JPS62158040A - 感熱転写用フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、感熱転写用フィルムに関し、更に詳しくは、
スティック現象防止塗膜を設は九感熱転写用フィルムに
関する。

（従来の技術と問題点） 従来、記録方式として種々のものが知られているが、サ
ーマルプリンターなどの熱記録装置を用いる感熱転写は
操作性、保守性にすぐれている利点を有する。この方式
では記録紙と感熱転写フィルムの感熱インキ層とを接触
させ、インキ層と反対側にある加熱ヘッドからパルス信
号によシフイルムを選択加熱する。そうするときは、フ
ィルムを通して加熱されたインキ層は溶融し、記録紙に
転写が行なわれるのである。

しかしながら記録のスピード化をは６−るため加熱ヘッ
ドへの入力時間を短縮しようとすると、入力電力を大き
くする必要があシ、その場合次のような問題が生じる。

即ち加熱はベースフィルムの融点未満、感熱インキ層の
融点以上に調整することが望ましいにもかかわらず、入
力電力を大きくすると対応した調整が極めて困難になシ
、加熱ヘッドにベースフィルムが融着スるという現象が
生じ、感熱転写フィルムの送シが妨げられる。この現象
はスティックと呼ばれ、記録の鮮明さの欠如、フィルム
の走行不良などを招く。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、感熱転写時におけるスティック現象を改善し
、サーマルプリンターによる感熱転写を効率化し得る感
熱転写フィルムを提供することを目的とするものであっ
て、その要旨はポリエステルフィルムの少くとも片面に
アルコキシシラン加水分解物単独もしくは、アルコキシ
シラン加水分解物及び、メラミン系樹脂からなる二成分
を含有する塗料を塗布、乾燥して硬化塗膜と設けたこと
と特徴とするｇｐＡ転写用フィルムに存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明で用いるアルコキシシラントシては、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
Ｊ−７ミノプロビルトリメトキシシラン、３−メルカプ
などで表わされるものである。上記一般式において、８
重およびＲ２は置換又は非置換の７価炭化水素基１例え
ばアルキル基、シクロアルキル基、アルゲニル基、アリ
ール基、アラルキル基又はこれらの基の水素原子が部分
的に他の置換基（例えばメルカプト基、グリシドキシ基
、メタアクリロキシ基、アミン基など）で置換されたも
のを示し　ＢＳはアルキル基を示す。

アルコキシシランの加水分解は、通常加水分解に用いら
れる無機酸、有機酸の存在下、特に好マしくはエタノー
ル、インプロパツールのような低級アルコール溶媒中で
行なわれる。尚、加水分解物にはコロイダルシリカを共
存させる場合もアシ、その場合にはコロイダルシリカの
添加は、上記加水分解の前、途中、或いは、後テ行すっ
てもよいが、アルコキシシランの加水分解前に行なうの
が好ましい。コロイダルシリカの添加割合は使用アルコ
キシシラン量を基準として、アルコキシシラン／　００
　Ｎｕ　０重量部（好ましくはざ０〜−０部）に対しコ
ロイダルシリカ（シリカ固形分として）０−１０重量部
（好ましくは、２ｏ−ｔｏ部）の範囲内から選ばれる。

コロイダルシリカとしてはデュポン社製ルドツクス（Ｌ
ｕａｏｘ）　、モンサンド社製サイトン（Ｓｙｔｏｎ）
、ナルコ社製ナルコアグ（Ｎａｌｃｏａｇ）、８産化学
社製のスノーテックスなどが好適なものとして用いられ
る。

メラミン系樹脂成分としてはメラミン、ホルムアルデヒ
ド、アルコール（ブタノール等）を使用して得られるエ
ーテル化メラミン樹脂、あるいはメラミン、ホルムアル
デヒド、リン酸アルキルエステル（リン酸フチルエステ
ル等）ヲ使用して得られるアルキル化メラミン樹脂が主
要構成体として用いられ、好適にはブタノール変性のエ
ーテル化メラミン砺脂あるいはブチル化メラミン樹脂が
用いられる。この場合、塗膜硬度、フレキシビリティ、
接着性付与の点で乾性油あるいは不乾性油ペースのアル
キド樹脂とのコ成分糸あるいは尿素側ＪＪｒ１．アルキ
ド樹脂との３成分系、ブトン樹脂の併用、ニトロセルロ
ーズ混合糸等適宜利用される。硬化反応を促進するため
にはパラトルエンスルホン酸、アセトアミド、トリエタ
ノールアミン、アルキルチタネート、スルファニル酸等
の硬化触媒が利用される。

