JPS62191559A - 高熱液処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、特に常圧の雰囲気の下で布帛を連続的に温熱
処理するに有利な高熱液による布帛の連続温熱処理加工
する高熱液処理装置に関するものである。

（発明の背景） 工業生産する長尺の編物、織物等の布帛を連続的に前処
理加工、染色加工、減量加工、あるいは収縮セット加工
洗浄等を目的とする温熱処理を連続的に行なうためには
、高圧温熱が保持される高圧スチーマ内に前記の布帛を
連続的に通して温熱処理し、目的とする処理加工を効率
よく行なうことについては、多数の提案がなされ、その
一部は公知となっている。即ち高圧スチーマによる温熱
を適用して長尺の被処理布帛の前処理加工、あるいは染
色加工等を連続的に行なう場合には、この被処理布帛を
高圧温熱が保持される高圧スチーマ缶体内に導入し、こ
のスチーマ缶体内における被処理布帛に多量の処理液及
び湿度を付与して処理する方法が採られているが、この
処理方法においては、その温熱処理を行なうに先がけて
高圧スチーマ缶体内を高温度、高湿度の雰囲気に保持せ
しめなければならないことから、このスチーマ缶体内が
所定の高温高湿度となるまでに長時間を要することから
、布帛が稼動されるまでの準備時間が長くなり、更には
、そのスチーマ缶体内が所定の温度室での雰囲気となる
までの熱エネルギーは多量に費やされるものであった。

また、そのスチーマ缶体の布帛導入口及び導出口には、
布帛の連続的導入、導出は許すが、該スチーマ缶体内で
は高温度、高温を保持せしめるためのシール機構を具備
せしめるものにおいては、そのスチーマ缶体の全体構造
が複雑となり、更には耐圧構造、耐熱構造の要望に伴な
って大型化され装置全体としてのコストも高くなる等の
問題点があった。また従来のスチーマ缶体における湿度
保持は、スチーマ缶体の外部より供給される蒸熱により
行なっているが、このスチーマ缶体内においては、缶体
自体と、蒸熱との温度差によりスチーマ缶体内の蒸気が
ドレイン化し、これによってスチーマ缶体内の湿度が不
足して乾熱状態となり、布帛に対して充分な湿度（例え
ば１３０重量％）が付与できないことから品質の良好な
温熱処理布が得られず、またスチーマ缶体内の布帛ガイ
ドロールにはスケール（不純物）がイ」着されやすい等
の問題点があった。さらに最近の高速織機使用の織布の
場合は、粗材として多量のワックスを使用しているが、
このワックスは常圧下における洗浄装置では布帛の糊抜
きが達成できにくいといった問題点があった。

このようなことから、本発明者は上記の問題点を解消す
るために処理液が含浸された長尺布帛を蛇行状に移送せ
しめるためのガイドロールと、このガイドロールによっ
てガイド移送される布帛に移送路に沿って近接される多
数本の高圧蒸気噴射ノズルと、この高圧蒸気噴射ノズル
からの噴射力を受けて、該蒸気を布帛方向へ拡散させる
邪魔板を配設して、移送される布帛の全面に亘って高圧
蒸気を付与せしめる装置について既に出願を済ませてい
るが、この先行技術においては、移送される布帛の全面
にノズルから噴射される高温度の蒸気を吹きつけること
が可能であるが、この蒸気は略大気圧に近い気圧の下で
噴射される蒸気であるから、ノズルから噴射された直後
に１００℃近くまで急速に降温され、その結果布帛に作
用される温熱温度は、高圧スチーマの使用時に得られる
程の高温度が期待できないという問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明はかかる問題点に着目してなされたもので、例え
ば１５０〜１８０℃前後の高熱液を発生せしめることが
できる装置により得られる高熱液を噴射する高熱液噴射
ノズルの噴出口に接近させて処理すべき布帛を移送させ
、その噴出口から噴射される高熱液を直ちに布帛へ作用
させるようにすることにより、例えば高熱液発生装置で
生じる高熱温度の約１開栓度の温度低下ですむ高温度液
を布帛へ付与せしめることができるようにして、常圧、
雰囲気の下で布帛の高速度液処理を達成することができ
る高熱液処理装置を提供することを目的とするものであ
る。

