JPS62185169A - 多目的免疫化学的測定法および試薬 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、１種類の標識抗体を利用して体液中の２つの
サブユニットを持つ多種の抗原を別個にあるいは同時に
定量するサンドインチ法による免疫化学的測定法および
その試薬に関する。

〈従来の技術〉 サンドインチ法による免疫化学的測定法は、たとえば「
酵素免疫測定法」　〔石川栄治編、医学書院（１９７８
年）〕や「続ラうオイムノアッセイ」〔入江實鳩、講談
社すイエンティフィク（１９７９年）〕等に記載されて
いるように、従来の技術においては、まず、測定しよう
とする目的抗原の第１の部位と反応性を有する抗体を適
当な固相化担体に固定して、固相化抗体を得る。この同
相化抗体と目的抗原とを反応させて同相化抗体−抗原複
合体を得る。

次に、目的抗原に対する第２の部位に結合可能な抗体に
放射性同位元素、酵素、螢光物質等で標識した標識抗体
と前記の同相化抗体−抗原複合体とを反応させて、固相
化抗体−抗原−標識抗体複合体を得る。

ここで固相化抗体−抗原−標識抗体複合体（固相）と遊
離の標識抗体（溶液）とを適当な方法で分離した後、固
相または溶液中の標識物質の活性を測定する。

前記と同様の操作を測定しようとする目的抗原の代りに
既知量の標準抗原についても同じアッセイ系において測
定して、標準抗原濃度と標識物質の活性の関係を示す標
準曲線を作成する。この標準曲線から測定対象の抗原の
濃度を読み取ることによって、目的抗原の定量が可能と
なる。

このように、サンドイッチ法による免疫化学的測定法に
おいては、測定しようとする目的抗原または、その標準
抗原の第１の結合部位に同相化抗体を結合させ、第２の
結合部位に標識抗体を結合させることによって、抗原を
固相化抗体および標識抗体によって、サンドインチする
形で測定する方法である。

本性を実施するためには、目的抗原の第１の結合部位に
反応性を有する固相化抗体試薬および第２の結合部位に
反応性を有する標識抗体試薬が必要であり、両抗体試薬
は通常目的抗原を哺乳動物に免疫して得られる抗血清群
の中から適当なものが選ばれる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 従来サンドインチ法による免疫化学的測定法において、
アッセイに用いる試薬である標識抗体を作製する時標識
前の抗体は測定しようとする目的抗原ごとについて、こ
れを哺乳動物に免疫して得られる抗血清群の中から選ば
れる必要があった。

即ち、従来技術においては、１種類の抗原を免疫用抗原
として作製された抗体に放射性同位元素、酵素、螢光物
質等を標識して得られる１種類の標識抗体を共用して、
多種類の抗原を別個あるいは同時に測定することは、到
底不可能な技術であると考えられていた。もし、１種類
の標識抗体を共用して多種類の抗原を測定できる新しい
技術が確立されるならば測定操作や試薬のコスト面さら
には多種抗原の同時測定等において、多くの利益をもた
らすものといえよう。

このような観点から本発明においては、１種類の標識抗
体を共用して多種類の抗原をサンドイッチ法により測定
することが可能な多目的免疫化学的測定法および試薬を
提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 糖蛋白ホルモンであるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン０＋
ｕｍａｎ　ｃｈｏｒｉｏｎｉｃ　ｇｏｎａｄｏＬｒｏｐ
ｉｎ、　ｈＣＧ）　、ヒト黄体形成ホルモン（１＋ｕｍ
ａｎ　ｌｕｔｅｉｎｉｚｉｎｇ　ｈｏｒｍｏｎｅ。

ｈＬＩ＋）、ヒト卵胞刺激ホルモン（ｈｕｍａｎ　ｆｏ
ｌｌｉｃｌｅｓｔｉｍｕｌａｔｉｎｇ　ｈｏｒｍｏｎｅ
、ｈＦＳＨ）　、ヒト甲状腺刺激ホルモン（ｈｕｍａｎ
　ｔｈｙｒｏｉｄ　ｓｔｉｍｕｌａｔｉｎｇ　ｈｏｒｍ
ｏｎｅ。

