JPS62185016A - アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物含有医薬および該医薬の製造方法 - Google Patents

アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物含有医薬および該医薬の製造方法

Info

Publication number
JPS62185016A
JPS62185016A JP1146187A JP1146187A JPS62185016A JP S62185016 A JPS62185016 A JP S62185016A JP 1146187 A JP1146187 A JP 1146187A JP 1146187 A JP1146187 A JP 1146187A JP S62185016 A JPS62185016 A JP S62185016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aspirin
asmu
complex compound
effect
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1146187A
Other languages
English (en)
Inventor
フイリツプ・ボアジン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AATEIKA INTERNATL HONKON Ltd
Original Assignee
AATEIKA INTERNATL HONKON Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AATEIKA INTERNATL HONKON Ltd filed Critical AATEIKA INTERNATL HONKON Ltd
Publication of JPS62185016A publication Critical patent/JPS62185016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/28Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/02Esters of acyclic saturated monocarboxylic acids having the carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or to hydrogen
    • C07C69/12Acetic acid esters
    • C07C69/14Acetic acid esters of monohydroxylic compounds
    • C07C69/145Acetic acid esters of monohydroxylic compounds of unsaturated alcohols
    • C07C69/157Acetic acid esters of monohydroxylic compounds of unsaturated alcohols containing six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒトおよび動物用の薬剤分野、より詳細にはそ
の鎮痛剤の分野に関するものであり、そしてアセチルサ
リチル涜マグネシウムー尿素錯化合物を含有する新規医
薬および該錯化合物の製造方法に関するものである。
(従来の技術とその問題点) アスピリンは鎮静、鎮痛および解熱作用を有しているこ
とが知られており、数年来これが使用されて来た。しか
しながらこの薬剤はすでに充分立証−れ確証された効果
の他にいくつかの欠点を有しており、その第1の欠点は
その水溶性が非常に低いこととこれが酸性であることで
ある。このためまず1価又は2価のカチオンでの塩の生
成によりこれらの欠点を解決しようとする試みが成され
、これによりアスピリンの酸性を抑制しその溶解性を増
加させることが行なわれた。
し、かじながらこうして得られた化合物は極めて不安定
であり、アスピリン分子のアセチル基が加水分解してそ
の分解生成物は酢酸とサリチル酸となり、この両者とも
多少使用したカチオンと塩を形成してしまう。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、公知化合物の欠点を解消した、アセチ
ルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物(以下[AS
MU Jと称する)の医薬許容量・を活性成分として含
有する薬剤を提供するものである。
又本発明の他の目的は、酸および置換可能な炭酸塩を常
法により反応させることから成る、ASMUの製造方法
を提供するものである。本発明の特徴は、下記反応式に
従ってマグネシウム塩の生成と同時にそしてこれに比例
して錯化合物が生成し得る様に必要量の尿素を、この反
応に先だって予め反応溶媒中に導入しておくことにある
Co(Nl2)+2C,H,02−C0OH+CO,M
g→C19H1809N2々+2C02+2H2O反応
溶媒としてはエタノール、アセトン又は水を使用するこ
とができるが、経済的な理由からこの後者の溶媒を使用
するのが好ましい。反応温度は室温である。
次に製造例を示すが、これは本発明を限定するものでは
ない。
約2を容量の容器中1c500−の精製水を入れ、これ
に6Gfの尿素を溶かす。次いで、この混合物に180
.1Fの破砕したアスピリンを加えそしてこれを多少均
質なけん濁物が得られるまで5分間攪拌する。攪拌の関
80.3Fの炭酸マグネシウムを加え、又より簡単のた
めには97fの塩基性炭酸マグネシウム(Co3Mg)
4・Mg (0R)2・5H2Oを加えても良い。この
後者の成分の添加は累進的に行うべきである。この化学
反応は全ての炭酸ガスが放出された時、すなわち約10
〜15分後に完了する。こうして溶液が得られ、そのア
セチルサリチル酸マグネシウム−尿素の濃度は約45%
(p/v )である。
収率は定量的であり、すなわち約2752の生成物が得
られる。
最終溶液が得られたらこれをろ過して精製し、溶媒を真
空蒸発して生成物を微結晶粉末の形に結晶化して得る。
得られた生成物ASMUは次の様な特性を有する。
化学式 C4,H18O9N2Mg 分子量 442.65 構造式 このASMU生成物はアスピリン様の臭いと味を有する
白色微結晶粉末であり、水に非常に良く溶けるが、アル
コールやアセトンには難溶性でありそして塩素化溶媒や
ベンゼン系およびシラン系の炭化水素類には実質的に不
溶性である。
このASMU錯化合物の水溶液は、10%(p/v )
の濃度におい【はぼ6に近い声値を有し、従ってほぼ中
性に近くかつ血液の声値と極めて高い相客性を有する。
乾燥状態においてASMU錯化合物の安定性は良好であ
り、この状態における保存試験を2年半以上の間行った
ところ、何らの劣化も見られなかった。
とのASMU錯化合物の薬理試験をアスピリンとの比較
において行った。これにおいて前者錯化合物は後者アス
ピリンを全く異なる様相を示した。
実際アスピリンとASMU とはその一般的な作用は同
様であったが、実質的にASMUの活性レベルはアスピ
リンよりもはるかに高くまたその活性持続期間はアスピ
リンのそれよりも長いものであった。
1例として、本発明の医薬を下記に示す処方の混合物の
形でこれを0.70fの単位投与量に分けて熱硬化アル
ミニウムーポリエチレン紙錯化合物の小パッケージに作
ってゲレン型製剤とした。
粉末組成物の処方(100分比) アセチルサリチル酸マグネシウム(ASMU)85.7
2 f ラクトース担体上の天然レモン香料 14.28 f生
体利用性 ある濃度の活性成分を血中投与することにより、すなわ
ちこれを受容組織中に導入することKより薬剤の生体利
用性を知ることができる、ヒトの細胞外液(約0.15
−0.191/KQ )の量を測定することは可能であ
る。従って、血漿中の活性成分の最高濃度は、測定理論
量に関して投与量と生体中濃度間における「収量」を表
わすことになる。
その活性成分は排組織中に運ばれた直後に、不活性であ
るか又はほとんど活性のない形に多かれ少なかれ直やか
に変化してしまって多少消滅してしまうことから、又、
排泄組織中に活性形のままある程度吸収されやすいこと
から、従ってこの最初の測定値をその生体利用性として
理解すべきである。こうしてその生体残留値および消滅
量を知ることにより、種々のパラメーターを考慮に入れ
ての活性成分の活性が決定される。
アスピリンの生体利用性はかなり良く研究されており、
アスピリンの投与量は生体吸収量の%までであることが
知られている。又アスピリンは血液循環中に直ちに変化
して、即ち新陳代謝により脱アセチル化してサリチル酸
を生成するので、投与後1時間で当初の投与量の”/1
00より少ない量がアセチル化体として残っているにす
ぎない。
これらの種々のデータからみると、アスピリンの投与に
