JPS62168938A - 複式燃料デイ−ゼル機関のガス運転切換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オイル燃料とガス燃料とを用いる複式燃料デ
ィーゼル機関のガス運転切換方法、に関する。

〔従来の技術〕

一般に、オイル燃料とガス燃料とを用いる複式燃料ディ
ーゼル機関等には、オイル燃料を着火用のパイロット燃
料とし、主たる燃料をガス燃料とするガスディーゼル機
関、あるいはオイル燃料とガス燃料の双方を主燃料とし
、それらを燃料の供給条件等に応じた配分率に基づいて
使用する複式燃料ディーゼル機関などがある。しかし、
それらの機関はいずれも始動時にはオイル燃料のみを使
用するオイル運転により始動し、機関が安定したときに
ガス燃料を使用するガス運転に切換えるようになってい
る。また、複式燃料ディーゼル機関の場合には、ガス燃
料の供給条件などの変動に合わせてガス運転からオイル
運転に切換えたり、オイル運転からガス運転に切換える
ことがなされる。

このようなガスディーゼル機関あるいは複式燃料ディー
ゼル機関（以下、複式燃料ディーゼル機関と総称する）
に適用されるガス噴射弁は、通常第２図に示すように、
弁駆動に係わる摺動部等にシール用のオイル（以下シー
ルオイルと称する）を圧入して高圧のガス燃料がもれる
のを防止するようになっている。すなわち、第２図に示
すようにガス燃料は燃料ガス供給口１０から流入され、
内筒１２と外筒１４間に形成されたガス通路１６を通っ
てガス噴射弁本体のガスポート１８に導かれるようにな
っている。ガス噴射弁本体はアトマイザ２ｏ上部に形成
された弁座２２と、この弁座２２に対向する弁体２４と
からなり、弁体２４は内筒１２に摺動自由に嵌装された
スピンドル２６の先端部に一体形成され、スピンドル２
６を介してコイルスプリング２８により弁座２２に押接
されている。ガス噴射弁駆動用のコントロールオイルは
コントロールオイル供給口３０から流入され、スピンド
ル２６の外周部に形成されたコントロールオイル油室３
２に導かれている。スピンドル２６は油室３２に供給さ
れるコントロールオイルの圧力が所定値以上に達すると
、コイルスプリング２８に打勝って押し上げられるよう
になっており、これによってガスポーｌ−１８内のガス
燃料がアトマイザ２０に穿設されたガス噴射口３４から
機関の燃焼室内に噴出されるようになっている。

また、一般にガス燃料の供給圧力は高い（例えば２５０
ｋｇ／ｃＪ以上の場合もある）ことから、ガスポート１
８内のガス燃料がスピンドル２６と内筒１２の摺動面を
通ってコントロールオイル油室３２にもれ侵入するのを
防止するため、その摺動面の一部に環状のシールポート
３６を形成し、このシールボート３６にシールオイル供
給口３８からシールオイルを圧入することによって気密
を保持するようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、ガス運転を開始するに際しては、通常、ガス
噴射弁にガス燃料を供給する前にシールオイルを供給し
て上記気密を図ることがなされる。

しかし、このときガスポート１８のガス圧力は零である
ことからシールポート３６内のシールオイルがガスポー
ト１８側にもれ出し、ガス通路１６内に蓄積されてしま
うことがある。

このようにガスポート１８やガス通路１６内にシールオ
イルが蓄積された状態のとき、ガス運転を開始すべくガ
ス噴射弁を開くと、蓄積されていたシールオイルが燃焼
室に噴出されることになる。

ところが、ガス燃料に比べ、単位体積当りの熱量はシー
ルオイルの方が著しく大きいことから、ガバナにより要
求される熱量をはるかに超えた燃料が燃焼室に供給され
ることになり、燃焼最高圧が異常に上昇するなどの異常
燃焼を引き起こすという問題がある。

本発明の目的は、ガス噴射弁内にもれ出たシールオイル
による′異常燃焼を低減し、安定にガス運転に移行させ
ることができる複式燃料ディーゼルエンジンのガス運転
切換方法を提供することに、ある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、複式燃料ディーゼ
ル機関をオイル運転モードからガス運転モードに切換え
るに際し、切換初期の一定期間は機関の所定サイクル数
毎にガス燃料を噴射する間欠ガス運転とし、ガス燃料の
噴射休止サイクルはオイル運転モードとすることを特徴
とする。

〔作用〕

このようにすることにより、ガス運転モードに切換えた
初期においては、ガス噴射弁内にもれ出て蓄積されたシ
ールオイルが燃焼室内に噴出されることになるが、その
噴出頻度は機関の所定サイクル数に１回の間欠とされる
ので、その所定サイクルを通じた熱量基準の燃料噴射量
の平均値は、ガバナの要求値に略一致させることができ
、これによって異常燃焼が低減されて安定にガス運転に
移行される。なお、間欠ガス運転とする期間は、ガス噴
射弁内に蓄積されたシールオイルを全量噴出するに要す
る噴出回数に基づいて定める。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいて説明する。

第１図に本発明の一実施例のガス運転切換方法によるオ
イル燃料とガス燃料の噴射制御パターンを示す。同図（
ａ）はオイル燃料のパターンを、同図（ｂ）はガス燃料
のパターンを示している。

いま、第１図のし□時にオイル運転からガス運転に切換
えするものとする。すなわちし、時前はガバナによる燃
料の要求量Ｑの全量（１００％）がオイル燃料による運
転とされている。そして。

ガス運転モードに切換えた後は、オイル燃料はパイロン
１〜燃料として定められた所定量αに低減され、ガス燃
料の噴射量は要求量Ｑからαを減じた値（Ｑ−α）に制
御されることになる。この切換え過程において、し１時
から一定期間Ｔの間、機関サイクルの所定サイクル数Ｎ
毎に１サイクルだけガス燃料を間欠噴射するようにする
とともに、そのサイクルはオイル燃料の噴射量をαに減
する。

またガス燃料の噴射休止サイクルはオイル燃料の噴射量
をＱに保持するように制御する。

したがって、ガス噴射弁内にシールオイルが蓄積されて
いると、Ｎサイクルに１回〜ガス噴射弁からシールオイ
ルが噴出され、そのサイクルにおいては実質的に（Ｑ−
α）以上の燃料が噴出されることになるが、そのサイク
ルに続＜　（Ｎ−１）回のサイクルにおいては適正な燃
料量のオイル運転に戻されることから、Ｎサイクルに対
して噴射される熱量基準の燃料は平均化されてガバナの
要求値Ｑに低減されることになる。

なお、このような間欠ガス運転の期間Ｔは、ガス噴射弁
内に蓄積されたシールオイルを全量噴出させることがで
きる噴射回数に基づいて設定されることから、期間Ｔ経
過後は所定のガス運転モードに安定に移行することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、ガス噴射弁内に
もれ出たシールオイルによる異常燃焼を低減し、安定に
ガス運転に移行させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるオイル燃料とガス燃料
の噴射制御パターンを示すタイムチャート、第２図は本
発明を適用可能な一例のガス噴射弁の構造図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　複式燃料ディーゼル機関をオイル運転モードか
   らガス運転モードに切換えるに際し、切換初期の一定期
   間は機関の所定サイクル数毎にガス燃料を噴射する間欠
   ガス運転とし、ガス燃料の噴射休止サイクルはオイル運
   転モードとすることを特徴とする複式燃料ディーゼル機
   関のガス運転切換方法。