JPS62184961A - 流体切換弁およびアンチスキツド制御装置 - Google Patents

流体切換弁およびアンチスキツド制御装置

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JPS62184961A
JPS62184961A JP2570986A JP2570986A JPS62184961A JP S62184961 A JPS62184961 A JP S62184961A JP 2570986 A JP2570986 A JP 2570986A JP 2570986 A JP2570986 A JP 2570986A JP S62184961 A JPS62184961 A JP S62184961A
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JP
Japan
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spool
pressure
port
ports
pilot chamber
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Application number
JP2570986A
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English (en)
Inventor
Kenji Takeda
憲司 武田
Mitsuo Inagaki
光夫 稲垣
Hideaki Sasaya
笹谷 英顕
Yoshiyuki Hattori
義之 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体切換弁およびこの流体切換弁を用いたア
ンチスキッド制御装置に関する。
〔従来の技術および問題点〕
従来、油圧回路中に設けられる流体切換弁としては、例
えば特開昭60−33158号公報に開示されているよ
うに、一般に電磁弁が用いられる。f!電磁弁ソレノイ
ドコイルに通電した時に発生するtm力によって弁体を
吸引し、弁体を弁座に対して接離させることにより流路
の開閉を行なう。ところが電磁弁は、ソレノイドコイル
のインダクタンスの影響のために、通電してから弁体が
作動するまで一定の時間を要し、応答性が充分ではない
。またアンチスキッドに制御装置のように、高速な応答
が要求され、高圧が作用する中で流路を開閉する必要が
ある場合、大きな電磁力を発生させるためにソレノイド
コイルを大型化しなければならない。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたもので
あり、小型で応答性の優れた流体切換弁と、この流体切
換弁を備えたアンチスキッド制御装置を提供するもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
第1の発明は流体切換弁に係り、この流体切換弁は、シ
リンダボアとこのシリンダボアに開口する第1.第2、
および第3ポートとを穿設されたハウジングと、上記シ
リンダボア内に収容されるとともにこのシリンダボアに
形成されたパイロット室の圧力を受け、上記第2および
第3ポートを連通遮断する第1スプールと、上記シリン
ダボア内に収容されるとともに上記パイロット室の圧力
を受け、上記第1および第2ポートを連通遮断する第2
スプールと、上記パイロット室と第1および第3ポート
の少なくとも一方とを電歪式アクチュエータにより連通
遮断する制御手段とを備える。
上記制御手段を介して上記パイロット室に高圧が導かれ
る時、上記第1スプールが第2および第3ポートを遮断
するとともに上記第2スプールが第1および第2ポート
を連通させ、上記制御手段を介して上記パイロット室に
低圧が導かれる時、上記第2スプールが第1および第2
ポートを遮断するとともに上記第1スプールが第2およ
び第3ポートを連通させ、上記パイロット室内が高圧で
も低圧でもない時、上記第1スプールが第2および第3
ポートを遮断するとともに上記第2スプールが第1およ
び第2ポートを遮断する。
第2の発明は上記流体切換弁を備えたアンチスキッド制
御装置に係り、このアンチスキッド制御装置は、シリン
ダボアとこのシリンダボアに開口する第1.第2および
第3ポートとを穿設されたハウジングと、上記シリンダ
ボア内に収容されるとともにこのシリンダボアに形成さ
れたパイロット室の圧力を受け、上記第2および第3ポ
ートを連通遮断する第1スプールと、上記シリンダボア
内に収容されるとともに上記パイロット室の圧力を受け
、上記第1および第2ポートを連通遮断する第2スプー
ルと、上記パイロット室と第1および第3ポートの少な
くとも一方とを電歪式アクチュエータにより連通遮断す
る制御手段とを備え、上記第1ポートは油圧ポンプに、
上記第2ポートはホイルシリンダに、上記第3ポートは
リザーバにそれぞれ接続される。上記制御手段を介して
上記パイロット室に高圧が導かれる時、上記第1スプー
ルが第2および第3ポートを遮断するとともに上記第2
スプールが第1および第2ポートを連通させて、上記ホ
イルシリンダ内の圧力が増加し、上記制御手段を介して
上記パイロット室に低圧が導かれる時、上記第2スプー
ルが第1および第2ポートを遮断するとともに上記第1
スプールが第2および第3ポートを連通させて、上記ホ
イルシリンダ内の圧力が減少し、上記パイロット室内が
高圧でも低圧でもない時、上記第1スプールが第2およ
び第3ポートを遮断するとともに上記第2スプールが第
1および第2ポートを遮断して、上記ホイルシリンダ内
の圧力が保持される。
〔実施例〕
以下図示実施例により本発明を説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る流体切換弁1を示す
、この図において、ハウジング99にはパイロット切換
弁100と第1および第2ピ王ゾ切換弁200 、20
0 ’が設けられる。バイロー/ )切換弁100は第
1および第2ピエゾ切換弁200 、200 ’により
切換制御され、後述するように、99に形成された第1
.第2、および第3ボー日01.102゜103間を連
