JPS62188762A - Al―Sn吸振合金およびその製造方法 - Google Patents

Al―Sn吸振合金およびその製造方法

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JPS62188762A
JPS62188762A JP2367887A JP2367887A JPS62188762A JP S62188762 A JPS62188762 A JP S62188762A JP 2367887 A JP2367887 A JP 2367887A JP 2367887 A JP2367887 A JP 2367887A JP S62188762 A JPS62188762 A JP S62188762A
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heating
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Ryo Masumoto
量 増本
Shohachi Sawatani
沢谷 昭八
Masakatsu Hinai
比内 正勝
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Research Institute for Electromagnetic Materials
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Research Institute for Electromagnetic Materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種の交通機関、大型機械の振動および騒音に
よる公害、各種精密機械、電子機器の振動による性能劣
化また生活環境に存在する種々な振動や騒音の害を防止
するのに最適な振動減衰能の大きなAl−Sn基吸振合
金に関するものである。
一般に減衰能力を比較するために用いる減衰能Q−’は
振動の1サイクル中に失われる振動エネルギーΔEおよ
び全振動エネルギーEと次式のような関係にある。
つまり減衰能Q−’の値が大きいほど短時間で振幅が小
さくなって減衰効果が大きいことになる。
従来知られている吸振合金としては、ジエンタロイなど
のFeg合金やMn−Cu系合金、へl−Cu−Ni系
合金およびNi−Ti系合金などがある。ジエンタロイ
などのFe基吸振合金およびMn−Cu系合金は減衰能
は大きいが比重が8g/cm3前後で大きく、機器の軽
量化を条件とする場合には不適当で、またAl−Cu−
Ni系合金およびNi−Ti系合金は冷間加工性が悪く
、冷間加工が全く不可能であるという欠点があった。
本発明は従来の吸振合金に比較して軽量な吸振合金を得
るために比重が2.7g/cm3で非常に小さいAIを
基としてこれに重量比で0.1〜90%の錫を加えた合
金に冷間加工率5%以上の加工を施して転移を増加させ
、必要に応じ150℃以下で焼鈍しその履歴現象によっ
て大きな減衰能と高い強度をもたせた吸振合金を提供す
ることにある。
次に本発明合金の製造方法について説明する。
まず上記の組成範囲の合金を空気中もしくは不活性ガス
中または真空中において通常の溶解炉によって溶解した
後十分に撹拌して均一な溶湯とし、砂型や金型などに鋳
込んで鋳塊を造る。
次にこの鋳塊に次のごとき熱処理を施す。
(A)均質溶体化処理のためなるべく高温において例え
ばその合金の融点以下150℃以上の温度で5分間以上
できるだけ長時間(好ましくは5分間以上100時間以
内)加熱した後、急冷するかあるいは毎秒1℃以下の速
度で徐冷する。
(B)つづいて常温において鍛造2圧延、押出。
スェージングあるいは引き抜きなどによって、本発明の
目的とする大きな減衰能を得るために冷間加工率5%以
上の冷間加工を施す。
(C)(B)の冷間加工率5%以上の加工をぼとこした
ものを150 ℃以下の温度で1分間以上(好ましくは
1分間以上500時間以内)加熱して急、冷するか毎秒
1℃以下の速度で徐冷する。
なお、溶解する際には遮断剤としてMgC1□、硼砂、
 CaFz+ KCIなどの全量5%以下のフラックス
を添加し、脱酸剤としてマグネシウム、ベリリウムなど
の全it O,5%以下を加えてもよい。
