JPS62179335A - 水産動物から得られる液状原料等の乾燥法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えば水産動物から得られる液状原料等に
含まれる各種アミノ酸、ビタミン類、蛋白質等の分解の
少ない乾燥法に関するものであり、更に詳しくは家畜、
養魚の飼料或はこれ等飼料に含まれる食欲増進剤、更に
はｅ産物、コンブ象水産ｉＩＪ物植物の肥料等として有
用な成分の多く含まれるような水産動物液状原料等の乾
燥法に関するものである。

（従来の技術） 従来、水産＠物の液状原料等の乾燥にはドラムドライヤ
ー、スプレードライヤー等の乾燥法が多く使用され、真
空乾燥法が使用されることは殆どない。

また、僅かに行なわれている真空乾燥法は、いずれも原
料の滅菌、煮熟のため、真空乾燥装置内にスチームを加
圧注入してスチームによる煮熟滅菌を行なった後、水分
の乾燥を促進するために真空にするという方法が採用さ
れている。

（発明が解決しようとする聞題点） しかし、以上の真空乾燥法においてスチームによる煮熟
減菌は１００°Ｃ以ｔのスチームにより行なわれるため
、上記水産動物の液状原料等に豐富に含まれる各種アミ
ノ酸類、ビタミン類、蛋白質類等が分解してしまい、得
られた乾燥物の利用価イ１を低下させる結果となってい
た。

（闇題点を解決するための１段） そこて、この発明では水産動物から得られた液状の原料
、液体ソリューブル、煮汁、水産動物の魚腸類の１種ま
た２種以上を原ネ１とし、これを真空乾繰機内でスチー
ムによる煮熟滅菌を行なうことなく６０°Ｃ以下の温度
に加温して真空乾燥する水産動物液状原料等の乾燥法を
提案するものである。

この発明で原料として使用する水産動物としては、魚類
、鯨などの水中１−６乳類などを挙げることができ、こ
れ等水産動物の液状原料、液体ソリューブル、煮汁、或
は内）藏、叶１藏等の魚賜等の原料を、真空乾燥装置内
でスチームによる煮熟滅菌を行なうことなく、最初から
６０°Ｃ以下の温度で真空乾燥を行なうものである。

真空乾燥法としては四分式真空乾燥法、連続式真空乾燥
法、またはこれ等を組合せた乾燥法いずれの乾燥法を採
用することができる。

真空乾燥装置内では、原料はスチームによる煮熟減菌を
行なうことなく、温度６０℃以下、好ましくは６０℃〜
４０℃程度、真空度１５０ｍ−１１ｇ〜５５膳５１１ｇ
程度の条件下で、乾燥を行なう。

この場合、真空乾燥装を内の温度を６０℃以上に加温す
ると、上記原料中に豊富に含まれる各種アミノ酸類、ビ
タミン類、蛋白質成分の分解が臭１：たしくなり、好ま
しくない。

また、乾燥１１！１間は使用する真空乾燥装置の機種に
よっても異なるが、ペースト状の原料か粉粒状になり、
珪つ乾燥上程で上のな滅菌か行なわれる程度の乾燥時間
か好ましく、例えば３０分程度以上の時間を保持するよ
うな乾燥を行なう。

（発明の効果） 以、１；要するに、この発明によれば水産動物から得ら
れる液状原料、液体ソリューフル、煮汁、或は水産動物
の魚腸類を原料として低温で真空乾燥するため、上記原
料中に含まれる各種アミノ酸、ビタミン類、蛋白質類笠
か分解されずに乾燥することかできる。

更に、この発明によれば原料の熱変化か少ないので有効
臭気成分か変化せず、乾燥物中ての残存比率を高くする
ことができる。

なお１本願発明者等の研究によればこの発明により得ら
れた乾燥物か富山、ａ魚の飼料、更にこれ等飼料の食欲
増進剤或は農産物、コンブ等水産植物の肥料として有用
であることが見出されている。

