JPS62154976A - 高圧発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高圧発生装置に係り、特にフライバック１〜
ランス高圧レギユレーシヨン改善に関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭和５２−６９５２２号公報に記載
され第９図のようになっていた。本回路は、コイル７、
コンデンサ８．抵抗９よりなる共振回路を、フライバッ
クトランス６の１次巻線と直列に挿入して、高圧出力波
形の高調波成分を抵抗９にて減衰し、フライバックトラ
ンス出力波形頭部を第３図点線に示すよう、はぼ平坦に
し高圧ダイオード１０の導通範囲を広げ、高圧レギュレ
ーションを改善しようとするものである。

しかしながら、本回路に於いても、高圧負荷を、取った
分だけ、高圧出力が低下するのはまぬがれない。

又、別の従来例の１つとして、フライバックトランス１
次巻線に並列に可飽和トランスを挿入し、高圧負荷によ
り、インダクタンスを変化させ、帰線期間パルス幅変化
により、高圧安定化を図る方法があるがこの場合インダ
クタンス変化は、数百μＨ〜数ｍＨに及び、１ヘランス
が大型高価になり、又、インダクタンスによるリンギン
グが出、画面に妨害を与え易くなるという欠点がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、高圧負荷増大につれて、高圧出力が低
下する問題がある。又、可飽和トランスのインダクタン
スを可変にする方法に於いては大型高価になる。電気的
には、インダクタンスによるリンギングがフライバック
トランス出力波形に出、画面に妨害を与え易くなる。

本発明の目的は、フライバックトランス出力波形のリン
ギング成分を小さくして、廉価で、高圧負荷によらず、
高圧出力負荷を実現することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

、　３　。

上記目的は、フライバックトランス１次巻線に直列に接
続されている、高調波減衰用共振回路のパラメータを高
圧出力負荷により変化することにより達成される。

〔作用〕

高圧負荷電流が微少である時は高調波減衰回路を高調波
に共振させておき、フライバックパルスに含まれる高調
波成分を除去し２次側電圧を下げるようにする。

高圧負荷電流が増大するに従い回路のインダクタンスが
変化し共振周波数も変化する。これにより高調波の除去
される割合が徐々に少なくなり、パルスのピーク値は一
卜昇する。

この作用により、微少負荷時の高圧の上昇を押さえつつ
、負荷増大時の高圧の降トを防止する。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を、第１図により説明する。

１は、水平出力トランジスタ、２は、ダンパ、４゜ 一ダイオード、３は共振コンデンサ、４は水平偏向コイ
ル、５は８字補正コンデンサ、６はフライバックトラン
ス、８はコンデンサ、９は抵抗、１０は高圧整流ダイオ
ード、１１は、電源コンデンサ、１２は、本発明に関す
る、可飽和トランスである。

コンデンサ８．抵抗９．可飽和トランス１２の２次巻線
でフライバックトランス出力の高調波成分を減衰させる
共振回路を作っている。この際、抵抗と容量は直列接続
でも並列接続でも良い。

可飽和トランス１２の特性図を第２図に示す。

１次巻線電流が増大する時、２インダクタンスは減少し
ている。

本構成に於いて、高圧負荷が増大した場合、Ｂ点から流
入する電源電流は増大する。これにより、トランス１２
の２次インダクタンスは減少し、この巻線と、並列に接
続されているコンデンサ８．抵抗９直列回路での共振効
果が減少する。高調波成分は減衰されず出力波形ピーク
値は、第３図の実線で示すように伸びる。

高圧負荷が減少した場合、Ｂ点から流入する電源電流は
減少し、１〜ランス１２の２次インダクタンスは増大し
、共振が活発になり、共振効果が増大する。高調成分は
減衰されて第３図の点線で示すようにピーク値が下がり
、平坦になる。高圧は、第３図に示す波形を、高圧整流
ダイオード１０で整流して得ているため、上述した原理
で、高圧レギュレーション特性は改善される。この特性
を第８図に示す。

実験では共振回路定数、コンデンサ０．０１μＦ、抵抗
２７Ω、可飽和トランス、２次巻線インダクタンス６８
μＨ〜２０μＨ変化で高圧レギュレーション改善が１，
５ＫＶ得られた。。

