JPS62173112A - 鋼帯のサイドトリミング状況監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋼帯幅を所定寸法にするために鋼帯の耳部を
剪断するサイドトリマの片切れ、トリム屑詰まり等のト
リミング不良の有無を監視する鋼帯のサイドトリミング
状況監視装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、調帯の各種処理ラインには、調帯の幅を所定寸
法に仕上げるためのサイドトリマを備えたラインが多数
ある。

このサイドトリマは、綱帯の幅方向両端部を長手方向に
連続的に剪断除去するものであり、このトリミング時に
はトリム屑が連続的に発生する。

このトリム屑の処理方法としては、スクラップポーラ方
式とスクラップチョッパ一方式とに大別される。

スクラップポーラ方式は、第３図に示すように、鋼帯１
の耳部をサイドトリマ２により剪断すると、連続的にト
リム屑１ａが発生し、これを巻取ドラム３ａとこれを回
転駆動する駆動装置３ｂとでなるスクラップポーラ３で
巻取るものである。なお、３ｃは巻取ドラム３ａで巻取
ったボール屑である。

スクラップチョッパ一方式は、第４図に示すように、ト
リミング時に発生するトリム屑１ａを、サイドトリマ２
からガイド４で案内してスクラップチョッパー５に供給
し、このスクラップチョッパー５によって細断するもの
である。

前者の方式においては、トリム屑１ａの詰まり等の問題
は生じないが、後者においては、ガイド４におけるトリ
ム屑詰まりの問題がある。すなわち、第５図に示すよう
にガイド４にトリム屑１ａが詰まり、トリム屑が円滑に
スクラップチョッパー５側に流れなくなる。特に、最近
では、歩留り向上のため、サイドトリマ２による切代を
少なくする傾向があり、益々トリム屑詰まりが発生し易
（なっている。トリム屑詰まりが発生すると、ラインを
停止させてガイド４からトリム屑１ａを除去しなければ
ならず、作業者の負荷が大きいと共に、稼動率が低下し
て鋼帯の生産量ダウンとなる。

さらに、鋼帯にその長手方向の曲がりであるキャンバ−
が存在すると、片方のトリム屑幅が大きくなり、ガイド
４に誘導されずにガイド４外に飛び出すなどのトラブル
が発生する。このようなトラブルを解決するために、ガ
イドの種々の改善（例えば実公昭５７−４６０８９号公
報）がなされているが、何れも抜本的な解決までには至
っていない。

また、トリム屑の処理方式に拘らず、鋼帯にキャンバ−
が存在したり、鋼帯が蛇行したりすると、何れかの耳部
のトリミングが行われない所謂片切れが往じ、そのまま
鋼帯をコイルに巻取ってしまうとトリミング不良を発見
できず、出荷或いは次工程で問題となるという問題点が
あった。

以上のことから、鋼帯１のサイドトリミングにあっては
、片切れ、トリム屑詰まり等のトリミング不良を確実に
検出することが望まれている。

このため従来、鋼帯のトリミング状況監視装置として、
特開昭５１−６９２８６号公報に記載されているものが
提案されている。この従来例は、スクラ・ノブチョッパ
一方式のサイドトリマのスクラップチョッパーのヘッド
の回転数と切断時の衝撃若しくは音の発生タイミングを
比較することにより、トリム屑詰まりを検出するように
している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の鋼帯のトリミング状況監視装
置にあっては、単にトリム屑詰まりを検出するだけであ
り、鋼帯にキャンバ−が存在したり、鋼帯が蛇行したり
して片切れが生じたときにこれを検出することは不可能
であり、しかもトリム屑詰まりを切断衝撃若しくは切断
音を検出して検出するようにしているので、スクラップ
チョッパーの近傍に他の衝撃発生源があると検出誤差の
原因となるという問題点があった。

そこで、本発明は、上記従来例の問題点に着目してなさ
れたものであり、トリム屑詰まり、片切れ等のトリミン
グ不良の発生の有無を容易確実に検出して上記従来例の
問題点を解決することが可能な鋼帯のサイドトリミング
状況監視装置を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、サイドトリマに
よる鋼帯のトリミング状況を検出する鋼帯のサイドトリ
ミング状況監視装置において、前記鋼帯の移送速度を検
出する鋼帯速度検出器と、前記サイドトリマの回転刃の
回転を検出する回転検出器と、該回転検出器の検出信号
に基づき前記回転刃の周速を算出する周速演算器と、該
周速演算器からの周速算出値と前記鋼帯速度検出器から
の鋼帯速度検出値とに基づきトリミング不良の有無を判
定するトリミング状況判定部とから構成されていること
を特徴とする。

