JPS621702A - プラズマ開始低温重合法 - Google Patents

プラズマ開始低温重合法

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JPS621702A
JPS621702A JP14057485A JP14057485A JPS621702A JP S621702 A JPS621702 A JP S621702A JP 14057485 A JP14057485 A JP 14057485A JP 14057485 A JP14057485 A JP 14057485A JP S621702 A JPS621702 A JP S621702A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■9発明の背景 (技術分野) 本発明は、プラズマ開始低温重合法に関するものである
詳しく述べると本発明は、重合時間が比較的短くかつ生
成物の収率が比較的高い、低温域において連鎖重合を行
うプラズマ開始重合法に関するものである。
(従来技術) 低温プラズマを用いて重合を行ったポリマーは、一般的
な重合過程を経て得られたポリマーとその性質を大きく
異にするもので必り、近年様々の分野において、このプ
ラズマ重合によるポリマーが注目を集めている。ところ
でこのようなプラズマ重合は、気相重合やその表面処理
への利用が主なものであったが、最近プラズマ発生下の
気相下で発生した活性種を凝縮相反応に用いるいわゆる
プラズマ開始重合が確立された。該プラズマ開始重合は
、液体あるいは固体モノマーと平衡状態にあるモノマー
蒸気に短時間プラズマ照射して重合活性種を発生させ、
ついでこのプラズマ中に発生した重合活性種が、液面な
いし固体表面に接触し、これより液体あるいは固体上ツ
マー中で重合の成長反応がスタートするものである。す
なわちプラズマ開始重合は、重合の開始、成長、移動、
再結合、再開始などのあらゆる索過程がプラズマ中で起
こるプラズマ気相重合などの一般面プラズマ重合とは異
なり、重合の開始反応のみは気相中で起こるがその後の
成長および停止反応は凝固相内で起こるものである。
このプラズマ開始重合は、プラズマの短時間照射の後、
後重合がリビング的に起こることから、一般的プラズマ
重合とは異なり、出発上ツマ−の化学構造を崩すことな
く直鎖状可溶性の高重合体を得ることができる。このた
め、反応解析が容易であるばかりでなく、超高分子量重
合体、ブロック共重合体、酵素固定化、単結晶性重合体
、無機重合体などの各種機能性高分子化合物の開発が期
待される。
例えばこのプラズマ開始重合法により、ビニルモノマー
1例えばメタクリル、酸メタル(MMA)の重合を行う
と、MMAに60秒間プラズマ照射し、次いで25℃で
後重合をさせたときに、重合反応は、リビングラジカル
的に時間の経過と共に進行し、10日後には分子量10
00万〜3000万にまで達する。(ワイ オサダ、エ
イ ティー ベルとエム ジエンニジエイ ボリム ソ
サイ、ポレム レット ニド 1B(197B>309
’ [Y、0sada、   A、丁、Be1l   
and  H,5hen:  J、Polym、  S
ci、。
Polym、  Lett、 Ed、  16(197
8)309] 、ディー ジョンソン、ワイ オサダ、
エイ ティー ベルとエム シエン:マクロモレキュー
ルス14(1981) 118[[)、Johnson
、  Y、0sada、  へ0丁、Be1l   a
nd  t(,5hen:Hacromolecule
s 14(1981)118] 、ワイ カシワギ、ワ
イ エイナガとエイチ フジタ:ボリムジエイ12(1
980)271  [Y、Kashiwagi、 Y、
Einaga and H,Fujita: Poly
m、 J、 12(1980)271 ] ) 、この
