JPS62184173A - 弾性不織布およびその製造方法 - Google Patents
弾性不織布およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS62184173A JPS62184173A JP61021793A JP2179386A JPS62184173A JP S62184173 A JPS62184173 A JP S62184173A JP 61021793 A JP61021793 A JP 61021793A JP 2179386 A JP2179386 A JP 2179386A JP S62184173 A JPS62184173 A JP S62184173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- melting point
- fibers
- nonwoven fabric
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 title claims description 28
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title description 8
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 57
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 25
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 24
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 23
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims description 18
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 16
- -1 polypropylene Polymers 0.000 claims description 14
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 claims description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 claims description 13
- 238000009987 spinning Methods 0.000 claims description 9
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 claims description 4
- 230000004927 fusion Effects 0.000 claims description 3
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 claims description 2
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 6
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 5
- 210000004177 elastic tissue Anatomy 0.000 description 5
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 4
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 4
- VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N Ethene Chemical compound C=C VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000005977 Ethylene Substances 0.000 description 3
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 3
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 3
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 3
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 3
- PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N Styrene Chemical compound C=CC1=CC=CC=C1 PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N propylene Natural products CC=C QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 125000004805 propylene group Chemical group [H]C([H])([H])C([H])([*:1])C([H])([H])[*:2] 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 2
