JPS621982Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、従来は支柱部材の棚受支持孔に後端
縁の係止片を掛外し自由に掛止めた棚受に、棚板
の左右両端を載置していたのを改良し、棚板の左
右両側縁部の下面に軸受環を設け、の軸受環に通
した軸部材によつて棚受を棚板の下面への折畳み
可能に軸支し、棚板の輸送時などの積重ね及び使
用時の支柱部材への取付を容易にしたものであ
る。

従来の書籍、商品等の陳列棚に於ては既述した
ように支柱部材、棚受及び棚板の三部材を要素と
して一組としているものであつて、輸送時の一組
のセツトのとき小物品である棚受の員数揃えにミ
スを生ずることも間々ある。本考案はかかる欠陥
を除いて棚板と一対の棚受とを一体化し、しかも
輸送時と使用時とを問わず、取扱いを簡便化する
ことを目的とするものである。

本考案の実施例を添付図面について説明する。
第１図においてａは中空管からなる支柱部材であ
つて、前後の両面に多数の棚受支持孔ｂを二列に
一定間隔で縦設し、側腹にはパネルの端縁を嵌め
る縦方向の凹溝ｃを設ける。

第２図は金属板からなる棚受１を示すものであ
つて、該棚受１の後端縁２に棚受支持孔ｂに挿入
して掛止める数個の鍵状の係止片４を設け、上縁
３に内方へ曲げ込んだ複数個の抱き環５を前後方
向で一列に設け、それらの各抱き環５の間に間隙
６を設ける。

第３図及び第１図に示した棚板１１は、前後及
び左右の側面に厚味を見せるための90゜の曲下げ
縁１２、１３を一体に設けるか別体を溶接などで
固定して設け、上面板と後側の曲下げ縁１２とに
支持柱ａの一方の側面に対応させた切欠１４を形
成し、左右両側の曲下げ縁１３の後端には支持孔
ｂに挿入して掛止める棚板係止片１５を水平方向
で少し屈曲させて設け、その各曲下げ縁１３の後
方部下面に各内方へ曲げた多数の軸嵌め環１６を
一定の間隔１７を置いて形成する。

本考案は第４図に示すように棚板１１の左右両
側縁部下面に設けた軸嵌め環１６の形成間隔１７
に、棚受１の抱き環５を嵌め、その抱き環５の形
成間隔６に前記軸嵌め環１６を嵌めて、抱き環５
と軸嵌め環１６とを一軸線上に揃え、そこへ軸支
杆２１を挿通して両端のかしめ潰しにより抜出し
不能の処理を施す。

本考案は棚板１１の左右両側縁部下面に軸嵌め
環１６を形成し、棚受１の上縁３に形成した抱き
環５、５を棚板１１の前記軸嵌め環１６の形成間
隔１７に嵌め、軸方向に揃えられた軸嵌め環１６
と抱き環５とに軸支杆２１を挿通して、棚板１１
の左右両側縁部に棚受１を下面へ軸動折畳み可能
に軸支したものであつて、段ボール箱等によりパ
ツケージして輸送するときには棚受１を棚板１１
の下面に折畳み、組立てのときには支柱部材ａを
一定間隔に立て、棚受１を棚板１１の両側部下面
に直角に立て、係止片４と棚板係止片１５とを棚
受支持孔ｂに嵌めて係止めるものである。なお組
立時における棚板１１の横揺れ防止装置は本考案
の要旨外であつて、棚板係止片１５かその他の防
止装置を任意に設ける。

本考案は前記の説明により明らかにした構成に
なり、通常は一組の棚受と棚板とを使用している
のを、棚板１１の両側下面に棚受１を折畳み自由
に軸支しているものであつて、棚受１の員数を読
み違えてセツトするごとき失敗は全くなく、輸送
とか組立は棚受１の第５図の通り折畳み、若しく
は直立の操作で自由に施し得るもので、陳列棚を
分解してセツトした上、パツケージ輸送を行うに
も、陳列棚を店頭などで組立てるにも、棚板１１
の取扱いを至極簡易にできる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は支
柱部材ａと棚板１１の斜視図、第２図は棚受１の
斜視図、第３図は棚板１１を第１図Ａ−Ａ線で切
断した一部の拡大正面図、第４図は棚板１１に棚
受１を軸着した態様の一部の斜視図、第５図は棚
受１、１の棚板１１の下面への折畳みを示した切
断正面図である。 １→棚受、２→後端縁、３→上縁、４→係止
片、５→抱き環、１１→棚板、１３→曲下げ縁、
１６→軸嵌め環、１７→間隔、２１→軸支杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棚板１１の左右両側縁部の下面に複数の軸嵌め
   環１６を間隔置きに設けると共に、後端縁２に支
   柱部材ａの棚受支持孔ｂに掛け止める複数の係止
   片４を設けた棚受１の上縁３に前記の軸嵌め環１
   ６の形成間隔１７に入る複数の抱き環５を形成
   し、前記軸嵌め環１６と抱き環５とを一線上に揃
   え、軸子２１を挿入して軸支し、棚板１１の左右
   両端部下面に軸受１、１を下面への折畳可能に軸
   連結したことを特徴とする陳列器用棚板。