JPS6216889Y2

JPS6216889Y2 -

Info

Publication number: JPS6216889Y2
Application number: JP1982023003U
Authority: JP
Priority date: 1982-02-19
Filing date: 1982-02-19
Publication date: 1987-04-28
Also published as: JPS58126020U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ランドセルの側面に取着するサイド
ケースに関するものである。

ランドセルの側面に、筆箱入れを装着したラン
ドセルについて、実開昭56−18720号公報に開示
されている。

この従来のランドセルは、本来的には、ランド
セル本体内に収納するに適する筆箱入れを、スペ
ースの関係上ランドセルの側面に着脱自在に装着
するようにしたものであつて、本来的にランドセ
ル本体内に収納できないものをその側面にて収納
できるようにしたものではない。

ところが、例えば、笛，ソロバン等の長尺物
は、長尺ゆえにランドセル内に入れることはでき
ず、また湿つた雨傘等もランドセル本体内に入れ
るには適しないものである。

また、長尺物の場合には、ランドセル内に収納
することができないので、手に持つて歩くことに
なるが、肩に重いランドセルを背負い、手には長
尺物を持つならば、一方の手がふさがり、ランド
セルの重さが肩にかかり、行動も鈍りがちとな
り、交通事故の原因となる。

一方、雨が上がつた後は、雨傘を手に持つてい
るとつい置き忘れることが多く、また、一方の手
がふさがることになり、前記したように、幼い学
童には負担がかかる。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、
ランドセル内に入れることが出来ない笛等の長尺
の教材を入れることができ、また雨に濡れた傘で
も入れておくことができ、しかもランドセルの側
面に幼い学童でも容易に着脱することができるラ
ンドセル用のサイドケースを、安価に且つ多量に
提供せんとするものである。

以下、本考案も図面に示した実施例に従つて、
詳細に説明する。

第１図は、本考案の一実施例たるサイドケース
を取着したランドセルの斜視図、第２図はサイド
ケースの斜視図、第３図はその縦断面図である。

１はサイドケース本体であり、サイドケース本
体１は、断面略コ字形の膨出状に形成してなる表
板２と、平板状の裏板３とを、その端縁において
縫着し、長手の収納部が形成されてなる。

該サイドケース本体１の開口部４を覆う蓋板５
は、裏板３と一体に成形され、裏板３の上部に延
設されている。

蓋板５は、適宜な留め具６で表板２に止着でき
るように形成されている。本例においては、塩化
ビニルや他の合繊の細幅の基布の上に細い繊維を
用いて、片側の基布７ａには、細かいループ状の
ものを多数密生させ、他方側の基布７ｂには、細
かいフツク状を密生させたもので、これを合わせ
ることによつて簡単に止着できる、いわゆるマジ
ツクテープ（商標名）を留め具６として用いてい
る。

蓋板５と裏板３との境界には、細いスリツト８
が幅方向に設けられ、長尺の定規等を挿入できる
ように形成され、且つサイドケース本体１の内部
には、ゴム製帯条からなる弾性抑圧片９が裏板３
の内面に設けられている。而して、スリツト８に
挿入した長尺の定規等は、弾性抑圧片９で押圧さ
れて、不用意に抜け出ることはない。

裏板３の表面、すなわちサイドケース本体１の
裏面には、帯状皮革からなる止め片１０が取着さ
れている。すなわち、止め片１０の上端は、裏板
３に縫着され、他端は自由端としてその端部にホ
ツク等からなる止め金具１１の雄片が固着され、
裏板３に雌片が固着され、第１図に示す如くラン
ドセル本体１２の側壁１３に設けられた帯状体１
４の間に、止め片１０を挿入し、ランドセル本体
１２の所定位置に固定するとともに、より確実に
ランドセル本体１２に止めるために、サイドケー
ス本体１の底部１５に固着されたナス環等の止環
１６をもつて、ランドセル本体１２の背負い帯１
７の環１８にサイドケース本体１の下端を止める
ことができるように構成されている。

１９は、通気孔であり、サイドケース本体１内
に雨傘等を入れて湿つた場合に、その内部がよく
乾燥するように貫設されたものである。

本考案は、上記のように構成されているため
に、止環１６をランドセル本体１２より取り外
し、且つ止め片１０をランドセル本体１２の帯状
体１４より抜けば、ランドセル本体より簡単に取
り外すことができ、また逆にランドセル本体に取
着する場合も簡単に行うことができ、幼い学童に
とつて取り扱いは極めて簡単で、容易に行うこと
ができ、必要時にはランドセル本体のサイドポケ
ツトと同様に使用でき、不必要時には取り外して
おけばよく、ランドセルの有効利用に資すもので
ある。

そして、ランドセルに入らないような長尺の教
材、例えば、笛や算盤等を入れることができ、特
に長い笛等は、蓋片５を開いた状態でも弾性抑圧
片９で押えておけば、走つたりした場合にも抜け
落ちることもない。

また、長尺の定規等は、スリツト８内に挿入し
ておけばよく、その他、ランドセル本体に入れる
のに不都合な濡れた傘や画用紙等も入れることが
でき、極めて便利である。

本考案は、上記のように種々の優れた効果を具
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例たるサイドケース
を取着したランドセルの斜視図、第２図はサイド
ケースの斜視図で、第３図はその縦断面図であ
る。１…サイドケース本体、２…表板、３…裏板、
４…開口部、５…蓋板、６…留め具、７ａ，７ｂ
…基布、８…スリツト、９…弾性抑圧片、１０…
止め片、１１…止め金具、１２…ランドセル本
体、１３…側壁、１４…帯状体、１５…底部、１
６…止環、１７…背負い帯、１８…環、１９…通
気孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１長手の収納部が形成されるように表板が、裏
板に縫合されて有底のサイドケース本体が形成
され、裏板には、サイドケース本体の開口部を覆う
蓋板が延設されかつ蓋板と裏板との境界には、
スリツトが設けられるとともに、ランドセル本
体にサイドケース本体を取着する止め片が取着
され、止め片の自由端には裏板に該端部を固定
する止め金具が固着され、サイドケース本体の底部には、ランドセル本
体にサイドケース本体の下端を止める止環が取
着されかつ通気孔が形成された、ランドセル用
サイドケース。２サイドケース本体の内部において、裏板の内
面に弾性抑圧片が設けられた、実用新案登録請
求の範囲第１項記載のランドセル用サイドケー
ス。