JPS62170410A - 製錬反応炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分腎〕 本発明は、鉄及びクロムの溶融還元プロセスにおいて使
用される製錬反応炉に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、製鉄用溶融還元プロセスにおいては、溶鉄内から
発生するＣｏ、Ｈ，ガスを酸素ガスで２次燃焼させ、そ
の２次燃焼ガス顕熱を溶鉄上のフォーミングスラグに伝
達し、次いで溶鉄に伝達することによりその製錬プロセ
スに必要な熱量を供給していた。

ｆＭ３図にこの製錬プロセスに使用される製錬反応炉の
概略構成を示す。図において、（１）は炉体、（２）は
金属溶湯、（３）はフォーミングスラグ、（４）は酸素
を吹き込むためのランスである。

上記のように、溶融還元プロセスにおいては、高顕熱を
有するガスとスラグとの伝熱が重要である。しかるに、
従来の製錬反応炉は通常、転炉の構成であり、金属溶湯
（２）の浴径りとその湯面の高さＨの比Ｄ／Ｈが３〜５
のように小さいため、次式で表わされる金属溶湯（２）
から発生するＣＯガスの線速度Ｖｃｏが大きい。

ここに、Ａは浴断面積、ＱｃｏはＣＯガスの発生量であ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

したがって、金属溶湯（２）からは大量のＣＯガスが発
生するにもかかわらず、線速度Ｖ　ｃ　ｏが３００トン
転炉にて約２０　ｍ／ｓｅｃのように大きいために、Ｃ
Ｏガスの２次燃焼ガスとスラグの接触時間が十分でなく
、その結果、着熱効率の向上が困難であるという問題点
があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る製錬反応炉は、平炉及び１・−ピード車の
ような、Ｄ／Ｈ≧５のいわゆる浅浴タイプの炉体を有し
、かつ、酸素を吹き込むためのランスを複数本設けてな
るものである。

〔作　用〕

本発明においては、（１１式の浴断面積Ａが大きくなる
ために、生成ＣＯガスの線速度Ｖｃ−ｏが小さくなり、
ＣＯガスの２次燃焼ガスとスラグの接触時間を長くする
と共に、複数本のランスより酸素を吹き込むことによっ
て２次燃焼ガス顕熱の炉体上部からの熱放射をできるだ
け少なくするのである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

第１図はこの実施例の概略構成図で、第２図はその平面
図である。図において、θ０）は例えば１・−ピード車
のようなり／Ｈ≧５の炉体であり、炉内に酸素を吹き込
むためのランス（４）が複数本、炉体上部からフォーミ
ングスラグ（３）中に挿入されている。また、炉体（１
０１の長手方向側部及び底部にもそれぞれ酸素を吹き込
むための羽口（１１）が設けられており、底部の羽口（
１２）からはコークスと鉱石がプロセスガスと共に金属
溶湯（２）中に装入されることもある。なお、炉体（１
０１の横断面は上記実施例のような楕円のものに限らず
１円形その他の形状でもよい。

この実施例によると、従来のものに比べて着熱効率が約
１０％向上した。これは、浴断面積が従来より増加した
結果、ＣＯガスの線速度Ｖｃｏが１／２〜１／１０に低
下したためであり、複数本のランス（４）より吹き込ま
れる酸素による反応促進と相まって２次燃焼ガス顕熱が
効率よくスラグ（３）に伝達されるからであると考えら
れる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、浴径と湯面高さの比を５
以上とし、酸素を吹き込むランスを複数本設けた炉体構
成としたので、金属溶湯より発生するＣＯガスとの２次
燃焼ガス顕熱の金属溶湯へ伝達する着熱効率を大幅に向
上することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の概略構成図、第２図１よ同平
面図、第３図は従来例の概略構成図である。 （２）：金属溶湯、（３）：　フォーミングスラグ、（
４と：ランス、α０）炉体。 代理人　弁理士　佐　藤　正　年 第１図 ４−今シ又 １０　：　・太ｔ　Ａ本

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属溶湯の浴径をＤ、その湯面の高さをＨとするとき、
   Ｄ／Ｈ≧５の炉体であり、かつ、炉内に酸素を吹き込む
   ためのランスを複数本設けてなることを特徴とする製錬
   反応炉。