- 241000288673 Chiroptera Species 0.000 description 1
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical compound CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229920000092 linear low density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004707 linear low-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- 229920001684 low density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004702 low-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- 229940127554 medical product Drugs 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920001748 polybutylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 229920001384 propylene homopolymer Polymers 0.000 description 1
- 238000004537 pulping Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 description 1
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 description 1
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 1
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004711 α-olefin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は伸長回復率の優れたポリオレフィン系不織布に
関する。
関する。
融点の異る成分からなるポリオレフィン系複合繊維を熱
処理し低融点成分の融着にょシ繊維間に接着点を形成さ
せたいわゆる熱接着不織布は、耐薬品性に優れ、疎水性
で柔軟な風合を有し衛生的である等の物性上の長所の他
製造コストが低い等の長所を有することから、紙オムツ
等の表皮材、化粧用バット、マスク、パップ剤基布、包
帯等の衛生材料、医療品等の分野で広く使用されるよう
になった。またこれら衛生材料等の分野では従来よシ身
体の動きに無理なく追従でき、伸長30%で伸長回復率
80%以上の適度な伸縮性を有する素材が求められてお
シ、編織物の組織を工夫したシェラストマー繊維を混用
する、更には布にポリウレタン等をコーティングする等
の方法がとられてきた。しかし、いずれの方法によって
も加工工程は長くかつ複雑となシ、製品は目付重量の大
きなものとなシ、製造コストがかさむばかシでなく、コ
ーティング法によるものは通気性が悪ろく、肌荒れの原
因になる等の欠点を有する。
処理し低融点成分の融着にょシ繊維間に接着点を形成さ
せたいわゆる熱接着不織布は、耐薬品性に優れ、疎水性
で柔軟な風合を有し衛生的である等の物性上の長所の他
製造コストが低い等の長所を有することから、紙オムツ
等の表皮材、化粧用バット、マスク、パップ剤基布、包
帯等の衛生材料、医療品等の分野で広く使用されるよう
になった。またこれら衛生材料等の分野では従来よシ身
体の動きに無理なく追従でき、伸長30%で伸長回復率
80%以上の適度な伸縮性を有する素材が求められてお
シ、編織物の組織を工夫したシェラストマー繊維を混用
する、更には布にポリウレタン等をコーティングする等
の方法がとられてきた。しかし、いずれの方法によって
も加工工程は長くかつ複雑となシ、製品は目付重量の大
きなものとなシ、製造コストがかさむばかシでなく、コ
ーティング法によるものは通気性が悪ろく、肌荒れの原
因になる等の欠点を有する。
ポリプロピレンを紡糸速度1000m/−以上で高速紡
糸し、ついで140℃近辺の温度で30分以上熱処理す
ることにより、ハードエラスチック構造と言われる結晶
構造を有し、伸長回復率の優れた弾性繊維が得られるこ
とが知られている。
糸し、ついで140℃近辺の温度で30分以上熱処理す
ることにより、ハードエラスチック構造と言われる結晶
構造を有し、伸長回復率の優れた弾性繊維が得られるこ
とが知られている。
このようにして得られた弾性繊維はゴム等の通常のエラ
ストマーと異シ、伸長時の応力が非常に大きく、ニード
ルパンチ法あるいは接着剤法によシネ織布に加工した場
合、布が伸長する以前に繊維の交絡点あるいは接着点が
破壊され、充分な伸縮効果を発揮することができない。
ストマーと異シ、伸長時の応力が非常に大きく、ニード
ルパンチ法あるいは接着剤法によシネ織布に加工した場
合、布が伸長する以前に繊維の交絡点あるいは接着点が
破壊され、充分な伸縮効果を発揮することができない。
このような弾性繊維から成る編織物は伸長応力が大きす
ぎて身体の動きへの追従性が悪るい。またこのような弾
