JPS621586Y2 - - Google Patents

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JPS621586Y2
JPS621586Y2 JP8415282U JP8415282U JPS621586Y2 JP S621586 Y2 JPS621586 Y2 JP S621586Y2 JP 8415282 U JP8415282 U JP 8415282U JP 8415282 U JP8415282 U JP 8415282U JP S621586 Y2 JPS621586 Y2 JP S621586Y2
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heat pipe
temperature
temperature fluid
heat
fluid
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JP8415282U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、低温流体の通路と高温流体の通路と
の間に設けられた仕切板を貫通して前記低温流体
の通路と高温流体の通路とにまたがつて配設され
たヒートパイプを有する熱交換器の改良に関する
ものである。
従来のヒートパイプ式熱交換器は、たとえば第
1図の断面図にみられるように、低温流体fの通
路aと高温流体eの通路bとの間に設けられた仕
切板cを貫通して、前記両通路aとbとにまたが
つて配設された複数本のヒートパイプdを有して
いる。そして高温流体eが加熱流体となつて前記
通路bを通る際にヒートパイプdに熱を与え、そ
の熱はヒートパイプdによつて前記通路a側に移
送され、この通路aを通る被加熱流体である低温
流体fに与えられる。すなわち、ヒートパイプd
を介して高温流体eと低温流体fは熱交換するよ
うになる。このようなヒートパイプ式熱交換器を
ボイラ排ガス系統に使用すると、無水硫酸を含む
ボイラ排ガスが加熱流体としての高温流体eであ
るため、運転停止時あるいは冷間始動時に、ヒー
トパイプdの表面に前記無水硫酸が露結して腐食
が発生するので、それを防止するため、ヒートパ
イプdを加熱する必要がある。この防止対策のた
めの従来の加熱方法としては、たとえば第1図に
みられるように、まず第1に、設備として、ダン
パgとh、さらに別系統の加熱流体iを熱源とす
るガスヒータj、フアンk、ダンパmとn、およ
び諸配管ダクトなどを必要とし、操作が複雑で、
保守や点検に手間がかかり、自動化が困難であ
る。第2に、高温流体eの通路b側全体を加熱す
ることになるため、熱交換器本体表面および配管
ダクトからの放熱が大きい。第3に、部分負荷な
どの低負荷時や冷間始動時等の加熱ガス(高温流
体e)の温度が低い時の露結防止を行なうには、
そのガス(高温流体e)全体を酸露点以上に加熱
する必要があり、加熱流体iの熱量を多く必要と
する。
また第2図に示すように、シエルアンドチユー
ブ型の熱交換器を、アスフアルトなどのような低
温で凝固する高粘度の低温流体fを扱うものに使
用した場合、運転停止時または事故などで高温流
体eが停止すると、その低温流体fが熱交換器内
で凝固するので、従来のその凝固防止方法として
は、スチームトレース管pにスチームqを送つて
加熱するか、または常用の高温流体e以外の加熱
流体源rを使用できるときは、切換弁sとtを閉
にし、切換弁uとvを開にして加熱する方法が採
られていた。しかし、前記加熱流体源rを使用す
ることができなくて、スチームトレース管pにス
チームqを通す加熱方式では、熱交換器中心部の
凝固性流体の加熱が著しく困難であり、また加熱
流体源rの使用が可能な場合でも、切換弁操作の
煩わしさが避けられない。
本考案は、ヒートパイプ式熱交換器において、
ヒートパイプの一端を延長してヒートパイプメタ
ル昇温部を設けることにより、腐食ガスの熱交換
器パイプ表面への露結防止および凝固性流体の熱
交換器内での凝固防止のためのシステムが簡素化
され、操作ならびに保守が容易で、無駄な放熱が
少なく、しかも、ヒートパイプメタル温度制御の
自動化が容易であつて、かつ、ヒートパイプの全
