子にスピーカを取りつける構成をとるとき、例
えは、第20図の反射板3107 、3108の変わり
に上記スピーカを付けるときなど、小さくできるために
それを容易にしている。
(h)消音部材を電気的に第14図で示した構成で制御
できるようにすると次のような効果が生じる。
(イ)低域の周波数領域におけるコントロールは使用す
る消音部材の大きさで決定され、第7図の説明に記述し
たままでは身長より長い波長の音のコントロールは、不
可能であった訳だがそれを、可聴周波数内の低周波程度
なら、実現可能になった。
(D)電気的コントロールによって耳へ達する音量の変
化、耳へ達する伝送周波数特性の変化を電気的に任意に
選ぶことができる。
(ハ)音量感バランス、頭部条件の個人差、ハイノーラ
ル・プログラムソースと聴取者の相性、等を電気的コン
トロールだけで簡単に解決させることができ、更に以上
のコントロールを同時に得ることも可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は聴取者頭部を断面とした水平方向から見た図で
ある。 第2図は拡散音場にて聴取汁が音圧をとのように受けて
いるかを示す図である。 第3図は拡散音場における行圧感バランスの傾向を対周
波数で示した図である。 第4図は一般のモノーラル系の再生音場における音圧感
バランスの傾向を対周波数で示した図である。 第5図は音源の方向可変に対する耳の受ける音圧感を表
わした図である。 第6図はステレオ聴取どきに生じる頭部反射音が音圧感
バランスを顕著に崩していることをポす図である。 第7図は聴取者頭部を断面とした」−視図である。 第8図は器具と装置を上方向から見た図である。 第9図は網状ヘルドを利用して耳付近の反射状態を変え
ている様子を示すm面図である。 第10図はへッドフォンの支持部を利用した耳介変形部
材を示した側面図である。 第11図は反射効果を利用した頭部反射音の除去のS貝
を説明する断面図である。 第12.13図は前方定位感を補正する器具を説明する
図である。 第14図は電気的行波打ち消し部材を説明する図である
。 第15図チャンネ71.間のクロストークを映像機を利
用して除去した状態を示す上視図。 第16図は断面図である。 第17図は吸音材をセパレートすることにより使用感を
向上さU゛た器具を説明する図である。 第18図は聴取者頭部の回動を規制することにより定位
の変動を抑える器具を示す図である。 第19.20図は多チャンネル・プログラムソースを用
いた時の消音器具の実施を説明する図である。 第21図は斜視図である。 図中、 81  ・・・反射音。 82  ・・・直接音。 83  ・・・反射音。 H4・・・85・・・86・・・吸音材。 87  ・・・スピーカ。 88  ・・・聴取者。 89  ・・・体に受ける音圧。 101・・・体に受けるぎ圧感。 102・・・耳に受ける音圧感。 103・・・斜線部。 Ill・・・体の受(する音圧感。 112・・・耳の受ける音圧感。 113・・・f4瑳部。 +201・・・聴取者。 1202・・・スピーカ。 1203・・・1204・・・ライン。 1205・・・境界円。 1206・・・1207・・・幅。 1208・・・1209・・・基準線。 1210・・・切り開き線。 1211・・・12+2・・・幅。 1213・・・1214・・・ライン。 1215・・−1216・・・121?・・・1218
・・・1219・・・幅。 131・・・ピーク。 141・・・聴取者。 142・・・スピーカ。 143・・・音の伝播路。 144・九・吸音材。 145・・・斜線部。 151・・・聴取者。 152・・・吸音材。 153・・・可変吸音材。 154・・・可変動力部。 155−・コントロールボックス。 t56・・・スピーカ、 157・・・アンプ。 158・・・自動変化イコライザー。 159・・・プログラムソース。 2001−1!項者。 20Q2−・・耳介。 2003・・・乳突部。 2004・・・網状ベルト。 2005・・・吸音材。 2201・・・聴取者。 2202・・・スピーカ。 2203・・・音の伝播路。 2204・・・遮音部材。 2205・・・外耳道。 2206・・・耳介。 2207・・・回折音伝tii′J8゜2208・・・
回折音。 2209・・・方向。 2301・・・右の顔。 2302・・・左の顔。 2303・・・断面図。 2304・・・吸音部材。 2305・・・厚み。 2 :(06・・・頭部反射音。 2307・・・耳甲介反射音。 2308・・・頭部反射音。 2309・・・直接音。 231O・・・耳甲介反射音。 2311・・・前方音反射部。 2401・・・聴喉者。 2402・・・吸音材。 2403・・・すきま。 2404・・・頭部反射音。 2 Jl 05・・・前方音反射部。 2501・・・電気的音波打ち消し部材。 2502・・・イR号用電極。 2503・・・駆動用電極。 2504・・・センサー用電極。 2505・・・絶縁体。 2506・・・位相補正部。 2507・・・フィルタ一部。 2508−・・アンプ。 2601−・・聴取者。 2602・・・左耳。 2603・・・右耳。 2604・・・左スピーカ。 2605・・・右スピーカ。 2606・・・左の映像機。 2607・・・右の映像機。 2608−2609・2701−2702・・・吸音材
