JPS62171525A - 自在継手の製造方法 - Google Patents
自在継手の製造方法Info
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- JPS62171525A JPS62171525A JP61012705A JP1270586A JPS62171525A JP S62171525 A JPS62171525 A JP S62171525A JP 61012705 A JP61012705 A JP 61012705A JP 1270586 A JP1270586 A JP 1270586A JP S62171525 A JPS62171525 A JP S62171525A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F16D3/205—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は車両等に装備する自在継手の製造方法、特にニ
ードルローラベアリングを組立要素とする自在継手の製
造方法に関する。
ードルローラベアリングを組立要素とする自在継手の製
造方法に関する。
(従来の技術)
ニードルローラベアリングを組立要素とする自在継手と
しては、トリポード継手や十字継手がある0例えばトリ
ポード継手は、第5図と第6図に示すように、回転軸l
の一端に、該回転軸lの軸心に対して交叉する方向に複
数(通常3本)のトリポード軸2を延設し、このトリポ
ード軸2のそれぞれにニードルローラベアリング3を介
してインボードローラ4を取付け。
しては、トリポード継手や十字継手がある0例えばトリ
ポード継手は、第5図と第6図に示すように、回転軸l
の一端に、該回転軸lの軸心に対して交叉する方向に複
数(通常3本)のトリポード軸2を延設し、このトリポ
ード軸2のそれぞれにニードルローラベアリング3を介
してインボードローラ4を取付け。
このローラ4をチューリップ5の溝6に係合させて成る
もである。なお、7.7はニードルローラベアリング3
をトリポード軸2上に位置決め、保持するためのリテー
ナである。
もである。なお、7.7はニードルローラベアリング3
をトリポード軸2上に位置決め、保持するためのリテー
ナである。
このようなトリポード継手は、自動車の動力伝達系に使
用された場合、ニードルローラベアリング3と接触する
トリポード軸2あるいはインボードローラ4に大きな荷
重が負荷されて早期に疲労損傷を起し易いものとなり、
このため、従来一般には、これらトリポード軸2やイン
ボードローラ4は、疲労強度を高めるべく浸炭あるいは
浸炭窒焼入焼もどし処理′(表面硬化熱処理)した後、
研削加工仕上げを実施して製造されていた・ (発明が解決しようとする問題点) ところで、最近、自動車のエンジンは益々高出力化(タ
ーボ装置、4バルブ等)する傾向にあり、これに伴なっ
て駆動系の自在継手に加わる負荷応力が苛酷となり、特
に上記ニードルローラベアリング3と接触するトリポー
ド軸2あるいはインボードローラ4に、ピッチングやフ
レーキングの疲労損傷が早期に生じることがあり問題に
なっていた。
用された場合、ニードルローラベアリング3と接触する
トリポード軸2あるいはインボードローラ4に大きな荷
重が負荷されて早期に疲労損傷を起し易いものとなり、
このため、従来一般には、これらトリポード軸2やイン
ボードローラ4は、疲労強度を高めるべく浸炭あるいは
浸炭窒焼入焼もどし処理′(表面硬化熱処理)した後、
研削加工仕上げを実施して製造されていた・ (発明が解決しようとする問題点) ところで、最近、自動車のエンジンは益々高出力化(タ
ーボ装置、4バルブ等)する傾向にあり、これに伴なっ
て駆動系の自在継手に加わる負荷応力が苛酷となり、特
に上記ニードルローラベアリング3と接触するトリポー
ド軸2あるいはインボードローラ4に、ピッチングやフ
レーキングの疲労損傷が早期に生じることがあり問題に
なっていた。
この疲労対策として、例えば第7図に示すように、ニー
ドルローラベアリング3のトリポード軸2との接触面に
クラウニング3aを付したり、インボードローラ4のニ
ードルローラベアリング3との接触側端部に比較的大き
な曲率のR付は部4aを設けたり、あるいはクラウニン
グ3aの開始点と前記R付は部4aの終了点との距#愛