通遮断する。
パイロット切換弁100の構成について説明する。
第1スプール110はハウジング99に穿設されたシリ
ンダボア104内に摺動自在に収容されて、その両端に
パイロット室105とシリンダ室106を形成する。第
1.第2、および第3ポートioi。
102.103はシリンダボア104に開口し、これら
のうち第2ポート102が中央に位置する。シリンダボ
ア104の第1ポート101の開口部分には□第1環状
溝107が形成され、またシリンダボア104の第2ポ
ート102の開口部分には第1環状溝107よりも大径
の第2環状溝108が形成される。第1スプール110
は、その中央部外周に、外方へ膨出するとともに第2の
環状溝108内に収容されるスカート部111を有し、
このスカート部111の第3ポート103側には小径部
112が形成される。スカート部111には円錐面状の
シート部113が形成される。
このシート部113は第2環状溝108の肩部109に
接離し、これにより第2および第3ポート102゜10
3を相互に連通もしくは遮断する。第1スプール110
はパイロット室105内に配設されたばね114に付勢
され、これによりスカート部111のシート部113は
、非作動時肩部109に着座して第2および第3ポート
102.103を遮断し、パイロット室105内の圧力
とばね114の弾発力の和がシリンダ室106内の圧力
よりも小さくなった時肩部109から離座して第2およ
び第3ポー) 102.103を連通させる。
第1スプール110内には、第1スプールボア115と
これよりも大径の第2スプールボア116とが穿設され
、第1スプールボア115内には第2スプール117が
摺動自在に収容される。第1通路121は第1スプール
ボア115と第1ポート101とを常時連通させ、スカ
ート部111に形成された第2通路122は第2スプー
ルボア116と第2ポート102とを常時連通させる。
また第2スプールボア116は第3通路123を介して
シリンダ室106に常時連通する。第1スプールボア1
15はパイロット室105に連通し、これによりインナ
スプール117の左端部はパイロット室105内の圧力
を受ける。
第2スプール117の右端部に形成されたスカート部1
1&は左端部よりも大径に形成され、第2スプールボア
116内に収容される。第2スプール117の中央部は
小径部119となっており、スカート部118の小径部
119側には円錐面状のシート部120が形成される。
このシート部120は第1および第2スプールボア11
5 、116の間に形成された肩部126に接離し、こ
れにより第1および第2通路121 、122を連通も
しくは遮断し、すなわち第1および第2ボー) lot
 、 102を連通もしくは遮断する。第2スプール1
17は、第2スプールボア116内に突設されたロンド
部124との間に設けられたばね125に付勢され、こ
れによりスカート部11Bのシート部120は、非作動
時肩部126に着座して第1および第2通路121 、
122を遮断し、パイロット室105内の圧力が第2ス
プールボア116内の圧力とばね125の弾発力との和
よりも大きくなった時肩部126から離座して第1およ
び第2通路121 、122を連通、させる。
以上のように、第1スプール110のシート部113と
肩部109により、第2および第3ポート102 、1
03を連通遮断する第1弁部が形成され、インナスプー
ル117のシート部120と肩部126により、第1お
よび第2ボー1−101 、102を連通遮断する第2
弁部が形成される。これら第1および第2弁部の開閉関
係は、次のようになっている。
すなわち、パイロット室105内の圧力が低い状態から
高い状態へ移行する場合、まず第1弁部が閉塞して次に
第2弁部が開放し、逆にパイロット室105内の圧力が
高い状態から低い状態へ移行する場合、まず第2弁部が
閉塞して次に第1弁部が開放する。ばね114 、12
5の弾発力は、第1および第2弁部がこのような関係で
開閉するように定められる。しかして、第1および第3
通路101.103は相互に連通ずることはない。なお
パイロット室105は第4ポート127を介して外部に
連通ずる。
パイロット室105内への圧力流体の導入を制御して、
第1スプール110および第2スプール117を切換え
るためピエゾ切替弁200.200 ’が設けられる。
ピエゾ切替弁200は、円板状電歪素子を多数積層して
成る電歪式アクチュエータ201を有する。
円板状電歪素子のそれぞれは上下底面に電極が形成され
ており、この電極に高電圧を加えることにより分極方向
に伸長する。電歪式アクチュエータ201は、このよう
な円板状電歪素子を複数枚積層固定したものであり、各
円板状電歪素子の電極は互いに結線される。この電歪式
アクチュエータ201の電極にリード線202を介して
高電圧(300〜500ボルト)を瞬時に印加すると、
アクチュエータ201全体として10〜20μm伸長す
る。リード線202は制御回路(図示せず)に結線され
、この制御回路より電歪式アクチュエータ201に電圧
が供給される。制御回路は車速センサ(図示せず)等か
らの検知信号を受け、車両のスリップ状態に応じて電歪
式アクチュエータ201にパルス電圧を供給する。
電歪式アクチュエータ201の上端部203にはコツプ
状のピストン204が嵌着され、このピストン204は
電歪式アクチュエータ201が伸縮するとハウジングに
形成されたアクチュエータボア205内を油密を保って
摺動する。ピストン204の上面とボア205とにより
第1油圧室206が形成され、第1油圧室206はピス
トン204の往復動により拡大収縮する。第1油圧室2
06内には皿ばね207が配設され、ピストン204ば
この皿ばね207により常時下方へ付勢される。
アクチュエータボア205の上方に形成されたバルブボ
ア210内にはスプールバルブ211が摺動自在に配設
され、このスプールバルブ211により第2油圧室21
2が形成される。第2油圧室212は通路91を介して
第1環状溝107に連通し、また第2油圧室212内に
ばばね220が設けられる。バルブボア210の下方に
は大径部213が形成される。
大径部213は通路92を介してピエゾ切替弁200゜
の第2油圧室212′に連通し、さらに通路93を介し