ｈ　Ｔ　Ｓ　１１　）は２つの異なったサブユニット（
α及びβサブユニット）の非共有結合より成っている。

これらの糖蛋白ホルモンのαサブユニットについては、
はぼ類似したアミノ酸構造を有しているがβサブユニッ
トについては、それぞれの糖蛋白ホルミンで特異的なア
ミノ酸構造を有している。

この点に本発明者は着眼し、αサブユニット又はα及び
βサブユニットに対する１種類の標識抗体を共用して、
多種類の抗原をサンドイッチ法により測定する方法を考
案し、さらに鋭意研究を重ねた結果本発明を完成するに
至った。

く作　用〉 前記４つの糖蛋白ホルモンを１種類の標識抗体を用いて
測定する方法として、例えばｈＣＧのαサブユニット又
はα及びβサブユニットに対する抗体を作製し、該抗体
に放射性同位元素、酵素、螢光物質等を標識する。（こ
の標識抗体を以下抗ｈＣＧ標識抗体と呼ぶ。） ＴＳ１１抗原の測定に際しては、固相化ＴＳＨ抗体と測
定対象溶液とを反応させ固相化ＴＳＨ抗体−抗原結合物
を得る。次に抗ｈＣＧ標識抗体と固相化ＴＳ１１抗体−
抗原結合物とを反応させ、同相化ＴＳ１１抗体−抗原−
抗ｈＣＧ標識抗体結合物を得る。該結合物と反応液を分
離後固相または溶液中の標識体の放射能、酵素活性等を
測定することにより、測定対象溶液中のＴＳ１１抗原濃
度を定量する。

Ｌｌｌ、　ＦＳＩＩ、　ｈＣＧ抗原の測定においては、
固相担体として同相化Ｌ１１抗体、固相化ＦＳ１１抗体
、同相化ｈｃｃ抗体を用い、標識体としてｈＣＧ標識抗
体１種でＴＳｌｌの場合と同様に各々の抗原が測定可能
である。

また標識抗体は前記抗ｈｃｃ抗体以外にもＬｌｌ、ＦＳ
ＩＩ。

ＴＳｌｌのαサブユニットまたはα及びβサブユニット
に対する抗体を放射性同位元素、酵素、螢光物質等で標
識して用いることもできる。このように１種類の標識抗
体で４種類の異った糖蛋白ホルモンの測定が可能となる
。各々のホルモンの測定において特異性、感度を、高め
るためには同相化抗体として各々のホルモンのβサブユ
ニットに対するモノクローナル抗体を用いることが望ま
しい。

実施例１ ＋１１　　抗ＴＳＩＩ抗体固相化ボールの調製直径３．
２鰭のポリスチレンボール〔プレシジョン・プラスチッ
クス・ボール社（米国）製〕を、非イオン性洗剤（スカ
ット２Ｏ−Ｘ）またはアセトン〔牛丼化学薬品側製〕を
用いて洗浄した後、０、２５　Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７
，５）に０．０３ｇ／／の濃度で溶解した抗ヒトＴＳ１
１モノクローナルマウス抗体１ｇＧ分画〔マリンクロッ
トコ−ボレーテッド社（米国）製〕および０．２５　Ｍ
　ＩＪン酸緩衝液（ｐＨ７，５）に０．０７〜０．１　
ｇ　／　７！の濃度で溶解した正常マウス［ｇＧの混合
液中に３０分間室温にて、浸した後、４°Ｃの温度で一
夜放置する。この過程において、ポリスチレンボールに
抗ヒ１−ＴＳ１１モノクローナル抗体が物理的に吸着さ
れる。次にポリスチレンボールを、０．２５Ｍリン酸緩
衝液（ｐＨ７，５）および０６０１Ｍリン酸緩衝液（ｐ
Ｈ７，０，０、１％ＢＳ八、Ｏ，１Ｍ塩化ナトリウム、
０．１％アジ化ナトリウム、ｌ　ｍＭ塩化マグネシウム
を含む。）を用いて洗浄して抗ＴＳ１１抗体固相化ボー
ルを得た。