よる効果は、そのアセチル化体に由来するものではなく
そのサリチル酸に由来するものであると考えられる。
しかしながらごく最近の研究によれば、その種々の性質
(すなわち、例えば血漿たん白質との結合性や、排泄組
織中を通過する速度のはやさや、特に炎症のある組織等
の場合にはより強力に組織親和性を示すこと等)の故に
アスピリンの活性はサリチル酸のものよりも明らかに強
力であることが示され、それが消失した後のある時間の
間残存する最終活性範囲よりもむしろ活性の付与された
時の濃度が充分なものであり、従ってアスピリンにおけ
る有害作用はサリチル酸にもっばら由来する重要な作用
であると考えられる。
これまでの本発明者らの研究によれば、ASMUの活性
は全く別種のものであることがわかった。
以下にその相違点を示し、これについて説明する。
(11ASMUの吸収性は胃粘膜での吸収レベルにおい
て実質的に完全なものでありかつその吸収はアスピリン
よりもより速やかに行なわれる。その理由は、ASMU
が水溶性でありこの分子が錯化合物であることに起因す
る。この様にこの分子はアニオン化された形となっては
いない。因みに、化学物質はそれがイオン化されていな
い場合にのみ容易に細胞膜を通過し得ることが知られて
いる。
(2)  ASMUはそれが常に錯化合物の形である故
K。
アスピリンにおける様な脱アセチル化は起らない。
従ってそのアセチル基の機能がアスピリンの脱アセチル
化の原因となるエステラーゼの作用を抑制するものとし
て作用する61時間後に体内循環する、サリチル酸はA
SMHの8.7%にすぎず、3時間後にもその14%に
すぎない。又投与後5時間の間にサリチル酸の平均量は
循環量の約10%穆度のままである。この様に、1時間
後のASMUKよるアセチルサリチル酸の量は、アスピ
リンの同量投与の場合よりも10〜15倍高い量である
と考えられる。
(3)  ASMU の錯化合物形は、それがイオン化
されていないので組織内通過が容易である、(4)最後
に% ASMUはそのアセチル化体のままで血漿中に高
濃度で存在し得るのでその活性がより長く持続する。成
人あたり0.8fのASMUを経口投与した時に、5時
間後のアセチルサリチル酸の残存量は血漿1tあたり4
0′IQであり、これは当初量の約半分である。
ASMUは化学概念上アスピリンと同族グループに属す
るけれども、その生物学的様相については両者は実質的
に全く相違するものであり、従ってこれによりその薬理
学的性質において両者は異なるものである。
種々の動物およびヒトに対してA8MtJのアセチル化
体および脱アセチル化体を定時に投与することkよって
、ASMUの生体利用性を調べた。
下記の表は、ヒトの血漿中の値の結果(表1)と尿中排
出量の値の結果(表II)を要約して示したものである
表i −ASMU   “ 0.0123f/KtのASMUと経口服用後における
ヒト中のアセチルサリチル酸とサリチル酸量(119/
A) 1    0.9    24    962    
0.8    24.8   96.53    0.
6    24.4   974    1.6   
 16.1   905    0.4    12.
7   896    0.1     8.4   
857    0     0.3    −尚、アス
ピリンを同量投与した場合には、投与後1時間後の血中
アスピリン量は約3wq/lでありサリチル酸量は50
岬/lであった。
表■ 量、q) ]  16 3.34 53 53 2 41 3.31 153 188 3263.15 71 259 4 63 1.13 71 330 6 33 2.36 78 596 8 40 1.60 64 660 9 61 1.47 90 750 30 48 1.23 59 809 11 42 0.8 33 842 投与物は11時間後に98.5 / 100の量が排泄
された。
抗炎症活性 炎症は、ある要因が付与されたことに対して生体組織が
一連の反応を起すととkよるものである。
この要因としては例えば外傷性のものや化学的変化によ
るもの(刺激物によるとか)あるいは感染によるもの等
がある。感染による反応は局部的な場合と全身的な場合
とがある。それは生体自体の性質に種々関連した重要性
のあるいくつかの反応機序から成っている。炎症の外部
的徴候としては、傷ついて組織の赤らみゃ進行性の膨れ
等であり、患部の発熱や痛みや過敏症を供なう。
この症状発現を薬学的見地から見ると、まず毛細血管壁
に白血球および血漿板の付着のあることに留意すべきで
ある。毛細血管構造の浸透性が増大すると、その周囲組