。 2703−・・2704・・・固定部材。 2705−・・空間。 2801・・・聴取者。 2802・・・小消音器具。 2803・・・頭部支持部。 2804・・・網。 2805・・・耳甲介反射用吸音材。 2806・・・補助消音器具。 2901・・聴取者。 2902・・・2903・・・吸音材。 2904・・・スタンド。 2905・・・規セ1部材。 2906・・・2907・・・スピーカ。 2908・・・2909・・・2910・・・2911
・・・耳位置。 2912・・・2913・・・2914・・・2915
・・・2916・・・2917・・・距離。 2918・・・2919・・・定bt想定位置。 3001・・・聴取者。 3302・・・ジャイロスコープ。 3003・・・スピーカ群。 3004・・・ダミーヘッド群。 3005・・・アンプ。 300G・・・録音系。 3007・・・指令信号。 3008・・・回転椅子。 3101−・・聴取者。 3102・・・回転椅子。 3103・・・ジャイロスコープ。 3104・・・指令信号。 3I05・・・3!06・・・固定スピーカ。 3107−・・3108・・・反射板。 3109・−3110・・・支持棒。 3111・・・アンプ。 3112−・・録音系。 3113・・・ダミーヘッド群。 3201・・・聴取者。 3202・・・3203・・・吸音材。 3204・・・3205・・・可変抵抗器。 3206・・・赤外線ランプ。 3207・・・受光部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、聴取想定位置と発音体に挟まれる位置で、かつ、聴
    取想定位置に近接したエリアを伝播エリアとし、上記、
    伝播エリアの中で頭部付近にあたるエリアを頭部伝播エ
    リアとし、上記、頭部伝播エリアを除く伝播エリアを体
    部伝播エリアとし、上記、頭部伝播エリアに支持可能な
    らしめる機能を有する消音器具を頭部消音器具とし、上
    記、体部伝播エリアに支持可能ならしめる機能を有する
    消音器具を体部消音器具とし、聴取者の聴覚器官で受け
    ることのできる音圧量と聴取者の体で受けることのでき
    る音圧量との比率が変化するように、上記、頭部消音器
    具と上記、体部消音器具の量に差を付けて、あるいは、
    完全に一方のみとし、あるいは、少なくとも一方の消音
    器具の有する消音効果を任意可変式にしたことによって
    、聴覚器官に受けることのできる音圧量と体で受けるこ
    とのできる音圧量の比率が定量的にあるいは任意可変的
    に変化可能ならしめたことを特徴とする再生音場用消音
    器具。 2、聴取者頭部想定位置と発音体に挟まれる位置で、か
    つ、聴取者頭部想定位置に近接したエリアを頭部反射エ
    リアとし、上記、頭部反射エリアに支持可能ならしめる
    機能を有する消音器具によって、上記、頭部反射エリア
    を通常の自由空間の伝播特性に対し、伝播ロスを増大な
    らしめ、上記、伝播ロスによって、発音体から発した音
    が聴取者頭部に当たった後に聴取者の聴覚器官へ届く予
    定の頭部で専ら生じる音を聴取者の聴覚器官に届き難く
    したことを特徴とする再生音場用消音器具。 3、発音体からの音が、再生音場に位置した聴取者頭部
    に当たって外耳道に届く頭部で専ら生じる音を頭部反射
    音とし、上記、頭部反射音の形成に欠くことのできない
    音の通り道を効果的にふさげる場所を斜線部(145)
    とし、上記、消音器具を上記、斜線部(145)の一部
    を含むように構成し、かつ、上記消音部材の消音効果を
    有する部分の合計の大きさが、頭部大よりも大きく、か
    つ、体部を包囲しない程度の大きさになるようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
    再生音場用消音器具。 4、聴取者の顔面上に存在する前方音反射部(2311
    )に当たって外耳道に届く音を前方音反射音とし、発音
    体からの音が、再生音場に位置した、前方音反射部(2
    311)以外の聴取者頭部に当たって外耳道に届く音を
    頭部反射音とし、上記、前方音反射音を少なく、かつ、
    上記、頭部反射音を多く減少できるように消音器具を構
    成することにより、前方定位能力を向上可能とした特許
    請求の範囲第2項に記載の再生音場用消音器具。 5、前方音反射部(2311)と聴取者の外耳道を最短