（２）ペルオキシダーゼ標識抗ｈＣＧ抗体の調製〔ザ・
ジャーナル・オブ・イムノロジー（ＴｈｅＪｏｕｒｎａ
ｌ　ｏｆ　Ｉｍｍｕｎｏｌｏｇｙ）、第１１６巻、１５
５４頁（１９７６年）〕に開示された方法により、ウサ
ギ抗ｈＣＧ血清から、Ｆａｂ　’フラグメントを調製し
た。即ち、ｈＣＧを完全フロインド・アジュバンドと混
合してエマルジョンとし、ウサギに投与免疫して得られ
たウサギ抗ｈＣＧ血清を硫酸ナトリウム法で塩析し、Ｄ
ＥＡＲ−セルロースのカラムクロマトグラフィーでＩｇ
Ｇフラクションとした後ペプシン消化および還元により
ウサギ抗ｈＣＧ　ＩｇＧ　Ｆａｂ　’フラクションを得
た。このウサギ抗ｈＣＧ　ＴｇＧ　Ｆａｂ　’フラクシ
ョンを、Ｎ−サクシニミディル４　　　（Ｎ−マレイミ
ドメチル）シクロヘキサン−１−カルボキシレート　Ｃ
Ｎ−ｓｕｃＣＮ−５ｕｃｃｉｎｉ　−（Ｎ　−ｍａｌｅ
−ｉｍｉｄｏｍｅｔｈｙｌ）　ｃｙｃｌｏｈｅｘａｎｅ
　−１−ｃａｒｂｏｘｙｌａｔｅ　）を用いて、西洋わ
さびから抽出されたホースラディシュパーオキシダーゼ
（ｈｏｒｓｅｒａｄｉｓｈ　ｐｅｒｏｘｉｄａｓｅ）と
結合させてコンジュゲートを作製した。このコンジュゲ
ート３０ｇを、０．１　Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ６，５，
Ｉｇ／ｌのウシ血清アルブミンおよび５　（１ｍｇ／ｌ
チメロサールを含む。）０．３６ｍＪに溶解して、人血
清蛋白をセファローズ４Ｂに結合したゲルを充填したカ
ラム（０，５５Ｘ２．５ｃｍ）により精製して、ペルオ
キシダーゼ標識抗ｈＣＧ抗体を得た。

（３）　　リン酸緩衝液Ａ Ｏ，０１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）に１ｇ／ｌのウ
シ血清アルブミン〔アーマ−・ファーマシューテイカル
社（Ａｒｍｏｒ　Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ　Ｃｏ
、＋）　　（米国）製）および０．１　Ｍの塩化ナトリ
ウムおよび１ｇ／ｌのアジ化ナトリウムを含む。

（４）　　リン酸緩衝液Ｂ ０．０１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０）にＩｇ／ｌのウ
シ血清アルブミンおよび１．０　Ｍの塩化ナトリウムお
よび１ｇ／ｌのアジ化ナトリウムを含む。

（５）血清試料中のＴＳＩ＋濃度の測定方法■　抗ＴＳ
Ｈ抗体固相化ボール＋１）と標準ＴＳ１１溶液〔■第一
ラジオアイソトープ研究所製のものを、リン酸緩衝液Ａ
で０．０５ｍ＃に調製し、正常マウス血清０．０５ｍ１
およびリン酸緩衝液Ｂ０．０５ａ＋１を加えて調製する
。〕または血清試料（０，０１〜０．０５ｍＪの血清試
料に正常マウス血清を加えて０．０５ｍｊ２としそれに
リン酸緩衝液Ａ０．０５ｍｆとリン酸緩衝液８０．０５
ｍ１を加えて調製する。〕−を２０℃の温度で３時間連
続的に振盪しながらインキュベートする。この時の全反
応溶液量は０．１５ｍ１ｌである。

この反応過程で抗ＴＳ１１抗体固相化ボールに標準ＴＳ
ＩＩ　？８液または血清試料中のＴＳＩＩ抗原が反応し
て結合する。

■　抗ＴＳ１１抗体固相化ボール（１）を０．０１　Ｍ
リン酸Ｂ　ｆＪｉ液（ｐＨ７，０，０，１Ｍ塩化ナトリ
ウムを含む。）２ｍ７！で２回洗浄した後１１００ｎの
ペルオキシダーゼ標識抗ｈＣＧ抗体（２）を０．０１　
Ｍ　ＩＪン酸緩衝液（ｐＨ７，０，ウシ血清アルブミン
１ｇ／１．ｏ、ＩＭ塩化ナトリウムを含む。）０．１５
ｍ１に溶解した溶液を加え、２０℃の温度で３時間連続
的に振盪しながらインキュベートする。ここで抗ＴＳ１
１抗体固相化ボールー抗原−ペルオキシダーゼ標識抗ｈ
ｃｃ抗体複合体が形成される。