てパイロット室105に連通ずる。スプールバルブ21
1の中央部に形成されたスカート部214は大径部21
3内に収容され、スカート部214の下面に円錐面状に
形成されたシート部215は大径部212の下側に形成
された肩部216に接離する。スプールバルブ211は
、その軸心部を貫通して延びる油通路217と、この油
通路217から径方向に延びる枝通路21Bとを有する
。したがって、シート部215が肩部216から離座す
る時、通路91は第2油圧室212、油通路217、枝
通路21B、および大径部213を介して通路92に連
通し、逆にシート部215が肩部216に着座する時、
通路91は通路92から遮断される。スプールバルブ2
11はばね220に付勢され、非作動時シート部215
を肩部216に着座させるが、第1油圧室206内の圧
力が第2油圧室212内の圧力およびばね220の弾発
力に打勝つと上昇してシート部215を肩部216から
離座させる。なお、大径部213の下方に形成された開
口219とスプールバルブ211との間には間隙りが形
成される。
スプールバルブ211のピストン204側端面に形成さ
れた円錐面状凹部221には鋼球222が設けられ、ピ
ストン204の上面に形成された受部223と鋼球22
2との間にばばね224が設けられる。このばね224
により、鋼球222は凹部221側に付勢され、油通路
217を開閉する。しかして鋼球222とばね224に
より逆止弁が構成され、圧油の油通路217から第1油
圧室206への流動のみが許容される。
ピエゾ切替弁2001はピエゾ切替弁200と同様の構
成を有し、バルブボア2100の大径部213″とシリ
ンダボア104とを連通する通路94を通路93に対し
て連通もしくは遮断する0通路e4は、シリンダボア1
04のうちパイロットスプール11..0の小径部11
2に対応する部分に開口し、したがって第3ポート10
3に連通する。
上記流体切換弁1の作動を説明する。
電歪式アクチュエータ201に電圧を印加しない状態で
は、スプールバルブ211はばね220の付勢力を受け
、スカート部214のシート部215が肩部216に押
し付けられ、通路°91と通路92は遮断される。すな
わち第1ポート101とパイロット室105は遮断され
る。第1ポート101は例えば自動車ブレーキシステム
のマスクシリンダ等の高圧発生源に接続されており、第
1ポート101.第1環状溝107、および通路91を
介−して第2油圧室212に高圧油が導入されると、こ
の高圧油は油通路217を通り、鋼球222をスプリン
グ224の付勢力に抗して押し開けて第1油圧室206
に流入する。
スプールバルブ211のスカー十部215以外の部位の
径と、スカート部2!5が肩部216に着座した時の着
座面の径とは、略同じに設定しであるため、第1油圧室
206及び第2油圧室212に高圧が導入されてもスプ
ールバルブ211は現状の位置を保持する。つまり、第
1ポート101とはパイロット室105とは遮断された
ままである。
このような状態で電歪式アクチュエータ201に300
〜50Gボルトの電圧を瞬時に印加すると、電歪式アク
チュエータ201は10〜20μm伸長する。
この伸長により、ピストン204は第1油圧室206の
容積を減少させる。第1油圧室206内は非圧縮性の作
動油で満たされているので、ピストン204が図中上方
向に移動すると、第1油圧室206内の圧力が上昇して
容積が減少した分だけスプールバルブ211が第2油圧
室212側に移動する。この結果、スプールバルブ21
1のスカート部214は肩部216から離間し、油通路
217および枝通路218が大径部213と連通ずるの
で、第2油圧室212内の高圧作動油は油通路217、
枝通路218、大径部213、通路92、第2油圧室2
12、および通路93を介し、パイロット室105へ高
速で流入する。
その後、第1油圧室206内の高圧油がスプールバルブ
211と開口219との間の間隙りを通うて通路92 
、93およびパイロット室105側へ流動し、この結果
、第1油圧室206内の圧力は低下し、スプールバルブ
211けばね22Gの弾発力により第1油圧室206側
に移動する。そして、スカート部214のシート部21
5が肩部216に当接し、枝通路21&と凹部213を
遮断する。すなわち、第1ポート101とパイロット室
105とは遮断される。
次に電歪式アクチュエータ201に対する電圧印加を停
止すると、電歪式アクチュエータ201は元の長さまで
収縮する。この結果、第1油圧室206の容積が拡大し
て第1油圧室206内の圧力が低下し、第2油圧室21
2内の作動油が油通路217を通り、鋼球222を押し
開いて第1油圧室206内に流入する。
以上の様な動作を繰り返し行うことにより一1第1ポー
ト101とパイロット室105との連通状態が制御され
る。電歪式アクチュエータ201に印加する電圧の供給
回数つまり供給電圧の周波数を適宜設定することにより
、圧油の通過許容流量を任意に選定することができるの
である。また供給パルスの電圧を適宜変化させることに
よって電歪式アクチュエータ201の伸長量を変化させ
、これにより通過許容流量を任意に選定することもでき
る。
また電歪式アクチュエータ201に電圧を供給してから
所定量伸長するまでに要する時間、つまり応答時間は約
o、ooos秒であり、゛極めて高速応答性の高いピエ
ゾ切換弁200が得られる。
もう一方のピエゾ切換弁200°も同様な動作を行うが
、このピエゾ切換弁2009は、ピエゾ切替弁200が
第1ポート101とパイロット室105の連通遮断を行
うのに対し、パイロット室105と第3ポート103と
を連通遮断するものである。つまり2つのピエゾ切換弁
200及び2001を用いて、パイロット室105は第
1ポート101あるいは第3ボー)103と連通遮断さ
れる。
次にパイロット切換弁100の作動について説明する。
パイロット室105内の圧力とシリンダ圧室106内の
圧力が等しい時、第1図に示すように第1スプール11
0のスカート部111は肩部109に当接(第1弁部は
閉塞)し、またインナースプール117のスカート部1
18は第1スプール110内の肩部126に当接(第2
弁部も閉塞)しており、第2および第3ポート102.