織に浮腫が生じる。これらの症状発現は全体としてメゾ
イエイタ−と呼ばれる物質に起因して起るものであり、
この物質は炎症性の刺激によって放出され活性化される
又、ヒスタミンの介在が誘発されることもあり、実際の
ところとれはある種の炎症の成分の1つでもある。又、
あるものはセロトニンの生成の阻害によるものもある。
しかしながらその介在は実際のところ限られたものであ
るらしい。更に又プラジキニンやキニン類の重要な作用
も発見されている。これらの種々の物質は酵素反応によ
って生成され、そして炎症過程の少な(ともある特定の
状態や痛みは該反応の影響下にあるものである。又、他
のグループのメゾイエイタ−であるプロスタグランジン
類の作用およびその重要性も立証されている。
これらの作用物質はたいていこれらに対して結抗作用を
有するグループのプロスタグランジン類と一緒に生成す
ることが多いので、その作用の研究は非常に困難であり
従って充分立証されていない。又実際に観察し得るのは
一般にこれらのプロスタグランジンとの2つのグループ
の作用物質間の平衡した作用の様に変形した様相である
しかしながらこの種のメゾイエイタ−の活性に関する研
、究は最近非常に進歩している。プロスタグランジンの
前駆体はアラキドン酸であり、そしてそのプロスタグラ
ンジンへの転換にはシクロオキシゲナーゼ(インメラー
ゼやオキシゲナーゼ等の酵素群の1種)の介在が必要で
あることがわかっている。又、アスピリンはシクロオキ
シゲナーゼをアセチル化することにより不活性化して、
先のプロスタグランジンへの変換への介在作用を有する
ことが知られている。こうして炎症の過程において誘発
されるある種のプロスタグランジンの合成が禁止される
。こうして第2段階として、血栓(クロット)の生成の
初期でありかつプロスタグランジンの介在を必要とする
血小板の凝集が抑制される。又、キニンの生成はある種
のプロスタグランジンの介在下に行なわれることも立証
されている。
アスピリンはこれらプロスタグランジン類の生成を抑制
する作用を有しており、従ってこれは少な(とも抗炎症
および鎮痛作用を有するものであることがわかる。
又炎症は上記した現象にのみよるものではない。
例えば前駆体としてアラキドン酸や不飽和脂肪酸があり
、これらはロイコトリエンを生成する。これらの物質は
炎症の過程に関与するものであるがその作用については
未だ充分に明らかにされていない。しかしながら、この
別の形の炎症の発症においても、アスピリンはその抑制
剤として作用するものであることが立証されている。し
かしながら本文において後に具体的に詳記する様に1薬
剤を用いての実験において、その効果を達成するための
アスピリンの必要投与量は通常の治療投与量のほとんど
10倍以上であった事に留意すべきである。
次にASMUを使用しての抗炎症効果を評価するための
実験を行った。
2通りの方法でラットの足に浮腫を作り、1つはホルマ
リンを使いもう1つはオパルプミンを使った。両方の場
合において、1つの動物群は比較群としてアスピリンで
処置をし、他方の動物群は、ASMUで処理をし、それ
ぞれを測定した。その結果を下記表■および表■に示し
たが、これによりASMU の活性はアスピリンのそれ
よりも平均して10倍大きいことがわかる。(尚これら
の実験において、1時間後より3時間後の方がより効果
が表■−測定体積の平均 上記3種の投与化合物において、その抗炎症投与量はア
スピリン当量としてそれぞれ2OjlP/Ifである。
表■−抑制指数 鎮痛作用 この作用は疼痛感覚を低減しあるいは抑制するものであ
る。先の抗炎症効果に関する実験の項において述べたと
同様に、ある種のメゾイエイタ−が疼痛の原因となって
おり、多分その感覚神経末端への直接作用によるもつで
あると考えられる。
しかしながら、その対象成分がしばしば他覚的な成分と
混合状態にあることが多いので、鎮痛作用を測定するの
は実際的に非常に困難である。
これについて、従来からある種の標準法が確立されてお
り、これにより少なくとも比較データが得られる。
ASMUの作用効果なアスピリンのそれと比較して測定
するために、「熱板法」と呼ばれる実験を行った。この
方法のやり方としては、まず板上にマウスをのせ1次い
で経時的にその温度を増加していくという方法である。
その熱さが痛みと感じてマウスがとび上がる温度がわか
る。この温度は各動物に8いてはば一定し℃いる。
次にマウスに鎮痛剤を投与してから同じ実験なくり返す
と、その投与量に応じてかつ投与物質の鎮痛効果に応じ
て、とび上がる時の温度が高くなることがわかる。
実験の結果を下記表■に示した。これはそれぞれアスピ
