JPS62177231A - 遠心紡糸によるカ−ボン繊維の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は遠心紡糸によって得られるカーボン繊維の製造
装置に関するものである。

（従来の技術） 第３図に従来の遠心紡糸装置の代表例を示す。

この装置による紡糸方法はカップ状の回転する紡糸ノズ
ル５の中に溶湯状態のピッチからなるカーボン原料２を
中空シャフト４内の注入孔３から流しこみ、紡糸ノズル
５の回転により遠心力によりてノズル孔から噴射される
カーボン原料２は細い繊維１１となって外部に飛び出し
、紡糸ノズル５の周囲に配設された外壁７に当って綿状
のカーボン繊維１となるもので、遠心力を利用した方法
である。

ここで９はシャツ）１０を介して前記紡糸ノズル５を回
転駆動するためのモータ、６，８は紡糸ノズル５の上下
に配設された一端が広がったラッパ状のカバーである。

この様に紡糸ノズル５から噴射され外壁７に当った繊維
１１は、上部からの空気又は窒素からなる原料ピッチ軟
化温度以下の温風又は冷風１５により下方に流される。

そして、これらの繊維１１は遠心紡糸装置の下部に設け
られたパレット１２内に溜る。

このパレット１２は平面が環状をなしカップ状の架台１
３上に載置固定され、シャフト１４を介して回転する。

ここで、紡糸ノズル５の回転は約３００　Ｏｒ、ｐ、ｍ
、、パレット１２の回転は１０〜５０ｒ、ｐ、ｍ、であ
る、また、注入するカーボン原料２の温度は３５０℃で
ある。

この様にしてバレット１２内に一定Ｗ１ｍｍされた繊維
群１は、装置の作動を一旦停止させて外部へ取出される
。この繊維群１は第４図（ａ）に示す様に遠心回転によ
り成形されているため円筒状になっている。この様な形
状のままだと、次工程への搬送や、その後の種々の処理
に際し、不都合を生じるので、従来は同図（ト））の様
に円筒の１部を人手で切開し、一枚の板状にしてから次
工程へと送り出している。

（発明が解決しようとする問題点） この様に従来装置によると、 （１）一定量毎に操業を停止する。

（２）成形した繊維群１を外部に取出し、その後切開す
る作業が必要であり、工程が煩雑である。

等の問題点を有していた。

本発明はこれらの点を解消し、装置を停止することなく
連続的に製造でき、しかも人手が不要で連続製造される
繊維を連続して外部へ取出すと共にその搬送を可能とす
るカーボン繊維の製造装置を提供しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） このため、本発明は遠心紡糸によってカーボン繊維を製
造する装置において、遠心紡糸ノズルの周囲を囲んで周
囲方向に走行し、その両端部間に繊維取出口を形成した
エンドレスベルトを配設することを構成とし、これを上
記問題点の解決手段とするものである。

（作用） 遠心紡糸ノズルの周囲に対向し、その円周方向に走行す
るエンドレスベルト上に遠心紡糸ノズルから噴出する繊
維を受は集積しながら繊維取出口に連続的に移行させる
。この移行してきた繊維を次工程への搬送コンベア上に
移し搬送する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面について説明する。

第１図及び第２図は本発明の夫々異なる実施例である遠
心紡糸によるカーボン繊維の製造装置を示している。

まず、第１図に示す実施例装置について説明すると、２
０は有底円筒体からなる遠心紡糸ノズルで、その円筒部
分には多数のノズル孔が半径方向に形成され、図示せぬ
駆動装置により水平シャフト２１を介して回転駆動され
るようになっている。

２２は前記遠心紡糸ノズル２０の周囲に適当な間隔をお
いて配置され、その両端間に繊維１１の取出口を開口さ
せたエンドレスベルトで、多数の支持ローラ２３により
その内面を支持され乍ら駆動ローラ２４によって前記紡
糸ノズル２０の周囲方向に向けて走行駆動される。