〔作用〕

本発明においては、サイドトリマの回転刃の回転を回転
検出器で検出し、その回転検出値と回転刃の径とから周
速演算器で回転刃の周速を算出し、この周速算出値と鋼
帯速度検出器からの速度検出値とをトリミング状況判定
部に入力することにより、このトリミング状況判定部で
周速算出値と鋼帯速度検出値が一敗するか否かを判断す
ることによりトリム屑詰まり、片切れ等の発生の有無を
的確に判定してトリミング状況を監視することができる
。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す側面図である。

図中、ｌは鋼帯であり、その長手方向の両端部に夫々ス
クラップチョッパ一方式のサイドトリマ２Ｌ、２Ｒが配
設されている。

サイドトリマ２Ｌ、２Ｒの夫々は、ハウジング６に先端
に丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ及び７Ｒｔ、７Ｒｂを着脱自在に
取り付けたアーバー軸８Ｌｔ、８Ｌｂ及び８Ｒｔ、８Ｒ
ｂが夫々独立に回転自在に支承された構成を有し、丸刃
７Ｌｂ及び７Ｒｂが鋼帯１の下面に転接し、その周縁と
丸刃７Ｌｔ及び７Ｒｔの周縁とが近接され且つ鋼帯１の
移動に伴って両丸刃７Ｌｔ、７Ｒｔ及び７Ｌｂ、７Ｒｂ
が回転して側周縁部によって鋼帯１の側縁部を連続的に
剪断する所謂プルカット方式に構成されている。

また、各サイドトリマ２Ｌ及び２Ｒのアーバー軸８Ｌｔ
、８Ｌｂ及び８Ｒｔ、８Ｒｂのハウジング６外に延長す
る丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ及び７Ｒｔ。

７Ｒｂとは反対側の端部には、夫々回転検出器としての
パルス発振器９Ｌｔ、９Ｌｂ及び９Ｒｔ。

９Ｒｂが夫々カップリングＬｏｔ、１０ｂを介して接続
されている。これらパルス発振器９Ｌｔ。

９Ｌｂ及び９Ｒｔ、９Ｒｂの夫々は、アーバー軸８ｔ、
８ｂが１回転する毎に所定数のパルス信号を発振するよ
うに構成されている。

さらに、鋼帯１には、その移送速度を検出する鋼帯速度
検出器１１が配設されている。

そして、前記パルス発振器９Ｌｔ、９Ｌｂ及び９Ｒｔ、
９Ｒｂ及び鋼帯速度検出器１１を含んでトリミング状況
監視装置１２が構成されている。

このトリミング状況監視装置１２は、第２図に示すよう
に構成されている。

すなわち、各パルス発振器９Ｌｔ、９Ｌｂ、９Ｒｔ及び
９Ｒｂのパルス信号が丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ、７Ｒｔ及び
７Ｒｂの周速を夫々算出する丸刃周速演算器１３Ｌｔ、
１３Ｌｂ、１３Ｒむ及び１３Ｒｂに供給されている。

これら丸刃周速演算器１３Ｌｔ、１３Ｌｂ、１３Ｒｔ及
び１３Ｒｂには、クロックパルス発生器１４からの所定
周波数のクロックパルスＣＰが供給されており、パルス
発振器９Ｌｔ、９Ｌｂ、９Ｒｔ及び９Ｒｂからのパルス
信号のパルス間隔におけるクロックパルス数をカウンタ
でカウントすることにより、丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ、７Ｒ
ｔ及び７Ｒｂの１回転に要する時間を算出し、これと予
め設定された丸刃の直径りから算出した周長とに基づき
各丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ、７Ｒｔ及び７Ｒｂの周速を算出
し、その周速算出値ＶＬｔ、ＶＬｂ。

ＶＲｔ及びＶＲｂを出力する。

そして、各丸刃周速演算器１３Ｌｔ、１３Ｌｂ及び１３
Ｒｔ、１３Ｒｂの周速算出値ＶＬｔ、ＶＬｂ及びＶＲｔ
、ＶＲｂが夫々ｌ−ＩＪミング状況判定器１５Ｌ及び１
５Ｒに供給される。