■　抗ＴＳＩＩ抗体固相化ボール（１１をＯ，０１Ｍリ
ン酸緩衝液（ｐＨ７，０，０，１Ｍ塩化ナトリウムを含
む。）２Ｉ１１１で２回洗浄した後新しい清潔な試験管
に該ボールを移す。

■　抗ＴＳ１１抗体固相化ボールに結合したペルオキシ
ダーゼの酵素活性を測定するために、基質として、３−
（４−ハイドロキシフェニル）プロピオニックアシッド
（３−（４−ｈｙｄｒｏｘｙｐｈｅｎｙｌ）　ｐｒｏ−
ｐｉｏｎｉｃ　ａｃｉｄ　）を３０℃の温度で６０分間
該ポールに作用させた後励起波長３２０ｎｍおよび螢光
波長４０５ｎｍで螢光強度を螢光光度計〔０１島津製作
所製〕で測定する。

■　標準ＴＳ１１溶液の各々の濃度に対する螢光強度の
関係を表わす標準曲線を第１図に示す。

■　第１図の標準曲線を基にして、各々の血清試料の螢
光強度から血清試料中のＴＳＩＩ　Ｑ度を求める。

実施例２ 従来法と本発明の比較 実施例１において本発明により測定した血清試料と同一
の血清試料について、従来のラジオイムノアッセイ法（
ＲＩＡ法）を用いて血中ＴＳＩＩ　？ｆｆｉ度の測定を
し、両方法による測定値の比較を行った。

従来のラジオイムノアッセイ法として市販のＴＳ１１キ
ット「第一」　〔■第一ラジオアイソトープ研究所製〕
を用いた。

本発明で測定した血清中のＴＳＩＩ　６度と従来の方法
でｉｉｌ定したＴＳＩＩ濃度との相関関係はＹ　〜０．
９８７ｘ−０，１５（γ＝１．Ｏ）と非常に良い相関関
係が得られた。（第２図） 実施例３ ペルオキシダーゼ標識抗ｈｃｃ抗体を、標識抗体として
用いたｈＬＨまたはｈ　Ｆ　Ｓ　ＩＩの測定（１１ペル
オキシダーゼ標識抗ｈＣＧ抗体の調製実施例１において
調製したもの。

（２）抗ｈＬＩ＋　（または抗ｈＦｓＩ＋）抗体同相化
ボールの調製 実施例１において調製した抗ｈ　Ｔ　Ｓ　ＩＩ抗体固相
化ボールと同様の方法により抗ｈＬＩＩ　　（または抗
ｈ　Ｆ　Ｓ　ＩＩ　’）抗体同相化ボールを得た。

ｆ３１　　ｈ　Ｌ　１１またはｈ　Ｆ　Ｓ　１１の測定
■　抗ｈＬ１１（または抗ｈ　Ｆ　Ｓ　１１　）抗体同
相化ボールと標準ｈＬ１１（または標準ｈ　Ｆ　Ｓ　１
１　）溶液（〔ヘーリンガー・マンハイム社（西独）製
〕を、リン酸緩衝液Ａで０．０５ｍＡに調製し、正常マ
ウス血清０．０５ｍ１およ°びリン酸緩衝液８０．０５
＋＋／！を加えて調製する。〕）または血清試料（０，
０１〜０．０５　ｍｌの血清試料に正常マウス血清を加
えて０．０５ｍ／とじそれにリン酸緩衝液Ａ０．０５ｍ
６とリン酸緩衝液８０．０５ｍｊ７を加えて調製する。

〕を２０℃の温度で３時間連続的に振盪しながらインキ
ュベートする。この時の全反応溶液量は０．１５ｍ／で
ある。

この反応過程で抗ｈＬ１１（または抗ｈＦＳＨ）抗体固
相化ボールに標準ｈＬ１１（標準ｈＦｓｌ＋）溶液また
は血清試料中のｈＬＨ（またはｈ　Ｆ　Ｓ　ＩＩ＞　　
抗原が反応して結合する。

■　抗ｈＬＨ（または抗ｈ　Ｆ　Ｓ　ＩＩ　）抗体固相
化ボールを０．０１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０，０，
１Ｍ塩化ナトリウムを含む。）２　ｍｌで２回洗浄した
後１１００ｎのペルオキシダーゼ標識抗ｈＣＧ抗体（２
）を０．０１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０，ウシ血清ア
ルブミンＩｇ／ｆｆ、ｏ、１Ｍ塩化ナトリウムを含む。