リン(AAS)、アスペジツク(ASPE−GIC)(
ASL)およびASMUを投与しての10回の試験の平
均値を示すものである。
添付の図面は1表VのAAS 、ASLおよびA8−M
Uにそれぞれ対応した。投与後の時間経過による耐熱温
度増加のグラフを表すものである。
これらの結果より、アスペジツクは1時間後にはアスピ
リンよりも高い活性を有しているが、しかしこれは持続
性がなく、ところがASMUは他の2つの鎮痛剤よりも
極めて高い活性と長い持続性を有していることがわかる
/−1−一− 7−′ 表V−鎮痛作用実験 解熱作用 薬剤物質の解熱作用とは、室温動物が感染により、ある
いは発熱物質(その1例とし【例えば加熱滅菌により死
滅させた細菌の断片由来のものが挙げられる)の介在に
より発熱した後に、その体温を平常体温に戻す作用を言
う。
本実験にはウサギを使用した。アスピリンおよび人SM
Uをそれぞれ8.5M9/Kg投与した場合に。
発熱物質による体温上昇は見られなかった。
アスピリンおよびASMUの副作用 (1)  一般毒性 ASMUを使用して実験を行なった。常法によりDL5
oの測定により急性毒性を調べた。DL5oとは、動物
群に投与した時にその半数が死亡する投与量のことであ
る。
実験の結果、ASMUの急性毒性はマウスおよびラット
においてアスピリンよりも2O96少ないことがわかっ
た。
ラットおよびブタにアスピリンの通常治療投与量の5〜
10倍多い童のASMUを4か月間投与して、これらを
臨床的に又病理解剖学的に調べたが各実験動物には何ら
の異常もみられず、慢性毒性はない、特に腎臓および胃
を損傷する兆候は全く見られなかった。
以上の動物実験の結果から1本発明のASMUの一般毒
性はアスピリンよりも低いことがわかる。
(2)胃壁の刺激作用 ASMUの一般毒性に関する実験結果に加えて。
ASMUとアスピリンの両方についてラットにおける胃
粘膜の刺激作用について更に詳細に調べるためにある特
殊な実験を行った。
ラットを数日間にわたり12時間強制条件下(すなわち
、その動作ft禁止するものではないが。
移動したりあるいは回転することさえも禁止した状態の
小さなかごの中に入れた)におくと即座に胃壁が刺激さ
れて潰瘍が発生する。
この様に刺激状態にある動物において、その強制条件付
与と同時に、潰瘍生成を促進する刺激剤の作用を調べる
ことができる。その実験の終りに。
被検動物を殺し、そして胃粘膜を調べることによって対
照剤との比較においてその付与された刺激物質粉末の作
用を結論づけることができる。
その結果によると、ASMUによる刺激は対照群におけ
ると同等かあるいはそれよりわずかに強いものにすぎな
かったが、アスピリン使用の場合は被検動物の8096
に潰瘍が発生していた。
(31血液凝固作用 ウサギな使用し℃本実績を行ない、各回投与量のASM
Uとアスピリンを投与することにより出血時間の変化を
調べた。
各実験において出血時間を測定した結果を下記に示す。
表■−出血時間の増加(ウサギの耳) アスピリン          6696ASI、(ア
スペジック)      3596ASMU     
         7gにれより、ASMUは出血時間
にはほとんど影響を与えない様であり又これはプロスタ
グランジン合成の阻害作用と一見矛盾している様である
と思われる。
しかしながら、この結果はASMUのその強力な一般活
性と完全に両立するものである。
先にも述べた通り、アスピリンは1合成されたエンドパ
ーオキシドによってアラキドン酸を種々のプロスタグラ
ンジンに変える(即ち、こうして高い血液凝固および血
管収縮作用を有するグロスタグランジンG2.A2およ
びトロンゼキサンA2を生成する)機能を有するシクロ
エンドパーオキシダーゼの作用な、これをアセチル化す
ることによって阻害してグロスタグランジンの生成を抑
制する作用をMするものである。
しかしながらこの血液凝固反応に加えて更に。
その同じエンドパーオキシドから別の反応がおこり、グ
ロスタサイクリン合成酵素の作用によってグロスタサイ
クリンと呼ばれる物質が生成[る。
ところでこのプロスタサイクリ/の作用は先のプロスタ
グランジンに拮抗するものであり、即ち凝固血液を溶か
しそして血管を拡張する。そしてこの反応も又アスビリ
/によって阻害される。しかしながらこのためには治療
投与量の5〜lO倍も多くの大量の投与量を使用する必
要がある。
この様な状況下において1本発明のASMUの投与にお
いては出血時間の増加が見られない。この効果はアスピ
リンの治療投与量と同量のASMU即ち成人あたり0.