各トリミング状況判定器１５’Ｌ及び１５Ｒの夫々には
、鋼帯１の移送速度を検出する鋼帯速度検出器１１から
の鋼帯速度検出値ＰＶが供給されており、上下の丸刃７
Ｌｔ、７Ｒｔ及び７Ｌｂ、７Ｒｂの周速算出値ＶＬｔ、
ＶＬｂ及びＶＲｔ、ＶＲｂと鋼帯速度検出値Ｐ■とが一
致するか否かを判定し、その判定結果が略−敗している
ときには、正常なトリミングが行われているものと判断
し、また両者が不一致であるときには、トリミング不良
と判断し、さらに少なくとも丸刃７Ｌｔ及び７Ｒｂの周
速算出値ＶＬｔ及びＶＲｂが零であるときに、片切れが
発生しているものと判断し、上下の丸刃７Ｌｔ、７Ｒｔ
及び７Ｌｂ、７Ｒｂの何れか若しくは双方が鋼帯の移送
速度検出値ｐｖより所定量例えば調帯速度検出値ＰＶの
９５％以下であるときに、ガイド４においてトリム屑１
ａが詰まっているものと判断し、これらに応じたトリミ
ング正常検出信号、片切れ検出信号及びトリム屑詰まり
検出信号を夫々出力する。

そして、各トリミング状況判定器１５Ｌ及び１５Ｒから
のトリミング正常検出信号、片切れ検出信号及びトリム
屑詰まり検出信号が夫々表示装置１６に供給されて、こ
れら検出信号に応したトリミング正常表示、片切れ表示
及びトリム屑詰まり表示を行うと共に、各トリミング状
況判定器１５Ｌ及び１５Ｒからのトリミング正常検出信
号及び片切れ検出信号がＯＲ回路１７を介して処理ライ
ン制御装置１８にライン停止信号として供給される。

次に、上記実施例の動作について説明する。

今、鋼帯１が所定速度で移送されており、サイドトリマ
２Ｌ、２Ｒでトリミングが正常に行われているものとす
ると、この正常状態では、鋼帯ｌの移送速度に応じてサ
イドトリマ２Ｌ及び２Ｒの丸刃７Ｌｔ、７Ｌｂ及び７Ｒ
ｔ、ＶＲｂが鋼帯１の移送速度に同期して回転して鋼帯
ｌの長手方向の両端部を夫々剪断している。したがって
、パルス発振器９Ｌｔ、９Ｌｂ及び９Ｒｔ、９Ｒｂから
のパルス信号及びクロックパルス発生器１４からのクロ
ックパルスが供給された丸刃周速演算器１３Ｌｔ、１３
Ｌｂ及び１３Ｒｔ、１３Ｒｂで算出される丸刃７Ｌｔ、
７Ｌｂ及び７Ｒｔ、７Ｒｂの周速算出値ＶＬｔ、ＶＬｂ
及びＶＲｔ、ＶＲｂと鋼帯速度検出器１１からの鋼帯速
度検出値ＰＶとが略一致する。このため、トリミング状
況判定器１５Ｌ及び１５Ｒで、トリミング正常状態と判
断されて、トリミング正常検出信号Ｎが表示装置１６に
出力される。したがって、表示装置１６で例えば緑色の
表示ランプ等が点灯してトリミングが正常状態であるこ
とを表示する。このとき、トリミング状況判定器１５Ｌ
及び１５Ｒから片切れ検出信号及びトリム屑詰まり検出
信号が出力されないので、処理ライン制御装置１８は通
常状態のライン制御を継続する。

この正常状態から、例えば鋼帯１にキャンバ−が存在し
たり、鋼帯１が蛇行したりして、何れかのサイドトリマ
例えば２してトリミングを行うことができない片切れ状
態となると、この状態では、少なくともサイドトリマ２
Ｌの上丸刃７Ｒｔが鋼帯１に対して非接触状態となるの
で、この上丸刃７Ｌｔの回転が停止する。このため、パ
ルス発振器９Ｌｔからパルス信号が出力されなくなるの
で、丸刃周速演算器１３Ｌｔで算出した周速算出値■Ｌ
ｔが零となる。したがって、トリミング状況判定器１５
Ｌで丸刃７Ｌｔの周速算出値ＶＬ、ｔと鋼帯速度検出器
１１からの鋼帯速度検出値ＰＶとが不一致状態となるこ
とからトリミング不良状態と判断し、さらに周速度算出
値ＶＬｔが零であることによりサイドトリマ２して片切
れが発生したことを判断し、片切れ検出信号を表示装置
１６に出力してこのサイドトリマ２Ｌによる片切れ状態
を表示すると共に、片切れ検出信号をＯＲ回路１７を介
してライン停止信号として処理ライン制御装置１８に出
力してラインを停止させる。