）０．１５１ＩＩｌに溶解した溶液を加え、２０℃の温
度で３時間連続的に振盪しながらインキュベートする。

ここで抗ｈＬｌｌ（または抗ｈ　ｒ’　Ｓ　ＩＩ　＞抗
体固相化ボール−抗原−ペルオキシダーゼ標識抗ｈｃｃ
抗体複合体が形成される。

■　抗ｈＬＨ（または抗ｈＦｓｌり抗体固相化ボールを
０．０１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７，０，０，１Ｍ塩化ナ
トリウムを含む。）　　２　ｍｔｔで２回洗浄した後新
しい゛；′１′旨１．″な試験管に該ボールを移す。

■　抗ｈＬｌｌ（または抗ｈＦｓｌＩ）抗体固相化ボー
ルに結合したペルオキシダーゼの酵素活性を測定するた
めに、基質として、３−（４−ハイドロキシフェニル）
プロピオニックアシッド（３−（４−ｈｙｄ−ｒｏｘｙ
ｐｈｅｎｙｌ）　ｐｒｏｐｉｏｎｉｃ　ａｃｉｄ）を３
０℃の温度で６０分間該ボールに作用させた後励起波長
３２０ｎＩ１１および螢光波長４０５ｎｍで螢光強度を
螢光光度計〔■島津製作所製〕で測定する。

■　標準ｈＬＨ（または標準ｈＦＳＨ）溶液の各々の濃
度に対する螢光強度の関係を表わす標準曲線を第３図（
または第４図）に示す。

〈発明の効果〉 本発明のサンドイッチ法による多目的免疫化学的測定法
は、実施例において開示したように、ｈＣＧに対する標
識抗体即ち、ペルオキシダーゼ標識抗ｈｃｃ抗体１種類
を共用して異種の抗原例えばｈＴｓＩｌ、　ｈＬｌｌ、
　ｈＦｓＩ＋などの測定が可能なことを証明した。この
ように本°発明では、１種類の標識抗体を共用して異種
な多種類の抗原を個別または同時に測定することが出来
ると云う利点を持っており、例えば、抗血清を作製する
時の免疫用抗原の価格に比較的差があるような場合、〔
例えばｈＦｓＨ：３７０万円／■、ｈＣＧ：２１０万円
／■、アメリカンへキスト社（米国）製〕安価な方の免
疫用抗原を代用して使用できることおよび標識抗体が共
用できることにより、免疫化学的測定用試薬キットの製
造コストを下げることが可能である。また通常ｈＬＩｌ
とｈ　Ｆ　Ｓ　Ｉｆのように２種類のホルモンが両方測
定されて臨床的評価がなされるような場合において１種
類の標識抗体を共用して２種類のホルモンの同時測定が
できることは臨床上も非常に有意義なことといえる。さ
らには、本発明は、多種抗原の同時測定のときの操作時
間の短縮化および操作の簡便化に寄与するところが非常
に大きいと考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図：　ＴＳＨの標準曲線：標準ＴＳ１１濃度（横軸
）と螢光強度（縦軸）の関係を示す。 第２図：本発明と従来力との比較： 本発明によって測定した血中ＴＳＩＩ　ｔ’ｆｇ度と従
来のラジオイムノアッセイ　（ＲＩＡ）によって測定し
た値の相関図 第３図：ｉ’ＳＩｌの標準曲線：標準ＦＳＩ＋濃度（横
軸）と螢光強度（縦軸）の関係を示す。 第４図＝Ｌ１１の標準曲線：標準ＬｌｌＦｆ度（横軸）
と螢光強度（縦軸）の関係を示す。 第１図 Ｏｌｌ　　１　１０　　＋００　１０００（ｎｕ／１ｕ
ｂｅ） ＴＳＨ濃度 第３図 ００．０＋　　　　　０．１　　　　　１　　　　　１
０　　　　１００（ｍｕ／ｌｕ　ｂｅ　） ＦＳＨ濃度 第４図 （ｍｕ／１ｕｂｅ） ＬＨ濃度 手続補正書 昭和６２年５月１１日