性繊維を熱接着法による不織布に加工すると、結晶構造
が変化して伸長回復能力の劣ったものしか得られない。
ぎて身体の動きへの追従性が悪るい。またこのような弾
性繊維を熱接着法による不織布に加工すると、結晶構造
が変化して伸長回復能力の劣ったものしか得られない。
本発明者らは、適度な伸縮性を有し衛生的でかつ低コス
トのポリオレフィン系不織布を得るため鋭意研究の結果
、特定のポリプロピレン系弾性複合繊維を少くとも10
wt%含有するウェブを熱処理することKより所期の目
的が達せられることを知り、本発明を完成するに到った
。
トのポリオレフィン系不織布を得るため鋭意研究の結果
、特定のポリプロピレン系弾性複合繊維を少くとも10
wt%含有するウェブを熱処理することKより所期の目
的が達せられることを知り、本発明を完成するに到った
。
本発明で用いるポリプロピレン系弾性複合繊維(以下弾
性複合繊維と略称)は結晶性ポリプロピレンを第1成分
とし、融点100〜150℃の熱可塑性樹脂を第2成分
とし、第2成分が繊維表面の少くとも一部を繊維長さ方
向に連続して形成するように並列型もしくは鞘芯型に配
して複合紡糸して得られる未延伸糸を、延伸温度10〜
50℃で延伸倍率2倍以下に延伸した後第2成分の融点
未満の温度(T℃)で、熱処理時間(t) −0,91
3秒以上熱処理して得られる。
性複合繊維と略称)は結晶性ポリプロピレンを第1成分
とし、融点100〜150℃の熱可塑性樹脂を第2成分
とし、第2成分が繊維表面の少くとも一部を繊維長さ方
向に連続して形成するように並列型もしくは鞘芯型に配
して複合紡糸して得られる未延伸糸を、延伸温度10〜
50℃で延伸倍率2倍以下に延伸した後第2成分の融点
未満の温度(T℃)で、熱処理時間(t) −0,91
3秒以上熱処理して得られる。
上記弾性複合繊維の第1成分として用いる結晶性ポリプ
ロピレンとしては、プロピレンの単独重合体、プロピレ
ンを主体としエチレンあるいは他のα−オレフィンとの
共重合体であって結晶化度が40チ以上のものの中から
適宜選択することができ、メルトフローレート3〜50
I/10−のものが好ましく用いられる。第2成分とし
て用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重倉体、ポリブテン−1、エチレン・
プロピレンラバー等のポリオレフィン系樹脂、低融点ポ
リエステル、ポリエステル系エラストマー、スチレン系
エラストマーおよびこれらの変成ポリマーあるいは混合
物の中から融点が100〜150℃のものを適宜選択す
ることができる。
ロピレンとしては、プロピレンの単独重合体、プロピレ
ンを主体としエチレンあるいは他のα−オレフィンとの
共重合体であって結晶化度が40チ以上のものの中から
適宜選択することができ、メルトフローレート3〜50
I/10−のものが好ましく用いられる。第2成分とし
て用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重倉体、ポリブテン−1、エチレン・
プロピレンラバー等のポリオレフィン系樹脂、低融点ポ
リエステル、ポリエステル系エラストマー、スチレン系
エラストマーおよびこれらの変成ポリマーあるいは混合
物の中から融点が100〜150℃のものを適宜選択す
ることができる。
第2成分が融点が100℃未満のものでは、高温滅菌処
理等の熱処理時に不織布が変質するので好ましくない。
理等の熱処理時に不織布が変質するので好ましくない。
また第2成分が融点が150℃を超すものでは、不織布
化のための熱処理時に第1成分である結晶性ポリプロピ
レンの結晶構造に変化を生じ、不織布の弾性回復率が低
下するので好ましくない。
化のための熱処理時に第1成分である結晶性ポリプロピ
レンの結晶構造に変化を生じ、不織布の弾性回復率が低
下するので好ましくない。
第1成分と第2成分の複合比は70/30〜30/70
の範囲が好ましく、更に好ましくは60/40〜40/
60の範囲である。第1成分が30以下になると複合繊
維を用いた不織布の弾性回復率が低下し、第2成分が3
0以下になると接着点が小さくかつ少くなり不織布強力
が低下し、いずれも好ましくない。
の範囲が好ましく、更に好ましくは60/40〜40/
60の範囲である。第1成分が30以下になると複合繊
維を用いた不織布の弾性回復率が低下し、第2成分が3
0以下になると接着点が小さくかつ少くなり不織布強力
が低下し、いずれも好ましくない。
複合紡糸の方法は従来公知の並列型あるいは鞘芯型がい
ずれも利用できるが、鞘芯型とするときは第2成分を鞘
成分となるように配する。
ずれも利用できるが、鞘芯型とするときは第2成分を鞘
成分となるように配する。
紡糸速度には特別の制限はないが、2成分間の剥離が生
じたり、第2成分の紡糸斑の発生を防ぐために、100
07+1/−以下の速度が好ましい。
じたり、第2成分の紡糸斑の発生を防ぐために、100
07+1/−以下の速度が好ましい。
このようにして得られた未延伸糸は所望により延伸温度
10〜50℃で2倍以下に延伸して繊度を調整した後、
第2成分の融点以下の温度で熱処理される。延伸温度が
10℃未満では延伸性が悪く、50℃を超すと伸長回復
率が不充分となる。また、延伸比が2倍を超すと伸長応
力が過大となり好ましくない。熱処理温度のが第2成分
の融点を超すと繊維間に融着が発生し?−270 好ましくない。熱処理時間(1)は0.910 秒
以上必要であり、この値未満では伸長回復率が不充分と
なる。熱源としては熱風、水蒸気、温水、赤外線等がい