〔発明の実施例〕

以下に本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

１は温熱処理すべき布帛であって、この布帛１は竪形の
湿熱処理室２内に供給されるようになっている。この温
熱処理室２の内底部には、移送される布帛１に対して高
熱液を付与せしめるための高熱液付与手段３が設置され
、またこの温熱処理室２内の高熱液付与手段３より上方
には、布帛１を左右に蛇行させかつ下方より上方へ移送
せしめるための多数のガイドロール４が上下方向２列に
配設されている。また各ガイドロール４の下側には、そ
のガイドロール４によりガイドされている布帛１の一部
を液中に浸漬するだめの液受皿５が付設されている。上
記の高熱液付与手段３は、断面略Ｕ字状に形成された液
槽６と、この液槽６内で回転可能に支持されている布帛
ガイドロール７と、この布帛ガイドロール７の母線方向
と平行し、かつ約５〜１０ｃｍの間隔を隔てて平行に配
置される高熱液噴射ノズル８を有し、さらに上記液槽６
の上側開口部は蓋板９で気密に閉塞されるが、この蓋板
９には、布帛１を通過せしめるが液槽６内の内圧を高く
保持せしめるための、例えばロールシール、リップシー
ル等のシール機構１０が設けられているものである。１
１は湿熱処理室２の外部に設置されているｒ過槽、１２
はそのｒ過槽から導出された処理液の貯液槽、１３はポ
ンプ、１４は液の高温加熱器であって、この高温加熱器
１４内に供給される高圧力蒸気によって、例えば８ｋｇ
／ｃｍ’−約１６０℃の雰囲気に保持されているもので
ある。従って、この高温加熱器１４内に配管されている
蛇管１５内に、ポンプ１３を駆動して貯液槽１２内の液
を流通させれば、１６０℃近くまで加熱された液が得ら
れる。そして、かくして加熱された高熱液は、配管１６
によって前記のノズル８から布帛１に向けて噴射される
ようになっている。なお１７は湿熱処理室２の内底面に
設けられている液受槽、１８はフィルタ、１９は高温加
熱器１４内の加圧温度を一定に保つための定圧安全弁、
２０は加圧蒸気供給管である。

以」二が本実施例の構成であるが、次にその作用につい
て述べれば、処理液が付与されまたは付与されていない
布帛１が先ず最初に温熱処理室２内に供給されることに
より、該布帛１は先ず高熱液付与手段３内に導入される
。この高熱液付与手段３内に供給された布帛は、布帛ガ
イドロール７にガイドされている間に、高温加熱器１４
によって加熱された、例えば１６０ｔの高熱液がノズル
８からの噴射力で布帛１に向けて吹きつけられる。この
ノズル８から噴射されて布帛に作用される高熱液の液温
は、ノズル８から噴射された直後の圧力低下により約１
０％程度降下するがそれでも１４０℃程度の高温液を付
与できる。またシール機構１０により液槽６内の圧力保
持が高められればさらに高い温度の液を直接に布帛へ作
用することができ、この結果、秒速で布帛が膨じゅんし
、温熱反応処理が迅速かつ確実に行なえるものである。

かくのごとき高熱液処理が隣設されている他の高熱液付
与手段３により引続き行なわれ、しかる後、処理室２内
で蛇行に移送される間に９５℃前後の処理液が繰返し作
用されることで仕上処理がなされるものである。