5〜1グ/日のASMUを投与して達成された。
結局、グロスタグランジンークロスタサイクリンの組合
わせによる拮抗作用は血液凝固の調整機序にすぎず、こ
の後者の作用は別の機能によって成されるものであると
ぎえる。
先にも述べた通り、血小板凝集現象は炎症反応が起って
いる第1の兆候の1つである。この反応の誘発に続いて
、患部毛細血管の内壁が損傷される。
そして血小板がこの血管壁に付着し始めて変化し又別の
血小板がこの変化した血小板に付着し始め。
こうして血液が凝固し次いでフィブリン凝固物の生成に
よりこの血液凝固が更に強固なものとなる。
この様に血液凝固には第1段階としての血小板凝集(す
なわち、血小板の血管壁への最初の付着)とそれに続く
第2段階(凝固物の生成)とから成る血小板、作用が介
在するものである。
アスピリンの作用は、血小板が血管壁に付着する様に変
化させる作用を誘発する特異的なプロスタグランジンの
合成を阻害することによって、この血液凝固の第2段階
を抑制してしまう。
この様な状態下にあって、その第1の血小板付着は可逆
反応となってしまう。
ある種の障害や疾病や又ある種の病気にかかりやすい体
質は血小板凝集に対する感受性があまりに強すぎること
に起因するものがある。一過性虚血症、冠動脈の疾病、
血栓性血小板減小性紫斑病。
術後静脈塞栓症等の治療にアスピリンが使用され【来た
が、ある場合には良い結果が得られたが。
又ある場合には逆の結果となる事もあった。
ASMUはアスピリンにおいて時として欠如していた活
性を全部完全に有するものである。
血小板凝集の傾向は又1次の様な病気においても見られ
る。例えば、ある数の患者は脳血管障害に犯されており
自然発生的な血小板凝集がみもれる。初期の又は慢性化
した糖尿病の患者には第2段階の血小板凝集の著しい増
加が見られ、かつ血中のグルコースや遊離脂肪酸の異常
レベルを供なう。一過性心臓虚血症や末梢血管障害にあ
る患者は異常な血小板凝集を示している。これらの兆候
は明らかにグロスタグランジンのバランスが失なわれた
事と関係がある。アスピリンでのこれらの患者の治療を
試みて、そしてこれらの異常を調整する作用を調べてみ
た。
しかしながら、ある場合にはその必要投与量があまりに
多すぎ℃しまい、ASMUを使用する方が有利であるこ
とは確かである。
結局、血管組織におこる血小板凝集反応に関し【みると
、器官の移殖や補綴中1例えば心臓移殖等の場合に、S
合の悪い血小板凝集が時として起ることがあり、これは
外科手術等におい【有害であることを常に念頭におくべ
きである。ASMUはプロスタグラ/ジンの合成を誘発
する作用を抑制する効果を有している故に、この分野に
おける使用が可能である。
一般の治療法の1例としc、ASMUは感染性変形骨端
炎の治療に有効であることが立証された。
人SMU投与により治療した全ての症例において。
炎症が減少し次いで消失し、そして患部の関節は回復し
て動かせる様になった。予知された通り。
患部には変形が残ったのみであった。
【図面の簡単な説明】
第10は1表V(1)AAS、ASLおよびASMUに
それぞれ対応した。投与後の時間経過による耐熱温度増
加のグラフを表わす。 代理人 弁理士(8107)佐々木清隆(ほか3名) 潴1国

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)化学式C_1_9H_1_8O_9N_2Hgお
    よび分子量442.65を有しかつ下記構造式を有する
    アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物の薬学
    的許容量を活性成分として含有して成る医薬。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  2. (2)それぞれ約85重量%の錯化合物を含有し、約0
    .70gの単位投与量の形とした、前記特許請求の範囲
    第1項に記載の経口投与用医薬。
  3. (3)ラクトース担体上の香料を約15重量%含有して
    成る、前記特許請求の範囲第2項に記載の医薬。
  4. (4)マグネシウム塩の形成と同時に錯化合物の形成を
    成し得るに必要な量の尿素の存在下に、炭酸マグネシウ
    ム又は塩基性炭酸マグネシウム(CO_3Hg)_4・
    Mg(OH)_2・5H_2Oでアセチルサリチル酸の
    塩を形成する事を特徴とする、前記特許請求の範囲第1
    項の医薬に含有されるアセチルサリチル酸マグネシウム
    −尿素錯化合物の製造方法。
  5. (5)反応をエタノール、アセトンおよび水から選択し
    た溶媒中室温で行うことから成る、前記特許請求の範囲
    第4項に記載の方法。
JP1146187A 1986-01-22 1987-01-22 アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物含有医薬および該医薬の製造方法 Pending JPS62185016A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8600983 1986-01-22
FR8600983 1986-01-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62185016A true JPS62185016A (ja) 1987-08-13

Family

ID=9331438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1146187A Pending JPS62185016A (ja) 1986-01-22 1987-01-22 アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物含有医薬および該医薬の製造方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0233459A1 (ja)
JP (1) JPS62185016A (ja)
DE (1) DE233459T1 (ja)
ES (1) ES2000037A4 (ja)