ようにプラズマ開開始台により得られたポリメタクリル
酸メチル(PMMA)の分子量は、107オーダーにあ
り、従来の熱組合により得られたポリメタクリル酸メチ
ルの分子量の10倍から100倍程度大きなものであり
、該プラズマ開始重合性PMMAは、優れた高温力学特
性を有しているのみならず、耐摩社性や引っかき強度等
の優れたものであり、また添加物等を含まないことから
安全性も高く医用高分子分野等における期待も高い。
また該プラズマ開始重合性PMM△の微細構造は、高解
析能NMRで解析したところアイソ、ヘテロ、シンジオ
の立体規則性を有するトリアド(triad )分布を
示すが、本発明者らは、このプラズマ開始重合性PMM
Aを熱重合性PMMAと比較して、温度因子の影響弁を
差引いてもかなりシンジオ分が高く、同じラジカル的重
合反応でも結晶性の高い重合反応を起こしていることを
つきとめた。
このようにプラズマ開始重合法は、極めて優れたかつ特
徴ある重合物を提供するものであるにもかかわらず、上
記文献からも明らかなように、重合物の収率は低く、さ
らに重合時間の極めて艮いものとなっており、(例えば
、モノマーがMMAである場合、収率は40〜50%程
度で重合時間も約1001間である。)、ざらに後重合
開始温度範囲も比較的限定的であり、プラズマ開始重合
法は、実用性の面においてかなり不利なものであった。
このような点から本発明者らは、先に、生成ポリマーの
超高分子量、直鎖状可溶性構造、物理的強度等の諸性質
を劣化させることなく、収率を高め重合時間を短縮し得
る方法として、プラズマ開始重合法においてラジカル重
合開始剤を併用して用いる方法を見出した(特願昭60
−22,001号)。しかしながら、この方法において
は、連鎖成長重合が進行する後重合の温度条件は空温(
25℃)付近が最適であるとしていた。
II 、発明の目的 従って本発明は、プラズマ開始低温重合法を提供するこ
とを目的とする。本発明は、また、重合時間が比較的短
くかつ生成物の収率が比較的高い低温域において連鎖重
合を行うプラズマ開始低温重合法を提供することを目的
とする。本発明はざらに、重合生成物の有する特性を損
なうことなく、重合時間を短縮化しかつ生成物の収率を
上げ得るプラズマ開始低温重合法を提供することを目的
とする。
上記諸口的は、モノマー蒸気を含む気相中にプラズマを
照射し、発生した重合開始活性種をモノマーの凝固相へ
導きモノマーの連鎖成長重合行うプラズマ開始重合法に
おいて、少なくとも上記気相中に低温活性のラジカル重
合開始剤を存在させておき、ざらに20’〜−20℃の
低温下連鎖成長重合を行なうことを特徴とする重合体を
製造するプラズマ開始低温重合法により達成される。
本発明は、低温活性のラジカル重合開始剤が60℃以下
の10時間半減期を有するものであるプラズマ開始低温
重合法を示すものである。本発明はまた低温活性のラジ
カル重合開始剤がモノマーの気相中におよびモノマーの
凝固相の両方に存在するものであるプラズマ開始低温重
合法を示すものである。本発明はまたモノマーがメタク
リレート系またはアクリレート系の、ビニルモノマーで
あるプラズマ開始低温重合法を示すものである。本発明
はさらに低温活性のラジカル重合開始剤が過酸化物およ
びアゾ化合物からなる群から選ばれたものであるプラズ
マ開始低温重合法を示すものである。本発明はざらに低
温活性のラジカル重合開始剤が、ジイソプロピルパーオ
キシネオデカノエートであるプラズマ開始低温重合法を
示すものである。
IIl、発明の詳細な説明 しかして、本発明のプラズマ開始低温重合法において最
大の特徴とするところは、低温活性のラジカル重合開始
剤を併用し、また連鎖成長重合が進行する後重合を20
’〜−20℃の低温下で行なうことである。本発明者ら
は、先に見出したラジカル重合開始剤を併用するプラズ
マ開始重合法について、ざらに鋭意研究を選めた結果、
後重合の温度条件が、生成ポリマーの収率および平均分