（実施例） 以下、この発明を図示の実施例に基づいて説明する。

実施例１ 第１図は、連続式真空乾燥システムを使用して行なった
この発明の実施例を示すものである。

原料としては水産動物の魚腸１例えば鰹の肝臓等を使用
し、これ等の原料は原料受入ホッパーｌから移送ポンプ
２を使用して原料タンク３に収容する。

原料タンク３に収容された原料は、ポンプ４を使用して
２つの原料供給タンク５と６に振分けて収容される。

原料供給タンク５は入［１弁５ａと出目弁５ｂ、真空引
弁５Ｃ１大気弁５ｄを右する。原料供給タンク６は入［
＋弁６ａと出「■弁６ｂ、真空引弁６Ｃ１大気弁６ｄを
有する。原料をタンク３より供給タンク５に供給する時
には、人ＩＴｌｊｊ５ａ、大気弁５ｄを開き、出口弁５
ｂ、真空引弁５ｄを閉じておく。原料の供給が終ったな
らば入口弁５ａ、大気弁５ｄを閉じ、真空引弁５ｃを開
けて真空乾燥機７と回じ真空度にしてから出目弁５ｂを
開き、ポンプ１２により真空乾爆機７に定量の原料を供
給する。原料供給タンク５の原料の供給が終ったならば
出目弁５ｂ、真空引弁５ｃを閉じ、大気弁５ｄを開いて
原料供給タンク５内を常圧にしてから入口弁５ａを開い
て再び原料を受入れる。

原料供給タンク６に原料を供給し、真空乾爆機７に原料
を供給する方法も原料供給タンク５と同様である。

このように原料供給タンク５と６を交配に切換えながら
操作することにより連続的に原料を真空乾燥ａ７内に供
給することができる。

真空乾燥ａ７は、この実施例では内部に横長の乾燥室８
を有し、乾燥室８の中心には長子方向に沿って複数の傘
状の攪拌翼を有するシャフト９を有し、ｉｔつ乾燥室８
の周囲にはスチーム室ＩＯを有し、乾燥室８内を一定温
度に加温できる形式のものを使用する。

上記真空乾燥Ｒ７は、真空ポンプ１１て吸引し、Ｉｔつ
スチーム室１１）及びシャフト９内にスチームを供給し
て乾燥室８内をあらかじめ真空度５５鳳５１１ｇ程度、
温度４　（１’Ｃ程度の真空状態にしておく。

このような状態の乾燥室８の人口８ａに、上述のように
出目弁５ｂ或は６ｂを開き、原料供給ポンプ１２を使用
して原料を供給する。乾燥室８内ではシャフト９に設け
られた攪拌翼の回転で原料が順次乾燥室８の出口８ｂ方
向に移動して、その間に乾燥か行なわれる。

この実施例では乾燥室８を通過する時間を３０〜９０分
程度で程度し、この結果乾燥室８の人口８ａでペースト
状で供給された原料が出口８ｂでは粉粒状に乾燥される
。

この粉粒体の乾燥物は出口８ｂに設けられた粗砕ａ２０
で粗砕され、更に振分コンベヤー１３を使用して２つの
製品タンク１４と１５に振分て収納される。

製品タンク１４は入口弁１４ａと出口弁１４ｂ　、真空
引弁１４ｃ、　大気弁１４ｄを有し、Ｓ１品タンク１５
は入１−１弁１５ａと出［１弁１５ｂ、真空引弁１５ｃ
、人気弁１５ｄを有する。

製品タンク１４に乾燥物を受は入れるには、：ｌ　＋：
＋弁１４ｂ、　大気弁ｌａｄか閉しられた状態で入１］
ゴｔ１４ａ、真空引弁目Ｃを開いて製品を受は入れる。

この時、コンベヤー１３は製品タンク１４に製品を送る
回転方向である。

製品タンク】４か一杯になったならば、入「１弁１４ａ
、　　真空引弁１４ｃを閉じて大気弁＋４ｄを開は製品
タンク１４内を大気圧に戻してから出１１弁＋４ｂを開
けて製品を排出する。なお、排出コンベヤー２１の回転
方向は乾燥物を取り出す回転方向である。

製品タンク１５の使用方法も製品タンク１４と同様であ
る。

製品タンク１４．１５を交互に切り換え運転することに
より連続的に製品を取り出すことかできる。

この時、スクリューコンベヤー１３．２１はそれぞれ正
逆運転を行ない、乾燥物の送り込み、取り出しに合せる
。

製品タンク１４と１５より排出された乾燥物はコンベヤ
ー１６で搬送され、その間に粉砕ａ１７で粉砕され、袋
詰されて製品となる。

真空ポンプ１１と真空乾燥機７の間にはベーパーコンデ
ンサー１８のを配置し、真空ポンプ１１で吸引した真空
乾燥ＩｌＴ内の蒸気を、ベーパーコンデンサー１８内を
通過させ、ここで内部を循環する２０〜３０℃程度の冷
却水と熱交換させ、この結果得られた凝縮水はドレンタ
ンク１９に収容し、最終的には排水処理装置等で処理す
るようにする。