を種々変化させたりする設計変更を行っていた。しかし
ながら、前記対策によってもなお、安定的に疲労強度を
高めることは困難であった・ また一部にトリポード軸2の表面またはインボードロー
ラ4の内周面にリン酸皮膜処理を施す試み(特開昭58
−200819号)がなされているが、この場合、初期
なじみ性は良いものの、前記苛酷な条件下での長期使用
には耐え得ないという問題があった。
ドルローラベアリング3のトリポード軸2との接触面に
クラウニング3aを付したり、インボードローラ4のニ
ードルローラベアリング3との接触側端部に比較的大き
な曲率のR付は部4aを設けたり、あるいはクラウニン
グ3aの開始点と前記R付は部4aの終了点との距#愛
を種々変化させたりする設計変更を行っていた。しかし
ながら、前記対策によってもなお、安定的に疲労強度を
高めることは困難であった・ また一部にトリポード軸2の表面またはインボードロー
ラ4の内周面にリン酸皮膜処理を施す試み(特開昭58
−200819号)がなされているが、この場合、初期
なじみ性は良いものの、前記苛酷な条件下での長期使用
には耐え得ないという問題があった。
さらに材質の変更も種々検討されているが、思うような
効果をあげていないのが現状で、抜本的解決が望まれて
いた。
効果をあげていないのが現状で、抜本的解決が望まれて
いた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
加工仕上げの方法と加工仕上げ後の表面処理に工夫をな
すことにより、設計諸元や材質あるいは熱処理条件を変
更することなく疲労強度の可及的向上を達成することの
できる自在継手の製造方法を提供することを目的とする
。
加工仕上げの方法と加工仕上げ後の表面処理に工夫をな
すことにより、設計諸元や材質あるいは熱処理条件を変
更することなく疲労強度の可及的向上を達成することの
できる自在継手の製造方法を提供することを目的とする
。
(問題点を解決するための手段)
このため、本発明は、ニードルローラベアリングを組立
要素とする自在継手の製造方法において、前記ニードル
ローラベアリングに接触する部材のうち、少なくとも該
ニードルローラベアリングが嵌合される軸に対し、表面
硬化熱処理を施した後、切削加工仕上げを実施し、しか
る後に低温浸硫処理を施すようにしたことを要旨とする
。
要素とする自在継手の製造方法において、前記ニードル
ローラベアリングに接触する部材のうち、少なくとも該
ニードルローラベアリングが嵌合される軸に対し、表面
硬化熱処理を施した後、切削加工仕上げを実施し、しか
る後に低温浸硫処理を施すようにしたことを要旨とする
。
本発明で得ようとする自在継手は、トリポード継手およ
び十字継手であり、こへでいう軸は、トリポード継手に
あってはトリポード軸、十字継手にあってはスパイダと
なる。一方。
び十字継手であり、こへでいう軸は、トリポード継手に
あってはトリポード軸、十字継手にあってはスパイダと
なる。一方。
ニードルローラベアリングに接触する部材は、トリポー
ド継手にあってはインボードローラ、十字継手にあって
は軸端に固着されたフランジヨーク(カップスパイダ並
びにシエJレカップ)となる。
ド継手にあってはインボードローラ、十字継手にあって
は軸端に固着されたフランジヨーク(カップスパイダ並
びにシエJレカップ)となる。
本発明は、上記したように、従来の研削加工仕上げに代
えて切削加工仕上げを行うことを特徴とするが、この切
削加工は、CBN (窒化ポロン焼結体)工具、セラミ
ック工具等の高硬度材料切削工具を用いて、0.15〜
0.30m■の取代にて行うのを標準とする−また前記
切削加工仕上げを行う範囲としては軸に接続するフィレ
ット部を含ませるのが望ましい。
えて切削加工仕上げを行うことを特徴とするが、この切
削加工は、CBN (窒化ポロン焼結体)工具、セラミ
ック工具等の高硬度材料切削工具を用いて、0.15〜
0.30m■の取代にて行うのを標準とする−また前記
切削加工仕上げを行う範囲としては軸に接続するフィレ
ット部を含ませるのが望ましい。
低温浸硫処理は、アルカリ金属塩浴に硫化ナトリウムを
添加して、これを1115〜195℃に保持し、被処理
物(例えばトリポード軸)を陽極、処理槽を陰極として
10〜20分行うツーベット法を採用するのが望ましい
。
添加して、これを1115〜195℃に保持し、被処理
物(例えばトリポード軸)を陽極、処理槽を陰極として