103問および第1および第2ポート間はともに遮断さ
れている。
パイロット室105内の圧力がシリンダ圧室106内の
圧力とばね125の弾発力との和よりも大きくなった場
合、第2スプール117ばばね125に抗して図中右方
に移動する。この結果、第2弁部は開弁状態となり、第
1および第2ポート101,102は連通ずる。この時
、第1弁部は閉弁状態にあり、第2および第3ポート1
02.103は遮断されている。
逆にパイロット室105内の圧力とばね114の弾発力
との和がシリンダ圧室106内の圧力よりも小さい時に
は、パイロットスプール110はスプリング114に抗
して図中左方に移動する。この結果、第1弁部は開弁状
態となり、第2および第3ボー)102.103間は連
通ずる。この時第2弁部は閉弁状態にあり、第1および
第2ポート間は遮断されている。
第2図は第り図に示す流体切換弁をアンチスキッド制御
装置に適用した例を示す。
ブレーキペダル501に連結されたマスクシリンダ50
2から延びる第1基管511は、後述する配管系を介し
て右前輪551のホイルシリンダ552と左前輪553
のホイルシリンダ554とに接続され、またマスクシリ
ンダ502から延びる第2基管512は、後述する配管
系を介して右後輪555のホイルシリンダ556と左後
輪552のホイルシリンダ55Bとにそれぞれ接続され
る。
第1基管511は戻り管513 、514と供給管51
5とに分岐する。供給管515はその途中に設けられた
切換弁561により開閉され、この切換弁561の下流
側において枝管516.517,518に分岐する。前
輪551 、553側の配管系には2つの流体切換弁I
A、IBが設けられ、枝管516は一方の流体切換弁I
Aの第4ポート127に接続され、枝管518は他方の
流体切換弁IBの第4ポート127に接続される。これ
らの枝管516 、51Bにはブレーキ油が第4ポート
127へ流入することのみ許容する逆止弁519 、5
20が設けられる。
枝管517は油圧ポンプ503の吐出口から延びる油圧
管521に連通し、油圧管521は連通管522゜52
3を介して流体切換弁IA、IBの各第1ポート101
にそれぞれ連通する。油圧ポンプ503の吸入口はリザ
ーバ504に連結された戻り管524の枝管525に連
通ずる。油圧ポンプ503の吐出側と吸入側とを連通ず
るリリーフ管526にはリリーフ弁527が設けられる
。リリーフ弁527に第1基督511例の圧力と油圧管
521側の圧力との大きさに応じて作動し、油圧ポンプ
503の吐出圧をマスクシリンダ502の圧力と実質的
に等しくするように構成されている。なお枝管517に
は、ブレーキ油が油圧管521、および連通管522 
、523側から供給管515側へ逆流するのを阻止する
逆止弁5′28が設けられる。
戻り管513の途中には、ブレーキ油が基管511側か
らホイルシリンダ552 @へ流動するのを阻止する逆
止弁529が設置すられ、この逆止弁529のホイルシ
リンダ552側は連通管530を介して流体切換弁IA
の第2ポート102に連通する。流体切換弁1の第3ポ
ート103は戻り管524の枝管531に連通する。同
様に、戻り管514の途中には逆止弁532が設けられ
、この逆止弁532のホイルシリンダ554側は連通管
533を介して流体切換弁IBの第2ポート102に連
通し、流体切換弁IBの第3ボー) 103は戻り管5
24の枝管534に連通ずる。
第2基管512は戻り管535と供給管536とに分岐
する。供給管536は切換弁562により開閉され、こ
の切換弁562の下流側において枝管537 、538
に分岐する。枝管537は流体切換弁ICの第4ポート
127に接続され、枝管538は第1ポート101に接
続される。これらの枝管537 、538にはブレーキ
油が流体切換弁ICから供給管536側へ逆流するのを
阻止する逆止弁539 、540がそれぞれ設けられる
枝管538は油圧ポンプ541の吐出口から延びる油圧
管542に連通し、油圧管542は連通管543を介し
て流体切換弁ICの第1ポート101に連通する。油圧
ポンプ541の吸入口はリザーバ505に連結された戻
り管544の枝管545に連通ずる。油圧ポンプ541
の吐出側吸入側とを連結するリリーフ管546にはリリ
ーフ弁547が設けられ、このリリーフ弁547は、前
輪側のリリーフ弁527と同様に、油圧ポンプ541の
吐出圧をマスクシリンダ502の圧力と実質的に等しく
するようになっている。
戻り管535の途中には、ブレーキ油が基管512側か
らホイルシリンダ556 、558側へ流動するのを阻
止する逆止弁548が設けられ、この逆止弁548のホ
イルシリンダ556 、558側は連通管549を介し
て流体切換弁ICの第2ポート102に連通する。流体
切換弁ICの第3ポート103は戻り管544の枝管5
50に連通する。
以上の構成を有するアンチスキッド制御装置は次のよう
に作用する。
通常のブレーキ作動時、切換弁561 、562はそれ
ぞれ供給管515 、536を開放し、また流体切換弁
IA、IB、ICの各電歪式アクチュエータ201(第
1図)は電圧を印加されていない、ブレーキペダル50
1を踏込むと、マスクシリンダ502内に高圧が発生し
、高圧のブレーキ油は供給管515を通り、逆止弁51
9,520.528を介して流体切換弁IA、IBの第
1ポート101および第4ポート127へ流入する。こ
の結果、パイロット室105(第1図)内の圧力は上昇
し、第2スプール117(第1図)が変位して第2弁部
が開放する。これにより第1および第2ポート101 
、102が連通し、マスクシリンダ502から吐出され
たブレーキ油はホイルシリンダ552 、554へ供給
され、前輪551゜553のブレーキ作用が行なわれる
。後輪555゜557側についても、全く同様にしてブ
レーキ作用が行なわれる。その後、ブレーキペダル50
1を解放すると、ホイルシリンダ552 、554 、
556 、558内のブレーキ油は逆止弁529.53
2.548を介してマスクシリンダ502へ還流し、ブ
レーキ作用が解除される。
ブレーキペダル501を踏込んだ状態でいずれかの車輪
がロックし、車輪がスキッド(横すべり)現象を起こし
始めると、それを車輪に設けた車輪速度センサ(図示せ
ず)が感知し、これに応動して切換弁561 、562
が閉弁するとともに油圧ポンプ503 、541が始動
する。
まず流体切換弁内のピエゾ切換弁200’(第1図)の
みを駆動させて第3および第4ポート103゜127を
連通させ、パイロット室105内のブレーキ油をリザー
バ504 、505に戻す。この結果、パイロット室1
05(第1図)内の圧力は低下し、第1弁部が開放する
とともに第2弁部が閉塞する。すなわち、第2および第