均質溶体化処理工程(A)において加熱温度が高ければ
加熱時間を短くする必要があり、加熱温度が低ければ加
熱時間を長くしなければならない。
一方、成形体の重量が大きければ、加熱温度を上げ、加
熱時間を長くする必要があるが、成形体の重量が小さけ
れば比較的低温で短時間加熱してもよい。この理由は均
質溶体化処理を十分に行わなければ、減衰能などの製品
の性能を均一にすることができないからである。
均質溶体化処理工程(A)につづいて工程(B)で冷間
加工するのは加工によって転位密度を増大させ、その履
歴現象によって大きな減衰能を得るために必須な工程で
あり、また該成形体の引張強度を高めるためにも必要で
ある。なお減衰能を大きくするためには5%以上の冷間
加工を施すことだけで充分その目的が達せられるが、強
度の加工状態、即ち冷間加工率が70〜95%と大きい
時、または合金の組成によっては、伸びが極めて小さい
ので曲げ、深絞り、打ち抜きなどの成形が困難なものが
ある。したがって、工程(B)の冷間加工後に工程(C
)で150℃以下の温度に加熱すると、伸びが大きくな
り、常温において曲げ、深絞り、打ち抜きなどの成形が
容易になる。工程(C)で150℃以下とした理由は1
50℃以上で加熱すると伸びが危、に大きくなり加工性
はよくなるが減衰能4X10−’以下にか低下し所期の
目的を達せられないためである。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例 第1表に示す組成の金属の全量100gをアルミナ坩堝
中で表面にArガスを通じながら高周波誘導電気炉によ
り溶解し、銖型に鋳込んで直径10mmの鋳塊を得た。
次にこれを200℃で10時間加熱して徐冷した後、冷
間スェージングおよび引抜きによって1.1mmの線に
し、これから長さ150 mmの線を切りとって試料と
した。減衰能Q−’の測定は逆吊り涙り振子法によって
振動数約IHz、最大歪み振幅r m = 10 X 
10−6で行った。
A1基合金の減衰能Q−’ならびに強度は冷間加工率に
依存する。第1図および第2図にはその一例としてAl
−40χSn合金を200℃で10時間加熱後、徐冷し
て冷間スェージングおよび引き抜きによって加工したと
きの減衰能Q−’および引張強度σ。
と冷間加工率との関係がそれぞれ示しである。減衰能Q
−’および引張強度σ、はいずれも冷間加工率の増加と
ともに大きくなっている。これは加工歪みの増加ととも
に転位密度が増大した結果である。これによって本発明
の目的とする減衰能Q−’ = 6 Xl0−3以上(
T、 =10X10−6)を得るには5%以上の冷間加
工を施す必要があることがわかる。
次にAl−5n二元合金について冷間加工率と減衰能Q
−’の関係を示すと第1表のとおりである。
第  1  表 第1表から明らかなように冷間加工率95%の冷間加工
を施したアルミニウムは減衰能Q−’が4X10−’で
本発明の目的とする吸振材料として不適当であるが、ア
ルミニウムに0.1%以上の錫を添加すると本発明の目
的とするQ−’ = 6 X 10−”以上の大きい値
が得られることがわかる。
要するに本発明合金の減衰能Q−’の値は一般の金属の
Q−’ = I Xl0−’程度の値に比較して数十倍
大きい。
以上のように本発明においては、冷間加工率は5%以以
上9亢 びが小さくなり、跪(加工性が減少するので、150℃
以下の温度で焼鈍する必要がある。150 ”C以下の
温度で焼鈍すると伸びが大きくなり加工し易くなるが、
減衰能が若干落ちるが支障ない。これは加工により転位
を増加させたものが、焼鈍によりなまされ、転位が少な
くなるからである。なお、焼鈍温度を150℃以上にあ
げると、伸びは35%以上に象、激に増大するが、減衰
能Q−’が4X10−’以下となり本発明の目的とする
ものが得られない。
さらに本発明合金の比重ρも一般の金属の7〜9g/c
m3に比べてかなり小さく、引張強度σ。
は冷間加工したアルミニウムの10kg/mm2に比較
してかなり大きい。例えば実施例の試料No. 5はt
xt−19kg/mm2、p =3.3 g 7cm3
を示している。
最後に本発明合金の組成を限定した理由についテ述べる
。減衰能Q−’の向上に錫を重量比で0.1〜90%と
限定したのは組成の下限に満たないときには本発明の目