10〜20分行うツーベット法を採用するのが望ましい
。
(作用)
上記構成の自在継手の製造方法において、表面硬化熱処
理後に切削加工仕上げを実施するようにしたので、その
仕上げ面には研削加工仕上げした場合に比し、大きな圧
縮残留応力と塑性流動による加工硬化層(メタルフロー
、3〜5IL11)が付与され、疲労強度の向上に寄与
する。
理後に切削加工仕上げを実施するようにしたので、その
仕上げ面には研削加工仕上げした場合に比し、大きな圧
縮残留応力と塑性流動による加工硬化層(メタルフロー
、3〜5IL11)が付与され、疲労強度の向上に寄与
する。
また低温浸硫処理を施したことにより、ニードルローラ
ベアリングとの接触面に硫化鉄の皮+1’2が形成され
る。この硫化鉄は六方晶の結晶構造を有し、摩擦係数が
小さくかつまた塑性流動性に富んでおり、特にその塑性
流動性によって、エッヂ当りのような金属接触を誘発す
る局部的面圧上昇の抑制が可能になる。すなわち、エッ
ヂ部で異常に高くなった接触応力の分布パターンが内部
へ向って平均的にならされ、この結果疲労強度は向上す
る。
ベアリングとの接触面に硫化鉄の皮+1’2が形成され
る。この硫化鉄は六方晶の結晶構造を有し、摩擦係数が
小さくかつまた塑性流動性に富んでおり、特にその塑性
流動性によって、エッヂ当りのような金属接触を誘発す
る局部的面圧上昇の抑制が可能になる。すなわち、エッ
ヂ部で異常に高くなった接触応力の分布パターンが内部
へ向って平均的にならされ、この結果疲労強度は向上す
る。
そして上記した切削加工仕上げと低温浸硫処理とによる
相乗効果により、著しく疲労強度の高い自在継手を得る
ことが可能になる。
相乗効果により、著しく疲労強度の高い自在継手を得る
ことが可能になる。
なお、低温浸硫処理は、165〜195℃の低温域で実
施可能であるため、母材の表面硬さや焼入れ深さあるい
は内部硬さ等には何等の悪影響を及ぼさないことも大き
な特徴となる。
施可能であるため、母材の表面硬さや焼入れ深さあるい
は内部硬さ等には何等の悪影響を及ぼさないことも大き
な特徴となる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
本実施例の対象とした自在接手は、前出第5図、第6図
に示したトリポード継手であり、こ−ではその構造の説
明は省略する0本実施例においては、トリポード軸2を
JIS肌焼鋼を用いて形成し、これに標準の浸炭焼入焼
もどし処理した後、CBN工具を用いて切削加工仕上げ
を行い、しかる後に低温浸硫処理を施した。こ〜でCB
N工具による取代は約0.2鵬Iとし、また低温浸硫処
理は、アルカリ金属塩浴に硫化ナトリウムを添加し、1
80℃に保持してこの中に前記切削加工仕上げを終えた
トリポード軸を浸漬し、該トリポード軸を陽極、処理槽
を陰極として10分間通電する条件で行った。
に示したトリポード継手であり、こ−ではその構造の説
明は省略する0本実施例においては、トリポード軸2を
JIS肌焼鋼を用いて形成し、これに標準の浸炭焼入焼
もどし処理した後、CBN工具を用いて切削加工仕上げ
を行い、しかる後に低温浸硫処理を施した。こ〜でCB
N工具による取代は約0.2鵬Iとし、また低温浸硫処
理は、アルカリ金属塩浴に硫化ナトリウムを添加し、1
80℃に保持してこの中に前記切削加工仕上げを終えた
トリポード軸を浸漬し、該トリポード軸を陽極、処理槽
を陰極として10分間通電する条件で行った。
以下、上記のようにして得た自在接手(発明品A)を自
動車の駆動系に組込み、市場でのモードをシミュレート
した台上耐久試験に供した。また比較のため1本発明品
Aと材質、表面硬化熱処理を同一にする、研削仕上げ後
、低温浸硫処理した比較量B、切削加工仕上げして低温
浸硫処理を省略した比較量C1研削加工仕上げして低温
浸硫処理を省略した比較量りについても、前記同様の台
上耐久試験に供した。
動車の駆動系に組込み、市場でのモードをシミュレート
した台上耐久試験に供した。また比較のため1本発明品
Aと材質、表面硬化熱処理を同一にする、研削仕上げ後
、低温浸硫処理した比較量B、切削加工仕上げして低温
浸硫処理を省略した比較量C1研削加工仕上げして低温
浸硫処理を省略した比較量りについても、前記同様の台
上耐久試験に供した。
第1図は、各々8個のトリポード継手について行った上
記台上耐久試験の結果を、ワイブル確率紙にプロットし
