JPS6217441A - 振子式制振装置 - Google Patents

振子式制振装置

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JPS6217441A
JPS6217441A JP15452585A JP15452585A JPS6217441A JP S6217441 A JPS6217441 A JP S6217441A JP 15452585 A JP15452585 A JP 15452585A JP 15452585 A JP15452585 A JP 15452585A JP S6217441 A JPS6217441 A JP S6217441A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は振子先端の重りとこれに連結したダンパの制振
力をてこの作用によって拡大して制振効果を上げようと
する振子式制振装置に係り、特に振子が取り付けられる
制振封子である振動系の固有振vJaが変動しても、振
子のレバー比の変更によって常に良好な割振効果が得ら
れるようになした振子式制振装置に関する。
[従来の技術的背景とその問題点] 機械系で発生する撮動問題の多くは機械構造物の減衰不
足に起因している。そこで機械構造物に外部から減衰を
付与する方法として種々な制振器が提案されている。こ
の制振器を大別すると受動形と能動形に分けられる。
能動形は、一般に大きな制振効果が得られ、特に−11
ti対象たる主系のパラメータ変動(例えば剛性や質m
の変動による固有振vJ数の変化)に対して制振効果が
大きく減退しないなどの特長を有している。しかしなが
ら、構造が複雑で、外部からエネルギを供給する必要が
あり、保守管理が大変であるなどの欠点がある。これに
対し、受動形は、一般にJfif、がff!i中であり
、外部からエネルギの供給を必要としないので、保守管
理が容易で維持費も少なくてすむ。
ところが、動吸振器、フードダンパなどの受動型制振器
は制振対像たる主振動系の固有振動数が一定値を保つと
いう条件のもとで最適調整法が行なわれている。したが
って主振動系の固有振動数が設計値から変動すればあら
かじめよく調整されていた制振器の制振効果も大きく損
なわれることになる。
そこで、この受動形と能動形の両方の特長を合わせ持っ
た単能動形の制振器の出現が持たれている。
[発明の目的] 本発明は以上の従来技術の問題点を解消ずべく創案され
たものである。
第1の発明の目的は、根本的に受動形制振′AlI装置
でありながら、割振対象である振動系の固有振動数が変
動しても、これに対応でき常に良好な制振効果を維持で
きる振子式制振装置を提供することにある。
また、第2の発明の目的は、制振対↑である振動系の固
有振動数変動に対応して自動的に最適な制振特性へと調
整し得る自己同調方式の振子式制振装置を提供すること
にある。
[発明の概要] 第1の発明は、振子式制振装置に振子のレバー比を変更
できる調整構造を持たせたものであり、レバー比の操作
によって制振特性が変えられるようになっている。ここ
に振子式制振装置とは、振子の先端に取付けた重りとダ
ンパとの制振の動的作用力をてこの作用によって拡大し
て効果的に制振効果を得ようとするものであり、小さな
重りとわずかな減衰力を与えるだけで大きな制振効果が
得られる。本発明では、この振子式制振装置のもたらす
制振効果がてこの拡大率を変化させることによって変動
することに着目して、それを積極的に利用してレバー比
を最適にIIJInする゛準能動型制振装置を構築し、
」;うとするものである。
第2の発明では、第1の発明に更にIlll対振である
振動系の固有振動数を検出する検出器とその検出信号に
応じて振子の支点を移!!lI調整するための調整機構
を作動する作動手段を設けたものであり、自動的に高い
制振効果を有する最適調整が行なわれるようにしたもの
である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を添付図面に従って詳述する。
第1図には、本発明の振子式あ1振装置の基本構成を示
す。同図に示すように、制振対象としての主振動系1は
基礎2上に設けられており、基礎2の振動に伴なって起