子量の値に大きく影響を与えることが判明し、ラジカル
重合開始剤として低温活性のものを用いた場合には、従
来のプラズマ開始重合においては、重合が全く進行しな
いような20’〜−20℃程度の低温域においてもかな
り迅速でかつ活発に進行し、重合時間が短くかつ収率が
高いものとなることが見出された。しかも、このような
条件下で得られるポリマーは、従来のプラズマ開始重合
法により得られるポリマーと同様の性質を有する超高分
子重合体となり得るものであった。
以下、本発明を実施態様に塞づいてより詳細に説明する
本発明のプラズマ開始低温重合法は、一般的なプラズマ
重合開始法と同様に、モノマー蒸気を含む気相中にプラ
ズマを照射し、発生した重合開始活性種をモノマーの凝
固相へ導きモノマーの連鎖成長重合を行うものである。
しかして、少なくともモノマー気相中には、プラズマ照
射を受ける際に低温活性のラジカル重合開始剤が存在し
てなり、また連鎖成長重合が20’〜−20℃の低温下
で進行されるものでおる。
本発明のプラズマ開始低温重合法により、重合可能なモ
ノマーとしては、従来のプラズマ開始重合法により、重
合可能なかつラジカル重合可能なモノマーであればいず
れも可能であるが、ビニルモノマー、特にメタクリレー
ト系またはアクリレート系のビニルモノマー、ざらには
、メタクリル酸<MAA>、メタクリル酸メヂル(MM
A)、メタクリル酸エヂル(EMA) 、メタクリル酸
n−ブチル、アクリル酸、メタクリルアミド(M AA
M) 、アクリルアミド(AAM> 、メタクリル酸2
−ビトロキシエチル(1−IEMA>、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン[1(AMPPS>
等のモノマーの重合が重要である。
一方、本発明のプラズマ開始低温重合法において用いら
れる低温活性のラジカル重合開始剤としては、例えば、
モノマーがアクリル系またはメタクリル系ビニルモノマ
ーである場合には、アセチルシクロヘキシルスルホニル
パーオキシド、イソブチリルパーオキシド、クミルパー
オキシネオデカノエート、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジーn−プロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジシクロへキシルパーオキシジカーボネート、シ
ミリスチルパーオキシジカーボネート、ジー(2−エト
キシエチル)パーオキシジカーボネート、ジー(メトキ
シイソプロピル)パーオキシ)ジカーボネート、シー(
2−エチルヘキシルパ−オキシ −メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、℃ーブ
チルパーオキシネオデカノエート、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等の過酸化物、2、2′  −アゾビ
ス(4−メトキシ− 2,4−ジメチルバレロニトリル
)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)等のアゾ化合物などの低温活性ラジカル重合開始
剤などがある。ここで低温活性ラジカル重合開始剤とし
ては、10時間半減期を得るための分解温度が60℃以
下のものであり、好ましくは上述の化合物類のように5
0℃以下のものである。
これらの低温活性ラジカル重合開始剤のモノマーへの添
加量は、得ようとするポリマーの重合度ならびにモノマ
ーおよび低温活性ラジカル重合開始剤の種類により大き
く左右.されるため−概には言えない。しかしながら、
必要以上に低温活性ラジカル重合開始剤を添加すると、
低温活性ラジカル重合開始剤がポリマーの重合期間中に
消失することなく、生成ポリマー中に残存してしまうこ
とになるので好ましくない。例えば分子量が107オー