3ポート102 、103が連通し、ホイルシリンダ内
のブレーキ油は、リザーバ504 、505に還流する
。これによりホイルシリンダのブレーキ作用は軽減され
、車輪のロック状態が解除されて車輪の回転速度が上昇
しはじめる。
車輪の回転速度が所定値以上に上昇すると、ピエゾ切換
弁2009を閉弁させるとともに、ピエゾ切換弁200
を開弁させる。すると、第1ポート101とパイロット
室105が連通し、油圧ポンプ503゜541によって
マスクシリンダ圧まで昇圧されたブレーキ油がパイロッ
ト室105内に流入し1.パイロット室105内の圧力
が高まる。この結果、第1弁部が閉塞するとともに第2
弁部が開放し、第1および第2ボー) 101 、10
2が連通ずる。しかして油圧ポンプ503 、541か
ら吐出されるブレーキ油は、ホイルシリンダに供給され
、再び車輪のブレーキ作用が行なわれて回転が抑えられ
る。
このようにピエゾ切換弁200. 200”を開閉制御
することにより、パイロット室105内の圧力が制御さ
れ、このパイロット室105の圧力によってパイロット
切換弁100が切換えられ、これによりホイルシリンダ
内のブレーキ油圧が適正に制御される。つまり、パイロ
ット切換弁100はパイロット室105内の圧力とシリ
ンダ室106の圧力(これはホイルシリンダ内の圧力と
同じである)とがほぼ同じ大きさになるように作動し、
2つのピエゾ切換弁200及び2009によってパイロ
ット室105内の圧力を制御することにより、ホイルシ
リンダ内のブレーキ油圧が制御される。
ピエゾ切替弁200. 200’は、上述したように印
加電圧の周波数を変化させることにより、ブレーキ油の
許容通過流量を変化させることができる。
したがって、パイロット室105の圧力ひいてはホイル
シリンダの圧力を、(イ)急増圧、(ロ)緩増圧、(A
)急減圧、に)緩減圧、および休)油圧保持の5つのモ
ードで制御することができる。例えばピエゾ切換弁20
01を閉じた状態でピエゾ切換弁200に200ヘルツ
の電圧を与えると(O急増圧モードとなり、100ヘル
ツのパルス電圧を与えると、(ロ)緩増圧モードとなる
。また、ピエゾ切換弁200を閉じた状態でピエゾ切換
弁2001に200ヘルツのパルス電圧を与えると(、
N急減圧モードとなり、100ヘルツのパルス電圧を与
えると(に)緩減圧モードとなる。
この制御状態の一例を第3図に示す。第3図のうち、下
方に示すグラフはホイルシリンダ内の油圧がどのような
時間的変化をするがを示し、(1〜体)の符号は、それ
ぞれ上記(1〜体)に対応する。上方に示すグラフは、
ホイルシリンダ内の油圧変化を生じさせるためにピエゾ
切換弁200. 200’に印加するパルス電圧を示す
、このグラフのうち、(^)はピエゾ切換弁200に供
給するパルス電圧を示°し、(8)ばピエゾ切換弁20
0 ’に供給するパルス電圧を示す。
第4図は流体切換弁lの第2実施例を示す。第1図に示
す第1実施例と異なる点は、第1に、パイロット室10
5内の圧力を増加させるためのピエゾ切換弁200を省
略したことであり、第2に、パイロット室105と第1
ポート101とを通路81により連通させるとともにこ
の通路81に絞り部82を形成したことである。その他
の構成は第1実施例と同様であり、同一部分を第1図と
同一符号により示す。ただし、ピエゾ切換弁200 ’
については、第1図に示すピエゾ切換弁200の各相当
分の符号にr?、を付して示す。
この第2実施例の流体切換弁1の作動を、第2図のアン
チスキッド制御装置に適用した場合を例にとって説明す
る。
通常のブレーキ作動時、切換弁561.562  (第
2図)は開弁じており、また流体切換弁については、イ
ンナスプール217のシート部120は肩部126から
離座し、第2弁部は開放している。電歪式アクチュエー
タ201°は電圧を印加されておらず、ブレーキペダル
501を踏込むことによりマスクシリンダ502から吐
出されるブレーキ油は、第1ポート101から流入し、
第2ポート102から流出して各ホイルシリンダへ導か
れ、これによりブレーキ作用が行なわれる。
アンチスキッドM’4B時、切換弁561 、562は
閉弁しており、流体切換弁の電歪式アクチュエータ20
11に印加する電圧を制御することによりホイルシリン
ダ内のブレーキ油圧が制御される。車輪のブレーキ作用
を解放する場合、ピエゾ切換弁2009が駆動されてパ
イロット室105内の圧力が減圧し、これにより第1弁
部が開放するとともに第2弁部が閉弁し、第2および第
3ポート102゜103が連通してホイルシリンダ内が
減圧される。
その後、再び車輪を制動する場合、ピエゾ切換弁°20
0°の駆動が停止される。この結果、油圧ポンプから吐
出された高圧のブレーキ油は、第1ポート101から流
入し、絞り部82を通ってパイロット室105へ流入し
、このパイロット室105内の圧力を増加させ、これに
より第1弁部を閉弁するとともに第2弁部を開弁し、第
1ポート101.第2ポート102が連通してホイルシ
リンダへ流入する。
しかして車輪のブレーキ作用が行なわれる。
ホイルシリンダ内の圧力の5つのモードl急増圧、(o
)緩増圧、G〜急減圧、(に)緩減圧、および休)油圧
保持)の制御は、第1実施例の場合と異なる。
すなわち、ピエゾ切替弁200゛に印加するパルス電圧
の周波数を400ヘルツとすると、ピエゾ切換弁200
°の開弁度は大きくなり、パイロット室105内のブレ
ーキ油は第3ポート103から開放され、パイロット室
105の圧力は急減少する。この結果、第1弁部が開弁
するとともに第2弁部が閉弁し、ホイルシリンダの“ブ
レーキ油は第2ポート102から第3ポート103を介
してリザーバ側へ流出し、&り急減圧のモードとなる。
パルス電圧の周波数を300ヘルツとすると、ピエゾ切
換弁2009の開弁度は小さくなり、パイロット室10
5の圧力の減少度は緩かとなって第1弁部の開弁度は小
さくなる。この結果、ホイルシリンダからりザーバへ流
動するブレーキ油の流量は少なく、に)緩減圧のモード
となる。
パルス電圧の周波数を200ヘルツとすると、ピエゾ切
換弁200°の開弁度はさらに小さくなり、パイロット
室105の圧力はほとんど変動せず、第1弁部が閉弁す
る。この時、第2弁部も閉弁している。しかしてホイル
シリンダ内は外部から遮断され、Gtl油圧保持のモー
ドとなる。この時、第1ポート101から流入するブレ
ーキ油は、絞り部82およびピエゾ切換弁2009を通
り、第3ポート103からリザーバ側へ流出する。すな
わち、絞り部82を通るブレーキ油の流量は、ピエゾ切
換弁2001が約200ヘルツのパルス電圧で作動する
時の流量に一致する。
・パルス電圧の周波数を100ヘルツとすると、ピエゾ