ずれも利用できるが、熱風吸引式ドライヤーが簡便で好
ましい。
10〜50℃で2倍以下に延伸して繊度を調整した後、
第2成分の融点以下の温度で熱処理される。延伸温度が
10℃未満では延伸性が悪く、50℃を超すと伸長回復
率が不充分となる。また、延伸比が2倍を超すと伸長応
力が過大となり好ましくない。熱処理温度のが第2成分
の融点を超すと繊維間に融着が発生し?−270 好ましくない。熱処理時間(1)は0.910 秒
以上必要であり、この値未満では伸長回復率が不充分と
なる。熱源としては熱風、水蒸気、温水、赤外線等がい
ずれも利用できるが、熱風吸引式ドライヤーが簡便で好
ましい。
上記延伸および熱処理により、複合繊維は、100%伸
長時の伸長応力が0.6g/d以下、伸長回復率が80
%以上という優れた弾性複合繊維となる。
長時の伸長応力が0.6g/d以下、伸長回復率が80
%以上という優れた弾性複合繊維となる。
このようにして得られた弾性複合繊維は、長繊維あるい
は短繊維の形で、それ自身単独であるいは他の繊維と混
合して、所望の目付重量のウェブとし弾性複合繊維の低
融点成分の軟化点以上150℃以下の温度で熱処理され
て不織布される。弾性複合繊維と混合する他の繊維とし
ては、上記不織布化のだめの熱処理によシ変質しない繊
維がいずれも使用でき、木綿、麻、絹等の天然繊維、ポ
リアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等の合
成繊維等の中から目的とする弾性不織布の用途に合せて
適宜選択することができる。混合繊維中の弾性複合繊維
の含量は10 wt%以上を必要とする。弾性繊維含量
が10wt%未満では、不織布の伸長回復率および強力
が不充分となる。繊維を混合しウェブとする方法として
は、短繊維ではカードあるいはランダムウニバーによる
方法、乾式パルプ法、湿式抄紙法等、長繊維ではトウブ
レンド法が使用できる。
は短繊維の形で、それ自身単独であるいは他の繊維と混
合して、所望の目付重量のウェブとし弾性複合繊維の低
融点成分の軟化点以上150℃以下の温度で熱処理され
て不織布される。弾性複合繊維と混合する他の繊維とし
ては、上記不織布化のだめの熱処理によシ変質しない繊
維がいずれも使用でき、木綿、麻、絹等の天然繊維、ポ
リアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等の合
成繊維等の中から目的とする弾性不織布の用途に合せて
適宜選択することができる。混合繊維中の弾性複合繊維
の含量は10 wt%以上を必要とする。弾性繊維含量
が10wt%未満では、不織布の伸長回復率および強力
が不充分となる。繊維を混合しウェブとする方法として
は、短繊維ではカードあるいはランダムウニバーによる
方法、乾式パルプ法、湿式抄紙法等、長繊維ではトウブ
レンド法が使用できる。
不織布化のための熱処理には熱板、熱ロール、熱風、過
熱蒸気、赤外線等の熱源が使用でき、目的とする不織布
の性状によって、カレンダーロール等加圧状態であるい
はヤンキードライヤー等非加圧状態で実施できる。熱処
理温度が弾性複合繊維の低融1点成分の軟化点未満では
繊維間の接着が不充分となシネ織布は弾性回復率および
強力の小さなものとなる。熱処理温度が、150℃を越
すと弾性複合繊維の変質に起因する不織布の伸長回復率
の低下が起り易いので好ましくない。
熱蒸気、赤外線等の熱源が使用でき、目的とする不織布
の性状によって、カレンダーロール等加圧状態であるい
はヤンキードライヤー等非加圧状態で実施できる。熱処
理温度が弾性複合繊維の低融1点成分の軟化点未満では
繊維間の接着が不充分となシネ織布は弾性回復率および
強力の小さなものとなる。熱処理温度が、150℃を越
すと弾性複合繊維の変質に起因する不織布の伸長回復率
の低下が起り易いので好ましくない。
このようにして得られた本発明のポリプロピレン系弾性
不織布は20%伸長時の伸長回復率が80%以上あり、
伸長応力が小さく、かつソフトな風合を有するため人体
の動きに無理なく追従する適度な伸縮性を有し、かつ混
合して用いる他の繊維の種類および混合量を選ぶことに
よシ親水性の程度を調節することが可能であるので、傷
面保護ガーゼ、パップ剤基布、包帯、サポータ−1肌着
等の素材として好適に使用することができる。
不織布は20%伸長時の伸長回復率が80%以上あり、
伸長応力が小さく、かつソフトな風合を有するため人体
の動きに無理なく追従する適度な伸縮性を有し、かつ混
合して用いる他の繊維の種類および混合量を選ぶことに
よシ親水性の程度を調節することが可能であるので、傷
面保護ガーゼ、パップ剤基布、包帯、サポータ−1肌着
等の素材として好適に使用することができる。
実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
実施例1(弾性複合繊維の製造)
ポリプロピレン(密度0.90517cd、 MFR8
,0)を第1成分とし、低密度ポリエチレン(密度0.
9181/cril、 MFR19、mp107℃)、
線状低密度ポリエチレン(密度0.92517cd、M
FR23、mp120℃)、エチレン・プロピンン共重
合体(密度0.880 、!i’/ci、 MFR30
、mp 150℃)あるいはエチレン・酢酸ビニル共重
合体(MFR23、酢酸ビニル含flO%、mp 10
5℃)のいずれかを第2成分として種々条件で紡糸、延
伸、熱処理して弾性複合繊維を製造した。製造条件を第
1表に示した。なお、複合比はいずれも50150とし
た。
,0)を第1成分とし、低密度ポリエチレン(密度0.