一方、ベーパーコンデンサー１８より排出された蒸気は
脱臭ボイラー等に供給して燃焼処理する。

なお、脱臭ボイラー等で発生したスチームは真空乾燥機
７のスチーム室ＩＯ及びシャフト９に供給するようにす
れば経済的である。

実施例２ 第２図は、回分式真空乾燥システムを用いたこの発明の
他の実施例を示すものである。

実施例１と異なる主な点は、２つの原料供給タンク５．
６を設けることなく、原料タンク３と真空乾燥機７との
間に弁１８を設け、該弁１８を所定間隔で開けて真空乾
燥機７内で回分式で乾燥する点、また真空乾燥ａ７で乾
燥した原料は２つの製品タンク１４．１５を設けること
なく、１つの製品タンク１９に収容するようにしている
点であり、この他の点では実施例１と同様であり、した
がって実施例１と同一の符号を使用して説明を省略する
。

次に、以」一実施例１．２による乾燥物の分析。

試験結果を下記に示す。

１）含有成分の分析、試験結果 銅　　　　　　　９．２ｐｐｍ ２）定賃分析成績（％） 粗蛋白　　６９．：１７ 水分　　３．２４ 粗灰分　　８．３６ 粗脂肪　　９．９１ また、この乾燥物のアミノ酸組成を分析、試験及び核酸
塩基含有量は以下の通りである。

３）全アミノ酸相１＆（％） アルギニン　　　　　４・２７ リジン　　　　　　　５，００ ヒスチジン　　　　　１．８８ フェーニルアラニン　３．０４ チロシン　　　　　　２．６３ ０イシン　　　　　　５・４フ イソロイシン　　　　コ、Ｏｌ メチオニン　　　　　１．８１ バリン　　　　　　３．８５ アラニン　　　　　　３．９２ グリシン　　　　　　３．６３ プロリン　　　　　　２．７０ グルタミン酸　　　　７．６４ セリン　　　　　　３．０９ スレオニン　　　　　コ、２６ アスパラギン酸　　　６，１６ トリブトファン　　　１．０５ シスチン　　　　　　１．０６ ４）核酸塩基含有量（％） アデニン　　　　　　０．３５ グアニン　　　　　　ｆｌ、Ｉ［ｉ チミン　　　　　　０．２２ シトシン　　　　　　０，１６ ウラシル　　　　　　０．６８ キサンチン　　　　　０．１９ 以上の結果より明らかなように、実施例１．２のように
６０”Ｃ以下の低温で真空乾繰した場合は、乾燥物中に
は原料中に含まれるアミノ酸組成及び核酸塩基が殆ど分
解されずに含まれている。

また、以上のようにして得られた粉砕乾燥物を肥料とし
て使用した肥効の一例をド記に示す。

！、トウガン （ａ）　１Ｏａ（１ＯＤＯ＋ｓ”）ｐＨの肥料使用量：
４０にｇ（ｂ）散ＩＨｉ方法 全面散布＜　３ｏｇｇ） 混合散布（１０Ｋｇ） （ｃ）効果 味が非常に良く、果実が大きくなる。果実の数が多く、
５ｏｚの増収があった。

型が大きく光沢が鮮やかで、品質最上で、非常に美味で
あった。

（ｄ）耐病性 ＩＮ　ｌｆｉ病、ベト病が発生しなかった。

２、ピーマン （ａ）　１Ｏａ（１０００＋＋＋２）　＠の肥料使用１
　：　４０Ｋｇ（ｂ）故４１方法 全面散布（２０にｇ） 混合ｒＢ１．ｉｎ　（２０Ｋｇ） （ｃ）効果 色が鮮やかに出る。果実が大きくなる。ミネラル分が多
く、味か良い。