て示したものである。これより、本発明品Aは比較量B
、C,Dのいずれよりも高い疲労強度を有することが明
らかである。特にL (50)寿命で比較すると、本発
明品Aは、比較量Bの約1.5倍、比較量Cの約2倍、
比較量りの約3倍となっており、その疲労強度の著しく
優れていることが分る。また本発明品Aと比較量B、比
較量Cと比較量りの比較より、疲労強度の向上に対して
切削加工仕上げの方が研削加工仕上げより効果的である
こと、および本発明品Aと比較量C1比較品Bと比較量
りの比較より、疲労強度の向上に対して低温浸硫処理の
効果的であることが分る。
記台上耐久試験の結果を、ワイブル確率紙にプロットし
て示したものである。これより、本発明品Aは比較量B
、C,Dのいずれよりも高い疲労強度を有することが明
らかである。特にL (50)寿命で比較すると、本発
明品Aは、比較量Bの約1.5倍、比較量Cの約2倍、
比較量りの約3倍となっており、その疲労強度の著しく
優れていることが分る。また本発明品Aと比較量B、比
較量Cと比較量りの比較より、疲労強度の向上に対して
切削加工仕上げの方が研削加工仕上げより効果的である
こと、および本発明品Aと比較量C1比較品Bと比較量
りの比較より、疲労強度の向上に対して低温浸硫処理の
効果的であることが分る。
上記した切削加工による疲労強度の向上の効果は、第2
図に示す表面圧縮残留応力の分布から明らかなように、
浸炭焼入後、切削加工したもの(■で表す)が、浸炭焼
入後、研削加工したもの(■で表す)や浸炭焼入したま
まのもの(■で表す)に比し、著しく圧縮残留応力が付
与された結果と考えられる。
図に示す表面圧縮残留応力の分布から明らかなように、
浸炭焼入後、切削加工したもの(■で表す)が、浸炭焼
入後、研削加工したもの(■で表す)や浸炭焼入したま
まのもの(■で表す)に比し、著しく圧縮残留応力が付
与された結果と考えられる。
因みに、上記各処理を行ったトリポード軸に関し、台上
耐久試験にて負荷トルクを種々変え、曲げ疲労試験を行
った結果、第3図に示すように、浸炭焼入後、切削加工
したもの(■で表す)は、浸炭焼入後、研削加工したも
の(■で表す)や浸炭焼入したままのもの(■で表す)
に比し、著しく疲労強度が向上しているのが明らかとな
った。なお、この曲げ疲労試験に供したトリポード軸は
、同図中に示すように。
耐久試験にて負荷トルクを種々変え、曲げ疲労試験を行
った結果、第3図に示すように、浸炭焼入後、切削加工
したもの(■で表す)は、浸炭焼入後、研削加工したも
の(■で表す)や浸炭焼入したままのもの(■で表す)
に比し、著しく疲労強度が向上しているのが明らかとな
った。なお、この曲げ疲労試験に供したトリポード軸は
、同図中に示すように。
フィレット部10を含んで切削または研削加工するよう
にした。
にした。
また上記した低温浸硫処理による疲労強度の向上効果は
、第4図(a) 、 (b)に示すように、トリポード
軸2の表面に形成された硫化鉄皮膜11が高負荷を受け
た時に、CB>から(b)に示すように塑性流動を起し
、真実接触面を増大させるためと考えられる。
、第4図(a) 、 (b)に示すように、トリポード
軸2の表面に形成された硫化鉄皮膜11が高負荷を受け
た時に、CB>から(b)に示すように塑性流動を起し
、真実接触面を増大させるためと考えられる。
なお十字継手におけるスパイダに、上記実施例と同様に
、切削加工仕上げした後、低温浸硫処理を施し、この十
字継手を自動車のプロペラシャフトに組込んで台上耐久
試験を行ったところ、上記実施例と同様、疲労強度の向
上を確認することができた。
、切削加工仕上げした後、低温浸硫処理を施し、この十
字継手を自動車のプロペラシャフトに組込んで台上耐久
試験を行ったところ、上記実施例と同様、疲労強度の向
上を確認することができた。
(発明の効果)
以上、詳細に説明したように、本発明はニードルローラ
ベアリングと接触する部材面に標準の表面硬化熱処理を
施した後、切削加工仕上げを実施し、しかる後に低温浸
硫処理を施して自在継手を製造するようにしたので、切
削加工により表面圧縮残留応力と表面硬化層とが付与さ
れると共に、低温浸硫処理により形成された硫化鉄皮膜
が異常当りの緩衝作用をなして、ニードルローラベアリ
ングに接触する部材の疲労強度を大幅に向上させる効果
を奏した。この結果、得られた自在継手の耐久性が増し