振される。主振動系1にはその上部からベアリング3を
介して振子4が振動可能につり下げられている。振子4
の下端には重り5が取り付けられ、重り5にはその振動
を減衰するためのダンパ6が連結されている。ダンパ6
は基礎2に固定されており、基礎2面から振子4にダン
ピング力を与える。また基礎2上には振子4をその途中
で支えるための支持構造物7が設けられている。支持構
造物7の上部には振子4を支える支点を上下に移117
I調整するための調整機構8が設けられている。
調整機構8は振子4のロッド9を包囲して設けられその
内周にロッド9を支える支持部10aを有し、外周にね
じが施されたスライダ10と、スライダ10外周のねじ
に噛合しつつ支持構造物7に回転自在に取付けられた環
状のギヤ11とから主に構成されている。ギヤ11を正
逆回転すると、スライダ10はロッド9に沿って上下に
移動し、支持部10aにより支えられた振子4の支点が
変わる。ギヤ11には、これを駆動する作動手段として
のサーボモータ12が連結されている。サーボモータ1
2のシャフトにはギヤ11外周の歯に噛合するギヤ13
が取り付けられている。また主振動系1にはその固有振
動数を検出する検出器(図示せず)が設けられており、
検出器の検出信号に基づきサーボモータ12が回転駆動
され、ギヤ13.11を介してスライダ10が上下して
振子4のレバー比が変わるように構成されている。
主振動系1の固有振動数の変化は、主振動系1の構造に
起因するものと、経年変化によるものとが考えられる。
構造に起因する場合には、なんらかの物理型の測定によ
って固有振動数の変化を類推できることが多い。一方、
経年変化によるものは、例えば構造物の摩耗、腐食ある
いは結合部のガタなどによるものであって、これは直接
に固有振動数の測定によらなければその変化を知ること
ができない性質のものである。いずれにしても、主振動
系1の固有振動数の変化がなんらかの方法で知ることが
できるものとする。以下では、主振動系1は、In量あ
るいは剛性の変化によって固有振動数が変化するとする
次に、主振動系1の固有振動数の変化に対して、振子4
の支点をどのように変化させれば、常に良好な制振効果
が保たれるのかの最適W!1条件を明らかにする。
まず、第1図に示す装置の解析にあたり、第2図に示す
ような力学モデルを考える。主振動系1および支持構造
物7は、夫々質量M、 m 、ばね定数に、kを有する
非減衰1自由度系で表わされるものとする。また、振子
4は剛体と仮定し、振子4の上端と支点間の距離を疋1
.支点から振子4の重り5までの距離を(2とする。振
子4の下端にある振−F、4の重り5の黄墨を与、重り
5に与えられる粘性減衰mDをCとする。この解析では
、基礎2の水平振動Uに対す金主振動系1のIR点変位
Xt 、支持構造物7の質点変位X2 、振子4の重り
5の変位×3などの応答を求めてみる。
第2図の力学モデルに基づいて、質点に関する運動方程
式を立てる。X1/u 、  X2 /u 、  X3
/Uの伝達関数をXI、X2.XIの複素振幅×1 、
X21 Xsと基礎の振幅Uの間の周波数伝達関数とし
て表わせば、次のようになる。
弓’j<、、)=(−jAfc(五舟ム)−・−[kA
f + krnp(−発)′・K−伴)(L弁ム月・・
・Cw)= (−j[=(÷)”+#(ぢ舟)1・・・
士f(ぢ舟)−=(伽1・′Δ−[M〜十〜、(÷)+
A1m<”飴)′1−″−j[−(÷)’−(÷)”’
JcJ−[Km+A+Kmp(−!”i−、ム)+km
、(会)′]・・、[K(It +ム)+k(÷刀cc
a+Kk ++++ −14ここで制振の対象としてい
るのは主振動系1の変位であるから、式(1)の振幅倍
率を最小にする条件を見出せばよい。そこで、式の無次
元化によって汎用性をもたせるために次のような項を定
義する。
j;2n=E石:主、振動系の固有振動数ω−4て電’
支持構造物の固有振動数 λ=ム々、ニレバー比 IJ−=→:支持構造物と主系の質量比lL= trr
t、〜:振子重りと主系の質屋比ζ=C7yJ灰:減真
率 これらの項を用いて式(1)の振幅倍率Xr/Uとその
位相φは次のように表わされる。ただし、分子ヨ ω の項は無視している。
