JPS62190691A - 傾動出湯誘導炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、傾動により出湯量を制御する傾動出湯誘導
炉に関する。

［従来の技術］ タンプッシュ内に溶湯を連続供給する方法として、以下
に示すような方法がある。第１に、溶湯表面に加圧する
ことにより、注湯口から出湯させるようにした加圧式注
湯炉による方法がある。この方法では、出湯量を正確に
制御することが可能であるが、装置か高価であり、又、
溶湯が少量の場合には不向きである。第２に、炉体の底
を開口して下部に出湯するストッパーロッド方式がある
。

この方法であれば、可動部の構造が簡単となるが、スト
ッパー自体の寿命の問題点があり、又、溶湯レベルによ
って出湯量が変動する欠点がある。第３に、誘導加熱炉
自体の傾動により、出湯する傾動出湯制御方法かある。

この方法は、傾動角度によって出湯量が大幅に変化し、
又、誘導加熱時には、溶湯に作用する誘導加熱コイルか
らのピンデカにより、湯運動が生じて出湯量の制御が困
難であるという欠点があるが、この傾動による制御方法
は、前記二つの方法に比べて安価なシステム構成が可能
であるので、従来より、この傾動出湯制御方法に種々の
改良がなされてきた。

［発明が解決しようとする問題点］ その一例として、特開昭５９−１３３９６９号による金
属溶解炉の制御装置によれば、炉体の傾動角度を変数と
して予め設定した演算式により、定量出湯のための炉体
の傾動角速度を算出し、この算出データに基づいて前記
炉体を制御する方法が開示されている。この方法では、
炉体の傾動角度を正確に制御することにより、定量出湯
を可能としているが、この場合でも、渦運動により湯面
が脈動ずれば、定量出湯が困難になるといった欠点があ
った。

［問題点を解決するための手段］ この発明では、誘導炉の加熱コイル内に位置する耐火材
で構成される炉体の内側で、溶湯の蓄えられる箇所に、
所定厚の導電性るつぼを設け、炉体を２層構造としてい
る。

［作用］ コイルによる誘導電流の一部を黒鉛るつぼに発生させ、
導電性るつぼを加熱することにより、導電性るつぼ内部
の溶湯を間接的に加熱していて、電力の周波数を１、供
給ｉπ力をｐとすると、溶湯中に生じろ渦運動の高さ１
１は、 ＩＩ＝に−ｐ／　　ｒ　（ｋは定数）となる。

このように、供給電力ｐが大きい程、あるいは周波数［
が小さくなる程、湯運動高さ１（が大きくなる。

いま、上述のように、導電性るつぼを用い、供給電力ｐ
のうち、ｐｌが導電性るつぼに供給され、その他のｐｔ
（＝ｐ　　ｐ＋）が溶湯に供給されたとする。

このｐ＋／ｐｔの割合は、導電性るつぼの固有抵抗や厚
みや周波数ｆにより変化するが、定性的には、固有抵抗
が小さい程、又、厚い程、そして周波数ｒは大きい程、
導電性るつぼに供給される電力１）＋は増大する。

［実施例］ 第１図はこの発明の１実施例を示している。

１は傾動出湯炉を示している。２は耐火レンガにより形
成された炉体であり、炉体２上部に樋状に突出した出湯
口２ａを備えている。３は、導電性を有する黒鉛からな
るるつぼであり、前記炉体２の内面に沿って設けられて
いる。４は炉体２の周囲を取り囲むようにして設けられ
た加熱用の誘導コイルである。５は、注湯時、傾動出湯
炉上全体を傾動させるときの支点となる傾動軸であり、
この傾動により、出湯口２ａが所定の垂直面内で上下に
回動するようになる。この傾動出湯炉上は、例えば、油
圧シリンダ（図示せず）によって傾動され、また図示の
位置に復帰される。誘導コイル４は図示しない交流電源
によって給電される。

上記構成において、るつぼ３内に金属を装入する一方、
電源から誘導コイル４に交流を供給すると、誘導コイル
４により生じる磁界によって、るつぼ３に誘導電流が流
れ黒鉛ろっぽ３が加熱される。又、るつぼ３内の金属も
誘導加熱される。この両番の加熱により金属は溶解され
る。

以下に、−例として、黒鉛るつぼ３の固有抵抗を５００
０μΩ、厚さを４０能とし、溶湯を純銅として供給電力
ｐに対する黒鉛るつぼへの実際の入力を計算してみると
、次のようになる。

周波数１１ｚ　　　６０　　２００　　５００　　１０
００ｐ＋／ｐ　　　　　４％　　［４％　　３３％　　
５５％このｐｌｂの値をαとすれば、黒鉛るつぼ３を設
けたときの渇運動高さＨ’は、 １１’＝に−ｐ・α／「　となり、 １００ＱＩＩｚのときには、湯運動高さＨ’は、黒鉛る
つぼ３を用いない場合に比べて５５％となる。このよう
な溶湯の脈動を押さえる効果は、周波数が高（なる程、
顕著に現われる。

従って、出湯炉りを傾動して出湯口２ａを下方へ回動さ
せて溶湯を出湯口２ａから出湯するときでも、溶湯に作
用するピンチ力か小さいので、溶湯が炉から不要に飛び
出すという不都合に抑制される。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明は、炉体の内側に更に、
導電性るつぼを設け、加熱コイルによる誘導Ｔｉ流の一
部を導電性るつぼに発生させ、導電性るつぼを加熱によ
り、間接的に溶湯を加熱ずろようにしたので、加熱コイ
ルによるピンデカが減少し、渦運動による溶湯面の盛り
上がりが少なくなり、傾動出湯炉の傾動により、正確な
定電出湯が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の傾動出湯誘導炉の１実施例を示す断
面図である。 Ｌ・・・傾動出湯炉、２・・・炉体、３・・・黒鉛るつ
ぼ、４・・・誘導コイル、５・・・傾動軸。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐火材料で構成され、上端の一部に出湯口を有す
   炉体と、前記炉体内に所定厚さで設けた導電性るつぼと
   、前記炉体外周に巻回され、電源装置から供給される誘
   導加熱コイルと、上記出湯口が上下方向に回動するよう
   に上記炉体を傾動させる手段とを備えたことを特徴とす
   る傾動出湯誘導炉。
2. （２）上記導電性るつぼは、黒鉛により成型される特許
   請求の範囲第１項に記載の傾動出湯誘導炉。
3. （３）上記電源装置の出力周波数を５００Ｈｚ以上とし
   た特許請求の範囲第２項に記載の傾動出湯誘導炉。