ここで、可飽和トランス１２の１次巻線電流は、高圧負
荷に応じた電流で良いため、ブラウン管ビーム電流に応
じたＡ、Ｂ、Ｌ　（自動輝度制限）検出電圧を利用し、
駆動しても良い。

又、原理より、抵抗９を半導体素子で構成し、高圧負荷
に応じて、内部インピーダンスを変化させでも、目的は
達成出来る。

又、第１図の回路で、コスト面から、可飽和トランス１
２を使用せず、電流に応じた自己飽和型コイルを利用し
ても実現出来る。

第４図に５画面歪防止回路を示している。画面歪は、画
面明るい部分で高圧が低下し、偏向感度が上昇し画面サ
イズが広がる現象である。

前記説明より、可飽和トランス１２の１次巻線に画面明
るさに応じた電流を流し、高圧補正することにより画面
歪が補正出来ることが容易に解る。

又、本発明を異なる高次同調のフライバックトランスに
適用した場合、高調波周波数が高いため、本発明の共振
回路周波数も、高くする必要があり、コンデンサ容量は
小さくしなければならない。実際的には、可飽和トラン
ス巻線には、分布容量があり、コンデンサは削除しても
良い。すなわち、可飽和トランスと、抵抗の並列回路で
も構成出来る。この様子を第５図に示す。この回路では
、フライバックトランス１次巻線に印加されるパルスは
、フライバックトランス１−次巻線インダグタンス、可
飽和１−ランスインダクタンス分割で得られ、高圧負荷
が重い時、可飽和トランスインダクタンスが小さくなり
、フライバック１ヘランス１−次巻線パルスが大きくな
り高圧レギュレーションが改善されることでも解る。

本発明は、フライバックトランスの］−次巻線に抵抗を
含んだ可変共振回路を挿入することで、説明を進めてき
たがフライバックトランスは。

トランス構成のため、高圧巻線側に５本発明の回路を挿
入しても実現出来、この様子を第６図に示す。

又、１次巻線、高圧巻線両方共に、本発明の回路を挿入
すれば、なお効果が増大する。これを第７図に示す。

〔発明の効果〕

本発明によれば、高圧負荷電流値の増減に従いフライバ
ックトランスの１次側に加わるパルスに含まれている高
調波を除去する割合を変えることによりパルスのピーク
値を増減させるので、高圧負荷が変化してもその電圧は
ほとんど変化しないという効果がある。

又、高調波減衰共振回路構成により、水平走査期間での
リンキング発生が押えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の高圧発生装置の一実施例を示す回路
図、第２図は、本発明回路に使用されている可飽和トラ
ンスの特性図、第３図は、高圧出力の波形図、第４図は
、本発明を利用した画面歪補正回路の回路図、第５図は
、可飽和トランスと抵抗で構成された高調波減衰回路の
回路図、第６図、第７図は本発明の他の実施例を示す回
路図、第８図は電圧降下の特性を示す特性図、第９図は
従来例の回路図である。 １・・水平出力トランジスタ、２・・ダンパーダイオー
ド、３・・共振コンデンサ、４・・水平偏向コイル、５
・・８字補正コンデンサ、６・・フライバックトランス
、７・・コイル、８・・コンデンサ。 ９・・抵抗、１０・・高圧整流ダイオード、１１・・電
源コンデンサ、］、２・・可飽和トランス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フライバックトランスとこのフライバックトランス
   の１次巻線若しくは高圧巻線又は１次巻線と高圧巻線の
   双方に直列に接続された高調波減衰共振回路から成る高
   圧発生装置において、前記高調波減衰共振回路は直列若
   しくは並列接続された抵抗と容量及びこの抵抗と容量か
   ら成る回路に並列接続され負荷電流値によりインダクタ
   ンスの値が変化する素子により構成されている高圧発生
   装置。 ２、前記負荷電流値によりインダクタンスの値が変化す
   る素子は可飽和トランスであることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の高圧発生装置。 ３、前記負荷電流値によりインダクタンスの値が変化す
   る素子は自己飽和形コイルであることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の高圧発生装置。