切替弁200°の開弁度は非常に小さくなり、第1ポー
ト101から流入したブレーキ油のうちピエゾ切替弁2
00を通って第3ポー)103へ流動する量が減少し、
パイロット室105へ導かれる量が増加する。したがっ
てパイロット室105内の圧力は上昇し、第2弁部が開
弁する。この結果、第1ポート101から流入したブレ
ーキ油は第2ポート102からホイルシリンダ側へ導か
れ、またブレーキ油の一部はピエゾ切換弁2001を通
り第3ポート103からりザーバへ解放され、(ロ)緩
増圧のモードとなる。パルス電圧を全く印加しないと、
ピエゾ切換弁200′は閉塞したままである。したがっ
て、第1ボー) 101から流入したブレーキ油は全て
第2ポート102から流出してホイルシリンダへ導かれ
、(O急増圧のモードとなる。
第5図は流体切換弁1の第3実施例を示す。この第3実
施例は、第2実施例と同様に1つのピエゾ切換弁200
によりパイロット切換弁100を切換制御するものであ
るが、ピエゾ切換弁200は第1ポート101とパイロ
ット室105とを連通遮断する。
また第3ポート103とパイロット室105は通路71
を介して連通し、通路71には絞り部72が形成される
。その他の構成は、第1実施例と同様であり、同一部分
を第1図と同一符号により示す。
この第3実施例の流体切換弁1の作動を、第2実施例と
同様に、第2図のアンチスキッド制?11装置に適用し
た場合を例にとって説明する。
通常のブレーキ作動時、パイロット切換弁100の第2
弁部は開弁しており、電歪式アクチュエータ201は電
圧を印加されておらず、ブレーキペダルsor JIr
w込むことによりマスクシリンダ502から吐出される
ブレーキ油は、第1ポート101から流入し、第2ポー
ト102から流出して各ホイルシリンダへ導かれる。し
かしてブレーキ作用が行なわれる。
アンチスキッド制御時、電歪式アクチュエータ201に
印加する電圧を制御することによりホイルシリンダ内の
ブレーキ油圧が制御される。車輪のブレーキ作用を解放
する場合、ピエゾ切換弁200は駆動されずパイロット
室105内の圧力は低く、これにより第1弁部が閉弁す
るとともに第2弁部が閉弁し、第2および第3ボー)1
02.103が連通ずる−この結果、ホイルシリンダ内
のブレーキ油は第2ポート!02から流入して第3ポー
ト103から流出し、リザーバ側へ解放される。その後
、再び車輪を制御する場合、ピエゾ切換弁200が駆動
される。これによりパイロット室105内は増圧し、第
1弁部が閉弁するとともに第2弁部が開弁し、第1およ
び第2ポー) 101 、102が連通ずる。
この結果、油圧ポンプから吐出されたブレーキ油はホイ
ルシリンダへ供給される。
ホイルシリンダ内の圧力の5つのモード((fl急増圧
、(0)緩増圧、G〜急減圧、(ニ)緩減圧、および休
)油圧保持)の制御について説明する。
ピエゾ切換弁200に印加するパルス電圧の周波数を4
00ヘルツとすると、ピエゾ切換弁200の開弁度は大
きくなり、パイロット室105内には油圧ポンプから吐
出されたブレーキ油が供給され、パイロット室105内
の圧力は急増前する。この結果、第1弁部が閉弁すると
ともに第2弁部が開弁し、油圧ポンプから吐出されたブ
レーキ油は第1ポート101から流入して第2ポート1
02から流入し、ホイルシリンダへ供給され、(イ)急
増圧のモードとなる。パルス電圧の周波数を300ヘル
ツとすると、ピエゾ切替弁200の開弁度は小さくなり
、パイロット室105の圧力の増加度は緩かとなって第
2弁部の開弁度は小さくなる。この結果、ホイルシリン
ダへ供給されるブレーキ油の流量は少なく、(ロ)緩増
圧のモードとなる。
パルス電圧の周波数を200ヘルとすると、ピエゾ切換
弁200の開弁度はさらに小さくなり、パイロット室1
05はほとんど変動せず、第2弁部が閉弁する。この時
、第1弁部も閉弁している。しがしてホイルシリンダ内
は外部から遮断され、け)油圧保持のモードとなる。こ
の時、第1ポート101から流入するブレーキ油は、ピ
エゾ切換弁200および絞り部72を通り、第3ポート
103からリザーバ側へ流出する。すなわち、絞り部7
2を通るブレーキ油の流量は、ピエゾ切換弁200が約
200ヘルツのパルス電圧で作動する時の流量に一致す
る。
パルス電圧の周波数を100ヘルツとすると、ピエゾ切
換弁200の開弁度は非常に小さくなり、第1ポート1
01から流入するブレーキ油の量は少なくなりパイロッ
ト室105の圧力は低下する。したかって第1弁部が開
弁する。この結果、ホイルシリンダ内のブレーキ油は第
2ポート102から流入    ′して第3ポート10
3からリザーバ側へ解放され、また油圧ポンプから吐出
れさたブレーキ油の一部がピエゾ切換弁200を道って
ホイルシリンダへ導かれ、に)緩減圧のモードとなる。
パルス電圧を全(印加しないと、ピエゾ切換弁200は
閉塞したままであり、パイロット室105へは油圧ポン
プからブレーキ油が導かれな(、パイロット室105の
圧力はさらに低下する。この結果、ホイルシリンダ内の
ブレーキ油は第2ポート102から第3ポート103を
通ってリザーバ側へ急激に解放され、(/す急減圧のモ
ードとなる。
第6図は流体切換弁の第4実施例を示す。
この第4実施例の第1実施例と異なる点は、第2のパイ
ロット切換弁100 ’が設けられることであり、その
他の構成は第1実施例と同様である。
第2パイロツト切換弁100′は第1パイロット切換弁
100と同じ構成を有し、各パイロット切換弁100、
 100”のパイロット室105. 105’は連通孔
250を介して連通ずる。図において、第2パイロツト
切換弁100°の各部分は第1パイロツト切換弁100
の相当部分の符号に「°」を付して示される。
第2パイロツト切換弁100 ’は第1パイロツト切換
弁100と同様にパイロット室105°内の圧力によっ
て切換えられ、したがって第1パイロツト切換弁100
と同じ作動をする。
第4実施例の流体切換弁IDは、例えば第7図に示すア
ンチスキッド制御装置に用いられる。第7図のアンチス
キッド制御装置はFF車(フロントエンジン・フロント
ドライブ車)に適用されるものであり、配管系はいわゆ
るX配管となっている。すなわち、右前車551のホイ
ルシリンダ552と左後輪557のホイルシリンダ55
8とは同じ配管系によりマスクシリンダ502からブレ
ーキ油を供給され、左前輪553のホイルシリンダ55
4と右後輪555のホイルシリンダ556とは同じ配管
系によりブレーキ油を供給される。上記流体切換弁ID
は左後輪557側の配管と右後輪555側の配管との間
′に設けられ、これらの車輪のホイルシリンダ558 
、556内の圧力が同じになるように作用する。
