JPS6343935Y2

JPS6343935Y2 -

Info

Publication number: JPS6343935Y2
Application number: JP1983108761U
Authority: JP
Priority date: 1983-07-13
Filing date: 1983-07-13
Publication date: 1988-11-16
Also published as: JPS6017126U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、主としてシヨツピングバツグに用
いられるようにした紙製または合成樹脂シート製
の手提げ袋に関する。

購入した商品などの携行のために従来から一般
に用いられているこの種の手提げ袋は、それぞれ
に品物の収容に適した容積を有するが、品物と一
緒にして紙片、例えば伝票、レシート、領収証あ
るいは釣り銭または切符などを袋の中に入れる
と、それらが袋の底の方へ落ち込んで取り出し難
くなる欠点がある。

一方「実開昭50−102713号公報」には、ハンド
バツク内の一側に小物入れをマジツクテープで粘
着させる構成が開示されている。しかし、この構
成では、ハンドバツク本体内の収容物を出し入れ
する際に、この小物入れがその出し入れ操作を妨
害するものとなり、反つて邪魔なものとなるなど
の問題がある。

本考案は、上記従来品の欠点の解消するために
案出されたもので、袋本体の上縁部を内側に折り
畳んで形成した開口部の内側に、出し入れ口を沿
わせたポケツトを一体固定することにより、袋本
体内の品物と共に袋内のポケツトに収容する紙片
などの出し入れを容易にしたものである。

すなわち、袋本体１と、この袋本体１の上縁部
１′を内側に折り畳んで形成された開口部２と、
この開口部２の内側に出し入れ口を沿わせて添設
されたポケツト３と、からなり、上記ポケツト３
は、その背面部ａから一体に上方へ延長した延長
部ｂを備え、この延長部ｂを上記袋本体１の上縁
部１′と共に、内側に折り畳んまれ、該折り畳み
部分を上記袋本体１に止着され、かつ、該延長部
ｂの下縁をポケツト３の蓋片５と成したものであ
る。図面に示す実施例は、表面を透明ビニールフ
イルムで覆つた紙製の袋本体の上縁部を内側へ折
り畳んで袋の開口部を形成し、その折畳み部分を
止着したはとめに提げ紐を挿通した場合のもの
で、以下に本考案をこの実施例について説明す
る。

図において、１は両側面に形成した折り目を介
して扁平に折り畳めるようにした袋本体、２は袋
本体１の上縁部１′を内側へ折り畳むことにより
形成した開口部、３は出し入れ口４を開口部２の
下方に沿わせて袋本体１の内側に添設止着された
透明な合成樹脂シート製のポケツト、５はこのポ
ケツト３の出し入れ口４を上方から開閉可能に覆
う蓋片である。

上記ポケツト３は第３図に示すように、背面部
ａから一体に上方へ延長した延長部ｂを備え、こ
の延長部ｂを同図中に虚線で示すように、袋本体
１の上縁部１′と共に内側へ折り畳むことにより、
上記袋本体に止着されると共に、上記延長部ｂの
下縁を蓋片５となしたものである。なお、図示し
たものは、上記延長部ｂと上縁部１′の折畳み部
分にはとめ６を止着することにより、ポケツト３
を袋本体１に固定したものである。７は、各はと
め６を挿通した内端にそれぞれ結び目を作つて袋
本体１に取り付けた一対の提げ紐、８は上縁部
１′の折畳み部分内に沿わせた補強台紙である。

なお図示した実施例は紙製袋であるが、本考案
はビニールシート等を用いた合成樹脂製の手提げ
袋にも用いることができ、その場合、ポケツトは
成形された提げ手の取付け部分と共に袋本体の上
縁部を内側に折り畳んで形成した開口部に沿つて
固着される。また、紙製袋の上縁部と同様に薄い
シートの開口部の内側に沿つて補強片が形成され
るものにあつては、該補強片とシートとの間に延
長部を折畳んで介在せしめて互いに固着すること
により、蓋片の形成とポケツトの固定とを同時に
行なう。また図示したポケツトは１つの収容部を
有するが、出し入れ口の内側または外側に更に小
ポケツトを設けて複数の収容部を形成してもよ
い。

以上のように構成した本考案手提げ袋は、袋本
体の上縁部を内側に折り畳んで形成した開口部の
内側に沿つて出し入れ口を備えたポケツトを有す
るので、袋本体に品物を出し入れする際にも、こ
のポケツトが何ら支障にならなく、自由に操作で
きると共に、品物とは別にして紙片などを該ポケ
ツトに収容すれば、それらの収納と出し入れが容
易にできる。またポケツトは、蓋片で出し入れ口
を覆われているので収容する貴重品の脱出を防止
し、携行中の逸失事故を防ぐとともに、蓋片が案
内になつて袋本体内へ円滑に品物を収容すること
ができ、かつ、ポケツトの破損を防ぐことができ
る。また、ポケツトの背面部から一体に上方に延
長した延長部を袋本体の上線部と共に内側へ折り
畳んで、その下縁を蓋片となし、かつ、両者の折
畳み部分をはとめ等で互いに止着するようにした
ので、袋本体に対する蓋片付きポケツトの取り付
けが従来のポケツトなしの袋の場合と同程度の工
数ででき、使用に便利な手提げ袋を低コストで製
作できるという実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はその斜視図、第２図は一部切欠側面図、第３図
はポケツトの構造とその取付け状態を示す拡大斜
視図である。１……袋本体、１′……上縁部、２……開口部、
３……ポケツト、４……打し入れ口、５……蓋
片、６……はとめ、７……提げ紐、８……補強台
紙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

袋本体１と、この袋本体１の上縁部１′を内側
に折り畳んで形成された開口部２と、この開口部
２の内側に出し入れ口を沿わせて添設されたポケ
ツト３と、からなり、上記ポケツト３は、その背
面部ａから一体に上方へ延長した延長部ｂを備
え、この延長部ｂを上記袋本体１の上縁部１′と
共に、内側に折り畳まれ、該折り畳み部分を上記
袋本体１に止着され、かつ、該延長部ｂの下縁を
ポケツト３の蓋片５と成したことを特徴とする手
提げ袋。