ダーのPMMAを得ようとする場合、ジイソプロピlレ
バーオキシジカーボネートでは10−5M/ρ〜10−
4M/U程度である。
本発明において用いられるプラズマとしては、非平衡プ
ラズマ、特にグロー放電による低温プラズマが好ましく
、該低温プラズマは、減圧下、例えば0.1〜10+n
lIIHpの圧力下にある気体に20〜100W、好ま
しくは30〜50Wの電圧を加えることによって得られ
る。用いられる電極としては外部または内部平行君板電
極あるいはコイル状電極等があり、好ましくは外部平行
平板電極である。プラズマ発生源の気体は、水素、メタ
ン、窒素、アルゴン、エチレン等の任意の気体、あるい
はモノマーガス自体であってもよい。
またプラズマ開始低温重合法において、一般的には第1
a〜b図に示す様にプラズマ照射の際、モノマーの凝固
相1とモノマーの気相2とは隔壁等で仕切られることな
く、容器3中で平衡状態に保たれてあり、気相2にプラ
ズマ照射を行なうことにより発生した重合活性種が凝固
相表面に接触することで、後重合が開始されるものであ
る。しかしながら公知のごとく、例えばプラズマ開始低
温重合法において、第2a−b図に示す様に、プラズマ
照射の際、モノマーの凝固相1とモノマーの気相2とは
、例えば隔壁3等で隔離させておき、気相2にプラズマ
照射を行なった後、隔壁3を取り除き、重合活性種を含
む気相2を凝固相1へ導いて、重合活性種を凝固相1に
接触さV後重合を開始させることも、また第3a〜d図
に示す様にプラズマ照射の際、プラズマ反応器4内には
、モノマー蒸気を含む気相2のみを封入しておき、プラ
ズマ照射後、反応器4より気相2を系外へ除去し、その
後プラズマ照射を行なった反応器4中へ再び新たなモノ
マーを封入して凝固相1において後重合を行なわせるこ
とも可能である。このような方法が可能であるのは、プ
ラズマ開始重合時においてもガラス等の材質からなるプ
ラズマ反応器4の表面上に極超薄膜性の高分子がコーテ
ィングされ、重合活性種がこの高分子のマトリックス構
造に捕促されるため、また気相2中にも同様の重合活性
種が捕促された微粉末性プラズマ重合高分子が存在して
いるためである(葛谷昌之、「プラズマ開始重合機構」
、プラズマ化学シシボジウム予稿集(1984年11月
14日)参照)。
なお、第1a−b図または第3a〜C図に示すような方
法でプラズマ開始低温重合法を行なう場合に、用いられ
るプラズマ反応器4の材質としては、待に上記極超薄膜
性の高分子によるコーティングが行なわれやすいもの、
石英ガラス、パイレックスガラス等の各種ガラスなど、
好ましくはパイレックスガラスであることが望ましい。
なお、第’la図、第2a図および第3a図において符
号5は電極、符号6はRF発娠装置、符号7はコントロ
ールユニットをそれぞれ示している。
しかして、気相2へのプラズマ照射は、減圧された気相
2中にモノマー蒸気が存在し得る温度、一般的には室温
付近の温度条件下で行なわれ、照射時間は、特に限定さ
れることはないが、重合活性種を発生させるには、短時
間でも十分であり、通常数秒〜数分間程度である。また
凝固相2における後重合は、用いられる低温活性ラジカ
ル重合開始剤等の種類などにも左左されるが、20〜−
20℃程度の温度範囲で行なわれる。これは、ラジカル
重合開始剤として低温活性ラジカル重合開始剤を用いた
場合、凝固相における後重合は、従来のプラズマ開始重
合法においては、後重合の進行が困難である程の低温域
、例えばOへ一−20℃においても十分に進行するため
である。
さらに、本発明のプラズマ開始低温重合法において得ら
れるポリマーの重合度の調節は、プラズマ照射により重
合活性種を得る場合において、重合活性種を理論量発生
させることで行ない得る。
以上は、本発明のプラズマ開始低温重合法における一般
的方法についてのみ述べたが、本発明のプラズマ開始低
温重合法は1.従来のプラズマ開始重合法において公知
