JPS6218234Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玉ねぎの根茎切断装置に関する。

すなわち、生産された玉ねぎを販売出荷するた
めにその根部と茎部を切断する装置で、玉ねぎを
直線方向に搬送しながら確実良好に根茎の切断が
できるとともに、その切断側に玉ねぎをスムーズ
に供給でき、停滞したり姿勢がくずれたりしない
よう連続的に供給できて能率良く切断作業を行な
うことができ、好適に実施できるよう提供するも
のである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は装置全体の平面図を示し、下部に支脚
（図示省略）を垂設するケース形本体Ｃの上部に
は直線方向となる切断通路Ａを形成するが、該切
断通路Ａの内部は玉ねぎの球形実部２が移動でき
るように空間を形成し、切断通路Ａの下部には実
部２の下面側が載せられることになる支持板８を
張設するとともに、該支持板８の途中までは玉ね
ぎの根部２ｂが垂れさがるように溝９を形成し、
切断通路Ａの上部には玉ねぎの茎部２ａが突出し
たまま移動できるよう蓋板１０に直線方向の溝１
１を形成し、切断通路Ａの終端には玉ねぎの実部
２が放出されることになる排出口１２を外方に開
放させて装設し構成する。

また、本体Ｃの一方側となる前記切断通路Ａの
始端側には一端側が外方に開放する取入通路ａを
連通連設するが、該取入通路ａの下部には玉ねぎ
の実部２下面が載ることになつて根部２ｂが垂れ
下がることになる溝１３ａを有した支持板１３を
張設し、端部側の溝１３ａの間には玉ねぎの根部
２ｂが通過できる間隔にして実部２の下面が接触
できる両ガイド板７，７をそれぞれ止具１４，１
４により固定し直線方向となる取入通路ａが直線
方向の切断通路Ａに対し例えば60度のθ角度でＶ
字形の斜め方向に延出するよう装設して構成す
る。

前記切断通路Ａの始端側寄りとなる下方の両側
には、下部をメタル１５，１５に軸架して立設し
た軸１６，１７に１枚の円板形根用カツター３ａ
と２枚の円板形根用カツター３ｂ，３ｂをそれぞ
れ嵌着し、前記溝９に接近するその下方でカツタ
ー３ａの周部が両カツター３ｂ，３ｂの周部の間
に位置するように配設し、また、前記カツター３
ａ，３ｂより離れた切断通路Ａの終端側寄りとな
る上方の両側には、下部をメタル１８，１８によ
り軸架して立設した軸１９，２０に円板形茎用カ
ツター４ａ，４ｂをそれぞれボス２１およびセツ
トボルト２２を介して上下動調節自在に嵌着し、
前記溝１１に接近するその下方で両カツター４
ａ，４ｂの周部が重合するように装設して構成す
る。

また、前記軸２０に嵌着したプーリー２３と他
方側のプーリー２４には前記切断通路Ａと平行と
なる搬送ベルト１を掛廻し、該搬送ベルト１の外
周には切断通路Ａの全長にわたりその内方にぞん
で玉ねぎの実部２を後押しすることができる突片
１ａを、実部２の直径より大なる間隔にして６
本、それぞれ突設し、両カツター３ａ，３ｂ，３
ｂより少しく前方となる上方には茎部２ａを挟ん
で実部２を上方から弾圧できる２本のばね杆２
５，２５をそれぞれ垂設して、両ばね杆２５，２
５の基部を溝１１の両側方にボルト２６とナツト
２７を介してそれぞれ装着して構成する。

前記カツター３ａ，３ｂより下方側となるよう
にして各軸１９，２０，１７，１６にはそれぞれ
スプロケツト５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄを嵌着する
とともに、両スプロケツト５ｂ，５ｃの間にスプ
ロケツト５ｅを軸架し、各スプロケツト５ａ，５
ｂ，５ｅ，５c.５ｄには第４図に示すように１本
のチエーン６を掛廻し、本体Ｃの下方に装設した
モーターＭより軸１９に伝動できるようにし、カ
ツター３ａ，４ａがカツター３ｂ，４ｂに対して
３倍ほどの高速回転ができるとともに、搬送ベル
ト１より早く回転するように装設して構成する。