、これを使用する車両特に自動車の信頼性を著しく高め
る効果が得られた。
ベアリングと接触する部材面に標準の表面硬化熱処理を
施した後、切削加工仕上げを実施し、しかる後に低温浸
硫処理を施して自在継手を製造するようにしたので、切
削加工により表面圧縮残留応力と表面硬化層とが付与さ
れると共に、低温浸硫処理により形成された硫化鉄皮膜
が異常当りの緩衝作用をなして、ニードルローラベアリ
ングに接触する部材の疲労強度を大幅に向上させる効果
を奏した。この結果、得られた自在継手の耐久性が増し
、これを使用する車両特に自動車の信頼性を著しく高め
る効果が得られた。
また軸径のアップやクラウニング付与等の設計諸元の変
更あるいは材質の変更なしに疲労強度の向上を達成でき
たことから、小型、軽量で、コンパクトな自在継手を実
現できることとなり、全体としてその及ぼす効果は大な
るものがある。
更あるいは材質の変更なしに疲労強度の向上を達成でき
たことから、小型、軽量で、コンパクトな自在継手を実
現できることとなり、全体としてその及ぼす効果は大な
るものがある。
第1図は、本発明の製造方法により得たトリポード継手
の疲労試験結果を他の方法により得たトリポード継手の
結果と対比して示すグラフ、第2図は、本発明が含む切
削加工の圧縮残留応力の及ぼす影響を他の例と比較して
示すグラフ、第3図は、同じ゛く本発明が含む切削加工
の疲労強度に及ぼす影響を他の例と比較して示すグラフ
、第4図(a) 、 (b)は、本発明が含む低温浸硫
処理の疲労強度向上のメカニズムを示す概念図、第5図
と第6図は、本発明の実施対象であるトリポード継手の
構造を示したもので、第5図は一部を断面として示す側
面図、第6図はその要部拡大断面図、第7図は、従来の
トリポード継手の疲労強度向上対策例を示す断面図であ
る。 2・・・トリポード軸 3・・・ニードルローラベアリング 4・・・インボードローラ 11・・・低温浸硫処理皮膜 第1図 FIX[3?のMiL:ダ(XIO’)第2図 (G) (b) 第3図
の疲労試験結果を他の方法により得たトリポード継手の
結果と対比して示すグラフ、第2図は、本発明が含む切
削加工の圧縮残留応力の及ぼす影響を他の例と比較して
示すグラフ、第3図は、同じ゛く本発明が含む切削加工
の疲労強度に及ぼす影響を他の例と比較して示すグラフ
、第4図(a) 、 (b)は、本発明が含む低温浸硫
処理の疲労強度向上のメカニズムを示す概念図、第5図
と第6図は、本発明の実施対象であるトリポード継手の
構造を示したもので、第5図は一部を断面として示す側
面図、第6図はその要部拡大断面図、第7図は、従来の
トリポード継手の疲労強度向上対策例を示す断面図であ
る。 2・・・トリポード軸 3・・・ニードルローラベアリング 4・・・インボードローラ 11・・・低温浸硫処理皮膜 第1図 FIX[3?のMiL:ダ(XIO’)第2図 (G) (b) 第3図
Claims (1)
- (1)ニードルローラベアリングを組立要素とする自在
継手の製造方法において、前記ニードルローラベアリン
グに接触する部材のうち、少なくとも該ニードルローラ
ベアリングが嵌合される軸に対し、表面硬化熱処理を施
した後、切削加工仕上げを実施し、しかる後に低温浸硫
処理を施すことを特徴とする自在継手の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61012705A JPS62171525A (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 自在継手の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61012705A JPS62171525A (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 自在継手の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62171525A true JPS62171525A (ja) | 1987-07-28 |
Family