従って、同エンドレスベルト２２を側面からみて全体を
略Ｃ字形状に維持させるため、ベルト２２又は前記支持
ローラ２３の少なくとも一方を磁化させ、互いに吸着す
るようにしている。

２５は前記ベルト２２の繊維取出口に続いて設置される
次工程への繊維搬送用コンベアである。

以上の構成からなる本実施例装置によりカーボン繊維を
得ようとするときは、溶湯状態にあるピッチを図示せぬ
注入部から回転する遠心紡糸ノズル２０内に８Ｍ注入す
ると、前記ピッチは遠心力を受けて遠心紡糸ノズル２０
の円筒部に形成されたノズル孔から細い繊維１１となっ
て噴出する。この噴出した繊維１１は遠心紡糸ノズルの
周囲を一方向に走行するベルト２２上に集積されつつ連
続的に取出口まで搬送され、矢印１５で示す温風又は冷
風の作用を受は乍ら搬送コンベア２５上に移り、次工程
へと送られる。

次に、第２図に示す実施例装置について説明する。

同実施例では上記実施例装置におけるエンドレスベルト
としてタイミングベルト３０を用い、その支持案内部材
として多数のサクション装置３２をその内面に配置し、
ドライブロール３１でローラ３３を駆動してタイミング
ベルト３０を回動させている。

ここで、同タイミングベルト３０の遠心紡糸ノズル２０
に対向する面には、多数の分割板が所定の間隔をおいて
ベルト走行方向に直交して装着される。

以上の構成において、カーボン繊維を製造するときは、
遠心紡糸ノズル２０から噴出するカーボン繊維がサクシ
ラン装置３２に吸着してＣ字形状を保ちつつ摺動するタ
イミングベルト３０上に集積されつつ繊維取出口に至り
、ここで矢印１５で示す温風又は冷風の作用を受けて搬
送用コンベア２５上に移行して、次工程へと搬送される
。

第１図に示す実施例では搬送される繊維１１は取出口の
断面形状により、帯状又は棒状の連続したものとして取
り出されるが、第２図の実施例装置の場合は上記分割板
の存在により繊維１１は断片状となって搬送される。

以上の実施例では遠心紡糸ノズル２０のシャフト２１を
水平にした例を示したが、これは必ずしもシャフト２１
を水平に、即ち遠心紡糸ノズル２０の回転を水平軸回り
に回転させるものに限る必要はなく、従来と同様に遠心
紡糸ノズル２０を垂直軸回りに回転させる方式を採用す
ることも可能である。

この場合、上記Ｃ字形状に構成されたエンドレスベルト
を遠心紡糸ノズルの紡糸面を取り囲むように設置すると
共に、同エンドレスベルトの繊維取出口端部を適当な案
内部材を介して捩じるようにして繊維搬送面を水平にす
れば良い。

このとき、エンドレスベルトの下端に沿ってプレート等
を配すると、繊維の落下が紡糸できる。

（発明の効果） 以上、詳細に説明した如く本発明では、機械を停止する
ことなく連続的に繊維を取り出す事が出来ると共に、取
り出される繊維は帯状又は断片状であるため、次工程へ
の搬送の自動化が可能となり、従来の如き切開作業等の
繁雑さが解消され、製造時間の短縮及びコスト低減に大
いに貢献するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の異なる実施例を示す遠心紡
糸によるカーボン繊維製造装置の側面図、第３図は従来
の遠心紡糸によるカーボン繊維製造装置の側断面図、第
４図（ａ）　（ｂ）は同装置によって得られる繊維群の
形状図及び切開図である。 図の主要部分の説明 ２０−・・・遠心紡糸ノズル ２２−（エンドレス）ベルト ２３−・支持ローラ 特　許　出　廓人三菱重工業株式会社 同　　　菱明技研株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 遠心紡糸によってカーボン繊維を製造する装置において
   、遠心紡糸ノズルの周囲を囲んで周囲方向に走行し、そ
   の両端部間に繊維取出口を形成したエンドレスベルトを
   配設することを特徴とする遠心紡糸によるカーボン繊維
   の製造装置。