すなわち、第1パイロツト切換弁100側については、
第1ポート101が油圧ポンプ503の吐出口から延び
る油圧管521に連通管523を介して連通し、第2ポ
ート102がホイルシリンダ558から延びる戻り管6
01に連通し、また第3ポート103が戻り管524の
枝管534に連通する。第4ポート127は枝管611
 、612を介してそれぞれ切換弁561.562に接
続する。第2パイロツト切換弁1001についても同様
に、第1ポート101’が油圧ポンプ541の吐出口か
ら延びる油圧管542に連通管602を介して連通し、
第2ボー)102”がホイルシリンダ556から延びる
戻り管603に連通し、また第3ポート103’が戻り
管544の枝管604に連通する。その他の構成は、第
2図の構成と基本的に同じである。
このような構成により、ホイルシリンダ558゜556
のブレーキ油圧は実質的に同様に変化し、適正なアンチ
スキッド制御が行なわれ、各後輪557゜555毎に流
体切換弁を設ける必要がなくなる。
なお、第4実施例のピエゾ切換弁200.20G ’の
いずれか一方を、第2および第3実施例と同様に省略す
ることも可能である。
第8図はパイロット切換弁100の他の実施例を示す。
第2ポートは途中で分岐してシリンダボア104の端部
に形成された第2スプール室323と環状溝107とに
開口し、パイロット室105はシリンダボア104の中
央部に形成される。また、通路91゜94はそれぞれ第
1および第3ポー)101 .103に連通し、通路9
3 、127はパイロット室105に開口−する。第1
スプール311はシリンダボア104内に摺動自在に収
容される。第1スプール311のスカート部312は環
状溝107内に収容され、このスカート部312に隣接
して形成された小径部313は常時第3ポート103に
面するようになっている。スカート部312の表面に形
成された円錐面状のシート部314は、環状溝107の
端部に形成された肩部315に接離して第2および第3
ポート102.103を連通遮断する。シリンダボア1
04の壁面からパイロット室105内に突出する環状突
起316と第1スプール3110間に設けられたばね3
17は、第1スプール311をシート部314が肩部3
15に着座する方向へ常時付勢する。シリンダボア10
4の端部には第1スプール室31Bが形成され、この第
1スプール室318は、第1スプール311に穿設され
た孔319を介して環状溝107に常時連通する。しか
して第1スプール311ば、パイロット室105内の圧
力とばね3170弾発力との和が第1スプール室318
内の圧力よりも大きい時、シート部314を肩部315
へ着座させて第2および第3ポー)102゜103を遮
断し、パイロット室105内の圧力とばね317の弾発
力との和が第1スプール室318内の圧力よりも小さい
時、シート部314を肩部315から離座させて第2お
よび第3ポート102. 、103を連通させる。
第2スプール321ばシリンダボア104内に摺動自在
に収容される。第2スプール321のスカート部322
は、第1スプール室318とは反対側に形成された第2
スプール室323内に収容され、スカート部322に隣
接して形成された小径部324は常時第1ポート101
に面するようになっている。スカート部322の表面に
形成された円錐面状のシート部325は第2スプール室
323の端部に形成された肩部326に接離して第1お
よび第2ポートioi  。
102を連通遮断する。第2スプール室323内に設け
られたばね327は、第2スプール321をシート部3
25が肩部326に着座する方向へ常時付勢する。
第1スプール321の端部はパイロット室105に臨み
、このパイロット室105内の圧力を受ける。しかして
第2スプール321は、パイロット室105内の圧力が
第2スプール室323内の圧力とばね3271弾発力と
の和よりも大きい時、シート部325を肩部326から
離座させて第1および第2ポート101 、102を連
通させ、パイロット室105内の圧力が第2スプール室
323内の圧力とばね327の弾発力との和よりも小さ
い時、シート部325を肩部326へ着座させて第1お
よび第2ポート101.102を遮断する。
その他の構成および作用は上記第1実施例と同じであり
、その説明を省略する。
第9図はパイロット切換弁100のさらに他の実施例を
示す、パイロット室105はシリンダボア104の端部
に形成され、通路93 、127はこのパイロット室1
05に開口する。また通路91 、94はそれぞれ第1
および第3ポート101 .103に連通し、第2ポー
ト102は環状溝107に開口する。シリンダポア10
4はパイロット室105が形成された大径部104aと
、パイロット室105とは反対側に形成さ、れた小径部
104bを有する。
第1スプール411は小径部104bに摺動自在に支持
され、また環状溝107および大径部104a内に突出
して第2スプール421に形成されたボア422に摺動
自在に支持される。第2スプール421は大径部104
aに摺動自在に支持され、環状溝107内に突出する。
第1スプール411のスカート部412は環状溝107
内に収容され、このスカート部412に隣接して形成さ
れた小径部413は常時第3ポー)103に面するよう
になっている。スカート部412の表面に形成された円
錐面状のシート部414は、環状溝107の端部に形成
された肩部415に接離して第2および第3ボー1−1
02.103を連通遮断する。第1スプール411の端
部はパイロット室105に臨み、パイロット室105に
設けられたばね416はこの端部をシート部414が肩
部415に着座する方向へ常時付勢する。シリンダボア
104のパイロット室105とは反対側にはスプール室
417が形成され、このスプール室417は、第1スプ
ール411に穿設された孔418を介して環状溝107
に常時連通する。
しかして第1スプール411は、パイロット室1o5内
の圧力とばね416の弾発力との和がスプール室417
内の圧力よりも大きい時、シート部414を肩部415
へ着座させて第2および第3ポート102 。
103を遮断し、パイロット室105内の圧力とばね4
16の弾発力との和がスプール室417内の圧力よりも
小さい時、シート部414を肩部415がら離座させて
第2および第3ボー)102.103を連通させる。
第2スプール421のスカート部423は環状溝107
内に収容され、スカート部423に隣接して形成された
小径部424は常時第1ポート101に面するようにな
っている。スカート部423の表面に形成された円錐面
状のシート部424は環状溝107の端部に形成された
肩部425に接離して第1および第2ボー)101 .
