JPS6217385A - 耐摩耗性カムリングを備えたベ−ン型回転圧縮機 - Google Patents
耐摩耗性カムリングを備えたベ−ン型回転圧縮機Info
- Publication number
- JPS6217385A JPS6217385A JP15733585A JP15733585A JPS6217385A JP S6217385 A JPS6217385 A JP S6217385A JP 15733585 A JP15733585 A JP 15733585A JP 15733585 A JP15733585 A JP 15733585A JP S6217385 A JPS6217385 A JP S6217385A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam ring
- vane
- cam surface
- cam
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は耐摩耗性カムリングを備えたベーン型回転圧縮
機に関する。
機に関する。
・(従来の技術)
第3図は、ベーン型回転圧縮機におけるカムリングの従
来例の1つである。これによると、カムリング1は吸入
ポート2および吐出ポート3等を有した複雑な構造であ
るために、従来からねずみ鋳鉄によって鋳造されるのが
一般的である。このカムリング1は内部に楕円状のカム
面1aが形成され、カムリング1の内部ではロータ4が
回転する。即ち、このロータ4には放射状に複数のベー
ン5が出没自在に取り付けられ、これらベーン5の各々
がカム面1aに摺接しながら、吸入ボート2から吸入さ
れた作動流体を2枚のベーン同士によるポンプ作用で圧
縮し、この圧縮された作動流体を吐出ポート3から吐出
する構造である。
来例の1つである。これによると、カムリング1は吸入
ポート2および吐出ポート3等を有した複雑な構造であ
るために、従来からねずみ鋳鉄によって鋳造されるのが
一般的である。このカムリング1は内部に楕円状のカム
面1aが形成され、カムリング1の内部ではロータ4が
回転する。即ち、このロータ4には放射状に複数のベー
ン5が出没自在に取り付けられ、これらベーン5の各々
がカム面1aに摺接しながら、吸入ボート2から吸入さ
れた作動流体を2枚のベーン同士によるポンプ作用で圧
縮し、この圧縮された作動流体を吐出ポート3から吐出
する構造である。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、かかる構造においては、ベーン型回転圧
縮機の運転時の作動室ポンプ作用で生じる高温、高圧の
ために、カム面1aとベーン5のそれぞれの摺接面に塑
性および弾性変形が生じて(第2図の破線部)互いの摺
接面積が拡大し、その結果両部材同土間で、発熱、およ
びミクロ的凝着摩耗などが促進されてしまう。また、ベ
ーン5を介して伝達される熱によってロータ4が熱膨張
し、このため小円弧部1bにおけるカム面1aとロータ
4との微少クリアランスCが無くなって、両部材が当接
して摩擦することにより、焼付けなどの焼損を生起せし
めると言った問題点がある。
縮機の運転時の作動室ポンプ作用で生じる高温、高圧の
ために、カム面1aとベーン5のそれぞれの摺接面に塑
性および弾性変形が生じて(第2図の破線部)互いの摺
接面積が拡大し、その結果両部材同土間で、発熱、およ
びミクロ的凝着摩耗などが促進されてしまう。また、ベ
ーン5を介して伝達される熱によってロータ4が熱膨張
し、このため小円弧部1bにおけるカム面1aとロータ
4との微少クリアランスCが無くなって、両部材が当接
して摩擦することにより、焼付けなどの焼損を生起せし
めると言った問題点がある。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決することを目的として、本発明による
耐摩耗性カムリングを備えたベーン型回転圧縮機は、機
械構造用炭素鋼または構造用合金鋼または特殊用途鋼の
溶湯をロストワックス精密鋳造方法によって鋳造してカ
ムリングを成形し、前記カムリングのカム面の表面に硬
化処理を施している。
耐摩耗性カムリングを備えたベーン型回転圧縮機は、機
械構造用炭素鋼または構造用合金鋼または特殊用途鋼の
溶湯をロストワックス精密鋳造方法によって鋳造してカ
ムリングを成形し、前記カムリングのカム面の表面に硬
化処理を施している。
但し、ここに言う機械構造用炭素鋼とは、炭素含有量が
0.60%以下の機械部品用鋼である。
0.60%以下の機械部品用鋼である。
また、合金鋼とは、炭素鋼に1つまたは1つ以上の合金
元素を加えてその性質を改善して、種々の目的に適合す
るようにした鋼を言う。
元素を加えてその性質を改善して、種々の目的に適合す
るようにした鋼を言う。
また、特殊用途鋼とは5US440C等のステンレス鋼
を主に言う。
を主に言う。
(実施例)
以下、本発明による耐摩耗性カムリングを備えたベーン
型回転圧縮機の一実施例について説明する。
型回転圧縮機の一実施例について説明する。
実施例のカムリング1は機械構造用炭素鋼(810C−
358C)か、または構造用の合金鋼の溶湯を、複雑形
状の部品に適したロストワックス精密鋳造法によって型
に鋳込んで成形される。鋳造されたカムリング1のカム
面1aに対して、このカム面1aの表面付近を高周波焼
入れ、または浸炭焼入れ、または焼入焼戻し等によって
表面硬化処理して硬化部6を形成する(第1図参照)。
358C)か、または構造用の合金鋼の溶湯を、複雑形
状の部品に適したロストワックス精密鋳造法によって型
に鋳込んで成形される。鋳造されたカムリング1のカム
面1aに対して、このカム面1aの表面付近を高周波焼
入れ、または浸炭焼入れ、または焼入焼戻し等によって
表面硬化処理して硬化部6を形成する(第1図参照)。
高周波焼入れは、表面付近を加熱してオーステナイト化
し、これを急冷することによってカム面1aの表面をマ
ルテンサイト化して硬化させる。
し、これを急冷することによってカム面1aの表面をマ
ルテンサイト化して硬化させる。