    距離で結ぶ空間が開くように消音器具を構成させたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の再生音場消
    音器具。 6、聴取者の外耳道と発音体を最短距離で結ぶ口の伝播
    路(2203)に消音器具を位置させて直接音を減少さ
    せ、かつ、上記消音器具によって生じる回折音(220
    8)が音の伝播路(2203)の方向より、両耳を結ぶ
    方向(2209)に近い方向になるように上記消音器具
    を構成させることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の再生音場用消音器具。 7、消音器具が発音体からの音を打ち消すように電気的
    に振動させることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の再生音場用消音器具。 8、左耳用の電気音響変換器と右耳を結ぶ音の伝播想定
    路、および、右耳用の電気音響変換器と左耳を結ぶ音の
    伝播想定路のそれぞれの音の伝播想定路上に、遮蔽器具
    を位置可能とならしめる支持具を有し、上記、遮蔽器具
    と支持具を消音器具と共に備えることにより、クロスト
    ーク音の少ない再生音を聞くことを可能とした特許請求
    の範囲第2項に記載の再生音場用消音器具。 9、上記、遮蔽器具が映像器であることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載の再生音場用消音器具。 10、聴取者の視界の中心である前方に、視覚的空間が
    開くように消音器具を構成させたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の再生音場用消音器具
    。 11、聴取者の眼球位置を中心として放射状に、視覚的
    空間が設けられるように消音器具を構成させたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の再生音
    場用消音器具。 12、聴取者の頭部に対し比較的小さな小消音器具(2
    802)を頭部にて保持できるように構成し、かつ、補
    助消音器具(2806)を頭部以外で保持可能に構成し
    、上記、小消音器具と補助消音器具の双方によって、消
    音器具を構成することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の再生音場用消音器具。 13、消音器具と椅子が調節可能に組み合わさってなる
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の再生音場用消音
    器具。 14、上記、椅子が発育体を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第13項に記載の再生音場用消音器具。 15、上記、椅子が発音体からの音を聴取者に向けて反
    射するように構成した反射板を有することを特徴とする
    特許請求の範囲第13項に記載の再生音場用消音器具。 16、上記、椅子が、設置面に対する相対変位を検出可
    能ならしめる、検出器を備えたことを特徴とする特許請
    求の範囲第13項に記載の再生音場用消音器具。 17、消音器具を2つ以上の部材で構成し、上記消音器
    具の間隔または角度を調節できるように構成し、上記、
    間隔の変化、または角度の変化を検出する、検出器を備
    えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の再生音場用消音器具。 18、消音器具と聴取者の頭部との距離変化を検出する
    、検出器を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の再生音場用消音器具。
JP61040255A 1986-02-27 1986-02-27 立体情報再生装置 Expired - Fee Related JP2567585B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61040255A JP2567585B2 (ja) 1986-02-27 1986-02-27 立体情報再生装置
US07/459,825 US5095506A (en) 1986-02-27 1987-07-22 Sound reproduction system utilizing sound extinction device
PCT/JP1987/000533 WO1989000800A1 (en) 1986-02-27 1987-07-22 Silencer for playback sound field