（ｄ）　ｌｉｔ病性 モザイク病、エキ病の発生が激減した。

３、カリフラワー （ａ）　１ｅａ（１０００ｍ”）当の肥料使用量：６０
にｇ（ｂ）散布方法 全面ｒＭＩ布（４０Ｋｇ） 混合数ｄｉ　（２０Ｋｇ） 菓面散／ｌｉ　（Ｉ　Ｋｇを５００倍〜１０００倍に希
釈して使用する） （ｃ）効果 株が良くなる、増収が著しく、ＳＯＸ以上の増収があっ
た。

（ｄ）耐病性 ネクチ病が発生しなかった。

４、アスパラガス （ａ）　１Ｏａ（１０００＠”）当の肥料使用量＝６０
にｇ（ｂ）散布方法 全面数ｌ０（３０にｇ） 混合散布Ｈａにｇ） （ｃ）効果 味が良くなり、収穫物の大きさが揃ったものが得られ、
５ｏｚ以上の増収があった。

（ｄ）耐病性 サビ病、茎枯れ病の発生かなかった。

５、ジャガイモ （ａ）　１０ａ（１０００ｍ”）当の肥料使用量二６０
にｇ（ｂ）散布方法 全面散布（４０にｇ） 混合散布（２０Ｋｇ） （Ｃ）効果 型か大型て球か大きかった。粉質で味か美味であった。

３ｏｚ以上の増収かあった。

（ｄ）耐病性 ウィルス病、エキ病、折柄が発生しなかった。

６、エントウ豆 （ａ）　１０ａ（１０００ｍ２）当の肥料便用ｆｌ　：
　６０Ｋｇ（ｂ）散７Ｉｉ方法 全面ｒｌｉｔｎ　（４０Ｋｇ） 混合散布（２０にｇ） （Ｃ）効果 肉質が柔らかく、豆が大きく重量があり、１１みかつよ
（，６０＄の増収があった。

（ｄ）耐病性 立枯れ病、ウドノコ病の発生がなかった。

７、ソラ豆 （ａ）　１０ａ（１０００ｍ”）当の肥料使用Ｑ　＋　
６０Ｋｇ（ｂ）　ｌＩｌ＆布方法 全方法布（４１１Ｋｇ） 混合散布（２０Ｋｇ） （Ｃ）効果 味かノ１常に美味て、（ｊの千１−かあり、［＋ＯＸの
増収かあった。

（ｄ）　ＩＮ）！属性 サビ病、立枯れ病の発生かなかった。

８、飼料作物、牧・°直芝 （ａ）　ＩＯａ（１０００ｍ２）当の肥料使用晴：　６
０Ｋｇ（ｂ）散布方法 全面数１Ｂ　（ＳＤＫｇ） 混合散布（ｌＯＫｇ） （Ｃ）効果 ミネラル分が多く、栄養価か高く、牛馬か本ｆ距的に好
んで食べ、牛馬の健康保持に最適てあった。

（ｄ）耐病性 肥切れ、肥やけしない、夏枯れしない、耐病性か非常に
優れていた。

９、茶の新芽に対する葉面散布試験 （ａ）方法 やぶきた成木を用い、１区１７ｍ　Ｘ　１．８膳−約３
０Ｃをとり無散布区、故４１区を設け、散４ｉ区には三
岳茶萌芽の始めに第１回目（８月２０）を散布、更に４
１置いて上記乾燥物の１００倍液５ｌ（１，７Ｋｇ／１
０ａ）を計２回にわたって散布した。

（ｂ）結果 茶の新芽の成長に対する上記散布の影響を第３図に１区
九りの収量を表１に示す。

表１　区当りの収量（８月７０） 区名　　　収量　　指数 ｒＩＸ／ＩｉＶ、　　　　５．８Ｋｇ　　　１４９注−
１区１７＋＊　Ｌ＜当りの収量を示すこれ等の結果より
明らかなように、この発明の乾燥物の結果は無散布より
も茶の新芽に良い影響を与えており、しかも表１に示す
ように酸４１区は５ｏｚ近い増収を示した。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発１１の一実施例を示す連続式真空乾燥
システムの概略図、第２１ｇは、この発明の他の実施例
を示す回分式真空乾燥システムの概略図、第３図は本発
明による乾燥物を散布した場合の茶の新芽の成長に榮え
る影響を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水産動物から得られた液状の原料、液体ソリューブル、
   煮汁、水産動物の魚腸類の１種また２種以上を原料とし
   、これを真空乾燥器内で６０℃以下の温度に加温して真
   空乾燥することを特徴とする水産動物から得られる液状
   原料等の乾燥法。