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）一方のサブユニットのアミノ酸構造は、比較的共
   通部分を持つがもう一方のサブユニットのアミノ酸構造
   が特徴的な配列を持つ２つのサブユニットからなる抗原
   の測定系において比較的共通部分を有するサブユニット
   を認識する１種類の標識抗体を用いて多種類の抗原をサ
   ンドイッチ法により測定することを特徴とする免疫化学
   的測定法。
2. （２）１種類の標識抗体が、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモ
   ンおよびそのαサブユニットに対する抗体または、ヒト
   黄体形成ホルモンおよびそのαサブユニットに対する抗
   体または、ヒト卵胞刺激ホルモンおよびそのαサブユニ
   ットに対する抗体または、ヒト甲状腺刺激ホルモンおよ
   びそのαサブユニットに対する抗体に、放射性同位元素
   、酵素、螢光物質等を標識して、得られた標識抗体であ
   る特許請求の範囲第１項記載の免疫化学的測定法。
3. （３）１種類の標識抗体を用いて、測定可能な多種類の
   抗原が、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、ヒト黄体形成ホ
   ルモン、ヒト卵胞刺激ホルモンおよびヒト甲状腺刺激ホ
   ルモンである特許請求の範囲第１項記載の免疫化学的測
   定法。
4. （４）１種類の標識抗体を共用して、多種類の抗原を別
   個にあるいは同時に測定することを特徴とする特許請求
   の範囲第１項〜第３項記載の免疫化学的測定法。
5. （５）測定しようとする抗原群およびそれらに対するモ
   ノクローナル抗体もしくはポリクローナル抗体を、適当
   な固相化担体、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポ
   リプロピレン等のプラスチック類またはガラス類等を、
   ビーズ状、シート状またはチューブ状等その他種々の形
   状に加工した担体上に保持した固相化モノクローナル抗
   体もしくは固相化ポリクローナル抗体および１種類の標
   識抗体が、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンおよびそのαサ
   ブユニットに対する抗体または、ヒト黄体形成ホルモン
   およびそのαサブユニットに対する抗体または、ヒト卵
   胞刺激ホルモンおよびそのαサブユニットに対する抗体
   または、ヒト甲状腺刺激ホルモンおよびそのαサブユニ
   ットに対する抗体に、放射性同位元素、酵素、螢光物質
   等を標識して、得られた標識抗体を含有する免疫化学的
   測定試薬。
6. （６）モノクローナル抗体が、ヒト絨毛性性腺刺激ホル
   モンまたはヒト黄体形成ホルモンまたはヒト卵胞刺激ホ
   ルモンまたは、ヒト甲状腺刺激ホルモンを免疫用抗原と
   して、免疫した、哺乳動物のリンパ球とミエローマ細胞
   との融合細胞から得られたヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
   またはヒト黄体形成ホルモンまたはヒト卵胞刺激ホルモ
   ンまたは、ヒト甲状腺刺激ホルモンに対して反応性を有
   するモノクローナル抗体である特許請求の範囲第５項記
   載の免疫化学的測定試薬。
7. （７）ポリクローナル抗体が、ヒト絨毛性性腺刺激ホル
   モンまたはヒト黄体形成ホルモンまたはヒト卵胞刺激ホ
   ルモンまたはヒト甲状腺刺激ホルモンを免疫用抗原とし
   て生理食塩水に溶解後、完全フロインド、アジュバンド
   と混合してエマルジョンとし、哺乳動物に投与免疫して
   得られた抗血清群から選ばれたポリクローナル抗体であ
   る特許請求の範囲第５項記載の免疫化学的測定試薬。
8. （８）測定しようとする抗原群がヒト絨毛性性腺刺激ホ
   ルモン、ヒト黄体形成ホルモン、ヒト卵胞刺激ホルモン
   およびヒト甲状腺刺激ホルモンである免疫化学的測定試
   薬。
9. （９）特許請求の範囲第５項記載の１種類の標識抗体お
   よび特許請求の範囲第８項記載の測定可能な多種類の抗
   原群ならびに特許請求の範囲第５項記載の固相化モノク
   ローナル抗体もしくは固相化ポリクローナル抗体の各々
   の試薬の組み合せにより、１種類の標識抗体を共用して
   多種類の抗原を別個にあるいは同時に測定することを特
   徴とする特許請求の範囲第５項〜第８項記載の免疫化学
   的測定試薬。