長に渡つて加熱むらがなく、また耐食性の点で安
価なヒートパイプ材料の使用が可能な熱交換器を
提供することを目的とするものである。
このため、本考案の構成は、低温流体の通路と
高温流体の通路との間に設けられた第1仕切板を
貫通して前記低温流体の通路と高温流体の通路と
にまたがつて配設されたヒートパイプを有し、か
つ、前記高温流体の通路に隣接して第2仕切板を
介して設けられたヒートパイプメタル昇温部を備
え、しかも、前記ヒートパイプが該ヒートパイプ
メタル昇温部のほうに延長状に配置されて前記第
2仕切板を貫通して前記ヒートパイプの一端が該
ヒートパイプメタル昇温部に至つていることを特
徴としている。
以下、本考案の一実施例について第3図によ
り、またその使用の一例について第4図により説
明する。
第3図において、1は低温流体の通路、2は高
温流体の通路、3はヒートパイプメタル昇温部で
ある。4は前記低温流体の通路1と高温流体の通
路2の間に設けられた第1仕切板、5は前記高温
流体の通路2とヒートパイプメタル昇温部3の間
に設けられた第2仕切板である。6はヒートパイ
プで、第1仕切板4を貫通して低温流体の通路1
と高温流体の通路2とにまたがつて配設されてい
るとともに、高温流体の通路2からヒートパイプ
メタル昇温部3のほうに延長状に配設されて第2
仕切板5を貫通してその一端がヒートパイプメタ
ル昇温部3に至つている。すなわち、この熱交換
器は、低温流体の通路1と高温流体の通路2とヒ
ートパイプメタル昇温部3の、3つのセクシヨン
に分割されていて、ヒートパイプ6がこれら3つ
のセクシヨンにまたがつている。なお矢印7は低
温流体の流入を、矢印8は高温流体の流入を、矢
印9は後述するヒートパイプ加熱流体の流入を、
それぞれ示している。
第3図に示すように構成された熱交換器におい
ては、通常はヒートパイプメタル昇温部3を使用
しないで、高温流体8を加熱流体としてその通路
2に流し、ここでヒートパイプ6に熱を与える。
すると、その熱はヒートパイプ6によつて低温流
体7の通路1に移送され、この通路1を通る被加
熱流体である低温流体7に与えられる。すなわ
ち、通常では、ヒートパイプ6を介して高温流体
8と低温流体7は熱交換するようになる。そし
て、運転停止時などで、低温流体7または高温流
体8の物理的性質または化学的性質により、熱交
換器内での流体の凝固の防止またはヒートパイプ
6の表面への腐食性物質の露結の防止などのため
に、ヒートパイプ6を加熱する必要があるとき
は、適当な加熱流体9をヒートパイプメタル昇温
部3に送つてヒートパイプ6の一部を加熱するこ
とにより、ヒートパイプ6の伝熱特性からヒート
パイプ6の全長に熱が伝わり、速かに、ほぼ均一
なメタル温度に昇温する。
第4図は本考案によるヒートパイプ式熱交換器
の使用の一例を示したもので、高温流体8として
ボイラの排ガスを用いている例である。前述のよ
うに、ボイラ停止時および冷間始動もしくは部分
負荷時などに、排ガス(高温流体8)の温度が該
ガス中に含まれる無水硫酸(SO3)の露結温度以
下になると、ヒートパイプ6の表面に硫酸が露結
してヒートパイプ6を腐食させることがある。こ
れを防止するために、流量調節弁10を介して適
当な加熱流体9をヒートパイプメタル昇温部3に
送給してヒートパイプ6を加熱するようにしたも
のである。そしてヒートパイプメタル温度の設定
の自動化を行なうため、ヒートパイプ6のメタル
表面に温度センサ11を取付け、また温度調節器
12なども設けている。すなわち、温度センサ1
1によりヒートパイプ6のメタル表面温度を検出
し、その温度が設定温度になるように、つまり、
この場合は無水硫酸の露結温度より高い適当な温
度になるように、温度調節器12が作動して流量
調節弁10を自動的に操作し、ヒートパイプメタ
ル昇温部3への加熱流体9の流量を自動調節させ
るようにしている。したがつて、第1図の場合に
比較して自動化も単純なシステムで可能となる。
なお第4図において、高温流体8がボイラの排
ガスである場合について説明したが、かりに、低
温流体7と高温流体8の少なくとも一方が凝固性
液体であつて、事故などで高温流体8が停止した
時、前述と同様にして、ヒートパイプメタル昇温
部3へ加熱流体9を流してヒートパイプ6のメタ