アルコキシシラン加水分解物とメラミン系樹脂の使用量
は、固形分Ｍ′！に比で／：Ｏ′〜！Ｏの範囲であり、
好ましくは／　：　１７．／〜１０の範囲である。尚、
メラミン系樹脂については一体硬化しうる他のアルキド
樹脂等を含んでも良いが、メラミン樹脂と他のアルキド
樹脂等の比率は重量比で／　：　０．／〜１０が望まし
い。アルコキシシラン加水分解物が多い場合、塗膜耐熱
性は良いが、塗膜密着性は低下する。又、トータル配合
剤コストも上る。

これらの成分系におけるアルコキシシラン加水分解物、
メラミン樹脂およびアルキド樹脂等の共用成分の比率は
、適宜、耐用特性に合わせ選定される。このような成分
系の塗布剤としては、日本精化掬製”Ｎ５ｏ−３λ９０
″、犬八化学工業■＃”ＥＩｉ：ｒ−）クコク”　など
がある。

これらの各成分を含む塗料を、ポリエステルフィルムに
塗工し、加熱硬化した塗膜は、良好な耐熱性、フレキシ
ビリティ、耐摩損性及び適切な表面潤滑性を有し感熱転
写用フィルムとして良好に利用できる。

硬化処理は塗膜の厚さＫもよるが、効率的にｉｔ／　０
．０〜／Ｓθ℃の温度下ｇ秒以上、好ましくは１分以下
で行表われる。１分以上数ノθ分におよぶ時間をかけれ
ば更に高度に硬化するが、本用途の場合には、殊更、長
時間にする必要はない。

この塗料を塗布乾燥して得られる塗膜の厚さは、柔軟性
、表面塗布加工能率、塗布剤のコスト、サーマルヘッド
の熱転写効率等の点から、スティック防止効果が出る範
囲で極力薄くすることが好ましい。

乾燥後の塗膜量（固形分量）はコ〜ｏ、ｏ　、ｔ　ｙ／
ゴが好ましく、更に好ましくはｏ、ｇ　−ｏ、ｉ　ｇ／
ゴである。塗膜量が一１／ゴを超えると塗膜柔軟性およ
びサーマルヘッド熱転写効率の低下。

更には表面塗布加工能率の低下などを招き好ましくなｈ
ｏまた、ｏ、ｏ！ｒｔｉ７ゴ未滴の場合は、スティック
防止効果が少なくなシ好ましくない。

尚、塗料中に潤滑性を付与するシリコン共重合体樹脂を
添加すると、表面潤滑性が付与され望ましい。しかし、
この成分の添加量が多いとシリコン成分の表面ブリード
が多くなシ、インキ塗工時のハジキの出現、インキの接
着性低下を招く。この添加量は他の塗膜固形分Ｍ量／θ
Ｏに対して２０−０．／が望ましく、少ないと添加によ
る効果が発揮されない。

シリコン共重合体樹脂としては、官能基を有するシロキ
サン構成体とアルキド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂夕との共重合体が用いられ、特にシリコン変性アルキ
ド樹脂が望ましい。

これらのうち好適に利用されるものとしては信越化学工
業■製”ＫＢｔ２．３に／に８７２３Ｂ”″９１０ム２
％などがあげられる。

更に、塗膜の帯電性を低下させるために、帯電防止剤を
添加してもよい。なかでもポリエーテル変性シリコンオ
イルが好ましい。これは、耐熱性に優れ、また、通常使
用される直鎖状アルキルポリシロキサン系シリコンオイ
ルに見られる熱溶融性インキ塗工時のプルーム成分によ
るインキハジキが少なく、更に、適度の滑性を付与する
ことができる。この添加量は、塗料固形分に対して０．
２〜３重量九が好ましい。多すぎると塗膜およびインキ
の接着性が低下し好ましくない。

また、良好なフィルム走行性を付与するために、ベンゾ
グアナミン樹脂微粒子等の塗料溶剤下の球状のものが好
まし埃＜１例えば１日本触媒化学工業■製”エポスター
”が挙げられる。