のブロック共重合体の製造、酵素固定化等への応用を、
ラジカル重合開始剤を存在させるという若干の変更を加
えるのみで容易に行ない得るものである。
以下本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。
参考例1〜2 内径151IImのパイレックスガラス製重合管(容量
42mU>にMMAモノマーを15mEl#よび過酸化
ベンゾイル(BPO)を第1表に示す量添加した後、重
合管を真空ラインに接続し、液体窒素で凍結した。この
系を真空下(10−3Torr以下〉で脱気し、十分系
内の酸素を送り出し再び融解した。この操作を3回繰り
返した後、重合管の開口部を溶封した。溶封重合管中の
モノマーを再度液体窒素を用いて十分冷却し凍結させた
。この重合管中のモノマーの一部が室温付近で溶解しは
じめた時点で第1図に示すようにして、10’Torr
王で気相中にプラズマを発生させた。なお用いられた電
極は銅製”I 5. OX 10. Ocn、電極間距
離18ffIIllの平行平板電極であり、該電極は1
3.56MH2のコントロールユニット付ラジオ波(R
F)発信装置により50Wの出力で印加された。プラズ
マ照射時間は30秒間であった。
プラズマ照射を行なった後、重合管を第1表に示す所定
温度で5日間静置し、後重合を行なった。
得られたPMMAの収率および平均分子量を第1表に示
す。
(以下余白〉 この結果より明らかなように、後重合温度が生成PMM
Aの収率および平均分子量の値に大きく影響を与えるこ
とが分った。
実施例1〜2 内径151T11T+のパイレックスガラス製重合管(
内容量42d)にMMAモノマーを15rR1およびジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート(半減期[t%
] 6.82hrs/40℃、 25.5hrs/35
℃)を第2表に示す所定量源カ日した後、重合管を真空
ラインに接続し、液体窒素で凍結した。この系を真空下
(10“3Torr以下〉で脱気し、十分系内の酸素を
送り出し再び融解した。この操作を3回繰り返した後、
重合管の同口部を溶封した。
溶封重合管中のモノマーを再度液体窒素を用いて十分冷
却し凍結させた。この重合管中のモノマーの一部が空温
付近で溶解しはじめた時点で第1図に示すようにして、
気相中にプラズマを発生させた。なお用いられた電極は
銅115.0x10゜Qc+n、電極間距離”18mm
の平行平板電極であり、該電極は、13.56MHzの
コントロールユニット付ラジオ波(RF)発信装置によ
り50Wの出力で印加された。プラズマ照射時間は30
秒間であった。プラズマ照射を行なった後、重合管を第
1表に示す所定の温度で所定時間静置し、後重合を行な
った。
得られたPMMAの収率および平均分子量を第2表に示
す。
比較例1〜2 ジイソプロピルパーオキシジカーボネートを添加しない
以外は、実施例1〜2と同様にして第2表に示す後重合
条件で、重合を行なった。得られたPMMAの収率およ
び平均分子量を第2表に示す。
比較例3 重合管にMMAモノマー15rdおよびアゾイソブチロ
ニトリル(AIBN>を第2表に示す所定量入れ、70
℃で5時間力ロ熱してPMMAを得た得られたPMMA
の収率および平均分子量を第2表に示す。
第2表 実施例1 ジイソプロピルパー  4.85 xiO″
3  14日1     オキシジカーボネート 実施例2    〃          〃     
14日D +1へD 比較例1                    1
4日! 比較例2                     
 5日比較例3  AIBN        3.3 
 x津3  5時間後重合温度  収率   平均分子
量 (℃)   (重量%)   (X107 )Q   
  79.3   1.9f36−20    13.
2   0.565025    5j    、1.
