JPS6215711Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は換気扇のベルマウスの前面に所定の通
風間隙を介して対向状態に配置される換気扇のパ
ネル体に関する。

考案の技術的背景 この種のパネル体としては、従来より取付枠を
ベルマウスの外形寸法に略等しい矩形に形成し、
該取付枠の内周部にパネルを保持する保持溝を形
成すると共に前記取付枠の四隅部に脚部を一体に
突設し、この各脚部を前記ベルマウスに例えば接
着剤等により固着する構成であつた。

背景技術の問題点 しかしながら、従来のパネル体ではベルマウス
に固定的に取付けられており、しかも取付枠自体
も分解組立てができないため、使用者がパネルを
好みの意匠のものに取換えようとしても叶わない
という問題があつた。

考案の目的 そこで、本考案の目的は、使用者がパネルの交
換を任意に行い得る換気扇のパネル体を提供する
にある。

考案の概要 本考案は、パネル取付枠を複数の分割取付枠か
ら構成し、各分割取付枠を互いに分解可能にして
全体を構成するところに特徴を有する。

考案の実施例 以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。１は角筒状の本体枠で、これは室壁（図
示せず）に設けた取付用開口部に室内外を連通す
るよう設けられ、内部にモータ２及びこのモータ
２に駆動される送風フアン３を配設している。４
は本体枠１の室外側開口部に開閉可能に設けたシ
ヤツタ板、５は本体枠１の室内側に設けたスイツ
チ装置で、このスイツチ装置５には操作用の引き
紐６を連結してあり、該引き紐６を引き操作する
ことによりモータ２を通電してシヤツタ板４を開
放する運転状態とモータ２を断電してシヤツタ板
４を閉鎖する運転停止状態とに切換えるようにし
ている。７は化粧枠を兼用するベルマウスで、こ
れは前記送風フアン３を囲むようにして本体枠１
の室内側のフランジ部１ａに着脱可能に取着され
ている。８はベルマウス７の前面を覆うパネル、
９はこのパネル８をベルマウス７に取付けるため
のパネル取付枠で、このパネル取付枠９は第３図
に示すような４個の分割取付枠１０を互いに略正
方形となるように組合せて成るものである。この
各分割取付枠１０は長辺部１０ａ及び短辺部１０
ｂを有する略Ｌ字状をなし、例えば長辺部１０ａ
側の端部にはその前後両側を所定深さ寸法づつ除
去するようにして係合部１１を形成している。１
２は長辺部１０ａの前後両側に間欠的に形成した
凹部で、この凹部１２における分割取付枠１０の
断面形状は前記係合部１１のそれと略同一となる
ようにしている。また、特に各凹部１２のうちの
係合部１１側の例えば２つには長辺部１０ａの長
手方向と略直交するようにして切断可能部たるＶ
字溝１３を刻設している。一方、分割取付枠１０
の短辺部１０ｂ側の端部には他の分割取付枠１０
の係合部１１を係脱可能に嵌め込むための被係合
部１４を形成している。１５は分割取付枠１０の
うち取付枠９の内周側相当部位に形成した保持溝
で、これは前記パネル８の外周部に嵌め込んで該
パネル８を保持するもので、この保持溝１５にパ
ネル８を嵌め込んだ状態でパネル８とパネル取付
枠９とによりパネル体が構成される。１６は各分
割取付枠１０の長辺部１０ａと短辺部１０ｂとの
間の隅部に突設した取付脚である。斯様な分割取
付脚１０は、第２図に示すようにその保持溝１５
にパネル８の外周縁部を嵌め込んだ状態で、係合
部１１及び被係合部１４を他の分割取付枠１０の
夫々被係合部１４及び係合部１１に係合させて各
分割取付枠１０を互いに連結して略正方形のパネ
ル取付枠９を構成し、第１図に示すように各取付
脚１６をねじ１７によりベルマウス７に取着して
パネル８をベルマウス７との間に所定の通風間隙
を介して対向状態に取付けている。

上記構成によれば、例えば使用者がパネル８を
好みの意匠のものに取換えようにする場合には、
まずベルマウス７を本体枠１から取外し、ねじ１
７を螺脱してパネル取付枠９をベルマウス７から
取外す。そして、このパネル取付枠９を係合部１
１と被係合部１４との係合を外すことによつて各
分割取付枠１０に分解し、パネル８を保持溝１５
から外す。この後、別のパネルを前述とは逆の手
順にてパネル取付枠９に保持してベルマウス７に
取付けるようにすればよい。

ところで、一般に換気扇には送風フアンの径寸
法により様々な種類があり、その種類毎にベルマ
ウス７の寸法が異なるという事情がある。しかし
ながら、本実施例では特に分割取付枠１０の凹部
１２にＶ字溝１３を形成するようにしたから、例
えば送風フアン３の径寸法が25cmのものに取付け
る場合には長辺部１０ａの端部から１つ目のＶ字
溝１３において、また例えば送風フアン３の径寸
法が20cmのものに取付ける場合には端部から２つ
目のＶ字溝１３において切断するようにすれば、
各分割取付枠１０の長辺部１０ａの長さ寸法を各
場合に応じて短かくすることができる。そして、
このようにして切断した個所の断面形状は係合部
１１のそれと略同一であるから、該切断個所を他
の分割取付枠１０の被係合部１４に嵌め込むこと
ができ、これにより各辺を短尺化したパネル取付
枠９を構成することができる。これにより、換気
扇の種類によつてはベルマウス７の寸法が異なる
という事情があつても、一種類のパネル取付枠９
によつて種々の寸法の換気扇に対応することがで
きる。

考案の効果 本考案は以上述べたように、パネルの交換を使
用者が任意に行うことができる換気扇のパネル体
を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
の縦断面図、第２図はパネル体の斜視図、第３図
は分割取付枠の斜視図である。 図中、１はベルマウス、８はパネル、１０は分
割取付枠、１１は係合部、１３はＶ字溝（切断可
能部）、１４は被係合部、１５は保持溝である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 換気扇のベルマウスの前面に所定の通風間〓
   を介して対向状態に配置されるものであつて、
   パネル取付枠と、このパネル取付枠の内周側に
   形成した保持溝と、この保持溝に外周部を嵌合
   して取付けられたパネルとを備え、前記パネル
   取付枠を、複数の分割取付枠を連結して構成す
   るようになすと共に、この各分割取付枠の両端
   部に夫々係合部及び被係合部を形成して該係合
   部及び被係合部を他の分割取付枠の夫々の被係
   合部及び係合部に係脱可能に係合することによ
   り前記各分割取付枠を連結して前記パネル取付
   枠を構成するようにしたことを特徴とする換気
   扇のパネル体。 ２ 分割取付枠の一端部には切断可能部が形成さ
   れ、該切断可能部における断面形状は係合部及
   び被係合部のうちの前記一端部側に存するもの
   のそれと略同一とされていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の換気扇
   のパネル体。