102を連通遮断する。環状溝107内に設けられたば
ね426は、第2スプール421をシート部423が肩
部425に着座する方向へ常時付勢する。第2スプール
421はパイロ−/ ト室105内の圧力を受ける。し
かして第2スプール421は、パイロット室105内の
圧力が環状溝107内の圧力とばね416の弾発力との
和よりも大きい時、シート部424を肩部425から離
座させて第1および第2ポート101 .102を連通
させ、パイロット室105内の圧力が環状溝107内の
圧力とばね416の弾発力との和よりも小さい時、シー
ト部424を肩部425へ着座させて第1および第2ポ
ート101.102を遮断する。
その他の構成および作用は上記第1実施例と同じであり
、その説明を省略する。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、小型でしかも応答性の優
れた流体切換弁が得られ、また高精度に制御を行なうこ
とができる小型のアンチスキッド制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の流体切換弁を示す断面図、第2図
は第1図の流体切換弁を用いたアンチスキッド制御装置
の一実施例を示す油圧回路図、第3図は第2図のアンチ
スキッド制御装置におけるホイルシリンダ内の油圧の変
化を示すグラフ、第4図は第2実施例の流体切換弁を示
す断面図、第5図は第3実施例の流体切換弁を示す断面
図、第6図は第4実施例の流体切換弁を示す断面図、第
7図は第6図の流体切換弁を用いたアンチスキッド制御
装置の実施例を示す油圧回路図、第8図はパイロット切
換弁の他の実施例を示す断面図、 第9図はパイロット切換弁のさらに他の実施例を示す断
面図である。 100・・・パイロット切換弁、 101・・・第1ポート、  102・・・第2ポート
、103・・・第3ポート、  104・・・シリンダ
ボア、105・・・パイロット室、 106・・・シリ
ンダ室、110・・・パイロットスプール、 115・・・スプールポア、 117・・・インナスプール、 121・・・第1通路、   122・・・第2通路、
200・・・ピエゾ切換弁、 201・・・電歪式アクチュエータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.シリンダボアとこのシリンダボアに開口する第1,
    第2、および第3ポートとを穿設されたハウジングと、
    上記シリンダボア内に収容されるとともにこのシリンダ
    ボアに形成されたパイロット室の圧力を受け、上記第2
    および第3ポートを連通遮断する第1スプールと、上記
    シリンダボア内に収容されるとともに上記パイロット室
    の圧力を受け、上記第1および第2ポートを連通遮断す
    る第2スプールと、上記パイロット室と第1および第3
    ポートの少なくとも一方とを電歪式アクチュエータによ
    り連通遮断する制御手段とを備え、上記制御手段を介し
    て上記パイロット室に高圧が導かれる時、上記第1スプ
    ールが第2および第3ポートを遮断するとともに上記第
    2スプールが第1および第2ポートを連通させ、上記制
    御手段を介して上記パイロット室に低圧が導かれる時、
    上記第2スプールが第1および第2ポートを遮断すると
    ともに上記第1スプールが第2および第3ポートを連通
    させ、上記パイロット室内が高圧でも低圧でもない時、
    上記第1スプールが、第2および第3ポートを遮断する
    とともに上記第2スプールが第1および第2ポートを遮
    断することを特徴とする流体切換弁。
  2. 2.シリンダボアとこのシリンダボアに開口する第1,
    第2、および第3ポートとを穿設されたハウジングと、
    上記シリンダボア内に収容されるとともにこのシリンダ
    ボアに形成されたパイロット室の圧力を受け、上記第2
    および第3ポートを連通遮断する第1スプールと、上記
    シリンダボア内に収容されるとともに上記パイロット室
    の圧力を受け、上記第1および第2ポートを連通遮断す
    る第2スプールと、上記パイロット室と第1および第3
    ポートの少なくとも一方とを電歪式アクチュエータによ
    り連通遮断する制御手段とを備え、上記第1ポートは油
    圧ポンプに、上記第2ポートはホイルシリンダに、上記
    第3ポートはリザーバにそれぞれ接続され、上記制御手
    段を介して上記パイロット室に高圧が導かれる時、上記
    第1スプールが第1および第3ポートを遮断するととも
    に上記第2スプールが第1および第2ポートを連通させ
    て、上記ホイルシリンダ内の圧力を増加させ、上記制御
    手段を介して上記パイロット室に低圧が導かれる時、上
    記第2スプールが第1および第2ポートを遮断するとと
    もに上記第1スプールが第2および第3ポートを連通さ
    せて、上記ホイルシリンダ内の圧力を減少させ、上記パ
    イロット室内が高圧でも低圧でもない時、上記第1スプ
    ールが第2および第3ポートを遮断するとともに上記第
    2スプールが第1および第2ポートを遮断して、上記ホ
    イルシリンダ内の圧力を保持することを特徴とするアン
    チスキッド制御装置。
JP2570986A 1986-02-10 1986-02-10 流体切換弁およびアンチスキツド制御装置 Pending JPS62184961A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5335983A (en) * 1991-03-13 1994-08-09 Itt Corporation Hydraulic regulator for a brake pressure control apparatus
US5411323A (en) * 1993-03-17 1995-05-02 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Automatic brake control apparatus and a brake pressure control valve

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