816−    89.9   0.139 この結果、ラジカル重合開始剤を併用しない場合には、
全く重合体が得られない低温域において後重合を行なっ
た場合にも低温活性ラジカル重合開始剤を併用する本発
明のプラズマ開始低温重合法においては、十分に連鎖成
長重合が進行することが明らかである。しかも、該低温
活性ラジカル重合開始剤が分解するのに適した温度(ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネートの場合、0℃付
近)において後重合することで、得られるPMMAの収
率は良好なものとなり、さらに平均分子量が107のオ
ーダーを有する超高分子量ポリマーとなり得るものであ
る。
タフティシティ−の測定 次に、実施例1〜2および比較例2〜3で得られたPM
MAの立体規則性を調べるために、100Ml−12の
日本電子製のNMR測定装置によりそれぞれのPMMA
を分析した。得られた結果を第3表に示す。
この結果から、本発明の方法で作製したPMMAは熱重
合法による立体規則性との差異は見られなかった。
発明の具体的効果 以上述べたように本発明は、モノマー蒸気を含む気相中
にプラズマを照射し、発生した重合開始活性種をモノマ
ーの凝固相へ導きモノマーの連鎖成長重合を行うプラズ
マ開始重合法において、少なくとも上記気相中には低温
活性のラジカル重合開始剤を存在させておき、さらに2
0〜−20℃の低温下連鎖成長重合を行なうことを特徴
とするものであるから、従来のプラズマ開始重合ではポ
リマーの形成が困難であった低温域において、従来のプ
ラズマ開始重合法における特性を維持しつつ、生成ポリ
マーの収率を高めかつ重合時間を短縮し得る極めて優れ
た重合法でおり、得られるポリマーは、従来のプラズマ
開始重合法で得られるものと同様に、超高分子性の熱的
特性、機械的強度等の優れたものとなる。また、本発明
方法は、単にモノマー中に低温活性のラジカル重合開始
剤を混在させてあくのみで、従来のプラズマ開始重合法
と同様の装置、方法によって行なえるものであって何ら
特別な手段を必要としないものであり、特に本発明のプ
ラズマ開始低温重合法は低沸性のモノマーの重合法とし
て有利である。ざらに本発明は、特に医学分野をはじめ
とする種々の分野で要望の高い超高分子性のメタクリレ
ート系およびアクリレート系ポリマーの生成に有望な方
法である。
【図面の簡単な説明】
第1a〜b図、第2a〜b図および第3a〜d図はそれ
ぞれ本発明のプラズマ開始重合法のL実施態様を示す図
である。 1・・・モノマー凝固相、 2・・・モノマー気相、4
・・・プラズマ反応器。 特許出願人      チル七株式会社第1図(a) 第2図(Q) 第3図(a) 6〜[1−一一二 (b) (b) し・  )

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モノマー蒸気を含む気相中にプラズマを照射し、
    発生した重合開始活性種をモノマーの凝固相へ導きモノ
    マーの連鎖成長重合を行うプラズマ開始重合法において
    、少なくとも上記気相中には低温活性のラジカル重合開
    始剤を存在させておき、さらに20℃〜−20℃の低温
    下連鎖成長重合を行なうことを特徴とする重合体を製造
    するプラズマ開始低温重合法。
  2. (2)低温活性のラジカル重合開始剤が60℃以下の1
    0時間半減期を有するものである特許請求の範囲第1項
    に記載のプラズマ開始低温重合法。
  3. (3)低温活性のラジカル重合開始剤は、モノマーの気
    相およびモノマーの凝固相の両方に存在するものである
    特許請求の範囲第1項または第2項に記載のプラズマ開
    始低温重合法。
  4. (4)モノマーがメタクリレート系またはアクリレート
    系のビニルモノマーである特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれかに記載のプラズマ開始低温重合法。
  5. (5)低温活性のラジカル重合開始剤が、過酸化物およ
    びアゾ化合物からなる群から選ばれたものである特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載のプラズマ開
    始低温重合法。
  6. (6)低温活性のラジカル重合開始剤が、ジイソプロピ
    ルパーオキシネオデカノエートである特許請求の範囲第
    5項に記載のプラズマ開始低温重合法。
JP14057485A 1985-02-08 1985-06-28 プラズマ開始低温重合法 Granted JPS621702A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518105A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 ダウ・コーニング・アイルランド・リミテッド プラズマを用いて基材をコーティングする方法
JP2008531838A (ja) * 2005-03-07 2008-08-14 エクイスター ケミカルズ、 エルピー プラズマと接触した担体上のオレフィン重合触媒

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JP2008518105A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 ダウ・コーニング・アイルランド・リミテッド プラズマを用いて基材をコーティングする方法
JP2008531838A (ja) * 2005-03-07 2008-08-14 エクイスター ケミカルズ、 エルピー プラズマと接触した担体上のオレフィン重合触媒

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