ル温度を必要温度に保ち、熱交換器内の流体が凝
固するのを自動的に防止することが可能となる。
この場合も、ヒートパイプメタル温度制御の自動
化が容易に可能である。
このように、本考案は、ヒートパイプ式熱交換
器において、高温流体の通路に隣接して第2仕切
板を介して設けられたヒートパイプメタル昇温部
を備え、しかも、ヒートパイプが前記高温流体の
通路から該ヒートパイプメタル昇温部のほうに延
長状に配設されて前記第2仕切板を貫通して前記
ヒートパイプの一端が該ヒートパイプメタル昇温
部に至つているから、運転停止時などで、低温流
体または高温流体の物理的性質または化学的性質
により、熱交換器内での流体の凝固の防止または
ヒートパイプの表面への腐食性物質の露結の防止
のために、ヒートパイプを加熱する必要があると
きは、適当な熱エネルギーを前記ヒートパイプメ
タル昇温部に送つてヒートパイプの一部を加熱す
ることができ、したがつて、第4図の例でも説明
したが、システムが簡素化され、その操作および
保守が容易となり、無駄な放熱が少なく、省エネ
ルギー型となり、またヒートパイプメタル温度制
御の自動化が容易となる。しかも、ヒートパイプ
温度が全長に渡つて均一となるため、加熱むらが
なくなり、部分露結や部分凝固の防止に役立つば
りでなく、とくに、腐食性ガスを扱う場合には、
耐食性の点で安価な材料のヒートパイプが採用可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の熱交換器の1つの例を示した説
明図、第2図は同じくもう1つの例を示した説明
図、第3図は本考案の一実施例を示した断面図、
第4図は本考案による熱交換器の使用の一例を示
した説明図である。 1……低温流体の通路、2……高温流体の通
路、3……ヒートパイプメタル昇温部、4……第
1仕切板、5……第2仕切板、6……ヒートパイ
プ、7……低温流体、8……高温流体、9……ヒ
ートパイプ加熱流体、10……流量調節弁、11
……温度センサ、12……温度調節器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低温流体の通路と高温流体の通路との間に設け
    られた第1仕切板を貫通して前記低温流体の通路
    と高温流体の通路とにまたがつて配設されたヒー
    トパイプを有し、かつ、前記高温流体の通路に隣
    接して第2仕切板を介して設けられたヒートパイ
    プメタル昇温部を備え、しかも、前記ヒートパイ
    プが該ヒートパイプメタル昇温部のほうに延長状
    に配設されて前記第2仕切板を貫通して前記ヒー
    トパイプの一端が該ヒートパイプメタル昇温部に
    至つていることを特徴とする、熱交換器。
JP8415282U 1982-06-08 1982-06-08 熱交換器 Granted JPS58189481U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8415282U JPS58189481U (ja) 1982-06-08 1982-06-08 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8415282U JPS58189481U (ja) 1982-06-08 1982-06-08 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58189481U JPS58189481U (ja) 1983-12-16
JPS621586Y2 true JPS621586Y2 (ja) 1987-01-14

Family

ID=30093115

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8415282U Granted JPS58189481U (ja) 1982-06-08 1982-06-08 熱交換器

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JPS58189481U (ja) 1983-12-16

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