したがつて、カツター３ａ，３ｂ，４ａ，４ｂ
および搬送ベルト１は矢印イ、ロ、ハ、ニおよび
ホで示すようにそれぞれ回転することになる。

しかして、玉ねぎの茎部２ａを手で握り、実部
２の下面が溝１３ａにそうようにして外方から取
入通路ａ内に玉ねぎを供給すると、第５図に示す
ように根部２ｂが両ガイド板７，７の間から垂れ
下がるように揃えられることになり、そのまま切
断通路Ａの始端側に移動させると、切断通路Ａに
対し斜め方向から軽く押し入れることができると
ともに、そのまま横方向から搬送ベルト１の突片
１ａがあたつて実部２が後押しされる状態となつ
て切断通路Ａ内を搬送されることになる。

茎部２ａを手で握り突片１ａが実部２を後押し
し始めると、第６図に示すように根部２ｂが溝９
より下方に垂れ下がつて実部２の下面が支持板８
にそつて移動するとともに実部２の上面に接触す
ることになるばね杆２５，２５が実部２を下方に
押圧することになり、そこで、第８図に示すよう
に１枚のカツター３ａと２枚のカツター３ｂ，３
ｂにより根部２ｂは切断されて落下し、そのまま
移動させると、第９図に示すように実部２が支持
板８上を移動する状態で両カツター４ａ，４ｂに
より茎部２ａが元より切断されて離され、実部２
だけとなつた玉ねぎは突片１ａに押されて切断通
路Ａより押し出されながら排出口１２より放出さ
れることになる。

その場合、突片１ａにより押されて移動する玉
ねぎの移動速度よりカツター３ａ，４ａの回転速
度が早いため、根部２ｂおよび茎部２ａはすい込
まれるように切断されることになる。

なお、カツター４ａ，４ｂは軸１９，２０に対
しそれぞれ上下動調節できるので、茎部２ａの切
断位置を調節することができる。

このように本考案は、玉ねぎが移動する直線方
向の切断通路にそわせて玉ねぎ搬送用の搬送ベル
トを延設するとともに、その切断通路中に玉ねぎ
の茎部および根部を切断する根用カツターおよび
茎用カツターをそれぞれ配設し、前記切断通路の
始端側には該通路の直線方向に対しＶ字形の斜め
に傾斜する供給用の取入通路を連通連設して構成
したから、搬送ベルトに良好に係合できるよう玉
ねぎを取入通路から切断通路へスムーズに供給で
きて、停滞したり姿勢がくずれたりしないよう連
続的に供給できて能率良く切断作業を行なうこと
ができ、切断通路ではカツターにより根部および
茎部を良好に切断することができて好適に実施で
きる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は装置全
体の平面図、第２図はその一部である各部を部分
的に示す断面図、第３図は内部の一部の平面図、
第４図は伝動部の平面図、第５図は第１図の−
線における断面図、第６図は第１図の−線
における断面図、第７図はばね杆の斜視図、第８
図は第１図の−線における断面図、第９図は
第１図の−線における断面図を示す。 Ａ……切断通路、１……搬送ベルト、２ａ……
茎部、２ｂ……根部、３ａ，３ｂ……根用カツタ
ー、４ａ，４ｂ……茎用カツター、ａ……取入通
路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 玉ねぎが移動する直線方向の切断通路にそわせ
   て玉ねぎ搬送用の搬送ベルトを延設するとともに
   その切断通路中に玉ねぎの茎部および根部を切断
   する根用カツターおよび茎用カツターをそれぞれ
   配設し、前記切断通路の始端側には該通路の直線
   方向に対しＶ字形の斜めに傾斜する供給用の取入
   通路を連通連設して構成したことを特徴とする玉
   ねぎの根茎切断装置。