GR (1) GR880300011T1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102924335A (zh) * 2012-11-13 2013-02-13 齐鲁动物保健品有限公司 一种卡巴匹林钙的制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2638742B1 (fr) * 1988-11-04 1994-05-27 Voisin Philippe Complexe forme a partir de sels de cations bivalents de l'acide acetylsalicylique et de l'uree - leur procede de fabrication, leurs applications therapeutiques basees sur les activites pharmacologiques

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE845944C (de) * 1944-01-25 1952-08-07 Adolf Dr-Ing Schmidgall Verfahren zur Herstellung bestaendiger Doppelsalze von acetylsalicylsauren Salzen
FR2492368A1 (fr) * 1980-10-20 1982-04-23 Voisin Philippe Acetylsalicylate de magnesium-uree : fabrication et utilisation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102924335A (zh) * 2012-11-13 2013-02-13 齐鲁动物保健品有限公司 一种卡巴匹林钙的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
GR880300011T1 (en) 1988-10-18
ES2000037A4 (es) 1987-10-16
DE233459T1 (de) 1987-12-17
EP0233459A1 (fr) 1987-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0257344B1 (de) Arzneimittel enthaltend Dipyridamol oder Mopidamol und O-Acetylsalicylsäure bzw. deren physiologisch verträgliche Salze, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zur Bekämpfung der Thrombusbildung
CN101484415B (zh) 带有正电荷的水溶性阿司匹林前药
Manno et al. Toxicology of ipecac: a review
US4289750A (en) Therapy of conditions which may be associated with altered renal function and dosage forms therefor
US6002001A (en) Spin trapping pharmaceutical compositions and methods for use thereof
JPH07509484A (ja) 有機硝酸塩とサリチル酸塩とのエステル及び混合物
DE3150318C2 (de) "Verfahren zur Herstellung eines Polysaccharidderivats des Fibrinolysins"
US5622994A (en) Spin trapping pharmaceutical compositions and methods for use thereof
JPH02191217A (ja) イノシトールトリホスフェートを含有する組織の損傷に対する医薬
Dronfield et al. Zinc in ulcerative colitis: a therapeutic trial and report on plasma levels.
US5989558A (en) Method of using rosmarinus officinalis for treating various diseases
JPS62185016A (ja) アセチルサリチル酸マグネシウム−尿素錯化合物含有医薬および該医薬の製造方法
US4164585A (en) Anti-thrombotic compound and method of making and using the same for pharmaceutical purposes
EP0113235B1 (en) Antithrombotic and/or antihypertensive compositions
CN104814933A (zh) 栀子提取物冻干粉针剂及其制备方法
WO2017181372A1 (zh) 贻贝粘蛋白产品及其抑制血管炎症的应用
US4816483A (en) Composition and method for treatment and metaphylaxis of urate and mixed urate lithiasis
RU2180236C2 (ru) Способ лечения ожогового шока
RU2796724C1 (ru) Многокомпонентный инфузионный раствор электролитов в комбинации с биологически активными компонентами для внутривенного введения
JPH01125323A (ja) 血小板抗凝集用配合剤
US4421743A (en) Antihypertension treatment
JPH01305033A (ja) 循環改善剤及び循環改善機能性食品並びにし好品
RU2235550C2 (ru) Лекарственное средство бионормализующего действия и способ его получения
RU2110253C1 (ru) Ректальные суппозитории
US4401654A (en) Anticoagulant methods with sulfur dioxide