9181/cril、 MFR19、mp107℃)、
線状低密度ポリエチレン(密度0.92517cd、M
FR23、mp120℃)、エチレン・プロピンン共重
合体(密度0.880 、!i’/ci、 MFR30
、mp 150℃)あるいはエチレン・酢酸ビニル共重
合体(MFR23、酢酸ビニル含flO%、mp 10
5℃)のいずれかを第2成分として種々条件で紡糸、延
伸、熱処理して弾性複合繊維を製造した。製造条件を第
1表に示した。なお、複合比はいずれも50150とし
た。
実施例2(弾性不織布の製造)
実施例1で製造した弾性複合繊維を長繊維のままあるい
は短繊維に加工し、他の繊維と混合しあるいは混合せず
に、加熱カレンダーロール(105℃、線圧20 kg
/cm )、ヤンキードライヤー(130℃)あるいは
熱風循環式オープン(105℃、10分間)を用いて不
織布を製造した。短繊維の場合にはカードを用いて混繊
し、目付(30F/m)のウェブとし、長繊維の場合に
はトウブレンドを行い目付(30Ji’/m)のウェブ
とした。製造条件ならびに不織布の物性を第2表に示し
た。
は短繊維に加工し、他の繊維と混合しあるいは混合せず
に、加熱カレンダーロール(105℃、線圧20 kg
/cm )、ヤンキードライヤー(130℃)あるいは
熱風循環式オープン(105℃、10分間)を用いて不
織布を製造した。短繊維の場合にはカードを用いて混繊
し、目付(30F/m)のウェブとし、長繊維の場合に
はトウブレンドを行い目付(30Ji’/m)のウェブ
とした。製造条件ならびに不織布の物性を第2表に示し
た。
弾性複合繊維の製造条件に欠陥がある実験例3,4,5
.9の繊維を用いた不織布(実験例13.14゜15.
19)は伸長回復率の劣ったものであった。
.9の繊維を用いた不織布(実験例13.14゜15.
19)は伸長回復率の劣ったものであった。
また熱処理温度が低い実験例21は下傾々が得られず、
高温すぎる実験例22は伸長応力が過大であった。弾性
複合繊維含量の少い実験例23では伸長回復率が不充分
であった。
高温すぎる実験例22は伸長応力が過大であった。弾性
複合繊維含量の少い実験例23では伸長回復率が不充分
であった。
不織布の物性測定は以下の方法によった。
JIS L 1079 (化学繊維織物試験方法)に準
じ定速引張試験機を用い、幅5cILの試料をつかみ間
隔100mで伸長速度100fl/顛で引張り、20m
伸長し、その状態で3分間保持した後つかみ間隔を狭め
無張力状態になったときのつかみ間隔(h荒)を求め、 伸長回復率(チ)−100−l×100を算出する。
じ定速引張試験機を用い、幅5cILの試料をつかみ間
隔100mで伸長速度100fl/顛で引張り、20m
伸長し、その状態で3分間保持した後つかみ間隔を狭め
無張力状態になったときのつかみ間隔(h荒)を求め、 伸長回復率(チ)−100−l×100を算出する。
また、上記試験で最初に20順伸長したときの応力を測
定して伸長応力とする。
定して伸長応力とする。
以上
Claims (2)
- (1)融点の異る成分からなる複合繊維を少くとも10
wt%含有するウェブを該複合繊維の低融点成分の軟化
点以上高融点成分の融点以下の温度で熱処理することに
より、低融点成分の熱融着により繊維間に接着点を成形
させた不織布であって、複合繊維が結晶性ポリプロピレ
ンを第1成分とし、融点が100〜150℃の熱可塑性
樹脂を第2成分とし、第2成分が繊維表面の少くとも一
部を繊維長さ方向に連続して形成するように並列型もし
くは鞘芯型に配して複合紡糸して得られる未延伸糸を、
延伸温度10〜50℃で延伸倍率2倍以下に延伸した後
、第2成分の融点未満の温度(T℃)で熱処理時間(t
=0.913^T^−^1^7^0)秒以上熱処理して
得られるポリプロピレン系の弾性複合繊維であり、3%
伸長時の伸長回復率が80%以上であることを特徴とす
るポリプロピレン系の弾性不織布。 - (2)融点の異る成分からなる複合繊維を少くとも10
wt%含有するウェブを該複合繊維の低融点成分の軟化
点以上高融点成分の融点以下の温度で熱処理することに
より、低融点成分の熱融着により繊維間に接着点を成形
させる不織布の製造方法において、複合繊維として結晶
性ポリプロピレンを第1成分とし、融点が100〜15
0℃の熱可塑性樹脂を第2成分とし、第2成分が繊維表
面の少くとも一部を繊維長さ方向に連続して形成するよ
うに並列型もしくは鞘芯型に配して複合紡糸して得られ
る未延伸糸を、延伸温度10〜50℃で延伸倍率2倍以
下に延伸した後、第2成分の融点未満の温度(T℃)で
熱処理時間(t=0.913^T^−^1^7^0)秒
以上熱処理して得られるポリプロピレン系弾性複合繊維
を用い、第2成分の軟化点以上150℃以下で不織布化
したことを特徴とする20%伸長時の弾性回復率が80
%以上のポリプロピレン系の弾性不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021793A JPH0735632B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 弾性不織布およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021793A JPH0735632B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 弾性不織布およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184173A true JPS62184173A (ja) | 1987-08-12 |
JPH0735632B2 JPH0735632B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=12064931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61021793A Expired - Lifetime JPH0735632B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 弾性不織布およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735632B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002180331A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Chisso Corp | 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 |
