JPS6217681B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光波距離計用ターゲツトポールに関
する。

従来、光波距離計を使用する測距作業に用いら
れる測定用ポールは、光波距離計が視準する為の
プリズムを筒体の頭部に取着し、該筒体の外周面
部に赤色乃至白色等で交互に着色した表示部を設
けた一体式のものや、筒体の内空に小径の内側筒
体を摺動自在に嵌挿支持して伸縮可能としたもの
が散見されているが、前者の一体式のものは、測
点の高度が変わるたびに光波距離計を設定変更せ
ねばならず、余り利用されていないもので、一般
的には、この難点に対処した後者の伸縮式のもの
が多く利用されている。

ところが、この伸縮式のものも、その内側筒体
の外周面は無地域は外側筒体と同様な表示部を設
けただけである為、高度の把握が極めて困難なも
のである。又、その伸縮機構に於いても単に外側
筒体の内空に内側筒体を嵌挿支持しボルト乃至ビ
スを利用して所望の位置で固定する構造であるか
ら、伸縮固定作業が面倒であるばかりでなく、作
業現場で外側筒体と内側筒体の間に砂が噛み込ん
で摺動不良を起こしたりする。

本発明は、斯るな問題点に対処したもので、頭
部にプリズム１９を取着した外側筒体４の外周面
に表示部２を設け、当該外側筒体４の内空に、外
周面に外側筒体４の高さ寸法Ｈを合算した目盛部
２０を設け、下端部に石突き部３を形成した内側
筒体５を回動且つ摺動自在に嵌挿支持し、内側筒
体５の上端部６に円盤体９を固定し、当該円盤体
９の上面に、その周縁部を歯形係合面１４とする
回動盤１３を偏心軸支し、該回動盤１３の上面に
上向きに拡開した複数の脚片１５を回動盤１３が
偏心回動した時にその先端部が外側筒体４の内周
面に圧接すべく突設し、外側筒体４の内周面に複
数の縦溝部２１を形成したことにより、いずれの
位置にあつても外側筒体４の下端縁Ｋにある内側
筒体５の目盛部２０を読み取ることによりプリズ
ムの高位が瞬時に把握でき、外側筒体４と内側筒
体５を互い異なる方向へ回動することにより、内
側筒体５の上端部６に固定した円盤体９と、該円
盤体９の上面に偏心軸支した回動盤１３と、該回
動盤１３の上面に突設した複数の脚片１５が回動
し、回動盤１３の周縁部に形成した歯形係合面１
４と脚片１５の先端部とが外側筒体４の内周面に
圧接し、外側筒体４と内側筒体５とを強固に固定
し得る光波距離計用ターゲツトポールを提供せん
としたものである。

本発明の実施例を添付図面に従つて説明する
に、１はターゲツトポール本体であつて、頭部に
光波距離計で視準する為のプリズム１９を取着し
た外側筒体４と、該外側筒体４の内空に嵌挿支持
した内側筒体５とからなり、当該内側筒体５の外
周面には、外側筒体４の高さ寸法Ｈと内側筒体５
の高度ｈとを合算した目盛部２０を表示してい
る。２は、外側筒体４の外周面に設けた表示部で
あつて、赤色及び白色の塗料を同ピツチで交互に
配色し、高度を概算可能としている。３は、内側
筒体５の下端部に形成した石突き部であつて、該
石突き部３を地面に突き立てることによりターゲ
ツトポール本体１を容易に支持することができ
る。９は円盤体であつて、その下面にキヤツプ部
８を形成しており、該キヤツプ部８を嵌入部１０
として内側筒体５の上端部６に嵌入固着してい
る。１３はその周縁部に歯形係合面１４を形成し
た回動盤であつて、円盤体９の上面１１部分にビ
ス１８により偏心軸支されている。１５は回動盤
１３の上面に一体形成した二体の脚片であつて上
向き拡開状態で形成されており、これら円盤体９
と回動盤１３及び脚片１５等により固定部７を構
成している。１２及び２２は円盤体９及び外側筒
体４の適宜位置に穿設した通気孔であつて、内側
筒体５を外側筒体４の内空に嵌挿する際にエア抜
き作用を為す。１６は、外側筒体４の下端部に固
着したガイドパイプであつて、内側筒体５のガタ
つきを防止すると共に、その上端部１７に円盤体
９が当接することにより内側筒体５の抜け止め防
止作用を為す。２１は、外側筒体４の内周面に刻
設した縦溝部であつて、外側筒体４と内側筒体５
の間に砂が侵入した様な場合には当該縦溝２１が
砂の逃げ場所となり、外側筒体４の内周面と内側
筒体５の外周面との噛込み状態を回避し得る。