ID=11812825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61012705A Pending JPS62171525A (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 自在継手の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62171525A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03213658A (ja) * | 1990-01-18 | 1991-09-19 | Komatsu Ltd | エンジンの燃料噴射ポンプ |
FR2795467A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2000-12-29 | Gkn Glaenzer Spicer | Ensemble de croisillon pour joint de transmission et joint de transmission correspondant |
JP2002188653A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
WO2002070912A1 (fr) * | 2001-03-07 | 2002-09-12 | Gkn Automative Gmbh | Ensemble de croisillon pour joint de transmission et joint de transmission correspondant |
JP2009002388A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Ntn Corp | トリポード型等速自在継手 |
JP2009115222A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Ntn Corp | トリポード型等速自在継手 |
-
1986
- 1986-01-23 JP JP61012705A patent/JPS62171525A/ja active Pending
Cited By (9)
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WO2001001005A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Gkn Automotive Gmbh | Ensemble de croisillon pour joint de transmission et joint de transmission correspondant |
JP2002188653A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
WO2002070912A1 (fr) * | 2001-03-07 | 2002-09-12 | Gkn Automative Gmbh | Ensemble de croisillon pour joint de transmission et joint de transmission correspondant |
FR2821906A1 (fr) * | 2001-03-07 | 2002-09-13 | Gkn Glaenzer Spicer | Ensemble de croisillon pour joint de transmission et joint de transmission correspondant |
US6869365B2 (en) | 2001-03-07 | 2005-03-22 | Gkn Automotive Gmbh | Cross assembly for drive line joint and corresponding drive line joint |
JP2009002388A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Ntn Corp | トリポード型等速自在継手 |
JP2009115222A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Ntn Corp | トリポード型等速自在継手 |
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