添加量は、多すぎると塗布膜の密着性低下、塗布液中で
の沈降等を招くので、塗膜固形分に対してｏ、ｉ〜ＩＱ
重量％が好ましい。

本発明で用いられるベースフィルムは、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ナイロン、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン等のフィルムから適宜選定され
るが、耐熱性に優れ、薄くても強度の大きいポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが好ましく、厚さは！ｌ−６
μが好ましい。

また、塗膜を形成する側のフィルム表面に、アルミニウ
ム、亜鉛等の金属薄膜層を設けたものを使用すると、帯
電防止効果が向上する。

（実施例） 以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はその要旨をこえない限）、以下
の実施例に限定されない。

なお、以下の実施例および比較例におりて、スティック
特性の評価は次の方法に従って行った。

サーマル印字装置による評価： 松下電子部品■製サーマル印字装置を用い、サーマルヘ
ッド固有抵抗コクＳΩ、印加電圧／　、７．７　Ｖ、パ
ルス巾八−〜コ、Ｏ篤ｓｓｑベタ黒モ−ドで印字を行い
、感熱転写用フィルムの加熱ヘッドに接する面（非イン
キ塗布面）のスティック特性を評価した。

実施例／ メチルトリメトキシシランを主体とするアルコキシシラ
ンの加水分解物及びメラミン系樹脂をを固形分比約／ニ
ーに含有する塗料（珠大へ化学工業所ｍ″′Ｓ１コート
クコ７”）ｔ）ルエン／メチルエチルケトン／メチルセ
ロソルブ／：ｌ混合溶剤で希釈し、厚さ６μのポリエチ
レンテレフタレートフィルムにグラビアコーターで塗布
し、約／１０℃で２０秒間加熱乾燥し、乾燥後塗布量約
０．．１ｊｉ／ゴのフィルムを得た。得られたフィルム
の非コート面側にパラフィンワックスおよびカーボンブ
ラックを主体とする熱溶融性インキを固形公約３１７ｄ
の塗布量でホットメルトコーティングし、感熱転写用フ
ィルムを得た。

実施例コ メチルトリメトキシシラン加水分解物／コロイダルシリ
カの固形分重量比が２二／のものを組成としたメチルエ
チルケトン／イソフタル酸溶液にシリコン変性アルキド
樹脂（信越化学工業■製″’ＫＳ？２３Ａ”／“Ｋ８７
２３Ｂ”／醜貌”ＰＳ−Ｊ”重量比＝３７０．り１０．
Ｊ）を前記固形分３０重量部に対して固形分重量でダ重
量部添加し、実施例／と同様にして厚さルμのポリエチ
レンテレフタレートフィルムをベースフイルムトシてス
ティッキング防止膜約０．−Ｉ／ｌｄ、インキ膜約Ｊ　
Ｉ／ｌｄの感熱転写用フィルムを得た。

実施例３ 実施例／の″Ｓ１コートクユ７″樹脂の固形分重量、？
１１７Ｘ溶液１００重量部に、ポリエーテル変性シリコ
ンオイル（信越化学工業（株製“ＫＦ−３！一つをコ重
量部添加し、更にベンゾグアナミン樹脂微粒子（日本触
媒化学工業株製”工ｙＰ＃−８”）を７重量部添加し次
塗料を用い、実施例／と同様にして感熱転写用フィルム
を得た。

実施例７ アルコキシシラン加水分解物／メラミン系樹脂塗料（日
本糖化■裂″’　Ｎ　ｆ３０−ｊコ９ｏ”）（固形分比
／ニー）に実施例ユと同様にしてシリコン変性樹脂を固
形分重量比３ｏ：ぶで添加し、実施例／と同様にして感
熱転写用フィルムを得た。

比較例／ 無処理の６μ厚ポリエステルフイルムに熱溶融性ワック
スインキを約３１１／ｌｔの塗布量でホットメルトコー
ティングし、感熱転写用フィルムを得た。

スティック特性の評価結果を表−／に示す。

（発明の効果） 本発明の感熱転写用フィルムは、スティック現象防止効
果を有し、サーマルプリンターによる感熱転写を効率的
に行うことができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリエステルフィルムの少くとも片面にアルコキ
   シシラン加水分解物単独もしくは、アルコキシシラン加
   水分解物及びメラミン系樹脂からなる２成分を含有する
   塗料の硬化塗膜を設けたことを特徴とする感熱転写用フ
   ィルム。