φ=tan−* ””:”’ −tan−1(r−Dm
’)員1−cωI   Aω−ffl+&+’+1  
 +++++++++Qここに ソ(7)117)振Wlfl率Xz / U 、 X3
/U k−ライても上記の6項を用いて無次元化される
。従って、Ωn、ωn、μS、μ、ζ、λの6つのパラ
メータが制!設計のための介在因子となるが、本発明で
は特に、レバー比λを可調整変数として、主振動系の固
有蚤動攻変化に適応できるλの直について調べる。
本装置の最適調整法は、動吸振8に用いられる定点理論
を応用して求められる。それによると、減衰率ζ−0,
およびζ−ψに与えた式+51の振幅倍率曲線の交点P
、Qが2つの定点となるので、最適同調条件は、そのP
、Q点の高さを等しくする条件から求められる。また、
最良減衰はP、Q点付近を振幅倍率曲線の極大値とする
ような減衰値として求められる。最適同調条件は次式に
よって満足される。
2EAF−[)(BF+D−EC)       (1
2)この式に式■〜(11)を代入してμに関して整理
すれば次式が得られる。
一−−−−−−−−・−(13) この式を満足するように各パラメータの関係を定めれば
、最適同調条件が満される。
一方、最良減衰は、式(5)の2乗をωによって微分し ω に対応する減衰率ζ ′、ζQが求まる。最良Q 
               p減衰ζ。ptは両者
の平均値を用いればよい。
ζo、1−(ζP+ζQ)/2 −−−−−−−−−<
15)式(13)によって最適同調され、式(15)に
よって最良減衰が与えられた場合には、主振動系の最大
振幅倍率は次のように抑制される。
式(13) 、  (15) 、  (16)を用いて
、λ−5の例について作成された、8M同調、減衰図票
を第3図、第4図に示す。各図ともに横軸に固有振動数
比Ωn、・′ωn、パラメータにII比μSがとられて
いる。
第3図では、Ωn、ωn、μSを指定することによって
、最適同調に必要な質量比μ及び減衰率ζを読取ること
ができる。第4図では、最適調整時の最大振幅倍率とω
8.ω9の値が読取られる。
つまり、この図によって思通調整された割振II置付き
主振動系の応答倍率曲線の概要を知ることができる。
次に主振動系の固有振!Ill数変動に対して、レバー
比の変化によって最適同調を保つための9kFFについ
て調べる。R適同調の条件式(13)をレバー比λにつ
いての多項式に整理すれば次のようになる。
・・−−−−−−−−−−−−−−−(17)ここに、
α−Ωn/ωnと置けば、各係数は次のとおり g、=(1−a”X8σ’/#、’) d、=(ト1yJ)(2σ”1p−1 & =p(1+17μ) b =2tdtx b−p/μ cx(2(y lp  +4el /u ’+ 2)6
“(1+8“1p+q“Ip)   ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1B)c !(lk Ip、+6a Ip )C■−
(8σ//J  +σ/u) C謂2σ/Ig 式(17)はλに関する6次多項式である。したがって
、611Mのλが存在することになるが、この多項式を
解けば、正の実根は1個しか存在しない。
その実根が11M同調をもたらすレバー比の値である。
前述のごとく、主蚤動系の固有振動数変動は質量変化に
よる場合と、ばね定数変化による場合が考えられるが、
まず、ばね定数にの変化による場合について考える。こ
の場合にはμ、μSは一定値であるから、式(17)で
はαのみを変化させてλの直を求めればよい。α、μ、
μSを与えてλの値が定まれば、これらの値を式(15
)に代入して最良減衰も決定される。
第5図は、固有振動数変動によるλとこの最適値の計算
結果の一例を図示したものである。この図ではα−Ωn
/ωn−1/3を中心にして、Onが0.5〜1.5の
範囲で変動したときのλとこの最適値を縦軸から読取る
ことかできる。λとこの最適値が与えられた時の最大応
答倍率×1/ 。
ULyも縦軸上で知ることができる。 実線はμs −
0,1,μm0.01の場合について、破線はμS −
0,044,μm0.0044について描いたものであ
る。この図からOnの増減と最適レバー比の間には、は
ぼ線形の関係が成立することがわかる。