第３図は本発明の他の実施例を示すものであって、この
実施例は、模型温熱処理室２の内部に布帛１を蛇行させ
ながら横方向に移送せしめるための多数本のガイドロー
ル４を配設せしめると共に、その温熱処理室２内の布帛
導入口近傍には、高熱液付与手段３が配置されているも
のである。この高熱液付与手段３及びこれに付随する高
熱液発生手段は、前記実施例と同じであるので、それら
の機構は前記実施例で付したと同様の符号を付してその
機構説明は省略する。従ってこの実施例によっても、温
熱処理室２内に導入された布帛１は、高熱液付与手段３
による高熱液の付与作用により直ちに膨しゅん反応し、
しかる後、ガイドロール４でガイド移送される間に仕上
処理がなされて、目的とする処理が完了されるものであ
る。

このように本発明の各実施例によれば、温熱処理室２内
に供給された布帛１に、高熱液付与手段により例えば１
５０℃前後の高圧高熱波が付与されることから、該布帛
１は、常圧処理室の下できわめて高速度（秒速単位）で
反応処理せしめることができる効果がある。また上記高
熱液付与手段では、布帛ガイドロール７にガイドされて
いる布帛１に向けてノズル８から高熱液を吹きつけてい
ることから、このノズル８から噴射される高熱液の噴射
圧力が強力であっても、布帛１に歪み力、あるいはテン
ションが作用されることがなく、従って布帛の内心部に
まで有効に作用される高圧高熱液をノズル８より噴射さ
せることができるので、目的とする温熱反応処理が常圧
の下で有効に達成でき、例えば多量のワックスを含む糊
付の糊抜き加工も有効にできる効果もある。

〔発明の概要〕

以上のように本発明は、ガイドロールにガイドさせて連
続的に移送させる被処理布帛のガイドロールとの接合時
に、高熱液発生手段により得られる高圧高熱液を、吹討
つけるためのノズル８を上記ガイドロールに近接配置せ
しめたことを特徴とする高熱液処理装置である。

〔発明の効果〕

従ってこの高熱液処理装置によれば、温熱処理室２内に
供給された布帛１に、高熱液イ」与手段により例えば１
５０℃前後の高圧高熱液が付与されることから、該布帛
１は、常圧処理室の下できわめて高速度（秒速単位）て
反応処理せしめることができる効果がある。また上記高
熱液付与手段では、布帛ガイドロール７にガイドされて
いる布帛１に向けてノズル８から高熱液を吹きつけてい
ることから、このノズル８から噴射される高熱液の噴射
圧力が強力であっても、布帛１に歪み力、あるいはテン
ションが作用されることがなく、従って布帛の内心部に
まで有効に作用される高圧高熱液をノズル８より噴射さ
せることができるので、目的とする温熱反応処理が常圧
の下で有効に達成でき、例えば多量のワックスを含む棚
材の糊抜き加工も有効にできる効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明よりなる高熱液処理装置の実施例
を示し、第１図はその第１実施例の説明図、第２図は高
熱液付与手段のみの説明図、第３図は本発明の第２実施
例を示した説明図である。 １・・・布帛　　　　　　　２・・・処理室３・・・高
熱液付与手段　　４・・・ガイドロール５・・・液受皿
　　　　　　６・・・液槽７・・・ガイドロール　　　
８・・・高熱液噴射ノズル９・・・蓋板　　　　　　　
１ｏ・・・シール機構１１・・・ｆ過槽　　　　　１２
・・・貯液槽１３・・・ポンプ　　　　　１４・・・高
温加熱器１５・・・蛇管　　　　　　１６・・・配管１
７・・・受皿　　　　　　１８・・・フィルタ１９・・
・定圧安全弁　　　２ｏ・・・加圧蒸気供給管＋４　　
１５　　２０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガイドロールにガイドさせて連続的に移送させる被処理
   布帛のガイドロールとの接合時に、高熱液発生手段によ
   り得られる高圧高熱液を、吹きつけるためのノズル（８
   ）を上記ガイドロールに近接配置せしめたことを特徴と
   する高熱液処理装置。