同様に、正常状態から例えばサイドトリマ２Ｒにおいて
、トリム屑がガイド４に詰まった状態となると、トリム
屑の排出が困難となることにより、丸刃７Ｒｔ、７Ｒｂ
の回転が低下する。このため、パルス発振器９Ｒｔ、９
Ｒｂから出力されるパルス間隔が長くなるので、丸刃周
速演算器１３Ｒｔ及び１３Ｒｂにおけるクロックパルス
ＣＰのカウント値が大きくなって周速算出値ＶＲｔ及び
ＶＲｂが小さくなる。したがって、トリミング状況判定
器１５Ｒで、調帯速度検出器１１からの鋼帯速度検出値
ｐｖと周速算出値ＶＲｔ及びＶＲｂとが不一致状態とな
るので、トリミング不良と判断され、さらに周速算出値
ＶＲｔ及びＶＲｂが鋼帯速度検出値ＰＶの９５％以下と
なるので、トリム屑詰まりと判断されてトリム屑詰まり
検出信号を出力する。その結果、表示装置１６でサイド
トリマ２Ｒでトリム詰まりが発生したことを表示すると
共に、トリム詰まり検出信号をＯＲ回路１７を介してラ
イン停止信号として処理ライン制御装置１８に供給され
るので、この処理ライン制御装置１８によってラインを
停止させる。

なお、上記実施例においては、サイドトリマ２Ｌ、２Ｒ
の丸刃の回転検出器として、パルス発振器を適用した場
合について説明したが、これに限　　・定されるもので
はなく、タコジェネレータ等の丸刃の回転数に応じた出
力信号を出力する回転検出器を適用することができ、こ
の場合には丸刃周速演算器１３Ｌｔ、１３Ｌｂ、１３Ｒ
ｔ及び１３Ｒｂを丸刃の回転数と周長とに基づき周速を
算出するように構成すればよい。

また、上記実施例においては、表示装置１６でトリミン
グ状態を視覚による表示を行う場合について説明したが
、これに限定されるものではなく、ブザー等の警報音発
生器を設けて、これによりトリミング不良時に警報を発
するようにしてもよいこと勿論である。

さらに、上記実施例においては、本発明をスクラップチ
ョッパ一方式のサイドトリマに適用した場合について説
明したが、これに限らずスクラップポーラ方式のサイド
トリマにも適用し得ること勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、サイドトリマの
回転刃の回転を回転検出器で検出し、これに基づいて周
速演算器で回転刃の周速を算出し、この周速算出値と鋼
帯の移送速度検出値とに基づきトリミング状況判定部で
トリミング不良の有無を判定するように構成されている
ので、外部の衝撃音等に影響されることなく、正確にト
リミング状況を把握することができ、しかも片切れ、ト
リム屑詰まり等のトリミング不良が発生したときに、こ
れをトリミング状況判定器で確実に検出することができ
、トリミング不良状態で調帯をコイルに巻取ることを防
止することが可能となり、不良品の発生率を小さくする
ことができる。また、トリム屑詰まりが発生したときも
これを早期に検出することができるので、詰まり量が少
なく、復旧作業時間を大幅に短縮することができる等の
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す側面図、第２図はト
リミング状況監視装置を示すブロック図、第３図はスク
ラップポーラ方式を示す斜視図、第４図はスクラップチ
ョッパ一方式を示す側面図、第５図はスクラップチョッ
パ一方式におけるトリム屑詰まり状態を示す斜視図であ
る。 図中、１は鋼帯、１ａはトリム屑、２Ｌ、２Ｒはサイド
トリマ、７Ｌｔ、７Ｌｂ、７Ｒｔ、７Ｒｂは丸刃、９Ｌ
ｔ、９Ｌｂ、９Ｒｔ、９Ｒｂはパルス発振器、１３Ｌｔ
、１３Ｌｂ、１３Ｒｔ、１３Ｒｂは丸刃周速演算器、１
４はクロックパルス発生器、１５Ｌ、１５Ｒはトリミン
グ状況判定器、１６は表示装置、１７はＯＲ回路、１８
は処理ライン制御装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. サイドトリマによる鋼帯のトリミング状況を検出する鋼
   帯のサイドトリミング状況監視装置において、前記鋼帯
   の移送速度を検出する鋼帯速度検出器と、前記サイドト
   リマの回転刃の回転を検出する回転検出器と、該回転検
   出器の検出信号に基づき前記回転刃の周速を算出する周
   速演算器と、該周速演算器からの周速算出値と前記鋼帯
   速度検出器からの鋼帯速度検出値とに基づきトリミング
   不良の有無を判定するトリミング状況判定部とから構成
   されていることを特徴とする鋼帯のサイドトリミング状
   況監視装置。