而して、ターゲツトポール本体１を伸長状態で
使用する場合には、内側筒体５を所望の長さ分引
き出し、外側筒体４と内側筒体５を互い異なる方
向へ回動することにより、内側筒体５の上端部６
に固定した円盤体９と、該円盤体９の上面に偏心
軸支した回動盤１３と、該回動盤１３の上面に突
設した複数の脚片１５が回動し、回動盤１３の周
縁部に形成した歯形係合面１４と脚片１５の先端
部とが外側筒体４の内周面に圧接し、この圧接力
により外側筒体４と内側筒体５は強固に固定され
る。

本発明は、頭部にプリズム１９を取着した外側
筒体４の外周面に表示部２を設け、当該外側筒体
４の内空に、外周面に外側筒体４の高さ寸法Ｈを
合算した目盛部２０を設け、下端部に石突き部３
を形成した内側筒体５を回動且つ摺動自在に嵌挿
支持し、内側筒体５の上端部６に円盤体９を固定
し、当該円盤体９の上面に、その周縁部を歯形係
合面１４とする回動盤１３を偏心軸支し、該回動
盤１３の上面に上向きに拡開した複数の脚片１５
を回動盤１３が偏心回動した時にその先端部が外
側筒体４の内周面に圧接すべく突設し、外側筒体
４の内周面に複数の縦溝部２１を形成したことを
特徴とするものであるから、外側筒体４の下端縁
Ｋをカーソル線として内側筒体５に目盛した目盛
部２０を読み取るだけで、プリズム１９の高位が
一目で判読可能となり、現場に於ける作業効率が
向上する。又、伸長状態で固定する場合には、内
側筒体５を所望の長さ分引き出し、外側筒体４と
内側筒体５を互い異なる方向へ回動するという極
めて簡便な操作で、その固定部７の脚片１５が外
側筒体４の内周面に圧接し、外側筒為４と内側筒
為５を強固に固定できるので、作業中に外側筒体
４が自重で自然降下することがなく、外側筒体４
の内周面に複数の縦溝２１を設けたことにより外
側筒体４と内側筒体５の間に砂が侵入した様な場
合には当該縦溝２１が砂の逃げ場所となり、外側
筒体４の内周面と内側筒体５の外周面との噛込み
状態を回避し得る等、種々の優れた効果を発揮す
る極めて有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は固定部近傍の要部断面図、第３図は
固定部の一部切欠平面図、第４図は外側筒体の横
断面図である。 符号表 １…ポール本体、２…表示部、３…石
突き部、４…外側筒体、５…内側筒体、６…上端
部、７…固定部、８…キヤツプ部、９…円盤体、
１０…嵌入部、１１…上面、１２，２２…通気
孔、１３…回動盤、１４…歯形係合面、１５…脚
片、１６…ガイドパイプ、１７…上端部、１８…
ビス、１９…プリズム、２０…目盛部、２１…縦
溝、Ｋ…外側筒体下端縁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 頭部にプリズム１９を取着した外側筒体４の
   外周面に表示部２を設け、当該外側筒体４の内空
   に、外周面に外側筒体４の高さ寸法Ｈを合算した
   目盛部２０を設け、下端部に石突き部３を形成し
   た内側筒体５を回動且つ摺動自在に嵌挿支持し、
   内側筒体５の上端部６に円盤体９を固定し、当該
   円盤体９の上面に、その周縁部を歯形係合面１４
   とする回動盤１３を偏心軸支し、該回動盤１３の
   上面に上向きに拡開した複数の脚片１５を回動盤
   １３が偏心回動した時にその先端部が外側筒体４
   の内周面に圧接すべく突設し、外側筒体４の内周
   面に複数の縦溝部２１を形成したことを特徴とす
   る光波距離計用ターゲツトポール。