的とする十分な減衰能が得られないし、上記の組成の上
限を越えるときには冷間加工が不可能となるからである
均質溶体化処理のために150 ”C以上合金の融点以
下の温度で長時間加熱し、充分均質溶体化処理をするこ
とは所要とする減衰能、強度および加工性を得るために
絶対必要である。
なお、ここで冷間加工率5%以上の冷間加工を施すこと
は加工歪みおよび転位密度を増大させることにより減衰
能を増大させるために絶対必要な条件である。
アルミニウムに錫を添加して溶解すると、アルミニウム
と錫とは固溶しないで、錫は微細な粒子としてアルミニ
ウムのマトリックス中に分散したような状態となる。こ
のような合金の成形体を合金の融点以下150℃以上の
高温で長時間加熱して均質固溶化処理をすると、アルミ
のマトリックス中の錫の粒子の分散の状態が均質となる
。これに冷間加工率5%以上の冷間加工を施すと、錫粒
子が微細に分散し、転位密度が大となる。この転位密度
が大きくなると、外部より振動が加えられたときに、加
えられた外力(振動、衝撃、(戻じり、圧縮、引張り等
)は熱エネルギーとなって消滅するために振動の減衰が
生ずるのである。
従って、減衰能を大きくするためには、150℃以上の
高温における長時間加熱と5%以上の冷間加工を施すこ
とだけで充分その目的が達せられるが、冷間加工率を7
0〜95%と大きくした場合又は、副成分を多く加えた
合金の組成によっては曲げ、深絞り、打き抜きなどの成
形が困難なものがある。このために、150℃以下の低
温で長時間再加熱処理をすると、減衰能および強度が格
別低下せず、曲げ、深絞り、打ち抜きなどの成形加工が
極めて容易となるのである。この場合の再加熱処理温度
を150℃以上とすると減衰能が低下するので好ましく
ない。
本発明合金の特徴は上述のように減衰能が大きいこと、
軽量であること、冷間加工性が良好で強度が高い上に、
非強磁性であることである。従って本発明合成は各種の
交通機関や大型機械、電子機器の可動部、磁界で作動す
る部品、各種家庭用品ならびに建築などの材料に応用し
、振動および騒音の防止、軽量化を計るのに非常に適し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図はAl−40%Sn合金につき200℃で10時
間加熱して徐冷後、冷間加工したときの減衰能Q−’と
冷間加工率との関係を示す特性曲線図、第2図は第1図
と同じ合金の引張強度σ、と冷間加工率との関係を示す
特性曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量比にて、錫0.1〜90%および残部アルミニ
    ウムからなり、転位密度の増大した減衰能Q^−^1が
    6×10^−^3以上であることを特徴とするAl−S
    n基吸振合金。 2、重量比にて、錫0.1〜90%と残部アルミニウム
    から成る合金について、 (A)合金の融点以下150℃以上の温度で5分間以上
    100時間以下加熱後、急冷する かあるいは毎秒1℃以下の速度で徐冷し た後、 (B)冷間加工率5%以上の加工を施す ことにより減衰能Q^−^1を6×10^−^3以上と
    することを特徴とするAl−Sn基吸振合金の製造方法
    。 3、重量比にて、錫0.1〜90%と残部アルミニウム
    よりなる合金について、 (A)合金の融点以下、150℃以上の温度で5分間以
    上100時間以下加熱後、急冷す るかあるいは毎秒1℃以下の速度で徐冷 した後 (B)冷間加工率5%以上の加工を施す (C)(B)の冷間加工率5%以上の加工を施したもの
    を150℃以下の温度で1分間 以上500時間以下加熱して急冷するか毎 秒1℃以下の速度で徐冷する の順序の工程を施すことにより減衰能Q^−^1を6×
    10^−^3以上とすることを特徴とするAl−Sn基
    吸振合金の製造方法。
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WO2022270483A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 国立大学法人岩手大学 アルミニウム合金材の水素脆化防止剤

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