WO2004059050A1 (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-15 | Kao Corporation | 熱融着生複合繊維 |
JP2007050192A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Uni Charm Corp | 使い捨てマスクの耳掛部及びその製造方法 |
JP2012001856A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Kao Corp | 不織布 |
JP2012237081A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Asahi Kasei Fibers Corp | 伸縮性長繊維不織布 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG174988A1 (en) * | 2009-04-08 | 2011-11-28 | Procter & Gamble | Stretchable laminates of nonwoven web(s) and elastic film |
JP5378591B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2013-12-25 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 不織布ウェブ(類)及び弾性フィルムの伸縮性ラミネート |
-
1986
- 1986-02-03 JP JP61021793A patent/JPH0735632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002180331A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Chisso Corp | 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 |
JP4505987B2 (ja) * | 2000-12-14 | 2010-07-21 | チッソ株式会社 | 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 |
WO2004059050A1 (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-15 | Kao Corporation | 熱融着生複合繊維 |
US7968481B2 (en) | 2002-12-24 | 2011-06-28 | Kao Corporation | Hot-melt conjugate fiber |
JP2007050192A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Uni Charm Corp | 使い捨てマスクの耳掛部及びその製造方法 |
JP2012001856A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Kao Corp | 不織布 |
JP2012237081A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Asahi Kasei Fibers Corp | 伸縮性長繊維不織布 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735632B2 (ja) | 1995-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2545260B2 (ja) | 嵩高補強不織布 | |
US5921973A (en) | Nonwoven fabric useful for preparing elastic composite fabrics | |
JP4791187B2 (ja) | 多成分繊維及びそれを使用して製造される布 | |
US3855046A (en) | Pattern bonded continuous filament web | |
JP3798018B2 (ja) | 伸張性複合不織布 | |
JPH02127553A (ja) | 伸縮性不織布及びその製造方法 | |
JP4305983B2 (ja) | ポリエチレン系繊維およびこれを用いた不織布 | |
JP2002529616A (ja) | ストレッチ布用のマルチポリマーファイバーの一方向冷延伸された不織ウェブ及びこれらを含む使い捨て吸収材物品 | |
JP2003519296A (ja) | 多成分繊維及びそれを使用して製造される布 | |
JPS58191215A (ja) | ポリエチレン系熱接着性繊維 | |
JP4251380B2 (ja) | 伸縮弾性不織布 | |
JP2006503994A (ja) | 弾性を有する不織材料、その製造方法、及び本方法を行うための装置 | |
US6632313B2 (en) | Centralized process for the manufacture of a spunbonded fabric of thermobonded curled bicomponent fibers | |
JPS62184173A (ja) | 弾性不織布およびその製造方法 | |
JP3808094B2 (ja) | 複合弾性不織布およびその製造方法 | |
BRPI0509448B1 (pt) | Método para a formação de uma folha não-tecido estirável, folha não-tecido estirável e vestimenta | |
JPH0735607B2 (ja) | 弾性複合繊維およびその製造方法 | |
CN212194479U (zh) | 一种弹性复合无纺布 | |
JP4013346B2 (ja) | 不織布およびこれを用いた吸収性物品 | |
JPH03287818A (ja) | 熱接着性繊維および不織布 | |
JPH01148859A (ja) | 伸縮性不織布 | |
CN1131215A (zh) | 无纺织物及其制造方法 | |
JPH10195745A (ja) | 複合不織布及びそれを用いた芯地 | |
JP3657053B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JPS60168000A (ja) | ドレ−プ性湿式不織布 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |