JPS62161752A - 1,4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジニトリルの製造方法 - Google Patents

1,4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジニトリルの製造方法

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JPS62161752A
JPS62161752A JP191486A JP191486A JPS62161752A JP S62161752 A JPS62161752 A JP S62161752A JP 191486 A JP191486 A JP 191486A JP 191486 A JP191486 A JP 191486A JP S62161752 A JPS62161752 A JP S62161752A
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誠 服部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、染料工業上特に有用なアントラキノン系中間
物である1、4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジ
ニトリルの改良された製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉 1.4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジニトリル
を工業的に有利に製造する方法としては1,4−ジアミ
ノ−2,8−ジハロゲノアントラキノンを水性媒体中、
第4級アンモニウム化合物あるいは第4級ホスホニウム
化合物の存在下に亜硫酸アルカリ金属塩と加熱反応させ
、引きつづきシアノ化剤と反応させる方法が公知である
(特開昭59−65064号公報)。
この方法は、1.4−ジアミノ−2,8−ジハロゲノア
ントラキノンから2工程で目的物が得られる点で有利な
方法であるが、以下のような欠点を有していた。
すなわち、反応に使用する@4級化合物は一般に高価で
あり、工業的にはこれを反応終了後回収、精製して使用
する必要がある。
回収、精製方法としては、目的物を押退した後の沖液か
ら、アルカリを用いる事により第4級化合物としてその
まま、または第4級化合物のハイドロオキサイドとして
有機溶媒により抽出分離後、酸性水により逆抽出する方
法が公知である(特開昭59−65064号公報、特開
昭57−171940号公報)。
しかしこの様にして回収した第4級化合物を用いると、
目的物の収率は相当低下する。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者らは、第4級化合物の回収方法を上記公知方法
以外にも種々検討したが、第4級イと合物を新らしく用
いた時と同程度の収率を得る程十分な品質の第4級化合
物は得られなかった。
本発明者らは、用いる第4級化合物が回収品であっても
よい方法を見いだすべく鋭意検討した。
く問題点を解決するための手段〉 その結果、意外にもスルホン化反応に際し、反応中部公
的に水を系外に除去しながら反応を行なう事により目的
が達せられる事を見いだし本発明を完成した。
すなわち本発明は、1.4−ジアミノ−2゜8−ジハロ
ゲノアントラキノンを水性媒体中、第4級アンモニウム
化合物および/または@4級ホスホニウム化合物の存在
下にスルホン化剤と反応させ、その際、反応系から系外
へ部分的に水を除去しながら反応を行なって1.4−ジ
アミノアントラキノン−2,8−ジスルホン酸もしくは
その塩とした後、この化合物を単離することなくシアノ
化剤と反応させる事を特徴とする1、4−ジアミノアン
トラキノン−2,8−ジニトリルの製造方法である。
次に本発明の詳細な説明する。
まずスルホン化反応について説明する。
本発明において使用する1、4−ジアミノ−2,8−ジ
ハロゲノアントラキノンとしては、1.4−ジアミノ−
2,8−ジクロルアントラキノンおよび1.4−ジアミ
ノ−2,8−ジブロムアントラキノンがあげられろう 本発明において用いられる第4級アンモニウム化合物と
しては一般式(r)または(II)で示される第4級ア
ンモニウム化合物があげられる。
(式中、R1,R2は炭素数1−24のアルキル基また
は任意に置換されていてもよいベンジル基、R8、R4
は炭素数1−10のアルキル基、Xはアニオン残基を示
す。) (式中、R5は炭素数1−24のアルキル基、R6は水
素原子またはメチル基、Xは前記の意味を有する。) −ff式中アニオンの残基としては、塩素、臭素、ヨウ
素の他、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、メチル硫酸塩、エ
チル硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸水素塩、リン酸二水素
塩、炭酸塩、炭酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、青
酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、硝酸塩の残基、お
よび水酸基があげられる。
第4級アンモニウム化合物の具体例としては、たとえば
次の化合物があげられる。
テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアン
モニウムクロリド、テトラ−n−プロピルアンモニウム
クロリド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、
テトラメチルアンモニウムメチル硫酸塩、テトラエチル
アンモニウムエチル硫酸塩、トリエチルプロピルアンモ
ニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロ
リド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキ
サデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラコシルトリ
メチルアンモニウムクロリド、ジ−オクタデシルジメチ
ルアンモニウムクロリド、ジヘブタデシルジメチルアン
モニウムクロリド、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリド等のテトラアルキル4級アンモニウム化合物。
ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンジルト
リエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリプロピル
アンモニウムクロリド、ベンジルエチルジプロピルアン
モニウムクロリド、ドデシルジメチルベンジルアン亡ニ
ウムクロリド、o、mまたはp−メトキシベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリド、Olm、p−クロロベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリド、オクチルベンジ
ルジメチルアンモニウムクロリド、ジエチルジベンジル
アンモニウムクロリド等のベンジルトリアルキルアンモ
ニウム化合物およびジベンジルジアルキルアンモニウム
化合物。
N−メチルピリジニウムクロリド、N−エチルピリジニ
ウムクロリド、N−ブチルピリジニウムクロリド、N−
ドデシルピリジニウムクロリド、N−オクタデシルピリ
ジニウムクロリド、N−メチルまたはブチルピコリニウ
ムクロリド、N−ドデシルピコリニウムクロリド等のN
−アルキルピリジニウム化合物およびN−アルキルピコ
リニウム化合物。
およびこれらクロリドに対応するプロミド、アイオダイ
ド、ハイドロオキサイド、硫酸塩、リン酸塩、硫酸水素
塩、酢酸塩、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、リン酸水素
塩、リン酸二水素塩、炭酸塩、炭°酸水素塩、亜硫酸塩
、亜硫酸水素塩、胃酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩
、硝酸塩、またはこれらの混合物。
工業的にはベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、
ペンジルトリエチルア゛ノモニウムクロリド等のベンジ
ルトリアルキルアンモニウム化合物が好ましく用いられ
る。
第4級アンモニウム化合物の使用量は、用いる第4級ア
ンモニウム化合物によっても異なるが、一般に、第4級
アンモニウム化合物と水性媒体の合計に対する第4級ア
ンモニウム化合物の割合として2−90重量%であり、
テトラアルキルアンモニウム化合物の場合には8〇−9
0重世%、好ましくは40−80重量%、ベンジルトリ
アルキルアンモニウム化合物の場合には10−85重量
%、好ましくは15−80重量%、N−アルキルピリジ
ニウム化合物また1、1 N−アルキルピコリニウム化
合物の場合には2−602−6〇%、好ましくは5−5
0i量%である。たとえばベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリドの場合、20−75重量%、好ましくは8
0−70重量%であるっ第4級アンモニウム化合物の親
油性がこれより強い場合、使用量は更に少なくてよく、
また逆に親油性が弱い場合曇ζはこれよりも多く使用す
ることが好ましい。
本発明において使用する第4級ホスホニウム化合物とし
ては一般式Cm’)で示される第4級ホスホニウム化合
物があげられる。
(式中、R7、RB 、 Rg 、 Rlo  は炭素
数1−24のアルキル基またはフェニル基を示し、また
R7はベンジル基であってもよ<、Xeはアニオン残基
を示す。) 一般式中アニオンの残基としては、塩素、臭素、ヨウ素
の他、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、硫酸水素塩、リン酸
水素塩、リン酸二水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、岨硫酸
塩、亜硫酸水素塩、胃酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸
塩、硝酸塩の残基、および水酸基があげられる。
第4級ホスホニウム化合物の具体例としてはテトラメチ
ルホスホニウムクロリド、テトラエチルホスホニウムク
ロリド、テトラブチルホスホニウムクロリド、オクチル
トリエチルホスホニウムクロリド、ヘキサデシルトリエ
チルホスホハウムクロリド、ヘキサデシルトリブチルホ
スホニウムクロリド、ドデシルトリメチルホスホニウム
クロリド、トリオクチルエチルホスホニウムクロリド、
テトラコシルトリエチルホスホニウムクロリド等のテト
ラアルキルホスホニウム化合物。
ベンジルトリエチルホスホニウムクロリド、ベンジルト
リブチルホスホニウムクロリド等のベンジルトリアルキ
ルホスホニウム化合物。
メチルトリフェニルホスホニウムクロリド、エチルトリ
フェニルホスホニウムクロリド等のアルキルトリフェニ
ルホスホニウム化合物。
テトラフェニルホスホニウムクロリド。
およびこれらクロリドに対応するプロミド、アイオダイ
ド、ハイドロオキサイド、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、
硫酸水素塩、リン酸水素塩。
リン酸二水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫
酸水素塩、背酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、硝酸
塩、あるいはそれらの混合物。
第4級ホスホニウム化合物の゛使用量は、用いる第4級
ホスホニウム化合物暑こよっても異なるが、一般に、第
4級ホスホニウム化合物と水性媒体の合計に対する第4
級ホスホニウム化合物の割合として2−80重量%であ
り、テトラアルキルホスホニウム化合物の場合には20
−80重量%、好ましくは25−75を量%、ベンジル
トリアルキルホスホニウム化合物の場合には5−75重
量%、好ましくは10−70重量%、アルキルトリフェ
ニルホスホニウム化合物の場合には2−60重量%、好
ましくは5−50重量%である。
たとえばメチルトリフェニルホスホニウムプロミドの場
合、10−50重量%、好ましくは15−45重量%で
ある。第4級ホスホニウム化合物の親油性がξれより強
い場合、添加量は更に少なくてよく、たとえばテトラフ
ェニルホスホニウムクロリドの場合には2−40重量%
が好ましく、また、逆に親油性が弱い場合にはこれより
も多(使用することが好ましい。
第4級ホスホニウム化合物と第4級アンモニウム化合物
を併用することもできる。
1B4級アンモニウム化合物および/または第4級ホス
ホニウム化合物を含む水性媒体の使用量は、1.4−ジ
アミノ−2,8−ジハロゲノアントラキノンに対し2−
80重量倍が適当である。
水性媒体の量が比較的少ない場合には、系に不活性有機
溶媒を添加してもよい。その場合に使用する不活性有機
溶媒は、水に非混合性のものが好ましく、たとえばモノ
クロルベンゼン、1.2−ジクロルベンゼン、1.2.
4−トリクロルベンゼン、1,8.5−)ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類、があげられ、そ
の使用量は1.4−ジアミノ−2,8−ジハロゲノアン
トラキノンに対し通′N2−20重量倍である。
本発明の方法によれば、必ずしも新しい第4級化合物を
用いる必要がなく、むしろ 回収した第4級化合物を用
いる際に好適な方法である。
回収した第4級化合物を用いる場合は、好ましくは本発
明の反応後、1.4−ジアミノアントラキノン−2,8
−ジニトリルを単離したあとのp液から、前記のような
それ自体公知の方法により回収して用いることができる
。特に好ましい回収方法はアルカリを用いる方法である
また、第4級化合物を回収するとき対象となる炉液は、
本発明方法に限らず、ジスルホン化だけの反応終了時、
あるいは同柚の反応、たとえば特開昭59−65064
号公報、特公昭60−46108号公報などに記載の方
法によって得られた炉液あるいは他種の反応で得られた
炉液を適宜用いてもよい。
本発明において、スルホン化剤としては亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリ    9 ラムなどのアルカリ金属亜硫酸塩が用いられる。
また亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムなどの
アルカリ金属亜硫酸水素塩を用いてもよい。これらの使
用量は、1.4−ジアミノ−2,8−ジハロゲノアント
ラキノンに対し2.0−6.0モル比、好ましくは2.
2−4.0モル比である。
本発明において反応系のp)(ほかなり広い範囲で変え
る事ができる。すなわち反応はpH4−11の範囲で実
施する事ができる。これより低pH域の場合は系外へ亜
硫酸ガスが散逸し、スルホン化が有効に起りに(い傾向
にある。また高pH域の場合は生成物の加水分解により
1゜4、−ジアミノ−2−ヒドロキシアントラキノン−
8−スルホン酸が副生する傾向にある。
反応混合物のpH値は、必要ならば、たとえば系に適当
な緩衝剤を加える事により制御してもよい。緩衝剤とし
ては、たとえば、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二
水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどがあげられ
る。また、反応中に適当なアルカリ、たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナト
リウムなどをそのまま、あるいは水溶液として適時供給
することにより制御してもよい。
反応は通常50℃以上で進行するが、70’C−120
°Cで行なうのが適当である。
反応系から系外へ水を除去する方法としては、加熱しな
がら常圧下または減圧下に、必要により不活性ガスを吹
込むことを併用して留去する方法が挙げられる。
また、有機溶媒とともに共沸により留去する方法も挙げ
られる。
その除水の留去速度は大きい程好ましく、反応溶媒(水
性媒体と第4級化合物の合計) 1000重量部あたり
毎時l1量部以上、好ましくは毎時80重量部以上であ
り、通常毎時60重量部〜100重量部という速度で十
分であるが、これより大きくても反応のさまたげにはな
らない。
不活性ガスとしては窒素ガス、ヘリウムガスアルゴンガ
ス等が用いられる。
共沸留去に使用する有機溶媒としては先に例示したハロ
ゲン化芳香族炭化水素類があげられる。
反応は通常1−20時間で終了する。
この間、水を系外に留去することにより系内の組成が変
化して増粘する等の不都合が生じる場合には適宜系内に
水を補充して調整してもよい。
本発明においては、水を系外へ除去する操作それ自体が
重要であり、この操作により反応を阻害している揮発性
物質が水とともに除去されるため反応収率が向上するも
のと推定される。
次にシアノ化反応について説明する。
シアノ化反応はそれ自体公知の方法、例えば待υG昭5
9−65064号明細書に記載の方法に準じて実施する
ことができる。
反応系に存在すべき第4級アンモニウム化合物木ス「、
11争侑1301七二り大ルへhlハ播Iφ 田いる第
4級化合物の種類によっても異なるが、一般に@4級化
合物と水との合計に対する第4級化合物の割合として2
−90iifi%であり、テトラアルキルアンモニウム
化合物の場合には10〜90重量%、好ましくは15〜
80]i量%、トリアルキルベンジルアンモニウム化合
物の場合には2〜85i!t%、好ましくは2.5〜8
0重量%、N−アルキルピリジニウム化合物の場合には
2−5071!i1%好ましくは5〜40重麓%、テト
ラアルキルホスホニウム化合物ノ場合には10〜70重
量%、好ましくは15〜66重世%、ベンジルトリアル
キルホスホニウム化合物の場合には2−70!it%、
好ましくハ2.5−60重量%、アルキルトリフェニル
ホスホニウム化合物の場合には1−501!ffi%、
好ましくは22−40i!11%である。たとえばベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリドの場合、2−85
重量%、好ましくは2.5−75重駄%である。したが
って、必要ならばスルホン化終了後の反虞湿介翰に索ル
加浦1、−笛4錫止春絢の濃度調整を行なう。
本発明においてシアノ化剤としては、例えばアルカリ金
属、アルカリ土類金属またはアンモニアのシアン化物、
具体的にはシアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シ
アン化アンモニウム、シアン化マグネシウム、シアン化
カルシウムまたはこれらの混合物が用いられる。これら
の中で特に好ましく用いられるのはシアン化ナトリウム
とシアン化カリウムである。またアセトンシアンヒドリ
ンのような水中でシアンイオンを生成するシアンヒドリ
ン類も使用できる。
その使用量は、1.4−ジアミノ−2,8−ジハロゲノ
アントラキノンに対して2゜0−10モル比である。
シアノ化反応は好ましくはpH8〜11、更に好ましく
はp H8,5〜10.5の範囲で行なう。
これより低pH域の場合には系外へのシアン化水素の遊
離がみられ、シアノ化剤の有効な利用が損われる傾向に
ある。また、高pH域の場合は、反応の途中で中間体お
よび主生成物の高次の加水分解を促進するので望ましく
ない。
反応混合物のpH値は、たとえば充分な量の通常の緩衝
剤の添加により制御することができる。緩衝剤としては
、スルホン化反応の説明において例示した化合物を用い
ることができる。
また、シアン化物との反応中に適当な酸、たとえば塩酸
、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の強酸ま
たは弱酸を滴下することにより制御してもよい。
場合により脱水素剤を添加することが有利である。脱水
素剤としては、有機ニトロ化合物、たとえばニトロベン
ゼン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロフェノール、
有機または無機の過酸、たとえば過酢酸、過硫酸、過硼
酸、過・リン酸等のナトリウム、カリウム、アンモニウ
ム塩、過酸化水素あるいはイオウが用いられる。
更に空気酸素を用いることも可能である。このときは通
常モリブデン酸アンモニウム、バナジン酸アンモニウム
を添加することが好ましい。
本発明に7゛いてシアノ化の反応温度は40〜100°
C1好ましくは50〜90℃が適当である。高温側では
反応は速いが、高次の加水分解を防ぐうえでpHはなる
べく低めに設定するのが好ましく、逆に低温側ではpH
11を越さない限りできるだけ高めで行うことが好まし
い。
反応は通常2−20時間で終了する。反応終了後、過剰
のシアノ化剤を次亜塩素酸ナトリウムあるいは過酸化水
素等で消去した後−過して、1.4−ジアミノ−2,8
−ジシアノ−アントラキノンを得る。
〈本発明の効果〉 本発明方法は、回収した第4級化合物を用いたときでも
新しい第4級化合物と同等の品質、収率で目的物を与え
る点で工業的に極めて有利であり、新しい第4級化合物
を用いたときでも、公知方法に比べて目的物の収率が向
上する点ですぐれている。また、本発明方法は、1.4
−ジアミノ−2,8−ジハロゲノアントラキノンから一
工程で1.4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジス
ルホン酸もしくはその塩が高濃度溶液として得られるの
で、これを単離することな(、ひきつづきシアノ化反応
を行ない1゜4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジ
ニトリルとする事ができる。スルホン化反応に用いた第
4級アンモニウム化合物あるいは第4級ホスホニウム化
合物は、シアノ化反応においても収率を高め、目的物の
純度を向上させる効果を有し、得られた1、4−ジアミ
、’−2,8−ジシアノアントラキノンの収率、純度は
高い。
〈実施例〉 次に実施例を挙げて本発明の詳細な説明する。
文中、部はit部を、%はM1%を表わす。
実施例1 ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド65.6部お
よび水55.6部の混合物に純度90.9%の1.4−
ジアミノ−2,3−ジクロルアントラキノン5.50部
を仕込み、十分に攪拌しながら無水亜硫酸ナトリウム7
.18部を仕込み、次いで28%水酸化ナトリウム水溶
液を用いてpHを9.2に調整した。
系内の圧力を850−400Torrに調整し、充分に
攪拌しながら混合物を90−95℃に加熱し、クロマト
グラフィーにより出発物質がほとんど消失するまで16
時間反応させた。この間、水100部をほぼ一定速度で
系外に留出させた。また同時に留出した水に相当する水
を留出速度にほぼ等しい速度で系内に供給した。
次いで反応混合物にケイソウ土0.5部を加え、70°
Cで濾過し、ケーキを温水28部で洗浄して炉液と合わ
せた。
一洗液を25℃に冷却後、シアン化ナトリウム8.2部
を仕込み、48%リン酸水溶液を用いて系内のpHを9
.4〜9.8に維持しながら反応混合物を60−65°
Cに加熱し、クロマトグラフィーにより1.4−シアミ
ノアントラキノン−2,8−ジスルホン酸が消失するま
で反応させた。
次いで85%過酸化水素水にて過剰のシアン化ナトリウ
ムを分解した後−過し、湿ケーキを28部の温水で8回
洗浄した後乾燥して、1.4−ジアミノアントラキノン
−2,8−ジニトリル4.64部を得た。 純度98.
8%。
戸板と1回目の洗液を合わせて170部を得た。これに
78%硫酸を加えてp H1,5とし、次いで活性炭1
,7部を加え40°Cで2時間攪拌し濾過した後、45
%水酸化ナトリウム水溶液62部を40°Cで攪拌しな
がら徐々に加え、1時間静置した後、2/11に分液さ
せ、オイル層と水層とを分離した。オイル層の量は80
.6部ベンジルトリエチルアンモニウムクロリドの含量
は66.6%であった。
実施例2 実施例1により得られるオイル、1184.8部および
水26.4部の混合物に78%硫酸を加えてp H7,
0に調整した後、純度90.9%の1.4−ジアミノ−
2,8−ジクロルアントラキノン5.60部を仕込み、
十分に攪拌しながら無水亜硫酸ナトリウム7.18部を
仕込み、次いで28%水酸化ナトリウム水溶液を用いて
pHを9.2に調整した。
系内の圧力を850−400Torrに調整した後、充
分に攪拌しながら混合物を90−95”Cに加熱し、ク
ロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失するま
で15時間反応させた。この間、水100部をほぼ一定
速度で系外に留出させた。また同時に留出した水に相当
する水を留出速度にほぼ等しい速度で系内に供給した。
スルホン化反応終了後、引きつづき実施例1と全(同様
の方法でシアノ化反応を行ない、後処理をして1.4−
ジアミノアントラキノン−2,8−ジニトリル4.50
部を得た。
純度98,8%。
比較例1 (実施例1で水を除去しない場合)ベンジル
トリエチルアンモニウムクロリド55.6部および水5
5.6部の混合物に純度90.9%の1.4−ジアミノ
−2,8−ジクロルアントラキノン6.50部および無
水亜硫酸ナトリウム7.18部を仕込み、充分に攪拌し
ながら28%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9
.2に調整した。次いで混合物を90−95°Cに加熱
し、クロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失
するまで15時間反応させた。この間、系内のpHは2
8%水酸化ナトリウム水溶液を用いて9.0−9.2に
維持した。
次いで反応混合物にケイソウ土0,5部を加え、70℃
で一過し、ケーキを温水28部で洗浄して炉液と合わせ
た。
炉洗液を25℃に冷却後、シアン化ナトリウム8.2部
を仕込み、43%リン酸水溶液を用いて系内のpHを9
.4〜9.8に維持しながら反応混合物を60−65°
Cに加熱し、クロマトグラフィーにより1.4−ジアミ
ノアントラキノン−2,3−ジスルホン酸が消失す・る
まで反応させた。
次いで85%過酸化水素水にて過剰のシアン化ナトリウ
ムを分解した後押退し、湿ケーキを28部の温水で8回
洗浄した後、乾燥して、1.4−ジアミノアントラキノ
ン−2゜8−ジニトリル4.50部を得た。 純度98
.8%。
比較例2 (実施例2で水を除去しない場合)実施例1
により得られるオイル184.8部および水26.4部
の混合物に78%硫酸を加えてp H7,0に調整した
後純度90.9%の1゜4−ジアミノ−2,8−ジクロ
ルアントラキノン5.50部を仕込み、十分に攪拌しな
がら無水亜硫酸ナトリウム7.18部を仕込み、次いで
28%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9.2に
調整した。充分に攪拌しながら混合物を90−95°C
に加熱し、クロマトグラフィーにより出発物質がほとん
ど消失するまで15時間反応させた。この間、系内のp
Hは28%水酸化ナトリウム水溶液を用い9、0−9.
2に維持した。
次いで実施例1と全く同様にシアノ化反応と後処理を実
嵐して1.4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジニ
トリルを得た。
得意は8.88部であった。純度は98.0%。
実施例8 ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド16.9部お
よび水11部8部の混合物に純度92.1%の1.4−
ジアミノ−2,8−ジブロムアントラキノン7.00部
とモノクロルベンゼン60部を仕込み、充分に攪拌しな
がら無水亜硫酸カリウム8.0部を仕込んだ。
系内の圧力を800−850 Torrに調整し、充分
に攪拌しながら混合物を90−95℃に加熱し、クロマ
トグラフィーにより出発物質がほとんど消失するまで5
時間反応させた。ξの間、モノクロルベンゼン80部と
水8.5部をほぼ一定速度で系外に留出させた。
また同時に留出した水に相当する水を留出速度にほぼ等
しい速度で系内に供給した。この間、反応系のpHは9
.5〜8.5を示した。
次いで反応混合物から残りのモノクロルベンゼンを水蒸
気蒸留により留去し、ケイソウ土0.6部を加えて70
’Oで清澄濾過した。
を液を25°Cに冷却後、シアン化カリウム4、211
6とm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部
を仕込み、80%硫酸水溶液を用いて系のpHを9.8
〜9.6に維持しながら反応混合物を65−70℃に加
熱し、クロマトグラフィーにより、1.4−ジ−アミノ
アントラキノン−2,8−ジスルホン酸が消失するまで
反応させた。
次いで12%次亜塩素酸ソーダ溶液にて過剰のシアン化
カリウムを分解した後−過し、湿ケーキを20部の温水
で8回洗浄した後乾燥して、1.4−ジアミノアントラ
キノン−2,8−ジニトリル4.55部を得た。 純度
98.8%。
p液と1回目の洗液を合わせて82.8部を得た。これ
に85%HCLを加えてpH1,0とし、次いで活性炭
0.8部を加え85°Cで2時間攪拌し濾過した後、4
8%水酸化カリウム水溶液45.2部を25°Cで攪拌
しながら徐々に加え、1時間静置した後、2層に分液さ
せ、オイル層と水層とを分離した。オイル層の量ハ24
.(L12、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド
の含量は67.0%であった。
実施例4 実施例8により得られるオイル層25.2部および水3
.0部の混合物に85%塩酸を加えてpH6,0に調整
した後、純度92.1%の1゜4−ジアミノ−2,8−
ジブロムアントラキノン7.00部とモノクロルベンゼ
ン50部を仕込み、充分に攪拌しながら無水亜硫酸カリ
ウム8.0部を仕込んだ。
系内の圧力を800−850 Torrに調整した後、
充分に攪拌しながら混合物を90−95℃に加熱し、ク
ロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失するま
で5時間反応させた。この間、モノクロルベンゼン80
部と水8.5部をほぼ一定速度で系外に留出させた。ま
た同時に留出した水に相当する水を留出速度にほぼ等し
い速度で系内に供給した。
次いで反応混合物から残りのモノクロルベンゼンを水蒸
気蒸留により留去し、ケイソウ土0.5部を加えて70
℃で清澄−過した0引きつづき実施例8と全く同様の方
法でシアノ化反応を行ない、後処理をして1.4−ジア
ミノアントラキノン−2,8−ジニトリル4.48部を
得た。 純度98.2%0比較例8 (実施例8で水を
除去しない場合)ドデシルトリメチルアンモニウムクロ
リド16.9部および11.8部の混合物に純度92.
1%の1.4−ジアミノ−2,8−ジブロムアントラキ
ノン7.00部とモノクロルベンゼン50部を仕込み、
充分に攪拌しながら無水亜硫酸カリウム8.0部を仕込
んた後、混合物を90−95℃に加熱し、クロマトグラ
フィーにより出発物質がほとんど消失するまで5時間反
応させた。
この間、反応系のpHは9.5〜8.5を示した。
次いで反応混合物からモノクロルベンゼンを水蒸気蒸留
により留去し、ケイソウ土0.5部を加えて70 ’O
で清澄−過した。
枦液を25°Cに冷却後、シアン化カリウム4、2 f
f1(とm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
2部を仕込み、80%硫酸水溶液を用いて系のpHを9
.8〜9.6に維持しながら反応a合物を65−70°
Cに加熱し、クロマトグラフィーにより、1.4−ジア
ミノアントラキノン−2,8−ジスルホン酸が消失する
まで反応させた。
次いで12%次唾塩素酸ソーダ溶液にて過剰のシアン化
カリウムを分解した後−過し、湿ケーキを20部の温水
で8回洗浄した後乾燥して、1.4−ジアミノアントラ
キノン−2,8−ジニトリル4.48部を得た。 純度
98.2%。
比較例4 (実施例4で水を除去しない場合)実施例8
により得られるオイル925.2部および水8.0部の
混合物に85%塩酸を加えてp H6,0に調整した後
、純度92.1%の1゜4−ジアミノ−2,8−ジブロ
ムアントラキノン7.00部とモノクロルベンゼン60
部を仕込み、充分に攪拌しながら無水亜硫酸カリウム8
.0部を仕込んだ後、混合物を90−95℃に加熱し、
クロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失する
まで6時間反応させた。この間、反応系のpHは9.5
〜8.5を示した。
次いで実施例8と全(同様にシアノ化反応と後処理を実
施して1.4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジニ
トリル8.84部を得た。 純度92.7%。
実施例5 メチルトリフェニルホスホニウムプロミド20部および
水80部の混合物に純度90.9%の1.4−ジアミノ
−2,8−ジクロルアントラキノン5.50部を仕込み
充分に攪拌しながら無水亜硫酸カリウム8.0部を仕込
んだ。
系内の圧力を580−600Torrに調整した後、充
分に攪拌しながら混合物を100−105°Cに加熱し
、クロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失す
るまで2時間反応させた。この間、窒素ガスを少量ずつ
吹込みながら水8.0部をほぼ一定速度で系外に留出さ
せた。
次いで実施例1と同様にシアノ化反応を実施した。反応
終了後、過剰のシアン化ナトリウムを85%過酸化水素
水を用いて分解した後、濾過し、湿ケーキを20部の温
水で8回洗浄した後乾燥して、1.4−ジアミノアント
ラキノン−2,8−ジニトリル4.58部を得た。 純
度98.2%。
炉液と1回目の洗液を合わせて78.6部を得た。これ
に85%塩酸を加えてpH1,5とし、次いで活性炭0
.8部を加え80℃で2時間攪拌し、濾過した後、96
%水酸化カリウム18.2部を80゛Cで攪拌しながら
徐々に加え、1時間静置した後、2層に分液させ、オイ
ル層と水層とを分離した。オイルj1の量は87、8 
部メチルトリフェニルホスホニウムプロミドの含量は5
1.0%であった。
実施例6 実施例5により得られるオイル189.2部および水1
0.8部の混合物に47%HBr水を加えてp H6,
0に調整した後、純度90.9%の1.4−ジアミノ−
2,8−ジクロルアントラキノン5.50部を仕込み充
分に攪拌しながら無水亜硫酸カリウム8.0部を仕込ん
だ。
系内の圧力を580−600Torrに調整した後、充
分に攪拌しながら混合物を100−105℃に加熱し、
クロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失する
まで2時間反応させた。仁の間、窒素ガスを少量ずつ吹
込みながら水8.0部をほぼ一定速度で系外に留出させ
た。
スルホン化反応終了後、引きつづき実施例1と全く同様
の方法でシアノ化反応を行ない後処理をして1.4−ジ
アミノアントラキノン−2,8−ジニトリル4.89部
を得た。
純度98.2%。
実施例7 テトラブチルホスホニウムプロミド15部、水15部の
混合物に、純度92.1%の1.4−ジアミノ−2,8
−ジブロムアントラキノン7.00部と1.2.4−ト
リクロルベンゼン50部を仕込み、充分に攪拌しながら
無水亜硫酸ナトリウム5.7部を仕込んだ。
充分に攪拌しながら混合物を110−115℃に加熱し
、クロマトグラフィーにより出発物質がほとんど消失す
るまで8時間反応させた。この間、窒素ガスを少量ずつ
吹込みながらトリクロルベンゼン4,0部と水4.1部
をほぼ一定速度で系外に留出させた。
次いで残りのトリクロルベンゼンを水蒸気蒸留にて留去
した後、8G’Cで一過して不溶分を除去し、次いで実
施例1と同様にシアノ化反応及び過剰のシアン化ナトリ
ウムの分解を行なった債、−過し、湿ケーキを15部の
温水で8回洗浄した後乾燥して、1.4−ジアミノアン
トラキノン−2,8−ジニトリル4.48部を得た。 
純度98.2%。
炉液と1回目の洗液を合わせて54部を得た。これに7
8%硫酸を加えてp H1,5とし、次いで活性炭0.
5部を加え80℃で1時間攪拌し濾過した後、96%水
酸化ナトリウム8.1部を20°Cで攪拌しながら徐々
に加え、1時間静置した後、2層に分液させ、オイル層
と水層とを分離した。オイル層の量は28.8部、テト
ラブチルホス、ホニウムブロミドの含 −量は50,8
%であった。
実施例8 実施例7により得られるオイル71129.8部および
水0部2部の混合物に78%硫酸を加えてpH6,0に
調整した後、純度92.1%の1゜4−ジアミノ−2,
8−ジブロムアントラキノン7.00部と1.2.4−
)リクロルベンゼン50部を仕込み、充分に攪拌しなが
ら無水亜硫酸ナトリウム5.7部を仕込んだ。
充分に攪拌しながら混合物を110〜116物質がほと
んど消失するまで8時間反応させた。この間、窒素ガス
を少量ずつ吹込みながらトリクロルベンゼン4.0部と
水4部1部をほぼ一定速度で系外に留出させた。
次いで残りのトリクロルベンゼンを水蒸気蒸留により留
去した後、80℃でf3過して不溶分を除去し、引きつ
づき実施例1と全く同様の方法でシアノ化反応を行ない
、後処理をして1.4−ジアミノアントラキノン−2゜
8−ジニトリル4684部を得た。
純度9860%。
実施例17 ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド86.6部お
よび水27.0部の混合物に純度90.9%の1.4−
ジアミノ−2,8−ジクロルアントラキノン5.5−0
部を仕込み、充分に攪拌しながら無水亜硫酸カリウム6
.48部を仕込んだ。
系内の圧力を23 OTorr  に調整した後、混合
物を85〜90°Cに加熱し、クロマトグラフィーによ
り出発物質がほとんど消失するまで6時間反応させた。
この間に水11.7部をほぼ一定速度で系外に留出させ
た。系内のpHは9.8〜8.5を示した。
次いで混合物を60℃に冷却し、26%シアン化ナトリ
ウム水溶液10.52部を仕込み80%硫酸水溶液を用
いて系のpHを9.5〜!0.0に維持しながら65〜
7 G ”Cに加熱し、クロマトグラフィーにより1.
4−ジアミノアントラキノン−2,8−ジスルホン酸カ
消失するまで反応させた。
反応混合物を26°Cに冷却しながら、85%過酸化水
素水6.1部を用いて過剰のシアン化ナトリウムを分解
した後濾過し、湿ケーキを20部の温水で8回洗浄した
後乾燥して1゜4−ジアミノアントラキノン−2,8−
ジニトリル4.77部を得た。純度98.8%。
炉液と1回目の洗液をあわせて80部を得た。これに8
6%塩酸を加えてpHを1.0とし、次いで活性炭0.
8部を加え25℃で2時間攪拌した後p過し、ついで炉
液に48%水酸化カリウム水溶液48.7部を攪拌しな
がら徐々に加え、1時間静置した後2層に分液させ、オ
イル層と水層を分離した。オイル層の量は49.8部、
ベンジルトリエチルアンモニウムクロリドの含量は65
.0%であった。
実施例18 実施例17で回収したオイル層49.8部、ベンジルト
リエチルアンモニウムクロリド8.6部、および967
部の混合物に85%塩酸を加えてpHを7.0に調整し
た後、実施例17と全く同様の操作を実施して下記の結
果を得た。
1.4−ジアミノアントラキノン 4,78部−2,8
−ジニトリル得意 同  純度               98.8%
回収オイル層の量       49.8部同、ベンジ
ルトリエチルアンモ ニウムクロリド含ft          65.0%
実施例19〜22 実施例18の操作をくり返して実施し、回収されるベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリドを循環使用した。
結果を以下の表に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1,4−ジアミノ−2,8−ジハロゲノアントラ
    キノンを水性媒体中、第4級アンモニウム化合物および
    /または第4級ホスホニウム化合物の存在下にスルホン
    化剤と反応させ、その際、反応系から系外へ部分的に水
    を除去しながら反応を行なって1,4−ジアミノアント
    ラキノン−2,3−ジスルホン酸もしくはその塩とした
    後、この化合物を単離することなくシアノ化剤と反応さ
    せる事を特徴とする1,4−ジアミノアントラキノン−
    2,8−ジニトリルの製造方法。
  2. (2)第4級アンモニウム化合物および/または第4級
    ホスホニウム化合物として、該化合物を用いた各種の反
    応の反応液からアルカリで回収したものを用いる特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)第4級アンモニウム化合物および/または第4級
    ホスホニウム化合物として、1,4−ジアミノアントラ
    キノン−2,8−ジニトリルを単離した後のろ液からア
    ルカリを用いて回収したものを用いる特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
JP191486A 1986-01-07 1986-01-07 1,4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジニトリルの製造方法 Granted JPS62161752A (ja)

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US07/000,867 US4749521A (en) 1986-01-07 1987-01-06 Process for preparing 1,4-diaminoanthraquinone-2,3-disubstituted compound
DE19873700303 DE3700303A1 (de) 1986-01-07 1987-01-07 Verfahren zur herstellung einer 2,3-disubstituierten 1,4-diaminoanthrachinon-verbindung
CH30/87A CH669377A5 (ja) 1986-01-07 1987-01-07

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