一方、Onの変動に対して、最良減衰率ζは一見大きく
変化するように見える。しかし、定義したパラメータか
ら粘性減衰係数Cは次のようになり、C−2σMΩn 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−(19)Onが
増加するとζは減少するので、Onのこの範囲の変動に
対して、Cの値を大きく変化させる必要はない。実用上
はレバー比を変化させればよく、Cは一定値に保っても
問題はない。
次に質!IMが変化する場合には、μS、μも変化する
。したがってこの場合は、μS、μをαの関数として表
しておく必要がある。すなわち、μS−α ・(k/K
)         (20)μ−μs・(1,/I 
”)         (21)ここで、ばね定数比に
/に、質量比■、/mは一定値であるから、μS、μは
αの値によって一義的に定まる。以上の準備の後、この
場合も同様にして式(17)と(15)によってαとλ
、この関係を知ることができる。
第6図も第5図と同様にα−Ωn/ωn−1/3を中心
にしてOnが0.5〜1.5の範囲で変動する時のλと
この最適値を図示したものである。
この図では、実線がk /K −0,’l、 lp /
s =0.1について、破線がk / K = 0.4
. tth p / m −0,1について描かれてい
る。これらの値は。
Ωn−1において第5図と同一条件になるように定めら
れている(以゛下、Ωn、ωnの単位rad /Sは省
略する)。
第5図と比較して、第6図の相違点は、αの変動に対し
てレバー比の変化が大きく線形関係にない点、αの減少
に伴って減衰率が小さくなる点、及び最大振幅倍率の変
化が少ない点が上げられる。
なお、この場合も粘性減表係救Cは次のように表される
C−2ζに/Ωn  −、−−−−−−−−−−−−(
22)したがって、この場合も第6図に見られるような
この変動幅は、Cの値に置換すれば大幅に軽減される。
次に、振幅倍率曲線の計算例について述べる。
まず、式(1)〜(りを定義した6つのパラメータによ
って書き変えた後、用意された図表を用いてXl、Xz
および×3点の蛋゛幅倍率曲線の数値計算例を示す。
Ωn−1,ωn−3.ζ−5.μs −0,1と定めれ
ば、第3図からμ−o、oi 、ζ−0,0055の値
が読みとられ、第4図からXI /U” 2.38 。
ω、 −0,94、ω。7 1.47の直が見出される
第7図は、上記の6つのパラメータを式(1)〜(3)
に代入して、これらの式を用いて描かれた各部の振幅倍
率曲線′である。見られるように、主振動系の振幅1a
率曲線は第4図から得た結果と一致し、最良な割振効果
を得ていること゛がわかる。支持構造物の最大振幅倍率
は主振動系の約2倍になっており、振子重りのそれは約
8倍である。この値はレバー比を大きくすれば、それに
比例して増大する。
したがって、振子の最大振幅に制約がある場合にはλの
値は大きくできない。
数値計算例としてΩn−1,ω−3,μS −0,1(
k/に−0,9) 、μm0.01  (n+  /m
 −0,1) 、λ−5.ζ−0:0055  (C−
2ζMOn、 0,01.IM)に最適調整された制振
装置付き主振動系がΩn −0,6〜1.4の範囲で変
動する場合を考える。まず、ばね定数Kが変化する場合
を第8図に示す。同図には、ばね定数にの変動によって
、固有撮動数Ωnが0.6(曲@a)、0.8(曲ll
1b)、1(曲線c)、t、2(曲線d)、1.4(曲
線e)と変化した場合のTx幅倍率曲線の推移を示す。
第10図(a)にはλ−5,C−0,011M (Ω−
1における最適値)を夫々一定に保った場合、(b)は
第6図に示した関係によって、各Onに対してζ、λの
最適値λ。、七 、ζ。、t が与えられた場合、(c
)はこの値をC−0,011Mになるように保ってλの
みに最適値λ。Pt  を与えた場合を示す。
この図から、最適IiI整時よりも固有撮動数が高くな
る場合に特にレバー比の調整が必要なことがわかる。ま
た、第6図に示された関係を実現できるレバー比の可調
*m構があれば、減衰値は一定のままでよいこともわか
る。
また、質量Mが変化する場合を第9図に示す。
第9図は質11Mの変動によって固有振動数Ωnが0.
6〜1.4の範囲で変化する場合の振幅倍率曲線を示す
。この図の(a )、  (b )、  (C’)は第
8図と同様な条件で描かれている。第8図との比較で明
らかなように、質層変化のある場合は、最適調整時より
も固有振動数が高くても低くても制振効果の減退が見ら
れることと、レバー比をR適に調整すればむしろばね定
数にの変動の場合よりも優れた制振効果が得れる点に特
徴がある。したがって、質量が変化する場合に水制振装
置の効果がより発渾されるといえよう。なお、この場合
も。
減衰値の調整澄講は実用上不要と考えられる。
次に第1図の装rに対する実験結果を示す。
第1図に示した構造に作られた実験装置の諸元は下記の
通りである。
M −8,08KgK −9,42x 10 N/mt
a −0,44Kg    k −2,92x 10 
N/I11mp −0,045K !7 固有振動数はffflの付加によって変化させた。
その付カu黄吊は4kgの重りを用いた。その結果、付
加質1のない場合の主振動系の固有振動数は108 r
ad、’s 、付加された場合88.3 rad/s 
、支持構造物のそれは257.6 rad/s  とな
り、前者のレバー比、減衰率がλ−4.72 、ζ−o
、ooia 。
後者が夫々λ−G、2.ζ−0,0012と求まる。
本装置では、付加質量の無い場合にζ−0,0016に
なるよう磁気ダンパを3T!した。
第10図は、実験台を加振して得られた2仔類。
の振幅倍率曲線を示す。・印は付加質届焦しでレバー比
が2−4.85に調整された場合、O印は付加質量を付
けλ−6.1に調整した場合を示す。両者共によくI!
Il!論埴(実線)と一致し、かつ、よく制振されてい
ることがわかる。これらの制振効果は、インパルス応答
実験によってより明白に理解される。第11図には、付
加質量のない場合には制振装置が有るときと無いときの
インパルス応答の比較を、第12図には、付加質量のあ
る場合の比較を示す。
次に第1図の制振装置を具体的に適用した実施例を)ボ
ベる。以下の実施例は制振対象である主振動系の固有振
動数がその構造に起因して変化する例である。
第13図には液体貯蔵用の球形タンクに適用した例を示
す。球形タンク20はその周方向に沿って多数設けられ
た脚柱21により支持されている。
また、球形タンク20外側には門形の支持構造物22が
立設されている。振子4の上端は支持構造物7と球形タ
ンク20との間に振動可能につり下げられている。振子
4の支点23は上下に移動できるようになっており、振
子4の下端の唄り5にはダンパ6が連結されている。球
形タンク20で貯蔵する液体用によって固有振aWlが
変化する。
そこで、液体!!1を検出器で検出して固有振動数を求
め、固有振動数の大きさに応じて上述した量適のレバー
比となるよう振子4の支点23を移動させる。これによ
り、常に良好な制振効果が得られ、球形タンク20の耐
震性の向上が図れる。
第14図には、中ぐり旋盤や門形工作機械のラム構造物
に適用した例を示す。ラムm漬物24内には、下端部の
刃吻測に基端が振動可能に取り付けられ上端に重り5を
有する振子4が設けられている。振子4は筒体状の支持
構造物25によりその支点26が支持されており、支点
26は調整機構27により上下に移動可能となっている
。重り5は液体28が収容されたゴム製等の袋29内に
挿入されており、液体28がダンパとして礪能する。こ
の工作機械で、ラム構造物24が上下動することによっ
て固有振動数が変化するので、ラム構造物24の上下位
置に基づき振子4のレバー比を調整する。この洲では、
ひびり振動を防止できる。
第15図には、多関節ロボットアームに適用した例を示
す。アーム30内にはその軸方向に沿って振子4が設け
られている。振子4は筒体状の支持構造物31によりそ
の支点が支えられており、支持部は例えばリニヤベアリ
ングと球軸受とによりスライドと振動とを許容できる構
造となっている。振子4先端の重り5は支持構造物31
内のダンピング用の液体28中に挿入されている。液体
28は振子4のロッドと支持n遺物31内壁面との間に
介設されたゴムシール32によって液苫に密閉されてい
る。多関節ロボットでは、最近は長腕化が進み、それに
伴ってアーム自身の振動が位置決め精度を損うものとし
て問題視されている。
そして、第1アームの固有振動数は第2アームより先の
姿勢によって変化する。従って、例えば、第1アームを
制振する場合には、第2アームおよびそれより先のアー
ムの姿勢を検出し、その状態に応じて振子4の支点を移
動調整するようにする。
C発明の効果1 以上型するに本発明によれば次のようなはれた効果を発
渾する。
(1)  制振対象である撮動系の固有振vJ数の変化
に対して、振子のレバー比の変更によって対応でき、常
に良好な制振効果を維持することができる。
+2)  レバー比を調整する調整芸溝を有するも、根
本的には受動形制振装置であり、振子のレバー比の変更
のみで固有振動数変動に適応でき、構造のl!J素化、
保守管理の容易化、維持費の低減化などが図れる。
(3+ 振動系の固有撮動敗を検出器で検出し、その検
出記号に基づき作動手段により振子のレバー比を変更す
るようにしているので、自動的に常に良好な制振効果が
得られる。
(4)  振動系の固有振Ill数と最適レバー比との
間には、はぼ比例関係があり、検出器 作!ill¥段
による自助化は容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は制振対象である主振動系に収りけけられた本発
明に係る割振装置の一実施例を示す構成図、第2図は第
1図の装置の力学モデルを示す図、第3図〜第・9図は
第2図の力学モデルに対する@勤解析であって、第3図
は最適同調・減衰を示す図、第4図は最適調整時の制振
効果を示す図、第5図は主振動系のばね定数変化による
適応条件を示す図、第6図は主振動系の質量変化による
適応条件を示す図、第7図は各部の振幅倍率曲線を示す
図、第8図は主振動系のばね定数変化による振幅倍率曲
線を示す図、第9図は主振動系の質m変化による振幅1
a率曲線を示す図、第10図は振幅倍率による実験値と
理論値とを比較した図、第11図、第12図は制振装置
が有るときと無いときのインパルス応答実験の結果を示
す図、第13図は球形タンクに本発明の制振装置を適用
した例を示す正面図、第14図は中ぐり旋盤に本発明の
割振装置を適用した例を示す縦断面図、第15図は多関
節ロボットアームに本発明の制振装置を適用した例を示
す縦断面図である。 図中、1は主撮動系、2は基礎、3はベアリング、4は
振子、5は重り、6はダンパ、7は支持n進物、8は調
整芸構、9はロッド、10はスライダ、11はギヤ、°
12はサーボモータ、13はギヤ、20は球形タンク、
21は脚柱、22は支持構造物、23は支点、24はラ
ム構造物、25は支持構造物、26は支点、27は調1
1機構、28は液体、29は袋、30はアーム、31は
支持構造物、32はゴムシールである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)その基端が制振させようとする振動系に取り付け
    られると共に先端の自由端に重りを有する振子と、振子
    の振動を抑えるべく振子の重りに連結されたダンパと、
    振子をその途中で支えるための支持構造物と、支持構造
    物に設けられ振子の支点を振子の軸方向に沿って移動調
    整するための調整機構とを備えたことを特徴とする振子
    式制振装置。
  2. (2)その基端が制振させようとする振動系に取り付け
    られると共に先端の自由端に重りを有する振子と、振子
    の振動を抑えるべく振子の重りに連結されたダンパと、
    振子をその途中で支えるための支持構造物と、支持構造
    物に設けられ振子の支点を振子の軸方向に沿って移動調
    整するための調整機構と、上記振動系の固有振動数を検
    出する検出器と、検出器の検出信号に基づいて振子の支
    点を移動調整すべく調整機構を作動する作動手段とを備
    えたことを特徴する振子式制振装置。
JP60154525A 1985-07-14 1985-07-14 振子式制振装置 Expired - Fee Related JPH0735842B2 (ja)

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