浸炭焼入れは、カム面1aの表面を浸炭剤中で加熱し、
カム面1aの表面から炭素を浸透させ、表面付近の炭素
濃度を高める。浸炭剤としては、固体、液体、ガスの何
れかが選択される。
カム面1aの表面から炭素を浸透させ、表面付近の炭素
濃度を高める。浸炭剤としては、固体、液体、ガスの何
れかが選択される。
母材そのものが炭素含有量の多いカムリングについては
そのまま焼入焼戻しを行う。こうして、カムリング1の
カム面1aの表面硬度は、ロックウェル硬さでHRC5
0以上のものが得られる。その結果、カムリング1に要
求される耐摺動摩耗性および負荷時の耐変形性を向上さ
せることが可能となる。これによって、カム面1aのベ
ーン5との接触部が塑性、弾性変形を発生し難くなる。
そのまま焼入焼戻しを行う。こうして、カムリング1の
カム面1aの表面硬度は、ロックウェル硬さでHRC5
0以上のものが得られる。その結果、カムリング1に要
求される耐摺動摩耗性および負荷時の耐変形性を向上さ
せることが可能となる。これによって、カム面1aのベ
ーン5との接触部が塑性、弾性変形を発生し難くなる。
(発明の効果)
上記したことから理解されるように、本発明による耐摩
耗性カムリングを備えたベーン型回転圧縮機は、カムリ
ングが機械構造用炭素鋼または構造用合金鋼または特殊
用途鋼によって鋳造されてのち、カム面の表面を硬化処
理して、ロックウェル硬さでHRC50以上としたので
、耐摺動摩耗性と耐変形性が向上し、接触相手材のベー
ンとの接触面積が拡大されることがほとんどない、した
がって、ベーンを介してロータに伝達される熱が最小限
に押さえられるので、小円弧部におけるカム面とロータ
との微少クリアランスを維持することができ、′カム面
とロータとが接触して焼付は等を生起する焼損を防止す
ることができる。
耗性カムリングを備えたベーン型回転圧縮機は、カムリ
ングが機械構造用炭素鋼または構造用合金鋼または特殊
用途鋼によって鋳造されてのち、カム面の表面を硬化処
理して、ロックウェル硬さでHRC50以上としたので
、耐摺動摩耗性と耐変形性が向上し、接触相手材のベー
ンとの接触面積が拡大されることがほとんどない、した
がって、ベーンを介してロータに伝達される熱が最小限
に押さえられるので、小円弧部におけるカム面とロータ
との微少クリアランスを維持することができ、′カム面
とロータとが接触して焼付は等を生起する焼損を防止す
ることができる。
第1図は、本発明による表面付近に表面硬化処理を施し
た耐摩耗性カムリングの一実施例の要部断面図、第2図
は従来のカムリングとベーンとの摺接によって摺接面が
塑性弾性変形で拡大した態様の概念による断面図、第3
図はベーン型回転圧縮機の従来例の1つである。 1・・・・・・カムリング、 1a・・・・・・カム面、 4・・・・・・ロータ、 5・・・・・・ベーン。 6・・・・・・硬化部。
た耐摩耗性カムリングの一実施例の要部断面図、第2図
は従来のカムリングとベーンとの摺接によって摺接面が
塑性弾性変形で拡大した態様の概念による断面図、第3
図はベーン型回転圧縮機の従来例の1つである。 1・・・・・・カムリング、 1a・・・・・・カム面、 4・・・・・・ロータ、 5・・・・・・ベーン。 6・・・・・・硬化部。
Claims (1)
- 機械構造用炭素鋼または構造用合金鋼または特殊用途鋼
の溶湯をロストワックス精密鋳造法によって鋳造してカ
ムリングを成形し、前記カムリングのカム面の表面に硬
化処理を施したことを特徴とする耐摩耗性カムリングを
備えたベーン型回転圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733585A JPS6217385A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 耐摩耗性カムリングを備えたベ−ン型回転圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733585A JPS6217385A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 耐摩耗性カムリングを備えたベ−ン型回転圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6217385A true JPS6217385A (ja) | 1987-01-26 |
Family
ID=15647441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15733585A Pending JPS6217385A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 耐摩耗性カムリングを備えたベ−ン型回転圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6217385A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5263834A (en) * | 1991-06-07 | 1993-11-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Refrigerant compressor using refrigerant HFC134A or HFC152A |
-
1985
- 1985-07-16 JP JP15733585A patent/JPS6217385A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5263834A (en) * | 1991-06-07 | 1993-11-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Refrigerant compressor using refrigerant HFC134A or HFC152A |
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