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61040255A JP2567585B2 (ja) 1986-02-27 1986-02-27 立体情報再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62199198A true JPS62199198A (ja) 1987-09-02
JP2567585B2 JP2567585B2 (ja) 1996-12-25

Family

ID=12575572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61040255A Expired - Fee Related JP2567585B2 (ja) 1986-02-27 1986-02-27 立体情報再生装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5095506A (ja)
JP (1) JP2567585B2 (ja)
WO (1) WO1989000800A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138630A (ja) * 2017-05-19 2017-08-10 貴之 佐藤 発声消音装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2636702B2 (ja) 1992-10-01 1997-07-30 ヤマハ株式会社 ホール椅子の人着席状態の吸音力測定方法およびダミー吸音体
US20100135509A1 (en) * 2008-12-01 2010-06-03 Charles Timberlake Zeleny Zeleny sonosphere
US9084047B2 (en) 2013-03-15 2015-07-14 Richard O'Polka Portable sound system
US10149058B2 (en) 2013-03-15 2018-12-04 Richard O'Polka Portable sound system
USD740784S1 (en) 2014-03-14 2015-10-13 Richard O'Polka Portable sound device

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505363U (ja) * 1973-05-15 1975-01-21

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2983790A (en) * 1953-04-30 1961-05-09 Rca Corp Electronic sound absorber
US3237713A (en) * 1964-07-16 1966-03-01 Educational Res Associates Inc Acoustical chamber
JPS4854903A (ja) * 1971-11-08 1973-08-02
JPS5013001A (ja) * 1973-06-04 1975-02-10
JPS5321841B2 (ja) * 1974-09-12 1978-07-05
JPS52103909A (en) * 1976-02-26 1977-08-31 Nec Corp Signal switching method
JPS53114201U (ja) * 1977-02-18 1978-09-11
FR2550903B1 (fr) * 1983-08-19 1986-07-25 Electricite De France Procede et dispositif de commande et de regulation de chaine electroacoustique
NL8401041A (nl) * 1984-04-03 1985-11-01 Philips Nv Elektro-akoestische inrichting.

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505363U (ja) * 1973-05-15 1975-01-21

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138630A (ja) * 2017-05-19 2017-08-10 貴之 佐藤 発声消音装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2567585B2 (ja) 1996-12-25
US5095506A (en) 1992-03-10
WO1989000800A1 (en) 1989-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5073936A (en) Stereophonic microphone system
JP2961327B2 (ja) ステレオ音響再生方法および装置
JP4657452B2 (ja) 擬似立体音響出力をモノラル入力から合成する装置および方法
US4173715A (en) Acoustical device
US4239939A (en) Stereophonic sound synthesizer
US20020039421A1 (en) Method and signal processing device for converting stereo signals for headphone listening
US4227050A (en) Virtual sound source system
US5031216A (en) Device for stereophonic recording of sound events
JP2000509226A (ja) ユーザの体に装身する音響再生装置
JP2002505818A (ja) 人工音響環境を生成するためのシステム
EP0919109B1 (en) Recording and play-back two-channel system for providing a holophonic reproduction of sounds
JP2731751B2 (ja) ヘッドホン装置
JPS62199198A (ja) 立体情報再生装置
KR20030003744A (ko) 헤드-관련 전달 함수를 유도하는 방법
JP4854837B2 (ja) ヘッドホン
JPH04262700A (ja) 立体音再生装置
KR102155574B1 (ko) 개방형 헤드폰의 노이즈 캔슬링 방법 및 이를 위한 장치
JPH0595591A (ja) 音響再生システム
JPH06217400A (ja) 音響装置
JP3831984B2 (ja) シートオーディオ装置
JPH06269097A (ja) 音響装置
US20230362578A1 (en) System for reproducing sounds with virtualization of the reverberated field
JPH0418900A (ja) 記録/再生装置
JPH0474918B2 (ja)
JP3222678U (ja) カナル型イヤホン

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees